151 雪に沈む村
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……冬はきらいだ。
[その顔は、心なしか少し青ざめていて。 寒さはドラゴンから体力や魔力を奪う。 こうやって人の姿を保って外を駆け回るのも、もちろん平気なわけもなく]
いやでも自分が何者か思い出すんだ。
[カルヴィンは我に返ると]
うわあ。柄にもなくマジになっちゃった。今の忘れて。 あ、何か飲ませてくれるの?ラッキー。
[鉄瓶で湯を沸かし始めたウォーレンを見て、ぱああと顔を輝かせる。バチバチと炉の中で爆ぜる炎を見つめるだけで、子供は何時間だって時間をつぶせてしまうのだ]
(75) 2013/11/17(Sun) 06時半頃
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―回想>>39>>40―
[ちらつく氷の粒を肌に感じ、ほぅと小さな煙り玉を吐いていれば、前方に同族の“少年”が駆け回っているのを見つけた。 躊躇わずに声をかける。]
よぅ、カル…
『ドナルドだ! おーい、ドナルドー!!』
[子供らしい、無邪気な声に飲み込まれ、そのまま向かってくる姿に若干身構える。 少年くらいの体なら、難なく受け止められる男なのだが、いかんせん長旅の後で疲れている。 この体の寿命も近づいているのだろう、中々若い内のようにはいかないのだ。 まるで予想通りにこちらに飛び付いてくる一回り小さな体を受け止めて。]
つーかまったー
[言いながら、よいしょと抱き上げてやった。 少年が嫌がらなければ肩車位はしてやったことだろう。 男の体は人の姿にあってさえ、どこか温い。]
(76) 2013/11/17(Sun) 07時半頃
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― 回想>>76 ―
ドナルドあったかいー。 ……っと、うわわ!
[ふわり、と身体が浮き上がる感触。 自分が肩車されたことに気付くのにしばらくかかって]
えへへ。やっぱりドナルドは背が高いなあ。 いけー!ドナルド号しゅっぱーつ!
[ドナルドの肩の上からの景色をしばし楽しむ。 視界が広がったことで、カルヴィンはトニーの姿に気が付き>>66]
トニー!やっほー! 羨ましいだろ!!
[ぶんぶんと手を振った]
(77) 2013/11/17(Sun) 08時頃
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…いいなー…
[カルヴィンがドナルドに抱き上げられるのを見て、>>76さみしげに、ぽつりと呟いた。 トニーには肩車された記憶なんて、全くない。
しかし、やがて視界の広がったカルヴィンが自分に気づき、手を振ると>>77]
へーんだ、うらやましくなんかないやい! 子どもみてー。
[つい強がってしまう。 その反応の方がよっぽど子どもだと気づけるほど、トニーはまだ大人ではないのだ。
そうして、しぶしぶ(という演技をしながら)カルヴィンとドナルドに歩み寄った。]
(78) 2013/11/17(Sun) 09時頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/17(Sun) 09時半頃
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ふふふ。火傷をしないように、気を付けて。
[ココアの香りに無邪気に喜んでいるクシャミに頬を緩めて、チャールズも後を追って椅子へと戻った。既に座っているサイラスと言葉を交わし二人分の茶を準備する。
席に着けば、直ぐに猫が足元に擦り寄った。この気温では床からも冷気が伝わるのだろうか、膝の上に乗ってくる。
