126 生贄と救済の果てに〜雨尽きぬ廃村・ノア〜
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ヴェラに1人が投票した。
イアンに5人が投票した。
イアンは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
現在の生存者は、ホレーショー、ヴェラ、コリーン、ヤニク、ソフィアの5名。
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[声に振り向いた瞬間、その表情は安堵で]
[それが驚愕に変わる瞬間、反応は出来なかった]
(0) 2013/06/19(Wed) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 00時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 00時頃
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さっき、魔物に会ったのよ。氷蜥蜴。 相当強いから、気をつけた方が良いわ。
[ソフィアへの警戒を解く事はないけれど、『対象』だと思っているわけでもないから、警告を添える。 ゆっくりと近付いてくるソフィア>>3:141を見つめながら、続く言葉>>3:143を聞いて。]
ヤニクッッ!!!
[力の入った手には気付くも、ソフィアに背を向ける事も構わず。 こちらにも飛び火した三叉の炎>>3:148、振り返り、ヤニクに向けられた剣に気付けば、そちらへ円月輪を投げる。]
(1) 2013/06/19(Wed) 00時頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 00時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 00時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 01時頃
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[燃え盛る焔蛇が、片足を絡める] [目の前には、振り上げられた焔剣]
……な、ん…
[幾条もの有刺鉄線は、守るように展開され] [されど間に合わず、棘ごと断ち切られる。
(2) 2013/06/19(Wed) 01時頃
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なんで、だよ……
[鎖骨まで断ち切られ、ぐらりと身体が傾ぐ]
…どこ行ってやがったかと思えば、何してんだよ!テメェッ!!!
(3) 2013/06/19(Wed) 01時頃
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ヤニクは、苦しげに膝を付く。傷口が焦げるいやなにおい。
2013/06/19(Wed) 01時頃
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[蜥蜴の時は攻撃する物体の動きは 見えなかったから全て受けるしかなかった。 だが今は蜥蜴の姿とは違い、円月輪の動き>>1も 魔法使いの俺はちゃんと『見える』から 攻撃を受けるつもりは無かった。
断ち切った棘を傷付くのも構わず左手で束で掴んで 円月輪を絡め取る様に受け止める]
殺し合わないと…生き残れないんだろ?
[ヤニクの怒声と共に投げられた問い>>3には 冷静にそう告げて、更に剣を身体へと押し込んだ]
(4) 2013/06/19(Wed) 01時頃
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[ソフィアはどうしたか。 任せた、と言った以上、コリーンはソフィアに任せるつもりだった。
膝を着いたヤニクはかなりの傷の様に見える。 だが油断は出来ないとトドメを刺し掛けた時]
っっっ……。
[右腕が酷く疼いた。 目の前にいる弱りそうな獲物に 反応しているのでは無い事は俺自身が良く判る。
痛みすら覚える右腕に魔法を解除して黒く脈打つ腕を 押さえた]
(5) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[投げた円月輪>>1はホレーショーを狙ったものではなく、焔の剣がヤニクに届く前に、弾く事ができればと願って。 けれども時はすでに遅く、絡め取られ>>4、それは叶わなかった。]
[ソフィアに背を向ける事も構わずに。 攻撃を受けたとしても振り向かずに、二人の元へ走って。]
何言ってんのよ!!! やめてよッッ!!
[触るな>>1:128と言われたのは、いつの事だったか。 ヤニクへと押し込む剣、逆の力を込めて引き離そうとする。 女の力では、負けるだろうが。]
(6) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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…あぁ、……ぁ……。
[ガクガクと震えの止まらない身体] [痛みとかそんなのはもうよくわからなくて] [押し込まれる刃の熱に、流れる血が沸騰しそうなほど]
[あぁ、こんな感じ…前にもあったような]
(7) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[今のままではそれこそソフィアの足手纏いになる。
ちらりとヤニクの傷を見つめて、ソフィアの消耗した 供物で完治するかどうか一瞬悩んだ後]
ソフィア。 俺はまだ…回復しきれてない……。 お前なら、大丈夫だ。
[2人の声を聞くなとばかりに、力強くソフィアを見つめて 痛む右腕に促されるまま、強力な魔力を求めて 森の奥へと駆け出した。
ヤニクが少しでも動くようなら傷口を思い切り 蹴り付けようとするだろうが、右腕の痛みのせいで 外れるかもしれない]
(8) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[魔法が解除された隙>>5に、ヤニクとホレーショーの間に滑り込み。]
何で、ヤニクに攻撃するの?
