人狼議事


270 食人村忌譚

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【人】 真剣師 鬼丞

[それなのに、―――年々、田畑は痩せていった。
ミナカタの技術が失われ、虫害を防げなかったからだ、という者がいた。いや、鬼の呪いだよ、と囁く者がいた。

噂は噂のまま、理由のわらかぬ衰えはとどまらず、
穫れる作物の質は悪くなり、量は減り………。
とある年、地震による山崩れで、かつて研ぎ師としてこの村にいた男のようにやせ衰えていた土は、鬼を掲げたボロ家を巻き込んで、あっけなく流されていった]

(57) 茄子 2017/12/06(Wed) 23時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

[――それは、まだ鬼が生きていた頃。
弔いに参加する度、早々に食事を切り上げ掃除をする丞の姿があった。元より痩せた身体だ。そんなに入らない、と笑うのは嘘じゃない。
掃除がてら行っていたことは、隠すことでもなく、丞にとっては「これも弔い」と胸をはれることでもあった。
それでも少しだけ人目を避けるようにしていたのは、それが「限られた財産」だったからだ。

それは、解体の際に流れた血。それを吸い込んだ土。
それは、食べられずに残った骨。砕かれ埋葬されるはずの白。

それは、―――とっておきの、肥料だった]

(58) 茄子 2017/12/06(Wed) 23時半頃

【人】 真剣師 鬼丞

[この村の住人のほとんどは、生涯を村から出ることなく終える。
母から切り離され産声を上げる。
村人の血を吸った作物を食べ、村人の肉を食べ、子は育つ。
そして一生を終えれば、また平等に分けられ村の土に還る。

閉じた世界の輪廻は、その世界ごと滅びるまで終わらない。あるいは、村が滅びても、それは草木や動物となってめぐるだろう。
これは、血によって穢された土地に返された呪いなのだから**]

(59) 茄子 2017/12/06(Wed) 23時半頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

―弔い・シノの家―
[トンテンカンとリズムカルな音が村に響く
シノの家の屋根の上、音源である男は最後にトン!と小粋の良い音を響かせると、大きく伸びをして]

 よっし、こんなもんで良いだろ
 もっと綺麗に仕上げてやりたかったが、そう時間も無かったしな

[屋根から降りてシノの家を見上げる
所々ボロが見えてはいるものの、雨風の類いはしっかりと防ぎ
普通の家としてはギリギリ及第点といった仕上がり]

 こればっかりは仕方ない。とりあえず向かうか

[道具箱を担ぎ、動きだそうとした所で
こちらへと近づいて来る子供の姿を見つけて]

(60) sazi 2017/12/07(Thu) 00時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

 お、また来たのか坊主
 でもごめんな。俺はこれから用事があるから今日は教えられないんだ
 その代わりに

[ほい、と道具箱を子供へと手渡す
子供が道具箱の重さにふらつくのを見ると、口元を緩めて]

 すまんすまん。坊主にはまだ少し重かったか
 まあ、今日は教えられない代わりにこれを貸してやるから
 何か自分が好きな物を作ってみろ

 椅子でも棚でも何でも良い。1人で完成させたならそれでお前は一人前だ

[子供にそう告げると、1度頭を撫でて]

 じゃあ、”またな”

[身軽担った体のままシノの待つ集会場へ*]

(61) sazi 2017/12/07(Thu) 00時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

―弔い・シノ―
[赤い花が咲いた

弔いの刃は違える事無くシノの首を落とし>>19
あふれ出る赤い血が、男を、シノを、集会場を赤く、赤く塗り潰す

男は胴と別れた首を拾い上げると、顔に付いた血を拭って]

 ああ、良かった。今回は上手くいったみたいだ
 確か、懐を確かめろって言ってたっけ

[]穏やかなシノの死に顔に胸をなで下ろす
そして、言われた通りに懐を探ると一枚の手紙を見つけて]

(62) sazi 2017/12/07(Thu) 00時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

 こいつは……

 ――ははっ、言うのが少し遅いって
でも、ありがとうな。シノ。また会おう

[シノからの想いを綴った手紙
読んでいるうちに自然と口元が緩み、漏れ出てきたのはそんな言葉
手紙を読み終えると、その手紙を自分の懐へと大切にしまい込んで]

