182 【身内】白粉花の村
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―病院・廊下―
[――カツン。 綺麗に磨かれた、ざわめいた廊下に紛れるような、渇いた足音。 病院独特の、消毒液の匂いの混じった空気を――あの山奥の施設よりも微かに濃いその空気を肺へと送りながら、人の行き交う白い廊下を歩いていく。 あれから食事を済ませ自室に戻れば、届いていた一通の封筒。 封筒に院長のサインが見えた時には一瞬、件の話が彼の耳に入ったかと嘆息したものだが、幸いにもそれも杞憂に終わってくれた。 入っていたのは解雇通知ではなく、転勤の書類。しかし中々に急な話だった為に、急いで準備を終わらせるも、ここに着いたのは昼をかなり回ってしまっていた]
医師のヴァレリーです。 キリシマから連絡が行っていると思いますが。
[受付の看護師にそう告げ、待つ事数分。出てきた人物から別の部屋でこの病院の説明を軽く受け、一番初めに退院した一人、先日退院した二人と、新しく退院した一人のカルテを受け取った]
(+1) 2014/07/01(Tue) 12時頃
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―執務室―
[当てがわれた部屋の机に座り、転勤の際に必要になるらしい書類をいくつか作る。 ――それにしても。あの施設と違い、ここはどうにも雑音が多い。人の話す声、物音。 部屋の外から聞こえるそれらに対し、何処か違和感を覚えている自分に、僅かながら驚く]
(……何年、居ましたっけ)
[考えてみれば、外の病院は久し振りかもしれない。無意識のうちに耳のピアスを指で弄りながら、ぼんやりとそんな事を考えた。
閉ざされたあの白い城での生活が、ほんの少しだけ懐かしく感じられた事には…苦笑しか出なかったけれど。
しかし、態々執務室まで用意して貰えるとは。何とも破格な待遇ではないか。 そんな考えを胸に、机に肘などつきながら自分にしては"珍しく"、そこそこに真剣な顔でカルテに目を通していく]
(+2) 2014/07/01(Tue) 12時頃
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[パラ、パラ。静かな部屋の中に、カルテを捲る音だけが響く。 転院後、彼らの症状は幾らか改善しているのだろうか。そして如何なる方法で、あの何とも奇妙な病の治療を行っているのだろうか、と]
朝顔。
[病名、現実錯乱病。5歳、女性。 あの病院で最年少の小さな幼子。周りに怯えるおかっぱ頭の少女、そして以前回診で行った事のある彼女の病室が頭に浮かんだ。 あの時も確か、沢山の折り紙や風船が部屋に散らばっていただろうか。 齢5歳。その幼さで発症したとは言え、この速さで治療法が見つかったのなら…奇病患者達の中では、もしかしたら運が良い方なのかもしれない]
オスカー・コープラ。
[病名、非現実病。19歳、男性。 ――あぁ、あの青年も退院したのか。持った感想はそれだけだった。 彼の治療は、恐らく今日から始まるのだろうか。しかし例え彼の病が治癒したとしても、一度持った嫌悪感は消えそうには無かったけれど。 そう言えば自分が皺くちゃにした彼のカルテは、どうなっただろうか。誰かが書き直しでもしたのだろうか? ここにあるのは写しなのだろう、皺の無い綺麗なカルテを眺めながら、そんな事を思う]
(+3) 2014/07/01(Tue) 12時半頃
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カリュクス・デラル。
[病名、不成長病。36歳、男性。 彼は確か、キリシマの幼馴染だったか。白い肌と赤い瞳――アルビノの少年の姿を頭へと浮かべながら記憶を辿る。 あちらに居た頃には、よく院長と二人で居る事を目にしたような記憶がある。 ――彼の、この男に対する…執着、に見えるあれは果たして何なのだろうか。微かに引っかかった疑問に眉を寄せつつも、軽く頭を振ってそれをすぐに霧散させる――自分には関係の無い事だ]
…ディーン・アンリ・ダレット。
