267 【突発誰歓】蔵書点検の狭間に【5発言RP】
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モンドに9人が投票した。
トレイルに1人が投票した。
モンドは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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[図書館にも皆だいぶ慣れて来た頃。 夜が随分と騒がしくなってきて、チョコレートの減りも早くなってくる、そんな頃。]
うんうん、最近はどうだい? 楽しそうにしてくれるならば、願ったり叶ったりだよ。 ちょっとばかり、ルール違反が増えかけているのは困るけれどもね。
[図書館の本来のあるべき姿は、本の貸し出しを目的とするもの。その肝心の本がおかしなことになっては堪らない。 と言えども、苦言を挺せども、きっとティモシーが本気で怒ることはこれまでもこれからも無いだろう。]
(0) uiro 2017/07/19(Wed) 23時半頃
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今の時期は――怪談話が流行る頃かな。 今度特集をしてみようと思うんだけど。 おすすめなどは、有るかい?
[本のことは本が一番知っている。 図書館だよりの編集作業をしながら、図書館のコーナーについて彼らに助言を求めることはよくあった。 ティモシーすら知らない逸話まで引っ張り出してくれる事すらあるので、いつも驚かされっぱなしだと思う。]
…なるほど… いい特集が出来そうだ。 ありがとうね。
(1) uiro 2017/07/19(Wed) 23時半頃
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[いつだっただろう。誰かに聞かれた事がある。 "我々本も、ある意味現代の妖怪の様なものでは"、と。 館長はきょとんとした後に、曖昧に笑って。]
ああ、確かに。 僕がそう思った事はないけれど、 知らない人からすれば、君達も立派な妖怪になってしまうのかな。
[知らないから妖怪扱いとは、随分失礼な気もするけれどね。 いやいや、もしかすると我々が普段妖怪だ怪談だと騒いでいるものも、存外君達の様な愉快なものの仕業なのかもしれない。]
(2) uiro 2017/07/19(Wed) 23時半頃
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気にする事はないよ。 全ては人間が勝手に産み出したもの。 非常に身勝手な偶然の上で、現代は出来ているんだよ。
[さてさて、その様な感じで 妖怪による怪談話のプロデュースは、なんやかんやで好評に終わったという。]
(3) uiro 2017/07/19(Wed) 23時半頃
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[次は、次は、 先の展開を追いかけて、追いかけて。 待ちきれないように、項を捲る。]*
(4) uiro 2017/07/19(Wed) 23時半頃
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5d縁故先(振る→振られる)
モンド→朝顔
トレイル→アシモフ
デメテル→ロビン
ヤニク→ディーン
朝顔→ホレーショー
アシモフ→モンド
ロビン→トレイル
ディーン→デメテル
ホレーショー→ヤニク
(#0) 2017/07/19(Wed) 23時半頃
・4dも5dもごっちゃになってしまったので、
10発言分、明後日の23時までに消化していただければ大丈夫です。
今まで通り1日5発言ずつでも、さくっと10発言終わらせて
あとはお返事とかイフロルとかに費やしていただいても大丈夫です。
・館長のロルは23時に定期的に回します。あと2回。
・お返事は独り言で行うか、もしくは縁故振りと混ざらない様に表にお返事だと明記してロルをお願いします。
(#1) 2017/07/19(Wed) 23時半頃
なんか色々ぐだってしまって申し訳ないです!!!!!
(#2) 2017/07/19(Wed) 23時半頃
革命家 モンドは、メモを貼った。
suzume88 2017/07/19(Wed) 23時半頃
双子 朝顔は、メモを貼った。
blau 2017/07/19(Wed) 23時半頃
営利政府 トレイルは、メモを貼った。
Rouge 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ ところで。 ボクというねずみは たとえ物語の中でも、 誰かを背に乗せたことは無かったし、 ちぃさな身体でちょこまか動くだけで満足していた。 それはねずみだから当たり前で、 ボク自身もそれを受け入れて、いたのだけど。
…図書館へ来てから、その気持ちが すこぅし、変わってしまった。 ]
(5) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ 何故って、 ボクにないふわふわの毛並みを持って、 ボクにないがっしりした体格を持って、 ロビンを乗っけたり、 ディーンを癒やしたりするホレーショーが ボクの近くに居るからさ! しかも聞くところによると、 ホレーショーは色んな動物になれるらしい。 …同じ"どうぶつ"なのに、 ボクに出来ないことが沢山あるなんて、 本の世界というものは世知辛い。
ボクは皆に乗るしか出来ないし、 ねずみ以外にはなれないのに! ]
(6) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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青い鳥 デメテルは、メモを貼った。
flickeringly 2017/07/20(Thu) 00時頃
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「ちゅう!ちゅう!」
[ ある日のこと。 ボクは本の中で貰ったお人形を身体にくくり、 おおきく、真っ白でふわふわ、 犬になったホレーショーの目の前に立っていた。 ( 猫になってないのにほっとなんてしてないよ! ……本当だってば。信じておくれよ! )
ちゅうちゅう。 何時もより強めの「ちゅう」で、 "ボクだってここまでできるんだ!"って ちぃさなねずみの胸をはっていた。 要は、 ── ちぃさなからだに大きな敵対心を 彼に持っていた訳なんだ。 ]
(7) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ ボクのある種の威嚇に対して、 ホレーショーはどう思っていたのかな。
ただ。 ホレーショーがねずみのボクへ、 天敵、猫の姿を見せていなかったことからも、 彼が同じどうぶつのボクに対して 優しいのだろうことは、分かっていたんだ。
それも含めて"こうなりたい"って気持ちは、 今でもボクの中にある。 チョコレート争奪戦で張り合ってしまうのも、 そんなこどもっぽい心故のおはなしだったんだ。 ]
(8) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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[ だけど、そんなことが続いたある日。 …ボクはとうとう、魅惑のもふもふの前に屈した。 ちゅう!と鳴いたその意は、敵情視察。 "どんな毛並みか見てみせる!"で。 しかし結果はお察しである。
……ああなんて気持ちいい毛並みなんだろう。 初めておおきな腹にお邪魔したときは おおきな毛の中で転がりながら、 ボクはちゅうちゅう、鳴いていた。 "ボクだって、ボクだって負けないからな!" そう言いたかった。言いたかったんだけど。
ああ、気持ちいいなあ… ……*ちゅう* ]
(9) mayam 2017/07/20(Thu) 00時頃
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――この世で一番みじかい愛の詩――
[最近お話してくれるようになった辞書さん。 真面目なビジネス書のことが気になってるみたいです。
それとなく、悔いのないよう素直に自分の気持ちに向き合って貰うには、どう水を向けると良いでしょうね。……社宅で花火や西瓜を持ち出してはいけないのは学びました。
今の家主は若くバイタリティに溢れ、おおよそ実用書を好めど情緒を解さぬ訳ではありません。きっと、読み込んだこの子たちのことも大事にするでしょうが、いつ何があるか分からないのは万物のさだめ。
仄かに香るだけだった『わたし』の初恋のお話を聞いて貰ってみましょうか。 ディーンさま、とご本人を前に御名前を呼べたのはほんの数回でしたの。最初は、笑った顔が見てみたいだけだったのに。いつしか朝顔は、自覚もないままはかない恋をしておりました。
