224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜
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[例えば、もし。 おとこがわたしに襲いかかっている場面を目撃されれば。おとこへの不信感は募って疑いの目が向くだろうか。それに、おとこは余所者。男と女の立場もある、ずっと昔から村に住んでいるわたしの言葉の方が信用され易いだろう。 よこしまな思惑がふと浮かんだ。*]
(177) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 21時頃
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─酒場─
[緊迫した雰囲気に走る怒鳴り声>>163 思わず瞬きを忘れてしまった。
何処か唖然としつつも男の指差す先に視線を送る>>165 教会に身を置いているという───メルヤだったか。
ヨアヒムの主張に眉間の皺を寄せつつも、言いたいことはオスカーが言ってくれた>>166
だが、一つだけ引っかかる。
そのことに目を伏せていれば、共犯説を唱える声>>171
メルヤの言葉が何処か大きく響いた。]
(178) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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………会って間もない人間の何が分かるっていうんだ?
[ 静かにそっと、口角を上げる。
その場にそぐわない笑みだっただろう。 それでも構わない。 小首を傾げなら心底理解出来ないとばかりに告げる。]
なら、誰が雪鬼だ。 人間らしくないのが雪鬼だっていうのか、リー。
オスカーも。 ちょっと可愛いからって何の根拠を持って信じる。
(179) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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この中に犯人がいるのは殆ど確実なのに、誰も疑おうとしないなんて、ね。
アラン兄が後ろにいるからって…自分は疑われないとも思ってるのか?
[ 鼻を鳴らして眉を下げる。
そのままリーから視線をそらせばヨアヒムの方へと向き直る。]
おっさん。 頭いいんだね。
まるで………人間みたいに賢い雪鬼みたいだ。
[チラつかせるのは断たれた電話のコード。 肩を竦ませて距離を取る。
掴みかかられたなら避けられるかどうかの距離で。 人一人くらいなら割り込めるスペースを作る。]
(180) 2015/05/28(Thu) 21時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 21時半頃
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[村の者たち同士に多少は疑いの種を捲けただろうか。 そう内心ほくそ笑んでいると、金髪の男が何かひも状のものをちらつかせる。>>180 しかしヨアヒムには心当たりはない。]
―――なんだその紐は?
[挑発的にちらつかせられたそれを視認するが、今一つ要領は得ない。 キョトンと見つめるが、何かのコードのようだ。]
そもそも―――お前も雪鬼を実際に見たのか?
[何か意図を感じた言葉にはあえて質問を返した。]**
(181) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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別に可愛いからってわけじゃないけど…。
[祭りで一緒に屋台を楽しんで、喋って。 その時はころころと楽しそうに表情を変えて笑ってて。 本当に普通の少女に見えた。 だから疑えないし、あんな汚い男が疑う事を許す事が出来ない。
シメオンが持つ紐へと視線を向ける。 それは電話線のようで。]
…それも雪鬼が?
[刃物で切られたような電話線。 誰かが故意にやったように思えた*]
(182) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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[頭を振る、何を馬鹿な事を考えているんだ。 わたしは議論へと意識を戻した。]
[メルヤがアランに質問をしていた。それは疑っているように傍目からは見えて。>>158]
メルヤさん…と、言いましたね? あなた、アランさんを疑っているんですか…?
