54 CERが降り続く戦場
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……………お前の……
[創世《ハジマリ》の天狼の絶望へ誘うその言葉に。 ふらつく身体を支えながら、その言葉を否定する様に睨み据える]
………お前の独り善がりな釈義で……
本当に自分が護るべき物を勝手に捨てて。 世界を諦めて背中を向けた様なお前が……
(225) 2011/06/16(Thu) 17時頃
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知った様な口で ホリーを語るな!!
終焉《サイゴ》の天狼? 心から世界を壊したがっていた?
[そんな絶望を与える為の虚言。 ホリーの持つ『力』を以て彼女の本質を。 その『心』までも決めつける、そんな言葉は絶対に信じない!]
馬鹿馬鹿しいねっ。
本質は『力』で決まる物じゃない! 『心』で決まる物だ!
(226) 2011/06/16(Thu) 17時頃
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だから 今手を取れ! ホリー!
お前は こんな所で 終わらない!!
[大きく踏み出し、"ホリー"へ向けて手を伸ばす。 その腕は、"ホリー"が手を伸ばせば、直ぐに『みんな』で受け止める場所にまで引き寄せる為の物。 この世界を、あの平和を、あの秩序《ルール》を護ろうと願っていた。 『あの子』を受け止める為の物。
諦めるには まだ早すぎる**]
(227) 2011/06/16(Thu) 17時頃
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どうして その矛盾《PARA-DOX》に気付かないんだ!
[その間違いに気付かない始まりの天狼の言葉に。 駆り立てるやるせない想いにギュウ、と拳を握りしめる]
この世界の! "本当の"秩序を護る為に! 何で "この世界"を破壊する必要があるんだ! ヒトと言う存在の消去《デリート》その物が秩序を壊す事に気付かない!
[逆。全てが逆。 ――逆なのは、"何が"だ? 彼女の言葉にも槍真は、これだけは間違いない、と断言できる]
(245) 2011/06/16(Thu) 23時頃
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逆なのは僕達の想いじゃない! そのお前の"使命"だ!
[ヒトを、世界を、そして秩序を護った事そのものが間違いだったと言う者に、槍真は真向から相対する想いをぶつける]
ヒトに! 世界に! 絶望して!! その果てにホリーを! ヒトを! 世界までも巻き込んで!
[そう、その絶望を映した瞳には、絶望しか映って居ないのだ。 希望を、光を、喪った女神が映す使命は、きっとどこかで間違ってしまって]
僕ももう一度言ってやる! 例えどれだけ遅い歩みでもヒトは、世界は変わり行く! 同じ様に太陽が昇っても、それは同じ日の繰り返しじゃない! 一日一日、どれだけゆっくりな歩みでも、『螺旋』の様に全ては未来《あした》へと移りゆくんだ!
――それを待ちきれなかったお前は……っ…… ホリーもお前と同じ『弱さ』しか持っていないんだと思い込んで――!
(246) 2011/06/16(Thu) 23時頃
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僕の妹《ホリー》はそんな弱い奴なもんか!!
希望を! 夢を! 未来《あした》を! とっくに諦めた弱いお前なんかと一緒にするな!
(247) 2011/06/16(Thu) 23時頃
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言い切れるさ! それが世界の律法《ルール》だから!
(259) 2011/06/16(Thu) 23時半頃
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そうやって醜い世界しか見ようとしないから! そうやって醜い心しか見ようとしないから!
だからお前には、平和も暖かい光も視えないんだ!
[真っ直ぐに向けられる視線は、受け止める。 罪から眼を絶対に逸らさないと、とっくに覚悟は決めている]
僕が『強い』だなんて冗談でも言わない! 僕も『弱い』ただのヒトだからあの世界を壊してしまった!
だけどね! 僕だって自分の罪から逃げも出来ずにあの氷の牢獄二千年も閉じ込められたんだ! 僕だって絶望や嘆きがどういう物かは嫌と言う程知ってる!