一番みじかい愛の詩は愛の一字だそうですけれど、一番みじかい恋の詩は、きっと想う方の御名前です。どんどん呼び合いなさいませ、って。伝えたいと思います]
(10) blau 2017/07/20(Thu) 00時半頃
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[たまに、ほれーしょさんをモフモフする姿。 それでも眉間にシワを寄せた、いつものお顔。
始めは、モンドさまのご本の方と近い時代の伝記のおひとなのかしら、と思っていたのです。
あまりに色濃い悲嘆の影。纏わる死の噂。 物語の、苦難のただなかに在るお方。それを知った時は 驚いたものでしたわ。朝顔にとって、物語とは苦しみの 末に幸福が待ち受けているものでしたの。 そばの青い鳥に気づいたり。冒険を成し遂げたり。 今でこそ、ジャンルも結末も様々と存じておりますが、眉間のシワをうかがうたび心にモヤがかかっていたのでございます。
……光に陰が付き物のように絶望にも希望があってほしい。
ディーンさまの在り方を否定することになるでしょうか? 小さな明かりは暗闇を際立たせるだけでしょうか? 願いは単純ながら朝顔には難しい命題でございました]
(11) blau 2017/07/20(Thu) 00時半頃
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[アシモフさまにこそこそ相談してみたり、 流石にロビンさまには聞きにくい……とグルグルしたり。
朝顔は、直接お名前も呼べないまま 西瓜をお裾分けしたり笑いかけたりするのが精いっぱい。 ディーンさまの人間と距離を置くような言動を真に受けてよいのか、判断しかねていたのですね。
辛うじて朝顔からお近づきになれた数回は、いずれもお姉さまに温もりを分けて頂いた日のことでした。 おはよう、おやすみ。分かち合う素敵な思い出。 『わたし』はディーンさまにせめて本の中に図書館の思い出を携えて頂きたくて。出来ればその一部になりたいな、と恐る恐る明け方の本棚に駆けてゆくのでございます。
ほんのりと蜜柑の花の香りを纏う、お洒落をして。 ――ただし向かうのは大抵『奇書』そのものの元でした]
(12) blau 2017/07/20(Thu) 00時半頃
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[落丁している時は、うつくしく古びた装丁をそっと撫で。 悲嘆の主人公がいる時は、頁を繰りながら小さな声で。
ディーンさま、と語りかけるのです。
こわい動物がでたら、ほれーしょさんに教わって対抗するのです。ひどいウソをつくひとは、お姉さまの羽で擽ってしまいましょう。何処をさすらっていても空には月が宿っているわ。
朝顔は、こわい、悲しいと感じる心を分けてほしかったのでしょう。今なら、そんな風に自分の気持ちを理解できる気がします。
ディーンさまの口から語って頂いて、直接向き合って伝えればよかった。物語の痛苦は和らげられずとも、鈍らせねば耐え難い心に代わって、作者さまが伝えようとする悲嘆を感じたかったと。
遠回し、遠回しの声援は頁越し、拙い声に乗せて物語の男へと送られました。上擦ったり涙が混じったり、うるさい読者でございましたね。
朝顔は、開館時間が来る前にぴゃっと自分の本へ帰るのです。鮮やかな生と微かな死が香る夏のなかへ]
(13) blau 2017/07/20(Thu) 00時半頃
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[先生の初恋のひとは、夏のある日突然に命を落としました。 結局、詳しくは描かれなかったそれの顛末を 朝顔は知りません。ただ、お線香の匂いと 焦がれるような寂しさ、悲しさを知るのみです。
ひとが最後まで覚えていられるのは、声や香りのような視覚に依らないものだそうですね。先生が書いた彼女は、改稿を重ねるうちにそのように薄れていきましたから、朝顔はそう信じています。
時間も空間もバラバラのわたしたち。 朝顔の声や足音が、暗い痛苦のなかで僅かでも図書館の日々を振り返る縁になっていたら良いのですけれど。
朝顔は、幼い恋の香りに触れるたび貴方のむつかしいお顔を思い出します。お声、もっと聞いておいたらよかった! 仄かで叶わないのも初恋の醍醐味、なんて強がってお澄まししておきましょう。未熟でも、蜜柑の香は確かに思い出に残っているのですから**]
(14) blau 2017/07/20(Thu) 00時半頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
scarecrow 2017/07/20(Thu) 00時半頃
さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
scarecrow 2017/07/20(Thu) 01時頃
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[本というものは、同じ形をしていても その存在の有り様は様々ある。 だからこそ、対極にあり 触れ得ぬ、触れるべきでない間柄もある。
男にとってそれが顕著に現れたのは、 色男の王子と幸福を運ぶ青い鳥に対してだった。 こと色男に関しては、 避けていたと言って良いかもしれない。 嫌いだとか、そういう積極的な感情を抱きはしないが 物の繋がりにさえ損得勘定を見出す男だ、 関わり合いになっても、お互い損をするだけだろう と。
何処と無く距離を開け、 滑らかに動くその口から奏でられる言葉が、 己に向けられる事は無いよう、努めていた]
(15) めのこ 2017/07/20(Thu) 07時半頃
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[────だから、その日彼と出会ってしまった時は 恐らく、これまでに無く険しい表情をしたに違いない]
おや、色男さん。今日はお一人ですか? いつも侍らせている"お姫様"はどうしました?
[お喋りな王子と、青い羽を持つ彼女。 二人の関係がどういったものなのかも、 彼女の胸に秘められた想いをも知らぬ男は、 軽々しく、舌先を転がす。
男にとっては、嫌味という程のものでもない。 ただ少し、声音に強張りがあったのは、 目の前の存在に、気後れしていたからか]
……まあ、何方にしても ぼくには関係ありませんね。
(16) めのこ 2017/07/20(Thu) 07時半頃
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[そう言って、その日はすぐに別れてしまった。 彼と違い、男は自分の物語を 進んで人に聞かせようという思いは無い。 そして、向こうの話を聞く気も無い。 話す事など互いに無いものだと決め付けて、 まるで逃げる様に、王子の元を離れたのだ。
まさか、それから幾許もせず 再び気不味い邂逅をするだなんて思いもせず]
…………げ、
[その時は、ああ、何とも不躾な対応だったろう。 男自身、流石にこれはどうかと思ったものだから、 呻きの零れた口元を、咄嗟に手で押さえて。
"失礼"と、咳払い一つ。 そうして交わすのは、一つ二つ、軽い会話だけ。 彼の話が長引く前に、さっさと切り上げてしまって]
(17) めのこ 2017/07/20(Thu) 07時半頃
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[それからも、そんな事が幾度か続けば、 いい加減腹も括れるというもの。 色男を見てもそそくさその場を離れぬ様になるまで、 そこそこの月日をかけただろうが、 結局彼の連ねる物語を聞く事にも慣れてしまって。 "ああはいはい、そうですね"、なんて どうでも良さ気な返事を返す日々。
けれど、彼の話を聞いていないというわけでもなく]
痛みの中で手に入れられるものがあるというなら、 ……ぼくも、何かを手に入れられたんでしょうかねえ。
[彼の最後の台詞>>1:25を引き合いに、何気ない呟きを。 彼からの答えなど端から求めてはおらず、 その先にも言葉を続けるつもりで、 だのに、躊躇い躊躇い、眉間の皺を深くしながら]
(18) めのこ 2017/07/20(Thu) 07時半頃
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────……手に入れられているのだとしたら、 きみもきっと、その中の一つだ。
["本"の中では得られずとも、 語らい、触れ合った縁達は、きっと。 綴られた痛苦があったからこそ、手に入れられたもの。 不本意な腐れ縁だとは思うけれど これが無かったらと思うと、胸がざわつく]
……さて。色男さん? 今日はどんなお話を聞かせてくれるんです?