滑らかな手触りの背中を撫でていると、ココアを飲んでいたクシャミから今日の散歩の成果を報告される。>>68 彼の散歩はまるで縄張りを巡回する猫そのもの。成果の中に挙げられた氷の話に、ああ、そういえばと思い出す。クシャミにとってはこれが、最初の冬。]
初めて見たんでしたね。 前にお話したのを覚えていますか?その白いものが、雪、ですよ。
(79) 2013/11/17(Sun) 10時頃
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[たくさん積もると、雪だるまが作れます。 穏やかな声で少しだけ楽しそうに続ける。冬も雪も知らないクシャミに、以前子供向けの絵本で冬の遊びを見せやったのを思い出した。赤いバケツを被った雪男の絵本。──もっとも、冬も本番となれば、全てが雪に埋れてしまうのだけれど。]
今年は冷えるのが早い。冬の支度も急がねばならないですね。
[窓の外を再び眺める。外からは相変わらず、降り始めの雪が屋根や壁を撫で落ちて行く音を聞かせている。 寒さのせいだろうか、左足の膝下、義足の付け根が少しだけ疼く。この時季には、古い傷がどうにも軋むようだ。
湯気の立つカップに口を付ける。身体が温まるのと同時に、古い記憶も溶け出したようにぼんやりと浮かんでくる。
ゆっくりとしか歳を取らないチャールズにとって、最早何度目の冬だろうか。こんな小さな村でも、少しずつ変化は訪れる。 サイラスは二度目の冬をどうするのだろう。クシャミには初めての越冬になる。子供だった赤い屋根の茶屋のソフィアはすっかり可愛らしい女性になったし、元気な靴磨きの少年トニーも、もう赤ん坊ではない。]
(80) 2013/11/17(Sun) 10時半頃
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[以前の冬の到来から、出て行って戻らなかった者もいる。 一方で、ウォーレンやジリヤ達のように変わらぬ者たちも居る。
止まった時と流れる時の混在。変化と普遍の狭間にあるようなこの村は、どんな身の上の者であろうと拒む事はなく受け入れる。それが、チャールズにとってはこの上なく嬉しかった。
紛れも無いヒトの身で歩くには、普遍の生は余りにも長い。そもそもが長命である龍族や妖精達とは、精神そのものの構造が違うのだろう。
目まぐるしく変調する人の世の時間は、いつしか彼にとっては苦痛を産むものとなってしまった。 それでも、かつて愛した人間としての生から、完全に背いて生きて行く事などできようもない。──つまり、『ちょうどいい』のだ。穏やかに移ろうこの村の時間は、まるで彼の命そのもののようで。]
(81) 2013/11/17(Sun) 11時頃
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…………。
[暫し思考の淵に沈んでいたチャールズは、外気から伝わる微かな微かな変動に、ふと顔を上げる。
同じ気配。自分身に流れるこの血と、同じ。]
──ドナルド、
[周囲に聞こえない程度の声で呟いた。 この狭い村の中で、彼の──『彼等』の気配を見まごう事だけは先ず無い。二人とも、少し離れた通りに居るのだろう。
身体が大きく行動範囲が広い生物にとって、所謂縄張りとも言えるパーソナルスペースの感覚は人間よりも遥かに広い。
共生しているとはいえ、本能的な感覚として互いの気配は感知してしまうのだろう。当然向こうも、こちらの位置は凡そ把握している筈。……最も、チャールズには悠然と空を羽ばたく翼も、獲物を狩り獲る強靭な爪や顎も、他の生物を圧倒する体躯も、有りはしないのだが。
あるのは、血だけ。 右手でそうと心臓の辺りに触れる。そこにあるゆっくりとした確か鼓動は、しかし本来の自分のものでは無くて。半端者ですらない自分を、『本物』である彼等──ドナルドやカルヴィンが、どう思っているのかは、未だ良く分かってはいないが。]
