62 あの、夏の日
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―中庭―
[クーラーボックスを持ち上げて、ケイトの隣>>205から、「行こう」と促した。 彼女に寄り添っていた分だけ、少し、退避の時間は遅れてしまったかもしれない]
ディーンのこと、心配しているの? 大丈夫よ。初めてお酒飲む時って、あんなもんだって、野球部のOBのみんなが言っていたんだから。 ほら。しっかり。戻……。
[落雷の音が轟いたのは、その時だっただろうか。 轟音と共に一瞬遠くのどこかがピカッと瞬き……次の瞬間、街の明かりの全てが、消えた]
え? ちょ……停電? やだ、こんな時に。 懐中電灯、どこだったっけ……。 うっ、冷たっ。
(11) 2011/08/29(Mon) 00時半頃
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[どんどん強まってくる雨足。雨滴を肌に叩きつけてくる強風。 夏の天気は変わりやすい。気候が乱れるのも、一瞬。 ……こんなの、予報にあったかどうかは分からないけど]
とりあえず、中に! 確か、懐中電灯は入口のブレーカー脇と、各階の階段のところにあるはずだから! ……って、言わなくてもそうしているか。
[元気のいいみんななら、多分、各々行動に移しているだろうと思い、傍らの彼女にもう一度声をかけ……。 呼びかけは、途中で止まった。 今、確かに隣にいて、心配していたはずの相手がうまく認識できなくなっている。 そもそも、いたような、いないような……]
ぐっしょぐしょ……。
[一抹の引っかかりを覚えながら、暗がりの中、寮へと戻る]
(12) 2011/08/29(Mon) 00時半頃
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―寮内・廊下―
[明かりの途絶えた暗がりの廊下を、クーラーボックスを抱えて歩む。 歩みながら思い出すのは、急な台風で途絶えてしまったあの花火大会での様子。 みんなの様子。それももちろん。 その中でも、ずっと視線を送っていた、彼の様子]
……ちょっとだけ、ほっとしたよ。
[メモを記していた食堂>>2:93ではほとんど顔はあわせなかった。 けれど、中庭で見守っていたテツは……はっきりと口にしてくれたのだから。
『今は大事な時期だし>>6』って。
もし、あの時テツがお酒に手を出していたら、はっきりと諦めてしまっていたかもしれない。 あの、答えが見えない二択>>84から。 だから今もまだ迷ったまま。どちらかに絞ることができないまま。 だけど、その一方の選択が途絶えてしまわなかったことが、今は無性に嬉しかった]
(33) 2011/08/29(Mon) 01時頃
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これじゃ、試合、大変だなぁ。
[試合不能なほどの雨足じゃない限り、高校野球の試合は決行される。 確か、試合は近いはず。こんな大事なことが不確かになるなんて、変だなとは思うけど、近い、もうすぐ、それは分かる]
ザック、こうゆうのにも左右されやすい>>1:133から
[ふと、奇妙なイメージが頭を過る。 雨の中、スタミナが消耗して、精神的にも追い詰められたザックが構える。 9回裏満塁の、大事な、大事な大一番。 疲れ切った彼が、渾身の力を込めて放った投球は――――]
…………大丈夫。
[言い聞かせた。大丈夫、大丈夫と繰り返した。 ザックは、今も努力している。それに、仮に万が一そんな状況になったとしても。 今ならまだ――――ピッチャーマウンドにいる彼のことを、テツと置き換えるくらいのイメージは湧いてくる。 希望が、ある。 大丈夫。大丈夫。覚え始めの呪文のように、何度も何度も繰り返す]
(34) 2011/08/29(Mon) 01時頃
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―寮内・廊下―
[遠くからテツの声が聞こえてきた>>29のは、ちょうどそんな時だっただろうか。 ブレーカーがきかないことは、停電の瞬間を思い、おおよそ予想することができた。 的確に感じる指示。 応える声はあげないまま、足は、自然と談話室の方へと向いていく。 かわりにあげるのは、単なる呟き。独り言]
自覚ないかもしれないけど――――みんな、心のどこかで期待しているんだよ、きっと。 頼っていたんだから。
[蝋燭は、確か談話室にもあったような気がする。 なにかと賑やかな耳馴染んだ声を頼りに>>22、談話室へと向かって行った]
(37) 2011/08/29(Mon) 01時頃
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マリアンヌは、メアリーの声が聞こえ>>30、え? 寝ちゃうの? とか思ったとかなんだとか**
