3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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奏者 セシルは、――何処からか闇の声を、聞いた気がした――(07)(侵食)
2010/03/05(Fri) 16時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 16時頃
奏者 セシルは、いきもの係 キャロライナはどうしたろうか、と 何も知らずに、思う。
2010/03/05(Fri) 16時頃
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―保健室―
――…、―― 北。
[謂い、窓の外を見遣る。 改築された、其処。三階がない。]
そうか。
[包帯の隙間覗く指は透ける紫水晶。 同じような侵食が、かれ を 苛み始めているとは知らず]
詳しくは、わからない、か。 いや、……ちょっと、…用がある、だけだ。
…わらうな。
[――緩く指先を握りこむ。それから、少しグロリアの方を気にしてか眼を向け]
(152) 2010/03/05(Fri) 16時半頃
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[――窓向こう。廊下。]
[歩いていく、 ――「国語教師」 を、 見た。]
(154) 2010/03/05(Fri) 16時半頃
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― 保健室 ―
…――ああ。
[知らない。知るはずが、ない。 だってここは違うのだから。]
…――
……卒業、 か。
[――先が見えない。ない。在りはしない]
…別に。
[謝る様に、そう返す。]
(159) 2010/03/05(Fri) 17時頃
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―保健室― ……、
[考え込むように薄紫の双眸を伏せる。]
…、ん、いや、俺は――
[何気なく見た、筈だった 1人の、教師。ケイトの反応に視線を流す]
…――… 今の、…先生って ?
[誰だったか、というようなニュアンスで訊ねる。 スカートのポケットの中、 何か握り締めるのに不思議そうな顔をした。
自分のポケットの中には、 ひび割れたビー玉が、あって]
(167) 2010/03/05(Fri) 18時頃
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奏者 セシルは、美術部 ミッシェルらの、耳を打ったキャロライナの叫びを――窓の向こうからかすかに聞いて眼を向けもしたか。
2010/03/05(Fri) 18時頃
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 18時頃
奏者 セシルは、ケイトの呟きには、―― そうだな、と曖昧に口籠もる。
2010/03/05(Fri) 18時頃
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― 保健室 ―
……、…少し、用がある。
[グロリアの方をちらと見る。 咎められても振り切るつもり。]
――“チャールズ「せんせ」”…か。
[あれが――と。去る背を見遣る。 取り繕うように笑うケイトへ、 緩やかに1つ瞬くと]
…、嗚呼、…
[行くつもりだ、と薄紫を合わせる。]
(169) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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――ああ、… はい。
[グロリアに頷く。 ポケットの中に携帯電話。 布の上から押さえ――取り出す。 ――返事は ない。]
…、… …――ぁ、
[拍子に、落ちた罅割れ薄闇揺れる薄紫の硝子玉一粒。 包帯の巻かれた指先を伸ばし、拾い上げ]
(172) 2010/03/05(Fri) 18時半頃
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奏者 セシルは、拾い上げたビー玉の中――わらうような薄闇が揺れるのを、 見る。
2010/03/05(Fri) 18時半頃
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―中庭―
[――浮かぶ、浮いては沈む 闇の いろ]
…、キャロライナ…?
