158 雪の夜に
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人
狼
墓
少
霊
全
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
サイモンが無残な姿で発見された。
噂は現実だった。血塗られた定めに従う魔物“人狼”は、確かにこの中にいるのだ。
非力な人間が人狼に対抗するため、村人たちは一つのルールを定めた。投票により怪しい者を処刑していこうと。罪のない者を処刑してしまう事もあるだろうが、それも村のためにはやむを得ないと……。
現在の生存者は、ティモシー、ソフィア、ホレーショー、ヒュー、パピヨン、セレスト、ハナ、ダーラ、ヤニクの9名。
|
― 集会場 ―
[男に如何を尋ねても、彼はまともな言葉も口にしないまま立ち去ってしまいました。 やがて集会場は一時の眠りから覚め、男が立ち寄ったことすらなかったかのように、会場の空気は流れていきます。 宴の夜、そして冬の夜は長いのだから……。]
(0) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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[逃げろ、と痩せた男は繰り返した。>>1:#1]
……?
[酔っ払いだらけの場所のなかにおいても、その男の混乱の仕方は異質だった。 やがて周りの者が男に興味を示し始める様子に、厄介ごとは他人に任せる事に決め込んだ。 騒がしい場所が得意でなくなってしまった>>1:156のは、本当の事なのだろうと自覚する。]
……、……。
[婦人に渡すつもりで、持ったままになっていた杯で、直前の婦人との会話を意識したのか、ばつが悪そうに目を泳がせたのも束の間。 人狼、という言葉がさざなみのように集会場に広がった。 気付かぬうちに、手元から、重みが消えていた。 酒の入った杯を、床に落としてしまっていた。]
(1) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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[その事に一拍遅れて気付いたヒューは、慌てて謝った。]
すみ、ません。
[屈んで、落としてしまった杯を片付ける。]
(2) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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その宴が幕を閉じたのは何時の頃だっただろうか。
町に時を知らせる鐘の音は、とうに鳴らなくなっていた頃には違いない。
(#0) 2013/12/22(Sun) 01時頃
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― 集会場 ―
人狼?
[杯に口をつけたまま、そこに声を吹き込むような呟き。 伝わった細波に唱和した形だ。>>1:159]
……って、あの人狼か?
[男が去った出口は、人垣の隙間から微かに見える程度。]
(3) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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そして翌朝。
夜中のうちに、雪は止んでしまったらしい。
朝凪の海は波の音すらたてず、町は静かに白銀の世界へと染まっていた。
ただ、一点を除いて。
(#1) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 01時半頃
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人狼ってさぁ、おとぎ話とか、子供を躾ける方便で 普通は使われるもんだと思ってたけど。
この辺りじゃぁ、今も普通に「居る」って言われてるのか?
[やがて、嵐の去った後で顔を出すように、宴は色を取り戻す。]
(4) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 01時半頃
サイモンは、裏通りで事切れていた。
雪の中、食い荒らされたような傷で赤く染まる彼の姿に、人々は否応無しに思い出す事になる。
彼の昨日の言葉を。
(#2) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
"逃げろ"……ねぇ。
[ゆらと青鉄を細める。]
どういう意味なんだか?
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……どうしたのかしら、ね。
[逃げろと巻くしたて、去っていった男。 一度だけ視線をそちらへやった女の表情は窺い知れず。 ざわめきの中、伝染していくその言葉を女も確かに耳にしていた。
気づけば目の前、杯は落ち、青年も床に屈んでいた。 それを静かに見つめる女の瞳は深い蒼]
ごめんなさい。 性質の悪い冗談だったかしら、
それとも……、何か、
[青年の反応は、人狼、その言葉へのものに見えた。]
(5) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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町長は近くの大きな町まで使いをやった。
雪の中、馬で大きな町からの役人を呼ぶまでには数日かかる。
町の自警団によって、この町は閉鎖された。
そして、この町の全ての人間に以下の内容が通達された。
人狼と疑わしき人間を探し、報告にくるように、と。
(#3) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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[片付けるのを手伝うように、身を屈める]
……何か、心当たりでも?
[女の紅い口唇は、 青年の耳朶を掠めて、 囁くように問いかけていった]
(6) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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…あたしも、叱られた時くらいにしか その名前を聞く機会はなかったけれどねえ。
[ヤニクの言葉に相槌打つように頷いて、>>4 一度、視線はヒューと婦人の居た方へ向かう。 ヒューの姿は見えなかった。>>2 帰ってしまったのだろうか。 酔っぱらってたんだろう、船乗りの声に意識は 自分の今いる場所へと戻る。 それに相槌を打つと再び宴は賑やかさを取り戻していった。]
(7) 2013/12/22(Sun) 01時半頃
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……それは、
言葉どうりの意味ではなくて?
でも、気狂いの戯言では、片付けられないわ。
[人狼という言葉の一瞬でもたらした静寂、
この町には確かにまだ残っているのだろう。
かつての、記憶が]
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 01時半頃
|
[割れた杯の破片を拾いあげた。]
汚して、しまいませんでしたか?
[見下ろされているまま、ヒューは、顔をあげた。 そして、婦人の深い蒼色の瞳に、目を奪われた。>>5 見詰めたまま、動けなくなって、婦人の言葉を聴いていた。]
――、
[婦人も身を屈めたので、深い蒼色は見えなくなった。>>6 耳朶を問いかけが掠めていく。残った片手の指先が震えた。使い物にならなくなった腕が、ひどく痛んでいる。唾液を飲み込んだ。]
い、
[ヒューは婦人の言葉を否定をする。]
いいえ。
……長く外に居たので、手が冷えて。
(8) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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いえ、私もヤニクさんと同じ様な感覚でしたけど…
[この辺には今も居るのかと問われ >>4 、ゆるく首をふった。 普段髪飾りの類などつけない為に落ちてしまわないか気になり、髪に手をやった。
祖父の姿はそこにあっただろうか。 もし祖父の姿があれば、一緒に家路についた事だろう。]
(9) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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あん? ……どういう意味だ?
[同席している船乗りや町娘は、昔話の存在程度にしか
その存在を認めていない。
ならば、いかにも妄言で片付けられるものではないか]
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 02時頃
|
そっか。人狼って船の上でも通じるんだ。
[船の女にも、町娘にも、昔話の存在であるようだ。>>7]
ここみたいに大きな船が来る開かれてる所じゃなくて、 山間の村なんかだと、「居る」って言う所もあるけどな。
[髪を押さえる仕草に、目を細める。>>9]
可愛いのつけてんね。……プレゼントってやつか?
[からかいが含まれていたかも知れない。]
(10) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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それは、
……この町には昔人狼がいて、
そしてその正体を暴く者がいたからよ。
それを知る者も、
大分老いたけれどまだ生きている。
|
……そう、
[冷えたという青年の手、 震えたその指に女の視線は落ちる]
なら、温まらなくてはね。 ……あなたは、お酒は得意なの?
[紅い口唇は確かに笑みの形になる、 それから、女の手はその震えた青年の指を、 その温度を確かめるというには酷く優しげに そっとなぞり上げて立ち上がる]
(11) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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[ダーラの反応はどうだったか。 男はといえば、肩を竦めて彼女と視線を交わしたのみだ]
人狼だとさ。 妙な話でもどこぞで仕入れてきたのかね。
[あっさりと言って、また酒を呷った]
(12) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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……うそつきね。
[詰るように零した]
(13) 2013/12/22(Sun) 02時頃
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プレゼント…?というか、お土産…、というか…
[プレゼントという響きには少し戸惑ってしまい、歯切れの悪い言葉を漏らした。 恐らくヤニクのからかうような素振りのせいもあっただろう。]
(14) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[黒いレースの手袋をはめた手が、残った片手を優しくなぞっていった。実際に、ヒューの手は冷え切っていた。]
……、はい。
[紅い唇から発された問いかけに、ヒューは硬い声音で頷いた。]
(15) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[顔を伏せたままでいたから、うそつき、と呼ばれた時の顔は見えなかったろう。 立ち上がって、手のなかに残った破片を、酒を振舞っているダーラ>>1:148に、片付けて欲しいと頼んだ。]
(16) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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つまり、――野放しにはしておけない、って事か。
[暴く者が今も町に留まっているなら。
否、叫んだ男こそがそうだという可能性も低くない。]
厄介だな。
[町に入って早々、あんな風に騒がれては。
まるで、今しがた寄港した船が人喰いの怪物を運んできた、
そう取られてもおかしくない。
口を封じても、封じなくても。]
[ただ、問題は]
ヒトが腹空かしてる時に。
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[それから、ざわめく人々を掻き分けて向こうへ赴く。 ヤニクにセレスト、ソフィアと揃った面子を見れば片手を挙げた]
よう。なんか妙なことになってンなあ。 ありゃ最近の流行りかね。
……?なんだ?
[歩み寄った先の、微妙な空気に彼らを交互に見遣る。 いい加減呑んでいる男の顔は、酒に上気して赤い。 酒気含む息を吐いて、ソフィアへと笑顔を向けた]
(17) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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似合ってるな。
[髪飾りのことだ]
(18) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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貰い物なのは確かなんじゃないか。
[戸惑うソフィアに言葉を次ぐ。>>14 酒も入って、にっこと返す笑みは機嫌良く、 先程の冷水のような闖入もなかったようにしている。]
くれた相手は良く選んでるな。誰に?
[似合っている事を褒め、贈り主を尋ねた。]
(19) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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おや、そうなのかい? 可愛らしいお土産じゃないか。
誰からもらったんだい? いい人かい?
[ヤニクのソフィアへの言葉に女もまた反応する。 気兼ねなく飲める、そう言っていた通り 騒ぎの後の女はとてもよく飲んでいた。 ソフィアが答えても答えなくても楽しそうに笑っただろう。
船乗り仲間の大騒ぎに最後までつきあい、 それから皆と一緒に集会場を出る。
けれども、その晩女は真っ直ぐ宿へは戻らなかった。 雪が見たいと船乗り達とは集会場前で別れ、 宿に戻ったのは明け方ごろ。
そして明くる朝、 >>#2 事件の事が町中へと知らされたのだった。**]
(20) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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手をお拭きなさい。 ……怪我はなくって?
[青年が破片を女に預ければ、 胸元の黒いレースのチーフを差し出して]
それなら、そうね、 今度はもう少し静かな場所で、 お付き合いいただけると嬉しいわ。
[>>15>>16 戯れのような言葉に返った硬い返事、 対照的に女はただ柔らかに言葉を返して、戸口へと視線をやった]
(21) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[船旅は飢えとの戦いだ。
航海中に人を喰らえば逃げ場のない騒ぎになる。
今回だって彼女の――僅かな、しかし肝心な助けがなければ
この町までの海を越えては来られなかったと思う。
それが、船に根を下ろす心算などさらさらない事の本音]
着いてすぐは疑われるから、避けたい所だったが。
ヤニクは、ホレーショーにひらひらと手を振り返す。
2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[それから幾分彼らと会話を交わしたか。 先のサイモンの話が出れば、さして興味のない顔で肩を竦めた。
やがて夜も更ければ、宴もお開きになろう。 ティモシーはその場にいたか。 いれば兎も角、なければソフィアを送ると主張した。
結局そうこうして歩き回り、一人宿に着くのは夜半すぎ。 翌朝は惨事の騒ぎに叩き起こされるまで寝ていたのであった**]
(22) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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……今夜は、 これで失礼するわ。
声をかけていただいてありがとう、 嬉しかったわ。彼女たちにも。
[そして礼を述べた後、 女はこの場を立ち去るべく青年に背を向ける]
(23) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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[ちいさな傷をひとつ残して、ヒューの手のひらは空になった。 ヒューは、不思議そうに婦人の半分隠れた顔を見詰めている。]
……汚してしまいませんか?
[訊きながら、黒いレースのチーフを善意として受け取った。 そして、婦人の柔らかな言葉に、意外そうに目を瞬き、応じる。]
…… 俺でよければ。
[帽子に隠れた目の先を追って、ヒューもまた、戸口の方へ顔を向けた。]
(24) 2013/12/22(Sun) 02時半頃
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……俺も、 来てもらえて、なんというか……
少し、安心したんだと、おもいます。
[迷いながら、なんとか言葉を紡ぐ。 黒い服を着た婦人の背を見送る。 彼女の名前も訊かなかった。 なぜだか、その必要があるように感じなかったのだ。]
(25) 2013/12/22(Sun) 03時頃
|
……、あの男を?
[問いかけは低く短い。
己の抱く懸念は無論、彼も考えたことだろう。
それでもそうするというのなら]
……私に何か、手伝えることは、ある?
[最初に告げたと同じ言葉を囁くだけだ]
|
用事は済んだか?
[ホレーショーにはこそりと声をかける。>>22 仕事を抜け出した目的は無事達せられたのだろうか。 人狼と叫んだ男の顛末について、自分からは口にしない。
酒を酌み交わす輪の中で、また見知る顔は増えたろう。 やがて三々五々と散るのに交じって、宴席を後にした。**]
(26) 2013/12/22(Sun) 03時頃
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[素性を一切を知らない婦人と別れた後、ヒューは船乗り仲間が大騒ぎしている輪に、漸く近づいていった。]
ひさしぶり。
[ヒューは、その時もまた、恥ずかしがるような、苦笑いのような、複雑な表情をみせていた。]
(27) 2013/12/22(Sun) 03時頃
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[気のいい船乗り達の歓迎の後、ヒューは黙って、嬉しそうに船乗り達の土産話を聞いていた。 自分のことは尋ねられても、相手の話に話題をすり替えた。]
俺は、そろそろ。
[と言って、挨拶もそこそこで、席をたつ。 去り際、セレストを見て、失敗を恥じるように、困り笑いをした。 *積もる話は、しそびれてしまったように感じる。*]
(28) 2013/12/22(Sun) 03時頃
|
ヒューは、*集会場を後にした。*
2013/12/22(Sun) 03時頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 03時頃
あぁ。
[低く短い懸念を吹き払うように、軽い首肯。]
いや、今回は良い。上手くやるさ。
……俺の席からは、男の姿形は見えなかった。
叫びを聞いた後で、見ようとして見た以外にはな。
[言い換えると、男が逃げろと叫んだ時点では、
己の存在は知られていなかったのだと思われるのだ。
――ならば、男は何故人狼と言ったのか?
それを考えている。]
|
[>>25 言葉にわずか女が瞬いたのは、 誰の目にも写ることはないだろう]
ああ……、 私もそうかも、しれないわ。
[それから女の足はゆったりと戸口に向かい、 集会場を出てれば積もり始めた雪が消していく足跡に、 灯りのないままに、じいと目を凝らした。
一足早く宴から立ち去った女の姿は、 それからそう時を待たずして白い闇の中消えていく*]
(29) 2013/12/22(Sun) 03時半頃
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[夜も更けに更け――
しかし、白銀がぼんやりと僅かな光を浮かべる雪明り。
青鉄の眼が、裏路地を彷徨う人間を捉える。]
……すぅ
[冷えて冴える空気を吸い込んだ。
仕込みも何もない、]
[獲物に掛ける声もなく、その爪牙にかける。]
[すみやかに命を刈り取る襲撃を受けてなお、
まともに物を見る余裕が、かの痩せた男にあればだが。
最後にその目に映ったものは、
砂金の毛皮に鮮紅の瞳の獣の姿だっただろう。]
……駄目ね、
私ではあの男の行方もわからない。
[人としても獣としても、
この身は酷く中途半端だ。
そして彼の言わんとすることに瞑目する。]
……そうね、
あの男がただの気狂いだとしても、
何を切欠にあんなことを言い始めたのか。
[目蓋を閉じても、伝わるような。
しんと冷えた夜の空気と、息遣い。
雪が導く無音の静寂]
……気をつけて。
[案じるは今現在ではない、その先だ*]
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 03時半頃
|
― 市場 ―
[しんしんと、雪が、降り続けている。 既に足元には積もりつつある事は、暗くても分かる。 感触が靴越しに伝わってきている。
一年ぶりに仲間との嬉しい再会を果たした事に違いなかった。 けれど、沈みこんで考え事をしているような、または寝ぼけているような表情は、そのままだ。
港のほうへ、顔を向ける。 *ここから歩いて、ワンダから借りて使っている部屋はすぐだったが、ヒューもまた、真っ直ぐ帰ることは、しなかった。*]
(30) 2013/12/22(Sun) 03時半頃
|
気が触れてるんだとしても、だよ。
普段からああいう事を言ってるんじゃなければ、
あの男にとっては何かがあった、って事なんだよな。
[そして町人の反応から想像すると、
恐らくあれは、男の常の言動ではない。]
もし、俺に気付いてたんだったら、俺を指差すよな?
