73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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ああ、平気だ。取り乱して悪かった。
[遠巻きにつつきあうような2人に構っている うち、元役員が注意をくれてくる。こちらは落ち着いているので安心できる。説教は頂けないが、絆されてつい安心した表情が出てしまった。そのまま反論だ]
にしても、敬語か。 さっきエリアス…先輩にも敬称をつけろと訓告いただいたよ。 ほんの数年先に生まれただけで俺より偉いとは、大した自信だな。 常識なんか。
[ふん。馬鹿馬鹿しい。世が世なら社会が俺に合わせるのが本来の姿だろう。落ちぶれたとはいえ、この俺が庶民に敬語を強いられるとは。同意できかねる合図に、顎を背けて見せた。身長が足りないのが悔やしいが]
けど、食器は片づけてあげてもいいぜ。 そのくらいでホプキンスの躾まで疑われては溜まらないからな。
[肩をすくめて首を振った]
(27) 2011/12/23(Fri) 02時頃
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[動揺していたからか、意識はセシルにまで回っておらず。 姿を現したのに驚いた。
なるほど、ロバートとは同じクラスは。 関係は悪く無さそうだと感じた。
鳥を回収し終えて逃げるフィリップには声をかけ損ねて。 次に見つけたら籠に入れるよう注意しなければ。]
その、数年の産まれの違いで立場が決まるのが学校という所だ。それが出来ないのなら適応能力の低さを疑われるだろうな。
[納得の行かない顔に、社会の理不尽さを告げる。 世が世でないから、仕方ないだろう。 我が侭な王子様だ。とてもこう、躾をし直したくなる。]
そのくらいも出来ないようなら、流石に私もどうかと思ったが。 明日からはそうしてくれると寮母も喜ぶだろう。
(28) 2011/12/23(Fri) 02時半頃
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いいや、君から声をかけられるとは思わなかった。 少しは喜ぶべきかと思ったんだ。
[それを口に出すべきだともな。上手く伝わらないが、まあいい。どんな表情を寄こしたとしても、鷹揚に頷いて返すとしよう]
じゃあな。
[何があってもちゃんと頭を下げて立ち去るこいつは礼儀を弁えてるだろう?フン、これが躾ってものだ。相手に去られたフィリップの様子も、芳しくないようだ。ルブランとは逆の方向に走って行ってしまった]
――……喋りたくないなら仕方ない。 やれやれ。後に残ったのは説教だけか。
[まともに話せて安堵したのは何だったのか。こうして教育者然とまともに叱られたら気が重い。露骨に嫌そうな顔が出てしまった]
(29) 2011/12/23(Fri) 02時半頃
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[適応能力の低さだと?こいつも説教慣れしてるのか、妙に俺を刺激してくる。悔しいが、敬語ごときでバカだと疑われるのは気分が悪い。腕を組んで考え込む。考え込む……その気になるまで待たせておけばいい]
――ふん。まあ、そういうことなら 敬語を使ってやらないこともない、ですよ。 俺にできないこともないんです。 ……くっ
[どうにも我慢ならない。つい組んだ腕をギュッと握りしめてしまって今度は皺が気になる。歯噛みして野郎の顔を下から睨みつけた。畏怖しろ]
使用人なんかどうでもいい。 片付けも俺がやりたいからやるだけだ。 お前、ミルウォーキって言ったな。 これで勝ったと思うなよ?
[顔を指さして、宣戦布告した。後は知らないね。颯爽と立ち去るのみだ]
(30) 2011/12/23(Fri) 03時頃
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[良く見る類の、歓迎されない表情。恐らく誰からもこんなことを言われた事なんてないのだろうから。
むすっと黙り込む様子に、何年か前のサイラスを思い出した。] 次からは説教を受けないよう行動すれば良いだけだ。 ロバートがそうあることを私は願うよ。
[確かロバートは、サイラスと同じ年のはずだ。 それなのにあの態度。 子供か?
見上げて睨む顔が、どうしても微笑ましいものに見えてしまい。]
……くっ、ははは!
