85 私達しか、居ませんでした。
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[残酷な知らせを持っていくのは、私だろうか、と そんな考えが過ぎったが、 実際は警察に似た組織の仕事かもしれない。]
そう、ですね……
[こくり、幾分かは落ち着いた様子を見せたものの、]
あの
[徐に、グロリアの手を両手で握り 見上げるように眼球を見据えたのも一秒ほど すぐに赤くなり、俯いて]
ハンカチ、洗濯してお返しするわ。
[そう言い置いて、何処か矢張り動揺した様子で自宅へと駆け出した**]
(88) 2012/04/09(Mon) 00時半頃
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―― 古本屋店内 ――
お久しぶりです
[店に入ると古書が放つ独特の香りが届いた 店内は薄暗く、奥の小さなカウンターに 腰の曲がった老婆が微笑で座していた]
少し見せて貰っても ……好いですか?
[老婆は歳月を感じさせる声で了承する あわせて此方も微笑した この店には自分の収入の少なさから それほど多くは通えてはいないけれど。 この場所はとても、好きだった。]
(89) 2012/04/09(Mon) 00時半頃
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どこにいるのかわかれば… 彼女たちのうちの誰かが、伝えに行くと思うけれど、ね。 その時に、知った人がいれば最初の衝撃は和らぐかもしれないわ。
[実際どうなのかはわからないけれど、と。 不意に両手を握られたのにはすこし驚き、 首をわずかに傾けると、俯かれて]
え? ハンカチなんて別にいいのよ、あげるわ。
[そんな言葉はきっと聞こえていないのだろう、 慌ててどこかへとかけ出した彼女のことを追いかけることはせず、 その場を専門の人間に任せ管理局の方を向く。 書類を書かないとなあ、などと思いながら]
(90) 2012/04/09(Mon) 00時半頃
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受付 アイリスは、メモを貼った。
2012/04/09(Mon) 00時半頃
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……
[ざっとタイトルを見遣った 中でも一際、ファンタジー色が強そうだと 見て感じるような本を適当に一冊手に取った]
っ
[本の頁を捲ろうとする指先が小刻みに震えている 文字を体の中へ流し込む間は 現実から切り離されはしない、夢へ。 他人が文学だと認める夢へと逃げ込める。]
(91) 2012/04/09(Mon) 00時半頃
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――管理局――
名前、聞いておくべきだったわ。
[うっかり被害者の名前を聞かぬままだった。 書類を書きかけてから気づく。 やはり動揺していたのか]
まあ、名前は明日でいいものね。
[覚えているうちに、発見時の状況を、と。 細かいことは明日イリスに聞こう。 半分ほど書類を埋めて、管理局をあとにした**]
(92) 2012/04/09(Mon) 00時半頃
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[娘の服のイメージが固まったならば。 区切りのいいところまで進めればいい。
必要な型紙と生地は準備完了。 型紙を生地にセットして、裁断も終わる頃には。 夜も更けすでに眠りの時刻。
仮眠用のソファへ横になってから。 「行く場所もない」というメアリーを思い出す。]
(93) 2012/04/09(Mon) 00時半頃
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どこで寝てるのかしら?
[ポツリとつぶやいた。 エマに起こった出来事はまだ知らない。**]
(94) 2012/04/09(Mon) 00時半頃
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私は本が、好きなんです 何時も此処に居たいくらい
[笑みを浮かべて放つ声は何時もよりも大きい 老婆に伝えたい思いの筈なのに 何処か言い訳じみた色が滲むのは何故か]
素敵な本に出会うのは 素敵な人に出会うのと同じくらいに 素晴らしい事だと思いませんか?