[付け足す一言は、疑い様も無く、話題転化の誤魔化し。
自分らしくない言葉は、 ……さっさと、流してしまうに限る*]
(19) めのこ 2017/07/20(Thu) 07時半頃
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会計士 ディーンは、メモを貼った。
めのこ 2017/07/20(Thu) 07時半頃
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──── それは恋慕にも似て ────
レディー・グローリー、儚き花香の君よ。 夏の象徴と生まれた姫よ。
[ はてさて、始まりはいつだったか。 訂正されても直さない呼び方はともかく そのものがこちらをどう思っているかも置いておき
青鳥が月光に囀る夜は 僕は決まって朝顔という本の娘の元へ足を運んだ
結ばれぬ定めと取り決められ しかし彼女しかいないのだと窓辺へ通う青年とは違う。 だが、不誠実とは呼ばないでほしい。 想いの種類は似て、しかし違っているのだから。 ]
(20) Rouge 2017/07/20(Thu) 14時半頃
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[ 僕が王子として在る本の中は 成り立ちも、国々も、生きる者たちの種も 何もかもが現実と違う架空の世界である。 しかし、想像には土台があるもので 多くのファンタジーがそうであるように 古くの欧州が文化の下地となっているらしい。
故にそのストーリーの舞台には きっと先生の頭の中にすら朝顔の国は存在しない。 だからこそ、惹かれるものがあった。 ]
どうだろう。今日は少し趣向を変えよう。 本の海で仲間と語らうのも悪くないことだが たまにはふたりだけも良いんじゃないかな 黒曜の乙女を僕の城へ拐わせてくれないかい? [ 彼女に描かれる世界を、異国の夏の風景を 熱を籠らせる風が運ぶ草の薫りを 朝顔の知る全てを教えてもらったし、 その夜は知られたいとも感じた。 ]
(21) Rouge 2017/07/20(Thu) 14時半頃
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皆が寝静まった頃がいいな。 執事も眠っていて、丁度良い。
いつも夜中にぐたぐたとさぼっている兵士がいるんだ。 皆同じ兜と鎧だけれど、見分け方がある。 あの怠け者は象牙のペンダントを下げているのさ。 彼のところから入れば、簡単に潜り込める。
ああ、心配はいらないよ 月の狼は入って来れないさ。僕らとは違う。 王室付きの魔女が守護の呪文を掛けているんだ。
そのまま食料庫に行こうか。 秘密でとっておきをご馳走するよ。 瓜科の大きな緑の実なのだけれど、食べたことは?
(22) Rouge 2017/07/20(Thu) 14時半頃
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調達に成功したのなら、切り分けて中庭に行こう。 何故か人参のような形に整えられた生け垣の先にはね 黒白の花園があるんだ。 地味だと思うかな?それはそれで趣があるものだよ。
薔薇のアーチの下を潜ったのなら 目の前に噴水が見えるだろう。 普段は深い海のように暗いけれど 三日月の夜だけは澄んで見えるのさ。
その底には何があると思う?秘密だよ。 答えは得物を食べる時に知れることだろう。 半分づつ、贅沢にね。
僕の本の世界は 貴女と貴女の先生が愛した世界とは違うだろうね。 それでも、だ。 退屈な議事録を捲るよりずっと面白いと思わないかな? きっと楽しめるよ。それこそ千の夜を明かせる程にね。
(23) Rouge 2017/07/20(Thu) 14時半頃
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貴女という本が誰か一人のものとなり、 その者の為だけに頁が捲られるようになる。 慎ましく美しい世界は独占されてしまう。
そんな未来を思い描くと、僕はいつでもね 心寂しくなり、想像上の人物を妬んでしまうのさ。 [ 噴水の前、蔓草の屋根の下で 薄緑の果肉をスプーンに乗せながら告げた心の内。 物語の住民たる存在が 自らの世界ではない本へそんな感情を抱く おかしなことだと思うだろうか。
しかし、先生は紙の上へ僕を人間として創った。 ならば仕方ないことではないだろうか。 人は常に正しく在れるわけじゃない。
恋物語で姫へと囁くものと 図書館に巡る桃色の想いとも違っていても。 きっとそれは「恋」と呼ぶのが一番近かった。 ]*
(24) Rouge 2017/07/20(Thu) 14時半頃
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営利政府 トレイルは、メモを貼った。
Rouge 2017/07/20(Thu) 15時頃
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─ 図書館:第三夜 ─
2週間程、皆から流離っていたんだ。
…いや、“おつきさま”としてじゃなくて。俺が住んでいる本が貸し出されてしまったものだから。暫く、本の森《図書館》から離れる生活をすることになってしまって。
借りたのは初老の男性だったかな、どうやら若い頃に、外国をよく旅していたらしくてね。
歴史にも詳しいのか、俺が本から語る話を読んで「ああ、あそこのあれかな…」なんて呟いたりもしていたな(途中で、孫娘が「お爺ちゃん、絵を描いたのよ。見て見てー」なんて部屋に入ってきたりもしたから、全部読み終えるのに時間掛かってはいたけど)。
(25) scarecrow 2017/07/20(Thu) 15時半頃
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俺が彷徨う回数は、いわゆる「人気の本」と比べたら圧倒的に少ないけど…。
貸し出されれば、やはり心は躍る。ああ、この人はこの「絵のない絵本」の絵が見える人なのかな?と。見える人に出会えると、やはり嬉しいね。
もちろん見えない人もそれなりに。
「ポンペイってどこだったかしら…」 「タガラシって何だっけ」 「七月革命…フランスの歴史、だったかなあ」
そんな時、俺はいつも思うのさ。「ああ、ロビンが俺と一緒に来ていて、手ほどきしてくれればなあ!」って。
(26) scarecrow 2017/07/20(Thu) 15時半頃
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だが悲しいかな、ロビンは【参考図書】なのである。つまり…世間一般の図書館において、「貸し出し禁止」とされているもの。辞書・事典・図鑑・年鑑・年表・地図帳などはこれに該当してしまうのだった。
(一番役に立てそうな時に、「いない」なんて不憫すぎないか?彼)
家の人に根性があれば、俺はその人が持っている辞書の助けを借りて読まれる事になるのだけど。ロビンの様な、「生きた」辞書には中々出会えていない。
(彼自身は、今の扱いに不満を抱いてはいないようだが)
(27) scarecrow 2017/07/20(Thu) 15時半頃
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俺には分かる、君がいるべきは。本棚の隅なんかじゃない、…その力を必要としているひとたちに…もっと気づいて貰えれば…
[だが、その潜在能力の割に、活躍出来ていないロビンに対して幾ら「憐憫」の情を抱いても、「見守る」事しか出来ない俺にはどうしようもなく…本の森《図書館》に戻って来る度、ため息をつくばかりだった。
彼が、その後の蔵書点検の後に。《学校》という場で、>>1:50運命の出会いをするとは当時の俺は知りもせず]
(28) scarecrow 2017/07/20(Thu) 16時頃
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[さてロビンの事は、俺自身も頼りにしているのだが。ある時]
