291 Fate/Goddamned Omen
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……ぅ……
[少しばかり寝こけていたか。 にしては布団の上じゃないし、というか先ほどまで あたしは一体何やってたんだっけ、――?
ぽやぽやとふやけた頭を振って、現状把握。 口の中に入り込んでいた砂をぺっと出して、 それから、焦げてない方の左手が無意識のうちに がっしりと掴んでいたもの、――誰かの手、に気付く。]
……ああ、 なんだったっけあんた、…ヨグ、だっけ?
[そうそう。一緒に離脱しようとした子。 あたしを守りに来たって言ってた。それで、]
(3) 2019/02/14(Thu) 17時頃
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なに勝手に死んでるのよ。
[動かないその身体を、数度ぺちぺちと叩いて 呆れた様な、どこか遠くに悲哀の篭った、そんな声。]
ほんと、 ……あたしの周りでは、 人か勝手に死ぬんだから。
[やれやれ。 そう言いたげに瞳を落として、少しだけ目を閉じる。 黙祷の作法も知らない。出来るのは、歌うことくらい。
思えば死体の傍らで、祈りを捧げた事など あたしには無かったのだ。]]
(4) 2019/02/14(Thu) 17時頃
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……アルシュに伝えるくらいは出来るわよ、 あんたは立派にあたしを守ったってね。
[そう呟けば斧を一振り、 彼の近くに墓標の様に、地面へと刺して立てて。
ゆっくり立ち上がり周囲を見回す。 大きな衝撃のあった方角はどんな有様だったか、 ……あまりじっくりは見なかったけど、 ヒノカグツチはきっと、無事ではないだろうと思った。]
(5) 2019/02/14(Thu) 17時頃
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[通信を繋ぎつつ歩く。 ほんのり焼かれた両足は、少しばかり歩きにくい。 先程の、強い光線の落ちた場所、―― 他にも巻き添えなどは居ないものだろうかと。
別に哀愁に耽っているわけではない。 ただ、なんとなく。それだけだ。
マスターと呼ばれていた少女の姿を、 あたしは見つけられはしただろうか。]**
(6) 2019/02/14(Thu) 17時頃
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[しばらくして返ってきた通信に、 少しばかり眉を顰める。迎えに行く、とは。
その理由は、その後にあたしの近くを通り過ぎた 騒がしい声、と。]
……そう。
[ざわり、ざわり。 柔らかな声に内包される、幼い残酷さに ぽつりと、一言こぼれる。]
言うほどあんたが悪い子じゃないってことは、 あたしは覚えておいてあげても良いわよ。
[友達思いなのは良いことよ。そうでしょう?]**
(37) 2019/02/14(Thu) 21時頃
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[人影がひとつ。>>39 斧の様子をぼんやり見ていたのは、 果たして見られれしまっていただろうか。
名前だけは聞き及んでいたその人の、 特徴に違わぬ義足を一瞥して、 こちらへ掛けられた問いに、にっこりと笑い]
――違うわよ? リジーさんって誰のことかしら。
ねえ、あなたはどのリジーさんのことを言ってるの? どのリジーさんのことを知ってるの? いや、あたしはリジーさんじゃないのだけどね?
[外面だけは良い表情を、 そのくせヒノカグツチに散々やられた 火傷跡やら爛れた片手やらを隠そうともせずに、 ばればれの嘘を吐く]*
(48) 2019/02/14(Thu) 22時頃
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[バーサーカーのリジーさん。 マザーグースのリジー・ボーデンだという答えで無い事には、 少しだけ満足した表情を浮かべよう。>>59]
ええ、ええ、人違いね。 バーサーカーのリジーさんなら、そうねきっと さっきまで近くにいた様な気がするわ。 あたしはリジーさんの事をよく知ってるの。 ええ、ええ。
それで、何かしら? 見逃してくれるか?ですって? そうねえ、海より広い心を持つ、 バーサーカーのリジーさんなら、もしかして もしかしたら、見逃してくれるかもしれないわね。
(61) 2019/02/14(Thu) 23時半頃
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[剣呑な空気が一瞬。 ノッカの居る方角、彼女には命中しない辺り。 けれども彼女が退却するなら通るであろう辺りに どすりと放られた斧が刺さる。]
あたしはリジーさんじゃないから あなたを見逃すつもりは無いし、 それにずっとあなたにご挨拶したいと 思っていたのよ。
[やあっと会えたわね。 そう言いたげににやあと笑い、 斧を自らの周囲に浮かせ始めた]*
(62) 2019/02/14(Thu) 23時半頃
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[逃げようとしていたのかしら。 逃れようとしていたのかしら。 彼女の目論見は知らないけれど、 思い通りにさせるつもりは一切ない。]
ん ? なーんで? えっ 初対面、ああ、ああ、そういえば そういえばそういうことになっていたわね。
初対面、エエ、はじめまして? 自己紹介とか必要かしら。でもねえ あたしあんまりやりたくないのよ、リジーさんでは 無いのだけどね?ああ、ええっと。 そお、挨拶。
(70) 2019/02/15(Fri) 11時頃
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あたしはあなたを知ってるのよ。それで せっかくたくさん斧があるし、 挨拶は丁寧になさいってそれはもうよく お父様……お母様だったかしら、ええ、 よくよく礼儀正しくなさいって言われたものなのよ、
で?