2011/08/29(Mon) 01時頃
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『完璧を固持してはいけません』
[若作りの女講師は、そう口にしてほほ笑んだ。 あれは、同僚に誘われいやいや参加した講座、『魅力的な貴女であるために』での出来事。 『時には、隙を作ることも大切です』 『あふれ出る気持に素直に従い、弱さをさらけ出しましょう』 ……だって。 あの時は、そんなやつ職場にいたら殺してやる、って息巻いて、駅のゴミ箱にテキスト一式、叩き込んだものだった。 ちゃんちゃらおかしい。笑わせる。 誰もがうまくいくと思う? そんなのモトノデキの問題じゃん。 まぁ、ちょっとくらい容姿がよくても、油断なんてできないけどさ。 あれは確か、大学時代。サークルでひらいた合宿の夜。 馬鹿な男どもが調子に乗って、「女の子ビビらせて写真撮ろう」なんて、アホな企画を打ち出した。 ……知ってんだよ。後で可愛い子の分だけちゃっかり見極め、データ全部消してたの。 空気ばっか読みやがって。 動画じゃなくてよかったな。はっ]
(79) 2011/08/29(Mon) 19時半頃
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―あの瞬間・談話室―
[……なんて思いが時空を飛び越え、去来したかどうかは定かじゃない。 ただ、その光景>>45を目の当たりにした瞬間、喉に、焼けつく痛みが走った。 本当に怖い、とかじゃなくって、きっと、反射のようなものなんだ。 ユリシーズの崩れ落ちていく光景が、遠い世界の出来事のように、視界の端にコマ送りに映る。 ほらみろ。やっぱりそうじゃないか。 隙が生まれるなんて、ロクなことじゃない。 自分でわかる。ちゃんと感じる。 引き攣るほほ、見開かれた双眸。 今の、この瞬間だけは。 ……暗がりの街に、感謝する]
『ザラキ>>50』『ニフラム>>66』『マホカンタ>>70』
すべてはもう、とっくに過ぎ去ったことだけど。 届きわたったスクリーム。 みんなで守ろう――――value your life]
(80) 2011/08/29(Mon) 19時半頃
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―そして今、談話室―
ちょっと……こんな時にやめてよ。 ……覚えてるけど。
[大分気持ちが落ち着いた後、みんなに伝わったテツの言葉>>59に、顔をしかめてそう言った。 たぶん、怖がらせてしまった張本人の1人としての、気まずい思いも折り重なる。 吐き出しかけたベネットの声>>67にむっとしながら、精一杯に気持ちを抑えて、「あれは、汗よ」と呟いた]
……肝試し>>68って。まさか、蠟燭もって歩き回るつもり? 電気、消えているんだし……何かあったら、水、出ないかもしれないよ?
[一部の水道には電気が使われている、なんて不確かな記憶を掘り出してそう言ったけど、正直、ただ腰が引けているだけで……。 ヨーランダの貞子でこれだ。あの怪談をもう一回聞いてから、暗い寮内を散策するなんて]
それに……1年生もいるんだし、あんまり怖がらせるのも……ね。
[少し、ホリー>>55をダシに使ってしまった気もするけれど。一方で、気になっているのも本心で]
(81) 2011/08/29(Mon) 19時半頃
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―談話室―
[ヨーランダの不安>>71を耳にして、クーラーボックスに残った氷を、冷蔵庫と冷凍庫に入れていく。 静まった機械の中へと、カラ、カラ、音を立てながら。 あんまり長持ちはしないだろうし、べちゃべちゃになってしまうだろうとは思うけど。 気休め程度の効果だったら、あるんじゃないかな、と思う]
あ、スイカ。入れっぱなしだったんだ。
[さぐっている途中に、冷蔵庫の中に丸のままのスイカが入っていることに気がついた。 ぎりぎりまで冷やすつもりだったのか、それともみんな、持っていくのを忘れてしまっただけなのか。 手でさすってみると、表面はまだ冷たい。 どうやら、割れてもいないようだ。 そのまま扉をばたんと閉ざし、手近なソファに腰かけながら、不安げに話しの顛末に耳を澄ませた]
(85) 2011/08/29(Mon) 20時頃
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―談話室・ソファの上から―
だったらいいけど……。
[ベネットの声>>86にそう呟いてから、続きの言葉は飲み込んだ。 普段なら、近づいて耳打ちすればいいことだけど、暗がりの中だと視覚が失われている分、ひそめても声は周囲に聞こえてしまうかもしれないから]
ほんと、ほどほどにしてあげてよ。 あれ、けっこうきついんだから。
