44 【game〜ドコカノ町】
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[それでも噛まれるのは防ぎきれなかった。1×3のダメージを負う。
一度目の牙は84(0..100)x1、3。二回目は40(0..100)x1、5。三度目は、25(0..100)x1、6。]
(39) 2011/02/25(Fri) 19時頃
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やっ!
[視界が真っ暗になった。何も見えない。小さなネズミの足音など聞こえるはずもない。]
アシモフくん、どこ!?
[答えるはずもないのに呼んだ。ペーパーナイフは左手に握ったまま。]
(40) 2011/02/25(Fri) 19時半頃
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[天使になりたいのではないかと、誰かの声が聞こえた。答えようとした、刹那。
左手首に鋭い歯が立つ。カランと、ナイフを取り落とした。]
だめっ!
[拾おうとするけれど、どこにあるか、見えない。]
(42) 2011/02/25(Fri) 19時半頃
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[暗闇にとらわれる寸前、ちらりと見えた姿はなんだったのだろう? ほんの一瞬しか見えなかったけれど…… ……大きな一つ目が見えた、気がした。]
……天使は一人でいい、の?
[セシルに訪れた優しい夜。病気の子供。世界に走るノイズ。……つながった。
この世界の本当の管理者は、天使ではなく。]
……。
[ナイフを探そうとばたばた動いていた手が、ぴたり、止まった。──自分の願いでは誰も救えない。]
(44) 2011/02/25(Fri) 20時頃
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……アシモフくん、ごめん。プレゼント、届けて。
さっきのアレ……セシルごと、この世界、飽きてる。
[口もゆっくりとしか動かない。モナリザのことを伝えようとした言葉は、アシモフに届いたか。
歪んだ音波に、ゆっくりと倒れ伏した。]
(45) 2011/02/25(Fri) 20時頃
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[夢を見ていた。大学に入ったばかりの頃の夢。 いつものように友達はできず、作る気も起きず。望んで家を出たのに、なんとなく無気力に過ごしていた。
学校の近くにゲームセンターがあった。暇つぶしに入ってみた。好みの音楽が流れるゲームがあって、虜になった。 そのうちにロクヨンが入荷して、そのリアルさに驚いた。毎日通ううち、筐体内ランキングに名前が載るようになった。
手首を切る癖、音ゲーの邪魔になるから消えた。 爪を噛みちぎる癖も、ロクヨンの操作の邪魔になるから消えた。
常連に話しかけられて、親しくなった。近いんだから行けよと笑われて学校に行くようになった。 SNSに入って、メッセンジャーで毎晩話すようになった。一日中オンにしていたら心配されて、渋々眠るようになった。
帰りたいと断言できるほど、現実が好きではないけれど。あの場所を守りたいと思う気持ちは、真実。]
(50) 2011/02/25(Fri) 20時半頃
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──現在──
[ぱっと起き上がる。睡眠技から覚めたとき独特の浮遊感。]
……夜……? じゃない! 〈回復おっそいなぁー〉
[あたりはまだ真っ暗で、一瞬ここがどこだかわからなくなる。暗闇が未だ解けていないと気づいて、手を構えた。空中をなぞって、メニューを呼び出す。]
……ヴェスさん、もらうね。
[スキルツリーを呼び出して、暗闇回復技に経験値を振る。暗闇状態でメニューは見えないけれど、さんざん見慣れた画面だ。ブラインドタッチでどうにかなると信じてOKのPOPを押す。]
"ブラウンシュガー"
[呟くと視界が晴れた。]
(51) 2011/02/25(Fri) 20時半頃
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よしっ!
[ノイズの混じるメニュー画面、他の人の居場所をチェックした。屋上に二つの光点。アシモフと……ドナルド。]
……行かなきゃねっ!
[ポーションを使用してにっこり笑う。8回復して、行動マクロがとびきりの笑顔を作った。]
ライトさーん、来れるならきてー! おいてくよー!
