194 花籠遊里
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/22(Mon) 04時半頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/22(Mon) 13時半頃
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[僕の射干玉は俯き、少しの刻を巻き戻ります。 持て成したお茶の話、書かれていらっしゃるという小説の話>>73>>74
朗らかに笑う、太陽の御方は「好きなのは悲劇だから」と ご自分の書かれたお話の事までは、お話ししてくださいませんでした。
悲劇は安心するのだと仰られます。
僕が書斎で『夢物語』ばかりを読んでいた、霧雨の日。 数多の『しあわせ』と幾千の『悲劇』を眸に致しました。 僕の心に残ったのは、どちらの物語だったのでしょう。]
(76) 2014/09/22(Mon) 17時頃
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ベルさま。
[僕はひとつ浮かんだことをお伺いしようとして、唇を開きました。]
……───。
そのお茶会の時は、珈琲をお淹れしてお待ちしておきますね。 だから、ざっはとるて、というものを… 楽しみにしておきます。
[そして結局、伺うことはできなかったのでございます。 叶いもしない未来を夢見て、約束を重ねていくのでありました。]
(77) 2014/09/22(Mon) 17時頃
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はい。 僕もベルさまのこと、大好きです。
[再会の約束は、心からの言葉と笑顔でありました。 それが最後になってしまうことを 『悲劇』の物語だとするならば
───ベルさまは、喜ばれたのでしょうか*]
(78) 2014/09/22(Mon) 17時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/22(Mon) 17時頃
看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/23(Tue) 00時頃
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[金の蝶の『夢物語』から還るように 伏せていた眸をうっすらと開けることにいたしましょう。 降り立った牢獄はやはりどこか肌寒く だからでしょう、僕の指先は酷く冷たくありました。 膝の間、手を組む黒衣は秋色の彼。
────『人』だなど、思ってはならぬ御方です。]
毎夜『花』を毟るあなたさまに、謂われたくなどありません。 [まるで拗ねているような口調になってしまわないでしょうか。 ああ謂われたなら、こう返し。 返したものには揶揄が返るとわかりながらも、返してしまうのがいけないのでしょう。
撥ね付けられるような感覚。
あのとき>>0:236は、本当に珍しく感じずにいられたのに。]
(103) 2014/09/23(Tue) 00時半頃
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[僕は不満げな顔をしているのでしょうか>>90 いつものように微笑みを浮かべているはずなのです。 そうしているつもりでいるのは僕ばかりで 薄い櫻の唇を真一文字に引き結んだままでありました。
彼は「屋根を借りにきた」と仰います。
『花』を買われたわけでもなければ 『蜜』を求めたわけでもなく 『夢』を望むでもなく 『櫻』を、ただ傷つけに。
本当に酷い御方です。]
(105) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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あなたさまは……っ 僕を抱いては、くれないのですか?
[判っています。 きっと抱いてなどくれません。
たとえその眸が僕の射干玉を見詰めていても。 たとえその指が僕の髪に触れたとしても。 たとえその熱に僕の体が跳ねたとしても。
長く咲く『櫻』が、まだ咲かぬ『梢』と知りながら。
僕は息を止めていました。 ただ、眸は逸らさずに。]
(108) 2014/09/23(Tue) 01時頃
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看板娘 櫻子は、メモを貼った。
2014/09/23(Tue) 01時頃
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[まるでなんでもないことのように、それは告げられました。 もっと遠くに、とは何処のことでしょう>>109 『外』知らぬ僕には、きっと想像も出来ないほどの そんな距離を言葉に感じてしまったのです。
籠の中にある『花』に『蝶』がとまります。 けれどまた再び止まるかなど、知れません。 『蝶』を繋ぎとめておく手も術もないのです。
───『花』である限り。
沢山の花弁を散らしてきました。 沢山の底を隠してきました。 沢山の『蝶』を見送りました。 沢山の『花』を埋めてきました。
他のためにだけ咲き続ける『櫻』なのです。 自らのために流すものなど、ひとつとして───…]
(114) 2014/09/23(Tue) 01時半頃
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[突き放す言の葉と共に、真逆のように引かれた身体。 常夜の色を映した髪には、薄い櫻が咲いておりました。 ひらり、舞い落ちるのは彼の『人』の傍>>113
囁かれた言葉は、秋の夜風でしょう。 ですから、触れ合う肌が熱いのでしょう。
接吻けに、きゅうと瞼を閉じたのは 注文をつけられたからで、思わずなどではありません。]
っ、 ──…
[蓋をしていたものが。 埋め続けていたものが。 目を背けていたものが。
呪詛の芽が、咲こうとしておりました。]
(115) 2014/09/23(Tue) 01時半頃
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‘Tis better to have loved and lost than never to have loved at all.
(一度も愛したことがないより、 愛して喪った方がどれほどしあわせか。)
(116) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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───あなたさまに逢えなくなるのなら、泣きましょう。
[滲む視界を悟られまいと。 接吻けから離れて直ぐ、額を胸へと押し付けました。
櫻の下に隠された海が、漣を立てて揺れていました*]
(117) 2014/09/23(Tue) 02時頃
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