例えば、単なる気の迷いじゃなかったとすると、
誰かまでは解らないが、人狼がいる事だけが解ったのか。
……それとも、俺以外にも……とか?
[案じる声を受ける背は、どこかくすぐったい。]
……――っはあ
[さして鍛えた所のない痩せた獲物ではあったが、
久々に得る、遠慮なく肉を食い裂き、本能を満たす行為が
己の隅々に充足を与えてくる。
うっとりと、喉を鳴らした**]
|
― 雑貨屋 ―
[店から集会所に向かった時の時間はとうに鐘の音の聞こえない時だった。 遅くなってしまったのは、聖鏡をつい思いついて研磨剤で磨いてしまったからであり、磨いたのは、それを教会に戻そうと考えたからである。
ともかくも、柔らかい布に包んだあと、箱に収め、雑嚢にいれて店を出た]
(31) 2013/12/22(Sun) 09時半頃
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― 集会場 ―
[そこについた時は、酔って上機嫌になっているものも多く、 雑貨屋という手前愛想悪くするわけにもいかない。
自然と話すものも多く、船員にもそれなりに一年ぶりの常連もいた]
――・・・ほう、あの船はそんな都も回るようになったかい。
[耳にしたことしかない、美の都の名を聞いて、目を細めた。 ひそかに雑貨屋の客がいない時間にイーゼルにぼそぼそと鉛筆画を描いていることはソフィアも知るだろう。 それは雑誌や本でみた風景画の模写が多かったが、たまにソフィアや、どこか若い娘のものもある。 年寄りになれば、恥ずかしがることもないが、人に見せびらかすようなこともしなかった]
(32) 2013/12/22(Sun) 09時半頃
|
|
[喪服の女がヒューとやりとりした時間はそれよりはずっと前だっただろう。 ただ、船員から美の都からのやけに金持ちの女も乗っているときいて、世間話として、頷いておいた。
人狼の話をきいたのは、宴が終わる前のこと。 思わす、眉をしかめ、バッグをちらと眺めた*]
(33) 2013/12/22(Sun) 09時半頃
|
|
誰がそんなことを言っていたのかわかるかね?
[それだけ尋ねるとサイモンだという。 少し、引きこもりがちの、でも、嘘を吹聴してまわる男ではない。
老人は、やや厳しい顔をする。
ちなみに、ソフィアの姿はいつのまにかなかった。 きっといろいろ話し込んでいるのをみて、先に帰ったのだろう。 まぁ、おそらく、あの船乗りの男と一緒だろう。 ホレーショーのことも、ソフィアが仲良くなってからは知っている。 老人はそれを咎めることはとくにない。 ソフィアが泣けば別だが]
(34) 2013/12/22(Sun) 13時頃
|
|
とりあえず 人狼などないとは思うが。
[それから、宴の後片付けは翌朝にとなり、場は解散となる。 老人も素直に、帰途についた]
(35) 2013/12/22(Sun) 13時頃
|
|
― 雑貨屋 ―
ソフィア、帰っているかい?
[孫娘は家にいただろうか。 いないのならば、探しに出かけ、いるのであれば、そのまま家からは出ないように言った]
サイモンという男が集会所で騒いでいたそうだね。 人狼か。
とにかく、お前は今晩、そして、明日の朝もひとりで家を出るのではないよ。
[夜は遅い、それから彼女からの話があれば、きいて、とにかく、はやくおやすみと、ホットミルクを飲ませるつもり。
怖い夢などみないように*]
(36) 2013/12/22(Sun) 13時頃
|
|
― 翌朝・雑貨屋 ―
[朝から戸を叩く音がする。 開けると、町長の使いだった]
サイモンが殺された? 人狼?
[使いは頷いた。裏通りに噛み殺されたサイモンの遺体があったという。 老人は痛ましげに眉を寄せ、頭を自ら撫でてから、口を塞いだまま、使いにのちほど町長のところにいくと告げる。
そのとき、孫娘はもう目を覚ましていただろうか]
ソフィア、今から教会にいくよ。 お前も来なさい。
[朝食をすませると支度をして、店の看板はクローズで出かけようとするだろう*]
(37) 2013/12/22(Sun) 14時頃
|
……あなた以外に、
まさか。
[届く声は彼一人、
それでも彼以外の人狼、
その言葉に蘇るのは、ありえぬ感傷だ。
小さなため息、そして]
[宴の場で異質であった、
あの怪我を負った青年を思う]
……ああ、でもそうね、あの子は何か、
[人狼という言葉へ見せたあの反応、
憶測は憶測に過ぎないけれど―――、
怯えや畏れのようなもの、
それが己自身に向いていることも、
あるいはありえるのかも、しれない]
けれど、
声は聞こえなかったわ。
[どこか寂しげにも、呟きは零れて]
――ねえ、
“それ”は、気持ちいいの?
[肉食獣が喉を鳴らすような、
甘くも聞こえるようなそんな呻きに、
女の囁きには薄い笑みのような気配がのった]
|
―早朝― [朝の路地、 冷えた静寂はとうに破られていた、 黒の婦人は遠巻きにその喧騒を見やっていた。
喰い裂かれた亡骸は、 雪の上を赤く血に染めて――、 その色だけは遠目からでも酷く鮮やかだ。
ふるり、と震えたような指先が、 襟元の豪奢なセーブルを寄せる]
(38) 2013/12/22(Sun) 15時頃
|
|
― 教会へ向かう途中 ―
[裏通りのほうを人がすぎていく。 野次馬もあるか。だが、もちろん、孫娘には見せたいものではない。 もうこの町に人狼騒動など、起きないと思っていたのに。
あの若い時の思い出がよみがえる。
ジェリーの弟を人狼だと見抜いた司祭の横で、彼は呆然とするしかなかった]
ソフィア ああ、何か獣が出たらしい。
いいから、おいで。
[聖鏡を教会へ。 まずはそれが仕事だと思われた]
(39) 2013/12/22(Sun) 15時頃
|
|
[喪服の女の姿は、 そこに集う町の人々の目には、 不吉なもののように捉えられただろう]
……、怖いわね。
[零れた言葉は何に対してのものであったか。 とにかく長々と見るものでもない、 そう留まらずに踵を返そうとして]
失礼、
[ぶつかりそうになった小さな人影、 あの雑貨屋の少女と気づくより早く、 連れ出す姿に息を飲む]
(40) 2013/12/22(Sun) 15時半頃
|
|
[教会に忙しく行こうとしたのは、孫娘に無残な遺体など見せないためだったが、そのせいで、少し早足になってしまったらしい。
孫娘は誰かとぶつかりそうになり、はっとそちらを向く。
そこにいるのは喪服のような服の女。 一瞬眉を寄せた。]
(41) 2013/12/22(Sun) 15時半頃
|
|
失礼、ご婦人。 うちの孫娘がご無礼を。 このようなところに朝からひとりでいると、あまりよくないでしょう。
見れば、船旅の方のようだ。
宿に帰るなり、されたほうがいい。
[帽子が影になってよく顔は見えない。 ただ、ひどく、昔にみたで誰かを瞬間思い出し、瞬いたあと、そう告げて恭しく礼をする]
(42) 2013/12/22(Sun) 15時半頃
|
|
……いえ、 こちらこそ、ごめんなさいね。
[空白は一瞬のこと、 その動揺を押し込むように隠せば、 女の口唇は思うよりも滑らかに言葉を紡ぐことができた]
ええ、そうですわね。 けれど、このまま宿に戻るのも恐ろしくて、 ……船が出るのはまだ随分先ですから。
これから、どうなるのかしら……。
[弟を人狼だと告げた司祭は既に生きてはいないだろう。 あの時、何故弟は人狼の嫌疑をかけられることとなったのか、身内である女にその理由は知らされることはなかった]
(43) 2013/12/22(Sun) 16時頃
|
|
宿はお近くではないのか。
[そのまま放って歩き出すのは簡単だったが、 きっとそれをすぐにしなかったのは、
女の声があまりにもジェリーに似ていたからだ]
(44) 2013/12/22(Sun) 16時頃
|
|
船が出るのはだいぶ先ですな。 そのほかは、 この町は、美しいところですが、 船が来るときにはいつもましろになってしまう。 だけれども、その景色を楽しむ散策も普段なら勧めているのじゃが、
いまはやはり、屋内で暖をとられたほうがいいでしょう。
[女をじっとみやり]
(45) 2013/12/22(Sun) 16時頃
|
|
――・・・・・・教会に今から参りますが、 あすこなら、人もいるし、貴方も落ち着かれるかもしれませんね。
[婦人に、教会への道をさす]
(46) 2013/12/22(Sun) 16時頃
|
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― 早朝 ―
[明るくならない内から市場で魚屋の手伝いをするのが、ワンダに仕事を貰ってからのヒューの日常となった。 食い扶ちを賄う分だけの稼ぎで良いと割り切った仕事ぶりは、世辞にも熱心なものとは言い難い。]
……あねさん。 これ、朝凪亭だね?
[いつもの、低く篭った感じのする声音での確認に、ワンダは聞こえ難いと文句を言うこともなく、頷いた。 朝の仕込みの時間までに届ける分の魚を確認し、ヒューは棒を片側の肩にかついだ。 棒に下がったカゴが揺れた。]
(47) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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[昨夜降った大粒の雪は、町を真っ白に染め上げた。 暗い内から外で仕事をしているために、手足の指先は、感覚を失いかけている。 まだ早い時間であるために、誰にも踏まれていない柔らかな新雪が広がっている箇所も珍しくはなかった。 ヒューは、通りについた足跡に沿って歩く。 しみ込むような寒さに、首を竦めた。
朝凪亭への道の途中、ヒューは、裏通りに、不自然な人だかりが出来ている事に気付いた。 まだ早い時間である。昨夜の内に、何かがあったのだろう。 近寄り、覗き込むようにして、その人だかりの中心を見た。]
(48) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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……――
[目を見開いた。 真っ白な雪のなかに、黒髪の男が一人、倒れている。 朝を迎える前に雪は止んでいたから、隠してしまうこともなかったのだろう。 赤々とした血が、雪を染めているのが、見えた。 誰も助けない。いや、手遅れなのだ。 その亡骸は、喰い裂かれていた。]
(49) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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[肯定を示す頷きと共に、 老人の見やる視線に目深につばを下ろす、 それは無意識の指先の所作]
――…景色は、 ええ、美しいのでしょうね。 こんなことがなければ、 散策も良かったのでしょうけれど。
[老人のしゃがれた声、 女の声には時の流れは乗らない。 置き去りにされたような感覚をふと覚えた、
けれど]
(50) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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この坂の上の教会、かしら。
そうね……、 よろしければご一緒させていただきたいわ。 祈りは人の心を安らげるもの、ですし、
きっと、 こんな恐ろしいものを寄せ付けない、 主のご加護もあるでしょうから。
[――人狼を暴く術は、 いまだあの教会にあるのか。 雪道にはいささか適さぬ靴が、さくり雪を踏む]
(51) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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[声は、あげなかった。口元を、わずかに開いて、閉じるだけ。 総毛立つような感覚に、奥歯を噛んだ。]
……、
[棒を握った手が、力を込めすぎて、間接が白くなっている。 もう片側の肩を動かした。身じろぎをした程度に留まった。 その片腕は、使えなかったからだ。 俯いて、何かを堪えているのか、口許には歯がのぞいていた。]
(52) 2013/12/22(Sun) 16時半頃
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そうだな、まさかだけど。
ありえないと思える事だって、案外起きる。
[あの子、というのが何をどう指すのかは知れないが、
言う通り、声は己と女のものしか聞こえて来ない。]
耳が遠いのか、話す気がないのかは知らないけどな。
[事ここに至って話す気がないのだとしたら余程の世捨人か。]
……うん?
[気持ちいいのか、と問われた。
食事に対してなかなか斬新な質問だ。]
そりゃな。
人間だって、好きな物食って腹一杯になれば気分良いだろ。
それと同じじゃねぇのかな。
[飢えが満たされる事。
狩りをする衝動が満たされる、事。]
それ位ならあんたも解るだろ?
[それは己の生と性が充足する時間だ。]
えーと、何っつったっけな。
カタル……何とかって奴じゃないか?
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 16時半頃
ティモシーは、じゃ、ご一緒しましょうと婦人につげた。**
2013/12/22(Sun) 17時頃
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― 朝凪亭 ―
[一時課の鐘と共に目を覚ます。 朝食を頂こうと下に降りた頃にはもう、 町は動揺に包まれていたか。]
……喰われた?
[人づてに、昨晩の宴に割り込んで叫んだ男の死を知った。]
そっか。
[宿の女将に軽くスープ一杯だけ出してもらって、 旅人はフードを被り直す。]
ちょっと、様子見て来る。 ――ええ? 野次馬根性だなんて、人聞き悪いな。
[それでも、にっこ、と笑って見せるのは変わらずで。 からんとドアベルの音を残して外に出た。]
(53) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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― 裏通りへ ―
[漁があれば、早朝からの往来もあるのだろう。 道の雪には既に人の足跡。 坂に足を滑らせないように、裏通りへ向かった。]
……――
[雪の、つめたい水の匂いではないものと、 さわさわとした、穏やかでない人の潮騒に近付く。
そこに、記憶にある、立ち竦む人影を見た。>>52 坂を上って来る途中であったようだ。]
おい、あんた――
[路地を下り、声をかける。]
(54) 2013/12/22(Sun) 17時頃
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カタルシス?
……ふふ、ごめんなさいね。
随分と気持ちよさそうに聞こえたものだから。
人を裂くのに、どんな快楽が伴うのかしら、って。
[肌をざわつかせるような、
甘く喉奥を疼かせるような
そんな感覚を、その声に覚えたのは確かだ。
――確かに己の中にも、
その血は流れていると理解する]
ありえないこと、
そうね、何かわかったら教えるわ。
[不確かな憶測と、
――人狼を暴く術と]
そういえば、
まだ、聞いていなかったわね。
あなたがどこから来て、どこへ行くのか。
……昔話は、寝物語の方がいいかしら?
[教会へいたる雪道、
眼下に静かな海を見やりながら囁きを]
|
[ヤニク声をかけられたヒューは、顔を上げた。 眉間にくっきりと皺が刻まれ、戸惑っているように揺れる目を、つい昨夜はじめて知った顔に彷徨わせた。]
あ、……
[言葉が出なかった。 咄嗟に出た言葉は]
あんた、暇か?
[返事も待たず、魚カゴをぶら下げた棒を押し付けた。]
(55) 2013/12/22(Sun) 17時半頃
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……顔色悪いけど、大丈夫か。
[こんなものを目の当たりにすれば致し方なし。 介添えが要るかと怪我人の様子を見守るが]
へっ?
[カゴを提げた担ぎ棒が胸元に押し付けられたので、 思わずそれに手を添える。]
(56) 2013/12/22(Sun) 17時半頃
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―教会へ至る坂道― [老人と少女と連れ立って、喧騒から遠ざかる。 雪の積もった日独特のしんとした冷えた静寂の中、 さくりと響く足音に、近く重なる時計台の鐘の音。 坂道をしばらく上れば教会は間近だ、 振り返れば眼下に広がる暗い色の冬の海]
――……船が、 随分小さく見えるのね。
[港に停留するエレクトラ号、 この町から離れそして帰ってきたその船、 はたして何を思うのか、女は小さく呟いた*]
(57) 2013/12/22(Sun) 17時半頃
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頼む、持っててくれ!
