3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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―南棟1階―
[それで、ようやく腕は両方とも言う事を聞くようになった。]
……大丈夫?怪我、は。
[蒼白な顔で、握り締めていた左手を開く。 第三関節の辺りに一文字に走った傷は生々しく赤色を噴出して。 緊張が解けたからか、その場に情けなく座り込む。]
ごめん……保健室まで
[引率を頼もうとしたが、 それよりも早く彼女は走り去ってしまい。]
(253) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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ミシェ!
[走った先、漸く彼女の姿が見える。 その近くにはマーゴと、お下げの少女の立ち姿。 半分タックルを決める勢いでそちらへ近づけば]
――なっ
[少女が、消えた。]
あばばばば!
[走ってきた勢いを殺せず、鈍い音を立てて壁にぶつかる。 それでもタフにぱっと立ち直った。]
はぁ……二人とも……はぁ……大丈夫?
[荒い息のまま振り返って無事を確認したが マーゴが謝罪の言葉を口にして走り去ってしまう。 待って、と手を伸ばしかけたが声は出なかった。]
(254) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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[ハンカチを分厚く折りたたんで、傷に当てる。 じわじわと赤に侵食されていくが滴る赤の勢いは減り]
……あー、もう。
[声に反応するのも億劫でへたり込んでいたが。]
一応……命は無事。 ごめ、ついでに保健室まで引っ張ってくれると、嬉しい、な。
[飛び火をさせずに済んだ友人に、無理をして笑う。]
(255) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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――南棟 1F――
ミッシェル! マーゴ!
[一階に辿り着けば座り込むミッシェルと、逃げるように走り去るマーゴの後姿。そして自分同様に駆け寄ってきたメアリーの姿があった。 事情が飲み込めなかったが、ミッシェルの左手から零れる血の色に息を呑む]
……何が、あったの?
(256) 2010/02/27(Sat) 14時半頃
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…メアリー! [駆け出した彼女を追おうとするも、周りに引き止められしぶしぶ保健室へ。 この部屋の中だけは何故か空気が違う気がした。
窓辺で揺れる、鮮やかな色の葉の観葉樹。]
(257) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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―南棟一階―
[赤毛が走りこんできたのを見て]
二人とも、廊下は、全力疾走するところじゃ、ないよ。
[危険物を不器用に片手でしまう。 まだ血糊はべったり残っているので、 拭っておかないと使い物にならなくなるだろう。]
ちょっと、ね。 黒幕に、喧嘩売ったら、このざま、だよ。 っ……ぅ。
[傷口を抑えるのに専念してはいるが、 それでもまだ完全には止まりきっていない。]
(258) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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……そか、よかった……はぁ……
[へたり込むミッシェルの近くに屈み、その肩に手を乗せる。 血の滲んだハンカチに目を落とし、眉根を寄せた。]
マゴちゃんは、それ治療したら探しに行こう。 ん、引っ張ってくから安心しなね。 ディーさんたちも保健室に居るだろうし、人が多いと安心でしょ?
[彼女の作った笑顔に、一つ頷く。 近づいてきた足音に顔を上げれば、同じく声を聞きつけてやってきたのだろうキャロライナが居た。軽く手を挙げる。]
(259) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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もう……。無茶しないでよ。 いきなりいなくなっちゃうしさ、心配したんだよ……。
[泣きそうな顔でミッシェルを見る。 メアリーには手を振り返そうとして、慌てて両手をポケットに突っ込んで隠す――既に全身が異形と成り果てているなら無駄な行為かもしれないが] ……ガーランドさん、ミッシェルをお願い。
[友人の無事は確認できた。それなら、もうここにいる必要はないだろう]
(260) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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う……ん。
[マーゴは、あいつの”お友達”に好かれているらしい。 だから本当に探しに行くのが得策かは分からなかったが。]
あの子はまだ、何にもやってないんだ。 ……大丈夫、だよ。
[一人にしておくのだって、出来そうに無く。]
一休みしたら、探しに行くかね。
[ふら付きながらもどうにか起き上がって]
あ、はは、ごめん。 ちょっと前が見えて無くって。
[不自然に手を隠そうとしたのを見咎めた]
……キャロも、どっか怪我でも、した?