[病名、笑困難病。24歳、男性。 最後の一枚。ぺらりと薄いその紙を持ち上げ、愉悦の笑みを浮かべながら。 凍っていた彼の面持は、少しは溶けているのだろうか。口は笑みの形へと歪むようになり、目にはその心の内を写すようになったのだろうか。 ――そしてその度に、まだきっと癒えていないであろう顔の傷も痛むのだろうか、と。 見ればカルテには、外傷の事も書かれているようだ――顎の、あの傷の事も。 嗚呼、そうだ。彼にはまた"約束"を果たしに、そして果たしてもらいに行かなければ]
(+4) 2014/07/01(Tue) 12時半頃
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…さて、出掛けますか。
[見終わったカルテを手に、席を立つ。棚にそれを仕舞うと、鍵を持って部屋の外へと向かう。
嗚呼、それにしても白衣が邪魔くさくて仕方が無い。あちらに居る時は着ない事も多かったが、流石にここではそういう訳にもいかずに。 ポケットの煙草を確認すると、部屋に鍵をかけて、さあ何処へ行こうかと廊下を進んだ]
(+5) 2014/07/01(Tue) 12時半頃
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ヤニクは、オスカーに哀れみの目をむけた。
2014/07/01(Tue) 13時半頃
ヤニクは、オスカー、やれるものならどうぞ。君の目の保証はしませんが。
2014/07/01(Tue) 13時半頃
ヤニクは、オスカーお気楽脳とは、君にだけは言われたくありませんね…
2014/07/01(Tue) 14時頃
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[降り注ぐ陽気の中。道行く人々を眺めながら、病院の外の道を歩く。 身に付けたままの白衣は鬱陶しくはあったけれど、戻った時にまた部屋に取りに行くのも面倒で。結局はそのまま出てきてしまったのだ。
火のついた煙草を片手に、その逆の先には小振りのバスケットがひとつ。中には"お見舞い"の定番であるメロンが鎮座し、他にも桃と林檎と葡萄が各一つ。 そして隣に下げた紙袋の中には、本屋で適当に買った本が二冊。取り敢えず入り口に積んであったものだけれど。 結局あの時、何が好きか答えては貰えなかったから――ナイフで傷を負わせながら問うたのだから、それも当然なのだろうが]
…昼食抜いていましたね、そう言えば。
[仄かに漂う果物の香りに、バタバタして昼食を取っていなかった事を今更ながらに思い出す。一度自覚してしまえば、その後は煩い程に主張してくる空っぽの胃袋に嘆息しながら、手にした煙草を口へと運び。 少しは空腹が紛れてくれる事を期待して、その煙を肺へと送り込む。 ――見舞いに行ったら一口分けて貰おうか。 そんな不躾な事を考えながら、見えてきた病院の門に視線を向けた]
(+16) 2014/07/01(Tue) 22時頃
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部屋は…何処でしたっけ。
[病院に戻り、真っ直ぐに病室のあるフロアへと向かう。しかし彼の部屋番号など知る訳もない為に、まずはナースステーションへ。 名を名乗り部屋を尋ねて見れば、どうやら話は通っているらしくあっさりと教えて貰う事が出来た。 後程行く事になるであろう他の患者達の部屋番号もついでに聞いておき、それを記したメモを受け取り胸のポケットへとしまい込む。 此方の手にした果物を見て怪訝そうに首を傾げる看護師には、笑顔で一言"お見舞いも兼ねて"と伝えておきながら]
…あ、ここですか。不在でなければいいんですけど。
[エレベーターを使い、長い廊下を奥へと進み。先程聞いた番号を頼りに病室のプレートを確かめながら歩いて行けば、漸く目当ての番号が見つかる。 部屋の扉の横にあるネームプレートに記された、"ディーン・アンリ・ダレット"の文字を確認すれば、その部屋の前で立ち止まった]
(+17) 2014/07/01(Tue) 22時頃
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[さぁ、"約束"を果たそうか。 手当の後、絶対に来るなと言われたような気はするけれど…まぁ特に気にする必要も無いだろう。 ――一体どんな顔を見せてくれるんでしょうね。 カルテによれば、症状は幾分か改善しているようだから。小さく口端を持ち上げながら、そう独りごちる]
入りますよ。
[ノックの代わりに一言そう声をかけながら、病室の扉へと手を掛ける。 部屋に鍵でもかかっていない限り、医者はそのまま部屋の中へと入って行っただろう]