(82) 2013/11/17(Sun) 11時半頃
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……彼もここに、来るのでしょうか。
[ほぼ確信に近い意味を乗せて、また穏やかな笑みを浮かべた。 その勘が外れる事は、矢張り無い。ヒトであった筈の身に、同胞の来訪を教えてくれている。
左胸の奥で、かつて共に空を舞い、戦場を駆け抜けた相棒だった者──『龍』の心臓が。]
(83) 2013/11/17(Sun) 11時半頃
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[鉄瓶がちりちりと音を立てる。
珍しく暗さのある低い呟き>>75が耳に入るともう一つカップを取り出した。
用意をしようとして、ふと途中で茶葉が昨日切れてしまったことを思い出す。 仕方なく、生姜の蜂蜜漬けの瓶を取り出した。 木の匙で2杯ずつ、カップにとろりと流し込むと、鉄瓶の湯で割る。 甘い蜂蜜と生姜の香りが工房に流れ出す。]
ほら。
[言葉少なくそのマグカップを手渡した。 寒いときは甘いものが恋しくなるだろう。]
(84) 2013/11/17(Sun) 14時頃
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―― 7年前 ―― [次に目を覚ました時、見慣れない真っ白な、豪奢な天井が一番に目に飛び込んできた。 その白さを眩しく感じて自然瞳孔が狭くなる。 どこだろう、とぼんやりとした頭で考えていると、脇にいたシックな給仕の服に身を包んだ獣人が、誰かを呼びにか、どこかへ去っていくのが見えた。 眠る前、包まれていた感触と同じようなふかふかとしたベッド。 窓からは、赤や黄色に鮮やかに色づいた木々が見えた。 どこだろう、と再び考えるもその答えは見当もつかない。]
……へっくし!
[不意に寒さを感じて、くしゃみをする。 途端に、背中がズキズキと激しく痛む。 あれは夢ではない。そんな実感をしていたら、いつの間にいたのか傍らには、白いふわふわとした毛を纏った、小さな女の子がいた。]
……誰?
[少年は、すん、と鼻を鳴らして尋ねかけた。]
(85) 2013/11/17(Sun) 14時半頃
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-7年前-
『>>85 手厚い介抱の甲斐あって、男は順調に回復に向かいました。お嬢様に出来る事は多くはありませんでしたけれど、冷えたタオルを男に当てて汗を拭いてあげたり、励ましの声を掛けてあげたりと。 幼いお嬢様はその男の目が覚めるまで、ずっと傍にいて看病を続けられていました。』
……!爺!目を覚ましたわ!
『あの時のお嬢様の嬉しそうな顔。爺も大変嬉しくなりました。 お館様に報告しに行こうと慌てて、爺は部屋を駆けだしていきました――…』
メーはアリス。アリス・ぶらんふぉーとですわっ。 貴方もじゅーじんならご存知でしょ?
[誰?と問われると、堂々とお嬢様は鼻をならして答えるのでした。若干、舌足らずな口調ですが、その生意気…げふ、勇ましい話し方は昔も今も変わらず。]
川べりで倒れていたのよ、貴方っ。 メーが助けてさしあげたの。感謝しなちゃい!
[ぴしっ、と男に指を差して小さなお嬢様は胸を反らす。]
(86) 2013/11/17(Sun) 15時半頃
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― 回想>>78 ―
[これだからトニーが好きなのだ。 少なくとも『今は』同じ年頃の友達として、自分と接してくれる。 それが例えようもなく嬉しくて]
いいんだよ!子供なんだからな!
