308 【R18】忙しい人のためのゾンビ村【RP村】
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[ おたくは良いわね≠チて彼女は言ったわ。**]
(21) 2020/10/22(Thu) 12時半頃
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[ SNSを読み進め、ニュースサイトを漁っても、暴動の 具体的な全貌は一向に出てこない。 わかったことは、あちこちで暴徒に人が襲われており ───噛まれていること。 新着をスクロールしていると。 ]
ゾンビ…?
[ 全くもってばかばかしい、現実感のない発言。 しかしそれは妙な熱を持っていた。]
(22) 2020/10/22(Thu) 13時半頃
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あ、っと──
[ 結構な時間、ニュースサイトを見ていたようだ。 アプリを切り替えた瞬間目に入った時刻を見て 我に帰って服を着替え始める。 このトーストはもったいないけど今日はお預けだろう。
服を着替えようとして一度スマホをベッドに置いて… 考え直してまた手にとった。 社内連絡用のグループウェアアプリ。 災害などの時は会社から何らかの連絡が入るのだ。]
───なんだよぉ…
[ グループウェアは深夜25時から誰も更新していない。]
(23) 2020/10/22(Thu) 14時頃
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[ 誰も、更新していないなんて、あるか? ]
(24) 2020/10/22(Thu) 14時頃
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[ ぞわぞわとした不安が足元から這い上がる。 恐る恐る、昨日深夜のメッセージを開く。]
(25) 2020/10/22(Thu) 14時頃
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[ メッセージはサーバー管理の志偉さんから、全社宛て。
「開発の桐島さんが突然襲ってきて、今警察と共に 取り押さえています。 綿貫PMが重症で病院に運ばれました。 その他、数人軽傷。 総務担当者>深夜すみませんが連絡対応願います」
それ以降、更新はない。]
(26) 2020/10/22(Thu) 14時頃
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[ 気分を切り替える。 対応したから、更新がないのだ。 社内は通常営業に戻ったのだ。 気分を切り替えて、何も見なかったことにして、 自分の横にじっと座っている猫の写真を撮った。
猫は何かを察しているのだろうか、じっと隣から 動かずに、丸い瞳でこちらを見ている。]
(27) 2020/10/22(Thu) 14時頃
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[ 徐々に頭が通常モードに戻ってくる。 立ち上がって服を選ぶ頃にはすでにいつもの出社時の 気持ちだ。]
どうしたのー今日はべったりだねえ。
[ ”何か”を感じているのだろうか、いつもよりも猫が 後を追って何かミャムミャムと喋っている。 更には上着を着ようとすると横から飛びつくように上着に 体当たりしてきた。]
もー、どうしたの。
[ 気づかないふりをして、不安な気持ちを揉み消す。 そしていつものように通勤カバンを持って立ち上がった。 *]
(28) 2020/10/22(Thu) 14時半頃
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[ 家に帰ると子どもたちが身を寄せていた。]
(29) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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[ リビングの隅、窓ガラスから離れたところで、 ジャーディンが二人に腕を回すように、 3人一緒になってじっとしていたのね。 よく見たらウィレムがオッド抱えていた。 警戒するような目でどこかを見ていた。 驚いてノーリーンと駆け寄ったら、 ゾーイがわんわんと泣き出しちゃったの。] 一体どうしたの? [ そうジャーディンに尋ねたら、 何かがに来たと言うの。窓の向こうを指さして。]
(30) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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[ リビングルームで遊んでいたオッドが、 突然窓の向こうに吠え出したというの。 でも、今は犬たちは庭にはいない。 オッド以外の成犬たちには、 大きな部屋をあてがっていたのね。 じゃあ何に吠えているのか。 あの子が庭の様子を見に行こうとしたとき、 裏の木戸がどん、どんと叩かれたんだと。 何かがぶつかる音にも聞こえたらしいわ。 泥棒なんかが入ってこれないように、 うちの敷地は高さのある塀で囲っているの。 一か所だけ出入口を取り付けてあるんだけれど、 普段は施錠しっぱなしのその裏口から音がしたと。]
(31) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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[ ゾンビだ≠ニジャーディンは言うの。 その音に気付いてすぐ、 ジャーディンはリビングに飛んで戻って、 ウィレムとゾーイに静かにするよう言った。 ウィレムにはオッドの鼻先を掴んで、 これ以上吠えさせないようにとも。 そうしてしばらくじっとしていたら、 じきに音が止んだという話だった。 ジャーディンはよくやってくれたわ。 だけど、こんな恐ろしいことが現実にある? ゾンビだなんて非現実的だと思ったけれど、 事実SNSでは目撃や被害の情報が相次いでるって、 あの子は真剣な目をしてわたしに言ったの。]
