151 雪に沈む村
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
全て表示
靴磨き トニーは、メモを貼った。
2013/11/22(Fri) 21時半頃
|
うん、楽しみにしてる!
[口元の緩んだお嬢様を微笑ましい気持ちで見ます。冬明けの約束が守られのに、一年かかります。冬の間の楽しみです。]
あぁ……それで脱走ね……。 ん? そういえばさっきクシャに会ったけど、一緒に冬眠するのかな?
私は起きてるよ。お仕事があるからね。みんなと春会えるの、楽しみにしてるよ。
(27) 2013/11/22(Fri) 22時頃
|
|
―― 工房 ―― [>>12ぱたりぱたり。羽がはためく音が、急に止んだかと思えば椅子へと戻っていく。ソフィアの顔はどことなく満足そうに見える。青年が旅に出ないこと、が嬉しいのだろうか。 不思議そうに尻尾の先を、クエスチョンマークのようにくるりと丸めた。]
へ?ソフィは家にいるの? 冬の間、ずーーーっと?
[仕事があるのなら仕方がないのかもしれないけれど、一年間もずっとこの家の中? 村はほとんど雪に埋まってしまって、家から外に出られないほどだと聞いていた。それを知らずに、外に出るために窓ガラスを割った猛者もいたぐらいだとか。 だから、人間族でも10年に一度仮の住まいに移ったり旅に出たりする人が多いと聞いていたけれど。食事とかはもちろんだけれど、――退屈になったりしないのだろうか。 そう考えていると、手元のカップへと視線を落としたソフィアがぽつり。]
そっか。冬でも仕事って、エライにゃー。
[一つ、思いついて。そんなソフィアの頭の上に、ぽんぽんと数度手をのせた。]
(28) 2013/11/22(Fri) 22時半頃
|
|
べっつに、怪しくにゃいしー。
[隠してしまえば、ソフィアは訝しむような視線をこちらに向けてくる。 ポケットに手を突っ込んだまま、視線をそらせる。 と、不意にソフィアが、アリスの名前なんて口にするものだから>>13尻尾が驚いたようにぴんと立つ。]
なんで……違うもん! 違うから!違うからな!! アリスへのプレゼントとかじゃにゃいから!
[必死に否定をしている、その間も。 相変わらず左耳だけが小さく動いていた。自分のその癖を知らない青年は、どうにかソフィアを誤魔化せないものかと思案して。]
ソフィ、配達の途中じゃなかったの? もうこんな時間だけど、大丈夫?
[時計を指してそう言えば、話はジリヤの方へと移ったろう。>>2:89]
(29) 2013/11/22(Fri) 22時半頃
|
クシャミは、ソフィアの注意がそれればほっと息を吐き出した。
2013/11/22(Fri) 22時半頃
|
―― 翌朝 教会 ―― [サイラスを見送れば、雪道の中教会へと戻る。 昨日はまだ所々地面が見えていたけれど、一晩ですっかり白い絨毯のように雪が敷き詰められていた。 さくりさくり、といった調子だったのがずぼりずぼり、といった調子になっている。なんとも、歩きにくい。
チャールズは、一緒にサイラスを見送りに行っていただろうか。それならばなおさら、歩調はゆっくりと。
ようやく戻った教会で、暖炉の前を猫と二匹で陣取り、再び寝ようか、などと考えていたら元気な声が聞こえてきた。>>26]
トニーだ!おはよー! ははは、さっむそー。
[少し、トニーの肩や頭に雪が積もっているのをぺしぺしと叩いて落とした。]
(30) 2013/11/22(Fri) 23時頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 00時頃
|
えっ?!