[もう一つの光点に声をかけて、階段を駆け上がろうとした。]
(53) 2011/02/25(Fri) 20時半頃
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うひゃぅぁっ!?
[屋上に向かおうとしたところに、突如現れた大きな何か。 空中で一回転して避けて、ぱっと戦闘態勢に入ったけれど、悲鳴はうっかり間抜けな物だった。]
(59) 2011/02/25(Fri) 21時頃
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[繭を避けた直後。エレベーターが音を立てた。 光が溢れて、そして。]
1901……
[つぶやいて眩しそうに目をしばたたかせる。]
ドナさん! アシモフくん!
[屋上に向かったはずのメンツがそろっていることに驚くけれど、扉が開かれ、赤い鳥が一斉にこちらを見れば。]
……えーと、いよいよ最終決戦って感じかな?
[倒すのは鳥だと勘違いして、呪文を唱え始めた。]
(62) 2011/02/25(Fri) 21時半頃
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三つ?
[詠唱を保留状態にして問いかける。効果は少し落ちてしまうけれど仕方ない。]
どういうこと? アシモフくんが集めたんじゃないの?
[話がつかめない。ここがなくなるという言葉には、ぎり、と唇を噛んだ。 たぶん本当の敵はあっち。けれども攻撃は通用しないのだろう。]
……まさか、ドナさん?
[様子がおかしいのは、操られているから……プレゼントを持っているから? 色の変わったヤニクのこと、ようやく思い出した。
そして、鳥が飛び立つ。]
(67) 2011/02/25(Fri) 21時半頃
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[世界が変わる。上も下もない空間。自分が立っているのか寝ているのかもわからない不安定な感覚。]
やっ、気持ちわる……ううん、だいじょぶ。
[ぐるぐると視界が揺れた。ドナルドと目が合った。……わざと、ハートマークのPOPをとばした。]
ドナさん! 遊ぼっか!!
[満面の笑み。……自分はプレゼントを持たない。今からアシモフとドナルドを倒して手に入れるには、HPも技構成も心許なさ過ぎる。ならばドナルドを引き付けて隙を作ろう──というのは建前で。 自分の跳躍力が存分に活かせそうなこのステージで、彼と遊んでみたいという気持ちが半分。]
(70) 2011/02/25(Fri) 22時頃
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[ドナルドに対して逆さまに浮いたまま、ばっと右手を突き出す。中指にはめられた氷砂糖のリングが星明かりにきらきらと光った。]
プレゼント、もらいにきたよ! "レッツ・パーティータイム!!"
[起動するのは"魔法少女の絶対時間"。しばらく行動が制限される代わりに最大限の強化をかけ、その間の回避率を著しく上げる……いわゆる変身タイム。 粉砂糖が振りかけられるエフェクトを伴いながら、27秒間、くるくると踊った。]
(74) 2011/02/25(Fri) 22時頃
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[最後にきらりと、砂糖の結晶のティアラを装着して、ふわり、舞い上がったスカートが元に戻る。スピードも攻撃力も大きく上がった。一撃で即死なのは変わらないけれど、どこまで踊れるか。]
目に入ると痛いよ? "アシッドシュガー!"
[防御力低下の砂糖をドナルドめがけ振りかけた。]
(76) 2011/02/25(Fri) 22時頃
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もいっこ、"ヌガーシュガー!"
[ショコラフォンデュより長持ちするスピード低下をドナルドに向ける。ねばねばの飴、絡みつかせるつもりで。]
プレゼント、ドナさんがも一個持ってるの! なんでかわかんないけど4つあるの! それでおかしいの! たぶん!!
[思い切り跳躍して距離を稼いで、アシモフに怒鳴る。遮る物のない空間、声はよく通った。]
(81) 2011/02/25(Fri) 22時半頃
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待っててくれたんだ! ドナさん紳士だね!
……きゃぁっ!