[多分何か仕込んだ。 それに、不思議なポーズをあたしに向けて取っている。 カラテの型、なんてものは知らないけれど、 おそらく何らかの戦闘の意思は、汲み取った。]
(71) 2019/02/15(Fri) 11時頃
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あんたこそ何よ。 あたしに何しようとしてるのよ。 こんな無防備な少女に何しようとしてるのよ。 あたしが何したっていうのよ。
何にもしてないじゃない。 まだ何にもしてないじゃない。 いつだってそうよ、あたしは何にもしてないのに!
[完全に先に斧を投げたのは自分なのだが、 それもまあ全てぽいっと棚に上げて。 時間稼ぎが目的だろうが何だろうが、 リジーは細かな機微を受け取れる様な人間ではない。]
(72) 2019/02/15(Fri) 11時頃
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[――ただ、人一倍に自分への誹謗中傷には 敏感なものだった。]
あの子だってころすって言ってたわ、 どうして、どうしてなのよ、 ああもう嫌になるわ本当に本当に本当よ、 あたしひとつも嘘をつかないの、ねえ、ねえ、
[無事な左手で斧を構える。 足に力を込めて、狂乱の笑みのままに 一気にノッカの方へ距離を詰める。]
あんたが悪いんだからね ?
[にやあ、とした表情とともに、 あまり狙いは定めず、それでも彼女の方に 思いっきり斧を振りかぶって]*
(73) 2019/02/15(Fri) 11時頃
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ん? 違うわよ。 貴方はリジーさんに用があるの。 リジーさんじゃないあたしに用はないでしょ?
[そうでしょ?そうよねと さも当然のことの様に返す。>>110 自分の認識が思考が方向がおかしいなんて ちっとも思っちゃいないし考えもしない。]
何もしないなら何故ここにいるの? 何故ここで生きて息をしているの? どうしてここに存在しているの? おかしいじゃない。おかしいわよ。
[あの子がおかしいのだから、 あたしはひとつもおかしくないのよ。]
(121) 2019/02/15(Fri) 20時半頃
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―― は ?
[ぎいん、と 斧と向う脛が鈍い音を立てる。 が、しかし、あたしが注目すべきはそっちじゃない。 その前に云った、一言。]
マザーグース、の、リジーさん ? ああ、ええ、そうね、そうね、 知っててもおかしくないのよね。 だってあちらの世界だもの。
でも違うわ。 あたしは斧を取ってないもの。 マザーグースが間違っているのよ。 ひどい話よね。そう思わない?
(122) 2019/02/15(Fri) 20時半頃
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ひどいわ、ひどい、酷い、酷い!! あたしがあんな残酷な事をしたなんて、 そんなわけは無いのに!!
[瞳に狂った光が灯る。 ギリ、と拮抗する様子を憎々しげに見やると、 更に力を込めようとする。]
あたしは嘘なんてついてないわ。 顰蹙の商人どもが、たかだかニュースペーパーの為に そんなもののために嘘をついたの。 あたしは嘘なんてついてない。 あたしは嘘なんてついてない!
(123) 2019/02/15(Fri) 20時半頃
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――ッ、
[いなされれば、少しばかりバランスが崩れる。 それは斧一本に力を入れていれば入れているほど。
よろけた体勢を無理矢理立て直し、振り返って こちらへと向かい来る鋭い爪先を避けること、は。]
あ、 痛い、いたいわ、痛いのよ、!
[ぐ、と自らの頭へ鋭い痛みが走った。 マトモに食らうのは避けたとはいえ、それでも 頭蓋だ、それなりにダメージは入る。]
(124) 2019/02/15(Fri) 20時半頃
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あた、 あたし、ああ あなたたちの世界の英霊よ、 ええ、ええ、知っているわ。 あたしはそうなのよね。そうなのよ。
だからこそあんたらを殺すのよ。 だからこそあんたらの世界を滅ぼすのよ。
[ぐわんと首を捻り、傾いた頭のままじいっと、 じいっとノッカの方を見やる。 左手をおもむろに振り上げて、リジーの周囲に5本ほどの 手斧が現れる。]
(125) 2019/02/15(Fri) 20時半頃
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――あんたは、何しに来たの?