[そして、何処かの本から拝借したような言葉を 苦し紛れな思いに上塗りしていく 現実という鎖から解かれるのが怖い。 だから夢へ手を伸ばしながらも、 足首には必死で鎖を巻きつけるかの如き必死さは 道化にも似た滑稽さを隠せない女の*生き方*]
(95) 2012/04/09(Mon) 01時頃
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読書家 ケイトは、メモを貼った。
2012/04/09(Mon) 01時頃
女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/04/09(Mon) 06時半頃
女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/04/09(Mon) 06時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2012/04/09(Mon) 07時半頃
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―閉店後― [ふと思いだしたのはエマのこと]
そういえば、今日来るって言ってたのに…
[「海のカップを使う第一号の客になるわ」といつもの笑顔で語ってくれたエマは、とうとう閉店時間まで来ることはなかった。]
どうしたのかしら。
[一抹の不安を抱えつつ、今日は遅いから明日雑貨屋で聞いてみようと、店を片付け、店の2階の自宅へ戻った]
(96) 2012/04/09(Mon) 09時半頃
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[さほど広くない自宅ではあったが、一人暮らしの女には不自由はなかった。
母は女が二十歳になったところに亡くなっている。 女の営むカフェバーは、母が憩いの場を提供するために始めたものである。 もともと女の両親は裕福な家庭で育ったので、今も生活のためにカフェバーを営んでいるというよりは、母の想いを継いでいるようなものだが、同時に女の生きがいとなっている。]
(97) 2012/04/09(Mon) 10時頃
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[窓から空を眺める。相変わらず降り続く灰をただ、眺めるしかない。]
……いつか…忘れられるのかしら。
[母を亡くしてすぐ、女は恋に落ちた。その相手と、将来を約束し、女は母を亡くした悲しみを癒していった。
しかし、それから3年ほど経つと、恋人はBlueRoseの効きが急激に弱くなり、ほどなくして息を引き取った。 あまりにあっけない――別れ。]
セレス……
[忘れられない恋人の名を紡ぐ… 恋人の死を乗り越えることができればと、乗り越えなくてはと思ってはいるが、なかなか難しいと感じていた。]
(98) 2012/04/09(Mon) 10時頃
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ダーラは、忘れられない気持ちを抱いたまま、眠りについた
2012/04/09(Mon) 10時頃
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―朝― [次の日の朝、仕入れのために魚屋に行くと、魚屋の女将からエマが亡くなった事を知らされる]
え?エマが……?どうして…
[管理局の人が見つけたらしいと言う話は聞いたが、 とりあえず居ても立ってもいられずに雑貨屋へ向かった]
(99) 2012/04/09(Mon) 10時頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2012/04/09(Mon) 10時頃
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[うつらうつらしながら見る夢は。 ダーラの元に行った娘。
さらりとした射干玉の黒髪は。 真っ直ぐ流れる闇のようで。 深く青い瞳は空の星。 レースは控えめ、ドレスは濃紺。 身ごろはタックで縫ってすっきりと。 裾はギャザーでふんわりと。 胸元には、瞳に合わせた青の石を。 ブローチの様に縫い留めて。 ボネのつばの内側は漣のような。 細かなひだをあしらって。
さながら夜のプリンセス。]
(100) 2012/04/09(Mon) 10時半頃
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[漆黒の闇、夜空の星。 対になるなら、光と思ったが。
薔薇を思わす真紅もいい。 鮮血のような深い"あか"。
夢の中でぼんやりと。 ただぼんやりとそんなことを。]
(101) 2012/04/09(Mon) 10時半頃
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[翌朝、目覚めてしばらくして。 エマのことを知ったのは。 工房から出てすぐのこと。
静けさがどこかよそよそしく。 夢のような世界がさらに空々しく。
この界隈の惨事に色めき立つ人々は。 存在感を主張する待ち針のように。 この世界が現実なのだと縫いとめる。]
(102) 2012/04/09(Mon) 10時半頃
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ソフィアの所に……。
[自分のできることなどは。 高が知れてはいたとしても。
心細い小栗鼠が寂しくないように。 手を握り、涙を拭うくらいはできたらと。
雑貨店に向かった。**]
(103) 2012/04/09(Mon) 10時半頃
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――自宅――
……お母様もお気をつけて。
[殺人現場からの帰り。 気づかぬうちに、レースに紅いシミがついていたらしく、 目ざとく見つけた母に説明すること数十分。 そんな言葉で締めくくると、染み抜きをメイドに頼んで自室に引き返す]
誰が…
何のために?
[殺人現場を見るのは初めてではないが 何度みても慣れぬもの。 日課となっている日記帳にきょうのできごとを軽く記すと ベッドに体を横たえる。 もしかしてこれは夢で、目が覚めたら何事もないただの日常にならないか、などと願いながら]
(104) 2012/04/09(Mon) 11時頃
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夢…なわけ、ないわね。
[翌朝。 新聞の一面はやはりそのことでもちきり。 これは管理局に行ったら大変なことになりそうだ、と思いながら着替え、職場へと向かう。 濃いグレーを貴重とし、レースやフリルは黒となっているものを選んだ。 さすがに、臙脂などといったものを選ぶ気にはなれなかった]
(105) 2012/04/09(Mon) 11時頃
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――管理局――
[彼女にしては珍しく、職場に一番乗りであった。 …そのほうが楽だ。 仮に同僚がいたら、質問攻めになることは間違いない。 被害者の情報等はすでに専門家から届いていた。
エマ、という名前らしい。 生前の顔写真もついていたが、見覚えのないものだった。 妹と二人暮らし――]
書類を書き上げたら、行かなくちゃ。
[お役所仕事などやる気分ではないだろうが、と。 こういう時ばかりは、管理局も楽ではない、とため息を付いた*]
(106) 2012/04/09(Mon) 11時頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2012/04/09(Mon) 19時頃
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[逡巡するうちに人影を見失う。 今日の街はいつもと同じようでいて、よそよそしく感じた――]
…何かあったのかな。
[不穏な空気は伝播し、漠然とした不安をかきたてる。 それでも自分には関係ないことと、ひと事のように…。
公園で毎朝野良猫たちに挨拶するのもいつもの日課]
元気だった?