アランさんは優しい人なの。 周りの人達のことを気に掛けていて、困っている人がいたら手を差し伸べてしまう、そんな人。それは、わたしが知ってるわ。ずっとむかしからね。
[アランが占い師だと名乗り出た時は驚いた。 けれど、アランが占い師だとして、自身が危険に晒されるかもしれないのに名乗り出たことについてはすんなりと受け入れられた。だって、アランおにいちゃんだもの。]
心が凍ってしまってた貴方と違うのよ…。
[「死にたくない」といった彼女の呟きをありありと覚えている。>>83]
(183) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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[ オスカーは自分が知らないメルヤの一面でも知っているのだろうか>>182 気に入っているようには思えていたけれど、続く言葉がない限りはそれ以上尋ねることはしない。]
電話のコード。パルックさんの部屋やここの近くの電話のも全部鋏かナイフ…かな。人為的に切られてた。
[ 何処か素直にも思えるヨアヒムの反応には沈黙しつつ、周囲にも見せるよう腕を伸ばそうと、して、]
見ては、…ない、……けど。
[不意を突いた問いかけ>>181に一瞬言葉を詰まらせる。]
…雪鬼の仕業だって完全に信じた訳でも…ないけど、 昔からずる賢い奴は頭が回るって言うから、…それだけ。
(184) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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[人払いをした、三人だけの一室。 ドロテアさんの真剣なまなざしを受け止めて。]
…俺が知ってるのは、ガキの頃に耳にタコができるほど聞かされた御伽噺くらいさ。 能力者…って奴は、正直初耳だったが……
[参ったね、と頭を掻く。 余所者や子供たちばかりの中、頼れる大の大人は自分だけ、と。 自分にはなんの力もないけれど、それでも村を守り、女子供を守らねばならない。その思いだけが緊張感を持続させて、いまだ冷静で居られている。 そんな立場でなければ、世話になった知人の死にこんなに落ち着いてなどいられなかっただろう。]
(185) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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[「会って間もない人間の何が分かるっていうんだ。」というシメオンの言葉に静かに頷く。 長い間、一緒に暮らして来た村の人達のことをわたしは疑えない。(…今は、まだ。)]
[シメオンが断たれた電話のコードを取り出した。 シメオンの視線の先を追って、ヨアヒムを見た。]
(186) 2015/05/28(Thu) 21時半頃
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…あぁ、俺は信じる。 お喋り好きなドロテアさんが、そんなに慎重に考えて人を選んで…ってことだしな。
そうなると…、余所者だから、とかそういうのも関係ない。むしろ、そう考えがちなところこそ危険かもしれんね。 人間は自分がかわいいし、その次に身内がかわいいもんだし。
[そこらから紙とペンを拝借して、ドロテアさんの話を書き留めつつ]
何か知ってたらしいパルックさんが、もっと裏付けになるものを持ってりゃいいんだが…その話は共有した方がいい。誤解で誰かが手を汚してしまう前に、な。
(187) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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…あぁ、能力者は三人。 そして、三種類ってのはリーニャが言ってたな。 其処も俺は、引っかかってた。
そうなのに…二人も同じ力が居てラッキーとか、思う…か? [能力者の人数に関してのところから、次のメモ用紙に移りつつ。 その辺の疑問を問いたださねばならんか、と心に留める。 あとで探りを入れてみるか。
彼らが自分の【能力】について、どこまで理解しているのかも含めて。]
(188) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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…ドロテア、さん?
[三枚目に入ったメモ用紙から目を上げ、彼女を見返す。]
それで…パルックさんの様子を見て、そんなに驚かなかった、のか。
死体を見る前に、魂を見ていた。 だから、死んだことを知ってた。
…そう、だよな?
[悩む。…その話をどうするべきか。 直接見つけられる訳では無くても、雪鬼だと思って殺した奴が合ってたかどうかを知れるというのは貴重。 それ故に、みなに知られれば彼女を危険に晒すのでは?
やや長い沈黙。ペン先はぐるぐると所在無げな落書き。]
(189) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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霊が見える、というのを知らせるかどうかは、慎重に考えてほしいな。
出来るだけ死にたくないなら、黙って目立たないようにどこかに隠れてほしい…ってのが正直本音だ。
けど、ケイトちゃんがそうだったら黙ってる意味はもう無いし、雪鬼を退治するためには貴重な情報だ。 …命がけでも、村を守れる覚悟があるなら。
無理強いは出来ないね。 俺が代わりに霊媒のふりをしても構わないけど、バレた時にみんながドロテアさんを信じてくれなくなるかもしれないし…
(190) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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…あと、さ。
俺がそうだったら、ってのは考えなかった?
俺も、ケイトちゃんも。
[ドロテアさんの目を覗き込む。その心の中を知りたくて。]
一番初めに見つけたのはケイトちゃん。そこに駆け付けたのは俺。
第一発見者って、割と疑われたり、しない? ちっちゃい頃から見かけてた子だし、疑いたくはないけどさ。
(191) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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狡賢い、か。
[若者らしい言葉に醜く口元を歪め、言葉を続ける。]
―――お前はこの村のものか?