「あざます」って何の事だか分かるか? 今日、《図書館》に本を返した子が言っていたんだが…
[と尋ねてみたところ、国語辞典にその言葉は無かったようで。俺の聞き違い…だった…のかなあ?]**
(29) scarecrow 2017/07/20(Thu) 16時半頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
scarecrow 2017/07/20(Thu) 16時半頃
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[たくさんの本が住むこの図書館。 人の形をした仲間だけでなく 愛らしい小動物も、のびのびと暮らしている。 きっとティモシーさんの優しい人柄が この図書館の調和を保っているのだろう。]
いいなぁ。
[いま眼差しが向ける場所。 慈愛を注ぐ朝顔さんの肩。 そこにはふわふわの可愛らしい アシモフさんがいた。 思えばロビンさんの肩にも乗っていたふわふわ。 仲良さそうにふたりで窓辺を眺める姿も 発見した過去があったっけ。]
(30) flickeringly 2017/07/20(Thu) 21時半頃
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["おむにばす" に活躍するあのねずみさん。 主役でなくても脇役として活躍する様子は まるでスーパースターのようにキラキラで。 同時に「かわいい、癒される」と飾りたくなる キャラクターみたいに愛らしい。 『青い鳥』には存在しない可愛らしさ。
わたしも掌に乗せたり 「相棒」みたいに肩に乗せてみたい。
クリスマスにプレゼントを欲しがる子供の様に。 どうやったら仲良くなれるのか観察しつつ じぃ、と熱い視線を 朝顔さんとアシモフさんに注ぐ日常。]
ちーず、があれば わたしでもなかよくなれるかな。
[首を傾げた視線の先。 真っ白な毛糸玉が置かれてあり、表情を明るくする。]
(31) flickeringly 2017/07/20(Thu) 21時半頃
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[時は流れ、蒸される星々の下を風が通る。 夜風が涼しいと笑いかけた相手は、王子様。]
トレイルさん。 きょうは、お見せしたいものがあったんです。
[そう言って、わたしの肩に、ちょこんと乗せたもの。 白いふわふわ。 黒いペンで、目と鼻を描き ついでに赤いリボンをつけた毛糸玉のそれである。 アシモフさん本人と、ねずみサイズのこの毛糸玉を並べたら。 まるで恋人同士にも見えるかなと膨らむ想像。 つまり、わたしにとって自信作。 されど、王子様にとってどう見えるかは相手の自由。]
アシモフさん2号です。 わたしのお友だち。
[ふふふ、と呼気を撒く。 人形と呼ぶにしては少々不格好な作り物に対して。]
(32) flickeringly 2017/07/20(Thu) 21時半頃
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…わたし、まだ アシモフさんと触れあった過去がなくて。 どうやったら心ひらいてもらえるかも わからなくて…。
[わたしが心開いている王子様へ。 沈んだような憂いたような声を預け。]
だから、いまは、アシモフさんを観察しながら。 アシモフさん2号を使って なかよくなる練習をしようと思うのです。
[いつかはアシモフさん本人を 肩に乗せたいと願う星夜。
アシモフさんの好奇心が わたしに向けられる日を密かに待ち望む。]
(33) flickeringly 2017/07/20(Thu) 21時半頃
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ちゅう、 ちゅう。
[また日々を重ね。 大好きなソファーに座り。 朝顔さんの肩上に乗るアシモフさんを観察。
アシモフさんの鳴き声を完璧に真似たら やがて会話が出来るようになるだろうか。 期待を混ぜて、どうですか?と首を傾げた先は ねずみの姿に寄せた、白い毛糸玉。*]
(34) flickeringly 2017/07/20(Thu) 21時半頃
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青い鳥 デメテルは、メモを貼った。
flickeringly 2017/07/20(Thu) 21時半頃
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[それは、なんでもない日の、ある夜の事。 図書館の中はいつも通り。みんなの囁きでいっぱい。 なんの変哲もない、平和そのものだったのだが。 ―――最近、おれにはある悩みごとがあったんだ。]
くぅ〜ん…………
[お気に入りのソファの上でおなかを上にして 図書館の天井を見上げること、数分。
かんたんなことばと絵で出来ているおれは どうぶついがいの、むずかしいことはわからない。 おれの言う"どうぶつ"には、にんげんは含まれてない。 だから―――]
……にんげんって、むつかしいな
[ごろん。と、寝返りを打って。 そうつぶやいた視線の先に、一人の影が見えた。]
(35) kaomozi 2017/07/20(Thu) 23時頃
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[おれはどうぶつ図鑑ではあるが、子供用だから。 いろんなどうぶつを知ってはいても、 それぞれのどうぶつにどんな奴がいるかは、 ……実は、あんまり詳しくない。 青い鳥といえば、セキセイインコだろうか? 捕まえれば…ええと、幸福になれる……だったか?
捕まえた本人が幸福になれるのか?とか ききかじりで、あやふやな知識のままで。 『やってみたい!』なんていう思いを原動力に。
おれはそーーーっと、デメテルの傍へと近寄って……]
………わうっ!つかまえたぞ!!
[白いいぬの手でデメテルの足をふにりと掴み。 おれは得意げにそう言って、顔を見上げて吠えたのさ。]
(36) kaomozi 2017/07/20(Thu) 23時頃
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[つかまえてすぐに聞いたこと。]
おれ、青い鳥のデメテルを捕まえたから "しあわせ"ってやつが、手に入るか?
[それは、おれを今日一日悩ませていた いぬの頭ではむずかしい疑問、そのままだ。]
それとも――― "こいびと"にならないと、幸せにはなれない?
[おれは、捕まえられたことがうれしくて。 デメテルならきっと知っていると信じる眼で。 尻尾をぶんぶん振りながら。 無邪気に、デメテルに疑問を投げかけた。]
(37) kaomozi 2017/07/20(Thu) 23時頃
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[すこしまえ。 恋愛小説というジャンルの本のやつに、 『にんげんはこいびとになるのがしあわせなのよ』 と、教えてもらった。]
おれは、"しあわせ"ってやつの正体も。 "こいびと"ってやつもわかんなくてさ。
どうぶつの、いぬの姿をしたおれでも、 その両方は手に入るって聞いたけどな。 それだけ言われも……おれには、さっぱり。
[誰かにきくのが手っ取り早いと思っていたところに 丁度良く、デメテルが通りかかったのはいいが。 捕まえたところで、すぐにわかるわけでもなく。
くぅんと喉の奥で鳴き、どうしようか悩んで、 デメテルの足元をぐるぐるとまわる。]
(38) kaomozi 2017/07/20(Thu) 23時頃
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[そして、ついに。こんな頼みをした。]
デメテル。少しの間だけでいい。 おれと、こいびとってやつに、なってくれないか?
"しあわせの青い鳥"のデメテルとこいびとになれば しあわせも、こいびとも、わかると思うんだ!
