3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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― 飼育小屋 ―
[鸚鵡が羽ばたく羽音。 それに現実(ここをそう呼んでいいならば)に戻された。]
―――……多分、ヘクターが。 闇に呑まれた。奴は少なくとも鬼じゃない。
[校内のそこ彼処で悲鳴が聴こえる。 呼応するように左眼が痛む。
痛みに耐えながら、フィリップにそれだけを伝えると、ユラリと蠢く足。]
わりぃ、ちと、面かるわ。 眼が……――――
[そのまま何処かへ、闇に姿を消す**]
(48) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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[バーナバスを見送ってから、セシルを見た。まだ、震えているだろうか]
セシル、落ち着いてください。水を。
[傍に屈んで、様子を見る。 心が消えたわけではない。 ただ、積み上げたものがなくなっただけ。
だから、時間があればまた生まれるだろうと、思った。
猫が鳴く。 抑える。鳴く。鳴く。呼ぶ]
(49) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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―中庭―
みんなみんなみんな…… みんなこうなるのね…みんなこうなって殺して。殺さなくちゃいけないのね。そう。ああ、でもいっしょなのね、いっしょならさみしくないわね、
ずぅっとずぅっとずっぅっとずぅっと…
[ひいろ の涙がこぼれおちる。 その虚空に、手を差し伸べて。 いたみが、いたみが、 咲き初めの花の散るような、痛みが伝わって]
――…だいじょうぶ、だきしめてあげるわ……
(50) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/03(Wed) 01時半頃
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ば……か、み ぁい
[掲示板へ視線を滑らす。 涙で滲んで、どの画も上手く捉えられなかった**]
(51) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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紐 ジェレミーは、メモを貼った。
2010/03/03(Wed) 01時半頃
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― 中庭 ―
[中庭について、グロリアとヘクターの姿を探す。 見つければ、帽子を押さえつつ駆け寄ろうとする。]
先生、どうした?
[グロリアはどんな様子だろうか?そして、ケイトは?]
(52) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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─PCルーム→廊下─
[追加された一文。それが何を意味するかは、さすがに理解できた]
……なんか、コレ。 本気で、冗談なってねぇ……。
[モニターをしばし、睨むように見て、呟く]
とにかく、行こう。 ……廊下もなんか、騒がしいし。
[廊下から聞こえた叫び声、それも不安を微かに煽る。 けれど、それは、見せまい、と思ったから。 マーゴが動けるようなら、促してPCルームを出て]
……って。ちょ、これ、一体何が!?
[場の状況に、上擦った声で問いかける。 説明を受け、手助けを請われたなら、勿論すぐに動くつもりで**]
(53) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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[体の衝撃を留めようと抱きしめて 名前を耳元で叫び続ける]
お願い…神様 助けて あたし何もできなくってもいいから
苦しみを分けてください… この人の痛みを 分けてください
[苦しむ姿をみているとポロポロと涙が零れ落ちて 胸に薔薇の花びらが増えていく]
(54) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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[反応は薄い。 触るなと言う声に、手は出ない。
日誌のページ]
触りませんから。 ……。
[触らず、けれど離れられず。 開いたページに眼を走らせた38]
(55) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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[中庭を見下ろし、ふわりと舞い降りる。]
泣かないで、ケイト。
…泣かないでって、言ってくれたのは君だったね。 [その時に貰ったビー玉。自分と双子と、そして君と。 夕方にはあの木の下で、四人で遊んで…
生きているのはもう、たったひとりだけ。]
(56) 2010/03/03(Wed) 01時半頃
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―用務員室>>49―
…、…――、ッ…
[口元を押さえる。頬が切れた。 息を整えようと、浅く喘ぐ]
い、…らない……、 ……いら、 ない。
[首を横に振った。]
(57) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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−飼育小屋− [不思議そうに、瞬く。]
ケイ ト?
[>>@1叫び が 聴こえた、気がする。唇を噛んだ。 >>@3呼応するように 左眼の下の闇が さざめいて そして 消えた。
そこにあった身体ごと 消えた。 左眼のあった、そこは 眼帯の下は 空虚になって いた。
――そして、右腕の包帯の 下 から、闇 が染み出ていた。]
(58) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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─ 生徒会室 ─ [亡骸はもう、動かない。 握り締めていたビー玉が。指の間から零れ落ちる。
青と赤の間で揺らいでいた紫は、もう赤としか言えぬような色。 中に混じった無数の気泡が、一つ一つ黒く染まっていく。]
(59) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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[ここは外、ドナルドには見えたかどうか。 自分ではその感覚は解らない。]
ヘクター ……あの体躯のいい え あんな
[強そうな 彼が どうして。 動揺は露に出る。けれど、首を振った。振り払うように。]
…… ああ、うん。お大事に、ね。
[>>48目が、と言って去る彼を見送った。]
(60) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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―美術室前―
[意味を成すのかも分からない、哂ってもいない喚く声。 それが聞こえてきた方向を睨んで]
みつければ、みつけたら良いんだね。 そうしたら、帰してくれるんだね。
[苦しく、悔しく。 ただ呪うように言葉を吐いて。 振動で着信を知らせた携帯を開くのはそれからまだ少し先のこと。 文字に彼女らしい選択だと納得するように頷いて。]
「to:キャロライナ title:了解
むこうもそろそろほんきみたい。きをつけて。」
[取込んだ事態のためひらがなを打つのがやっとで。 近場の二人が落ち着くまではそこに居る**]
(61) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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セシル、落ち着いて。 いらないならいらないで構いません。 ですが、頬が、切れています。 傷を増やさないで。
[手を出した。出すつもりはなかった。
透けた手に、紫水晶は傷をつけず]
(62) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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>>50
[そして、虚空に向かい、慈しみのような言葉をかけて涙をこぼすグロリアを見た。]
――……先生?大丈夫 かい?