[侮蔑するような笑みを浮かべながら。]
本当の狡賢さとは、何も知らないふりをすることだ。 お前の知る範囲の人間がお前が思った通りの人間だと自信を持って言えるのかね。
[種を捲く。種を。]
わしはこの村の人間など一人も知らん。 この殺人は、自分以外の全員が自分に敵意を向けて仕組んだものかもしれんのだ。 分かるか小僧、わしのような身分の者はそういう事柄に晒されるんだ。
[そのためにモスクワを放逐されてこんなことに巻き込まれているのだ。同じ轍を踏んではならない。それがたとえ汚いやり方だとしてもだ。]
(192) 2015/05/28(Thu) 22時頃
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とりあえず… 俺はもう少し、パルックさんのとこ調べてみるよ。 何かもっといい手段の手掛かりがあるかもしれない。 雪鬼を見つけ出して殺すための。
[一枚目と二枚目のメモをケイトに手渡し、三枚目の【ドロテアさんは霊を見る能力者】のメモは、コートのポケットへ。]
雪鬼についてと、能力者が複数はありえない…ってのは、ケイトちゃんとドロテアさんの二人で伝えて。
霊が見える…ってのは、伝えるかどうかはドロテアさん次第。 俺としては、ドロテアさんをそんな危険に晒すのは、あんまり気が進まないんだけどな。
(193) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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[白い肌の女性からかけられた問い>>183]
そう、メルヤです。 ……。
[名前に頷いたあと、じっと彼女の紡ぐ言葉を聞く]
疑っているというよりは、 危険だと思わなかったか、と、そんな疑問です。 不思議な力を使える人が何人もいるとは思いませんが、気が狂れた人間がいないとも限らないです、よね。 そりゃあ、"やさしいひと"を信じたい気持ちは よくわかります……だから、私はもどかしい。
[冷えた心が、少しだけ瞳を潤ませ くっと顔を俯かせる。]
(194) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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─一階・ドロテアと─
────……。
[ドロテアの話>>152は、確かににわかには信じ難いものがある。しかし、実在の人物からの伝聞だとして伝えられるその語り口には、覚えがあった。]
信じる、って、一言で言い切るのは…難しいです。 …でも、おばさまのお話…小さい頃、叔父さんから聞かされた雪鬼の話に、そっくりだわ。
[思い出してみると、奇妙な臨場感のある叔父の話はどの大人の物よりも恐ろしかった。 十六人が閉じ込められた寒村の教会で、夜毎繰り返される殺人劇。 叔父の話は終始、雪鬼の正体を見透かすという能力者の目線で続き、最後の鬼が退治されたところで終わるのだ。]
今思えば、あれが──もしかして、叔父が実際に体験したことだとしたら…
[懸命に、頭を回す。 どうして同じ場所に同じ能力者が存在し得ないのか、それはおそらくドロテアも知るところではないのだろう。出来すぎた物語のような展開。事実は小説より奇なり、なんて言葉を、こんなところで実感したくは無かったが。
隣に立つヴェスパタインが、この話の共有を勧める。>>187 ケイトは少し眉を顰めた。昔話を記憶の底から掬い上げ、指を顎に当て考える。]
(195) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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…みんなに話すのは、私も賛成です。 でも、おばさまが能力者なのは、言わないほうがいいと思う。
[思慮深い菫色の瞳が、二人を交互に見やる。]
おばさまの能力が、『亡くなった人の魂を見ることができる』なら、それは誰かが死んでからでないと意味がないってことだわ。 もしも、守護の能力を持った人がいるのなら、だれを護ったらいいのか迷ってしまうと、思うの。だから、
[万が一、本当に処刑などという私刑が行われたときに。 その結果が、雪鬼だったときのみ、公表するべきなのではないか。そう、一つの提案を投げた。
それから、自分とケイトを疑わなかったのか。続くヴェスパタインの問い>>191に表情は曇るけれど、ゆっくりと頷く。彼が言っていることは、何も間違っていない。]
……私も。せんせいを、疑いたくなんて無いです。 でも、誰を信じて誰を疑ったらいいのか、分からないこんな状況だから。 最後の判断は、おばさまが、自分で決めなくちゃいけないんだと思うわ。
[頼りなげでも、真っ直ぐにドロテアを見詰め、言った。]*
(196) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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[電話のコードが人為的に切られてたと言う。状況から言って、犯人…「雪鬼」の仕業で間違いないだろう。 …ずる賢い奴は頭が回る。口も良く回るこの男が雪鬼だというのだろうか。 その可能性は否定出来ない。ただし、シメオンの言う事はあくまでも憶測に過ぎない。確証が足りなかった。
だからと言って他の誰かを疑えば良いのか。手掛かりはあれど少な過ぎる。 「誰も疑おうとしないなんて、ね。」という指摘はわたしにも当てはまって。]
ねえ、誰かを信じるって、そんなに悪いことかしら…? 信じる誰かを探して雪鬼を見つけようとするのは間違えてるのかしら…?