[思わず噴出して笑ってしまった。 しかし。聞き逃さなかった。]
先輩って付けないとロバートは一生私に勝てないぞ。
(31) 2011/12/23(Fri) 03時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/23(Fri) 03時頃
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[「そうあることを私は願う」だと?振り返るしかないだろう。踵を返して立ち去ろうとした俺のそっ首を、サッと捕まえられた気がした]
何で俺様がお前なんかに保護者面されなきゃ いけないんですか。 [敬語ってこんな感じで良かったんだろうか?不満を洩らしながら不安になる。使いなれないから仕方ないだろ。睨めつけていると、いきなり笑いだしやがった。何かウケたらしい。何がおかしいのか。不思議で俺は首をかしげた。デジャヴュを感じる]
……ふん。笑ってればいい。じゃないですか。 勝ちは預けます。吠え面かかないでくださいよ。 ミルウォーキ先輩。
[フッと笑って立ち去る。もはやミルウォーキの捨て台詞など俺に何ほどの痛痒も与えないだろう。いつか思い知らせてやる。ホプキンス家の力を*思い知らせてやる*]
(32) 2011/12/23(Fri) 03時半頃
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―廊下―
ああ、もう少し前に止んでくれれば良かったのに。
[降雪は弱まり、雲間から僅かに差す月の光に目を細めた。 窓に当てる指は5本。けれど感覚は4本のようで。 神経の切れた指はなかなか思うように動いてはくれない]
……おお。
(33) 2011/12/23(Fri) 03時半頃
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[思わぬツボに入って、肩を震わせる。 本人を目の前に遠慮なんてない。]
……ふっ、ククク。
[できていない敬語も、不思議そうな顔も、生意気な態度も、ロバートの何もかもが無性に何かを揺さぶっている。 とりあえずその髪を撫で回してやりたい衝動はなんとか堪えた。]
出来るじゃないかロバート。 その調子で、頼むよ。…………くくくっ。
[またこの可愛らしい会話ができるなら、いつでも立ち向かって来て欲しいと思った。 漂う薔薇の香の影響でちょっと自分がおかしいのかもしれないが、未だ自覚は無い。**]
(34) 2011/12/23(Fri) 03時半頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/23(Fri) 04時頃
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Ding dong ding dong…
[動く指で弦を抑え、緩く握った右手を上げ―――
…下げた]
こんなことをしている場合ではありませんね。着替えねば。
[自室に戻る。同室者の戻らぬ部屋で、冷たい服を脱ぎ捨てた。ゆったりとした部屋着に着替えた。赤味の強いジャケットに、首元には白いスカーフ]
まだ食堂に人は居るかな。
[クリスマス仕立てのものと聞いていたけれど。 胸躍らせながら食堂に向かった*]
(35) 2011/12/23(Fri) 04時頃
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― 自室→食堂 ―
ん、あれ。卵嫌いだっけ
[問い返した言葉にはごまかすような言葉ひとつ>>0:220。先に行って、と言われれば反対する意思も意味も特にはなく、そのまま部屋を出た。いつものように年上とはいえ馴れ馴れしく触れた髪の柔らかさを思い出してどこか落ち着かない気持ちを腹の底に見つけた。どうしようもないまま、サイラスに追いつかれて、そのまま食堂へと連れ立って。
クラスメイトと思しき男の元へいったサイラスを見送って、食堂の隅っこで食事をとった。知らぬ顔も見知った顔も同じくらいいる食堂。クラスメイトなど、気兼ねなく話せる顔はなく、黙々とスプーンを口に運んだ]
(36) 2011/12/23(Fri) 04時頃
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[喉を通り抜けていくご飯と一緒にどこか甘い――薔薇の香りが漂っていることに少年は気づかなかった。急いで、誰の邪魔もしないように皿を空にして]
…えーと
[首を巡らせれば先ほどまでいたと思ったロバートが既にいなくなっていて。命令することに慣れた彼のこと、特に否やを唱えずにとりあえず言うことを聞く少年のことは、おそらく道具くらいにしか思っていないだろうと少年は感じていた]
いない、なら…
[吹雪はやんだだろうかと食器を下げて食堂を出た。ほとんど自覚することもなく薔薇の香りを追いかけて廊下を進み]
(37) 2011/12/23(Fri) 04時頃
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捜査官 ジェフは、メモを貼った。
2011/12/23(Fri) 04時半頃
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[再び、中庭に面した窓辺で足をとめた。細く窓をあけてふ吹雪と一緒に薔薇の香りを引きこんで
他人がどう思ってるかは分からないが、自らの思うよりもずっと、自分を表現できないこの声を、心を戒めるように、軽く胸を*叩いて*]
(38) 2011/12/23(Fri) 04時半頃
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ごちそ、さまでし、た。
[ぱむ、と両手を合わせて食事を終える。 綺麗に空になったトレーを運ぶ最中。 派手な音に一瞬身を竦め振り返る。
どうやらトレーを取り落とし、 食器が無残にも砕けた音だったらしい。 とりあえずは己のトレーを片付けて、 おそるおそるそちらに寄って行く]
あ、あの…… 大丈夫、です、か?
[手伝うなどと気の利いた言葉は出ず、 それでも素通りも出来ず。 指先を切ってしまったらしい先輩を 心配そうにただ見ているだけ**]
(39) 2011/12/23(Fri) 08時半頃
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──回想・食堂──
俺も、せンぱいのことは好きですよ?