(+18) 2014/07/01(Tue) 22時頃
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見舞いに来ると言ったでしょう。 ……あぁ、それから。 今日から転勤になりました――"ここ"に。
[面白いくらいに狼狽える相手>>+21へ失笑を返し、扉を閉めて部屋の中へと。 意地の悪い笑みと共に告げた最後の一言は、彼を余計に狼狽えさせただろうか。
逃亡を画策しているのか、背後の扉へ、奥の窓へと視線を泳がせる様子に、至極愉快そうにクスクスと肩を震わせる。 "何をそんなに怯えているんです、別に取って食ったりしませんよ"、なんて。
そうして無意識なのかそうで無いのか。顎の傷へと伸びた相手の手に気付くと、知らずのうちに自然と顔が綻ぶ。 ――嗚呼。どうやら自分の思惑通り、ちゃんとその傷に"苛まれて"いてくれたらしい]
どうぞ、お土産です。 結局何が欲しいか聞けませんでしたので、適当ですけど。
[すこぶる上機嫌に、まるでこの再会を心から喜んでいるかのような声音で。 ジリジリと後ずさる彼を嘲笑うかのように距離を詰め、近くの机へとフルーツの入ったバスケットを置いた。そしてもう一つの紙袋――書籍の入った紙袋を相手へと差し出す。 彼がそれを受け取るのであればよし、受け取らないのであれば肩を竦め、果物の隣へと置いたであろう]
(+22) 2014/07/02(Wed) 05時頃
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……それにしても、驚きました。 本当に回復しているんですね。
[鋭い声を寄越し、必死に虚勢を張るその姿に――何とも愉快なその姿に、浮かべた笑みを強めながら向き直る。 しかし彼の"眉根が寄っている"事に気付けば、細めた目を見開いて大層驚いたように見つめてみせた。 揶揄るでもなく、嘲るでもなく。純粋に興味深そうな表情をその顔へと乗せ、感嘆の息をひとつ。 ここで見る彼の顔は、どうにも自分の知る"仏頂面"とは、明らかに違っているように見えてしまって。寄せられた眉も、瞬かれた瞼も。それらは正しく初めて見るもので、実に新鮮だった。
僅かに高揚した気分のまま、睨みつける視線を受け流し、先日まではピクリとも動かなかった筈のその顔へとおもむろに手を伸ばす。 伸ばされた手は、恐らく彼によって振り払われるであろうが――もしも万が一、振り払われなかったのであれば。その手のひらでそっと相手の頬へと触れたであろう]
(+23) 2014/07/02(Wed) 05時頃
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林檎でも剥きましょうか。 ……座っては?
[未だ立ったままの相手に肩を竦めてそう勧めると(勧めるも何も彼の部屋なのだけれど)、キョロキョロと"何か"を探すように部屋を見回す。 林檎を剥くにしても、皿なり何なりの用意が必要であろう。しかしどうした事か、近くの棚を漁り紙皿は用意出来たものの、果物ナイフが見つからない。
仕方が無い、と溜息をひとつ。 ポケットから携帯用のナイフを――彼のその傷を抉ったナイフを取り出すと、部屋に備え付けられた洗面台でナイフと手を綺麗に洗い、バスケットの中から真っ赤な林檎を取り出す。 そうして椅子へと腰掛けて足を組み、スルスルと林檎の皮を剥き始めた]
(+24) 2014/07/02(Wed) 05時頃
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…そんなに邪険にしなくても。 何が気に食わないんですか。
[何ともあからさまな拒絶を見せる相手>>+25に、"折角色々買って来たのに"、と態とらしく肩など竦めて見せながら。 悲しそうに眉を下げてはいるものの、こうも分かりやすく狼狽える彼の姿は自分にとって、愉快以外の何物でも無かったけれど。
彼の反応が遅れたのを良い事に、頬へと触れた手にびくりと震える様>>+26は何と滑稽だろうか。 こうまでも彼の心を蝕む事が出来たのか、と。そう思えば仄暗い充足感が胸を満たす。 手を払い、嫌悪や不快を隠そうともせずに此方を睨むその瞳。そこから寸刻怯えが消えているのを見取れば、小さく目を瞬かせてクスリと笑った]
