297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」
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んん?亀吉、贈ったら喜びそうな子って おったりするんかー?
俺は来年なったら考えよー。 家継いだ時周りに、20歳なるまで所帯とか考えへんーって 言っとるから、今年いっぱいはのんびり過ごすわ。
大丈夫かー? しんどかったらおぶるけど。
[揶揄をぱこんと打ち返しつつ、 亀吉が若干疲れ気味ではないかと気にする。]
んー?なんやろね。 行きに見かけた覚えないけど。
[目を眇め、道の先を眺めた。**]
(116) 2019/07/05(Fri) 21時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 21時頃
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沼じぃちゃん。
[何の苦も無く私たちを見分ける老人に、少女はにこり笑みを見せる。>>101]
じぃちゃんも、入れてもらお。 おむすびたっくさん持ってきたん、 おっかさんからの差し入れやから、 ちょっとつまんでって。
[いくら元気な沼じぃちゃんでも、風邪をひいたらかなわない。 他人の家だがそこはそれ、少し休ませてもらおうと、屋内へと誘う。]
芙蓉姐さん、も。
[振り返り、ふわ、と言う笑みを見せて。]
(117) 2019/07/05(Fri) 21時半頃
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えぇの? 飴ちゃん、もろうてえぇの?
[キラキラとした琥珀色の飴のかけらに、少女は少女らしくはしゃいだ声を上げた。 抱えてきた風呂敷を、漸くおろさせてもらって、そちらを開くよりも先に、飴ちゃんへと手を伸ばす。 指先は固くなっていても、細いか弱い、子供の指だ。 まだまだ、飴ちゃんがいっとう似合うような。
その指先が、琥珀色の欠片をひとつ、攫っていく。]
ふふ、あまぁい。
[早速口に放り込んでは、ゆるんだ頬を抑えて喜ぶ。 その袂が、風に煽られるように、揺れた。*]
(118) 2019/07/05(Fri) 21時半頃
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座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 22時頃
座敷守 亀吉は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 22時頃
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─山道>>114─ せやね。まだ探してないとこどこか話そ。
…根っこまで。 それおもしろいなあ、 やっぱり育ててる人はちゃうなあ。
[さくさく歩くについていく。 下りのほうが何かと疲れがちなので、慎重に。 加減を忘れて倒れないように。]
(119) 2019/07/05(Fri) 22時頃
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─村への道>>115─
お浸しとかに混ざってたりするんかな。 …せやったら、わからんなあ…。
[なるほどなあ、と料理に思いをはせる。 体は弱いが偏食ではない。そも、残したり除けたりはご法度だ。栄養をつけるのが大事だと、ご老人方にも言われた。 ──生まれつきのこんな身なりだ、信心深いものには何かの使いだとか、神様がどうとか、重ねられるゆえの扱いだとはわかっている。]
草抜きはせななあ。 働き者や。
[ふふ、と笑って深く息を吸う。]
あー、なんか…なん、かみさま、の、前…みたいな… 会(お)うたことないけど……ふ、
[風に指先でつまんだ花が揺れる。]
(120) 2019/07/05(Fri) 22時頃
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─村への道>>116─
……んーん、おらんよう
[どうにも自分の虚弱さを鑑みるに、 誰かに懸想とは迷惑にしかならぬと思ってきた節がある。が、へら、と昼行燈めいて小さく笑う。]
そうかー、 …継ぐ、は、…大変やんなあ。 定吉ええひとやからな、 考え出したらすぐなんちがうかなあ
[…家継ぐ言うたら朧もか、と、ぼんやり思う。 皆々、なんだか遠い人になっていく気がする話だ。]
だい、じょうぶ。……むう。 休んだし…。
[ふう、と息を吐いて、吸って。それから。]
(121) 2019/07/05(Fri) 22時半頃
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[ 沼太郎との話>>117に、あの包みはおむすびなのかと納得し、振り返った笑みに、瞬く。 少しの間その笑みを見つめていたけれど、ころりと飴へとはしゃぎはじめた様子に表情を緩めた。]
あたしも貰おうていいんやったら、 ちょっと、 ご相伴にあずかろかな。
[ 沼太郎への言葉は気遣いからなのだろう。その言葉にのるように、]
じいちゃんも。
[ と付け加える。 琥珀色を、一かけら。それに緩む様子に小さな笑みが浮かぶ。 自分も貰った欠片を口に入れた。]
(122) 2019/07/05(Fri) 22時半頃
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…あまいねぇ。 そいや、飴、貰う側なんは、 久々やな。
[ 縁側でのんびりとしながら、ふと家の奥へと視線を向ける。]*
… ん? なんか、聞こえん?