[>>27 ガチッと思わずティーカップを噛んでしまった。陶器と歯が擦れる嫌な音がして、眉を寄せる。 何故急にソフィアはその話題を、出したのだろうか。特にその先に何があるわけでも無いが、何となしにお嬢様の蒼い目はソフィアを離れ、紅茶棚を眺めていた。]
……さぁ?知りませんわ……。 クシャミが冬眠したいというならば、“特別”に屋敷のベッドをお貸ししますが……、…分かりませんわ。
[少しだけ温くなったカンニャムを飲んで。ホッと一息付いた。体が温かくなったのか、薄っすらと紅潮している頬。羊毛がふわふわと、機微を映すかのように揺らめく。]
……次に会うときはきっとメーはもっと大人なレディになっていますわ。驚かないで下さいねっ。
[所在なさ気に、細い指を羊毛の髪の毛に絡ませて。長い睫毛をぱちくりとした。]
(31) 2013/11/23(Sat) 00時頃
|
|
え、っと………クシャミは何処に行ったかご存知?
[少しだけ間を置いてから、澄まし顔のお嬢様は。紅茶の香りを愉しむフリをしながら、小さな声で問う。花のような甘い香りは、今のお嬢様には知覚出来ただろうか。]
(32) 2013/11/23(Sat) 00時頃
|
|
どういたしまして。 貴方の大切な人達にご加護がありますように。
[無邪気に喜ぶクシャミを見ていると、つられてジリヤの頬も緩んでしまう>>2:137 魔法を込め終えたチャームを渡しながら、ささやかな祈りの言葉を足した。 正しい用途は聞いていないけれど、きっと贈り物に違いないだろうから。
……と、横からソフィアの声が降ってくる>>4 視線を向けると、ソフィアがクシャミを質問責めにしている所だった。 チャームに興味津々な様子に、ついクスリと声を漏らして笑った]
ほんとうに、貴方達ときたら微笑ましいわ。
[誰に聞かせるでもなく、こっそりと感想を零す]
(33) 2013/11/23(Sat) 00時半頃
|
|
[ソフィアへの返事に窮したクシャミが時間の事を切り出すのは、それからそう経たない頃だ>>29]
あら、そういえばそうだったわね。
[用事の件をソフィアに問われて、すっかり忘れていたわと口元に手を当てた。>>2:89 本来は染料やボタンなどの資材を雑貨屋で調達する予定だったのだけれど、ウォーレンの火種の事も用事のひとつと言えばひとつだ。 ウォーレンやドナルドをちらと見遣ってから、少しだけ思案する]
ねぇソフィア。 貴女さえよければ、この後一緒に夕飯はどうかしら?
[やがて、口から滑り落ちるのはそんな提案。 後ほどウォーレンに同じ誘い>>25を受けるとは知らずに、声を潜めてそっと耳打ちした]
(34) 2013/11/23(Sat) 00時半頃
|
|
もしかしたら少しお仕事が増えるかもしれないし、雑貨屋に寄るには遅い時間になってしまうと思うの。 ピエールの所にお邪魔して、ついでにパンやお茶菓子も購入しようかしらって。
[予定は若干前後するけれど、特に支障はない範囲だ。 無理にとは言わないけれど、と付け足して、どうかしらと首を傾けた。
いずれにせよ、一度家に戻るというソフィアを見送って、もう少し工房で時間を過ごした事だろう]
(35) 2013/11/23(Sat) 00時半頃
|
|
― 翌朝 ―
[洞窟の中でピクリと目を覚ますと、すでに夜が明けていた]
……ちょっとは、良くなったかな。
[呟くカルヴィンは、すでに子供の姿を纏っている。 んーっと伸びをすると]
腹減ったなあ。
[ぐうう、と鳴るお腹を反射的に押さえる。 温かいスープが飲みたかった。冷えた身体を芯から温めてくれるような。 その足は、自然とピエールの店へと向かっていた**]
(36) 2013/11/23(Sat) 01時頃
|
|
べ、別にえらくないって。他にできることもあんまりないし……。あ、本はいっぱい買っておいたけど。
[食糧は地下も使ってちゃんと貯蔵しています。母親が管理しているので女の子はあまり詳しくは知りませんが、いっぱいです。ずっと寝てるのもそれはそれで大変そうだな、と女の子は思いました。]
[さっきと同じところにもう一度、クシャミの手がのせられます。肉球がふに、と触れる温かい感触を少し楽しみながらも、椅子に座っていることで生まれる高さに上目づかいで]
……なーに。子ども扱いしてないよね?