[焦った様子から、必死の懇願に見えたかもしれない。 軽くなった身で、ヒューは駆け出した。 雪で滑りそうになって、つんのめりながら、市場に取って返した。 魚屋の女主人の元へ駆け戻った。 息を切らしているヒューに、表情こそ然して動かなかったが、ワンダはたしかに驚いていたようだった。]
あねさん、 今日はもう、家からなるべく出るな。 店も早くしめちまったほうがいい。
[何の事だか分からないワンダは、憮然としていた。 裏通りの事だけ、事情を話した。納得しきれない様子のワンダを残し、ヒューは二往復目になる道を急いだ。]
(58) 2013/12/22(Sun) 17時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 17時半頃
そうそれ。
[こんなやり取りでさえ――]
……どうだろうな。まぁ、気持ち良いけど。
人間も野山に入って猟をするけど、
あんたはそういうのもやった事なさそうだしなぁ。
[箱入りの、いかにも良い所のご婦人といった風情の女だ。
今、囁き交わす声が少し浮き立っているようなのが、
記憶と少しだけ違う。]
ん、あぁ。気になるっつってたっけ。
そんな大した話じゃねぇし―― っと。
[急に荷物を振られた旅人はそちらに意識を向けつつも]
別に、いつでも良いぜ。
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えっ……
[憔悴したような態度が一変。 ずしりと両手に乗る魚カゴの重みに眉を揺らす間に、 ヒューは元来た道をとんで帰ってしまった。]
持っててって――こんな場所で、どうしろっつうんだ。
[宛先も解らない荷を預かったままでは、身動き取れない。 困惑する旅人を、見慣れぬものとして向けられる衆目に、 居心地悪そうにしながらも、無惨な遺体を流し見た。]
……
(59) 2013/12/22(Sun) 18時頃
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[ヒューも、恐らく荷物を取りに戻って来るだろうが、 再びこの場所に近付くのは好ましくはないだろう。 と、彼が去った方に少し歩いて、通りに出た。
裏道を使うのでなければ問題なく落ち合えるだろう。 何せ魚カゴを担いだ赤い男って相当目立つんじゃないか。]
(60) 2013/12/22(Sun) 18時頃
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[肺が冷たい空気でいっぱいになり、痛んでいる。 雪で滑って転びそうになるが、壁に片手をついて、なんとか事無きを得た。 目的地である裏通りで死んでいた人間の顔には、覚えがあった。 昨日の晩、集会場で「逃げろ」といっていた男だ。 歯噛みして、苛立ちまぎれに壁を殴った。 一度だけ、時間をたっぷりかけて、長い呼吸をした。
ヒューは裏通りに入る前に、真っ赤な服をきて、魚の入ったカゴを担いでいる男を見つけた。 目立つ姿だ。成り行きで押し付けたにしては、良い人選をしたものである。 旅人の元へ、ヒューが戻ってくる頃には、落ち着きを取り戻していた。というよりは、元の沈んだような印象に、戻っていたと言ってもいい。]
……ありがとう。
[すぐに礼を言った。 魚を返してもらうため、片腕を差し出した]
(61) 2013/12/22(Sun) 18時頃
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いや。……そっちこそ大丈夫か。
[戻って来たヒューに、軽く手を振って見せる。 差し出された腕に棒を渡そうと身じろぎをして、 しかし、それを果たす前に、少しばかり考えた]
これ、どこに持ってくとこだったんだ?
[向こう? と、坂を上る方を指して、つま先を向ける。]
(62) 2013/12/22(Sun) 18時半頃
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……あんたがたの、メシだよ。
[つまり、目的地は朝凪亭だ。 魚を返して貰えず、手は宙に留まったままだ。 ヒューは首を傾げた。]
(63) 2013/12/22(Sun) 18時半頃
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あ、そうだったのか。
[ひとつ得心して、頷いた。 そして歩き始めた。]
どうした? 行こうぜ。なら、道は同じだろ。
(64) 2013/12/22(Sun) 18時半頃
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……? だから……
[魚を返して貰わなくては。 そう続けようとしたが、旅人は坂の方へ向かっていってしまう。 どうやら持って行ってくれるようだ。ヤニクの背を追いながら、揺れるカゴの中身が減っていないかを、こっそりと確認した。 それからヤニクの横に並んで歩きながらも、怪訝そうに様子を窺っている。]
(65) 2013/12/22(Sun) 18時半頃
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[そうして、旅人はぽつぽつと話し始めた。
自分がどこから来たのか。]
元は行商の……と言うか、
それに扮した移動性の群れの生まれでな。
うんと小さい頃は母体の事があるから、
確か、少しの間は定住してたと思うけど。
ほとんどずっと、今みたいな暮らしだったな。
[旅が塒とは、よく言ったものだろう。]
|
[まさか、魚を減らした疑いが掛かっているとは思わず。 (何せ鮮魚だ。) 怪訝な視線には気付いていたが、かといって、 命じられなければカゴを返すということもない。]
俺らのメシって言っただろ。
[理由はそれだった。]
あんたは……あの男とは何か、縁があったのか?
(66) 2013/12/22(Sun) 19時頃
|
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……。
[誰が運んでも食べられるとは思うが、わざわざ取り返すという事は、今更しなかった。 旅人の質問に、ヒューは少しの考えるような間の後、気力に乏しい声で、短く答えた。]
……べつに。
(67) 2013/12/22(Sun) 19時頃
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ヒューは、ヤニクが、何故こんな質問をしたのかを考えている。
2013/12/22(Sun) 19時頃
ヤニクは、ヒューの無気力そうな声に一度、そちらを見遣り、
2013/12/22(Sun) 19時半頃
|
そっか。
[昨日、見掛けただけの自分よりは何か、 もっと悼んだりするような事があるだろうかと。 そんな想像をしたけれど]
[冬の日の出は、やがて遅く訪れる。 道端や屋根の雪が、朝日に照り映えて眩しい時間になる]
(68) 2013/12/22(Sun) 19時半頃
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[死んだ男は、本当に、殆ど知らない人間だった。 実際に、彼の名前が、ヒューには分からない。 店の客ですらあるソフィアでも、名前を覚えようとはしなかった。]
あんたと、そう変わらないよ。
[静かな声で、そう付け足した。 この人好きのする感じなら、三日も町に留まっていれば、自分よりも余程良い人間関係を築くだろうとすら、ヒューには思えた。]
……。
[雪の反射で、眩しげに目を細くする。]
(69) 2013/12/22(Sun) 19時半頃
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[昨日来たばかりの旅人と、そう変わらないと言う。 ヒューが特別人付き合いを避ける性格なのか、 死んだ男がそうだったのかは、はっきりしない。
ただ、セレストがヒューを仲間と言っていた事は覚えていた]
……あんたは、他の住人とちょっと感じが違うな。
[立ち寄る船人すらこの町の温かい気質を気に入っている、 そんな印象を受けていただけに、少し意外だ。]
ええと……何だ。根を下ろしたがらない、感じ?
(70) 2013/12/22(Sun) 20時頃
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そうだろうな。
[ヤニクの「他の住人とは違う」という評価を、ヒューはあっさりと認めた。 自分は、いわば、余所者であるとすら思っているのだから。]
……去年までは、船で働いていたんだ。
[仮に、根を下ろしたくないと本人が思っていたとしても、頃合という物があるのかもしれない。 考えている内、不意に無くした腕への苛立ちが込み上げるが、足元に視線を落とすのみに止めて、内に押し込めた。]
(71) 2013/12/22(Sun) 20時頃
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ティモシーは、ヒューの傷の原因は知らない。
2013/12/22(Sun) 20時頃
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……あぁ、それで。
[航海に、片腕が利かない人間は難儀だろう。 船乗りが船に乗れない――あるべきようにあれない、 その苦痛というか虚脱というか、ままならなさを、 ぼんやりと思い描く事が出来た。]
1年、あの船の戻りを待ってたのか?
(72) 2013/12/22(Sun) 20時半頃
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[問いかけに答えようとして、自嘲していた。]
友達に会いたいと思うくらい、いいだろ?
[朝凪亭の傍までやってきて、足をとめて、手をもう一度差し出した。]
助かった。 悪かったな。あんた、関係ないのに。
[裏通りで魚を持っていて貰った事。ここまで運んでもらった事。それだけでなく、身の上話など、相手の酔狂で聞かせたとしても、それも含めてだ。]
(73) 2013/12/22(Sun) 20時半頃
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― 教会へ至る坂道 ―
[ましろが覆う教会への道を、滑らないように踏みしめて歩く。 その時、ソフィアの様子はどうだっただろう。
ただ、婦人が坂から船を見下ろし、述べた感想に頷いた]
あの船がここから見える景色がこの町の本当の景色に思えます。 一年に一度しかつかない船ですが、それほどまでに船を皆待ち遠しく思うのです。
[その船に乗って、兄もジェリーも行ってしまった。 町を出ず、ただ、この町でゆるやかに生きてきたことに後悔はない]
教会についたら、神父様にお茶をお願いしておきます。 もし、よろしければ、わしの孫が話し相手にでもなりましょう。
[そして、進める歩み。 ジェリーに似た声は、この年になると、痛みではなく、懐かしさだけが膨らみ、とても心地がよい]
(74) 2013/12/22(Sun) 20時半頃
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あぁ。良いと思うよ。
[待つ者の感慨を旅人が知る事はないが―― そういう意味では、これは他人事のような科白だけれど、 待つ者がいる分だけ帰りを望む者がいる事も確かだ。 笑みには微かに苦いいろも溶けるものの]
どういたしまして。
[とれたての魚介が宿の皿を彩る様子を想像して、 にっことした笑みを戻してカゴを返した。 ヒューが裏口辺りから魚を届けに消えるのを見届けると、 短い間、遠方に視線を遣る。
喰い殺されたという遺体のあった方角だ。]
(75) 2013/12/22(Sun) 20時半頃
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― 朝凪亭裏口 ―
[ヤニクから魚を受け取って、肩に担ぎ、朝凪亭の裏口の扉を叩いて、到着を知らせた。 大抵、従業員や手伝いの子供なんかが顔を覗かせるが、今日はどうだったろうか。 靴に雪をつけながら、じっと待つ。 その間、ずっと考えていたのは、片腕を失うこととなった理由に関してだ。]
(76) 2013/12/22(Sun) 21時頃
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[逃げろ、と叫んでいた男が殺された。
束の間、検分した限りは確かに喰われたような傷だったが、 野犬の類にしては場所の説明が難しい。
仮に、山で火事なり地崩れなりがあったとして、 食うに困った獣が町に下りたところで、 あの裏路地まで入り込むだろうか。
それよりは――]
人狼。
[その方が、説明がついてしまう。]
(77) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 21時半頃
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[>>74 眼下に広がる風景から、 視線をそらすことのないままに、 老人の言葉に女は静かに問いかけを投げる]
……あなたはずっと、この町に?
[丘の上から舞う風花、 帽子を片手で抑えて振り向く、 留めてしまっていた足を動かす]
お気遣い、ありがとうございます。 ……あなたは何かご用事でも?
[その言葉、 彼は茶の相手になるつもりはないように聞こえた。 そして時を経ても変わらぬ教会の全貌を目にした時、 女は胸を押さえて、ただため息を零した]
(78) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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女主人 ダーラは、メモを貼った。
2013/12/22(Sun) 21時半頃
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――……ええ、ずっとここです。 兄や、幾人かの知人は町を出てしまいましたが、自分は出ることはありませんでした。 ずっと船を迎えてこの年ですよ。
きっと、死ぬまでこの町を離れることはないでしょうな。
[出なかった理由はいくつかある。 けれど、そのひとつが、ジェリーに言った言葉だ。
ここが君の故郷だと、 帰ってきたときに言ってあげたいと思って、毎年船を迎え、 そして、とうの昔にあきらめたのだけれども。
今度は、兄の娘がこの町にやってきて、兄の死とともに、今度は彼女を励ますことが仕事となった。 それでも細かった命が途切れたとき、残されたソフィアはもう、自分の孫と同じ存在だったから]
(79) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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……猟はしたことないけれど、
こう見えて、山歩きは得意だったわ。
[ほんの少しすねたように口にするのは、
まだ少女と呼べる年の頃の昔の話だ]
あら、そう?
いつでもいいなんて……、
少しくらい焦らしてくれても、いいのよ。
[そんな無邪気だった面影はもうない、
頼る者も無いまま、一人故郷を離れなければならなかった。
利用できるものは利用した、
結果、悪女と呼ばれたけれど、
後悔も懺悔もない、少しばかりの憐憫があるだけ]
群れというのは……、
家族のようなものかしらね。
[行商というのは理に適っている。
人を襲う以上ひとところに留まり続けるのは危険だ。
それはよく知っている、その結果を見たのだから]
――そう、
その口ぶりでは、故郷の記憶はないの?
ご両親とか、兄弟とか。
……会いたい誰か、とか。
[ぽつりぽつりと、途切れるような囁き]
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―回想―
あぁら、ホレーショーじゃないの。 お久し振りだね。今回は長くいられるのかい?
[旧知とも言える仲の船の乗組員に声をかけ、セレストと自分のほうに呼び寄せる>>1:159>>1:160。サイモンの声が聞こえたのはそのころだったが、あからさまに眉をしかめた]
なんだろうね、いつも素っ頓狂な奴ではあったけど、あいつもとうとうヤキが回ったかな… ほら、気にしないで。久し振りの再開なんだから水なんか注されちゃかないやしない。 ほら、海の上の酒より新しい奴だよ。それとも、酒は飲み飽きてるかな?まあどっちにしてもさ。
[そういって、店とあまり変わらぬ様子で酌にも回り、その夜は更けた……が]
(80) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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[あの男が警告した人狼なる存在が己でない別人だとしたら。]
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[それが事実なら。 上手くすれば、自分の手で突き止められるかも知れない。]
(81) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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― 早朝 朝凪亭裏口 ―
[身体3分の1ほどもある桶をもって、少女は井戸と宿とを往復していました。 歯を食いしばり、口をへの字に曲げて、小さな身体で踏ん張って。 冷たくかじかんで固まった手のひらが、朱色を肌に散らしています。]
[引きずるようなその姿も、少女にとっては毎朝の出来事でした。 まだまだ小さな女の子ですが、人を遊ばせておく余裕はありません。 朝はこうして水を運び、お昼に自由な時間があって、夜にはまたお手伝いです。 子どもに対する女将さんなりの配慮なのかもしれません。
もっとも。
スープを焦がしつけるような……仕込みを満足に手伝えないハナだけかもしれませんが。]
[裏口にその姿を見つけ、ハナは思わず桶の中身をぶち撒けてしまいました。]
(82) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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[己は同族喰いの嗜好を持たない。
よって、妨害が入った際など、いくつかの例外はあるものの、
極論、"喰おうとして喰えなかった奴"が、
話しかけて来ない同族であるとは言える。]
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[だが、他人に知られれば、自分の身を危うくするだけだ。
恐らく、この事件は大きな騒ぎになるだろう。 誰にも悟られないように、火の粉が掛からぬ内に、 事態を収拾する事――]
(83) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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私は神父に用事がありまして。 ええ、返し物をするだけです。
[ジェリーに似た声が、やはりひどく懐かしい。 彼女はこの町には戻ってこなかった。そう、あのとき、本当は自分も船に乗るべきだったのかもしれない。
あとにも先にも船に乗るタイミングはあの一度だったのだろう]
礼拝堂で、孫の相手をしてくださるのなら、助かります。 私では、本当は女の子のことなど、よくはわからんのです。
[それは嘘ではない]
(84) 2013/12/22(Sun) 21時半頃
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ヒューは、音のしたほうへ、首をむけた。
2013/12/22(Sun) 21時半頃
ハナは、比喩なしに跳び上がって、視線から逃げるように落とした井戸桶を手にとりました。
2013/12/22(Sun) 22時頃
ヤニクは、裏手から派手な音が聞こえた気がしたが、と視線をやる。
2013/12/22(Sun) 22時頃
へぇ? 意外だな。
[あるいは、例え良家の令嬢というやつであっても、
誰しも幼い頃はお転婆な少女だったのかも知れない。]
そうだな、人間で言う所の家族か、集落か。
……故郷の土地っていうのはなかったけど、
小さい頃に住んでた所は、暖かかったな。
多分、春だったんだと思う。
[両親、兄弟、その言葉に左手をポケットに突っ込む。]
|
― 朝凪亭 ―
……。
[子供が水を撒いている。 意図があってそうしたのではなく、零したのだという事は、一目瞭然である。 その様を、心配する言葉ひとつかけず、見守っていた。 笑顔の一つなく、無気力にぼうっと裏口前に佇む姿は、子供からすればお化けの一種にすら思えても、おかしくはない。]
魚。
[子供が、桶を手にとったところへ、声をかけた。]
中にいれた方がいいなら、開けてくれ。
(85) 2013/12/22(Sun) 22時頃
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ヒューは、ハナをうつろに見据えたまま、一歩だけ後ろに下がり、扉の前に空間を作った。
2013/12/22(Sun) 22時頃
――
[子供が少し口をとがらせたような、
何故か決まり悪そうな小声が零れた。]
……狩りも出来ねー位よぼよぼの爺さんになったら、また来る。
つった所なら、あるけど。
|
[井戸桶と男の姿を見比べて、少女は大きく頷きました。 表情に現れているのは確かな決心。 なるほど、彼女にとっては大変勇気のいることだったようです。
中身を失って軽くなった井戸桶を抱えて小走りに。 ハナはヒューを大きく迂回して扉に取り付き蹴開けると、目前にある男の姿に今更驚いて、一歩二歩三歩と後じさりして、こけました。]
(86) 2013/12/22(Sun) 22時頃
|
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[子供が扉を開けるまでの一部始終へ、大きく迂回する様子までも含め、視線を送り続けた。 子供が蹴開けた扉に、ヒューは使えない腕のついている方の肩を引っ掛けた。 後ずさりの後、転んだらしい子供をまたぐようにして、幽鬼が如く朝凪亭の裏口から進入したヒューは、魚の入ったカゴを、いつも指定されている場所へと、ゆっくりと、置いた。]
(87) 2013/12/22(Sun) 22時頃
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―翌朝―
[朝凪亭は宿でもあるだけに、早朝から忙しい。 前の晩に仕込んでいたスープと魚のフライとで朝食の準備をし、起きがけの客を待っていた頃に、不穏な噂があちこちから届いた]
サイモンが死んでる?それも……
[話に聞くサイモンの亡骸の様子は、酸鼻極まるという感想が正しいように思えた]
どういう事だろうね、全く…朝から。 死んでまで人様に迷惑かける奴だねえ……
[あながち冗談でもない悪態をついて、ふとスープをかきまぜる手が止まった]
………まさか、ねえ……
(88) 2013/12/22(Sun) 22時頃
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ああ……、
[>>79 あの人もまた町を去った一人だ、 あのことが起こる前の記憶は、もう酷くおぼろげで、 いつだって思い出すのは、己の痛みばかりだった。
死ぬまで離れることはない、 その言葉に思わず零れたのは]
そう、 ……この町を愛してらっしゃるのね。
[そんなお定まりのような言葉。 自分がその理由かもしれないと、 ふと過ぎった感傷を否定したかったのかもしれない]
(89) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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ああ、お客さん。朝、食べていく?