(261) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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[ミッシェルの視線につい、顔をそむけてしまう。彼女の目には自分の姿は"キャロライナ"として映っているのだろうか]
……ううん、何でも、ないよ。私は大丈夫。
[ポケットに隠した手をぎゅっと握り締める]
(262) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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ん?……うん、了解。 保健室まで引っ張ってくさ。
[手を挙げる素振りを見せたキャロライナだったが、それが己に振り返されることはなくポケットに仕舞われる。 その様子の意味を問うミッシェル>>261に同意するように、キャロライナへ視線を合わせた。]
(263) 2010/02/27(Sat) 15時頃
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− 南棟1階廊下→→→南棟3階廊下 −
[闇雲に駆けていたら、気が付けば1年生の教室前の廊下で。]
あんなに「逃げて」って言ってくれていたのに、 私がもたもたしていたから…。
[さきほどの出来事を思いだすと、また涙がにじむ。]
『早く帰らないから、こんな事になるんですよ。』 [従兄に言われた言葉>>0:750が胸に刺さる。]
『そうさ、お前のせいさ。もう諦めろ。 何もかも手放してしまえ。楽になれるぜ。』
[頭の中に誰かの声が響く。耳を手で覆っても消えることはなくー。]
(264) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[顔を背けられれば、先刻の事から覗きはせず。]
ん、なら良し。 ……無理しちゃダメ、だよ。
[人のことを心底言えた立場では無いが。]
じゃあ、メアリータクシーにお任せしますか、っと。
[行こう、と促して重い足取りで進んでいった**]
―南棟1階→保健室―
(265) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[突き当たりには音楽室がある。]
バーナバスさんが言ってるって、ミッシェルさん言ってた。 [彼女>>223は、近づかないで欲しいって言ってたけれど…。 多分同じ“好かれて”しまった者として会って話がしたくなって、 そのまま音楽室の方へと歩みをすすめた。]
(266) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[二人の視線に晒されて、俯いてしまう。 でも、いつまでも隠し通すことはできないだろう。 諦め顔でポケットから手を出し、二人の前に晒す] 気持ち、悪いでしょ……。
[両手に咲く黒い花に、二人はどんな表情を見せるだろうか]
(267) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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― 音楽室 ―
[しばらくすると、落ち着いてきたか。 そして、なぜか、血の止まりも早い気がした。
左腕をまくって傷を見る。
気のせいだ。だらだら流れている。]
――……こりゃ、ヤバいか。
[一人でいたら、正気に少し戻ったか。立ち上がる。 音楽室のドアを開けると、そこには大男がまだいたか…。]
お前…包帯もってこいっていっただろうが……。
[大男はこっちに気がつくと、また笑ったか。]
(268) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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−音楽室付近−
バーナバス、さん?
[扉の前に人影がいるのをみれば、バーナバスと思い、声をかけるだろう。 闇にとりまぎれて、すぐ側にいかねば誰かわからないだろうから。]
バーナバスさんと話がしたいの…、そこにいるの? [誰もいなければ、ノックをしてドア越しに声をかける。 バーナバスは、長期休暇中の水やりなど手伝ってもらったことがある。 お礼に畑でとれた野菜をおくったこともある。 がさつそうにみえて、水やりが丁寧で好感をもっていたのだ。]
(269) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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……待って、ミシェ。
[保健室へと向かおうとするミッシェルを止める。 俯くキャロライナがポケットから出した両手に 自然と双眸が吸い寄せられた。 そこに咲いた黒い花に、目を大きく見開く。]
それ……刺青、じゃないんだよね……?
[あまりに綺麗に咲いた花に、驚いたように顔を上げる。]
まさか学校が“こうなって”から――……なの?
[鳶色が揺れる。 何が起こってもおかしくない状況ではあったが、彼女の身体に現れたその異変に動揺が隠せなかった。]
(270) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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[そのあと、ヘクターには今度こそ包帯とってこいと命じた。 そして、大男を見送ったあと、そのまま音楽室の床に座り込んでいる……と。]
>>269 …………ん?
[一人、女生徒がやってくる。 ……ああ、とまた額に汗がにじむ。
今度は正気を保たないと…と。]
(271) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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――……うん。そうだよ
[メアリーの二つの問いに一言で答える] ……私も、化け物の仲間になっちゃったみたい。 だから、皆と一緒にいない方が良いと思うんだ。そうじゃないと……。
[きっと、皆を傷つけるから――ミッシェルの左手に視線を落としてから、二人に笑いかける]
もう、行くね。
(272) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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─ →保健室─
[保健室へと向かう途中、届いたのは叫び声]
あれって……ちょ、メアリー!?
