297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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―山道で― [歩き出そうとしたころか、 ざあ、っと、風が吹いた。>>0:#8 背筋をふるりと震わすような奇妙に湿った風だった。]
──雨、降るんかなあ…、 …、あれ?
[強い風に乗ってか、 ころころ、と山道の下のほうに転がる白く、きらりと光るものをみつけて亀吉は降りていく。
(58) 2019/07/05(Fri) 00時半頃
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―山道で― ……花?
[息を少し切らして拾い上げたは四片のはなびら。透けて、氷か、山奥で拾った水晶のかけらのようでもある。]
なんやろ、これ…。 紫陽花…にしては…なんか…。
[首を傾げる。白くて、透明で、なんとなく惹かれる。きれいだ。紫陽花にも白子ってあるのだろうかなどと馬鹿なことを考える。 なかまさがしでも、あるまいに。]
これ、何やろ?わかる?
[定吉のほうを振りあおいで問う。 農家で土に触れている彼なら知っているのではないかとそう思ってのことだったが、既に別の場所を探し始めていないとも限らない。]
(61) 2019/07/05(Fri) 00時半頃
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―定吉との話―
定吉は忙しうしとるもんなあ
[つられて笑って、はこべをくるり。>>59]
そっか、おいしいか、摘んでいこか。
[食べれるんかあ、と、呟いた。 葉の先をちぎって齧る。青い香りがした。]
……なかま、
[>>60 口に出すと少しばかりからっぽの気配。]
どうやろうなあ
[薄く笑った。 多分、仲間とは思われていないのだろうな、という重ねてきたやり取りから考えていた。一線ひかれて、こちらとそちらは違う、と薄い膜の向こう側。]
(65) 2019/07/05(Fri) 00時半頃
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―定吉との>>62―
力ありすぎちゃう?
[ふふ、と小さく笑った。 鍛えた足腰ならではといったところだろう。 健脚で羨ましいことだった。 村のあちこちで頼りにされているしっかり者。 体調を崩し座り込んで世話になったことも一度や二度ではない。]
なー、…ほんま。 雷門さんも心配してるやろし……
[そんな時だった。風が吹いてきたのは>>58]
(67) 2019/07/05(Fri) 01時頃
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―山道を少し降りて―
[>>63 追いついてくれた定吉の顔がぬっと近づくのには少し驚いた様子で。透明な花びらのかけらの検分を見守って。]
……そうなんよなあ、 なんや、氷かな?って思うてんけど冷たないんよな
……へ?
[はた、と瞬く。]
……保津川下り
[あっけにとられて目を丸くして、 それから、]
……ほんまに?
[真面目に真面目を返してしまった。]
(70) 2019/07/05(Fri) 01時頃
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や、酷かったとはきいとったけど、 ……そんなにか……。
そうか、…うん、 はこべみたいに気軽に齧らんようにするわ……
[いつになく真剣な様子に、素直にうなずくのであった。]
(72) 2019/07/05(Fri) 01時半頃
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…せやなあ。 不思議や、…こんな細工あったら 誰も彼も夢中やろなあ…
[じい、と定吉が花びらを押すさまを見つめる。 透明な花びらの端が、ほんのりと光るようにも見えたのは目の錯覚か。]
……なんや、 この花も色を置いてきてしもたんかな…。
[ぽつん、と呟く。]
…む。
[自分の白い指先をじっと見る。]
……気ぃつける。
[体力があまりない状態で保津川下りは、命とりに違いない。]
(74) 2019/07/05(Fri) 02時頃
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そうかあ、 はこべ、そないして食べたことなかった。
[こんなだから「坊ちゃん」と呼ばれるのかもしれない。 日向がもしかしたら食事に淹れてくれたこともあるかもしれないが──ちゃんと聞いたことはない]
…なんやろな? これ、ちゃんと咲いてるとこ見てみたいな。 きっと奇麗やで。
[透ける色合いに、 なんとはなしに白子の己を重ねて笑む。 はこべは一蹴されたが、朧とてこの花なら興味を持つのではなかろうか、とも思う。]
せやなあ、…… 一旦降りる、が、ええかも。 たえちゃん、帰ってきてるかの確認も兼ねてや。
(76) 2019/07/05(Fri) 02時半頃
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食べるんは今度やってみる。 日向ちゃんなら知っとうかな……?