[赤い鳥が一匹かすめた。2のダメージ。
ドナルドが回転する。攻撃技はかすめただけでも持って行かれるのは実証済み。]
"ビスケットシールド!!" もいっこ "ビスケットシールド!!"
[気休めかも知れないけれどシールドを呼び出した。ドナルドにも同じ物を……死角をカバーするのではなく、右目の邪魔になるように。]
砕いてもいいけどまとわりつくよ? 女の子は執念深いのっ!
[行動マクロで小悪魔の笑顔を呼び出した。]
(82) 2011/02/25(Fri) 22時半頃
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[元々の思惑は時間稼ぎ。他の二人が戦闘に参加できるまでに、なるべくドナルドのステータスを下げておこうと。 けれど、失望を見せられれば、挑発に乗った。]
一個しか無いって言ってるのにな?
"ショコラフォンデュ!"あんど"メルト!!"
[変身中だからできる連続攻撃。すでにどろどろに熱くなったチョコレートを降らせる。]
っ!
[黒い空間、目立つ白い斧は気づけた。飛んで避ける。 けれど、避けたその先に、黒い斧。]
やぁっ!!
[悲鳴を上げた。12のダメージを、ビスケットが砕けて1だけ減らした。]
(88) 2011/02/25(Fri) 22時半頃
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[頭がくらくらする。残りのHPは11。確認して笑った。]
あのね、ドナさん。帰ったら、縛りプレイじゃない、完全仕様のレティとバトろ?
杖持ってたらお望み通り、いっぱい攻撃できるんだ!
……"メルト!"
(90) 2011/02/25(Fri) 22時半頃
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[予想していたアシモフからの援護がこない。だんだん焦りが生まれて視界の端で白い姿をさがした。]
アシモフくん、こっち!
[呼びかける。]
ドナさんのこと、助けて!!
(91) 2011/02/25(Fri) 22時半頃
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そうだよ!
[アシモフに焦れて怒鳴るようになった。]
このドナさんドナさんじゃないもん!
ヤニクくんもそうだった、黒くなったり変だったり! プレゼントに操られてるの!
[それは真実では無いかも知れないけれど、レティにとっては確信。]
(98) 2011/02/25(Fri) 23時頃
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"アシッドシュガー!"
[もう一度防御力低下を、かけたとき、うなる音に気づいた。]
ぁ……!
[五本の木。巡るように回転し、追いかけてくる。跳躍して逃げたけれど……正確に軌道を変えられた。]
あはは、レティの負けかな……? 〈あーもう、悔しなぁ〉
[あれに巻き込まれたら、きっと生き残れない。そう判断して。]
ドナさん、助けられなくてごめんね。……いままでありがとっ!
[ドナルドに正面から、抱きつくように手を伸ばして。ハートマークをPOPさせたその背中を、五本の木が貫いた。]
(104) 2011/02/25(Fri) 23時頃
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[11-14=-3。マイナスはないから、ゼロ。
ドナルドを攻撃に巻き込むもくろみは果たされたのか。魔法少女の軽い身体は倒れ伏した。もう動かない。
少し遅れてハートのPOPとビスケットの盾が消えて。バッドステータスはしばらく残るも、いずれ消え去るだろう。]
(105) 2011/02/25(Fri) 23時頃
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──青い世界と生者の世界の狭間──
[身体を失って、ぼんやりと辺りを見回した。痛くないのに、痛いような、不思議な感じ。 透けたレティーシャの身体の背後には、さらに薄く、脱色した髪をくくった青年の姿がある。]
……ごめんね。 〈あかんかったなぁ〉
[小さく呟いて。周りに誰か居るような気がするけれど、感じ取れない。いつのまにか屋上に切り替わったステージをぼんやりと見ていた。]
(122) 2011/02/25(Fri) 23時半頃
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レティーシャは、ライトニングを見た。
2011/02/25(Fri) 23時半頃
レティーシャは、アシモフに、ごめんね、と呟いた。
2011/02/25(Fri) 23時半頃
レティーシャは、ドナルドを見て、ちょっと悲しそうな顔をした。
2011/02/25(Fri) 23時半頃
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[赤い鳥が一匹、こちらに向かって飛んでくる。頭をちょっと動かして避けて……]
え?