足音みたいなん。
(123) 2019/07/05(Fri) 22時半頃
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[そこは沈黙の薄暗闇(>>104)。 人の気配がない、よそよそしい部屋だった。 いつも少女の顔をみるなり笑顔になる、たえの姿はない。
ぴしゃり。音を立てて少女は戸を閉める。 不自然なほどに、その音が廊下に響いたように感じた。]
うちや…。うちのせいや…。うちが…
(124) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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……誰やろ。 ちょいと陰ってきたし、判らへんな。
[目をこらしても、遠い2人の正体は判らない。 よくよく晴れていても、この距離ではどうだったか。
朝顔は、視力も悪かった。 もっとも、これは生来のものではない。 何もできなくて、やることがなくて。 読めるものがあれば頭から尻まで読み尽くしたり。 そこらの小枝と地面で、文字を練習していたり。 もし、妹が姉より秀でているところが仮にあるなら、それは読み書きくらいだっただろう。
――兄よりすぐれた弟など存在しない、などと世には云うらしいが。姉妹にも適用されるのかは知らない]
(125) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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─村への道>>116→雷門の家の方角へ─
……なんやろなあ…?
[首を傾げつつも道を歩いていく。]
雷門さんとこかな、まずは。
[定吉に確認を取りつつ、 歩きはゆっくりとになるのは 歩幅があまり大きくないからだ。
>>#1 途中、中年の女性とすれ違ったとき、 「日向ちゃんもなんか、探さな、言うて雷門さんとこかなあ、歩いとったよ」 と、言われ、きょとんと眼を瞬かせた。]
……さがさなって…?
[なんやろ、と定吉のほうを首を傾げ乍ら見遣り、まあ、行ってみよか、と足を向けたのだ。]
(126) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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……?
[山道から村に戻る2人の、より手前。 なにか、ちらりと白んだように見えたが――]
……なんやろ、あれ……?
[朝顔が、こんな村外れまで来ることは珍しい。 だから、"それ"が、常あるものなのかは、知らねども。
この遠目でも、奇妙に、心をざわめかせるような――……*]
(127) 2019/07/05(Fri) 23時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 23時頃
―少し前の事―
中年の女性は、>>103日向の縋るような目を見ていた。
「気を付けるんよ、おばさんでよかったら、話聞くけん、な?」
そう背中に向けて言ったのだけれど。
届いたかどうかは、その女にはわからなかった*
(#2) 2019/07/05(Fri) 23時半頃
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……まあ、何か妙なもんなら、あの人らが気付きますやろ。
[誰かは判らねど、二人連れなら注意も二倍だろう。 それに、ああまで遠くにひとりで行くのは、流石に不安がある]
ん……いったん戻ろかな。
[呟いて、くるり、村へ向けて踵を返した*]
(128) 2019/07/05(Fri) 23時半頃
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―雷門の家― [>>110 雷門は芙蓉に笑い皺をよせながら頷いた。]
……せやなあ、 怒られたらかなんわ、 たえには弱いでなあ…。
ええて。いつも世話んなっとるお礼でな。 それに、たまには飴をもらう側に何のもええんちゃうかな思うてな。
[芙蓉の頭も撫でようとして、]
あ、すまん、すまん、 癖やなあ……
[と、そっと手を引っ込めた。]
(129) 2019/07/05(Fri) 23時半頃
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双子 朝顔は、メモを貼った。
2019/07/05(Fri) 23時半頃
懐刀 朧は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 00時頃