(260) 2011/06/16(Thu) 23時半頃
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それでも僕は『みんな』を信じてるんだ!!
(261) 2011/06/16(Thu) 23時半頃
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―――この分からず屋!!
[だが言葉は結局最後まで、彼女には届かなかった。 耳を閉ざし、眼を塞ぎ、世界に絶望しているのはこの始まりの天狼も同じだから
隕石群が降り注ぎ、冷気の渦が始まりの天狼を取り巻く。 完全に耳を閉ざされ、物理的にも近づけなくなって。 少しでも身を護ろうと身構えるしかなかった]
(262) 2011/06/16(Thu) 23時半頃
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…………わかった……
[ミスティアの言葉は、妙にすと、と心の中に入った。
例え、彼女が絶対的な『チカラ』を持っていても。 例え、彼女が絶望的な『愛』を、『決意』を固めていても。
それを覆すのは、もう、この頼りない『力』しか無いのだと。 全てに絶望し、歩む道を定めてしまった彼女には、それしか]
――超えて見せる……! 例え僕がどれだけ弱くても! 『みんな』の力で!!
(278) 2011/06/17(Fri) 00時頃
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―― そんな悲しいだけの現実なんて……無い!!
(279) 2011/06/17(Fri) 00時頃
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ホリーー!!
[魂の唄《ブスィヒ・トラグダオ》が響く。 永久凍結の氷化粧《エターナル・フォース・ブリザード》が解き放たれるその瞬間に。
始まりの天狼の姿が、槍真も知る、天狼の少女《ホリー》の姿へ。 その姿を眼に、槍真は真っ直ぐに彼女へと駆け寄った。
はじけ損ねた魔力等、気にも留めない]
(293) 2011/06/17(Fri) 00時頃
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オスカーは、アリスと共に、ホリーへと駆け寄る。 ………膨大な魔力は、そのままに
2011/06/17(Fri) 00時頃
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……ホリー……?何をする気!?
[魔界の大地が揺れる。照明《ヤミ》をその間に照らすシャンデリアが騒がしく音を響かせる。 無理矢理にはじけ損ねた魔力を自身に押し戻すホリーに途轍もなく嫌な予感を憶えて]
いやだ! ホリー! 馬鹿な事だけはしないで!!
[ホリーの拒絶も忠告も無視して、ただ一人彼女に駆け寄る]
(305) 2011/06/17(Fri) 00時半頃
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ホリー!!
[HEROの言葉は聴かない。 ただどこまでも悲しげにその言葉を続けるホリーに駆け寄る。
それでも一緒に来いとばかりに、言葉以外で拒絶されない限り、彼女の右手を強く握って]
(313) 2011/06/17(Fri) 00時半頃
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―――!? ほり……
[もう何千年も前を最期に告げられたその呼び方。 呼吸を忘れている内に、掴んだ手は氷河に呑み込まれ]
――! 離してっ! 離せヒーロー!! ホリーをっ……! ホリーを助けないとっ!!
離せぇぇええっ!!!
[HEROに身体を引き剥がされても、全力で抵抗する。 脅す様に≪闇≫を身体に纏わせても、槍をHEROの身体すれすれで振り回しても、だがHEROは離してくれないだろう]
(323) 2011/06/17(Fri) 00時半頃
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ホリィィィィィイィイィイイイイイイイッッッ!!!!
(330) 2011/06/17(Fri) 00時半頃
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―――っ……!!
―――――っっ…………!!!
[HEROが槍真を押し留めていたから。 全身が凍り付き、粉雪の様に、妹《ホリー》の砕け散る瞬間を視ずに済んだが。
眼の前には、既にその姿無く、闇の大理石に粉雪だけが降り積もる光景を前に。 ミスティアの正論を突いたその言葉は、今の槍真には厳し過ぎた]
(336) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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っ…ぅっ……ぅ………
[解っている。
妹《ホリー》が、どんな想いでこんな事をしたのか。 この場で妹《ホリー》を助けて、それが本当に『救い』になったか。 『助けたかった』のは、本当は誰の為なのかも、全部。
でも、例え一度巡り合った生であっても。 でも、例え天狼に生まれた彼女とは何の繋がりが無くても――]
……う…………
[全てを貫き滅ぼす絶対貫通の神槍が――全てを貫きに迫る>>329]
(340) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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うわぁぁぁぁあああああぁあああああああっっ!!!