[かすめた羽根が痛くて、びっくりした。チームバトルで先にやられて、場外観戦モードに追いやられたことは何度もある。けれど、流れ弾もなにもかも当たらない設定になっていたはずなのに。]
……もしかして、戦える? ……"ショコラフォンデュ!"
[チョコレートの雨。アシモフ達に影響は無いけれど、鳥の動きは確かに低下した。]
よーし! 〈いっちょやったるか!!
[ここからでも力になれる。それが嬉しくて思いきり呪文を叫んだ。]
"メルト!!!"
(129) 2011/02/26(Sat) 00時頃
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レティーシャは、ライトニングの血を見て心配そうな顔をした。
2011/02/26(Sat) 00時頃
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[最初の攻撃は小吉[[omikuji]]19。一度HPが0になった代償か、魔力が尽きる気がしなかった。連発する。]
"ショコラフォンデュ!""ショコラフォンデュ!" まだまだいくよ、"ショコラフォンデュ!" それでもって……"メルトメルトメルトっ!!!"
[大大吉[[omikuji]]7末吉[[omikuji]]10半吉[[omikuji]]12!!]
(133) 2011/02/26(Sat) 00時頃
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[鳥の群れ。そのリーダー格をたたけていると確信する。]
レティとラックで勝負なんてちょっと無謀だよ?
"ショコラフォンデュ!""ショコラフォンデュ!" "メルトメルトメルトっ!!!"
[半吉[[omikuji]]8小吉[[omikuji]]20末小吉[[omikuji]]2。楽しそうに笑った。 異変を感じた鳥たちが襲ってくる。]
スピード勝負も無謀なんじゃないかな!?
[天井のないステージは、跳躍のしすぎに気を配る必要が無い。思い切り高く飛んで鳥を避けて、ついでに一匹蹴飛ばした。[小吉[[omikuji]]10]
(136) 2011/02/26(Sat) 00時頃
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"ショコラフォンデュ!"
[ドナルドを狙ったけれど当然それはすり抜ける。]
ごめん、アシモフくん、辛い思いさせて。
[せめて背中を守りたかったけれど、叶わぬ願い。]
〈その代わり、鳥をどうにかするんや!〉 うん、そうだね! いくよお兄ちゃん! "メルトメルト、メルトっ!!!"
[小吉[[omikuji]]11吉[[omikuji]]7吉[[omikuji]]9。ちらちらと戦いの邪魔をする鳥に感情をぶつけた。]
(139) 2011/02/26(Sat) 00時半頃
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[だんだんと鳥の数が減ってくる。もう少し、と気合いを入れて詠唱を始めたとき。]
ドナさん!
[弾き飛ばされる姿に思わず声を上げた。]
〈いや、倒さなあかんやん〉 うー、そうだけど。
[彼の方を見ながらくるりと空中で一回転。鳥を一匹はたき落とした。半吉[[omikuji]]8。]
(143) 2011/02/26(Sat) 00時半頃
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[血塗れの鳥が、落ちる。 そして、ドナルドが、アシモフの鎌を受け入れるように手を伸ばして。]
ぃやあああああああーーーー!!!
[叫んだ。 望んだはずなのに。こうしなければ彼を助けられないと思ったのに。 胸を切り裂かれて動かないドナルドの姿が、酷く悲しい。]
っ……!!
(148) 2011/02/26(Sat) 01時頃
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[赤い鳥がはじけた。アシモフをかばうように動いたけれど……攻撃は身体をすり抜ける。]
……!!
[ぽろぽろと涙がこぼれる。アシモフの方がよっぽど辛いのに、そう思ったけれど、止まらなかった。]
(151) 2011/02/26(Sat) 01時頃
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