[香りたつ、花。 笑い声。わらいごえ。 わらいごえ。花の香り。]
よせ、…“このケイト”は…なにも、しらない
[静かな声で、そう告げる]
(176) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―中庭―
[終わらせて、連れて行って、 その意味は――(鬼さん此方。闇が笑う)]
…キャロライナ! よせ、
[手は握ったまま、 触れられない、触れたら傷が。]
(178) 2010/03/05(Fri) 19時頃
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―中庭― [薄紫に困ったような薄紫が合う。 ――包帯で巻いたものの切れ味は鋭く。 服なら大丈夫かと手を伸ばしかけて キャロライナの怒声に眼を瞠る]
…、っ、なに、謂って。
[わけが分からない、と困惑の表情を浮かべる。 拒絶。拒絶。 ――手を伸ばせる彼ほど強くなく ――おに、にそんな資格はなく]
そんなこと、思ってない ……、どう、したんだ。
[問いかけと、ケイトが逃げ出すのは、同時か。]
(184) 2010/03/05(Fri) 19時半頃
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―中庭―
[駆けて、行って。おさげが揺れる。 顔は一度其方を向くが声に キャロライナの声に視線を戻し。 うつる あお は 砕けた青だと 知らない。]
………、…莫迦になんて、して、いない。 …、…どうして。
[――ミッシェルの長い髪が揺れるのが視界の端見えたか。]
何処行くんだ、
(191) 2010/03/05(Fri) 19時半頃
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―中庭― [――関係ない。]
……、
[そう謂われてしまえば、それ以上は動けない。 分からない。わからない。 理不尽に感じられた責めの言葉に、刺された様で]
ッ…、―― 勝手にしろ
[捨て置いた言葉はごく小さい。
――心ぶつかるのも怖ろしく ――距離をとってきた身は脆弱だ。 ミッシェルが駆け寄って行くのが見える。踵を返した。]
(201) 2010/03/05(Fri) 20時頃
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奏者 セシルは、演劇部 オスカーの声に、ちらとそちらを見遣る。怒ったような、――不機嫌そうな顔で。
2010/03/05(Fri) 20時半頃
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―中庭―
[掛ける言葉を持たない探しきれない 鬼は行けない。どうして、今更。 オスカーの立った出入り口へと歩いていく。>>213]
…キャロライナの様子がおかしい。 ……見れそうなら見てやれ
[――オスカーに、それだけは伝える。 不機嫌に。 どうしたらいいのかわからないと言った態か。]
(215) 2010/03/05(Fri) 20時半頃
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奏者 セシルは、問題児 ドナルドのあか、が視界を掠めればびくり、と少し固まったろう。
2010/03/05(Fri) 20時半頃
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―中庭出入り口付近―
…、ああ
[自分が行くよりずっといいと、 それは口にせず。>>217]
…――何が。…別に、大丈夫だ。
[問いかけ。顔を薄紫の双眸で流し見る。 腕の状態、には一度眼を瞠ったようだった。 黒い花びらが舞うのは見えず。 ドナルドの声には一度だけ見たあと、微か赤くなって眼を逸らした。]
(220) 2010/03/05(Fri) 20時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 20時半頃
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―中庭出入り口付近―
[少しだけドナルドを窺い見れば 微かな笑みが見えて、狼狽し、紅いまま睨む。 ――その指先には気付けるか否か。]
――…、――
[オスカーの答えには>>223、 少し怪訝そうな顔をして]
…、そうか……よく、わからないが。 …――大丈夫、だ。
[鉱石の手を握り締める。 花の残り香。ふと振り向けば手を振るミッシェルが、見えた。]
(225) 2010/03/05(Fri) 21時頃
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―中庭・出入り口付近―
…別に。
[謝罪には、そう謂って。]
……キャロライナは
[――行ってしまった、ようか。 落ちた花びらが風に攫われた。 ミッシェルがよいなら、よいのだろうかと、思う。]
妙なもの …狼男?
[――怪訝そうに、眉を寄せた。 まだ、知らなかったから。]
(231) 2010/03/05(Fri) 21時頃
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奏者 セシルは、理事長の孫 グロリアから伝え聞いた話しには、神妙な顔で頷いた。チャールズに関しては見事に刷り込まれた。
2010/03/05(Fri) 21時半頃
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―中庭入り口付近― …空間が、というなら間違いなさそうか…、 …、?
[ドナルドの、宙で止まった手を訝るように見る。 深まった笑みにはひと睨みの後、眼を逸らす。 ―――壊す、の怖れ知らず。 あか、は。見えない。]
…―――、ああ。
[様子を見に行くと言うなれば、 止める理由も、持たない。 否、少しだけ。 分からない感覚に、自身の胸の辺りを鉱石の指先が掴んだか]
…ぇ?
[去り際の指先が、濃紺に煌めいて見え、一瞬、息を詰めた。]
(247) 2010/03/05(Fri) 21時半頃
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―中庭出入口付近― [なにやら微笑ましいやり取りの、 マーゴとオスカーを見、 ――否、マーゴを]
…――― 、…
[見ない姿を。 こえ、で聞いた、 気がするだけで、確りとは]
……先生は?
