66 【突発】世界滅亡のお知らせ。
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[ぎゅうぎゅうに詰め込まれた箱の中で、]
し、仕方ないでしょ、ほんとは一人乗りなのよ! あたしだってトニーにくっつきたくてくっついてる、わけじゃ、 ないんだからね……!
[じたじた] [言葉では不満を漏らすトニーの顔は見えないから] [くっついてる部分から伝わる、生きた人間のぬくもりに] [どこか抗うように、身をよじらせる]
──『目的地付近です』 ──『対象物を発見しました』 ──『浮上します』
[きゃんきゃん吠えていたから聞き逃してしまったかも] [箱は微かに震えながら、──終焉の地へと浮上する]
−→終焉の、大樹の近く−
(23) 2011/09/29(Thu) 19時半頃
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つ、ついたよ! ほら! もうー!
[じたじた] [少女は幾らか頬を染めながら空気に抗う] [正面のスクリーンに縦一文字を描くと、箱の側面がぱかりと開いた] [吹き込んでくる埃っぽい風]
──……。あ。
[視線を向ければ箱の外は色のない世界だった] [すこし、少女の動きが止まる] [頭上に色鮮やかな鳥が舞っているとも気付かずに**]
(24) 2011/09/29(Thu) 20時頃
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本当に、来るのかな…
[不安気に、鳥が舞う空を見上げる。 ここに来るまでに見かけたのは、ぎょろりとした目だけが印象的な、酷くやつれた人くらいだったか。]
……ん? [聞きなれぬ音。 軋む金属音と共に、色のない世界に一輪の花が咲いたように見えた。]
(25) 2011/09/29(Thu) 20時半頃
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──……ほんとに、来ちゃったんだあ。
[溜息のように紡がれた言葉] [夢に見た景色] [いちばん好きなワンピースを着て] [お気に入りのアクセサリーを身につけて]
[だって世界が終わってしまうから]
…………。
[一歩] [また一歩] [少女は箱の外の地を確かめるように、足を出す]
(26) 2011/09/30(Fri) 00時頃
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[羽音] [少女は頭上を見上げた]
……あ。
[剥がれ落ちてゆく空、失われる世界の色] [そのなかでたったひとつ鮮やかなもの]
[鸚鵡]
[大きく旋回するその姿を、ただ] [どこか切なそうに、少女は見つめる] [──トニー以外の人間の気配にも気づかないまま**]
(27) 2011/09/30(Fri) 00時頃
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定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
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…夢にみた場所。
――ここが、終わりの世界。
(28) 2011/09/30(Fri) 08時半頃
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靴磨き トニーは、メモを貼った。
2011/09/30(Fri) 09時半頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/09/30(Fri) 13時頃
受付 アイリスは、メモを貼った。
2011/09/30(Fri) 19時半頃
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[鮮やかな色を残したままの鸚鵡は、 バサリと翼をはためかせて舞い降りる。 朽ちた瓦礫の上へ降り立ち、少女と少年の姿を見据えた。]
(29) 2011/09/30(Fri) 21時半頃
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定員に達しなかったため、村の更新日時が24時間延長されました。
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おはようございます こんにちは わたしはきょうもげんきです
なかなかあのとりがなかないから わたしはすっかりあきてしまったみたい どうにもならないんです どうにもどうしようもならないんです
こんばんは ごきげんよう つぎにあえるのはいつになりますか?
(30) 2011/10/01(Sat) 09時半頃
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……?
[私はそっと首を傾いだ 目前には掌程度の大きさの硝子片が落ちている 覗き込めば其処に人の姿が見えたのに]
聞こえてませんか?
[この姿はどういう訳か 私と瓜二つの容姿を持ち同じ行動を取る なんて意地悪なんだ 数時間ぶりに会えた人間だと言うのに]
(31) 2011/10/01(Sat) 09時半頃
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私はリンダ。 リンダ・アディントンと言います。
[自己紹介に添えたのは友好の証だ 私なりの精一杯の微笑みだったりする けれどあちらも同じ名を名乗り あろうことか同じように微笑んだりしているじゃないか]
あなたは…… あなたも、リンダ? リンダ・アディントン?