[むぅ、と睨んでやりました。]
(37) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
|
…………へー。
[じろーの目をじとーに変えてやります。相変わらず左耳がぴっこぴこ動いているうえに、尻尾まで逆立ち始めました。]
そっかそっかー。ありすちゃんへのぷれぜんととかじゃにゃいのかー。
[ふーーーん、といいながら女の子はお茶に戻ります。ほとんどもう入っていないカップをなぜか傾けたりしていると、クシャミが時計を指さしました。]
えー……? え、わ、ホントだ。
(38) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
|
[様々な用事を終えて、家に帰宅したのはすっかり遅い時間だった。
夜の帳が村を覆い、風景は闇と仄白く浮かび上がる雪ばかりになる。 吐き出す息はとうに真っ白く、染み入る寒さは芯から住民を凍えさせようとしているようだ。 家の前まで歩いてきた所で、一日を振り返るように夜道で少しだけ足を止めた]
今日は久しぶりに賑やかで、楽しい一日だったわねぇ。
[普段は家でのんびり過ごす事が多いので、出歩いた先で賑やかに、という事は珍しい。 馴染みの店やお客の所で話し込む事は少なくないけれど、なかなか数人で顔を合わせて喋る機会には恵まれないものだ]
(39) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
|
ウォーレンの工房があんなに賑わうなんて、いつ以来の事かしら。
[ちらりと脳裏を掠めるのは、懐かしい日々の記憶。 ウォーレンの妻 ドロシーの生前は、あの工房はよくああして賑わっていたものだ。 ドロシーの人柄がそうさせたのか、工房にはいつも来客が絶えなかった。 ジリヤも今より頻繁に工房に通っては、お喋りに花を咲かせていたように思う。
もう帰らない日々の残像は、胸の内に思い出のぬくもりと、郷愁にも似た切なさを掻き立てる。 僅かに瞳を伏せて、つま先を家に向かう方向から少しずらした。 そのまま、柔らかく積もった新雪を踏んで向かうのは、家の隣のサンザシの木の隣]
(40) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
|
冬はほんとうに、色々な事を思い出させてくれるわね。
[誰にともなく独白して、木の幹に寄り添い額を押し当てた。 森ではなく、村の中に根を下ろしたこのサンザシが、ドリュアスたるジリヤの半身だ。 こうして木に触れている時が、一番心が安らぐ。
凍えるような外気と雪に冷やされた幹は、触れた額と指先にひやりという感触を残した。 きっと、もうじきジリヤにも眠りが訪れる。 その時までに、誰を見送り、誰の眠りを見守る事になるのだろうか?
冬は別れの季節であり、変化の時でもある。 長く村を閉ざした雪が溶け、春を迎えると、何かしらの変化も共に訪れるものだ]
(41) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
|
[戻らない者もいる。 その一方で、新たに村に住み着く者もいるだろう。 時の流れが緩やかなこの村とて、決して不変ではいられないのだ。 その変化の渦の中には、喜びも悲しみも、ともに等しく存在している]
今度の冬は、何を残してくれるかしらね。
[冷たい幹から身を離して、雪を被った枝を見上げた。
――すっかり冷え込んだ家に戻るのは、もう少し後の事。 明日は何をしましょうか、と翌日の事に想いを馳せた]
(42) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
ー教会ー >>30 おお、クシャミにいちゃん。おはよ! …さみぃよ。ありがと。 冬ってこんなにさみぃんだなー。
[出てきたのはクシャミだった。 雪を払ってくれる彼に礼を言いながら、半ば関心したように寒さを訴え、手早く用件を伝える。]
神父様が、着るもん取りに来いって言うからさ。
[あっても捨てるしかないからと、クシャミのお下がりを譲り受けたことは度々ある。 それだけ言えば伝わっただろう。]
ああ、それから、じいちゃんとばあちゃんの墓参りもしたいなって。 村を出る前に。**
(43) 2013/11/23(Sat) 01時半頃
|
お針子 ジリヤは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 02時頃
|
―自宅― ……? 知らないんだ、そういう話、しないのかな……。 あ、旅には出ないって言ってたけど。
[アリスの反応に小首を傾げながら、さっき聞いたことをはなしてみます。アリスの視線を追って紅茶棚を見てみたりします。紅茶がありました。傾ける首の角度が大きくなります。]
どうだろ…寝てるだけでレディになれるなら私もそうしたいけど……?