[えっへん、と胸を張って答える。 しかし聡い彼が、トニーの声色に僅かな羨望の響きが混ざったのを聞き逃すはずもない。 とりあえずこの体勢は良くないと判断して]
……ドナルド、肩車ありがとう。
[スルスルと器用に肩から地面に着地する合間に、ドナルドの耳元でそっと囁く。 それはいつもと違って少し大人びた声色だった]
(87) 2013/11/17(Sun) 18時半頃
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[自分の本性を知りつつ、この茶番めいた振る舞いに付き合ってくれるドナルドへは感謝をしている。 カルヴィンとて、はじめから子供として振る舞っていたわけではない。 ある時は老人の姿に、ある時は青年の姿に。様々な年頃の人間に変じてきた。 しかしどんな姿に身を窶していたとしても、彼に向けられる恐怖や畏敬の念がなくなることはなかった。 時に人は彼を崇め、時に人は彼に刃を向けた]
(――疲れたんだ。そーいうの)
[そして。彼は子供の姿を選んだ。 子供は正直だ。少なくとも同じ年嵩までは、普通の友人と同じように接してくれる]
(88) 2013/11/17(Sun) 18時半頃
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トニー!トニー! あのさ。さっき剣を持った旅の人とすれ違ったんだよ。 それが超格好良くてさあ。
[かつての友人たちがそうだったように、トニーもいつか彼の異常さに気付き、離れていくのかもしれない。 ――それでも。いまは]
ちょっくらウォーレンから剣貰ってこようと思うんだ。 もしも貰って来れたらチャンバラやろうぜ。チャンバラ。
[にひひ、と屈託なく笑う。 カルヴィンは普通の、只の子供として扱われたいと願った。自分が特別な存在ではないと思いたかった]
(89) 2013/11/17(Sun) 18時半頃
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[マグカップから漂う湯気と香りをしばし楽しむ。]
――今日は、もう一人の坊主は一緒じゃないのか?
[いつからか、二人連れ立って悪戯をしたり遊んだり。 工房に忍び込んでいた二人に雷を落としたこともあったか。 カルヴィンは何か答えたか、それとも誰かが工房に顔を出しただろうか。 仏頂面で立ち上がると、ライ麦のパンを2つとジャムの小瓶をカルヴィンに投げる。]
客に貰った余りもんだ―――オヤツがわりにゃなるだろう。
[そういうと、今度は依頼品の鍋を手に取り、片目を瞑って穴の状態を見定め始めた。 分かりやすく優しくするのは苦手だった。ドロシーにはよくそれを叱られたけれども。]
(90) 2013/11/17(Sun) 18時半頃
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― ウォーレンの工房 ―
えへへ。ありがと。
[マグカップを受け取る>>84と、コクリと頭を下げる。 鼻腔をつん、と生姜の香りがくすぐった。 ひとくち飲むと、優しい甘さが口の中に広がる]
……おいしい。
[身体が少し楽になるのを感じた。 ぽかぽかと芯から温かくなってくる]
(91) 2013/11/17(Sun) 19時頃
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[不器用だけれど、優しい男だと思った。 なにより、この村の生まれではないのが楽だった。 ウォーレンは初めて会った時からこの姿であったし、自分もずっと子供のままだ。 まったく変わらない関係性は、ひどく落ち着きが良い。 下手にこの村の生まれで子供のときから知っている相手だと、向こうがこちらに気を遣うのが分かるのだ。 逆転した見た目の年齢。すっかり変わってしまった関係性。 昔年上だった者を、子供として扱わなければならない矛盾――]
『今日は、もう一人の坊主は一緒じゃないのか?』>>90
[ウォーレンの言葉に、カルヴィンは我に返る]
坊主って、トニーのこと?
[自然と後ろを振り返って工房の扉を見遣った。 そこにトニーの顔が見えたら「剣ダメだってよ」と舌を出して彼を招き入れただろうし、いないなら今日は1人だと口を尖らせたことだろう]
(92) 2013/11/17(Sun) 19時頃
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―― 7年前 ―― [知っていて当然、といった調子で名乗る少女にきょとんとした顔を向ける。]
ううん、知らにゃい。
[けれど、その声が途切れそうだった意識の中で聞いた声>>71と同じものだとわかり、助けてくれたのだ、と彼女が舌っ足らずな口調で言う前に、少年はにっと微笑んだ。]
うん、それは、知ってる。 ……ありがと、アリス。
[こちらに向け差してきた指に手を伸ばし、叶うならそっと握ったろう。]
(93) 2013/11/17(Sun) 19時半頃
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―― 現在 教会 ―― [左右、違う足音を鳴らしながらチャールズが二人分のお茶の準備をしているのを眺める。 彼がお茶を入れる姿は、まるで魔法使いが魔法をかける時のようで、キラキラして見えて、優雅で綺麗なのだ。 青年は、それを眺めるのが好きだった。 火傷をしないように、との注意にコクコクと頷きながらカップに息を吹きかける。]
雪!そうか、あれが雪かー! すごく、綺麗だったー。 サイラスは見たことあった?