[部屋にいるだろうホリーを慮り、声になるかならないかの音量で口にする。 かつては鏡を見ることさえも、恐れてしまったイベントだ。 ただでさえ大人しい新入生を、やりすぎで泣かせたりなんかしてしまったら……ただでさえ人の少ない寮内では、過ごしづらくなってしまうだろうから]
……望む、ところよ。平気だし。 なんなら、今すぐでも。
[最後の一言には、まぁ、その、いろいろ。意図的に絞り出した感はあったけど]
(89) 2011/08/29(Mon) 20時半頃
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マリアンヌは、ヤニクに、「そ、スイカ。もっとも、この暗さでスイカ割りは、心眼でもないと無理じゃない?」
2011/08/29(Mon) 20時半頃
マリアンヌは、メアリーの呟き>>88に、一瞬首をかしげるも、「悪い先輩に引っ張られない」
2011/08/29(Mon) 20時半頃
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―談話室―
[つらつらと語られる肝試しの段取り>>93。 テツなら、なにかと手加減してくれるかな、なんて安息をつく。 反面……やっぱりみんなの輪から少し距離を置いて、1人で踏ん張るところはピッチャーなんだろうなぁ、なんて、些細な言葉を自分勝手な拾い方をしてしまい、かすかに自己嫌悪にも陥った]
残される3年って、私じゃない。別にいいけど……。 懐中電灯なら、少しは安全かな。
[寮内の(あんまり思い出したくない)怪談を頭に描こうとしていたところで、不意に彼の言葉がどこかぎこちなく>>95]
……うん。ほら、みんな帰省しているじゃない? だからこーして好き勝手にやっているわけだし。花火とか、スイ……。 だから、色々。
[スイカのところで、どことなく不整合を感じてしまったような気がするけれど。 急いで気持ちを切り替えた]
(100) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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―談話室・ソファの上―
アバンチュールって。むしろ吊り橋効果に近い気が……。
[なんて呟きながらも、面白そうではあるな、とは思った。 こんな停電の状況下。明かりとかを失くせば、声でわかっても姿は見えなくて、あぁ、うまくいった、ん、残念、なんて、全員で適度に距離を置いたまま、親しくなれるような気もする。 意外と、彼の立ち位置も役得といったものなのかもしれない。 語られる怪談はジャブにふさわしい内容>>105。 1年の時も、怖かった、というより、どことなく寂しさを感じた物語]
かわりに行ってあげようか? ――――なんて、言うと思った? ユリ。 行ってきなよ。あんた、肝座ってんだから。
[ユリをいけにえに差し出すことで……まぁ、チェックポイントめぐりは防げた、かな]
(111) 2011/08/29(Mon) 21時半頃
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マリアンヌは、!? なんかドゴッって鳴った!?>>108
2011/08/29(Mon) 21時半頃
マリアンヌは、聞きなれない怒号に>>112、思わず身をこわばらせた。「……誰?」
2011/08/29(Mon) 21時半頃
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―談話室―
[怒号>>112に、身をこわばらせていたのは一瞬のこと。 続くメアリーとのやりとり>>115>>117で、声の主がヤニクであったことに気づく。
――――きっと、心配して。それで。
余計な声をあげてしまい、2人を余計に緊張させてしまったかもしれない。 自省し、少し大きめな声とあわせて]
よっし! じゃ、決まり。ユリがホラーゾーン行き>>116……と。 あ、そう。 ……ザラキ>>50って、身から出たさびじゃない。 「いのちだいじに」>>58
[けろっとした顔で、手を叩いた]
(119) 2011/08/29(Mon) 21時半頃
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マリアンヌは、ディーンの一礼こそ見えなかったものの……折り目正しい彼の所業はなんとなく読めったっぽい。「嫁……」>>114
2011/08/29(Mon) 21時半頃
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―談話室―
そ。火事場の馬鹿力。別の呼び方している漫画もあるけど……あれは、使い勝手が難しいかも。 ……って、え? え? ホントに? もういくの?