[ヤニクを背に庇ったまま、視線はホレーショーへ。]
(9) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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―イアンとの別れ―
[空中でイアンに接した瞬間、激しい電撃の余波が狼へと襲いかかった。 ぶすぶすと焦げ付く臭いを発しながら、背に触れる熱い体。 力を失った『人』の肉体。 肉体を貫く雷電に全身を痙攣させながら、辛うじて地面に着地し、四足を踏ん張った。
恐らくは、周囲の全てが水に覆われていたためだろう。 着水すると同時に、一時的な雷撃は周囲に拡散され弱まっていく。 呼吸を整えろ。そう言い聞かせ、歯を食いしばりながら狼の早い呼気を収めていたところで。 背中の上から、よく聞きなれた声が自らの名前を呼んでくる>>3:149]
……………………。
[初めて背に乗せた>>3:123>>3:124時よりも、はるかに力を失っている。 あの時も同じように呼びかけられたが、それとは異なる状態なのは了然のこと。 狼は、答えない。ただ、挙げられていく名前の一つひとつを、痛みに耐えながら耳にする。 やがて、聞きとれない声を1つ挟んで挙げられた、知らない名前が――――]
(10) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[「人それぞれだ」>>2:44。再びヴェスパタインの声が蘇る。 ジョージ。それが何者>>1:121>>1:122>>1:124なのかは、狼に悟ることはできない。 ただ、今際の際に呼びかけずにはいられない、そんな相手なのだと理解した。 今際の際……イアンはもう、助からない。 いや、ひどく冷たく言うならば、無事に殺害に至れる、という言葉にもなりはする、が。 二度と触れ得ぬだろう背の感触が口惜しく、体の痺れを言い訳として、しばらくはそのまま立ち尽くす]
約束を、守るぞ。
[どれほどそうしていたことだろう。 やがて人の姿に戻ると、ツェツィーリヤの隣にイアンを横たえた。 口にしたのは、この村で最初に出会った時>>0:145>>0:156の続き。 あの頃は、その言葉通りになるとは思ってはいなかったが。 彼にかざすは、右手の右手。おそらく……そうゆう割り振りだったのだろう。
選択の、余地はない。 右手に再び力を込めて、イアンを『生贄』として、取り込んだ。 自らの、『糧』として]
(11) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[供物の破損は修復されなくても、内包する力は回復されていくのを感じれば、もはや動かない2つの体を、じっと見つめる。 イアンの魂も、彼が取りこんだ魂も、先ほどよりさらに赤黒く染まる腕に取り込まれていることだろう。 その時ふと、彼のシャツのポケットに、『死神の指先』>>2:13が収められていることに気がついた。 その意図>>3:56は、ヴェラには明確に知ることはできなかったが……その気持ちは微かであれ、分かる様な気がした]
……これは、お前の家族か?
[気がついたのは、ロケットつきのペンダントの存在>>1:121。 手にとって、中を開いた訳ではない。たまたま開いていたのを覗いてしまっただけのことだ。 すでに命の光を失ったイアンは、当然問いかけには答えない。 ただ、返答を待つように、少しの間、焦げついたイアンの顔を見つめていた。 その時間も長くはない。 血の臭いを嗅いだ下級魔物が集まってくる気配を察知して、ヴェラは白狼の毛皮へと手を伸ばす]
(12) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[ヤニクに縋るコリーンにも当たるかどうかは判らないが 蹴りを放って駆け出した。
今の状態ならヤニクの傍を離れる事は無いだろうと踏んで 振り向くことなく森の奥へと駆けていく。
体力は完全ではないが、傷はあらかた治っている。
右腕の飢餓とも切望とも言える消えようとする命への 執着に身も心も任せて。 駆ける姿は再び氷の蜥蜴へと変化する。
目指すのは天の裁きの如く降り降りた雷撃の元。
同じく魔に堕ちたイアンを取り込もうと 白狼の前に雹とと共に舞い降りる**]
(13) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[そのまま、立ち去ろうとする。 2人の肉体は、これから魔物に喰われるか、もしくはやがては消滅することになるのだろう。 ともあれ、立ち去るヴェラに新たな所有物などありはしない。 『死神の指先』も、『鉤爪の破片』も、『雷の矢尻』も、そのままに。 もちろん、イアンの持っていたペンダントも]
いつか、全部聞かせてくれ。
[そう言って、2つの遺体に対し背を向ける。 告げているのは、軽く持ちあげた右手に対し]
いつになるかは分からんが、私の隣で、話して……。
[ヴェラは、それ以上は言葉にせずに。 小さく嘆息をついた後、もの言わずに済む狼へと変化した。 そして、感情により涙腺を働かすことのない傷ついた狼は、魂だけを携えて、2人の遺体を後にした]
(14) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 01時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 01時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[ソフィアへかけられた言葉>>8に、彼女とホレーショーは共闘関係にあるのだと分かる。]
……ッッ!!!