[ここに来てからは初めての冬だ、と言ってはいたけれど。>>43 既に座っているサイラスに尋ねかけて、次に聞いたチャールズの言葉には、ぴんと尻尾をたてて嬉しそうに笑みをこぼす。]
雪だるま! 作ってみたいにゃー。 バケツ用意しておかないといけにゃいな。
[青年自身、寒さがあまり得意ではないのはここ数日間の冷え込みでわかってはいたけれど。 それでも、前に読んでもらった絵本を思いだして、長い前髪に隠れた目を輝かせる。]
(94) 2013/11/17(Sun) 19時半頃
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冬の、支度……。
[けれど、続いたチャールズの言葉>>80に、少し沈んだ声をだす。 チャールズの視線を追いかけるようにして窓の外を眺め、カップの中のココアをそっと口に含んだ。 青年の好みの甘さになっている飲み物はじんわりと喉をつたい、身体を温めてくれる。]
……、おいし。
[冬を迎えるのは初めてだ。 獣人族は、冬眠をする者が多い、と教えてもらった。 そして、準備をしてはいたけれど。]
……サイラスは、他の人と同じように、南に行くの?
[もう、有翼人で南に旅立った者も数人いた。 彼らと同じように渡るのだろうか。]
(95) 2013/11/17(Sun) 20時頃
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[青年は、一人で眠るのが、怖かった。]
……
[他の者は、――チャールズや、同じ獣人族であるアリスはどうするのだろう。 なんとなく、聞くに聞けないまま。 またココアを一口飲む。 チャールズが何か呟いたのが聞こえてぴくりと耳が動く。 けれど、その呟きの内容までは聞き取れず。 不思議そうに、小さく首をひねった。**]
(96) 2013/11/17(Sun) 20時頃
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−村はずれの洞窟−
[古く。古く。遠い時間の向こうから。 生命たちが循環する中で、その存在はじっと生きていた。]
[縄張りを荒らす獣人や暴れ龍と戦ったこともあった。己を倒す為にやってきた人間の軍隊とも争ったこともあった。龍の血を求めて友を傷つけた密漁者を掃除したこともある。悪戯で人間を困らせていた妖精を懲らしめたことも、冬の大移動ではぐれた有翼族の子供を南方まで送り届けたことも、その時の流れでは様々なことがあった。]
[だが、その生命の隆盛はすでに終わり。 今はただ、枯れ果てるのを待つだけの存在。 洞窟の中で、植物の域に達した精神を抱き、緩やかにまどろむ老龍だった。]
(97) 2013/11/17(Sun) 21時頃
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あぁ…寒い、のぅ…
[最早何度体験したかも分からない、冬の訪れを感じる。 自分の生い立ちが唯一龍の血を引くものであると体感させてくれる、天からの恵みだった。]
…ふむ…散歩でも…するか…
[洞穴内の空洞いっぱいに折りたたんでいた身体はいつの間にか消えうせ、あとに残ったのは帽子を目深に被った男が一人。]
あぁ、久しぶりに動くと…衰えを感じるなぁ…
[そんな風に独り言ちて、男は村へと歩みを進めた。]
(98) 2013/11/17(Sun) 21時頃
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バーナバスは、28(0..100)x1
2013/11/17(Sun) 21時頃
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本格的な雪、ね。 ふふ、それは楽しみだわ。
[ソフィアが彼女の母から聞いたという話に、蕾が綻ぶように笑みを零した。 冬は別れの季節だ。 風景すら、色を失って雪に閉ざされ、どこか物悲しいものへと変ずる。