[テツの声に>>122、一瞬戸惑う。怪談は苦手。まして、自分から語ったことなんてないわけで。 ただ、もう準備体制に入っているメアリー>>124を見ると、あぁ、これはもう逃げ出せないな、なんて思いつつ]
えーと……それじゃ、あ、テツ、ベネット。 「冥府の鏡」から、順番に話しておくから。1階の洗面台のヤツ。 あれ、ここから一番近いし。 って……まぁ、何から話しても、一緒かな。
[ユリシーズの名前を除いたのは、それなりのアクションを送ったから。 さて、自分が苦手>>89なところから、とっとと終わらせてしまおうと思った]
(127) 2011/08/29(Mon) 22時頃
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―談話室・ソファの上―
あ、ヤニク。行ってらっしゃい。 ……って、暗いんだから、気をつけてよー。
[走り去っていくヤニク>>126を見送りながら、先ほど感じた緊張感>>112>>119に、再び首をかしげた。 元気な敬礼と笑顔には、特に違和感はなかったけれど……]
ちょっとタイム。お預けで。 ……どーせ、仕込みに行ったみんなだって、早々には戻ってこないだろうし。
[だから、これから先に残されるのは、いつか語られるであろう小さなお話。 もしかしたら、語られる前に言葉は途絶えてしまうかもしれないけれど――――。 伝わる怪談の1つとして、代々寮内に語り継がれてきたことは、きっと確かなことだと思う。 そのお話の内容は――――]
(128) 2011/08/29(Mon) 22時半頃
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マリアンヌは、あれ? 歳かしら、ド忘れ。ちょっと待ってて。
2011/08/29(Mon) 22時半頃
マリアンヌは、ディーンに、「うん。たぶん。魚の目玉とか好きだし……思い出すから自由にしててね!」
2011/08/29(Mon) 22時半頃
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―談話室>>128・語られるか、語られないかも分らないお話―
1階の洗面所のところに、古い鏡があるでしょう? あそこはね、「冥府の鏡」って呼ばれているの、知ってた?
[夜、鏡の前に立つと、映っている姿に違和感を抱く。 どこか、普段の自分と違うような――――。 よくよく覗き込んでみると、それは自分とよく似た別の人。 自分と違って自分と近い、そんな誰かが奥から見返し、すっと手を差し伸べてくる]
話す先輩によってまちまちだったんだけど。 相手は血まみれの時もあって、真っ白な顔色をしている時もあって。 焼けていたり、痩せていたり、お爺さんやお婆さんだったりして…………。
[鏡に映る自身の姿を思い浮かべ、語り手ながらも震えが走った。 もしかしたら、声も少し震えてしまっていたかもしれない]
(136) 2011/08/29(Mon) 22時半頃
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そこはね、死後の世界とつながる場所らしいの。 鏡に映っているのは、未来の自分。 何をしたいのか、何を伝えたいのか分らないけど、かつての自分のもとに、あらわれる。
[そこから先は、起きまりの恐怖譚。鏡に引きづり込まれるだとか。自分と入れ替わってしまうだとか……。 話す先輩によってまちまちで。 きっと、ここまでの経緯でさえも、勝手に脚色している部分が多いんだとろうとは思う。 だからきっと相手によって、伝わり方がまちまちの物語]
それで、他には……。
[もしかしたら、ここで話しては入れ替わってしまったかもしれない。 自分が語るか、誰かが伝えるか。 語り手は関係ない。集った後輩たちの間に、物語の記憶が留まっていれば、それで役割終了だ。 チェックポイントの全て怪談が集まれば、苦手な怪奇譚が終わったことに、ほっと安息の息をついたことだろうと思う]
―談話室・語られるか、語られないかも分らないお話・了―
(137) 2011/08/29(Mon) 22時半頃
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―談話室・いつの合間か―
……ホリー、読経できるんだ。
[一心にも思える淡々とした仕草>>139に、少しばかり心がちくりと痛んだ。 話……というか、この肝試しの雰囲気そのものが、ちょっとばかし彼女には重みとなってしまっていたのかもしれない]
大丈夫よ。私も、もう3年間ここで暮らしてきたけれど、怖い目にあったことないんだから。 あ、それより、聞いてた? この先の流れ。 なんか、ペアを選ぶ>>104んだって。 ……お目当ての人とか、いたりする?