[繰り返される遣り取り 微かに"街"の名残を残す荒れた地で ただ少しでも温もりが欲しくてそっと手を伸ばした]
(32) 2011/10/01(Sat) 10時頃
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……
[冷たい]
……
[数時間前に見た人間の体温と同じだ 此れも駄目なのかもしれない ううん、違う]
こんにちは こんにちは こんに、
[きっと届かないのだと初めから解っていた けれどそれを認めたくは無かった]
(33) 2011/10/01(Sat) 10時頃
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もう
[ポケットから取り出したのは 親指ほどの大きさの人形だ 髪の長い大きな眸の 綺麗な綺麗な、男の子のお人形だ それを硝子片に見せるように映したけれど]
――――、鳴かないの
[この人形が定時になっても喋らなくなったのは 一体何時からだっただろう 辛さを、寂しさを隠せない眸は そっと地へと*堕ちた*]
(34) 2011/10/01(Sat) 10時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/01(Sat) 10時頃
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あぁ、間違い無い。 此処だ。
──はは。 本当に、何も無いや。
(35) 2011/10/01(Sat) 11時頃
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[目に映る風景の中、形を留めるモノはある。
けれど、無い。 何も、無い。
だって此処は───…]
僕は着いたよ、ホリー。 あの時君と視た景色の場所に。
君は、*どうするのかな。*
(36) 2011/10/01(Sat) 11時半頃
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……酷いところ。
[いくつもの『世界』を、僕は流れてきた。 が、これ程までに荒れ果てた場所は初めてだ。
ここで、世界が終わることを、僕は知っている。 ずっと、『世界の終わり』から逃げて来た。
だが。
ひとつまえの『世界』で、パートナが死んだ。 僕には何も、なくなってしまった。生きる理由が、全て。
だから、ここに来た。]
(37) 2011/10/01(Sat) 13時頃
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[全身を返り血で汚し、弾切れで既に武器として用を為さなくなったサブマシンガンをぶら下げたままで。もう何日、飲まず食わずかわからない。荷は途中で捨てた。追いかけてくる足音も、とうの昔に途絶えた]
ははっ、本当にありやがった……。
[幻視した景色。荒野に立つ巨大樹]
こんなとこで、本当に終わりかよ。 ……ちくしょう!
[ガシャン!とサブマシンガンを地面に叩きつけて。 男は荒野に膝をついた]
(38) 2011/10/01(Sat) 13時半頃
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[男は生まれつき、自分の身に起こる『数秒先の出来事』を予見することができた。マフィアの子飼い、鉄砲玉という立場で、ここまで生き延びることができたのは、偏にその能力によるものだ。
しかし、]
なんもかんも、全部無意味じゃねぇか……、
[予見したのは、敵対する団体との抗争の真っ最中だった。 終末を予見した瞬間、錯乱して引き金を引いた。敵も味方も関係なかった。弾が切れたら足元に転がるモノから武器をもぎ取ってまた引いた。 視界の中で動くものがなくなって、やっと意識を取り戻してから、逃げまどい、走り続けて辿りついた先が]
(39) 2011/10/01(Sat) 14時頃
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最期に、あれを間近で見てやるのも悪かねぇか。
[もう特に行く宛てもない。叩きつけたマシンガンを拾い上げると、遠くに見える「最期の風景」目指してフラフラと歩き出す]
(40) 2011/10/01(Sat) 14時頃
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―― 瓦礫の街 ――
……
[私は漸く顔を上げた 人形を手にしたまま空を仰ぐと 其処には紅と黒と茶と青の絵の具を混ぜたような 歪な空が広がっているのに]
みて、とり 綺麗よ
[時折5分に一度は掛かるオーロラが この世のものとは思えない程に幻想的で綺麗だった "とり"を空高く掲げた 彼は何も言わないけれど私にはわかるんだ きっと彼も、同じようにこの瞬間は微かな 幸せと寂しさに触れているのだろうから]
(41) 2011/10/01(Sat) 15時頃
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[目の前の世界を見つめる色は朧。 けれど、空にかかる自然のカーテンに気付くと瞳に光が戻り、瞬いた。]
………へぇ。 こんな世界でも、一つくらい綺麗なものがあるんだな。
ホリーも見に来られると良いけど…来るかな。
[ホリー。 名を口にして、まだ覚えていることに安堵している自分。 生まれる前から共にいた双子の片割れ。 死ぬまでずっと一緒のはずだったのに、今は側にいない半身。
どうして今いないのか、どうして側から離れたのか。 それはもう、覚えていないけれど。 名と顔は、覚えている。]
…大丈夫。僕はまだ、大切なものは忘れていない。
(42) 2011/10/01(Sat) 15時半頃
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…さて。 いつまでもこうしているのも飽きるな。
とりあえず、歩いてみるか。
[光の布を掲げた空から荒れた地上に視線を落とし。 ただ前に向かい、足を*進めた。*]
(43) 2011/10/01(Sat) 16時頃
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……
[やや遠い位置から私の耳へ届く音がある それはこの環境下だからこそ聞き取れた 本当に小さな小さな音だった]
ねぇ、とり 誰かこっちに来るみたい
[それは人なんだろうか それとも別の何かなんだろうか 少なくとも此方の生命を脅かす存在でないと良い 伺うように眸を細め音のする方を見遣った]
(44) 2011/10/01(Sat) 16時頃
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牧人 リンダは、メモを貼った。
2011/10/01(Sat) 16時半頃
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あの、空でゆらゆらしてんのは何なのか。
[地下をこそこそ這いまわるような暮らし。まともに空を眺める機会もなく、ついでに言えば学もない]
すっげぇ、不吉。
[ゆらゆらと、温度の高すぎる炎のように色を変える空の光布。 世界が終ると知る今は凶兆にしか見えなくて]
……人か。
[足元に瓦礫片が混ざり始めた頃に、視界に入った人影。 影を見ても、幻視は「危険」を報せない。故に武器は構えずに、そちらの方へと歩み寄る]
女?
[人影が存外にか細いことに目を瞬いて暫くしたころ。荒れ地に佇む彼女が、こちらを見ていることに気付いてもう一度驚いた]
(45) 2011/10/01(Sat) 17時半頃
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