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─村へ向かう道─
そ、そ。前みたいな。 って神様は俺も会うたことないけど。
紫陽花の神様みたいなんっておったりするんやったら 迷子のたえちゃん見つけて下さいって 拝んどいたらええんやろか。
[>>120 さすがに亀吉の手に持っている花に拝んだりはしないけれども。 たえの事を気遣うような表情が浮かぶ。]
(130) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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そうなんかー。亀吉やったら、よぉ気ぃつく娘とかがええかもなー。 大変っちゅうか、ご先祖さんが開いてくれた畑やから。 後に残していかんとなぁって。 …考える間はほしいよなー。
[>>121 今はだんまりの親類も、二十歳になったら 見合い話を持ってくるのは想像に難くない。 遠い話でもないのだと実感して苦笑。]
無理はせんときやー。
[強引に背負う事はしないで、僅かに歩調を緩める。]
(131) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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おやや。向こうにおるんはー…
[>>125 道の遠い先、小さな姿が微かに見えて目を眇めた。]
おさげやないから、たえちゃんとはちゃうな。 ちょお距離遠いからわからんけど、夕ちゃんか朝ちゃんのどっちかっぽい。 一人であそこまで歩いてるんやったら夕ちゃんかもな。
[視力には自信のある定吉だが、さすがに距離があり判別はつかなかった。 髪の感じから双子の姉妹のどちらか、状況から姉の方かと判断。 >>128 小さな姿はくるりと背を向け、 風に舞う花弁のように村へと流れていった。]
(132) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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―雷門の家―
せやろ。 雷門さんがたえちゃん心配するよに、 たえちゃんかて雷門さん心配なんやけ。
あたしも同じやからね、解る。
[ 同じ祖父を大事にするものとして共感度はとても高い。 たえに、山の事をもっと教えてあげていればと思う。もっとたくさん教えてあげられていたら。
視線が紫陽花の方へと向いた。少しの沈黙、持っていた籠は隣、足元に置いている。空になった掌、両手を小さく合わせる。 撫でようと伸びてくる手>>129にハッとして、軽く瞬くと、ふふ、と笑った。]
もう。 子供やないんやから。
[ 縁側に座りながら少し見上げて、困ったような笑み。こうして見ている限りには、雷門の様子、調子はいつも通りのように思う。 たえが見つかるか、事態が変わったらまた改めて診る予定を立てた。もし、万が一、たえに何かがおこった、などという報が入るとどうなるかも解らないし、急変が起こったとしてもおかしくもない。]
(133) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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ええけどね。 たまには。撫でてもらうんも。
[ 沼太郎にもたくさん撫でて貰ったなと思い出しながら笑った。]
(134) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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―雷門の家― おにぎりもあるんやなあ、 ありがとうなあ
[>>118>>117 夕顔に目を合わすようにかがもうとして、小さく呻くと腰をとんとん、と叩いた。]
もちろんやで、 おいしくおたべ
[きらきらと光るべっこうあめには 暖かな色がついている。 透明な花びらとは似ているようで少し違い。]
あまいかあ、 朝顔はけえへんのかな 持って帰ったげてくれるかい
[そう、話しているときだ。 >>123>>124“足音”が聞こえたとの声。響くとの締まる音。]
(135) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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誰ぞ、おるのかい
[壁に、柱に、手を突きながら 裏口のほうに歩いていく。 姿を見定めるように目を細めて、しわがれた息を一つ。]
……、ん、ん
日向、かい? どないしたんや…?