[ノッカの居る方向へ、迷わず斧を振り落とす。 5本も操るとかやったことないし、 狙いとか、頭がぐわんぐわんしてて ちょっと定まってないんだけど。
まあ一本でも脳天にお返し出来れば良いわよね。]*
(126) 2019/02/15(Fri) 20時半頃
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[あたしの成り立ちは、半分半分。 史実のリジー・ボーデンと、マザーグースの リジー・ボーデン。 ねじ曲がったふたつはぐちゃぐちゃごちゃごちゃ。 べったり絡みついて、どこから手を付けて良いのやら。
さてあたしは誰でしょう?>>140 そんな問いねえ、あのねえ。答えなんて。]
あたしがだれか? あたしはあたし。 それ以外でもそれ以上でもそれ以下でもない、 そんなあたしよ。
素直に教えるわけ無いじゃない? あたしよ?
(144) 2019/02/15(Fri) 23時頃
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[並べた斧は、相手を幾らか焦らせは出来たかしら。 曲芸師の様な動きでそれを捌く有様は、 呑気にあははと笑ってすごいすごいと 馬鹿にしたように手でも叩いてあげましょうか。]
わからなくて良いわ。 わかって欲しくはないもの。 もう遅いもの。 嘘ばかりが蔓延ってしまったもの。 どうしようもないのよ、何もかも、全部、全部!
[それから一転、狂気じみた瞳はそのままでも 笑顔だった表情はなりを潜めて。]
(145) 2019/02/15(Fri) 23時頃
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あんたに今更わかられたって、 あたしの何が救われるとでも言うの? こっちから願い下げよ、何よ、何よ、何よ!!
[左手で頭を掻き毟り、叫ぶ。 あたしがあたしが何を言っているかなんて? 知らないわよ。ただ思ったまま感情のままを そのまま口から飛び出させているだけ。]
[放たれた蹴りを積極的に避けることはしなかった。>>141 喉頸を狙われた事への危機感は二の次だった。 ふらりと後ろに傾いて、ごほ、と嫌な咳が出る。
その代わり、しっかりと彼女のその自慢のおみ足を 片手で掴んでやろうとはしてみたか。 もっとも、使えるのは左手のみ、握力など 高が知れているかも知れないが。]
(146) 2019/02/15(Fri) 23時頃
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[何をしに来たか。>>142 その答えには、少しばかり満足げに笑おう。]
そお。 よくわかってるじゃない。
そうよ、貴方達はこの世界を潰しに来たの。 ひどいことをしに来たの。 悪いことをしに来たの。 たくさんの生命を殺しに来たの。 大悪人よ、大罪人よ、 あたしとは比べ物にならないくらいのね。
[100人殺せば英雄、でしたっけ? あはは、あんたはそれを目指しているんで?]
(147) 2019/02/15(Fri) 23時頃
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[それから、それから? あたしがどうして殺すか、?]
―― なによ ? 先に殺したのはあんたらじゃない。 あたしが何を何を憎んだって殺したって 別にいいじゃないいいじゃないの。
あの世界に何の救いがあるのよ。 あの世界があたしの何を救うって言うのよ。
あたしはあの世界を必要としてないわ。 それでいいじゃない。それでいいじゃない。
あの世界は全部間違っているのよ。 だから無くなった方がいいのよ。 失くして亡くして無くした方がいいのよ。
(148) 2019/02/15(Fri) 23時半頃
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復讐? 復讐ねえ。そうとも言うのかも知れないわね。 どうでも良いけど。
[そう言いながら手を振るう、斧を振るう。 あたしこれでも結構満身創痍なの。 でもねでもね、良いじゃあないの、 ちょっとくらい八つ当たりくらいさせてもらっても。]
あんたにはわかられたくないものね。
[魔力の残り、どんくらいだったかしら。 まあ未契約にしてはいけた方じゃないの?]
(149) 2019/02/15(Fri) 23時半頃
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[ マ・メール・ロワ・パッセージ 宝具解放「子供達の口遊む歌等よ」
楽しい歌を歌いましょう。 たくさんの子供を導くために。 仲良しがたくさん出来ますように。 とびっきりの夢と、残酷さを乗せて。 ]
(150) 2019/02/15(Fri) 23時半頃
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[周囲に、歌が響く。 あれだけ毛嫌いしていても、どうしても、どうしても あたしはマザーグースの一部だし、 マザーグースもまたあたしなのだ。
周囲を巻き込まんとする無差別の一撃。 40本の手斧が雨のように降り、まるで有り得ない 夢の中のお話の様に人を惑わす歌が響く。]
―― 全部捌いたら、生きても良いんじゃない?