[おばあちゃんが昔言っていた、「寝る子は育つ」的な意味合いかな? と女の子は考えます。普段のアリスがカップを噛むことを良しとするとは思えないので、やっぱり何か変です。女の子の耳が肩に付きそうなくらい傾げられます。]
クシャなら私が出る時はまだ、工房にいたと思うけど。ほら、ウォーレンの。
(44) 2013/11/23(Sat) 02時頃
|
|
お夕飯、ですか?
[ジリヤからの提案に目をぱちくりさせます。でも確かに今からどこかに買い物へ回るには少し遅い時間になっているかもしれません。]
あ、ピエールさんのところですね? ぜひご一緒させてください!
[挙げられた店はよく知る所でした。かわいい女の子二人と優しそうな奥さん、楽しそうに料理をふるまう店主さんのお店です。冬籠りに入ったら食べられなくなることを考えると、急激に彼の料理が食べたくなってきました]
じゃあ私、一回家に帰っておかあさんにごはんいらないって伝えてきますね。すぐに戻りますからっ!
[再集合の約束をすると、工房を出て行こうとしますがその寸前で]
ウォ、ウォーレンさん、明日また、改めてお持ちします! 長々とお邪魔してすいません、お茶ありがとうございました!
[早口で謝礼を述べあわただしくぺこり、と頭を下げると、外していた防寒具を再装備し、自宅に向けて走り出します。]
(45) 2013/11/23(Sat) 02時半頃
|
|
そうですわね……、最近は会っておりませんから。 特に聞いていないわ。
[>>44 そう言うお嬢様の声は、心なしか萎んでいるように聞こえただろうか。 表情こそは変わらないが、いつの間にか、その小さな耳を後ろに伏せている。 ソフィアの訝しげな視線を感じれば、小さなレディはニコリと社交的な笑顔を向ける。まるで、作りもののようだ。]
ああ……ウォーレン、ですか。
[>>2:111 そう言えば先程、村を歩いている時に金属音が響いていたけれども。思えば、あれは彼が打ち鳴らしていたものか。出来は非常に優れていたため、屋敷の調度品も彼の作品は多い。
しかし、そんな所に何故あのお子様が?弟子にでも入ったのだろうか。 そんな事を考えながら、再度カンニャムを飲もうとして。はた。もう中身が無い事には、やはりワンテンポ遅れてしまった。]
(46) 2013/11/23(Sat) 02時半頃
|
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/11/23(Sat) 02時半頃
|
――……ご馳走様ですわ! 素敵なひと時をありがとうですの。
[空のティーカップをカウンターに置くと、水筒を下げる。 再び重くなった水筒、その熱を肌に感じる。 店主に軽く会釈をすると、ポケットから重量感のある袋を取り出して、金貨をひとつ、ティーカップソーサーに挟み込む。 もし足りないと言われるようならば、さらに金貨を追加するだろう。 (尤も、足りないどころか、紅茶代としては破格の値段である事はお嬢様は気付いていない。)]
メーはちょっと……、また冒険に出かけますわ!
[店主とのそんなやり取りもそこそこに、ぱたぱたと、忙しなく店の入口に向かう。急に慌ただしくなったお嬢様の様子を見て、ソフィアはどんな表情をするだろうか。 その理由を尋ねられれば、素直に返事はしなくとも、何かしらの面白いリアクションは返ってくるだろうか。]
ソフィア! ――…春になったら素敵な紅茶を飲ませなさい!