けれど、冬だけに許された数多くの風景の、なんと美しい事だろう。 夜通し雪が振り続ける日の、まるで音が吸い込まれたように穏やかな静寂。 夜明けと共に現れる、一面の銀世界。 降り積もったばかりの柔らかい新雪は、朝日を浴びて精霊が囁き交わすように密やかに煌く。 枝を覆う葉を失い、裸になった木々すらも、贈り物のように羊毛めいた雪を纏うのだ。 澄み切った青い空と、地上を覆う純白の美しいコントラストに、感嘆の息を零した事も少なくはない。
ジリヤは綺麗なもの、美しいものをとりわけ好んでいる。 たとえその先に長い眠りが待ち受けるとしても、それは木々が新芽を膨らませるために必要な期間というだけの事。 だから、冬の訪れは好ましい。 それに伴う別れの寂しさ、胸をちくりと刺す痛みすら、心のどこかの部分では愛おしいものと感じるのだ]
(99) 2013/11/17(Sun) 21時頃
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[束の間の物思いから意識を現実へ引き戻したのは、ソフィアの素直な感嘆の声>>69]
まぁソフィア、物事はほどほどが一番なのよ。 これ以上大量に買い込んで、いったい運び手をどうするの?
[もっと買えばよかったと口にした彼女をたしなめるよう、指を立ててお小言を告げた。 いくら荷が軽くなったとはいえ、持てる量には限度がある。 それに見たところ、彼女の両手は既に塞がっているのだ]
今回買いそびれた分は、次回の楽しみにとっておきなさいな。 こうして足を運ぶ事で、素敵な出会いに恵まれるかもと期待しましょう。
[例えば、ジリヤが今こうして、ソフィアと言葉を交わす機会に恵まれたように。 柔らかく言葉を口ずさんで、ね、と小首を傾げてみせる]
(100) 2013/11/17(Sun) 21時頃
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そうね、離れた町のお茶はとても楽しみだわ。 是非ご一緒させていただこうかしら。
[ちょっと離れた町、という単語に、髪に絡むサンザシの花が期待に膨らむよう花開く。 己の半身たる樹木と一生を共にするドリュアスは、根を下ろした地を離れる事ができない。 だから、村の外の物や出来事はどれも未知の世界の欠片、心躍らせる存在なのだ。 遠い町から月明かりを閉じ込めたランプを購入しに来た旅人に、旅の物語を催促する事もあった。 畑を荒らす害獣避けの護符を求めた隣村の農夫には、彼らの住まう村の伝承を聞かせてもらったものだ。
――そうして彼らの語る物語が気に入れば、商品の代金を少しだけまける。
それがジリヤのやり方だった。 この村にも、そうして他の土地の話を根掘り葉掘り催促された者は少なくない。 そうした語らいのお供にも、ソフィアのお店のお茶は欠かせない存在なのだ]
(101) 2013/11/17(Sun) 21時頃
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[……と、ソフィアの言葉が不自然に途切れる>>72]
あら、どうかしたのかし、ら……
[問いかけに、ソフィアの悲鳴が重なった。 慌てふためいて羽ばたくさまに、あらどうしましょうと目を丸くする]
まぁ、ウォーレンに。
[少しだけ厳しい、鍛冶屋のドワーフを思い浮かべた。 表面上は少し恐ろしくも見えるけれど、彼がとても心優しい事は知っている。 それだけに、続ける言葉は彼女の動揺と裏腹におっとりとした響きを帯びた]
ねぇソフィア、少し落ち着きましょう? 大丈夫、私も一緒に行くのですもの、お母様にはそんなにひどく叱らないでと言い添えてあげるわ。
[まさか、3日も忘れていたとは思っていない。 翼を垂らして歩む彼女の隣へ並んで、励ます言葉を連ねた]
(102) 2013/11/17(Sun) 21時頃
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