[もし笑われたとしても、おれは首を傾げるだけ。 その時のおれは、にんげんたちが簡単に恋人になることは珍しいって……そんなこと、知りもしなかったのだから。
――その日から、その奇妙な恋人関係はしばらく続いただろう。
今でさえ、軽率に頼んで悪かったって思ってるけどさ。 デメテルに、幸せについてや、おれの知らないことを 教えてもらう時間が多くなったあの頃は もう一度経験したいぐらい、楽しかった。 恋人や幸せなんたるかをおれが知れたのは "元恋人"の、デメテルのおかげなんだ。]*
(39) kaomozi 2017/07/20(Thu) 23時頃
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最近、紅茶に凝っていまして。 淹れ方の研究もまた、楽しいかもしれません。 書籍に水分はNGなのですけど、そこは気をつけて。
[言葉の意味を探る旅、第何弾目か忘れた回。は、本日はお休み。 普段はアシモフやホレーショーと一緒にあちらこちらを巡っているのだが、今日共に過ごすのは中々に珍しい相手。 拝借した来客用のティーセットと冷蔵庫にあったお茶菓子を並べ、深夜3時のおやつの時間。 沸き立つ湯気はふわりと茶葉の香りを漂わせ、本に囲まれた図書館とまた少し異質な世界を作る。]
(40) ui6 2017/07/20(Thu) 23時頃
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どうぞ、モンド。 暖かいうちに、お召し上がりください。
[そんなお茶会の相手に彼を選んだ理由は、ほんの偶然だ。 茶葉の産地が、彼の出自を縁があったというのもあるし、一度落ち着いてお茶をしてみたかったというのもある。]
あとはまあ、僕の知らない言葉の気配を あなたから感じたもので。
[自分は、時と知識の積み重ねだ。 何もかもを受け入れ、享受し、纏められた末にこの形となる。 対して彼は、様々な事に抗い過ごしてきたのだという。]
(41) ui6 2017/07/20(Thu) 23時頃
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知りたいんですよ。わからないことも、 到底理解しえないものも、全て。
[脳裏に浮かぶは憎悪すべき呪いに掛かった彼の事。未だに彼の生き様については、理解する事は出来ていない。 けれど、せめてわかろうとしたいとは思うのだ。偽善であろうとも、何の意味も為さなくても。
僕のその言葉を、彼はどう聞いていたのだろう。]
(42) ui6 2017/07/20(Thu) 23時頃
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[そんなまじめな心持ちで始めた奇妙なお茶会。 の、つもりだった。
数時間もすれば、話の内容は二転三転。]
確かにそれも、僕は知りえませんが… 恋心。 それはまた …
[近況について、図書館の仲間についての話をしていたところまでは良かった。 けれども、いわゆる恋バナなるものに話題が飛んでいくとは全く予想だにしなかった。]
(43) ui6 2017/07/20(Thu) 23時頃
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思い慕う。焦がれる。 切ないまでに身を寄せられる――とは、定義されておりますが。 どれも僕は感じた事がないですし、形容し難いです。
[モンドは何かわかる事は有りますか、と 聞いてみたならば、彼は答えてくれただろうか。それともはぐらかされてしまっただろうか――
茶飲み友達との夜は、ゆっくりと更けていった。]*
(44) ui6 2017/07/20(Thu) 23時頃
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[人間とは非常に身勝手だと、彼らはきっと思うだろう。]
(45) uiro 2017/07/21(Fri) 00時頃
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[個人差はあれど、此処に来て数年は経ったであろう頃。 図書館は、本だけ存在していれば在れるものではない。つまりはまあ、そういうことだ。 全ての本に、知らせは瞬く間に伝わる。]
…すまないね。 この図書館は、閉館する運びとなった。
君達の次の居場所は、なんとかするから安心して欲しい。
[…これ以外に、彼らに何を語るべきか。 こちらの都合で彼らを振り回すのだ。きっと恨まれてしまうだろう。それもまた、仕方がないこと。 意気消沈した様子で、館長は休憩室へと姿を消すだろう。]
(46) uiro 2017/07/21(Fri) 00時頃
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僕ら人間がこうだから、 結局、人間を好きになる事は出来なかったよ。
[本を友人と呼んだティモシーは言う。 創り出したのは人間なのに、自分は結局本としか仲良くなれなかった。 そしてその最愛のかれらすら、今、失われようとしている。]
[…ティモシーがそう思っているだけで、 誰も、本も、彼を嫌っていると言う事はそうそう無いのだけれど。]
(47) uiro 2017/07/21(Fri) 00時頃
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[最後の蔵書点検まであと数週間。 一緒に過ごした彼らと別れるまでも、それからもうしばらく。 長いようで、きっとあっという間だ。]
[どうか彼らが望まれるところで幸せに。 きっと自分には、そのくらいしかしてあげられないから。]
(48) uiro 2017/07/21(Fri) 00時頃
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[次へ、次へ。 開いて行くうちに、残りのページ数はすっかり薄くなっていた。]*
(49) uiro 2017/07/21(Fri) 00時頃
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5d(仮)です。
ロルからお返事から思うがままにロルをぶつけ合ってください。
(#3) 2017/07/21(Fri) 00時頃
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ロビンさん。 「閉館」て、どういう意味だと思いますか。
[しあわせを願う本らしくない音階で そばにいたロビンさんに声をかけていた。無意識。
幸せは、すぐそばにある。 いつ、どこであっても、みんなのそばにある。 そう心に刻んで来たはずだ。 それなのに、この図書館以上に しあわせを見つけられる場所はないと思いこんで。]
(50) flickeringly 2017/07/21(Fri) 18時頃
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[ロビンさんは、問いに 自分の国語辞書に書かれてある通りの説明を 返してくれたのではないだろうか。
されど、ロビンさんの事実通りの言葉を 受け入れることが出来ない我儘な心情。 だから、ぽろぽろ涙を流しながら ロビンさんの声が、鼓膜と心に痛みを伴って刺さる。
楽しくてやさしい本の仲間達。 記憶から取り出してはキラキラ輝く思い出達。 そして、わたし達を受け入れてくれたただ一人の館長。 すべてがわたしの元から離れ、過去のものとなるのだ。 哀しくて、苦しい。
人間とは非常に身勝手だと、恨む想いは 事実だけを告げようとするロビンさんに対しても 微かな憎悪を芽生えさせようと、巻き込む勢いだった。]
(51) flickeringly 2017/07/21(Fri) 18時頃
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[しかし。冷静になるまで泣いた後。 振り返れば、ロビンさんはなにも悪くなく なにも罪がない、言わばわたしの被害者であることに気づく。 加えて、閉館を決めた館長だって。 非難される理由なんて存在しないこと 少しずつ理解し、受け入れることができた。]
ロビンさん。 あのときは、ごめんなさい。
ロビンさんの言葉があったから しっかりと げんじつに 向きあうことができたのに。
[漸く素直に頭を下げる誠意を見せられたのは。 ロビンさんの前で涙を見せてから 三日過ぎた夜更けのこと。 同時に青い紙を差し出して、窺う反応。]
(52) flickeringly 2017/07/21(Fri) 18時頃
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わたし、あれから考えたんです。
ここが閉館となり、みんなと離れてしまう前に。 ティモシーさんへ なにかお礼をすることはできないか、と。
[今度こそ、瞳に涙を浮かせることなく 真剣な表情でロビンさんを見つめた。]
だから、これに、メッセージを書きませんか。 いっしょに。 [わたしだけの言葉や文字では 感謝の気持ちは 館長に届かないかもしれない。
だけど、星の数ほど語彙を持ち。 正確な言葉を返す国語辞典なら、きっと…。]
(53) flickeringly 2017/07/21(Fri) 18時頃
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[『たくさんのあいと しあわせ ありがとう』 紙に文字を並べる最中。 隣にいるロビンさんに尋ねた。]
ロビンさんは、図書館をでたら つぎは どういった場所へ いきたいですか。
[ロビンさんの瞳を覗くと そういえばホレーショーをくすぐって じゃれていた姿を思い出してしまった。 微かな憎悪なんてもうすでになくて。 ただ可愛らしさばかり募って、目を細めてしまう。
この青い紙が、館長に 栞と間違えられてしまう未来を知らないまま。 今度は、ロビンさんが記す文字を眺めた。*]
(54) flickeringly 2017/07/21(Fri) 18時頃
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青い鳥 デメテルは、メモを貼った。
flickeringly 2017/07/21(Fri) 18時頃
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─ 図書館:第四夜 ─
[俺がここに来て「食べた」ものといえば、西瓜やチョコレートくらいだが。
トレイルの世界では、「おつきさまの化身」は「人間を喰らう獣」を指す言葉らしく>>3:31]
(喰らう、とは穏やかでないな)
[だが、「自らが望んでいない印象を、他者に抱かれる」事は俺にもあるもので。そんな時は、目立たない場所を好むあの人が身近に思える]
(55) scarecrow 2017/07/21(Fri) 21時半頃
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ディーン。君は、ルナティックという言葉を知っているかい?