[ドアを開ければ、風の勢いは増してきて、思わず目を瞑るけれど。構わない。]
(47) 2013/11/23(Sat) 02時半頃
|
|
[ >>2:157 少年が冬眠の話題に食らいつく。 何か理由があるのだろうが、老人はゆったりとした口調で返事をする。]
龍族は強い生命力を持つ。 眠りはするが、死にはせんよ。安心しなさい。 ほれ、獣人だって冬眠するじゃろう? 龍の冬眠も、生きているからこそなんじゃよ。
[そんなこんなで少年・料理人・老人の奇妙な三人が会話をしていると、店を訪れる神父の姿が。>>2:135 神父の顔は見かけたことはあるものの、それが数ヶ月前か、数年前か、数十年前かまでは仔細に覚えていないバーナバスであった。]
ああ、神父様。よろしければ席にお座りになってくださいな…
[しかし、神父は注文の品物を引き取りに来ただけのようで、長居をする用途で来たわけではなさそうだった。]
(48) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
|
|
[手早く作業を進める神父を横目に、バーナバスはポケットを叩く。
―――チャリ。チャリ。
どうやら、手持ちの硬貨で足りそうか。]
あー…コックさん。ご馳走さまでした。 お代金を置いとくよ。
[代金として出した銅貨や銀貨に、今は亡き数代前の人物の肖像が彫られていたことに、店内の人物は気づけただろうか。]
(49) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
|
|
-滝の裏の洞窟-
[ねぐらにしていいる洞窟へと戻ってきたパーナバスは、身体を老人のものから老龍へと戻す。 鱗は不揃いになり、瞼は重たそうに閉じたまま、蒼穹を駆け抜けた大翼も骨と皮だけの見かけ倒し。 息をするたびに、ぷしゅー…と鼻息が空気を震わす。 龍の姿に矜持を抱く同胞から見れば、醜く老いさらばえたと言われても仕方のない生き物だった。]
(………キッカケは。)
[ゆるゆるとまどろむ中で、思い出すのはこの途方もない寿命を手に入れたキッカケだ。 龍族は生まれついて長寿の種族である。 それは、神の寵愛とも受け取れる強い生命力からであったり、魔力の強さ、或いはその生命をどのように長引かせるかの方法にも依る。 バーナバスは…かつては漆黒龍のバルナと名乗っていた龍は、己が実に二万七千三百四十九年も生きることになるとは思っても見なかっただろう。その正確な年月さえ本人は記憶していないだろうけれど。]
(50) 2013/11/23(Sat) 04時半頃
|
|
[遥か昔。 バルナという若い龍が、『静嵐』と呼ばれた時代があった。 その男の激情の性格を言い表すかの如く、その渾名は龍族の間で瞬く間に広まった。 普段は陽気に話すバルナだったが、友のこと、己が正しいと信じることを貶されるとき、彼は激しく怒った。 それが、古くに存在した粗暴なミノタウロスの群れであろうと、ちょっとした悪戯好きのバンシーの悪ふざけであろうと、半神半人の存在だろうと、決して怒りの矛先を収めたりはしなかった。 『静の凪の中に渦巻く嵐』……今のバーナバスからは想像もつかない人物像である。]
[そんなバルナも、恋をした。 相手は人間の女性。魔術の魅力にとりつかれた、魔女であった。 龍の血には、人には余る魔力が備わっている。 魔女―――キャロライナは、初めはバルナの血が目当てで近づいてきた。 しかし、二人は惹かれあう。愛し合う。 そして―――当然の如く、別れが訪れる。]
(51) 2013/11/23(Sat) 05時頃
|
|
[龍の寿命は1000年を優に超す。 人間の寿命は100年も満たない。 文字通り桁の違う時の過ごし方に、魔女の身体はあっさりと老いた。 老婆は死ぬ間際に、若々しいバルナの手を握りながら呪いをかける。
―――ずっと、ずっと…生きなさい。 死ぬのなんて、許さない。
たったそれだけで。魔女の呪いは完成した。 『不死の呪い』。 ちっぽけな魔女の術が、龍の魂に刻印されてしまったのだった。]
[老龍に眠りが訪れる。 思い出すのは、永遠を過ごす生命を生きるキッカケだ。 愛の為せた技なのか、老龍は寿命で死ぬこともできずに、いつまでも漫然と日々を生きることしか出来ないでいた。**]
(52) 2013/11/23(Sat) 05時頃
|
|
-村のどこか-
あふぁ…………
[大きな欠伸をひとつして、雪の道を歩く。 雪の量は増し、お嬢様の膝下まで降り積もっていた。 時々埋もれるので少々歩きにくいけれども、歩くのを辞めない。 こんな時、もこもこの羊毛は便利である。 雪を薙ぎ払いながら進める。]
む…………?!