[馴染みの黒猫が足へと擦り寄ってくる。 ―――カラスの鳴き声がやけに耳につく気がした]
(107) 2012/04/09(Mon) 19時頃
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[灰の舞うこの隔離空間の空であっても、人通りもまばらな朝の空気は少しばかり息がしやすいように思えて。
ソフィアの愛しい時間]
さ、かえろ。
[――雑貨店の前。 見慣れぬ女性の姿に首を傾げる]
おはようございます。
[――――もたらされた知らせに]
っ・・・え?。
[わけが分からなかった。
混乱、疑念、否定、否定、否定―――]
(108) 2012/04/09(Mon) 20時頃
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[理解した、理解してしまったその瞬間――― 硬質でいてもろいガラス細工のように、瞳がさっと生気という名のいろを失った……]
(109) 2012/04/09(Mon) 20時頃
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――雑貨店前――
[彼女の自宅に行くか、と思ったけれど 開店時間からして多分、店の前で待っていたほうがいいだろう。 そう思って、小奇麗な雑貨店の前に立つ。 待つこと2分、やってきたまだ幼い顔つきの女性。 きっと彼女がソフィア、なのだろう。 深呼吸を一つして]
おはようございます、ソフィアさん。 とても…言いづらいのですが。
この写真の方…貴女のお姉さんですね?
[資料としてもってきた顔写真を見せて]
昨夜、路地裏で…… 例の…殺人の被害者として、発見されました。
(110) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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[混乱している、のだろう。 表情がころころと変わる。 さりとて何もできない自分に唇をかみしめて]
……お悔やみ申しあげます。
[それを言うことしかできない。 遺族に書かせる書類がいくつかあるけれど、 きっとこの状態では無理だろう]
…大丈夫、ですか?
[倒れるようならば受け止めないと、と身構えて]
(111) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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[雑貨屋に向かうとソフィアとグロリアが話しているところで]
……ソフィア…
[生気を失うソフィアの肩を抱こうと手を伸ばす。 もし嫌がらなければソフィアの肩をだき、 拒否の態度がみえれば手を引っ込め]
グロリアさん……エマが死んでいたって…
[グロリアに向き直り、尋ねる]
(112) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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エマ、エマ、どうして・・・?
だれ・・・が。
なん、の・・・。
[沸騰したように頭があつい。 怒りが、やりばがなくて、どこへもいけなくて・・・]
どうして!!
[ああ、綺麗な服。 なんだか現実味なく、冷静なようでいて切り離された一部がそんな風に思う。
普段以上の力で、ぎゅっと目の前のその人の服をつかんだ]
(113) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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例の殺人でエマは殺されたの?
[このところ、噂にはなっていた連続殺人。 その犠牲者がよりによってエマだったなんて。 自分の店に来る途中だったのだろうかと思うと やりきれない気持ちでいっぱいだった]
(114) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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ダーラは、もしかしたら自分の問いはグロリアに届かないかもしれない。であれば、黙って二人を見守る
2012/04/09(Mon) 20時半頃
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[グロリアに詰め寄るようなその強さ。
肩を抱く手、聞き覚えのあるその声に、ふぃと力が抜ける。 服を握る手は未だ離れなかったけれど]
(115) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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あ、ダーラさん。 ……ええ、昨日、イリスと私で発見したの。 ひどかったわ。
[一度ダーラの方を向いてうつむいた時。 ソフィアの感情があらわになり]
! ちょっと、貴女…!
[服を掴まれて、反射的にその手を掴んだ]
どうしてか、もだれが、もわからないわ。 わかっているのは、貴女のお姉さんが亡くなった、ってことだけよ。
[服にシワが付く… と、一瞬だけ考えた自分を反省しながら]
(116) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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ああ、エマ、いないの・・・・。 エマも、いなくなってしまったの・・・。
[瞳は乾いたまま、地面を見つめる。 白い、白い。
…服から力なく落とされた手は、地面に降り積もる灰を握り締めた――]
(117) 2012/04/09(Mon) 20時半頃
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