[階段を下りてきたヤニクに声をかけたが、スープを一杯所望されただけだった]
……あいよ。ちょっと待ってな。
[お望み通りにスープを出し、空になった器を残して出ていく彼の姿が早朝の町に消えるのを眺めていた]
(90) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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[目の前の無邪気な少女。 その存在こそが彼が歩んだ年月の、 ――幸いの象徴であるはずなのだから]
ご用事があるのなら、 お邪魔してはいけませんわね。
[>>84 不器用な言葉はかすかに記憶を揺さぶる、 確かに彼は、なにもわかってはいなかった]
……私も、 年頃の女の子の気持ちなんて、 もう思い出せませんわ。 それでも、お嬢さんはお付き合い頂けるかしら?
[そして教会の門をくぐる]
(91) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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船が着いた次の日にこれとは、あいつらついてないもんだねえ……
[軽くぼやくようにして、いつもよりざわめきの絶えない1階のテーブル席を眺めて、今日も変わりなく仕事を続ける。]
ああ…ご苦労さん。そこ置いといておくれ。 ……どうだい、外はずいぶん騒がしいかい。
[いつもの通り、裏口から入ってきたヒューにそう声をかけて、魚のかごを受け取る>>1:87。]
(92) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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[拗ねたような口ぶりが、
かわいらしいと言ったら彼は不本意だろうから、
零れたのは小さな忍び笑いだけ]
そう、故郷の土地はなくても。
あなたには、
……ちゃんと帰る場所があるのね。
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[裏手からの、何かの物音に想像した図は、 せっかくの魚介が裏口にぶちまけられているという 目も当てられない凄惨な光景だったとか。]
……まさか、なぁ……
[こてりと首を傾げつつ、ひょいと顔を出す。 何事もなければそのまま引っ込めるが。]
(93) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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[薄く積もった雪のお陰で、少女は無駄な負傷を作らずに済んだようです。 ごろごろと桶を抱えたまま二度三度転がって立ち上がると、付着した雪が身体から滑り落ちていきました。 遠巻きに、女将さんと男のやりとりを見つめます。]
(94) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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……多分、そういうんじゃねぇよ。
[人の間で人を喰い殺す狼が、
そんなに長くを生きられるとも思っていないし、]
そいつらの仲間になれる訳じゃないしな。
[きっとそれは叶える心算のない約束なのだ。]
旅から旅への根無し草だよ、俺は。
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>>89
[この町を愛している、そんな言葉に苦笑いを零す]
――……この町を愛している。 そうなんでしょうね。
[それは当たり前のことであるけれど]
少し、違うかもしれません。 そうですね。あの船をこの町が歓迎するのは、 一年たっても、いえ、幾年たっても、
この町は、変わらず、待っている、と、 ただ、
そんなところです。
(95) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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[ダーラに声をかけられ、ゆっくりと顔を上げたヒューは、はい、と陰気な声で返事をした。 床に尻もちをついているハナへ、一度目を向けてから、カゴから棒だけ引き抜いた。]
ご存知でしたか。
[無論、それは外の騒ぎの事についてだ。 けれど、ダーラならば当然だろうと思った。]
はい。 多分……ある事ない事、皆噂してる頃だとおもいますよ。
……あねさんも、どうぞ注意なさってください。
(96) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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>>91
はい、これでも町の爺ですから。
[聖鏡のことを思い出して、小さくため息をつく]
ええ、是非お願いいたします。 この子は物心着く前に母親たる人をなくしてしまいましてな。
[赤ん坊の面倒を、いきなり年配の男がみることになったのだ。 その苦労は定かではない。 と、いっても、もう、若いものは知らぬ事実だ]
でも、もう、いまは、立派な乙女のようで。 の?
[ホレーショーとの仲は多分、そのような仲なのだろうと老人は、思っていたが、実際は、よくわかっていない]
(97) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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ティモシーは、この時ばかりはソフィアをちらと眺め、目を細めた。
2013/12/22(Sun) 22時半頃
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そりゃあねえ、ここに立ってりゃいやでもその辺の噂話は聞こえてくるよ。やけに騒がしいとは思ってたんだ。
まあ、気をつけとくよ。変な噂がたったら、下手したらうちの店の評判にまで響いちまう。 しかしまあ… そうだね。昨日の今日でついてないこったね。
あんたも気をつけとくれよ。
[ヒューに向けて、魚をとりだしながらそう声をかけた]
ハナはちゃんと仕事やってるかい?
(98) 2013/12/22(Sun) 22時半頃
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はい。用心してください。
[痛むのか寒いのか、無い方の腕を、無意識に何度かさすった。 ヒューは、裏口の傍に置かれていた、空になった持ち帰るべきカゴを手にとり、棒に引っ掛けた。]
あの……。
[遠慮がちに、ヒューは、ダーラに対して続けた。]
仲間には、美味いものを振舞ってやってくれたら、嬉しいです。
[昨日の今日で、と言ったのは、エレクトラ号の船員のことを指すのだと、ヒューは思った。 彼らを迷惑がって追い出すような事はしないで欲しい、という願いでもある。]
(99) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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[ヒューは、言葉だけでも自身の心配をされると、意外そうに目を瞬いていた。 微かに笑って、「はい」と答えた。 それから、ハナの事へ話しが移ると、自然、視線は桶を抱えている子供へ向いていた。]
ああ。
……。やってるんじゃないですか。 俺が来たから、仕事を中断させたかも。
(100) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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―朝凪亭― [女が部屋から降りてきたのはいつもの船での 起床時刻を大分過ぎてのことだった。 雰囲気がいつもと、何か違う。 ざわざわと人々の潜む声が絶えなく聞こえる感じ、 昨日の宴の席でもあったような、あの感じだ。]
……なんかざわざわしてるねえ。 今日は何かあったんだったっけ。
[欠伸を噛み殺し、はねの残る髪を撫でつける。]
(101) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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[>>95 女の紅い口唇は、 一度ふるりとわななき震えた。]
変わらず、……待っている。
そう……、 お優しいのね。
[それきり何も言葉は出ない。 ただ震える指を握り締めて――、
続いた言葉に吐息と共に、 胸に詰まる何かを吐き出した]
(102) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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まあ……、 それは大変でしたでしょう。 でも、きっと良いご家族に恵まれたのでしょうね。
立派なお嬢さんですもの。
[>>97 彼が揶揄するのとは別の意味で少女を見やる、 彼女の母の夭逝は、 幸いの中の不幸であると疑わずに。
彼の上に過ぎた年月が幸いであることを、 女は何ひとつ疑ってはいなかったのだ*]
(103) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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いいじゃないの。
いつか帰るかもしれない、
そんな場所があると思うくらいは、きっと
……生きる理由に、なるでしょう?
[それは酷く人間らしい思考だと己自身そう思った]
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ああ、気をつけるよ。こっちは従業員も抱えてるんだし。
[籠を持って帰ろうとするヒューに振り返らず答えたが、ふと後ろを振り返って怪訝そうな顔になった]
うん?ああ……そうだねえ。 その辺はあんたが心配しなくてもいいさ。金払ってくれるならちゃんとした客だし、 それに……噂みたいに人食い狼なら、宿の飯なんて食うもんかね。
………あ、いや。そういう噂だってだけ。 まあ、余所からの連中をいちいち気にしてちゃあね、その辺はさ。
(104) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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>>102
[婦人の様子がやや、変わったので、首をゆるく傾げる]
優しいだけだと言われました。
[ジェリーが行ってのち、もちろん、縁談の話がなかったわけではない。ただ、付き合ってみても、面白みのない彼は、若い頃はてんで、だったというだけだ]
(105) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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そう。ちゃんとやってるならいいのさ。 まだまだ遊びたい年頃だろうけど仕事の分はきちっとしてもらわないと。
[腰を手に当てて、扉の方向を見てため息をついた。]
ああ、セレスト。お早う。
[カウンターの向こう、酒場の方に視線を戻して軽く挨拶した。]
どうもこうも、サイモンがくたばったってさ。 死に方までご丁寧に狼に食われたみたいだって。 しばらくは無暗に外に出ない方がいいかもね。
(106) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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[怪訝そうな顔をしているダーラに反して、ヒューはほっとしたような顔をしていた。]
……そうですか。
はい。 噂は噂ですから。
(107) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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>>103
ええ、わしにはもう、この孫娘しかおりませんですがの。
[雑貨屋の店の中、泣き声はいつも背中の上に。 それから大きくなって、大変だとわかると、自然に家事をこなすようになった孫娘。
そう、感謝している。彼女がいなければ、老人の人生は本当に寂しいものだっただろう]
じゃ、わしは神父様のところに行ってくるよ。 ああ、ご婦人、失礼しました。
ティモシーと申します。こちらはソフィア。 貴女のお名前は?
[そして、名を尋ねた**]
(108) 2013/12/22(Sun) 23時頃
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そうそう。噂だもの。
[朝食を食べ終えた客向けにコーヒーを淹れながら、ぽつりと呟いた]
まあ、噂だから馬鹿にできないってことも結構あるもんだけど。
[結局のところ、一番大事なのは宿のことなのだ。だから、この件に関してもそれに尽きる。]
早く片づくといいね。
(109) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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[ハナの話題と共に、彼女がついたため息には、何も言わずにおいた。 ダーラの居る位置からは、セレストが見えているらしく、挨拶をしているのを聞く。セレストにダーラが向けた言葉で、死んでいた男が「サイモン」という名前だったと知った。]
……そうですね。 何事もなければいいなと、思います。
じゃあ、俺は、戻ります。
[忙しく働くダーラに、声をかけた。 来た時と同じく裏口から出ていこうとして、再びハナと対峙した。]
(110) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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[>>106ダーラに手をあげて朝の挨拶を返し、 その後のダーラの言葉にぴたりと欠伸が止まる。]
サイモンってのは昨日の男だね…。 ……本当に死んじまったのかい? ……狼にやられたって?
……じゃあ、犯人は人間じゃないんだね?
[確認をするようにダーラに聞き返し、 昨日の怯えた男の言葉を思い出す。 逃げろ逃げろと怯えていたあの声だ。]
出ない方がいいってったってねえ…、 船があるんだ、放っておくわけにゃいかないさ。
(111) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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ハナは、呆けていたことに気づいて、慌ててへたくそな口笛を吹いて踵を返そうと
2013/12/22(Sun) 23時半頃
ヒューは、ハナを凝視している。
2013/12/22(Sun) 23時半頃
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ああ、そうだね。つい長話になっちまった。 気をつけるんだよ。
[ヒューにそう声をかけて、最後まで見送りはせずに、酒場の方のセレストに視線を戻した。やはりちらちら聞こえてくる話は大体どれも同じだ]
そうらしいよ。まあ狼だか野犬だかそこは知らないけどさ。 人間じゃないよねえ。人間だとしてもまっとうな奴じゃないだろうし。 まあ、そりゃそうだ。船はあるけど……
もうしばらくは出ないんだろ?だからねえ。 こういうの、本当商売に困るんだけどさ。
(112) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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ご、ごめんなさいっ!
[いったい何に謝ったのか…… 今度こそ少女は踵を返し、井戸桶を抱えて走っていきました。]
(113) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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……。
[ハナが何かに謝って、走って行く背を見送り、ヒューは空のカゴをもって外に出た。 積もった雪に足跡をつけながら、朝凪亭の脇の通路から坂道へ出た。]
(114) 2013/12/22(Sun) 23時半頃
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[裏方にも誰か人がいたようだ。こちらからは見えなかったのでヒューだとは気付かずにダーラへと肩を竦める。]
野犬の事件ってのは、この町ではたまにあることなのかい? なんだかねえ…昨日あの男が変なこと 言ってたもんだから…どちらにしても物騒さね。
[そう言うと部屋の方へと踵を返す。]
出ないっても巡航船だ。 お客の荷物もあるし、この時期は船も 手入れしてやんないと色々都合が悪いのさ。
ちょいと、船と船乗り共のの様子見てくるさね。 自警団来てるんだろう? なら明るい内ならちょっと位、外出たって大丈夫さ。
[コートを取って降りてくると外へ出る準備を済ませる。]
ダーラねえさん、なんか遣いの用事はあるかい? あるならついでに済ませてきちまうよ。
(115) 2013/12/23(Mon) 00時頃
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ティモシーは、パピヨンの名のりをきけたかどうか。ともかく神父の部屋へ。
2013/12/23(Mon) 00時頃
ヒューは、ティモシーの店の前を通りがかった。
2013/12/23(Mon) 00時頃
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[息を切らし井戸の近くまで来ると、口さがない人々のうわさ話がハナにも聞こえてきます。
『聞いた? サイモンさんのこと』 『何かうらみでも買ってたんだろうか、こわいねえ』 『あの人はおかしいって思ってたんだよ』 『うえのひとは人狼じゃないかって思ってるみたいだよ』 『えーっ』 『自警団の連中が慌ててたから、そのうち通達があるんじゃないかしら』 『いやだいやだ、想像したくもないよ』
ハナは鼻をすすると、言葉もなしにつるべを落としました。]
(116) 2013/12/23(Mon) 00時頃
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野犬?さあ……その辺の街道じゃどうか知らないけど、町中に野犬なんてこの辺じゃあんまり聞かないよねえ。
ま、それが仕事なんだったら止めやしないけど、気つけなよ。 船の方も仕事。自警団も仕事。宿のことも水くみも仕事。
そうさねえ……まあ、船の方で変わったことがないかだけ見てきてくれりゃいいと思うよ。
[少し不安げな様子がどうしても顔に交じってはしまうが、とにかくセレストが船の方に向かうのをそれ以上止めることはしない]
(117) 2013/12/23(Mon) 00時頃
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おわったよ、おかみさん
[仕事を済ませて、少女が戻ってきました。 いつもなら無駄なほどに溌剌と報告するはずなのに、なんだか元気がありません。 雪が少し積もっているのに加え、先に水をこぼした井戸桶を抱えていたせいか、ハナの衣服はいくらか濡れていました。]
(118) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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[ちらと裏手を覗いてみれば、桶を抱えた子供が走る所。>>113 どうやら物音を立てたのはそちらの方らしい。 大事ではなさそうなので、一旦視線を外した。]
(119) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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わかった。ねえさんも何か新しい情報聞いたら教えておくれよ。 ここが一番情報集まるだろうからね。
[酒場で、宿屋だ。人の出入りは多い。 宿のこと、水くみも仕事、とは誰を指す言葉か。]
うん?じゃあ、誰か水くみに出てるんだね。
[誰が出てるのか、なんとなく予測はつく。 女の予測通りならばそこには小さな子供がいるはずだ。]
あたしよりよほど危なっかしい。 ちょいと様子見てこようか。
[言っているうちに>>118 子供は宿に帰ってくる。 元気がないのは気に掛かったが、無事に戻って 安心した様子で笑う。]
おかえり、ハナ。あんたも気をつけなよ。 こわい狼がまだ近くにいるかもしれないんだ。
(120) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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生きるのに理由が必要か?