[ふたりの顔を交互に視線が行き来して、シメオンで止まった。彼はこちらを振り向いただろうか。]
(197) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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じゃあ―――貴女は。 本当に身内に、村の人間に、犯人がいないと 信じるん、ですか。
この場で言えば、私とヨアヒムさん。 二人を殺してしまえば、すべてが終わると思いますか? もしそう思うならそうすればいい。
他になんの証拠もないのなら―――それは、最後まで付きまとうだろうよそ者というレッテルが貼られている私たちを、さっさと消すべきでしょうね。 じゃなければきっと最後に私が殺されて、悲しい終を迎えると思うから。 創意で私たち余所者を疑うなら、私は お尻を熱されて殺されようが、……。
[物理的な痛みではない、それは心の痛み。 言葉は続かない。]
(198) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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[シメオンを見つめる透明に近いブルーの瞳に、切なげな光が瞬いて、揺れた。]
わたしは――。貴方を、信じたい。
[希いに近かった。 結局、交わした約束は叶わなかった。一緒に祭りを見て回るという夢は破れたが。 それでも、「昔の様に貴方と共に過したい。」という希望は捨てれず。むかしと変わらず、目の前のそのひとを信じようとして。 瞳の中の星は 瞬く。]
(199) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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ヴェスパタインは、一人でその部屋を出て、パルックさんの眠る部屋へ。
2015/05/28(Thu) 22時半頃
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……同じ様に、アランさんのことも。アランさんが人間だと言う、リーのことも信じたいの。
[ちらり、とヨアヒムを窺う。]
みんなはヨアヒムさまの人間らしいと言うけれど…、わたしにはヨアヒムさまは、「どうすれば、自分が助かるか」ばかり。…優先しているように見える、の。…それは雪鬼も同じじゃない、かしら。
ごめんなさい…。ヨアヒムさまの言う様に、わたしは貴方の事を何も知らないから。信じるのは難しいの。――だから、
あなたのことをもっと知りたい、と思ってます…。
[途切れ、途切れ、思いを伝えた。 目を伏せれば小さな雫が零れ落ちる。熱に浮かれたように、目元はほんのりと赤かった。]
(200) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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逃亡者 メルヤは、メモを貼った。
2015/05/28(Thu) 22時半頃
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さて… [亡き主人の眠る部屋は、暖房も消されて寒い。 コートの襟を立てて、書棚や帳面を引っ張り出す。
何か手がかりを。せめてドロテアさんの言葉を裏付けられる何かを。
探しながらも疑念が浮かぶのは、やはりアランが口走った言葉。]
…能力者が、自分以外にも能力者が居ることを喜ぶ…? [メルヤが能力者だと思われたことは誤解だったとはまだ知らない。 たった一人しかいなければ、そりゃアランが本物だろうけれど。]
何故、偽者だと思わなかったんだろう……
(201) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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……そう言われると、…そうとも、言えねえ、な。 雪鬼は人間に取り憑いて人間のフリをするって話だ。 人間らしく見えるから、なんてぇのじゃ気休めでしかない。
[シメオンの言葉に、肩を竦めながら答える>>179]
あー…そっか。お前らから見たら俺も容疑者なんだな。 疑いたかねぇよ。まして、殺す なんて、
…しなきゃ、いけねんだよな…
[彼の持っていたコードには気付いていた。それが、何を意味するのか、も]
…俺は、こん中の誰か殺せって言われたら。一番殺すのに抵抗のない奴を、選ぶ。
[先程人間らしいと言った、アランの上司の方を一瞥し、顔を覆った]
(202) 2015/05/28(Thu) 22時半頃
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[余所者ゆえに殺意が向くように 余所者だから、人に殺意を向けるのも易い。
誰を。 話の輪に入っていないものだとか 犯人を探すことに心を傾けていないふうに見える人を。 だけど今一番、気持ちが理解出来てつらいのは]
―――貴女の、名前は?
[白い髪に白い肌の女性に、ポツリと問う。 それが、名も知らずに殺意を向けたいと願うことに対するせめてもの謝罪の意味。]
(203) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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……わかってるよ。 見知った奴が、もう雪鬼かもしんねえなんて、 わかってんだよ………
それでも、やんなきゃやられるんだとしてもよ…
[能力を持つと名乗り出た兄貴分。彼すらも、本当は確証がない限り信じてはいけないのだろう。たとえ、己の白を証明する者だとしても。
青年は、情けない嗚咽を漏らす。そうしても何も解決しない。これまでも、これからも。]
(204) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[ふと、ヨアヒムは気付いた。]
そう言えば―――あの長髪の男は?
[この場にいない人間が数名いる。 あのいけ好かない長髪の男に、あと誰がいたか。少なくとも数人足りない気がする。]
(205) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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[メルヤの言葉に頷いた。 他になんの証拠もないのなら、という言葉に。>>198]
…そうね。
だって、彼らを疑うにも何の証拠もないでしょう…?
(206) 2015/05/28(Thu) 23時頃
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