[放たれた蹴り>>13を、傷ついた左腕で受けた。 涙が零れたのは、きっと、酷く痛んだせいだ。]
[背に庇ったヤニク>>7の方へ向き直れば、両手に頬を包んで。]
……しっかりしなさい。
[そう言ってから、ソフィアを見据え。]
何で、貴女とホレーショーは、私達に攻撃するの?
(15) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[立ち上がれない] [体に力が入らない]
…ちく、しょぉ………
[こんどこそ、本当に死ぬのか] [拾われ、託された、命だってのに]
[ホレーショーの走り去るその先、風の温度が変わった気がした]
(16) 2013/06/19(Wed) 01時半頃
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ヤニクは、蹴り倒されたまま、冷たい雨に打たれている。
2013/06/19(Wed) 01時半頃
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[ソフィアから攻撃を受けても、力を失くしたままのヤニク>>16の傍から離れず、彼へ攻撃が届かない様動けば、その動きは大分制限される。]
死ぬわけにいかないんでしょ!? さっさと、逃げなさいッッ!!
(17) 2013/06/19(Wed) 02時頃
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[其処に横たわった彼女の身体。 隣にイアンが横たえられ、彼の死に瀕した息遣いは もう彼女には聞こえない。 彼女の魂は、其処にはないのだから。
生贄にされた彼女の身体は、 もう暫くすればおそらく霧散する。 其処に、遺体は残らない。 彼女が羽織っていたローブだけが、残るのだろう。]
(+0) 2013/06/19(Wed) 02時頃
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ヴェラは、この先で、何者かに遭遇するのだろうか……?**
2013/06/19(Wed) 02時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 02時頃
コリーンは、ソフィアを見据えたまま。**
2013/06/19(Wed) 02時頃
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[ゆっくりコリーンの元へと、歩き出す。]
氷、蜥蜴…ですか?>>1
[騙されるな。耳を傾けるな。 きっとそれは、コリーン自身の姿を語ったものに違いない。]
それは、とっても怖い話、ですね…?
[刹那、ヤニクへと向かう焔の大蛇を視線の端に捉えて。 それを合図にレイピアを構えたソフィアが飛んだのと、コリーンがヤニクを救うため背を向けたのはほぼ同時だった。]
[真っ直ぐ地面と並行に構えた得物による刺突。 しかしその剣先は、対象が咄嗟に動いたことで逸れてしまう。 レイピアの尖端は、コリーンの服を裂き、脇腹に傷を付けたのみ。]
(18) 2013/06/19(Wed) 07時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 08時頃
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― 同族に向けて ―
…ホレーショ、さん。
[薄れ行く意識の中で三人の名前を呼んだ後、彼が自分の名前を呼んだような気がした。 恐らく、ヴェラは約束通りに自分を糧にしようとする筈。 此処に来るまでの自分なら、迷うことなくそれを望んでいた。
けれど今は、ヴェラと比べればほんの一時を過ごしただけに過ぎない同族の方へと意識は向かう。 距離が離れたホレーショーの右手に宿る事は叶わないか。
それでも。 自分は此処だ、とヴェラには聞こえない声で彼を呼ぶ。]
(+1) 2013/06/19(Wed) 08時半頃
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― 森の奥・ヴェラと ―
[名前を呼びながら、脳裏に彼らの顔を思い浮かべた。 目は霞み、雷の衝撃で麻痺した身体は自力で動かす事はもう叶わない。 混濁していく意識の所為で痛みはあまりなかったが、背中にヴェラの感触をうっすらと感じていた。
―あぁ、懐かしいな。
淡く口元だけに笑みを浮かべる。 魔物になってからは、自分からヴェラに触れる事は無意識に減らしていたように思う。 それを彼は気付いていたかどうか。 死んだらもう味わえない感触を忘れないように頭に刻み込む。
>>11ヴェラはじっと黙っている。 まだ糧にしようとしないのを少しだけ不思議に思いながら、少しは哀しんでくれているのだろうかと考えていた。]
(+2) 2013/06/19(Wed) 08時半頃
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[約束を守る、というヴェラの言葉に同族の気配を探そうとした。 ―彼はソフィアと一緒にいると言っていたけれど、近付く気配はしていた。 まだ間に合わないか。
自分の身体がツェツィーリヤの隣、地面に横たえられる。 人の声で彼の名前を呼びたくなるのをぐっと我慢した。 ヴェラはホレーショーが魔物だとまだ気付いていない筈だから。 これ以上、足手まといになるわけにはいかない。