[解らない、と言いたげに声は囁いた。]
……しかもそれだと、まるであんたの方が、
帰る場所がないみたいに聞こえるぜ。
[都の方で、絵なんかを売り買いする商売だと聞いていた。
そちらは帰るべき場所ではないのだろうか。]
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あら、おかえり。
[ハナが裏口から戻ってきたことに気付き、振り返った。服がいくらか濡れていることに気づいて軽くため息をつく]
なんだい、濡れてるじゃないか。 全く、あんた本当にとろくさいというかなんというか… 余所見でもしてたんじゃないの?
ほら、仕事の方はそれでいいから着替えといで。 飯はできてるよ。
[なんとなく元気がなさそうな様子は気になったが、こちらから深く詮索することはない]
(121) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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―教会―
……でも、 その優しさの価値を、 見出して下さる方がいらしたのでしょう?
[>>105 また無意識に帽子に指先のかかる、 ここは教会であるから、それを脱がずにすむことに安堵する。
この人はまだ、 あの言葉を覚えているのだと、 そう気づいてしまったせいだ]
(122) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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[>>108 女の口唇は、 どこか歪んだような笑みを見せる。 激しい感情は、時の中に忘れてしまった。 だから、残ったのはただ――]
(123) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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パピヨン・ローズ、 美術品を扱っておりますの。
[零れるのは、今の名だ。 アンジェリカ・ローズはもういない、 そして、ローズ、なんてよくある姓だ。
女は変わらず眼差しを伏せたまま、 奥へと向かう老人の背を見送った]
(124) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
|
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― 教会・神父の部屋 ―
[婦人とソフィアは礼拝堂に向かっただろう。 老人は、神父に会いにいく。
いつのまにかこの何十年かで、司祭ではなく、神父とみなこの教会の主を言うようになった。 もちろん、老人が過去、ジェリーの弟を告発した時の者と同じではなく、だから、老人よりも神父はずうっと若かった]
――…その昔、人狼がこの町に入り込んだことがあります。 その時、司祭様が使った聖鏡です。
[老人は鏡を神父の部屋のテーブルに置く]
昔、司祭が使っていたように、我が孫を今朝映してみました。 もう古い記憶ですが、人狼であれば、魔物であれば、その鏡は姿を映しません。 ソフィアはそのまま、映りました。 その鏡によれば、彼女は人狼ではありません。
[神父は神妙な面持ちになる。 そして、過去の司祭の記録、日記を取り出し、老人と一緒に照会をはじめるだろう]
(125) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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うん……
[セレストと女将さんに気のない返事をして、そのまま少しの間うつむきます。 やがて意を決したかのように顔を上げました。]
みんなが、じんろうが出たっていってたよ。 外に出られなくなるっていってた。 ねえ、どうなっちゃうの?
(126) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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ティモシーは、>>122の問いにはソフィアの手前、答えることはなく
2013/12/23(Mon) 00時半頃
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>>124
[ローズという名前に、微かに笑む。 声が似ていて、名前も似ている。 老人は幸せな気持ちになった]
ああ、貴女がかの美の都からのご婦人ですか。 マダム・ローズ。
[美術という言葉にも反応を示す]
雑貨屋をやっておりますが、 きっと貴女の扱う美術品は、桁違いなのでしょうな。
[そこには至極残念そうに、 そして神父の部屋に向かったのだった]
(127) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
|
|
[その少し、幸せそうな老人をソフィアをどう見ていただろう。 もし、そのことを尋ねられたのならば、 そっと、耳元に囁くのは、
このご婦人はかつての初恋の人に似ているのだと、 老人は、孫娘に柔和な笑顔を見せることだろう]
(128) 2013/12/23(Mon) 00時半頃
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人狼。
[ハナの告げた言葉を、反芻する。 昨日も聞いた名、あの男が言っていた名前だ。 昔話に出てくる人狼は普段は人間の中に紛れ、 区別がつかないのだという。]
…人狼ねえ…、 人の仕業って可能性も出てきたってことか。
[伝承の存在を自警団がすんなりと受け入れるのか、 どうにもすっきりしない。 この町には何かがある気がする。]
どうなるか、か…。 サイモンをやっちまったやつは、 見つかり次第、自警団に捕まえられるだろうね。 それが人でも、狼でも…人狼ってやつでも。
(129) 2013/12/23(Mon) 01時頃
|
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― 教会・神父の部屋 ― >>125
[そのかつての記録を記した司祭の日記を神父と目を通したあと、 老人は、新たな事実を聞かされる。
それは、鏡が人狼を区別していたのではない。 その時の若者、つまりはティモシー自身にそういった能力が潜んでいたということ。 もちろん、聖鏡はその大切な道具となる、ということ]
――……なんと
[神父と老人は目を合わせて、老人は、やや動揺して頭を掻いた。 ただ、そのあと、老人、ティモシーにその能力があるのであれば、その孫娘も聖鏡により見分けをつかせる能力があるかもしれないと、神父が述べたとき、 老人は、ああ、とやや項垂れて、神父様には話しておくべきでしょう、と、ソフィアが本当は実の孫ではないことを伝えることとなった]
(130) 2013/12/23(Mon) 01時頃
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[単純な答えは予期されたもの、
けれどそれは、今は好ましいものだ]
……そうね、
[そしてゆるやかな肯定]
優しい人を大事にしなかったから、
きっと罰があたったのね。
[珍しく自嘲のようなものが溢れて]
|
[宴が終わり、ホレーショーが自分を送ると言うため、ソフィアはその言葉に甘える事にした。 ヤニクやセレストの前で髪飾りが似合っていると言われ、ソフィアは赤くなった。 ホレーショーから貰ったものである事は、きっと伝わってしまっただろうから。]
(131) 2013/12/23(Mon) 01時頃
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[大きく息を吐いてから、ハナへとにかりと笑う。]
ハナ、帰りにお菓子買ってきてやろう。 ハナの好きなお菓子はなんだい?
[小さな子供を少しでも元気づけようと思ったのだ。 ハナから返事を聞くことができれば、 外へ様子を見に出るつもりだった。]
(132) 2013/12/23(Mon) 01時頃
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ですが、本当に知りませんでした。 自分にそのような能力があったとは。
司祭様はいつ見抜かれていたのでしょうか。
[ティモシーはそう頭を傾げるが、もう、司祭は生きてはいない。 聖鏡を携え、かつてのティモシー青年と町を探索した司祭ブルーノは、やはり只者ではなかったのだろう、ということしかわからない]
そして、でも、今また人狼が現れたというのであれば、 それは自分の仕事がまだあるということですな。
[サイモンのこと、神父が知らぬわけはなく、 人狼がまた現れたという事実はもう、確定に近いもののようだ]
はい、気をつけます。 また、人狼探しをする羽目になるとは思いませんでした。
[老人は厳しい顔で神父に頷き、 話終えると、礼拝堂のほうへ戻っていく*]
(133) 2013/12/23(Mon) 01時頃
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人狼……ねえ。
[少し考える様子を見せるも、すぐにかぶりを振ってハナを見下ろした]
バカだね、そんなもん誰も見てなんかいやしないって。 サイモンが言ってただけじゃないか。 そういう事の心配は大人に任せときゃいいの。
まあ、しばらくはあんまり遠くには行かないこったね。 自警団に捕まっても知らないよ。
…少ししたら、そんな噂もなくなるから。 めったなこと言うもんじゃないよ。
(134) 2013/12/23(Mon) 01時頃
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|
そっかあ……
[言外に他人事を伝えるような二人の言葉にも、ハナはなんだか浮かない顔でした。 つぶやくように、続けます。]
つかまったら、どうなるのかなあ。 おとぎ話みたいに、つられちゃうのかなあ。
[広場にある絞首台も、今は昔。 誰にも手入れされぬまま雪の積もるまま、たまに子どもを怖がらせるネタにされるくらいのものです。
けれどそんなハナの表情も、セレストが続けた言葉にすぐに吹き飛ばされてしまいました。]
ほんとう!? やったあ!
じゃあねじゃあね、ううん うううううううん。 パンプキンパイがいいな!
(135) 2013/12/23(Mon) 01時頃
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……ふうん。
[返す相槌は、少し気のないものになった。
人間にとっての、その罰が当たる、という感覚も、
あまり実感が伴わない、知識の上の言葉だ。]
[ただ、血が薄れて人間になってしまったのに、
こうして声だけがする女の性質は、やはり、
己の目からは中途半端なものに思えて――
生きにくいだろうな、と思ってしまう。]
|
[雪の中を2人並んで歩く。 市場を抜け、エレクトラ号の停泊する港を横切る。 港の隅にある桟橋の前で、ソフィアは一瞬立ち止まった。 幼い頃にこの桟橋で遊んでいた時に誤って海に落ちてしまい、溺れかけた事がある。 それを助けてくれたのがホレーショーであり、それが出会いだった。 ちら、と隣に立つ男を見上げると、また歩みを進める。]
(136) 2013/12/23(Mon) 01時頃
|
|
つられんのはやだねえ…。
[ハナの言葉にぽつりと呟き、 けれどもその後のハナの喜びようにはぷっと吹き出し 歯を見せて笑って見せた。]
あっはっは! うんうん、ハナはそうやって喜んでる方が 可愛らしくてあたしは好きだよ。 了解!そんじゃ〜パンプキンパイ3つ買ってこようか。
[にかりと笑って]
女だけで小さなお茶会やっちまおう。 そんじゃ、いってくるよ。
(137) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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|
─ 朝凪亭:朝 ─
[男が目を覚ましたのは、随分遅い朝だった。 船でこれだけ惰眠を貪れることなど無論ない。 陸に上がったときだけの、ちょっとした贅沢というやつだ]
…っせえなあ…。
[眠れるものなら、まだ寝ていようかとすら思っていた。 それを目覚めさせたのは、妙にざわめいている空気だ。 目を覚ませば、耳を澄ませるまでもなく室外から落ち着かない人々の話し声が聞こえてくる]
(138) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
|
|
ふぁああ…、何の騒ぎだ。 船が風に吹き寄せられでもしたのかよ。
[ぼさぼさの頭のまま、同じく泊まっている仲間らに声を掛ける。 どうも不穏な彼らの言葉に顔を顰めた]
サイモンが?人狼にやられたぁ? お前ら朝から何寝ぼけたこと言って…、ったく。
おう、おはようさん。
[言葉の後半の挨拶は、 ダーラやその場に居る者らへと向けられたものだ]
(139) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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[>>139ホレーショーが降りてきたのは、 女が宿を出る直前のことだった。]
おはよう、ホレ。 ああ、残念だね。 あんたは男だからあんたの分はないよ。
[パンプキンパイの話だ。 訳がわからずともそれ以上の説明は加えない。 船の様子を見てくる、とはホレーショーにも伝えて 女は宿を出る。]
(140) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
|
|
[しばらく、ぼけらっと宿の軒先で考え事をしていた。 と、ドアの開く音にちらりと視線をやって>>140]
よう、おはよ。
[軽く手を挙げて見せる。]
(141) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
|
|
ああん!?おいセレスト、そりゃねえだろ。 お前、俺が男だからって何をした…
… 何の話だ … …?
[話はさっぱり分からないまま、 船の様子を見に行くという女の後姿を唖然として見送った>>140]
(142) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
|
|
[感傷は確かに身を苛む。 けれど女の眼差しはそれとは違う意味を持って、 老人の背を再度追った。
彼が今ここへ来るということ、 その符号は否応なしに、思い出させる。 弟が人狼だと糾弾されたあの日を。
司祭とどんな話をしているか、 それを聞き取ることまでは出来そうにない。 ゆるりと首を振って]
あなたはおじい様に、 ……大切にされているのね。
[傍らの少女にそんな言葉をかけた*]
(143) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
|
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[町の中では、住んでいる家こそ離れていたが、時々ソフィアの姿を見かけると彼はソフィアと遊んでくれた。 その頃には既に子どもと呼ぶよりは少年と呼ぶ程の歳だっただろうか。 兄妹のいないソフィアにとって、兄に近いような存在であると彼女は感じていたように思う。
ホレーショーが両親を亡くし船に乗った時、ソフィアはまだ7つだった。 以降、故郷に待つ家族を持たない彼を待ち、見送ってきた。 ソフィアも祖父以外には家族を持たない。 何と無く、それが自分の役目のように無意識に感じていた部分もあるのかもしれなかった。]
(144) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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たららたらららー♪ ごはん、ごはん、ごはんのあとはーパンプキンパイ アイとユーとイーはあるけれど〜エーもオーもなーいパンプキンパイいいいん
あ、おはよ。
たららたらららー♪
[漸く起き出してきたホレーショーにおざなりな挨拶をして母に叱られながら、そんなこともどこふく風。 ハナは奥へと着替えに行きました**]
(145) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 01時半頃
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あら、おはよう。
[起きてきたホレーショーに軽く挨拶するが、いつもほど明るい様子ではない]
なんだかね。昨日騒いでたサイモンがくたばったってさ。あんたらが来た早々で嫌な話だよ。
まあ、とりあえず座んな。
[セレストを見送って、必要があればホレーショーに朝食を。固めのパンと白身魚のフライ、野菜にコーヒーぐらいはつく。]
(146) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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……こういう時に、
慰めの言葉のひとつでもさらりと言えると、
もてるのよ?
[返る相槌にそんなことを言ったのは、
あまり引きずりたくない感情だったせいだ]
それに私の話より、
あなたのこと、でしょう?