[満月の光が本の森《図書館》を照らす夜。"読めば死ぬ"と噂される本の主人公に出会えば、そんな問いを投げかけた]
昔、月が人を狂わすと言われていた時代があってな。それによって精神異常を来した者をそう呼んだ。
それを信じていた人たちからすると、“おつきさま”も呪われていたんだろうな。…俺自身は、人間を呪った覚えは無いが
[そう告白する声は、いつものものがたりを語る時とは違い。重く]
(56) scarecrow 2017/07/21(Fri) 21時半頃
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俺は、君の様な人を知っているかもしれない
[「絵のない絵本」のものがたりも、幸せなものばかりでは無い]
悲劇や、不幸に見舞われたまま。生涯を終えてしまう人たちは、確かにいる…沢山のジョン・ドゥ(名も無き人)が
君の本には、そうした嘆きが詰まっているのかもしれないな。
[ただ、その嘆きを受け止められる程の人が世にどれだけいるかというと…恐らく、少ない]
(57) scarecrow 2017/07/21(Fri) 21時半頃
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俺は、見守ることしか出来ないでいるけど。 君は、その存在によってジョン・ドゥ達の叫びを代弁しているのだから大したものだ。
それに、「目立たない場所を好む」とは。君の作者は本当は────
[不幸など、これっぽちも望んでいなかったに違いない。絶望や悲劇をこれ見よがしに見せびらかして、同情をかう輩とは違って]
(58) scarecrow 2017/07/21(Fri) 22時頃
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[ ボクに出来ないこと。 それはホレーショーに対するこころからも、 きっとわかるというものだ。
ねずみ以上のことは出来やしない。 それはボクが縦横無尽に駆け回る "アシモフ"であるが故だ。 前も"ちゅう"で語ったとおり、 ボクはそれでもいいかなあって思っていたよ。 これは、本当のおはなし。 ]
(59) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ だからね。 ── ボクだって他のことがしたい。
って、そう思ってしまった瞬間、 ボクはどうしたら良いか、分からなくなったんだ。 インクでうまれたねずみは、 果してどこまで走り回れるというのか。 ねずみ以上のものに、なれるのだろうか? 先生、こう思ってしまったボクは、悪い子なのかな。 朝顔の相談に乗っているというのに、 実のところ、ボク自身も迷っていたし、 分からなかったんだ。 ]
(60) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ そんなとき、 ボクの目の前にモンドが現れた。 モンドは聞くところによると、 "抗っている、抗い続けている"人らしい。
── 何に抗っているの? ── インクに記された、運命?
そんな意を持って ちゅう、と問いかけた鳴き声に、 彼はどう返してくれたっけ。 でも、伝わらないことの多いボクの声に 耳を傾けてくれたのだから、 ボクはだぁれもいない隙を狙って、 モンドの元へ(伝わるかはともかく) 相談しに行っていた。 ]
(61) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ 他の皆とは違って、 モンドへの肩には乗らず、 ( ── 勿論、求められれば乗ったけれど ) 相談相手、言わば第二の先生相手へは、 赤い瞳をきりっとさせて、 ちょこんと真正面に、背筋を正して座るボク。
気分はすっかり、 ……そう、"授業"ってやつだった。 人生の先輩へ、初めて抱いた心を学ぶ。 そういう授業。 もしかしたら朝顔とボクも、 こんな風だったのかもしれないというのは、 余談。 ]
(62) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[ そしてきっと、そこで知った。 抗い続けることは、 抗おうと思うボクの心は、 殺さなくても良いものなんだって。
初めて生まれた、先生へのちょっとした反抗。 …先生が見たら、どう思うかなあ。 *なんて!* ]
(63) mayam 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[トレイルは、当に"物語の登場人物"といえるような者だったと思う。 空想の世界の登場人物、その輝かしい王子という肩書き。彼の仕草を見ていると、自分もしゃんと背筋を伸ばさねばという気分になる。 それほどに、皆が憧れるであろう人物である、と僕は評価していた。
…ということを彼に伝えたならば、どういうリアクションを取られただろうか。きっとどんな様子であっても絵になるだろうとは思う。 僕も、彼に憧れを持つ一人だから。]
(64) ui6 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[青い鳥は、身近な幸せに気付かせてくれるのだという。
男の歩んだ物語とて、絶望の中にあっても、 幸せというものは皆無ではなかった。 だがその大体が、後に崩されるが為の布石。 得れば逆に苦しめられる事も多かった様に思う。
だからだろう、初めの内は、 彼女に対して反感めいた思いも幾らかあった。 好むだとか嫌うだとか、 そういった感情が薄い男にとっては、珍しい事に。
……それが解けていったのは、さて。いつの事か。 それはもしかしたら、 かのお喋りな色男の所為かもしれず それとも、月の化身である存在の所為か、 はたまた、夏の香りを纏う少女の所為だったのやも。
何にせよ、対極に居る男と青い鳥を繋げてくれたのは、 この図書館で出会った何某かの存在だったろう]
(65) めのこ 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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青い鳥のお嬢さん。 ぼくも、きみの持つ羽根を貰っても?
[彼女の持つ羽根の存在を知ったのは、 一体誰に聞いた事だったか。 もしかしたら、何某かが貰っているのを 見ただけなのかもしれない。
青い鳥の羽根に興味を唆られるだなんて、 男らしからぬ感覚だとは思うものの。 この図書館で出会った面々と話す内、 尖った心が多少丸くなっただろう事は、 男自身も気付いていた。
……余り、認めたくはないけれど]
(66) めのこ 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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…まあ、僕はきっと貴方のようにはなれないのですけれどね。
[彼を――彼の物語を作品と言うならば、僕は恐らく素材集だろう。 多くの言葉が織り交ぜられて、作品は出来てゆく。 意味を込めることで、仕草ひとつでも、そのシーンの隠し味となり、物語に奥行きが生まれる。]
あなたの人となりも、物腰の柔らかさも、 きっと作者の方が綺麗な言葉で貴方を創り出したからなのでしょう。
(67) ui6 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[手渡された、青い羽根。 それを指先で弄び、目を細める。
絶望や不幸を嘆くのは容易く、 すぐ傍にある幸運を受け入れるのは難しい。 歓びを知らなければ、深い絶望を知る事も無い。 だから、目を逸していようと思ったのに。
"此処"に居る本達は、どうにも優しいものが多過ぎて ふとした時に、その輝きを教えられてしまうのだ。
それならいっそ、その"象徴"を手に持っていよう。 傍らにある幸せを教えてくれた存在の、その一人。 幸せの青い鳥が持つ、その羽根を]
……幸せというものは、身近にあると言いますが 一度手を離れてしまった幸せも、 いつかは再び手に入るものでしょうかね。
(68) めのこ 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[それは、いつか来るだろう別れを惜しむ言葉。 此処で得た出会いという幸福を、 いつかまた、得る事が出来るだろうか と。
彼女に聞いても、仕方が無い事だけれど。 幸運を説く役が似合うのは、彼女以外には居ない]
いつかまた、再び得られるというのなら ぼくが重ねた別れも、 ……無意味では、なかったのか。
[ごく小さな声音だったから、 付け足した言葉が、彼女に届いたかどうか。 解らないし、 男としては聞かれたい言葉でもなかったので 仮に聞き返されたのであれば、 きっと、にこりともしないまま誤魔化したのだろう]
(69) めのこ 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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……羽根、ありがとうございます。 きみの青い鳥にもよろしく言っておいて下さい。
[彼女にとっての青い鳥は、一体何なのか。 男には、与り知らぬ事。 ただ、彼女は既に見付けているのだろう と 漠然と、そう思っていた。
何せ彼女は、"しあわせの青い鳥"。 身近な幸せ探しは、 彼女の方が、ずっとずっと上手なのだから*]
(70) めのこ 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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…うん? 僕は僕である事に納得していますし、誇りを持っています。 辞典である事が嫌になった事などありませんよ。
[ただ、と 少し思う。 求められたまま、そのものずばりを告げるのが自分だ。感情も何もなく、額面通りそのまんまを。]
…明らかに、聞かれている質問の 自分の持っている答えと求められている答えが違う、と わかるように、なって。
[例えばこの間、閉館の意味を聞いてきたデメテル。この答えはきっと求められてはいないと、わかっていた。わかるようになって、しまった。 けれども僕は正しい答えしか知らない。どうしたらいいのかはわからない。]
(71) ui6 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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…貴方ならもっと、優しい言葉をかけてあげられてただろうかと。
[そんな事を思う度に、僕の存在意義が異を唱える。 それは辞典の役目ではないと。]
僕にそれを求めるな、そう 割り切ってしまえれば良いのですが。
[そう相手を無下にする事も出来ない、何もかも中途半端。 その板挟みが、たまに、無性に嫌になって。]
(72) ui6 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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ある夜に、ドイツの二人の詩人の本が話題になっていた時の事を思い出すよ。
その最中、ひとりの若い娘が部屋の隅で騒ぎを他所に読んでいた句は。こんなものだったかな
“天才の栄光は 泥にまみれど 平凡な仕事は 多くに認められる ──「古いのに、新しい!」と”
ものがたりもきっと。人々が望むのは、古くからある「いつもの」筋書き。幾らか時代によって装飾されて「新しく」なっても実のところは同じ
だが、泥にまみれても。君も誰かに、気づいて貰える日が来るといいな…
[ディーンは、何と答えただろうか。ただ沈黙していただろうか。
だが、彼が俺の前から去りゆく時には。優しく月明かりを注ぎ、その控えめにしかるべき居場所を求める姿に…そっと尊敬の念を送って、君に幸あれと願うだろう
俺自身が直接見守ってきた、悲しきジョン・ドゥ達の為にも]**
(73) scarecrow 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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さすらい人 ヤニクは、メモを貼った。
scarecrow 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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[だから彼はずっと、僕の憧れのままだ。 僕がいままでも、これからもそうなる事が出来ない存在だ。]
正直である事だけが取り柄ですから。 だから、憧れさせてください。 そのくらいは、自由でしょう?