[エリアスに追従し目を細める。風紀委員の癖に授業をサボったりする自分がどう思われているかはわからなかったけど。]
おっと悪いね、あとで持ってく。すごく助かったよありがとう。
[ヴェスの催促には思い出したと手を叩いて。お礼を言うことも忘れない。]
薔薇か。……薔薇の棘っていいですよねェ。
[ところどころ訛りの残る口調で、聞かせるつもりも特になく呟く。お伽話のように薔薇のいばらに絡め取られたら夢も見ないで眠れそうだと、密やかに夢想する。]
(40) 2011/12/23(Fri) 08時半頃
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あ、
[夢を見るで思い出した。ポケットの中の医務室の鍵。昨日施錠しなければならなかったのに、ひょっとしたら開けっぱなしではないだろうか。]
エリー、俺は医務室へ。体育をサボったら係りにされちゃったんだ。
[チャラリと鍵を見せ。さてここ数日の日誌はどうでっち上げようか。**]
(41) 2011/12/23(Fri) 09時頃
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…あ、
なんか、その…すいません。
[川に落ちたネコみたいにしょんぼりとして、 ヴェスパタインの手当てをおとなしく受けている。 右手の中指の先に、鮮やかな色の傷。 しばらくペンを握れなさそうだな、なんて思った。**]
(42) 2011/12/23(Fri) 09時頃
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病人 エリアスは、メモを貼った。
2011/12/23(Fri) 09時頃
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えー……じゃあ、ジェフ先輩に見つかったら モリスが怒られてよ? あと、賭けるなら俺だけ損するのはなー。
[小遣いに不自由したことはないけれど。 自分で稼いでる訳でなし。賭けをするのは少し躊躇われて。 モリスにも損害が出るようになれば、諦めてくれるかな? なんて、思ったところで外ではなく近場で派手な音。
びくっと、犬が驚くように柔らかな毛を逆立てて、 アイスブルーの眸を見開いた。]
(43) 2011/12/23(Fri) 09時頃
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サイラス、指見せて。
[血が出ているのだろう傷口を 見せることを幾らか強く言葉にする。 現れた傷口に]
少し痛いかも。ごめんね。
[一言口にすると、その傷口を吸った。 破片のあるなしに拘わらず、だ。 傷口に細かい破片が残らないようにと 強めに吸った傷口から滲んだ血は 余った新聞紙に隠して一応は口の外に出す。 口内に残る血の鉄錆びた味にその唇は僅かに陶酔を帯びる。 傷口に滲む血を最後に舐めとり]
…沁みるよ。
[そのあとは、割と容赦なく 消毒薬で傷口を洗い、ガーゼと包帯で治療を終える]
(44) 2011/12/23(Fri) 09時頃
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あっ……オスカー近づいたらだめだよー。 片づけは、先輩に任せとけばいいって。
[驚いている間に初動が遅れたから、なんとなくバツが悪くて 現場に近づく同室の後輩に声をかける。 彼は、自分が言うまでもなく それ以上何をするって訳でもなかったようだけれど。 後輩の面倒を見るという大義名分を得るように、 ぎゅむっと嫌がられなければ背後から抱きつくか。
受け入れられたにしろ、そうでないにしろ。 アイスブルーは、心配そうに手当てされるサイラスを見るけれど]
ぼーっとしてるのは、俺じゃなくてサイラスだったみたい?
[先程のヴェスパタインの言葉に返すよう、茶化していうのは しょんぼりしているサイラスに、 気にすんなという意味合いを込めた声音と表情で。]
(45) 2011/12/23(Fri) 09時半頃
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[その間にも片付けは進むだろう]
ありがとーね、モリス。 後のゴミとか捨てとくよ、かして。 サイラスは明日ちゃんと保健室で 傷口を見てもらうこと。いい?
[首をかしげればポニーテールも同様に傾ぐ。 回りには、終わったから大丈夫だと そんな顔をして一足先に食堂をでた]
(46) 2011/12/23(Fri) 09時半頃
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…ぇ、ちょ、先輩???
[指先を吸われて、思わず真っ赤になって狼狽えた。 包みこむ唇の柔らかさと中の湿った温かさ、 俯いて長い髪の掛かる伏せた目元が彫刻作品のようにきれいで、 なんだかドキドキしてすっかりのぼせ上がってしまった。]
…ゥッ。
[最後にペロリと舐められて、ぞわりと微かに走った感覚。 それが何なのか、よくわからなかったけれど、 どこかぼんやりして居たのは、何処からともなくふんわりといい香りがしていたからか。
けどそれも、沁みる薬を塗られれば、情けなくじたじた痛みにもがく事になってしまったけれど。
結局、大袈裟に包帯を巻かれて、涙目でしょんぼり。**]
(47) 2011/12/23(Fri) 09時半頃
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[しょんぼりとうなだれるサイラスの頭を よく頑張りましたといわんばかりに頭を撫でる。 最近背が伸びているのを知っているだけに そろそろ抜かされるかもしれないと そんなことを思いながら]
…かもね?