……あー、もう。 て、お前は休んどけー、って! 元々、動き回るタイプでもないんだから。
あんまり戻ってこないようなら、その時はオレが様子見に行くよ。 だから、今の内は自分の事考えろ、な?
[条件反射か、追いかけようとするディーンを押し止め、保健室へ]
……ここ、静か……だな。
[揺れる緑の葉を見やって、小さく呟いた**]
(273) 2010/02/27(Sat) 15時半頃
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文芸部 ケイトは、用務員 バーナバスの背後に立ってクスクスと哂う、わらう
2010/02/27(Sat) 15時半頃
用務員 バーナバスは、背後に冷気を感じてぞくぅっとした。
2010/02/27(Sat) 15時半頃
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バーナバスさん…?
[人の気配がしたので、扉をそうっと扉を開けて覗き込む。 床に座り込んだバーナバス…そして、その背後には…。]
いやあぁぁぁーーーーっ!!
(274) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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だめだよ、そういう考えよくないよ!
[キャロライナの笑みに、思わず語気を強めて言う。]
こういうときだから一緒にいたほうがいいんじゃない? ほら、キャロちゃんの手の原因とかわかるかもしれないしさ。
[上手く言えないけど、と口をぱくぱくさせる。 喉が、疼いた。]
……行こう。 キャロちゃんも……
[強制することは出来ない。 それでも一緒に来てほしいと視線だけで訴えた。]
(275) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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>>274
[近寄ってくる娘の姿にそれが誰かはすぐわかった。スティーブンの従兄妹のお嬢さんだ。 校庭の花壇の手入れを一生懸命やって、休みの日も気にしているので、大丈夫だと手伝っていた。
だが、やっぱり目に付くのはその白い肌……。 ああ、と帽子を目深にかぶった時に、背後が冷えて……]
――…ッ
[その大声にはっとする。]
(276) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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― 購買部 ―
[ どくり どくり と、鼓動に合わせて 紅 が流れ出る。啜られる。]
―――……っふ
[舐められた感覚にくすぐったさを覚え、吐息が漏れた。 正気に戻ったかのような薄紫が、見える。 抱いていた手を緩める。剃らされる、双眸。]
(277) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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なんで、か。他の奴が襲われるよりいいかと思ってな。 俺、血の気多いだろうし?
[嘘ではない言葉。只、全てではない言葉。 一度睨まれる。指先で吸血痕を確かめながら笑ってみせる。 痕から滲んだ自身の血と、指先についたセシルの血が微か混じった。
―――……吸血衝動は、特に覚えなかった。が。]
(278) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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行かねぇ。ちとねみぃ……―――
[ケイトの声は、自分にもセシルにも聴こえただろうか。 耳を穿つ叫び声。痛むのは 左眼。 閉じるのは 右眼。視界が黒に染まり、息をつく。 眠いと嘘を吐いて、壁際に凭れかかった。
痛みが引くまでは、いま少し*]
(279) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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―南棟階段1階→2階―
[普段であれば、なんてことのない距離。延々と続くように思われる階段を昇る。 気にかかるのは、残してきた二人。保健室に、とはいったが素直に聞きはしないだろう。
上の声は、今はもう聞こえない。ただ、この世のものとは思えない声や音が、耳元に響くだけ]
……ほかの生徒が、ばらばらになってなければよいのですが。
[気にかかる。 思考は、どんどんと落ちていく。 けれど、それを破ったのは、よく知る声の悲鳴だった>>274]
マーゴ!?
[上から。確か職員室にいったのではなかったか、そう思って階段を急ぎ昇る。2階にその姿は見えない。何より、もっと上からのように聞こえた。
3階へと、2段飛ばしで駆け上がる]
(280) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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―南棟一階―
[>>270>>267 彼女が自分の手を見せるのであれば、 その場に留まって刺青模様を目撃する事になって。]
……これ、何時から。 いや、そんなんより痛くはない?
[大輪の花が覆う手を痛ましげに見る。]
……待ちなよ。
[化け物の仲間、などと聞き逃せるはずも無く。]
本当にキャロがあいつらみたいな奴だったら、 人に見られるのを嫌がってたのにここまで来る訳無いよ。
[手の事だって黙秘を通しただろう]
(281) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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日誌は、ちゃんと
…読んでね?
(@35) 2010/02/27(Sat) 16時頃
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