[自分がそうであれないのなら、 せめて憧れさせてくれと乞い願う。 困らせてしまっただろうか、とも思うけれど。 これは僕の小さなわがままだ。]*
(74) ui6 2017/07/21(Fri) 22時半頃
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会計士 ディーンは、メモを貼った。
めのこ 2017/07/21(Fri) 23時頃
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[物語の終わり。 ハッピーエンドの大団円、とは、いかなかったかもしれない。 それでもここでお終いだ。 だらだら続き過ぎても作品は駄作になってしまうものだ。]
(75) uiro 2017/07/21(Fri) 23時半頃
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[最後の蔵書点検ののち、彼らは全てここから旅立っていった。 すぐに手放してしまうのなら本当に意味なんて、と 手伝ってくれた彼には言われただろう。 でも、自分の中に残しておきたかったんだ。 彼らがここにすべて、揃っていた事があったと。]
…一緒になる事はもう無いだろうね。 老い先も短いから、きっと僕は この本一冊を完成させるのに精一杯。
[業務の傍ら書いていた本を、感慨深げに撫でる。 この本にも彼らのような存在が宿るのだろう。 執筆者たる自分にはまだ見えないけれど。]
(76) uiro 2017/07/21(Fri) 23時半頃
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[恨んで貰っても、憎んで貰ってもいい。 図書館に居た短い日々を、ティモシーという人間がいた事を忘れないで欲しいから。 自分が生涯愛した、本という存在に。]
本の僕で、再び相見えよう。 縁は既に結ばれている。ならば、きっと会えるはずさ。
[誰も居ないカウンターでそう呟いて、 図書館は正しく閉館した。]
(77) uiro 2017/07/21(Fri) 23時半頃
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[最後の項。それからあとがきまで。 一字一句逃さず読み終わり、ぱたんと本を閉じる。 余韻をゆっくり噛み締めて、物語はまだまだ続く。]
(78) uiro 2017/07/22(Sat) 00時頃
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[蔵書点検の隙間に、不思議なものが残されていたと。 白い表紙の本には、筆者のティモシーの名前のみが印字されていた]*
(79) uiro 2017/07/22(Sat) 00時頃
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[蔵書点検の狭間に]*
(#4) 2017/07/22(Sat) 00時頃
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[いつも夜中に窓の外を見上げると、 そこには黄色いおつきさまがおれを見下ろしている。 雲で隠れているときも、雲の向こうにはあって、 いつでも、夜一番の輝きで、皆を見守ってるんだ。
ぴょこぴょこと跳ねる、白くて小さい丸いもの。 おれはその姿でヤニクの足元に行くと、 まあるい尻尾を震わせ、ふふんと白い胸を張り。 ヤニクをじいっと見上げた。]
ヤニク。おれ、知ってるんだぞ。 おつきさまには、うさぎが住んでいるって。
[おれ自身も、こどもむけの図巻であったから。 うさぎの頁には、うさぎが人参を齧っている絵の他 月で餅をついている絵なんかも小さく書いてあった。
昔、作者のばあさんが月のうさぎのことを 孫に話してあげるのを、聞いたこともあったから。 月にはうさぎがいるのがおれには常識だったんだ。]
(80) kaomozi 2017/07/22(Sat) 17時頃
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おれも月に行ってみたいけど…… うさぎは、お腹の減った人間に自分を奉げたから 生まれ変わった時、おつきさまに行けたらしい。
[おれにはそんなことはむりだ、と。 うさぎの姿で、ぷるぷると首を振った。 それでも、じーーっとおつきさまの方を見上げて ぴょんぴょんと、窓に向かって飛んでみるが。 ……全然、おつきさまには届かなくて、項垂れる。]
やっぱり あんな高いところにはいけないや。
おつきさまって、すごいよなあ うさぎを済ませて、御餅も与えてあげて。 あんなに遠くで、おれたちを見守ってるんだから。
[ヤニクを見上げ。外のおつきさまを見上げ。 ぽふんっと小さな煙を上げれば、 おれは白犬の姿に戻って、尻尾をぱたりと振った。]]
(81) kaomozi 2017/07/22(Sat) 17時頃
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[―――ここにいれば時間は無限にあると思っていた。 でも、どうやら、そうではないらしくってさ。
ちょっと前、館長さんが話していたこと。 "閉館"が、詳しくはどういうことかはわからなくても おれには、これだけは理解することができた。
『もうすぐ、図書館の他の本とは会えなくなるかも』
今までいろんな本と話してきたし、 ヤニクとも話すことは勿論あったけれど。 うさぎのはなしをするのも、 おつきさまがすごいって思っているのも、 話したのは、この日が初めてのことで。
おれも、いっぴきのどうぶつながら、 やりたいことや話したいことは今のうちに ぜんぶやっとこうって思っていたんだ。]
(82) kaomozi 2017/07/22(Sat) 17時半頃
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[そんな、ヤニクに会ったとき、 おれが一番、頼んでみたいと思っていたこと。 いつもお空に浮かんでいるおつきさまを尊敬しつつも それでもおれが、いつかやりたいと思っていたこと。 ……今まではどうしても、ちょっと恥ずかしくて なかなか言えずにいえたこと。
きっと彼なら笑わず聞いてくれると信じて おれは、ヤニクにひとつ、無理を言ったのさ。]
ヤニク。おれ、な。 おつきさまに行ってみたい。
……もし、行くのが無理でも。 おつきさまから見たら、どんなものが見えるのか。 つきのうさぎからは、いつもなにがみえるのか。
[白犬は、窓の外のおつきさまを見上げた。 おつきさまにはいつものように、兎の影が見えたから そのうさぎに向かって、小さく「わん、」と吠えて。]
(83) kaomozi 2017/07/22(Sat) 17時半頃
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どうぶつ図鑑としては…月のうさぎについても、 もっとよく知っておかないといけないからな!