[そんな一言も添えて*]
寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 01時半頃
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ー 雑貨屋 ー
[家に帰ると、祖父はソフィアを探しに出ようとしていたところだったらしい。 明日の朝も一人で家を出るなと言われ、ソフィアは少し慌てた。]
え… うん、サイモンさんが言ってたけど… おじいちゃん、人狼って…
[本当にいるの?と問おうとしたが、祖父の様子に少しだけソフィアら背筋に冷たいものを覚えた。 祖父の出してくれたホットミルクを飲むと、おやすみなさいと祖父の頬に口付けてソフィアは寝床にはいった。 暫く、ベッドサイドにおかれたテーブルの上に置かれた髪飾りをぼんやりと眺めていたが、眠りに落ちてしまうまでにそれ程時間はかからなかっただろう。]
(147) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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うおわっと!? ああ、寿命が縮むかと思った。 おはよう、にいさん。
[出てくるなり声を掛けられ上へ飛び上がると 心臓の部分を両手で押さえて。 深呼吸の後ヤニクへ手を振り返す。]
なんだ、中入りゃいいのに。
ヤニクも事件の話は聞いたろう? しばらく外に行けないって話も聞くし…、 まあ、旅人のあんたには災難さね。
(148) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 01時半頃
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サイモンが、なあ。 あー、それで人狼ってんのか。昨日あいつが言っていたから。
[ダーラの説明>>146にやっと納得したように頷いて席に着く。 朝食はありがたく頂くことにした。 騒ぎで食が細るほど繊細でもない]
おう、はよ。
[ハナの適当な挨拶には手を振った。 その母が叱る様子には、軽く笑って少女を見送る]
(149) 2013/12/23(Mon) 01時半頃
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はは、これ位で寿命縮めてたら身が保たないぞ。 ん、ちょっとそれの件でお悩みっつーかね。
[にっこと笑って見せた後、ふー、と溜息ひとつ。]
昨日の今日でこんな状態だからさ。 まだ、そこまで影響は出ちゃいないみたいだけど。 仕事にありつけなかったらどうしようとか。
[非日常の物事が起こった時に、余所者が槍玉にあがる、 といった経験がないではない。 不審がられて雇い手がつかないと言う事もあり得る。]
(150) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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― 翌朝・雑貨屋 ―
[ソフィアの家にサイモンの死を知らせる使いがやってきたのはソフィアが丁度身支度を整えた頃だった。 玄関から聞こえた声に、思わず髪を梳かしていたブラシを持ったまま彼女は部屋から出てきた。]
おじいちゃん、
[人狼は本当に居たのだろうかと思うと、昨日の祖父の様子がひどく恐ろしいものに思えた。 祖父は、人狼が本当にいると知っていたのだろうか。 その昔、この町に人狼が出た出来事を、そして祖父がその出来事に深く関わっていた事をソフィアは知らない。]
(151) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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面倒な話だ。 人狼だろうと人だろうと──…面倒だろうが。
[ダーラの目を見て、ちらと騒ぐ仲間らへも視線を向ける。 狭い町だ。ここで犯人探しを始めるなら、疑いの目は真っ先に外の者へと向けられてもおかしくはない。 ただ、そうとあからさまに分かれば、余計な騒ぎを引き起こしかねない]
さっさと犯人が捕まりゃいいけどな。
[言って、ぱくりと大きな口で固いパンを齧った]
(152) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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なんだか呑気だねえ。いやまあ、あのぐらいの方がいいんだけど。
[鼻歌交じりに着替えに行ったハナを見やって、視線を戻す。]
そうそう。まあ本当に人狼だとも思わないけどさ、野犬ならいいってわけでもないし人死んでるしさ。
お互いなんでもいいから騒ぎが片づいてほしいよねえ。 確かあれって人間に化ける怪物だったろう?うち銀の食器なんて置いてないし。いればだけどさ。
[町全体、人が寄り付かなくなると困る者達ばかりだ。 犯人探しとなると、それもまたギスギスした話になる。]
(153) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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そりゃぁ、失礼?
[冗談めかして言われる"もてる"との弁も、
女と己では意味合いが変わってしまうのだが。
とは言え、そうした文句が使える価値はあるだろうから、
次からは何か考えておこう、と思う程度]
つっても、あぁ……どこまで話したっけ。
ほとんど話は終わったみたいなもんだしなぁ。
[生まれた群れについて。
そして、いつか再び訪れるかも知れない先について。]
別に、先なんて決まってないしな。
どこまでだって行くし――どこに着く事もない。
[終着がある旅ではない。狩り場を求めて流れるだけだ。]
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人狼なあ。犬でも飼い慣らせば、人狼ってのかね。 …おう、この魚美味いな。
[碌に信じてもいない風で言って、今度はフライを平らげた。 満足いくだけ腹を満たして、コーヒーを啜る]
ご馳走さん。やっぱりここの飯は美味いな。
[毎度世話になる所以である]
(154) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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うるさいねえ繊細なんだよあたしは。 悩み?ああ、そうさねえ。
[町の様子を見る。 人狼、その噂は瞬く間に広がっていくだろう。 野犬がやったものではないだろう、その噂が。]
難しいかもね。
[こんな人が死ぬ事件が起きた時期に訪れた 余所者をわざわざ雇おうとする者がいるだろうか。 勿論人情深い者もいるだろうけれども、]
ま、ダーラねえさんにまで追い出されちまったら うちの船来るといいさ、寝床くらいはなんとかしてやるよ。
[そう言って笑うが、笑ってばかりもいられない。 毎年寄港するとはいえ船乗りだって、町から見れば余所者だ。]
(155) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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…人狼なんて、本当にいると思うかい? つっても手がかりがないからねえ…、 まぁ、人がやったとは、思いたくないもんだ。
[人狼、人狼、 その名前は漣のように町に広がっていく。 サイモンを殺したのは人か、狼か、人狼か。]
船の様子を見に行こうと思ってるんだけど。 にいさん、ちょいとそこまで用心棒として雇われないかい? パンプキンパイ代くらいは払えるよ。
[船よりも先に、雑貨屋が開いているか 見に行った方がいいだろうか。 ヤニクに声を掛けてから、港の方へと歩き出す。**]
(156) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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なに、子どもはあれ位で丁度いいだろうよ。 人が死んだの殺されただの、気にするこっちゃねえ。
[ハナの様子には軽く笑う調子で返して、 野犬との単語には少しだけ眉を下げる>>153]
あー…、そりゃそうだな。 しかしこの町で野犬の話なんざ聞いた記憶もなかったが… ん?銀食器?そりゃあ───、
[思わずぐるりと見渡した]
ねえだろうな。
[素直な感想を申し述べた]
(157) 2013/12/23(Mon) 02時頃
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そうか、海と陸じゃ繊細の意味が変わるのか?
[からかった。くすくすと笑みが零れる。>>155]
なかなか肝の据わってそうな女将さんだったからな、 人狼なんているわけないじゃないか、って言いそうだ。
やった、捨てる神あればだ。
[困ったら船に来い、と言われれば素直に喜んだ。 そして、人狼がいると思うか、と質問されると、 難しい顔を見せて唇を引き結ぶ。>>156]
それなんだけどな。 ちょっと色々、引っかかるんだよなぁ。
最近の山の方の様子とかも、聞いとけば良かったか……
(158) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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安宿で悪かったね。
[どうせ銀の食器など置いていない。]
まああまり気にしてもいるかいないかわからないんじゃあね。1人だけならどうかわかりもしない。 年寄りなら何か知ってるかもしれないけどさ。
とりあえずセレストが船に行くようだから、そうだね、兄さんついていってくれるかい。 朝飯まだなら食べていってもいいし。
[ヤニクに声をかけて、セレスト達が行くようなら見送った。]
(159) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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[女の前でわざわざ吹聴すべき事柄ではないから黙するが、 獣のやる傷口と人間の凶器がつける傷口は違う。 人間が獣の傷を再現しようとすると結構な労力で、 さもなくば、人間が殺した後に獣に食わせる、という、 余程の怨恨か、余程に気が触れたかの――]
ん、あぁ、付き合うよ。
[パンプキンパイに釣られた訳ではない――と思う。多分。きっと]
何にせよ、早く落ち着けば良いけどな。 それまでは少し観光でもして、大人しくしているか。
[海につながる、坂の町を振り返る。]
そういや、郵便屋か、雑貨屋か。 ……えーと、葉書みたいなのが買える店ってどの辺だ?
[尋ねながら、女将にもひらと手を振って、 セレストについて行くことにした。**]
(160) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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俺らも銀のナイフなんざ持ってねえしな、丁度だろ。
[安宿と安宿の客だ。 軽口の調子で笑って、席を立つ]
しっかし話ばっかりじゃ仕方ねえ。 俺もちょいと様子を見てくっかな。飯も食ったし。
…久しぶりだしな。
[男には、久しぶりの古里でもある。 歩き回ってみるついでに雑貨屋にもまわろうと心に思う]
(161) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 02時半頃
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おあ?
[丁度セレストの出掛けやらに被ったものだから、 ヤニクの姿を見そびれた。声>>160にいたのかという顔になる]
雑貨屋なら向こうの…
[何となくそこに反応しながら向こうを指差してやり、 パンプキンパイという単語に数度瞬いた]
待て。お前それまさか、
[先のセレストの置き台詞はまさか]
(162) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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俺の分も買って来いよ!!
[赤い背に向かって吼えたが、届いたかは定かではない]
(163) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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ああ、そうだね。 あたしもちっと喋りすぎたかな。
[そろそろ朝食の客もはける頃だ。チェックアウトに、シーツの洗濯と取り換え。晩に向けての仕込みもある。 騒動があっても宿の仕事が変わるわけでもない。]
じゃ、支度が整うまでは外でゆっくりしておいでよ。 寄ってくんでしょ?あそこの子のとこも。
……まあ、うまくやっといでよ。
[意味ありげに笑って、仕事に戻って行った**]
(164) 2013/12/23(Mon) 02時半頃
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おう、
[安物の外套を羽織って、ダーラを見返す。 含みのある笑顔に、ほんの少しの間視線を置いた。 やや難しげな顔になる]
そんなんじゃねえよ。
[じゃあな。と手を振り、男も宿をあとに*した*]
(165) 2013/12/23(Mon) 03時頃
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― 教会へ向かう途中 ―
[外に出ると、雪は止んでいて陽がでていた。 祖父と共に、坂道を登ってゆく。 何か獣が出たらしい、と祖父は言う >>39 。 早足で坂を登ってゆく祖父の背中を暫くソフィアは見つめていたが、祖父の伺った後に後ろを振り返る。 裏通りへ向かう幾人かの姿が見えた。]
…… っ、
[喪服を着た女性とぶつかってしまったのは、そうして余所見をしていた所為もあっただろう >>40 。]
あ…、すみません!
[祖父に続き、頭を下げた。 そうしてしばし、祖父と女性とのやり取りを見ていた。]
(166) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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[祖父と喪服の女性、二人のやり取りをソフィアは自然と少し間を置いて眺めていた。 言葉ではうまく言い表す事はできないが、その二人のやり取りにはお互いが言葉で交わしている事以上のものがあった様に感じたからだ。
祖父が喪服の女性との話し相手をと言い、付き合ってくれるかと喪服の女性に尋ねられ、ソフィアは勿論ですと口元を緩めて頷いた。]
(167) 2013/12/23(Mon) 03時半頃
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おっ、乙女!?
[祖父の言葉 >>97 には思わず声が裏返る。 確かに歳をとるにつれ、ホレーショーを兄の様に慕っていた様な感覚は薄れてきた様に思うが、その感覚が薄れる反面で大きくなる感情は、それがどの様なものなのか少女にはまだよく形容する事ができなかった。 ただ、祖父にそのような目で見られていた事にとても恥ずかしさを感じて無意識のうちに髪を撫でつけた。 恥ずかしいときや照れた時に髪を撫でつけるのは、ソフィアの癖のようなもので…、しかしその手が髪飾りに触れるとハッと手を離し、所在なさげに両手をおろし、あわせた。]
(168) 2013/12/23(Mon) 04時頃
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―教会―
[協会で祖父が見せた柔和で幸せそうな笑みを、ソフィアは忘れる事は無いだろう。 これまで二人で暮らしてきて、自分に愛情を持って見せてきた笑みとは、ほんの少しだけ違うようにソフィアには感じられた。]
おじいちゃんにもそんな時があったのね。
[そっと耳元で囁きあう二人の姿は、パピヨンと名乗った女性にはどう映っただろう。 やがて、祖父は協会の奥へと消えて行った。]
(169) 2013/12/23(Mon) 04時頃
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[ パピヨンの言葉 >>143 には、ありがとうございます、と屈託のない笑みを見せた。]
小さい頃から、ずっと二人だけの家族でしたから。 パピヨンさんは、ご家族… 、ぁ、すみません。
[喪服を纏う女性に何と失礼な事を聞いてしまったのだろうと慌てて口に手を当てた。 少女も喪服の彼女も、真実を知らぬまま、どの様なやり取りがあっただろうか。]
(170) 2013/12/23(Mon) 04時頃
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パピヨンさんは、エレクトラ号に乗って色んなところをまわっていらっしゃるのでしょう?