[決壊しそうな感情の全てを力に変える様に。 ただ一人、我武者羅に、絶対貫通の槍に立ち向かう。
せめて、護ろうと。 せめて、これ以上喪いたくないと。
だが、そんな我武者羅な。 冥府の神に立ち向かうには、余りにも槍真の力は弱すぎて……]
(342) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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[ ガァァァアアアンンッ!!! ]
[その圧倒的な絶対の槍に余りのもあっさりと敗れ。 槍真の身体は、血を撒き散らしながら宙を舞う。
貫かれては居ない。致命傷でも奇跡的にない。 だがその光景は。 余りにも力の差は歴然とさせすぎていた]
(344) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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( ―― ダ メ だ … )
( チ カ ラ が …… )
( 違 い 過 ぎ る ………… )
[まだ何もかも残って居る。 アリスが、HEROが、ツェツィーリヤが、ロビーが、ミスティアが、『みんな』が。 『みんな』が未来《あした》を信じて戦っているのに。
自分はこんな所で挫けてしまうのか]
(346) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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( ―― イ ヤ だ … )
( 僕 は ま だ …… )
( 何 も 果 た せ て は ………… )
[心臓の鼓動は今もまだ熱く滾っているのに。 胸の光は今もまだこの世界を護ろうとしているのに。
――『力』が欲しい。 この『世界』を護るだけの『チカラ』が。 この『夢』を、現実にして護り切るだけの――『チカラ』が]
(348) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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( ―――― まだ …… )
[ 『みんな』を救えていないのに。 『彼女』に何も伝えていないのに。 『世界』を護り切れていないのに。
『約束』を果たせてもいないのに――――]
(349) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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《 ――― 諦 め て 堪 る か … !! 》
(351) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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―― カッ!!
(354) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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[眩い夢色と明日色の光が、嘆きと絶望と鎮魂の間を激しく耀かせ、包み込む。 その光が収まった時、槍真の姿は、その場からまるで『夢』の様に掻き消えた。
――アリスや他の『みんな』はどうなっただろう? もしかすると、その光に巻き込まれ、姿を掻き消した者も居たかも知れない。
だが、ミスティアや、獣《ベースティア》にしか知覚できない存在となった『夢』の残り香の様な存在である、ヤニクは、若しかするとその光の意味を識る事が出来たかも知れない]
(356) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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[闇の宮殿に眩く照った、夢色と、明日色の≪光≫は。 決して諦めない、少年の強き想いの『鍵』を扉に突き刺し。 『森羅万象の道標』の<スベテ>《万物》が今まさに解放された事を。
今、森羅万象の道標《ミスティアとヤニク》の予想すら超え。 那由多の知識と夢幻の夢は。
天空の奇跡《プライス・ギアトレース》の『夢』へと少年を誘ったを――]
(357) 2011/06/17(Fri) 01時頃
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―― 其れは蒼と黄昏入り乱れる≪光≫の玉座の間 ――
≪- ――…… ようやく 刻が来た -≫
[其れは神聖な気配を漂わせる玉座の間に。 光色の髪を、光色の翼をなびかせた一人の少年が、玉座の前に立ち尽くしていた]
≪- あの日から 僕はずっと "僕"を待っていた -≫
[この『夢の世界』に降り立った気配《そんざい》を。 もう、間もなく姿を見せる、その存在を待って。
光の天使は、穏やかな微笑みを魅せる]
(368) 2011/06/17(Fri) 02時頃
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≪- 今こそ "僕"と"僕"は 同じ『夢』を視る――** -≫
(369) 2011/06/17(Fri) 02時頃
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