204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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[ただ包帯を巻いただけなのに。布を1枚で傷口を守る。そんな存在にずっとなりたかった。今もなれているのだろうか。
手当てが終わると当たり前のように、2人を後ろから抱きしめた。膝に乗ってと頼んだら、きいてくれるだろうか。]
ねぇ、トレイル? もしかして――…僕のせい、かな。 ラルフの分も用意したから、怒ってしまった?
[起因はそれしか思い当たらない。それなら珍しい怒り方をする。愛しい温もりを静かに受け入れていた。**]
(337) 2014/11/20(Thu) 03時頃
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―アッシュローズ/1階中央湯殿寄り―
[プリシラの差し出す指輪に片眉をあげた。風呂で拾ったものといえば1つしかない。ノックスが棄てたものだ。>>343 『可哀想』という言葉に、家具職人としてのノックスが口元を緩ませる。
彼のささやかな声は聴こえなかったが。作られた指輪自体に罪はない。けれど想いが残る。そう、いつまでも。]
……プリシラ。
[立ち去ろうとする背に、名を呼びかけた。]
(405) 2014/11/20(Thu) 19時頃
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……プリシラ。プリ、シラ。
[音を確かめるように繰り返す。 目の前の少年に似合わない、女の名を。]
ねぇ、プリシラ。例えばだよ。
君に『プリシラ』という姉が居るとしよう。美人で聡明で、とびきり歌の上手な両親自慢の姉。 けれど事故で死んでしまった。
両親は嘆き悲しみ、良く似た君を『プリシラ』と呼ぶようになる。愛しい娘に指輪を贈る。
それでも君は、姉として微笑んで、指輪を嵌め続けるかい?
君を君として見ていない両親の為に? それとも、死んでしまった姉の為に?
[姉の、妻の――…代わり、なのに?*]
(406) 2014/11/20(Thu) 19時頃
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―ローズブラウン/1階―
[そう、忘れて良いんだ。指輪のこと。大事に下げていたもの。君は代わりじゃないんだから。>>338
ぺとぺと触る手に「こーら、ニコラ?」と甘く叱り、膝の上の重みと温もりに甘える。>>340>>361
トレイルの唇にニコラの指が触れている。昔なら、喉の奥まで突き入れそうで二人を引き剥がしたけれど。 時折笑い合う姿。]
……おにーちゃんはー?
[混ぜて欲しいのに。天使のように微笑まれて誤魔化された。
(424) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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[居間でのことは――…煩いと癇癪を起こした時とはまた違う行動だった。 驚かせた事に謝る気配はない。寧ろ、得意気な。
泥炭のようなどろりとした感情が見え隠れする。己以外の歌を認めなかった頃の、彼に。
怒りのせいではないと分かった。眉を下げて穏やかに笑む様はノックスの真似だろう。 伝わって欲しいのに、分かって欲しいのに。困ったね、と。>>383
転がる卵を慌てて抱えるニコラを見遣ってから。>>398 ノックスは、選んだ言葉を並べ出す。]
僕はね、トレイル。 君の歌声を――知っている。聞いたことがあるんだ。きっとニコラも欲しがるくらい、綺麗な声だった……。
今も、覚えている。
[退屈だった歌を。
亡くなった母親の歌も素敵だった。そういえば良く似ていると、バートン家を知る者は教えてくれた。 声を変えない為にと施されたものと、指輪とを結びつけて出した結論は1つ。]
(427) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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取り戻したいのも分かってる。でもね、トレイル。
僕は、今のトレイルの歌を聞いてみたいんだよ。僕とニコラの為に歌ってくれるなら、それは幸せな音になる。どんな音でもね。
[新しい望みを。 こんな風に考えるのはダメかい? と首を傾げた。]
昔の君達も、今の君達も――…きっと明日の君達も。僕にとっては変わらない、一番大事で大好きな2人だよ。
[ぎゅうと腕の力が強くなる。 きちんと伝わっている?