[少し雰囲気を和ませようと、踏み入りすぎてしまった気もするけれど……。 怪談が語られているのなら、緊張をほぐそうと、その合間にでも呼びかけていたことだと思う]
(141) 2011/08/29(Mon) 23時頃
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マリアンヌは、ヨーランダに「どういたしまして>>138」とこたえたけど……もう、なんか溶けてきている気がする……
2011/08/29(Mon) 23時頃
マリアンヌは、ヤニクの声>>143に、「はぅ……語り手よりもノンダメージ」いのちだいじにの賜物か
2011/08/29(Mon) 23時半頃
マリアンヌは、ヤニクの返しに、ぎゃっ!! なにしてくれとんじゃーっ!!
2011/08/29(Mon) 23時半頃
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―談話室・ディーンの怪談を耳にしながら―
あ、そう! 「口寄せ水鏡」>>145! その単語、出てこなかったのよ……。 諸説もろもろあるみたいだけど。
[ディーンの語る「集いの緑樹」>>146は、OBOGから語り継がれてきた物語と、ほとんど相違はなかったと思う。 彼に伝える人物といったら……生徒会長のことだろうか。 生徒会の頂点に立つグロリアのことだ。きっと、大まかでも筋を遜色なく伝えられるよう、言葉を選んで伝えたじゃないかと思う。 余分なものを抜きにして、余韻をもって語られる怪談。 まぶたの裏に赤い手形が浮かぶようで――――]
ディーン……あなた。 ……向いてるわ。きっと。少なくとも、私よりはずっと。
(149) 2011/08/29(Mon) 23時半頃
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―そしてなおも談話室―
……怖いに、決まって―――― な、わけ、ないっ!
[口にしかけて、飲み込んだ。 危ない。あんまりにもさらっと言ってくるから、思わず口が滑りそうになった。 1年生同士の微笑ましい光景>>148を見つめ、紫に変色しつつある唇を、緩ませた。
――――この子達と一緒にいられたのは、結局1年だけだったなぁ。
そんな思いが、ふと馳せる。 卒業して、ここからさらに遠い大学に通って……そこでの生活にのまれてからは、学校に足をむけることはなかったな、と思い出す。 なんか、ごめんね。あんまり頼りにならない先輩で。
……頭によぎっている思いの違和には、まだ、自分では気づいていない]
(151) 2011/08/29(Mon) 23時半頃
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―談話室・ホリーと―
[何かに引っかかるような彼女の表情>>152にも、違和感は抱かなかった。 どこかに記憶を飛ばそうとしている様子の彼女にも、「変なの。でもホリーっぽい」と言葉で遮る]
そっか。まだ、1年生だもんね。 私も。3年間も過ごしてきたけど、そうゆうの、ずっと考えないようにしてきたから。
[それでよかった、とは思っているけど。 彼女の緊張は、感じることができただろうか。なぜか、現実味の薄くなった状態の今では、感度がぼやけすぎていて、察することはできなかったかもしれない]
まっ、時間あるんだから。心に余裕がある時にでも、意識して考えてみるのもいいかも。 私が言えるようなことじゃ、ないんだけど。
[「変なこと言って、ごめんっ!」片手を挙げて、彼女から少し距離をとる。 生き方は人それぞれだけど。自分に向ける思いと誰かに向ける言葉とでは、食い違うことも、きっとある。 ただ、余計な言葉ばかりを重ねている気がして、ちょっとばかし、自嘲した]
(157) 2011/08/30(Tue) 00時頃
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あの3人なら、ぱぱっとすませちゃうでしょうね。 戻ってきたら、とっととペア決めて行っちゃおっか? あんまり待たせすぎると、テツがちょっと可哀そうだし。
[いらない心配かもしれないけれど。 ディーンの言葉>>155に、さっぱりした笑顔で、そう答えた。
さて、行く先は――――]
(163) 2011/08/30(Tue) 00時頃
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