(32) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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[ ジャーディンにはきっと大丈夫と言ったわ。 子どもたちの前で不安な顔はしたくなかったし。 だから、SNSに投稿したのは、そうね。 このもやもやとした不安を、 どこかに吐き出したかったのかもしれない。] 泣かないで、ゾーイ。 そうだわ、何か甘い飲み物をいれてあげる。 ホットチョコレートなんてどう? [ 努めて明るい声で微笑みかけながら、 わたしはまだ、きっと大丈夫だって信じてた。**]
(33) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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― 翌日 ―
[頬を刺す冷たい空気に、瞼を持ち上げた。 実りの秋は徐々に凍える冬へと様変わりしつつある。 腹と腕で上半身を起こし、冷え切ったカーテンを引いた。 雑に乱れた布の隙間から朝日の滲む外が見える。]
……。
[寝起きの声は掠れて音にならなかった。 身を捻ってベッドヘッドのスマートフォンを手に取り、 カメラアプリを起動する。]
(34) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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[写真を一枚投稿してから、 世界のどこかにいる誰かの声を目で拾っていく。 薄暗い室内で煌々と光る画面の中には、 日常と非日常が何の境目もなく広がっていた。]
(35) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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[珍しくコメントを残してみたはいいが、 それらが役に立つのかは分からなかった。 少なくとも自身の住む国では、 既に人々も環境も動き出しているようだったから。
もしこれから彼女の家に迫る何か>>32と その先の言葉>>*15を知っていたなら、 かける言葉は違っていただろう。 今はただ、再会を願った隣人のことを思い出していた。]
(36) 2020/10/22(Thu) 17時頃
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[目が覚めた。
ここはどこ?…私の部屋。 私はだれ?…瑚宮瑠璃。]
(よし、まだ 「私」だ)
[段ボールを貼り付けた窓の隙間から明かりが漏れる。 もう朝か。
あのあと極度の不安からか急激な眠気に襲われて。 それでも眠ったら一気にゾンビになっちゃう気がして、 懸命に起きていたけど。
夕方ごろ、一向に降りてこない私を心配した母が 声を掛けに来たから、 私の声が返ってこなくなっても 絶対にここを開けないで欲しいとお願いした。]
(37) 2020/10/22(Thu) 17時半頃
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[そしたら母は、ゾンビとかオバケとか 大っ嫌いなくせして]
「瑠璃がゾンビになっても、母さん平気よ」
[なんて言うから。 馬鹿だなぁお母さん、全然平気じゃないよって笑って。
ガチガチと噛み合わない奥歯をぐっと噛み締めて もうちょっとだけ頑張ろうって決めたら スマホで出来得る限りの情報を集めることにした。
それでもあとからあとから涙が溢れるものだから たぶん、私の目はお岩さんみたいに腫れるだろうなって思った。]
(38) 2020/10/22(Thu) 17時半頃
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[ありきたりな何の意味もない言葉を制止するように、 スマートフォンの画面が着信を告げるそれに変わる。 登録されている誰かではないようだったが、 今の状況はそれが知り合いではない証拠にはなり得ない。 指をスライドさせ、耳に寄せる。]
Hello,どうし―― っ、
[慌てているのだろう。 怒鳴るような声量に思わず耳を離した。]
(39) 2020/10/22(Thu) 17時半頃
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[それだけ打ったところから記憶がない。 そこで泣き疲れて寝てしまったみたいだ。
噛まれて、二日目。
相変わらず震えの止まらない両手をぎゅっと握り締めて がんばれ、がんばれ、と繰り返す。**]
(40) 2020/10/22(Thu) 17時半頃
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ああ、大丈夫。聞こえているよ。 鼓膜が破れていない限りは健康だ。
え、店? ……なるほどね。 もちろんだとも。ドアを開ける準備はできている。
ただ申し訳ないが、少しだけ時間をもらうよ。 準備はあるが、身体がベッドに囚われたままなんだ。 車の中ででも待っていてくれ。
[ベル代わりの白いメモが役に立ったのは初めてのことだ。 シーツを払い、マットに掌を押しつける。]
……忙しくならないといいけれど。
[ひとり呟いて、普段よりも手早く身支度を始めた。]
(41) 2020/10/22(Thu) 17時半頃
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[目に入ったのがちょうどその人だっただけで、 一晩明けたSNSには、世界中から声が集っていた。
「助けて」「誰か」「ゾンビが」「噛まれた」 「どうして」「お願い」「父が」「妹が」 「こわい」「助けて」「たすけて」
今はまだ、日常に紛れてしまう量だったかもしれない。 しかし確かに何かが平穏を侵食し始めていることからは、 もう目を逸らせそうになかった。]*
(42) 2020/10/22(Thu) 17時半頃
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[次の日、パパは朝食を済ませると街へとトラクターを走らせた。
友人からSOSがあったらしく、出来る限りの武装をして出掛けていった。
わたしは、ママの隣で顔を青くしてリビングのソファーに座っていた。何故ならニュースで>>#0>>#1の映像を見てしまったからだ。]
パパ、帰ってくるよね…?