(63) sazi 2017/12/07(Thu) 00時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

 それじゃあ、いただきます

(64) sazi 2017/12/07(Thu) 00時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

[シノの生首を手に取ると、その首元へと食らいついた

まだ頭部に残った血を啜り、頬肉を削り、眼球を抉り脳髄は生のままその全てを食べ尽くす]

 ごちそうさまでした

[と食べ終える頃には、血に濡れた髪としゃれこうべを残すのみ*]

(65) sazi 2017/12/07(Thu) 00時頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

―弔い・リツ―
 さて、それじゃいこうか

[シノの弔いを終えると、首のないシノの体を抱え、集会場を後にする]

 翁!翁はいるかい!

[村一番の大きな屋敷まで来ると長である翁の名を呼び]

 約束通り、シノは弔った
 俺は済ませたから、後は村の皆で弔ってやってくれ

[翁が姿を現せばそう告げて、シノの体としゃれこうべを翁へ渡す
そして、つい先ほどシノの首を断った包丁を取り出すと自らの腹へと突き立てて]

(66) sazi 2017/12/07(Thu) 00時半頃

【人】 樫の樹の子ら リツ

 ぐあっ……!
 そして、これで最後だ……
 俺が死ねば……誰かを、手にかけた奴は……いなくなる
 
 これで……

[これでいいんだろ?声にしようとした言葉は掠れて、消える
体は死ぬほど痛いが、恐怖はない
儀式はとうに終わった。ならば、死人は弔われ、巡りに還るのが必然なのだから

そうして、その男の生涯は次の命へと繋いで幕を閉じた*]

(67) sazi 2017/12/07(Thu) 00時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[娘は静かに微笑んだ。
弔い場に吹く風が、彼女の黒髪を靡かせる]

 喉と舌は私が頂きます。
 彼の声が、とても愛しかったから

 嗚呼、次の人生でもまた
 私と出会ってくださいますように 
 私の隣で歌ってくれますように

[解体を終えた肉塊に向けて
瞳を細めて、歌う。
今日は娘が添い遂げようとした男の
儀式の日]

(68) Ayame 2017/12/07(Thu) 00時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

[彼ひとりが女を独占しては
仔の数が減ってしまう
故に儀式の贄として選ばれた]

 そうして、
 いつか、私が死ぬときは
 きっと貴方に脳髄を食べて頂くの。

[うら若い乙女が頬を染めて
夢を見るような瞳で語るは、己の死肉の話]

(69) Ayame 2017/12/07(Thu) 00時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

 貴方の血肉が私の一部になる
 いつか生まれる貴方が、私を喰らう
 嗚呼、なんて素晴らしいんでしょう。

 獣なんかには、真似できない
 これが、私たちの愛の形

[まだ火も通さぬ舌を切り分けてもらい
滴る血を舐め啜る
娘の唇が紅を引いたように染まる]

(70) Ayame 2017/12/07(Thu) 00時半頃

【人】 薔薇∴十字 ススム

 ほら、矢張り

 豚や牛なんて
 比べ物にならないほど、美味しいわ**

(71) Ayame 2017/12/07(Thu) 00時半頃

【人】 巫女 ゆり

―― いつかどこかで ――

[おぎゃあ、おぎゃあ。
村のどこかで赤子が産声を上げました]


 頑張りましたねえ、双子ですよ。
 どちらの子も女の子です。


[産婆が母親に笑みを投げかけ、そして
その目が大きく見開かれたのです]


 あら、これは。


[真白な布団に寝かされた双子の小さな掌。
その小指と小指が絡まり、まるで――……]

(72) gurik0 2017/12/07(Thu) 00時半頃

【人】 巫女 ゆり



 指切りしているみたいですねえ。>>34


[風が吹き込み、
ふわりと真白い窓のカーテンが揺れました]


 生まれてくる前から
 きっと姉妹は仲が良かったのねえ。


[温かな日差しと、穏やかな風。
命は巡ってゆくのです。いつまでも、いつまでも**]

(73) gurik0 2017/12/07(Thu) 00時半頃

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