(136) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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そやね。 たえちゃんが見つかったかと、他のもんがどこまで 捜索してるかは聞いといて。
[歩いていく先で顔見知りの中年女性とすれ違い、軽く会釈。]
…日向ちゃんが? そうですかぁ。 俺らは一旦雷門さんとこへ行くとこですわ。 雨降りそうですから気ぃつけてー。
[女性には手を振り、声を潜めた。]
……そりゃ、日向ちゃん、たえちゃんが おらんなったん気にしてるんやろ。 普段あの子らの守りしとるんやし。
たえちゃんも、紫陽花探すんやったら…
(137) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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[顔を上げて瞬き。 道の端、亀吉が持っているのと同じ透明の紫陽花が咲いている。>>#1]
……なんなんや。 さっき通ったとき気づかんかったのに。
…いや、これは後回しや。 雨降らんうちに早ぉ行こ。
[狐につままれたような顔で紫陽花を見て、 首を振り、進もうと促した。*]
(138) 2019/07/06(Sat) 00時頃
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飴師 定吉は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 00時頃
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旦那はん…… うち…うちは……(>>136)
[壁伝いに、暗い廊下を辿ってくる足音が聞こえる。 それが雷門だということに、少女は疑いようもなかった。やがて立ち尽くしていた自身に声を掛けられて、少女は声にならない告白(>>34)をなんとか口にしようとあえいだ。
ようやく、せめて謝りに来たのだと、自分がこの雷門の家まで来た理由を知る。そう悟りながら、その口の端をついて出ようとする別の感情の存在を、少女は感じていた。**]
(139) 2019/07/06(Sat) 00時半頃
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―雷門の家―
……? どないしたんや、そんなつらそうな顔をして。
もしかして、たえのことやろうか? 大丈夫やって、夕顔がな、 すぐちかくに居る言うてたから。 心配せんで、ええと思うわ。
[夕顔の言葉を真っ直ぐ信じた老人は、 日向の頭もそっと撫でようとした。]
べっこうあめ、あるでな、食べんかね?
[彼女の葛藤も、謝ろうとしていることも、ここに来た本当の理由もわからないまま、あえぐ様子を心配そうに見つめ、なだめようとしている。]
(140) 2019/07/06(Sat) 00時半頃
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子守り 日向は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 00時半頃
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─村へ向かう道>>130─
…紫陽花の神様かあ、 なんや、ええなそれ。 お祈り、しとこか。
[そっと目を閉じ額の辺りに花を触れさせる。 早く戻ってきますように。]
……日向ちゃんも 心配してまうやろし、 夕顔ちゃん、朝顔ちゃんも年近い子おらんくなったらこわかろうしなあ…。
(141) 2019/07/06(Sat) 00時半頃
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釣り師 沼太郎は、メモを貼った。
2019/07/06(Sat) 01時頃
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[歩く速度は生来遅いため、時々早歩き、小走りにしては息を吐いてゆっくりに戻る。]
…なんや、僕、歩くの遅いから、 合せるんめんどうやったら、先、行ってええからな?
[申し訳なさそうに笑う。]
……よぉ気ぃつく子かあ……
[そんなんは僕にはもったいないなあ、とは飲み込んで笑む。]
せやな、だいじな宝物や。 …けど、せやな、…考えて、 のんびりするくらいの時間、欲しいやんな…。
[大人になれば背負うものも増えるんやな、とどこかしみじみ呟いた。]
ぅん。…ありがとうな。
[こういう気づかいに生かされていると思う。白子だから余計にか。]
(142) 2019/07/06(Sat) 01時頃
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――道中>>94――
梅握りは、ええな。 ちょうど、梅みたいな気の締まるようなん欲しかったところや。 ひとついただこう。
[少し疲れを感じてはいた身体に、梅の塩気と酸味はもってこいだった。 胃も満ちる握り飯の重みを片腕に感じながら、雷門宅へと。]
(143) 2019/07/06(Sat) 01時頃
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――雷門の家――
[仲良しやなあ>>89、と言われれば擽ったいような気持ちがして、言葉に詰まる。 荷物は持ったしここまで二人で来はしたが、うまいこと喋りもせず本当に歩いてきただけだ。 何なら目的地が同じだっただけと、そう言う方が正しいような気がしていたが、爺様の歳にもなるとそうした世話を焼きたくなるものなのかもしれない。 見合いの話を持ってきたときの親やらそこいらの親戚筋も、皆一様にひとの交友に一喜一憂してばかりだった。]
……藤の?
[それはもう見事な藤棚が自宅にはあるが、だからといって花の盛りの頃は終わっている。 染み付くほどに香ることはない気がするが、と疑問を浮かべるが、その先に続いた言葉>>90に意識が塗り替えられる。]
(144) 2019/07/06(Sat) 01時頃
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