けれど、自分に残された時間は残り僅かで。 それを察したらしいヴェラの右手が翳される。
あの時は自分達がこうなるのはもっとずっと後だと思っていて。 ヴェラ達以外にその右手に宿りたいと願う人が出来るなんて想像もしていなかった。]
(+3) 2013/06/19(Wed) 08時半頃
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[>>12やがて自分はヴェラの右手に宿され、肉体から完全に魂が切り離される。 その内に自分の肉体は霧散するのだろうか。 下級の魔物に食われるなんて癪だから、そちらの方がましだと思いながら。 魂を失った肉体は、此処にまだ辿り着かぬ彼にとってはもう無価値か。
ヴェラが『死神の指先』の存在に気付く。 墓を作る代わりに拝借したそれを、ヴェスパタインは許してくれるだろうか。]
―そうだよ。
[不意に掛けられた問いかけに、ペンダントの事だと察して答えたけれど、恐らく彼の耳には届いていないだろう。 自分も弟に何度か話し掛けたけど、答えは聞こえてこなかったから。 或いは拒否されていたのかもしれないけれど。
血の匂いに魅かれてやって来た下級の魔物の気配。 ―あぁ、お前達なんかお呼びじゃない。]
(+4) 2013/06/19(Wed) 08時半頃
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[>>14魂はヴェラに寄り添って、二十年と数年使っていた肉体に別れを告げる。 自分の右手に呼び掛ける言葉には、両腰に手を当てているような気分で彼に返す。]
―いいけど。
俺を糧にしたんだから、少しでも長生きしてよ。
[出来たら違う人が良かったんだけど、なんて。 ヴェラが聞いたら怒るだろうか。 同族に生きながらえて欲しいと思うし、彼にも同じようにそう思う。 ―それは自分が彼らと共にいられなかったのと同じで、両立し得ない願い。
同様に彼の右手に宿ったツェツィーリヤは今、何を思っているのだろうか。 やがて狼の姿になったヴェラと共に、森の奥を後にした。**]
(+5) 2013/06/19(Wed) 08時半頃
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記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 08時半頃
記者 イアンは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 09時頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 19時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/06/19(Wed) 20時頃
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―広場―
あいつめ……一体どこへ行ったのだ。
[ヴェラは、ぬかるみの中に置き去りになっている革袋>>2:194をつかみ上げ、ゆっくりと周囲を見渡した。 そこに、人影は見当たらない。「あいつ」と示した少女が握りしめていただろう革袋>>3:45だけが、雨に赤く染まっている。 「持っていろ」と言われていたものを、無下に放り出す人間には思えない。 それだけの事態が、なにかここで起こっていたというのだろうか]
まったく。すべてが終わったことを教えてやろうと……ぐっ。
[革袋を手に取り、胸によぎる不安を払拭するように吐き出した呟きが、中途で途切れた。 袋を掴んだ、右手が熱い。 思えば、通常の動植物や人間ではない、短時間の間に2人もの魔法使いを生贄としたのだ。 おそらくは、彼らに宿っていた魂と共に。 伸ばされた右手は、赤い雨でもその色を隠せないくらいに、赤黒く明滅している]
(19) 2013/06/19(Wed) 20時半頃
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喰い過ぎだな。こんなことを言うのは、お前たちに悪いが。
[伸ばしたままの右手に向かって、そう言ってから、苦笑した。 魔法使いの生命の延長の1つに、魔物がある>>3:115。 群れを好むヴェラは『狩り』の頻度に比べれば、分け合う分だけ得てきた『餌』は少なかったのかもしれないが。 もともと変身に慣れ親しんだこの体は、いつ変貌を遂げてもおかしくはない状態だったのかもしれない]
ま、私は強いから問題なく背負えるが。 …………ん?
[ふと、何かの気配を感じた気がして、ヴェラは革袋を抱きしめ、再び周囲を見渡した。 それはただの気配。ヴェラの鼻は雨に絶たれているのだから。 何かが、決して小さくない何かが、自分が立ち去ってきた方向へと、突き進んでいく>>気配>>13。 ピキッ……パキッ……と。 生まれるは疑念から、やがては滾る思いへと。今、狼の姿であれば、背の毛が逆立っていたことだろう。 ヴェラは革袋を胸に抱くと、迷わず毛皮を解き放った]
(20) 2013/06/19(Wed) 20時半頃
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