[>>73じつはそれと知らず食べているかも知れないが、こんなだからお坊っちゃんと呼ばれるのやもしれない]
……落ち着かん、かぁ 確かになんか、ひやっとしとるというか……、
……不思議な感じはする。
珍しな、そない言うの。 定吉はどんな花も好きやと思てた。
[好き、は愛でるではなく食べる方だが。 ふふ、と笑いを小さく添える。 また、湿った風が吹いた。ふる、と背を震わすのはなにが原因かわからないまま]
……せやなあ、一旦たえちゃん帰っとるかの確認も兼ねて、合羽とりにいこか。
[透明な花のかけらの茎を指先で摘んでくるりと回す]
(78) 2019/07/05(Fri) 08時頃
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―山から戻りながら―
……青とかええなあ、空の色やん 白、……白かあ……花やったら綺麗やんな。 見つけたら……紫陽花やし、 食べるとか言わんと、 誰ぞに贈ったら喜ばれそうやん
[定吉があえて白と入れたと気づいたかは怪しく、>>75 ひとり身であるのをちょっとだけ揶揄うように謂った。 額から落ちかかる自分の髪の毛を指で目にかからぬよう横に避ける仕草をしながら遠くを見る。 片手にはまださっき拾った透明な四片の花びらを持っている。]
……、なんか寒いな
[ぽつ、と呟き、ふと怪訝そうに目を細める。]
(91) 2019/07/05(Fri) 18時頃
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[遠目に見ればほの白い手毬のような何か。 さっきまであんなもの、あったろうかという小さな違和感。]
……あんなんあったっけ
[呟きは小さく、首を傾げつつも降りていく。 情けなくも少々息が上がる。 たえより先にへばってしまいやしないかと自分でも情けないのだが、定吉に気づかれたなら笑ってごまかしたのだった*]
(92) 2019/07/05(Fri) 18時頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 18時半頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 22時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 22時頃
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─山道>>114─ せやね。まだ探してないとこどこか話そ。
…根っこまで。 それおもしろいなあ、 やっぱり育ててる人はちゃうなあ。
[さくさく歩くについていく。 下りのほうが何かと疲れがちなので、慎重に。 加減を忘れて倒れないように。]
(119) 2019/07/05(Fri) 22時頃
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─村への道>>115─
お浸しとかに混ざってたりするんかな。 …せやったら、わからんなあ…。
[なるほどなあ、と料理に思いをはせる。 体は弱いが偏食ではない。そも、残したり除けたりはご法度だ。栄養をつけるのが大事だと、ご老人方にも言われた。 ──生まれつきのこんな身なりだ、信心深いものには何かの使いだとか、神様がどうとか、重ねられるゆえの扱いだとはわかっている。]
草抜きはせななあ。 働き者や。
[ふふ、と笑って深く息を吸う。]
あー、なんか…なん、かみさま、の、前…みたいな… 会(お)うたことないけど……ふ、
[風に指先でつまんだ花が揺れる。]
(120) 2019/07/05(Fri) 22時頃
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─村への道>>116─
……んーん、おらんよう
[どうにも自分の虚弱さを鑑みるに、 誰かに懸想とは迷惑にしかならぬと思ってきた節がある。が、へら、と昼行燈めいて小さく笑う。]
そうかー、 …継ぐ、は、…大変やんなあ。 定吉ええひとやからな、 考え出したらすぐなんちがうかなあ
[…家継ぐ言うたら朧もか、と、ぼんやり思う。 皆々、なんだか遠い人になっていく気がする話だ。]
だい、じょうぶ。……むう。 休んだし…。
[ふう、と息を吐いて、吸って。それから。]
(121) 2019/07/05(Fri) 22時半頃
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─村への道>>116→雷門の家の方角へ─
……なんやろなあ…?
[首を傾げつつも道を歩いていく。]
雷門さんとこかな、まずは。
[定吉に確認を取りつつ、 歩きはゆっくりとになるのは 歩幅があまり大きくないからだ。
>>#1 途中、中年の女性とすれ違ったとき、 「日向ちゃんもなんか、探さな、言うて雷門さんとこかなあ、歩いとったよ」 と、言われ、きょとんと眼を瞬かせた。]
……さがさなって…?