[そう、あの厭らしい顔はそのままににっこり笑い、 さあかかれ、とばかりに 雨は降ってくるだろう]*
(151) 2019/02/15(Fri) 23時半頃
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[Ma Mère l'Oye Passage. マザーグースの一節。
ランダムで、詩の一節に因んだ現象が起こる、 そんな宝具。 だから、やろうと思えばロンドン橋だって、 ハンプディダンプディだって、こまどりのお葬式だって なんだって、あたしにはできた、
――のだけど。 どうしてかこうしてか、 あたしにはあたしがお似合いだったのかしら。]
(202) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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Lizzie Borden took an axe And gave her mother forty whacks. And when she saw what she had done She gave her father forty-one.
[結局あたしはずっと、これに囚われ続けるらしい。]
(203) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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そ。 どうでもいいわ。
あなたが何を背負ってようと、 あなたが何を思ってようと、 あたしには関係ないものね。
[ぺっと吐き捨てる様にそう言って、 それでもどこか楽しそうに。]
ええ、ええ、 あなたってわがままな人ね。 自分のわがままでたくさん、たぁくさん、殺すの。 それをわかってて、わがままを通すのね。 酷い人ね。極悪人ね。あたしが保証するわ。
(204) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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あたしを拒絶するなんて、 いーい度胸。 あなたなんて呪われてしまえば良いんだわ。
[左手で手にしている彼女の足にぐっと力を込める。 部品の一つでも壊れてくれてたら嬉しいけれど。]
(205) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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――それじゃ あたし、どうやったら救われるの?
[ぽつりと呟いた言葉に答えはない。 ただあたしも返事は求めていなかった。]
(206) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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[倒さなければ進めないならば。 そう言うや否や、ぐいと掴んでいた足が 引き抜かれる感覚がした。 思わず左手に力を込めて、押し留めようとはしたが きっと出来てパーツを幾つか潰すくらいだろう。
これはまずい。早く斧を落とさなければ。 少し体勢を崩しながらも、顔を上げる。 彼女は一瞬にして距離を取って、そして。]
逃げない の ね。
[左手に一本斧を持つ。 突っ込んで来るとわかっているなら、 来るであろう場所に刃物を構えておけば 自動的にカウンターの様になるだろう。]
(207) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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[誤算は。 その勢いが、あたしを吹き飛ばさんとするくらい 強いものであったっていう、事。]
が 、ァ っ……
[あたしの身体は後ろに吹き飛ばされ、 背中をしこたま砂礫の大地に打つ。 がぽ、と 血がせり上がってくる感覚があった。
まああたしは少女の身体だし、 一介の人間でしかないのだし、 きっとよわよわサーヴァントだから、ね?]
(208) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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あは。 あははは。 あはははははははははははは!!!!!、 はは、ッ がぼ、ごほ、ッ、!
[ひとしきり笑って、咳いて。]
……、あたし、あんたが嫌いだわ。 何でも割り切れるみたいに思おうとしてるとか、 大人ぶった考えしようとしてるとこ、とか。
嫌いだわ、嫌いだわ。大嫌いよ。 もしもどっかであんたのお気に入りの かぐちゃんとやらにあったら、そいつまで 一緒に嫌がらせしてやりたいくらいにね。
(209) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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[ぱさりと顔に薄布のヴェールが落ちる。 随分砂埃や血で汚れてしまったその端を、 ぎゅう、と まだ無事な左手で握る。]
あたしあんたが嫌いだし、 あんたの居た世界も全部嫌いよ。 滅んじゃえば良いって思うわ。
だからもう、絶対あたしの前に顔を出さないで。 良いわね。
[身体のあちこちが痛かった。 斧で滅多刺しにすれば、痛いなんて感じる前に きっと死ぬことができるだろうに。]
(210) 2019/02/16(Sat) 02時頃
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……ああ、そうね そう言えば自己紹介がまだだったわ。
あたしはリジー・アンドリュー・ボーデン。 斧を振るった逸話を持つだけの、 無実で無力で哀れな少女よ。
[振ろうとしていた斧はもう無い。 手元に持ってた斧も、もうきっと振るえない。
口くらいは動かせるか。 そう思って、ヴェールで顔を隠したまま 混濁する意識とともに口遊む。]
(211) 2019/02/16(Sat) 02時半頃
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She saw a dead man on the ground; And from his nose unto his chin, The worms crawled out, the worms crawled in.
Then she unto the parson said, Shall I be so when I am dead? O yes! O yes, the parson said, You will be so when you are dead.
(212) 2019/02/16(Sat) 02時半頃
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[あんたも死ねば腐るのよ。 そうなりたくなけれれば、せいぜい抗うといいわ。
なあんて。 あたしらしくもない。]**
(213) 2019/02/16(Sat) 02時半頃
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