[―――悲鳴が上がるのと、どちらが早いか]
(249) 2010/03/05(Fri) 22時頃
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奏者 セシルは、問題児 ドナルドの行く先、を気にとめながら。バーナバスの姿を視界におさめる。
2010/03/05(Fri) 22時頃
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―中庭―
[ドナルドが かの教師の死を、 隠していたことも、知らず。 尋ねた声に、少女が答えた。>>256]
――、… …、消え、
[暫し、呆然と見得る表情を浮かべて。
(――鬼を連れて) (さようなら) (しあわせに)
わからない。わからない。わからない。]
(270) 2010/03/05(Fri) 22時半頃
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[あれから。 会いはしなかったから、 仔細、知らず。想い、知らず。 ただ最後、たしか、しあわせに、と]
は、……、
[ただ渇いたような息、を。 漏らし、背後の壁に、凭れ]
何処まで
勝手、なんだ
あのひと は…
[――わからない。 裡で、ひび割れるような音が、した(04)]
(271) 2010/03/05(Fri) 22時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/05(Fri) 23時頃
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―中庭 → 畑 傍―
[――しばらく、眼を伏せて。 それを訝しげに見られもしたろうか。]
…――、…
[吼える、獣のような声。 何処か、反応鈍く。 皆に遅れて、其方のほうへ顔を、向けた。]
……、 バーニィ …?
(274) 2010/03/05(Fri) 23時頃
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―畑>>281―
[少し離れたところからでも分かる、 異様な光景。 ミッシェルが、問いかける。]
――…、…?
[多分。動揺で、揺れたのだ。 バーニィと、呼んで。
――頷いた]
(285) 2010/03/05(Fri) 23時頃
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―畑>>289―
…、――…
[嗚呼。そこで思い至る。 “聞いてしまうもの”が聞いたという、 ある一人の呼び名。 薄紫の奥、揺れるのは。 (――俺さえいなければ。俺が呼んだ所為で。) ――自責。僅かに、眉を寄せる。]
…、っ、 気を、確かに持 て …!
[声は、届くか。]
(293) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
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―畑―
[マーゴが叫ぶ。 目の前にいるのはもはや獣。]
バーニィ、…!
[確認を取られた理由が分かっても、 呼び名は いつもの呼び方で、 ――何処か、泣きそうな、顔で]
何してる、… ッ、しっかり、 し、
[グロリアの声に、言葉が詰まる]
(301) 2010/03/05(Fri) 23時半頃
|
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―畑―
[――いたい]
やめろっ…た ら、
[痛むのは だ。]
バーニィ…!!
[バーナバスは、“俺たち”を 攻撃しは、しないだろう]
ッばか、お前ら、 退け…
(314) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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バーニィ!!!!
[悲鳴のような声が。
だめだ。 だめだ だめだ だめだ このままじゃ、
“お前が捕まって(ころされて)しまう”]
(318) 2010/03/06(Sat) 00時頃
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奏者 セシルは、給水塔から、見下ろされていたとは知る由もなく。
2010/03/06(Sat) 00時頃
奏者 セシルは、転げ落ちた硝子玉に、――息を飲んだ。
2010/03/06(Sat) 00時頃
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[ミッシェルに向かうバーナバス。 赤い眼の獣。それは、グロリアがふたつの硝子玉を 拾い上げた、その隙にだったろう。
闇 で 少女が わらう。>>@51]
ドナ、… ルド、 …、っ 駄目だ、来るな。
[視界にあか、を捉えて。 咄嗟に制止しようと、した。]
(332) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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ドナルド…!!
[鉱石の、 きらめきの宿る、 手。 どうして、と一瞬眸が 問う が]
っ、め、… やめ…!!
[手を、止めようとした、けれど。]
(341) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
|
奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/03/06(Sat) 00時半頃
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[紫水晶は 濃紺を止めるには、至らない か 否、――ひとつを、とめたとしても、他が]
[――刃 が、
玩具みたいに、 刺さって]
バ ……、……
[――悲鳴に、掻き消される。 暴れた拍子、 血が、 頬に飛び散って、落ちる。]
(355) 2010/03/06(Sat) 00時半頃
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― 畑 ―
[いたい。 いたい。 いたい。 聞こえる、 聞こえる、 聞こえる。 力失せたように 座り込む]
― …―なん で
[おにさん。 こちら。 嗤うこえが、きこえる。 グロリアが泣く声が聞こえる。
呆然と。呆然と――薄紫を、見開いたまま。
見上げた あか。 映る 泣きそうな 濃紺]
(367) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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[呆然と 見開いた、薄紫から。
表情変わらないまま、 涙が落ちる]
(373) 2010/03/06(Sat) 01時頃
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