…人狼って、本当にいるんでしょうか。
[幾らか話をすれば、ソフィアはそう切り出しただろう。 エレクトラ号がこの町にやってきた晩、事件は起きた。 人間の仕業にしろ、人狼の仕業にしろ、狼などの動物の仕業にしろ、疑いの目がかかるのはエレクトラ号に乗っていた人間だろう。
じわりと嫌な予感がして、胸のあたりの服を掴んだ。**]
(171) 2013/12/23(Mon) 04時半頃
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店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 04時半頃
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 04時半頃
負傷兵 ヒューは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 11時半頃
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─ 坂道 ─
[宿を出てぶらぶらと歩く。 もうサイモンは片付けられてしまったのであろうか。 一時期の喧騒はやや収まって、町はどこか怯えを含んで静まりつつある。その中を歩いた。 今は休暇中だ。これといって明確な目的があるわけではない。
時計塔の鐘が鳴った。 男はその音に、ふと足を止めた。 確かあのときも、遠く時計塔の鐘を聞いた]
(172) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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[ソフィアは小さかった。 あのハナくらいだったか、いやもっと小さかっただろうか。 遠い記憶を見つめる男の頬に、仄かな笑みが浮かぶ。
海で溺れかけた少女を助けて共にびしょ濡れになり、 泣いている彼女の手を引いてやはりこの坂道を上がった。 きょうだいのない少年は泣いている小さな女の子の扱いなど知らず、少し困りながらこの道を歩いたことを覚えている。
それから、折に触れて彼女と遊んだ。 溺れていない時の彼女は良く笑ったし、かわいかった。 少年にとっても、年の離れた妹が出来たような気持ちだった。 雑貨屋まで行けば彼女の祖父が時折お菓子をくれたから、 それが嬉しかったのも、間違いがない]
(173) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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[男の足は、自然と当時の道のりを辿った。 昨夜ソフィアを送り届けたと同じように、同じ道を行く。
両親を亡くして船に乗り込んだのは10年も前。 ここに知り合いも待っていてくれる者もなければ、 男の古里はとうに記憶の中だけのものになっていただろう。
けれど、彼女がずっと待っていてくれた。 帰るたび、立ち寄るたびに迎えに来てくれる人がいた。 だからこの町は、男にとっての古里であり続けた。 年に一度帰って来る楽しみは、彼女との再会の楽しみと同義だった]
(174) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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うまく、なあ。
[先のダーラの言葉>>164にまた、苦笑する思いで頭に手をやる。 ぐしゃりと髪を掻き上げても明確な答えなどない。 少し曖昧な気持ちのままだったから、雑貨屋のcloseの札は、 何となく安心したような困ったような気分で眺めることとなる。
町が閉鎖されたこと。 疑わしき者を探して報告に来るべきこと。
これらが告げられたのは、程なくのこと*だった*]
(175) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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……意外と、人狼の仕業ってのは信憑性ないみたいだな。
この分なら俺、必要な食事の分だけで良いのかね。
[他の獣が血の匂いに誘われなければだが。]
お上が人狼の仕業って言ったらまた変わるだろうけどな。
あの男の言う事を本気にしそうな人間、他にいるかな……
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[雪が太陽の光をうけて、白々と輝いて、眠たくなりそうなほどに、眩しい。 考え事に沈みながら、慣れた道を歩いている。 半ば寝ながら歩いているような心地だった。
ヒューは、何度も何度も、なにかの目を思い浮かべていた。 それは網膜に焼き付いているかの如く、鮮明な像となり、頭の中に現れる。 次いで、「死ぬかもな」と悠長な事を思いながら意識を手放した事を曖昧に思い出す。
なんだか、夢の中にいるようだな、とヒューは思った。 あの時の事も含めて。]
(176) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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[ヒューは一年前、怪我をして診療所に担ぎ込まれた。 頭や首や足など、大なり小なり傷を負ったり痛めたり骨が折れたりしていたが、中でも一番酷かったのは、腕の怪我だった。
「人が死んだ」と「誰かが怪我をした」では、人に与える驚きに大差があるようで、今更その時の事をわざわざ思い出すとすれば、当事者か身内くらいのものだろう。
何日かは眠ったまま、目が覚めたとして身動きはとれないまま、エレクトラ号は出港してしまった。]
(177) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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[未だに、片腕での生活には慣れたとは言えない。
苛立とうが悲しかろうが、仕方ないと諦め続けることで、磨耗されていくようにして、少しづつ折り合いをつけた方が良いのだろうとヒューは考えていた。 利口な折り合いの着け方は分からなかった。 けれど、どうせ利口にもなり切れまい。 この一年間は、曖昧に、ごまかし続けるような、無駄にも思える日々を送ってきただけだ。
命があるだけマシともいえる。 身の危険を感じた際に、反射で恐怖を感じ、抵抗しようとしたのだから、きっとそういう事なのだろう。
運が悪ければ死んでいた以上、治療にあたってくれた町医者や、診療所へ運んでくれた者には、助けて貰ったという感謝の念や、義理のようなものを感じていないでもない。
多分見かねたのだろう。手を差し伸べてくれたワンダにも、また、そうだった。]
(178) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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[今更どうにもならない事を、ヒューはたまに思う。
「あの時こうしていれば」
今朝は、他人の死によって、殊更それを強く感じていた。]
(179) 2013/12/23(Mon) 14時半頃
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― 市場 ―
[ヒューは市場に帰った。ワンダが静かに立腹していた。 市場から裏通りまでを往復し、酔狂な旅人の歩調で朝凪亭に向かい、そこでもダーラと少し話してしまったのだから、遅れが出ていて当然だ。 ヒューは直ちに謝って、次の届け物の準備にかかった。]
(180) 2013/12/23(Mon) 15時半頃
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―教会にて― [教会の窓から、色ガラスを通して光が降る。 単純化された聖母子は、素朴な風合いでありながら、 どこか安らぎを与えてくれる優しい色だ。 丁寧に扱われてきたのだろう、飴色の長いすに腰掛ける。
仲むつまじい祖父と孫は 誰が見ても微笑ましいものだろう。 >>169>>170 慌てて口に手を当てる少女に、 女はただゆるやかに首を振る]
二人だけ、 そう……、あなたもあの方も、 ご家族を早くに亡くされたのね。
[真実を知る者はここにはいない、 だから女はただ同じ悲しみを知る者としての言葉を返す、それだけだ]
(181) 2013/12/23(Mon) 19時半頃
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あの船に乗ったのは、偶然なのよ。 ……でもそうね、貴女と同じくらいの頃に、 故郷を出て、いろんな土地を見てきたわ。
[>>171 そして会話の最中、切り出された言葉、 どこか不安そうな少女の髪で、花飾りが揺れる]
人狼が処刑された、 そんな話は聞いたことがあるけれど。 本当かどうかはわからないわね。
……きっと犯人として処刑されれば、 その人が人狼ということになるのでしょうし。
人間と人狼を見分ける方法でもあれば、 話は別なのでしょうけれど。
(182) 2013/12/23(Mon) 19時半頃
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あの殺された青年は、 何故あんなことを、言い出したのかしらね……。
[あの青年は、何故それを知っていたのか。 彼が人狼の存在を何か嗅ぎ取る術を持っていたのか、 あるいは――ほかに、別の]
(183) 2013/12/23(Mon) 19時半頃
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……こういう時には、 よそ者というのは立場が弱いのよね。 早く、事態に収支がつけばよいのだけれど。
[零れた言葉は女の本音であったけど、 少女に安堵を導くものではないだろう。
やがて老人が奥から戻れば、 教会にも町の閉鎖を伝える自警団の知らせ>>#3は届く。 その疑心をあおるだろう通達と共に]
(184) 2013/12/23(Mon) 19時半頃
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……困るわね。
[黒い未亡人と噂され、 己が疑われることには慣れてはいるが]
……お2人とも、ありがとうございます、 話をしていただいて、少し落ち着きました。
[そして再び坂道を下り町へ戻る途中、 老人と少女も共に見ただろうか。
見下ろす広場には、さび付いた処刑台。 朝凪の時はすぎて、海風にロープが揺れている*]
(185) 2013/12/23(Mon) 19時半頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 20時頃
お使い ハナは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 21時半頃
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― 市場 ―
[ヒューが食堂に魚を届けて市場に戻ってきた時には、既に日は高くなっていた。冬の昼間は短いから、日暮れまでそう遠くはないだろう。 魚屋では、自警団員とワンダが話し合っているようだった。 既に市場で働いている者達を集め、軽く説明があった直後であるらしい。 曰く、この町は閉鎖された。人狼と疑わしき人間を探し、報告にくるように、という事だった。>>#3]
本当にいるんですか。
[ぽつりと言う。 懐疑的を通り越し、探す気もない、といった様子だった。 熱心に犯人探しをする気のない人間の証言が、自警団員にどういう心証を与え、どう解釈されるのかは分からない。]
(186) 2013/12/23(Mon) 21時半頃
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― 宿屋「朝凪亭」周辺 ―
こっちがー、おかーさんのでー こっちがー、おとーさんの。
[木彫の人形とボロ布で出来た人形の前に、なんだかよくわからないものが置かれます。 かまどに忍び込んで作っていたものです。 女将さんが他の仕事にかまけている間にこっそりと。]
(187) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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よくできたねえ そうだよ〜ハナもーお料理できるようになったんだあ
[言いながらままごとを続けるハナには、どこかあこがれというものがあるのでしょう。 やがて物々しい格好をした男たちが、宿のほうへと入って行きました。 その様子を見て、大人たちが噂します。
『しばらくのあいだ、町は閉鎖するんだってさ』 『えーっ。こまるよそりゃ』 『人狼をみつけたら報告にくるようにっていうけど』 『そんなのだれだかわかりっこないよ』 『じゃあそれってこっそり告げ口しても』 『ま、悪いこと考えるわねえ』
ころころと下世話に嗤うかれらも、子どもの視線に気がついてかバツの悪そうに解散していきます。 ハナは、何事もなかったかのようにままごとを続けました。]
(188) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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― 宿→港へ下る坂 ―
[背にぶつけられる声に、振り向いてにっこと笑む。>>163 どんな意味に取られるかは知らない。手は振らなかった]
(189) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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[セレストと共にした道行きはどこまでだっただろうか。 いずれにしろ、自警団の報せが届けられる事になる。>>#3]
……。
[初めてこの町に来た旅人に向けられる視線は無遠慮だ。 少し困ったような愛想笑いを見せて、自警団を見送った。 ちょっと事情を聞かせて、から引きずって行かれないだけ、 まだマシだった、と思う事にする。]
ふぅ。
(190) 2013/12/23(Mon) 22時頃
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―港― [ヤニクを連れて訪れたエレクトラ号には ほぼ全員の船乗り達が駆けつけていた。 駆けつけた、という言葉には少し語弊がある。 彼らはずっと、そこにいた、ということらしい。 宴の後飲み足りないと船で飲み明かしてた。 互いが互いの証言者となり容疑からは外れるらしい。
安心する半面、女には疑いが残るわけで やはり暢気に笑ってばかりもいられなかった。 船乗り達の中で容疑が残る者の名も教えてもらう。 ホレーショーと、それからヒューの名前も挙げられた。]
…あいつは、
[怪我をしているじゃないか、そう言っても。 自警団の容疑リストからヒューの名が外されることはなかった。]
(191) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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にいさんの名前も残ったままだったねえ。 あたしもヤニクのにいさんも、 容疑者仲間ってわけだ。
人狼の可能性、ねえ。
[声に出してみたらやっぱり笑えなかった。 大きく溜息を吐く。目の前が白く染まった。]
野犬ってことじゃ、だめなのかね…。
[ぽつりと呟いてから、首を横に振った。]
――…薄情なもんだ。
[ポケットを探る。 掌に出したのはぎりぎりパンプキンパイが4つ買えるかどうか、 くらいの小銭。]
(192) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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[セレストが船の様子を見ている間、手近な舫杭に座って、 凪の過ぎた潮騒に耳を委ねていた。 やがて女が戻って来ると顔を上げる。]
どうだった?
[尋ねれば、手短に事の顛末が聞けるだろう。>>191]
そっか。
あんた、字は読めるか? 自警団だっつー人らが容疑者の紙を置いてったぜ。 どうも本格的に、人狼の線で調べるみたいだな。
[大の大人など殺せる筈もない子供の名前が、 そこに連ねられていれば一目瞭然だ。 全然知らない名前もある。]
(193) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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はい、にいさん。 用心棒代だよ。 ついでにあたしらの分のパイも3つ、 買っておいておくれよ。 ああ、ない場合は何かハナの喜びそうなもの。
[当然、ホレーショーの分け前のことなど頭にない。]
容疑者となっちまった以上、 いつとっ捕まっちまって、 いつ出られなくなるかもわかんないからねえ。
ちょいと、用事を済ませてくるさ。
[言ってから、歯を見せて笑い]
ああ、ヒューに会いに行くだけだよ。 宴の晩にゃ話をしそびれちまったからさ。
(194) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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―朝凪亭―
[チェックアウトを済ませた客を見送って、ベッドメイキングやら部屋の簡単な掃除やらを店の者に任せて自分は夕食の仕込みにと、ヒューが置いていった魚を三枚におろしていた時の事。
突然入ってきた自警団の男達に告げられた話の内容は、予想はしていたとは言え若干荒唐無稽にも思え、そして実際急だった]
ちょっと待ってよ、なんだい。 うちの店には確かに昨日の船の客が何人か泊まってるけどさあ… あたしと顔馴染みの連中の方が多いし、大体見るからに怪しげな奴なんかは……
うん、まあ…… いなかったと思うけど。
(195) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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[記憶を辿り起こし、宿に泊まった面々を思い出す。セレスト、ホレーショ―、ヤニク……他にも何人かはいるが。]
わかったわかったよ。何か気付いたら教えるから。 ほら、仕事の邪魔しないどくれ。 あたしが一番割食ってるようなもんだよ、今回の騒ぎで。 もし一番でなくてもかなり上の方だよ。
[実に面倒そうな顔をして、自警団の面々を半ば無理に追い出した。]
まさか毎日店出してるあたしまで疑ってはないと思いたいけど… 思ったより面倒だね。
(196) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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まあ、万が一にも被害が続いたら、 町の住人はたまったもんじゃない筈だからな。
もし野犬じゃないもんに殺されたのに、 野犬って事にしてそっと蓋されんのも、 死んだ男にとっちゃ薄情かも知れねぇし……
[独り言をぼやいていると、掌に小銭が乗せられた。>>194]
はいよ、了解。……宿に届けるんで良いのか?
[仲間に会うのに、手土産があっても良いのではと思うも、 余り長居も出来ない予感、なのかも知れない。]
あぁ、行って来いよ。
(197) 2013/12/23(Mon) 22時半頃
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ヤニクは、市場で値切り交渉中。吉[[omikuji]]
2013/12/23(Mon) 23時頃
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ああ、うん。 薄情ってのは、あたしのことだね。
[宿に、その言葉に頷いて返す。]
まあ、あっちにはあっちで、 適当になんか果物でも拾ってくさ。
んじゃ、 おつかい頼んだよ。
[小さい子供に言うようなからかい口調で 銭を渡してからヤニクに手を振り港から離れる。
ヒューは今はどこで生活をしているのか。 手紙などのやり取りはヒューとはこの一年しなかった。 一度だけ、ヒューを診てもらった町医者から、寄港した港で手紙を受け取った。 ヒューの怪我の経過と、ワンダという名前があったのを覚えている。 途中立ち寄った果物屋でワンダの名前を聞いてみると、魚屋だということが教えられた。]
(198) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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― 市場 ―
[いつもに増して身の入っていない働きぶりである。 時刻が気になるのか、難しい顔をして、空を見ることが多かった。 おつかいに来た子供が、ヒューから釣銭を受け取って、慌てて通りを走り去っていった。]
(199) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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― 礼拝堂 ―
[礼拝堂にもどる時、そういえばお茶のことを忘れていたと思い出し、彼女らのために教会の給湯所でレモンを拝借し、蜜と一緒に湯を注いだものをマグに用意して運んだ]
お待たせしました。 あたたかい飲み物をどうぞ。
[腰掛けて話す貴婦人と孫娘におなじくカップを差し出す]
(200) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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―海に面した坂道― [昔、小さな手をひいて歩いた道だ。 両親が死んでからは、弟と2人、宿で下働きをしながら、その日その日をどうにかしのぐような暮らしをしていた。 彼の兄は――そして、彼もそれを案じてくれていたのは知っている。
ふと女の足の止まったのは、 その宿が今も変わらぬ名でそこにあることに]
……朝凪亭、
[さすがに主人は代わっているだろう。 泊り客の子だろうか、店の子だろうか。 >>188 ままごと遊びの子供の姿]
(201) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/23(Mon) 23時頃
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ん、あぁ、いや……そう言うつもりでもねぇけどさ。
実際、知り合いも交ざってる中から容疑者突き出せ、 なんて言われたらしんどいだろ。
[しがらみのない己ならともかく。]
本当に野犬だったらひどい話だ。 その方が良い、って思うのも、そうなんだろう。
[子供をお使いに出すような科白で送り出されると、 そんな歳じゃねえんだけどな、と呟く、 寧ろその尖らせた口がよっぽど子供っぽかった。>>198]
[セレストとはそこで別れる。]
(202) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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[喪服の女性の声は、静寂に包まれた礼拝堂に響くように聞こえた。 紡がれる言葉の内容とは裏腹に、落ち着いたその口調と声音に、心が落ち着いたような気がした。]
そうだったのですね…
[自分と同じくらいに船に乗った。 きっと、様々な経験をしてきたのだろう。 この町から出なければ経験できないような事も多くあるだろう。 ソフィアが見た事のない景色も、沢山見てきたのだろう。 それは、彼もまた目にした光景なのだろうか。]
(203) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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― 市場 ―
[甘い匂いのする屋台を探して、目当ての菓子を見付けた。 普段なら、船からの客は歓迎してもらえるのだろうが、 今日ばかりは余所余所しい視線も目立つ。]
――ありがとねー、おねえさん。
あぁ、もう何事もないと良いけど。気を付けて。
[そんな中で、菓子屋台の初老の女性は気の良い人のようで、 足元見られる事もなく、どうにか4つのパイが手に入った。 旅人は、宿へと引き返して坂を上がる。]
(204) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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……私の弟はね、
この町の教会の司祭様に、
正体を暴かれたのよ。
[ぽつりと零して]
……知らせは聞いた?
しばらくはこの町を離れるのは難しそうね。
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お話は弾みましたかな. 申し遅れましたが、この町で雑貨屋をしております。
マダムは、宿までお送りしましょう。
[教会を去る時、そう申し出るが、パピヨンとソフィアは同返事をしただろうか]
(205) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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―市場― ああ、あんたがワンダかい? いや買い物じゃないんだすまないね、 ヒューって男がここで働いてるって聞いたんだけど…
それにしてもお腹大きいねえ! あとどれくらいだい?
[店先であっけらかんとした声を放つ。 女主人に声を掛けていると子供が脇を通り過ぎて 走り去っていった。子供が先程までいた場所を覗く。]
ああ、ヒュー、そこにいたのか。 土産に持ってきたリンゴはねえさんに渡しちまったよ。 そっちに栄養とってほしいからねえ。
[笑ってヒューに手ぶらになった両手を見せて]
熱心…って感じでもないね。 ちょいと話そうか。ねえさんに許可も貰ったさ。
(206) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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人狼と人間を見分ける方法…
[パピヨンの言葉 >>182 、ソフィアはそれを反芻した。]
本当に人狼の仕業だとしたら。 …… サイモンさんは、その方法を知っていて…、それで人狼がいる事を知ってあぁなってしまった可能性もあるんでしょうか。
[ただ何と無く思った事を口にした。 まさか、祖父がその方法を知っているなどとは思いも寄らない。]
(207) 2013/12/23(Mon) 23時頃
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[>>201 黒衣の女性の視線に気が付き、ハナは顔を上げました。 彼女の姿をどこで見たのか、少女は小首を傾げたようですが、すぐに悩むのをやめてしまいます。]
おねーさん? いっしょにやる?
[人形を持った片手は、雪の寒さでかじかんで赤く染まっています。]
(208) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[こういう時に余所者というのは立場が弱い >>184 と零した言葉に、ソフィアは俯いた。 確かに、この町の人間に人狼が混ざっていたと言われてもピンと来ない…、というより、信じたくないという気持ちが大きかった。 けれど、昨日からソフィアが関わりを持った人達の中にも人狼がいるとも思いたくは無い。]
はやく、騒ぎがおさまればいいですね。
[ただ、そうとしか言えなかった。]
(209) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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― 市場 ―
[ワンダが客とお喋りしている声が聞こえてくる。 聞いた声だなと思ったヒューは、怪訝そうに一、二歩進み出でて、声の主を確認する。ぽかんと口を半開きにした。]
セレスト? ……何うろうろしてるんだ。
[呆れと戸惑いを滲ませて、客の名前を呼んだ。 ワンダはリンゴを手に持って、ひらひらと振り、肩をすくめていた。 ぼんやりと店番をしている内に、話はいっぺんに進められていたようだ。]
あねさん……すみません。
[既に店を外す許可を出していたらしいワンダへ、遠慮がちに目礼をして、前掛けを外して、店の外へ出た。]
(210) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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[>>200 温かさと甘さがじわりと胸に沁みた。 古い教会はあの頃から古いままだったから、 時の流れをふと見失いそうになる。
>>205 送られるに断るような理由もなかった。 朝凪亭の前で足を止めたから、 ここが泊まりの宿と勘違いされたかもしれない]
何をしているの、かしら? ……お人形遊び?