あともう一つ用事があるので、それを済ませたら帰りますよ。
[スルリスルリと林檎の皮を剥きながら。尚も座ろうとはしない彼に、それ以上席を勧めはしなかったけれど。 小さく鳴った息に気付き其方に視線を向ければ、嗚呼。何とも青ざめた顔をしているではないか。 手で口元を押さえ、微かに震える彼に肩を竦めて"何もしませんよ"と伝えてみるも、今の彼にその言葉が伝わったかどうか]
(+27) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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………で。
[剥き終わった林檎を六つに切り分け、濡れた指を舌先でペロリと舐める。舐めた指先から口の中に広がる甘酸っぱさは、空っぽの胃袋をしこたま刺激してくれたけれど。 サクリ。切り分けた一欠片に軽くナイフを突き立て、青ざめた顔で此方を凝視するへと近付けた]
いつ、"泣いて"くれるんですか。
[立ち上がり、刺した林檎の一欠片をその唇へと軽く押し付けながら目を細めて。 そうして小さく首を傾げ、いつぞやの"約束"を口にする。
もしもその病が治ったのなら。 俺に真っ先に泣き顔を見せてくれると――そう言ったのは君でしょう?
せめてそのナイフの腹を、押し当てた唇と並行になるように向けたのは、医者なりの気遣いかもしれないが――まぁ、そんなもので目の前の彼の不安が削がれる訳も無いのだろうけれど]
(+28) 2014/07/02(Wed) 12時頃
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[聞こえた舌打ちに、そして不機嫌さを隠そうともしない彼>>29に対し、不服そうに目を細める。 しかしそれも表面だけの事。内心ではしっかりとほくそ笑みながら。 負の感情とは言えど、こうも真っ直ぐに――愚かな程に素直に感情をぶつけられるのは、実に心地良い]
…いらないんですか?美味しいですよ、林檎。
[震える手で押しのけられた林檎にはそんな一言を投げてよこし、"いらないなら頂きますね"、と自らの口へと運ぶ。 二口程で林檎を胃袋へと送り込み、手にしたナイフを紙皿の上へと放り。また一歩、離れた相手との距離を一歩進んで縮めておいた]
…しかし変なことを言いますね、君も。 患者だから何です。
[付け足された一言に零れたのは、失笑。 何を馬鹿げた事を。医者は患者を大事にするべきだと、患者は医者に丁寧に扱われるべきだと。彼はそう言いたいのだろうか。 嗚呼、まったく。世の人間から疎まれ、押しやられるような病を患った人間が…何ともおこがましい事を考えるではないか。 狭いケージの中でその生を終えるマウスと、あの閉ざされた施設の中で生を終えようとしていた患者と。 そこに一体、何の違いがあると言うのだろう]
(+31) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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[――もう、一歩。 精一杯の力を持って此方を睨み付ける、小さく哀れな鼠へと歩を進めながら]
……別に悲しい時にしか泣けない訳では無いでしょう。 嬉しくても、楽しくても。人は泣きますよ。
[どうしてそうも固執するのか、と。 まるでそう言いたげな視線を、肩を竦めて見つめ返す。 別にただ泣き顔を見たい訳ではない。 彼の事だ、自分に泣けと言われれば、意地でも泣くまいとするだろうから。その上で尚、動くようになった瞳から涙を流すとすれば…きっとその顔は屈辱に歪んでいるのだろう。
焦がれてようやく手に入れたその表情を、一番最初に涙で大きく歪ませるのはーー交わした約束の通り、他ならぬ自分であるべきだ。 ――その病が治癒したのならば。その代わりに消えぬ傷を抱え、永遠に自分の影に怯え続けていれば良いのに。
そんな思いを口に出す事は、これからもこの先も決して無いのだろうけれど。 自分の昏く歪んだ独占欲を、態々彼に見せてやる義理など無いのだから]
(+32) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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――勿論、悲しみや…恐怖でも泣きますけどね。