[それがおれの義務だ!とでも言わんばかりに。 高いおつきさまとは違って手の届くところに居る おつきさまの化身に向かい、耳をぴんとたてて。]
あっ!……ええと。ものを頼むときは、こう、だっけ?
[いつもは胸を張って強気に頼むだけだから忘れがち。 慌てて思いだしては、頭を下げてうつ伏せになり、 ちらりとヤニクを見上げたのだった。
―――さあ、その日。 その犬はなにかを教えて貰ったりしたのかな? すぐにそれが分かる方法が、ひとつだけある。 もし、月の兎について、ヤニクに教えて貰ったならば。 おれのうさぎの頁にいる、真っ白なサモエド犬は 前よりも少しだけ……物知り気に、 得意げに笑うような絵に、かわったんだろうさ。]*
(84) kaomozi 2017/07/22(Sat) 17時半頃
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─ 図書館:第五夜 ─
そうか、
[自分達がいた、居場所の閉館の知らせを聞いた時。
俺が特に残念には思わなかったのは、本がどうなろうといつも夜空に永遠に輝く“おつきさま”だからなのか(夜空を通して、いつでも皆と会えるさ)
それとも、読まれないまま諸事情で(在庫を抱えると会社の都合が、とか。思ったより売れなかった、とか)処分される本が多くある中、幾らかでも読み手がいた自分は幸せな方だと知っているからか]
(85) scarecrow 2017/07/22(Sat) 21時頃
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俺はね、彼等も中々に大変だと知っているから 大丈夫だよ、館長さん
[>>47「人間を好きになる事は出来なかった」と語られれば、“おつきさま”は軽く首を振ってそう答える
それに、目の前の館長はどう見ても人間だろうと]
(…館長さんは自分を人間と思っていないのかな?いやまさかね)*
(86) scarecrow 2017/07/22(Sat) 21時半頃
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─ 田舎の民家にて:新たな日々 ─
[皆、それぞれ新たな場所でどう過ごしているのだろうか。俺は、夜空に輝く“おつきさま”でもあるので。その光に載せて言霊を紡ぐ]
やあ皆、元気でやっているのかな。
俺が居る「絵のない絵本」は、今。絵が大好きな女の子の手によって
(87) scarecrow 2017/07/22(Sat) 22時頃
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「絵のある絵本」になってしまったよ。半分くらい。 もうね、持ち主の女の子が「わたしが絵をつける!」って凄く張り切ってしまってね。
俺が本から語るものがたりは、世界にまたがっていて。ヨーロッパ、インド、中国、アフリカと、その子が知らなかった国も沢山出て来たんだけど、分からないところは爺ちゃんに尋ねたり調べたりしながら、どんどん描いていったものだから。
ああ、もちろん。大人が見れば「これ、ちょっと本物とは違うんじゃ…」という部分もあるけど、それもまた一興だよな。
(88) scarecrow 2017/07/22(Sat) 22時頃
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そうそう、その子の描く絵は、ちょっぴりデメテルの描いたおつきさまの絵に似ているところもあって、可愛いんだ。絵を描く合間に、西瓜を食べて笑っていた姿は、朝顔の様だったか。
最近は、女の子の部屋にあった本達とも仲良くなったよ。
国語辞典の「グロリア」は家庭教師の様にいつも皆から頼りにされているし、
絵のかきかた指南本「ネル」は、“上手かどうかはともかく、のびのび描けばいいのよぉー”といつも女の子を励ましている。この分だと、俺の居る本が完全に「絵のある絵本」になるのも時間の問題だな…。
(89) scarecrow 2017/07/22(Sat) 22時頃
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人々が、おつきさまの様に世界を見渡せる目を持てたら──それは素敵な事じゃないか?
そう願いながら、“おつきさまの化身”である俺は、今宵も幾多のものがたりを語り続けるよ。
耳を傾けてくれるひとたちが、いる限り!!**
(90) scarecrow 2017/07/22(Sat) 22時頃
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─ 別れの先で、 ─
[かの女の手に渡ってから、幾日か過ぎて。 此処が居場所という程思い入れは無くとも、 段々、居心地の良さも覚えてくる頃合い。
時折、脳裏に過る面々の顔は、未だ鮮明で。 存外思い入れてしまったものだ と、 何とも自分らしくないものだ と、 呆れ半分、諦め半分。
それは勿論、 真夜中に交流を交わした本達だけでなく。 男を図書館へと招き入れてくれた、 いわば恩人とも言って良い、館長もその一人]
(91) めのこ 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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["読めば死ぬ"という、男の本にかけられた呪い。 だが、あんなのは眉唾でしかなく かの図書館が閉じられる事になったのは、 男の所為だと言う程自惚れてもいないものの。 それでも、思い出すには少し、苦さを伴う。
離れてしまった面々と、 再びまみえる事はあるだろうか。 一処に留まられぬ男だから、 その可能性は、皆無とは言わぬだろう。
……で、あらば。 土産話の一つや二つ、携えておかねばなるまい。 今はもうなき図書館で出会った、幾冊かの本達に、 悲嘆ばかりを語るわけには、いかないから]
(92) めのこ 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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……一先ずは、 己の親について知るべし、ですか。
[机へ向かう女を横目に、ぽつり。 研究は遅々として進んではいない様だが、 今更、焦る事も無い。
寧ろ、すぐに棄てられなかっただけマシだろう。 彼女の娘が男の本を手に取った時なぞ、 随分と慌てていて、 下手をすれば焚書されかねない勢いだった。
……教育には良くない内容だろうと、 それを無造作に本棚に入れていたのは彼女なのだから、 男からしたら、全くのとばっちりなわけだが]
(93) めのこ 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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[……なんにせよ。 この家の騒々しさは、思いの外悪くは無い。 少なくとも、研究が進められる間は 此処に居られるだろうし、長い目で見よう。
この地が男の居場所になるとは思えねど、 この地に来た意味は、きっとあるのだから]
(94) めのこ 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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……でも、 さっさと研究を進めてくださいね。 ぼくってば、そんな気が長い方ではないので。
あんまり焦らすと、悪戯しますよ。……ね。
[声は聞こえぬと知りながら、悪戯っぽく。 ある日開いた奇書が真っ白になっていたら、 この女はどうするのだろうかとほくそ笑む。
少なくとも、 かの館長の様に、穏やかではいられないだろう*]
(95) めのこ 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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[ その後のお話。 ]
[ ちぃさな女の子に預けられたボクは、 ある日、不思議な出来事に出くわした。 ]
「 ── あしもふさん、お話ししてるの? 」
[ ボクを、ボクたちを手元に、首を傾げる女の子。 インクの上をなぞるだけだと思っていたけれど、 …どうやらこの女の子、館長と同じ様に、 インク以上の言葉を聞けるひとだったらしい! ]
(96) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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[ ボクの声を聞いた女の子の顔は、 それはもう、わくわくしていた。 ねえ!と、本を掲げて"ボク"に呼びかけ、 まるで世界が広がったかのように、 ( ── 何時か図書館にいたボクのように! ) 目をおおきく、まんまるに、きらきらさせて
本当に、ボクと同じ様な言葉を、告げる。 ]
(97) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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「 ねえ、あしもふさん。 あなたの大切な思い出は、なあに? どうか聞かせて!
そしてどうか。 相棒とあなたが体験した全ての気持ちを、 あなたと一緒に、感じたいの! 」
(98) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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[ ── そんなの、お安い御用さ。 ]
[ *ちゅう!* ]
(99) mayam 2017/07/22(Sat) 22時半頃
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…これにて、閉館。
(100) uiro 2017/07/22(Sat) 23時頃
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