[ウォーレンの工房へ入る小道に差し掛かる手前、歩幅の大きな蹄の足跡を見つけた。顔を少し近づけて確認する。 なんとなく牛蹄に見えるのは気のせいか。冒険の終わりが近い事を示していた。]
…………。
[牛蹄から逃げるように、迂回して歩く。 比較的雪が積もっていない側溝の上を歩くようにして、慎重に歩を進めた。]
(53) 2013/11/23(Sat) 11時半頃
|
|
-ウォーレンの工房-
………え、っと。
[此処に来るのは何時以来か。やはり爺のお使いに付いて行った時以来だろうか。身体を震わせて、雪化粧を払い落す。 冷えた身体は、カンニャムで温める。 秋摘みの薫りが喉元を過ぎれば、少しだけでも身体に熱が戻る。]
ウォーレン。いらっしゃる………?
[恐る恐る声を掛けてみる。 本日の仕事は終えたのか、或いはひと時手を休めているだけなのか、先程まで聞こえてきた金属を打ち鳴らす高い音は聞こえていない。 工房の主は居るのだろうか。 居なければ踵を返すだろうし、他にも客人が居るのならば挨拶を交わすだろう。]
(54) 2013/11/23(Sat) 11時半頃
|
|
―回想・教会>>2:83 アリス―
[見慣れない姿はこんな所にいるはずの無いお嬢様であるが、何か事情があるのだろうかなんて思ってしまう。]
ん? なんだ、お嬢様じゃねぇか。 どうしたよ、脱走か?
[半ば冗談のつもりで言った言葉であるが、正解であったことを知れば少し苦く笑う事だろう。]
おいおい、良いのかよ。 爺やさん、心配するんじゃねぇの。
[男自身は、少なくとも日常生活と言う面においては不自由を感じたことは無かったから、閉ざされた生活というものは中々想像しがたい。 しかし息の詰まることもあるだろう…とは思う、思うのだが。 ちらりと見やる窓の外は、雪だ。 常ならばともかく、さぞやお屋敷では大騒ぎになっていることだろう…と思ってしまう。]
ほどほどの所で、帰れよ。
(55) 2013/11/23(Sat) 12時半頃
|
|
-回想 教会 ドナルド>>55-
…そうね、爺は今頃大慌てで村中を駆け回っているでしょうね。
[何となしに言ってダージリンを一口。小言は多いけれど優しい爺を困らせているのは、チクリと心が痛む。]
はぁい。そうしまーす。
[片目を瞑ってドナルドに返事をする。少しだけ居心地悪そうに、両足をパタパタと動かした。
そうこうしているうちにチャールズに、墓参りの事を告げられれば、ぽんっと椅子から飛び降りて。教会の裏口へと向かう。]
……ドナルド!貴方も良い冬を。 風邪引かないて下さいねっ。
[別れ際には彼の方を振り向いて、そんな事をひとつ。ツンとした細い声が教会に響いた。**]
(56) 2013/11/23(Sat) 15時頃
|
1
2
3
4
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る