まるで人形のように笑う君も。 ラルフに感情をぶつけた君も。
欲しかったと拗ねる君も。 幸福と喪失を知った君も。
……―――愛おしくて堪らない。]
(428) 2014/11/20(Thu) 20時半頃
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……あー、困ったね。 どんな我儘も、叶えてあげたくなる。
[自分の望みを叶えて欲しいと思っているのに。 人と獣の間に在ると思っていたけれど。とうに道を外れているのかもしれない。]
……ん。
[ちゅと耳元にキスをした。吐息の熱は牙と共に首筋へ。薄い皮膚の下に何があるのか知っている。甘い毒だ。やんわりと噛んで、しまいたい。
抱き締めていた手を毛布の内に忍ばせ、肌の温もりを求め――…]
(438) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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[は、と我に変えったのは、足音が聴こえたから。
軽く頭を振り、両手を上に上げて降参のポーズ。 階段を下りてくるのはバーナバスだった。>>430]
―――ちょっと、頭を冷やしてくる。
[制止がきかなくなりそうで。 淡雪を求めそうで。彼の願いを押し潰しているのに。]
(441) 2014/11/20(Thu) 21時頃
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ノックスは、背を向けたバーナバスに、待ってと声をかける。
2014/11/20(Thu) 21時頃
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―アーバンローズ/愛し子達の内緒話の後に―
[膝に乗せたニコラの声。頬に当たる手が温かい。卵に触れた後だとしても、眉を顰めないのはノックスに心境の変化があったから。>>409]
ん? ラルフ?
[どうしてと問う前に、どっちかだなんて。]
困ったな……。勿論2人の事なのに。 そんなにラルフを好きなように見えた?
[平等ではない好意が在る。]
……2人のことも、今のままじゃダメ、かな。
[残酷な事を、ずっと続けている。昔も、今も。*]
(460) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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―ラベンダーアイス/1階―
[トレイルの溜息に気が沈む。>>455>>457 微笑みには遠いから。
壁に寄り掛かり、溜息。 どうにも空回りしているような気がしてならない。]
……バーニィ。
[力なく笑う。 風呂場に向かう前の、バーナバスの言葉を思い出せば尚更。>>453]
(469) 2014/11/20(Thu) 21時半頃
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んー、僕が片手になったらどうしようって話。
[何があったか、短く答えた。>>476]
どちらかなんて、……ね。 ビョードーはザンコクだって言われたよ。
[一番が二つある。返ってきたのはニコラの唸る声だった。]
(483) 2014/11/20(Thu) 22時頃
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[育児相談になっていたことに苦笑を浮かべた。 遊び足りない手を触れ合わせる。>>476]
……バーニィ。向こうで話そうか?
[愛し子には声が届かない場所に。けれど、姿が見える場所に。]
(488) 2014/11/20(Thu) 22時半頃
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[バーナバスと話をしていると、プリシラの事を思い出す。>>492
ノックスには辿り着かなかった1つの答え。 きっと、幼いトレイルも同じ気持ちだったのかも知れない――…と、思った。
だから浮かべた笑みは優しく。]
なら、君が代わりにつけて欲しいな。 トレイルの代わりに。
[彼があげたのだから。指輪の持ち主を明かしたようなものだけれど。]
(503) 2014/11/20(Thu) 22時半頃
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えっ
[バーナバスの笑う声に顔をあげた。>>499 平等に見えている、だけ?]
……そう、なんだろうか。 え、つまり、僕は平等じゃ、ない?
[そうなのだろうか。ふと、己の行動を振り返る。]
(507) 2014/11/20(Thu) 23時頃
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ノックスは、ニコラスをちらりと見てはバーナバスと話し、トレイルをちらりと見てはまたバーナバスと話す。
2014/11/20(Thu) 23時頃
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―オレンジ/過去/愛し子が1人―
[ニコラの具合が良くない事に気付いたのは、行商から帰ってきてからだった。出掛ける時は、うーうー唸りながらも見送ってくれたのに。床に倒れていた彼を抱き上げると、ぐったりとしている。灰色の瞳はノックスを見ない。赤い顔でう゛ーう゛ー唸っていた。流行り病の言葉がこびりついて離れない。]
ニコラっ!