["あの時君が泣いたように"、と。 おどけたような声音で吐いたその言葉と共に、前に立つ彼の肩を手でぐっと押した。あまり体格の良く無い彼は、果たしてその手の力に抗う事が出来ただろうか。 抗えたのであれば、医者は予想外の出来事に目を見開いたかもしれない。
――抗えなかったのであれば、医者は倒れ込んだ相手の上で、シーツへと沈んだその顔の傷を…自分の付けたその傷を、機嫌良さげに目を細めて指先で擽っただろう]
(+33) 2014/07/02(Wed) 16時頃
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…はぁ。 "気持ち悪い"は流石に傷付きますよ。
[視線を逸らし、ポツリと漏れた一言に眉を寄せて睨み付ける。怯え恐れるだけならまだしも、気持ち悪いとは随分ではないか。 いっそ、腹いせにまだ癒えていないその傷を思い切り抉ってやろうか――そんな事を考えた所で、ふと。 頭を擡げた"悪戯心"に従って、彼の顎を軽く掴んで真っ直ぐに目を合わさせた]
…あぁ、そう言えば聞きましたよ。 君、男色家なんですってね。
[掲示板で見た"落書き"を思い返しながら、ついと顔を近付けて。さも驚いたように問うてみる。 あれが単なる悪戯である事など分かり切ってはいたけれど。大方、あの猫耳の青年辺りがやったのだろう、と先日ディーンが着ていたあの可笑しなジャージを思い出しながら。 この堅苦しい彼には到底似合わない、背中に変な文字の書かれたジャージ。あんなものを持っているのもまた、同じ猫耳の青年くらいだ]
(+37) 2014/07/02(Wed) 18時半頃
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……君が退院してから、向こうではその話で持ちきりでしたよ。 "まさか君が"、と。
[揶揄るように告げた言葉には、ほんの少しの嘘を乗せて。 実際の所、あの落書きを見た者が何人居たか…その上信じた者が何人居たかは分からなかったが、別にそれは問題ではないからどうだっていい。 今、彼にその真偽確かめる術など無いのだから]
君も案外、好き者だったんですねぇ。 ――あぁ。そう言えば毎回、いろんな人の服を着て俺の所へ来ていましたね。
["成る程、そう言う事ですか"、なんて。 白々しく呟くと、眉根を寄せて呆れたように首を振り、盛大に溜息などついてみせてやりながら。
さぁ。果たして彼は、この話にどんな反応を返してくれるだろうか。 常よりもえらく楽しそうに――堪え切れなかった笑いが滲み出ているだけなのだが――払われた手の指を、シーツに広がった相手の髪へと絡ませる。 ペロリ。舌舐めずりをひとつすると、以前に比べると随分と動くようになったその瞳をじっと見つめた]
(+38) 2014/07/02(Wed) 18時半頃
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…冗談?まさか。 キリシマが貼ったんですよ、その君の退院通知。
["あの院長が冗談なんて書くわけ無いでしょう"、なんて。白々しいにも程があるが、きっと今の彼には気付かれまい。 それにあの貼り紙を"貼った"のは紛れもなくキリシマだ――悪戯を"書き加えた"のは、別の人物だったとしても。
――愉快、愉快。 ともすれば笑い転げてしまいそうな気持ちで、相手の狼狽える様>>+39を目を細めて見下ろしながら、髪に絡ませた指をあそばせる]
(……もう少し遊んでみましょうか、ね)
[思ったよりもずっと、彼の反応が面白かったので、と。"泣いて"貰うのはもう少し後でもいいだろう――今はそれより、面白い物が見れそうだったから。 恐怖に慄く様も滑稽で愉快だけれど、こういう彼を見るのも悪くは無いかもしれない、なんて]
服が汚れたって…日に二回ですよ? 一体何をしていたんですか、君は…
[呆れたように呟き、見下ろす視線には僅かに軽蔑の色を乗せて。それに気付けば――よりにもよってこの自分に軽蔑されたと彼が知れば。その時の彼の心境を思うと何とも胸が高鳴った]
(+41) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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[逸らされた視線を追いかけるように。髪を弄んでいた手で顔を覆う手>>+40を掴み、横へとそっとどける。 す、と親指の腹で相手の目元をゆっくりとなぞれば、彼はその手をどうしただろうか]