「パパ 約束破ったことないでしょう?…ね? だから大丈夫よ。」
[ママは、わたしの頭を撫でてから「何か温かいの淹れるわね」とキッチンに向かった。]
(43) 2020/10/22(Thu) 18時半頃
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[スマートフォンでSNSを開いて、世界の様子を覗いてみる。
カレーには、ポークに投票してみた。豚肉は美味しい。
世界の人々声は、混乱から恐怖の色に変わってきていたようだった。 お店にはもう食べ物はないらしい。 お孫さんを心配している投稿をみて、パパの顔を思い出した。やっぱりみんな心配なんだ。 わたしだって、ゾンビに会いたくないし、パパやママ、友達だって、ゾンビになってほしくない。
そんな中でも猫の写真には癒されて。
また大豆畑の写真があがっていた。 ママの作る豆のスープは美味しいから、もしかしたらここの畑の豆かもしれない…なんて。
日本のこみるりさんは、まだ元気みたいだ。 元気と称していいのかは分からないけど、回復するといいな。]
(44) 2020/10/22(Thu) 18時半頃
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[不安な気持ちは全然消えないけど、祈りを込めて投稿した。
ママの淹れてくれた砂糖たっぷりミルクたっぷりの甘々コーヒー。 じんわりカップからつたわる熱が心地よくて。 ぼんやり考え事をしていたら、少しだけ舌を火傷してしまった**]
(45) 2020/10/22(Thu) 19時頃
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― 秋葉原 ―
「四浦殿!」
[馴染みの戦国カフェのメイドさんが駈け寄ってきていた。 メイド服の上にピンクと薄紫の甲冑と言う。 大変目立ついで立ちだったが。 どこか、切羽詰まった顔をしていて。]
「もののふ城が、落城したでござるよ。」
……どういう事だそれは。
(46) 2020/10/22(Thu) 19時頃
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[ゾンビの一団が突入してきて。 無論、知的な動きは出来ないからバラバラに襲われたものの。
噛まれて痛いと泣いていたメイドをバックヤードに連れて行ったところ。 バックヤードから次々とゾンビメイドと化した少女が出てきたという話で。 それは――噛まれればそこから感染が広まるということだった。]
「これからは噛まれた仲間は見捨てるなり、地下牢にでも隔離するしかないのでござるなあ。」
「拙者は、他の城主にも伝えて回って。 その後は秋葉原から逃げるでござるよ。」
[最後までキャラを貫いて。 去っていく彼女のそれは意地だったのだろうか。]
(47) 2020/10/22(Thu) 19時半頃
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――ホリー。 堀井隊の様子はどうだ。
[いつの間にか背後にいた彼女にそう問いかけて。 傍らにはサブマシンガンを携えていた。]
「分かってるんでしょ? 7人が逃げたわ。」
……そうか。
[外見は人間なのだ。 そんな相手をゴム弾とは言え撃つだなんて。
普通の女子に出来るかと言うと怪しいものだった。]
(48) 2020/10/22(Thu) 19時半頃
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― コーヒーショップ『abbiocco』 ―
[ドアを開けた先にいたのは若い男女だった。 きっと慌てて出てきたのだろう。 こちらと同じように、服には皺が目立つ。
メニューを差し出そうとしたが、 彼らの注文は水と何か缶詰があればというものだった。 店主としては不服に思うべきところなのかもしれないが、 店が空っぽという話を思い出し、眉間の皺を抑える。 結局カフェオレ二杯をおまけに望み通りの品を渡すと、 ふたりは礼を言ってドアの向こうへと消えた。
――同じような出来事が、合わせて五回。
普通なら大したことない数も自分以外いないこの店では、 胸ポケットにしまったスマートフォンにも 調理スペースから離れた場所にあるパソコンにも 手を伸ばす暇も持てず、 送りかけた文章は誰の目にも届かないままだ。]
(49) 2020/10/22(Thu) 19時半頃
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―― 昨日の買い出しにて ―― [『日本でも暴動が起きている』 なんてネットのニュースを信じた人が、 ある程度いたのだろうか。 買い出しに行った時には、 カップ麺や缶詰、レトルトカレーなど、非常食や インスタント食品の棚が、軒並み空っぽになっていた。
そして驚くべきことに、 ――トイレットペーパーが、なくなっていた。 いや、食べ物や飲み物はわかる。 わかるが、なぜトイレットペーパーも? 謎の買い占めが起こっていることを 不思議に思いながらも、 日用品の買い出しを済ませた。]
(50) 2020/10/22(Thu) 20時半頃
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