[このままでは死んでしまう。そんなことは耐えられない! 財布だけを掴み、ノックスはニコラを背負い医者の元に走った。街までは遠い。人を避けた事が裏目に出てしまった。
ようやくノックスにも慣れてくれたのに。此れからだというのに。]
神様、お願いだから…… 僕からニコラを、拐ってしまわないで!
[姉の家から拐ったように。 誰かの手が後ろから伸びている気がして。必死に走った。
靴が脱げても、足の裏を小石で切っても。必死に必死に走った。]
(526) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[医者からの診断結果は、風邪。 もう少し栄養のあるものを食べさせなさいという忠告と共に渡される薬とオレンジ。
体に残る体罰の痕にも言及されたが、だから親の元から逃げてきたのだと告げると薬代をまけてくれた。 古いものだけどと靴もくれた。ありがたい。
流行り病ではなくて良かったと、へたりこんだノックスの目端に涙が一粒。]
(528) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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[帰り道。灰色の夜空。起きた気配に振り返り、背中の愛し子に呼び掛ける。]
お兄ちゃんがしっかりしてないから、君に辛い思いをさせてしまった。
……ごめん、ね。ニコラ。
[胸中で繰り返す。 今度は一緒に連れていこう。人が多くても街に泊まろう。反省ばかりが頭に浮かび、ノックスは足元ばかりを見ていた。]
ん?
[きれいと小さな声。振り返り、小さな指先を見上げる。 淡いオレンジ色の一番星が、きらり。]
……ねぇ、ニコラ? 僕の一番は、ニコラだよ。
あのお星さまみたいに、真っ先に現れてきらきら光ってくれるんだ。
[夜空に浮かぶ、一番星。*]
(529) 2014/11/20(Thu) 23時半頃
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―オレンジ/過去/愛し子が2人―
[ゴミ棄て場からの拾いもの。>>2:435 汚れは簡単に落ちても、抉られた肉の手当ては大変だった。用意していた痛み止めも解熱剤も、効きそうにない。熱に浮かされた姿を見ると、どうしてもあの夜の焦燥感がよみがえる。
ニコラが大人しいと思って、席を外したすぐ後のこと。大きな音に駆け戻ると、髪を掴んでいた。
こんな時でも、トレイルは悲鳴すら上げなかった。いや、実際にはあげていたのだろう。透明な声で。]
(545) 2014/11/21(Fri) 00時頃
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[オレンジの皮を剥きながら、ニコラに言い聞かせる。 怪我をしたら心配するのは当たり前。病気のときもそう。別にニコラが嫌いになったわけじゃない。]
――だから、今はトレイルを叩いたりしたらいけない。痛くても泣けないんだから。
め! だよ?
[分かったと返事があれば一房口の中に運ぶ。ベッドに寝たままのトレイルにも、一房。少し酸っぱいオレンジを分けあった。
いつからだろう。ニコラの苛めがぴたりと止んだのは。客の1人に相談すると、上の子に良くある話だそうだ。――母親をとられたと思って。]
(549) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[母親ではないけれど、ノックスは浮かれた。ニコラの「唯一」で無くなったことにも気付かず。
トレイルも睨まなくなってきたし、「ノックス」と呼んでくれるようになったから。
あぁ、幸せだ! それ以外の言葉が見つからない。明日はもっと幸せになる。明後日はもっともっと!]
たっだいまー! トレイルー、ニコラー! んー、好きっ!
[締まりのない顔のまま、腕の中に2人を閉じ込めた。相変わらず甘い香りがして、堪らない。 喰いたいと思う程愛しいのだと自覚出来たから。また良い作品が出来る。金が出来れば新しい服も美味しいものも食べさせてあげられる。
喜ぶ顔に、また愛おしさが増す。 幸福の螺旋階段。
いつか壊れるものだとしても。]
(552) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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[薄紺の夜空が広がる窓の外。 淡いオレンジ色の一番星。]
……ねぇ。 僕の一番は、2人だよ。
[きらきらと。一番星は。 誰の手も届かない遠くで光っていた。**]
(553) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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―ノースローズ/1階―
……大丈夫。分かった。
なら、バーニィ。この話はフランシスやホレーショーにも伝えた方が良いんじゃないかな?