あぁ、成る程。抱く趣味が無いと言う事は…抱かれる方ですか。 確かに君は、其方の方が似合いそうですね。
[尚も盛大な"勘違い"を続けて見せながら。 逸らされた顔はそのままに、代わりに更に顔を近付けて、晒された彼の耳へと唇を寄せる。 耳へとかかる金の髪をかき上げて、クスリ。小さく漏れたその笑みは、きっと彼にも届いただろう]
…………抱いて、あげましょうか。
[耳に触れるか触れないかの距離まで唇を寄せて、低く、微かに掠れた声で囁く。 ほう、と仄かに熱い息でも吐いてやれば、きっと彼は余計に危機感を煽られてくれただろうかと。
ギシリ。重心を僅かに前に移動させ、スプリングを僅かに軋ませる。 この音すらも、彼の焦りを加速させると分かった上での事だけれど]
(+42) 2014/07/02(Wed) 20時半頃
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["関係がない"、そう言われれば何処か不服そうに、片眉を軽く持ち上げてみせて。 そのまま言葉を紡ぐ代わりに、眼差しの中の侮蔑の色を強めてやった――"あぁ、本当に好き者なんですね"、とでも言うように]
(…素直、ですねぇ)
[それにしても、問われたのなら適当に誤魔化しでもかければ良いものを――それをそのまま信じてやるかは、また話は別だけれど。 どこまでも素直で愚かしい彼に、いっそ愛おしさすら感じながら。
その耳へと唇を寄せてやれば、ピシリと音が聞こえて来そうなくらいに強張る様子が、警戒に揺れるその体が愉快で愉快で堪らない。 ただただ自分の思惑通りに滑稽に踊ってくれる彼のせいで、零れそうになる失笑を堪えるのには苦労させられる。
――と。 流石に我慢ならなくなったのか、押し当てられた手のせいで僅かに体を離された。 しかしそれでも、上に乗る人間と乗られている人間――体格差までもあるとすれば、その程度の抵抗で何とかなる訳もなく。 まったく無駄な事を、と胸中で呟きながら、押さえつけるように体重をかけてやって]
(+48) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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この状態でまだ"冗談"なんて言っているんですか。 …おめでたい人ですね。
[更に更に、危機感を煽るように。呆れたように呟いて、押しのけて来た手を掴むと脇へと縫い付けるように押さえながら。 ――嗚呼、そうだ。どうせならば、ここで"泣いて"貰うのも良いかもしれない。 そう思い立つなり、ニヤリと何とも人の悪い笑みをその顔に乗せた]
――ディーン、選ばせてあげましょうか。
[場違いな程に明るい声音でそう告げると、肘をつき再度ベッドを軋ませて、更に体を近付ける。 胸が触れ合うくらいに近付いたその距離に、彼は一体どんな顔をしただろうか。 少し強めに抑えた手首は、僅かに痛みを伴っていたかもしれないけれど]
痛みに泣きたいですか。
[そっと。掴む手を離し、指先を顔の傷へと触れさせる。 未だ痛みを訴えているであろうそこに指を押し当てて。チクリとした小さな痛みを促す程度の力をこめる。 ――それで十分な筈だ。それで十分…思い出す筈だ]
(+49) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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…それとも。
[目を細め、ペロリと自らの唇を舐め。顎に触れる手を滑らせて、手のひらで頬に触れながら、親指の腹をその薄い唇へと軽く押し当てる]
………屈辱に、泣かされたいですか。
[囁く声は、低く、低く。 "どちらも嫌だ、は無しですよ"、と釘を刺すのも忘れずに。
浮かべた笑みはより強く――そしてより昏いものへ。ただ眼差しにだけは、射すくめるように鋭いものを。 そうして吐き出した吐息と共に、押し当てた指の上から――ゆっくりと唇を重ねた]
(+50) 2014/07/03(Thu) 00時頃
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