[なんやろ、と定吉のほうを首を傾げ乍ら見遣り、まあ、行ってみよか、と足を向けたのだ。]
(126) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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─村へ向かう道>>130─
…紫陽花の神様かあ、 なんや、ええなそれ。 お祈り、しとこか。
[そっと目を閉じ額の辺りに花を触れさせる。 早く戻ってきますように。]
……日向ちゃんも 心配してまうやろし、 夕顔ちゃん、朝顔ちゃんも年近い子おらんくなったらこわかろうしなあ…。
(141) 2019/07/06(Sat) 00時半頃
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[歩く速度は生来遅いため、時々早歩き、小走りにしては息を吐いてゆっくりに戻る。]
…なんや、僕、歩くの遅いから、 合せるんめんどうやったら、先、行ってええからな?
[申し訳なさそうに笑う。]
……よぉ気ぃつく子かあ……
[そんなんは僕にはもったいないなあ、とは飲み込んで笑む。]
せやな、だいじな宝物や。 …けど、せやな、…考えて、 のんびりするくらいの時間、欲しいやんな…。
[大人になれば背負うものも増えるんやな、とどこかしみじみ呟いた。]
ぅん。…ありがとうな。
[こういう気づかいに生かされていると思う。白子だから余計にか。]
(142) 2019/07/06(Sat) 01時頃
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─村へ向かう道>>132─
ん、…どしたん
[定吉に言われたほうを向いてみれば、小柄な姿があった。>>125]
……ほんまやな、 朝顔ちゃんは、いつも家におるもんな。 夕顔ちゃんのおつかいかな?
[定吉に同意する。 朝顔は本を読むのが好きな少女。 あまり外に出ない同士、少しの興味で好きな本について話したことがある。]
(155) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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―村の道>>137>>138―
うん、…広うない村やと思ってたけど こうして探すと知らんとこ多いもんな…。
[ふー、と深く息一つ吐いた。 話し終わったのち、中年の女性に頭を下げて>>137]
……せやな。 えらい可愛がってるの、 見てるだけでもわかるしなあ
[うっすらと微笑まし気に目を細めた。]
(156) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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―紫陽花の前>>138―
……、なんやろ?
もしかして遠目に見えたん、 これなんかな。
[奇妙な緊張感が背に走る。 それと同時、奇妙に惹かれてやまない感覚も覚えて、 じ、と透明な花びらの紫陽花を見つめた。]
……ぁ、
う、うん。ごめん、行こ。
[慌てて頷き、後に続く。 後ろ髪を引かれながら時折振り返りつつ。]
(157) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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―家の方角へ>>152―
……なんか拝んでたりしててもおかしうないのにな。 お地蔵さんくらいよな。
[沼のじいさまが手を合わせる、 何かの折に置かれた苔むした地蔵、それくらい。]
あー、そうかもなあ。 お月さん、きれいやし。
雨司?雨司のほうがかっこええやん。
[もったいな、とちょっと笑ってから。]
……、なんや、昔、昔は、 なんか信じとったらしいよ、死んだばあ様が言うとったけど、もう皆忘れてしもうたんよね、って…… 小さかったから、よう覚えてないんやけど……
(158) 2019/07/06(Sat) 13時頃
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[血筋か、呪いか? 白子が時折生まれという箕島の家に、かけら、伝わる口伝。]
……のこってない、ということは もう社とかもあれへんのやろなあ…
なんかそれってちょっと寂しいな。
[のんびり、歩き、歩き。 >>153たえを気遣う言葉にうん、と一つうなずいた。]
……戻るべき、 せやな。そう思うわ…まだ7つなんやし…
[子守の日向はきっと己を責めているだろう、 と、手前勝手に心配する。気にしてはいけない、と声をかけるべきか、と移ろう思考。]
(159) 2019/07/06(Sat) 13時半頃
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……そか、ありがとうなあ。 ええひとや。
[>>153少し眩しげに、定吉に微笑む。
芙蓉や朧が見たらのんびり過ぎると指摘しそうな歩みで、 雷門の家へを向かう、道すがら。]
──あれ、
朝顔ちゃんちがう?