[ノックスの指摘に笑って手を降る。 食堂のおばちゃんに陶器のゴミを捨てさせてもらい 長い髪を揺らしながら廊下へとでた。
冷えた廊下で感じる薔薇のあまいにおいに 瞳には微かに恍惚が混じり、 まだ血の名残を覚えている唇はため息をひとつ]
(48) 2011/12/23(Fri) 09時半頃
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[サイラスが手当てされる様を見ていれば、 その指がヴェスパタインの唇に吸い込まれる。]
ぁっ
[小さく驚いたように上がる声は無意識。 瞬きを忘れた眸は、治療と言う名と艶めいた行為を見詰める。 唇から血と唾液が混じった液が、指先とつっと糸を紡いで ふつりと途切れ、最後に舐め取られる様も具に。 サイラスの消毒に身もだえる様も……。
はぁっと詰めた息を吐いたのは、ヴェスパタインが去る間際。 近くにオスカーが居たのなら、熱が籠ったようなその息吐く音を 聴きとめていたかもしれず。 振られるヴェスパタインの手に、 ノックスにしては珍しい曖昧な微笑を返した。]
(49) 2011/12/23(Fri) 10時頃
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[窓から差す月の光に吹雪が止んだことを知る。 窓の外を見下ろせば、雪のなかに]
…あ
[薔薇が確かに咲き綻んでいるように見えた。 思わず廊下の窓を開けば、冷えた風が肌を撫でて 白く甘く、ため息が溢れる]
(50) 2011/12/23(Fri) 10時頃
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[もし、オスカーが抱きしめること赦してくれていたのなら そっと腕の拘束を解いて。 涙目でしょんぼりしている、 サイラスに「泣くなら慰めにぎゅっとしちゃうぞー」なんて 言葉をかけながら冷めてしまった食事の前へ着く。
けれど、冷めてしまったから……と言う訳でなく 食はなかなか進まない。 ふぅっと吐息を吐けば、 何処からか甘い甘い薔薇の香りがする気がして*]
(51) 2011/12/23(Fri) 10時半頃
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[エリアス達との食堂での会話を思い出す。 薔薇はなぜ散らせたくなるのか]
──気持ちいいのかな。
[薔薇に限らずそんなことを思う。 踏み拉かれ、気ままに摘み取られ、散る。
そこに、無意識に求め続けている 恍惚はあるのだろうか]
(52) 2011/12/23(Fri) 10時半頃
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[ベッドの中、もそりと寝返りを打つ]
……今、何時?
[窓から見えるのは月明かり。眠い目を擦り顔を上げる。 眠ってからどれだけの時間が経ったのか、よくわからない。
雪が止んでいるのはわかったけれど]
(53) 2011/12/23(Fri) 11時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/12/23(Fri) 11時頃
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[寒さにベッドの中に留まっていたかったのだが。 トイレに行こうと部屋を抜け出した]
ひょっとして、まだそんなに時間、経ってない?
[トイレからの帰り、食堂の方にはまだ明かりがともっていたか。 冷たい風がどこからか吹いてくる。 少し歩くと、ジェフェリーの同室であるヴェスパタインの姿が見えた。
思わず息を呑んだのは、月明かりが映し出す彼の姿が綺麗に見えたからだろう]
(54) 2011/12/23(Fri) 11時頃
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[薔薇の花は死の記憶に繋がる。 小さい頃に両親が死んだときにも。 兄と引き離され、別の家庭で育つことになったときにも。 そこで見た、結婚をしない叔父と、知らない男との]
──。
[薔薇の咲く庭の奥に広がっていた情事の光景にも。 まるで、蝶の標本か何かを作るように 奇妙な体勢で身を強張らせていた叔父の姿は死を思わせて]
……誰か
[教えてほしいと 刻み込んでほしいと ただ踏み拉かれることを心のどこかで
つよく、つよく]
(55) 2011/12/23(Fri) 11時頃
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…あ。
[歪んだ思考を中断させたのは人の足音。 廊下の奥に見える上級生の姿に 口許を緩めながら軽く頭を下げた。 それから、窓を閉めてベネットの方へ歩き出す]
雪、止んだみたいだから 明日は外に出られそうですよー。
[近くの窓をこつ、と叩いて確かに笑った]
(56) 2011/12/23(Fri) 11時頃
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