[‘保護者’の内緒話。 ノックスの知らない話が聴けたのは僥倖。
また後でと手を振り見送る。]
(556) 2014/11/21(Fri) 00時半頃
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ノックスは、ラルフの声が聴こえていなくて良かったのだろう。
2014/11/21(Fri) 00時半頃
ノックスは、ベネットが、子供達にどんなことを教えたのか、知らされていなかった。
2014/11/21(Fri) 01時頃
ノックスは、「…――になんて、させない。」と声を漏らした。>>562
2014/11/21(Fri) 01時頃
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[バーナバスを見送った後、二人に手を差し伸べる。]
さ、ご飯を食べに行こうか。 まだラルフの治療をしているかも知れないし。
付きっきりの看病をしているなら好都合じゃないか。 ゆっくりご飯が食べられる。
[それに――…]
(569) 2014/11/21(Fri) 01時頃
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[ずっと一緒に居たからこそ、彼等の願いをすぐに叶えてあげられない。
月に住むのはおじいさんになってから。 消えるのも――…。
2人の手をそっと掴み、布の下を思う。 折角の皮膚が熱で壊れてしまった。勿体ない――勿体ない。>>581]
あぁ、そうだ。ニコラ?
[好きだから、認めてあげなければいけない。 憎いのに、皮肉なものだ。]
もっと、教えて欲しいな。 君になりたいと言った――…ディーンの、こと。
そうして、早く大人になろう?
(585) 2014/11/21(Fri) 02時頃
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首輪の付け方がみつかって、衝動を無事に抑えられたら――もぅ、大人だよ。
僕は結構早かったけれど。
……トレイルも、ね。 何も大人になるのは体だけじゃない。
[音を落とすのは、彼だけに聞かせようと。]
そうしたら、僕以外にあんなこと、言わなくなるだろう?
(590) 2014/11/21(Fri) 02時頃
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ノックスは、トレイルに「なぁに?」
2014/11/21(Fri) 02時半頃
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[良い笑みだと思った。>>593 細めたシノワズリ。階段へと近付く暗所でもはっきりと見えて。
質問に、瞬く。 さっきのは伝わらなかったようだ。 残念に思うところもあるし、遊べる嬉しさもある。]
食べたい気持ちは、正直あるよ。
今の……一番は、トレイルだけど。
(603) 2014/11/21(Fri) 02時半頃
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[怪我の折、血を舐めては恍惚に浸った事もある。 抜けたばかりの乳歯。付着した血肉を啜り、1日かけて胃に収めた事もある。
けれど、はっきりと愛し子の肉片を得たのは初めてだったから。
一番、欲しくなる。 口に出したら。平等ではないなとふと思えた。]
(611) 2014/11/21(Fri) 03時半頃
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………え?
[服の裾を引く力よりも、囁きの方が強かった。 何を言ったのかと瞬き。
――僕の代わりに。取られない。
その言葉の意味するものに、体が熱くなった。 まるで、既にニコラも知っているかのような話に彼を見。
最後にトレイルに訊ねる。]
――…本当に、良いの?
(617) 2014/11/21(Fri) 03時半頃
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[指差した階段の、先にある彼を想う。>>616 階段を上がるようトレイルを促し。1段の差でも視線のの高さを揃え。
シノワズリの昏さに、ふわりと笑んだ。]
……可愛いね、トレイルは。
(622) 2014/11/21(Fri) 03時半頃
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[掌に口付け落とし、やんわりと布を噛んだ。 そうして背を伸ばして唇に触れた。
今はただ、獣の囁きのままに。**]
(627) 2014/11/21(Fri) 04時頃
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