[でもその場面はとても綺麗だった。]
(63) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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文芸部 ケイトは、メモを貼った。
2010/03/03(Wed) 02時頃
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─ 中庭 ─ [その姿を捉えられるものは居ただろうか?居なかっただろうか? かつて在りし日の姿のまま質量を持たぬ幻影は、同じように命持たぬ少女へとにっこり笑いかける。]
泣かないで。 …一緒に、遊んであげるよ。
(64) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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もっと コチラ へ きて、… もっと ともだちが 欲しい
[ 抱きしめてくれるという グロリアへ緋色を向ける ] [ 彼女がどこまで 触れられるかは、 ]
(@5) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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―用務員室― …、…―― …――
[ぼやけた視界。日誌に、微かに名前が見える。 その頁は、開いたまま、在るだろう。 透けた手が近づいてくる。びくりと身体を退くが>>62]
…、―― 何
[透けた指先の感触はない。 僅か眼を見開く。]
(65) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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―生徒会室― [亡骸となったディーンを抱き締めたまま、 零れ落ちたビー玉へと注がれる。
その色と気泡の変化に顔を強張らせて。]
……ディー……。
[ほら、また一つ。
涙が零れたよ。 ]
(66) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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風紀委員 ディーンは、ケイトを抱き寄せ、額にそっと口づけた。
2010/03/03(Wed) 02時頃
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[ 不思議な幻影を見た ] [ あの子は 、 ]
だぁれ?
[ 知ってる気がした ][ みたことがある気がした ] [ 一緒に で、 あそんだ 気がした ]
!?
[ 抱き寄せら頬への感触に 緋色は見開かれる ]
(@6) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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おそらく、集中すれば触れることは、出来ますが。 触るなと言われましたので。
……その手は、恐らく侵蝕によるものでしょう。 あちらの世界の。
元の世界に戻れれば、元に戻ると思います。 でなければ、私は戻ったらずっと半透明のままですからね。 [笑みを浮かべた。それはまだ、失う前の]
(67) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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[ビー玉を手にして願えば 抱きしめた男を苦しめる痛みは 自分へと雪崩れ込む]
ああああぁあああぁああ
[赤い爪が自分の心臓を掴む[10]
苦しさで目の前が白くなる それでもその痛みを愛しく抱きしめたまま気を失った**]
(68) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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約束したよな?
忘れて、しまったのか?
[それはずっとずっと幼くて、少女の腰ほどの背丈だった頃。 眼鏡の少女を見下ろして、少年の笑顔はあの時のように。]
さぁ、何をしようか。 君は…どんな遊びがお好み?
(69) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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―用務員室―
――……、便利なんだか…不便なんだか
…もとの、世界に。 ……どう、だろう、な
[――教師は、笑う。 眼を伏せ、鉱石の指を握りこんだ。]
(70) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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―中庭―
……だって、さみしい…
[憑かれた様に、足を進めて、 伸ばした手、ある と認識できたのは。 細い少女の腕、すり抜けてしまう少女の体、つめたい つめたい
そのつめたさに意識が とおくなって こえは 聞こえない。
届かなくなる。なにも。]
(71) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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風紀委員 ディーンは、理事長の孫 グロリアにもちらりと目線をやって笑う。…この姿が見えたかどうかは分からない。
2010/03/03(Wed) 02時頃
理事長の孫 グロリアは、ひざを突いて、くずれた。少女のように泣いている。
2010/03/03(Wed) 02時頃
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[ グロリアの伸ばした手は 腕は触れれても この身体を 抱きしめることは まだ、 できない ]
[ ぱち、ぱちと 少年の 姿に 瞬いて ]
―――― … だ ぁ、れ
[ なまえは 昔すぎて、 喉の奥で止まる ] [ でも 闇に呑まれた 魂は かすかでも記憶してて ]
いつも 一緒に、あそんで た よね。 あたしね もっと 沢山
[ にたりと ] [ 哂う ]
お友達が 欲しいわ。
(@7) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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不便ですよ。 これでは、何かを持つこともままならない。 ――ピアノももう、弾けません。
別に、構いませんが。 ……指はまだ、動きますか。
[手を見て問う。触れるように、手を重ねた]
元の世界に、戻るためにケイトを探すのでしょう。 何のために、今日誌を探しているのですか。
[猫がなく。鳴いて、反応がないと泣き疲れたように、声はやんだ]
(72) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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>>71
[どこかに話しかけながら、膝をついて、泣くグロリアにしばし茫然と……。
どう声をかけていいのかわからない。 いや、今、何が起きたのかさえ、やっぱりよくわからない。
ただ、泣いてるということだけがわかった。]
――……先生。 さみしいのか?つめたいのか?
[その身体に寄って、揺らぐようなら手を伸ばす。]
(73) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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…泣き虫先生? [身を屈め、グロリアの耳元で囁く。]
泣いてないで、遊ぼう? [誘うように、かすかな声で。]
(74) 2010/03/03(Wed) 02時頃
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