[>>149 往来を見ている、少女の姿。 小首を傾げて定吉を見てから、]
おおい、どないしたの
[と、声をかけたものの、相変わらず声には少し張りがない。 きちんと届いたであろうか**]
(160) 2019/07/06(Sat) 13時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 14時頃
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―朝顔と>>163―
ああ、朧、先に降りてたんか…、
って、…そうなん? 村にも?
[これ?と手に摘まんだままの花を示してみせる。]
そうかあ、たえちゃん、 この紫陽花持ってたんかな。 女の子は花が好きやもんなあ。
……え。
[はた、と瞬きをした。 それから、少し困ったように笑む。]
(165) 2019/07/06(Sat) 17時頃
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まあ、そうはいうても、 僕だけじいっとしてんのも、あれやん?
……明日についてはちょっと…うん、朝顔ちゃんの言う通りやろと思うけど…
[朝顔、と迷いなく呼んだのは 彼女の家の近くにいたからだ。 夕顔はあちらこちら歩いていて、 朝顔は家に居がち、というそんな判断。 双子の見分けは難しい]
……ぅー、そういう亀は勘弁してほしわ… 足、気を付ける、ありがとうな。 薬も芙蓉さんにお願いしとく…。
[あは、と情けなく笑う。それから、ん、と目を伏せて]
……ほんまになあ、…花こぼすくらいやから、帰ってきてると思いたいんやけど……。…妙に、冷えるし、な。
[羽織を掻き寄せ、息一つ吐いて**]
(166) 2019/07/06(Sat) 17時頃
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─村の道>>170─
……雨降ったら、 まあ恵みやけんど、
──雨、呼ぶて、なんや、ええと、あれやな、竜神さんとかみたいや…な?
[昔話の本に書いてあったのだ。 何とはなしに口にする]
……ん?
[>>171これ?と花を唇の横あたりに持ち上げた。]
(188) 2019/07/06(Sat) 21時半頃
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いいや、僕は知らんなあ。 初めて見たし、 なんや、きれいやから… 調べられたら思うて持ってきたんやけど。 定吉も怖い、みたいな?言うてて。
[首を横に振る。]
…サンカヨウ、ともちゃうしなあ。 アレはぬれると透けるねんけど、これ濡れてないし
花の幽霊て、 ええ言い回しやなあ、 詩人みたいや。
[少々的外れなことを言って、笑った。]
(189) 2019/07/06(Sat) 21時半頃
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―歩きながら、定吉と>>176―
……うん。
僕やったら、気づいて、って… 袖を引いたりしそうやけど、 神様ってそういうの、どうなんやろうね……
[小さく呟いてみたのは透明な花弁。 自分の髪とも少し色が似ている気がした。]
探すにしたって、どこにあるかもわからんしなあ…。 社、あったならとうに見つけてるやんね。
(219) 2019/07/07(Sun) 00時半頃
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─少し前:村の道>>178〜─
……いや、足は気いつける、けど。 分かっとるって…。
[気にしているので、少し苦笑いのほどけてへの字口。 >>183朝顔の言葉を聞いては、]
難しい話知っとうなあ。 …ヨモツヘグイは、この世のものでないものを食べたらもうこの世に戻ってこれへんようになる、いうやつなん。
[>>190定吉にそう説明する。 くる、と透明な花を手の中で回して。]
ああ、僕らは雷門さんちに行くつもりやよ。 連れてくんは、もちろんええけど……
[と、家のほうを見遣って、己が声をかけるのは──と、遠慮していたところ、定吉が気安く話しかけたので丸ッと任せることにした。>>191 あまり、慣れない人と話すのは得意ではないのだ。]
(223) 2019/07/07(Sun) 00時半頃
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―朝顔・夕顔の家の前の事― [こほ、と小さく咳が出る。 少し動きすぎたのかもしれない、と思っていた時のこと。]
……え?
[>>204 朝顔なにか思いつめたようにつぶやく。 そうして、歩き出すのをうまく止められない。]
……、待ちい、って、 いま、定吉が、話して…あ、
[とことこと歩き出すのを追うべきか、定吉を待つべきか迷ってしまったが運の尽き、昼行燈のように流れあしらってきた報いだろうか。 すっかり離れてしまうまで動けずに。
>>207 定吉にうまく状況も説明できぬまま、ずいぶん遅れて追いかける羽目となったのだ。]
(227) 2019/07/07(Sun) 01時頃
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