[>>208 子供の誘いの言葉に、ゆると首をかしげた]
(211) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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あぁ、こっちも聞いた。
[予想の範囲内ではあるので、そちらは殊更驚かないが。]
そっか。
そんな事があっても、この町に来るんだな。
[彼女にとっては予定外の寄港だったのかも知れない、が、
その事は己には解らない。
何の為にか。
例えば故郷は、ただ故郷というだけで訪れる価値があるのか。
あるいは――生きる意味に関わるのか。]
|
[祖父から温かいカップを受け取ると >>200 ソフィアはありがとうとそれを口にした。 じわりと身体が温まってゆく。]
あ、先行ってて。 ちょっと用事があるから。
[パピヨンをおくるという祖父の言葉にはそう返した。 久しぶりに、母親の墓に参っておこうかと思ったのだった。]
(212) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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― 海に面した坂道 ―
[降りる景色は老人にはもう、見慣れすぎているものだ。 だが、幾度見ても美しい海の果て。
海に出る理由ができたのはあの一回だけ。 それを逃してしまって、もう、老人にはそれを眺める側となり、町も彼を離す理由がなかった]
おや
[朝凪亭の前に止まれば、ここが止まり宿かと思う。 ダーラと朝凪亭も上得意であるのは間違いない]
(213) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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一人で来たのか?
[他の船乗りが一緒というわけでもないようだ。 心配から、つい厳しい口調になりかける。]
(214) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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ティモシーは、懐には聖鏡を忍ばせている。
2013/12/23(Mon) 23時半頃
……この町に来たのは、ただの偶然だわ。
乗るはずだった船に事故があっただけ。
あなたはでも、
私があの船に乗っていて有難かったでしょう?
メイドの客室もあけてあげたのだし。
|
うん! かぞくごっこしてた! こっちがねー、おとーさんで、こっちがねーおかーさん! おかみさんはねー、まだできてないの。 おとーさんはね、りっぱな人だったっておかーさんがいってた!
[木彫と、ボロ布の人形をそれぞれ持ち上げて、彼女は楽しそうに説明します。 話の内容が飛び飛びなのはご愛嬌ですが、父親に関することは伝聞の、それも過去形であることに気がついたでしょうか。]
おねーさんはおかみさんやる? いもうとやる?
(215) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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まあな。
[メイド用とは言え良い部屋だった。
あんまり良い部屋過ぎて居慣れなかった結果、
ほっつき歩いてホレーショーのような
船乗りの知己が出来た訳だけれど、そこはそれだ。
寝心地は良かったです。]
|
何ってあんたを探してさ、ヒュー! ああ、ねえさんすまないね。 ちょっとヒューを借りるよ。
[肩を竦める女主人にからりと笑って、手招きをして店の外でヒューを待つ。出てきたヒューに悪びれる様子もなく]
すまないね、ああ、途中まではヤニクのにいさんに 用心棒してもらったさ、1人じゃないよ。 …事件は知ってるだろう? あたしも容疑者の疑い掛けられちまってるから、 1人で歩き回ってたら余計に疑いかけられちまう。
[ヒューの厳しい口調に肩を竦めてみせて]
(216) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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他はうちの船はホレが容疑者にあがってるみたいだ。 あとはヤニクのにいさんとダーラねえさん、 それから…
[指折り数え、ヤニクに見せてもらった容疑者名簿に書かれていた名前を挙げていく。]
ワンダのねえさんの名前はなかったさ、よかったねえ。 でも…あんたの名前は残ってたよ、ヒュー。 …怪我人だってのにね。
[そう、それだ。 その話をしたくて、ここまできたのだ。]
(217) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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あんたも話したがらない様子だったし、 みんなも触れていいのかうやむやにしてたけど、
でも、どっかで聞いとかないと、さ。
[目を細めてヒューの姿を見る。 失われたその腕を。 一年前はこんな姿、想像もしていなかったのだ。]
怪我の具合は、どうなんだい…? 船には…戻れそうなのか、
(218) 2013/12/23(Mon) 23時半頃
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……そう、立派な人だったの。
[>>215 父を知らぬのだろう言葉だ。 それを楽しそうに語るのは聊か不憫であったけれど、 ――子供の扱いなどもうすっかり忘れてしまった]
……妹? あら、困ったわね……
[思わずきょとんとして、 背後のティモシーにどうしようかと振り返ったところで、 不意をつくような風が吹いた。
舞い上がる風花に、 目深に被った帽子が飛ばされて――]
(219) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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|
― 朝凪亭 ―
[町を象徴するような坂を上る。 住人は下りの景色、海を見る事が多いのだろうか。 外から来た旅人は連なる町並みを見上げて青鉄を細める。 時間を知らせる鐘楼が坂を見守っていた。]
――イイね。
[詠って、宿の前に人影を見る。 昨日、宴の席で見た女性と、見覚えのない老人、 それと昨日今日で比較的見慣れた子供。]
ただいま、と、こんにちは。
……ほら嬢ちゃん、セレストの姉ちゃんから、お土産。
[まだ温かい紙包みを、小さなもみじに差し出す。]
(220) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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っとお。
[風が吹き下ろしたのは、丁度その時か。>>219 ばたついたフードを押さえて、それから慌てて、 バランスを崩しかけたパイの包みを持ち直した。]
(221) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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[黒髪が風に煽られて散る、 海にも空にも交わらぬ蒼の瞳は見開いた。 そのまま咄嗟にしゃがみこみ、
顔を伏せるようにして、 転がる帽子に手を伸ばす]
(222) 2013/12/24(Tue) 00時頃
|
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……店をしめたら、こっちが朝凪亭に行く予定だったんだ。 ちょっと遅かったな。
[セレストと並び立つ。快活そうな笑顔や、肩を竦める様を見下ろしながら、小さくため息のようなものを漏らした。]
あぁ、あの人か……いや。誰かと一緒だったならいい。 この辺は人通りもあるしな。
……容疑って、自警団がいってたやつか? ……。
[ヒューは、俯いて、難しい顔をしていた。>>216]
帰りは送る。何があるかわからないから。
(223) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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|
>>219>>222
[ハナという少女も見かけたことはある。 彼女ラの話す言葉を黙ってきき、
ただ、パピヨンがこちらを向いた時、
煽られた帽子。 その帽子の奥に見えた眸の色、そして、瞬間見えた顔。
思わず、こちらも目を見開く]
(224) 2013/12/24(Tue) 00時頃
|
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[海とも空と違う、ジェリーの眸の色がそこにあった。 まくろな髪が続いて海風に凪ぐ。
老人は、口を半開きに彼女が帽子を追いかける様子を見つめ、 そのあと、微かに笑む]
(225) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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あー! おかえり!
[ぽぽいと先に家族と称した人形を放り出して、赤い男を出迎えます。現金なもので、頼んだ相手も変わっていることに手を伸ばしてから気が付きます。]
あれ? おみやげはセレストのねーちゃんじゃなかったか? にーちゃんは、お使いか?
あっ!
[びゅう と、冷たい風が通り抜けました。 舞い落ちる雪を巻き込むように、黒い帽子が高く浮かび上がります。 少女は目を見開いて、その様子を見送りました。]
(226) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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[教会に隣接された墓地へと足を踏み入れると、墓守のヨーランダが此方に気付き、小さく頭を下げた。 ソフィアもそれに応える。
雪はまだ溶け切ってはおらず、ソフィアは小さく音をたてながら母親の墓石の前へと向かった。 雪で、名前の一部が隠れている。 手で雪を払いのけ、静かに祈りを捧げた。
墓地の片隅で、ギリアンが穴を掘っていた。 きっと、サイモンの墓なのだろう。 しばらくソフィアはその様子を眺めていたが、強い風に顔をしかめると墓地をあとにした。]
(227) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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[手にした帽子を被りなおせば、 震えた指を握りこむ]
――……、ごめんなさい、 宿はこの近くですから、もう大丈夫ですわ。
お嬢ちゃんも、 遊んであげられなくてごめんなさいね。
[逃げたくなる足取りを必死に押さえて、 赤いフードの男には小さな会釈を一つだけ、 その動揺はきっと男にも見て取れただろう]
(228) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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|
[間違いない。ローズという名前。 似た声、そして、ジェリーの眸の色。 あの頃と変わらぬ黒髪。
ああ、ジェリーもどこかの町で、誰かに愛され、 そして、子を宿したのだ。
その美しい貴婦人に、次には眉を垂らして]
大丈夫ですか? ここは風がつよいですから。
[彼女はこの町を出て幸せになったのだろうと、思えば、 それは酷く嬉しく、そして酷く寂しかったが]
(229) 2013/12/24(Tue) 00時頃
|
ソフィアは、坂道をゆっくりと下ってゆく。
2013/12/24(Tue) 00時頃
ティモシーは、赤いフードの男に会釈をして
2013/12/24(Tue) 00時頃
|
ああ、なんだ。 じゃあそれ待っててもよかったかもねえ。
[ヒューが朝凪亭に来る予定だったと聞くと、 嬉しそうな顔を見せるが 容疑の話には笑みを消して頷いて、 送ると告げられると同じように難しい顔になる。]
…そうさ。 人狼の疑いってやつさね…。
…あたしを送ったら、 今度はあんたが危ないじゃないか。 あんたを危険な目にはもうあわせたくないよ。 聞かないんだろうけれどさ…。
[そう言うと、怪我の具合、 ヒューからの言葉を待つように大人しくなる。]
(230) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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>>228
了解しました。マダム いえ、美しい方。
[ジェリーの娘であろうパピヨンに、また恭しく礼をして、 踵を返す。
このままだと、きっと彼女にその母のことを聞きたくなってしまうだろう。 だが、この町を出て、彼女が幸せになった軌跡をきいてどうなるというのか。
ひとつだけ、確かなことは、 もう、彼女はここには帰ってこなかったということだけだ。]
(231) 2013/12/24(Tue) 00時頃
|
|
そう、お使い。
[昨日と同じ陽気で手を伸ばす子供に、にっこと笑う。>>226 風と共に、眼鏡の視線が逸れたのを追いかけると、 喪に服すような帽子が転がるところ。
生憎と手は塞がっているし、こちらの反応よりも早く、 持ち主が手を伸ばしていたから見守るのみに留めた。 取り落としたり、更に遠くに飛ぶようなら話は別だが。]
……落とすなよ?
[ハナには、しゃがんで視線を合わせると、 パイ包みをきちんと握らせてやる。 そして、少し目を細めて、婦人を見返った。>>228]
(232) 2013/12/24(Tue) 00時頃
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[>>225 かつての青年が、 今は老いた皺の刻まれた顔で、 変わらぬ微笑を見せるのに]
……っ、
[女はただ口唇を強張らせた。 そして続いた老人の言葉の変わらぬ様子に>>229、 帽子の下で瞬いて、それから]
……ええ、大丈夫、です。
[それからその紅い口唇は歪んだような笑みを見せた]
(233) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
|
では、お気をつけて
[そして、老人は、自身の店のほうへと帰っていく**]
(234) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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ヤニクは、物腰穏やかな老人の会釈に、にっこと笑顔を返した。
2013/12/24(Tue) 00時半頃
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……居もしないかもしれないものを、探せっていうのは、馬鹿げてる。
[容疑者の名前が話にあがり、聞き終えると、ヒューは首を横に振っていた。>>217 ワンダの容疑は晴れたという報告は朗報だったのだろう。 そちらに関しては、ほっとした顔を隠そうとはしない。]
俺のことは、別に……
[自分が疑われるのは良い。 けれど、船乗り仲間のセレストから怪我人だと呼ばれるのには、堪えた。 セレストは、目を細めている。労わるような口ぶりに、微かに笑う。]
(235) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
|
[貴婦人の言葉に、少女は無念げに嘆息します。]
そっかー。 じゃあまた今度ね?
爺ちゃんも、またな!
[立ち去る老人も快活に見送って、ようやっとパイを受け取りました。]
うん、ありがと! よくできたねえ、いいこいいこしたげよっか?
[しっかとちいさなちいさな手のひらにまさるパイを受け取って、少女は漸く、貴婦人の様子がおかしいことに気が付きました。]
ねーちゃん、寒いの?
(236) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
|
[そんなことが想像に至るはずはないのだ。 人間であれば、すぎた時をその身に刻むもの。 ならば、自分は――。
去っていく老人の背中に、 改めて感じるのは己という存在の]
……あの子の、 身代わりにもなれなかったのに。
[零れた小さな呟きは、 打ちひしがれたようにも]
……ごきげんよう。
[そして子供と赤いフードの青年と、 あらためて2人に会釈して、女は路地へと歩みを向けた]
(237) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
|
……大体は、よくなったんだ。 けど、腕はもう、どうしようもない、らしい。
だから、どうだろうな。
[セレストの顔が見ていられなくて俯いた。>>218 ここで返答してしまったら「そういう事」になると思った。 先延ばしには、もう出来なくなる。]
……。 船長に無理を言うわけには……いかないよな?
[目の前の相手に尋ねても仕方がないとは、分かっていた。 苦笑して、頭を振る。]
(238) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
|
……大丈夫よ、ありがとう。
[案じられた子供の言葉と、 そして青年のもの言いたげな眼差しに、 セーブルの襟元をそっと寄せた]
(239) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
……昔の知り合いに会っただけよ。
でも、私がわからなかったみたい。
|
いや……悪い。 いいんだ。
[相手にしてしまった質問を撤回するように、言葉を続けた。]
難しい。 ってことなんだろう。
[言ってしまって、自嘲する。]
(240) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
私は人狼ではないから、
あの子の身代わりにもなれなかったのに。
こんなことで、
人間でもないなんて思い知らされるなんて、
………馬鹿ね。
[震えるような声音の囁き]
|
……――?
[何か、呟かれるのが聞こえたような気がした。>>237 だが、それを問おうか迷って口を開いた矢先、 女性は隠れるように冬の毛皮を寄せてしまう。
結果、何もできずに二人を見送ってしまった。]
いいこいいこはしなくて良いぞー。 ……お前、今は親父さん一緒じゃないのか。
[屈んだ膝の間に子供を抱えるような姿勢で言う。 ついでに小耳に挟んでいたらしい。]
(241) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
|
店番 ソフィアは、メモを貼った。
2013/12/24(Tue) 00時半頃
へぇ。あの爺さんが。
[己の事を、子か孫のような歳と言う位だから、
確かに、老人と知り合いであっても不思議はない。]
[そして人狼は、]
――それは、本当に解らなかったのか?
[あくまで人狼。]
見えない所で密告する可能性があるんじゃないのか。
|
そう? ごきげんよう! はじめてきいた!
[特徴的なご挨拶に目を瞬かせて、少女は貴婦人を見送ります。 その姿は儚げで、雪に溶けていくかのようでした。 余韻に浸ることもなく、赤い男に向き直ります。]
そうか? いいこいいこされたらうれしいけどなー?
おとーさんはね。 しゅのみもとにいるんだよ? ちょっと忙しいけど、イエスさまといっしょによみがえるっていってた!
[教会で聞いたことをそのまま受け売りしているのでしょう。 少女の言葉には、どこか軽い響きがありました。]
(242) 2013/12/24(Tue) 00時半頃
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|
そりゃそうだ。 でも、何がどうなっちまってか、 人が1人死んじまったのも事実だ。 ま、自警団がぴりぴりするのも仕方がないさ。
[どことなく、覇気のない姿だ。 ヒューの様子に少し困ったように眉を下げたが、 その後のヒューの返事には>>238 目を丸くしてから俯いた。]
そうか…、 ヒュー…あたしはね、あたしは…
[こつり、と並ぶヒューの肩に頭をぶつけて]
(243) 2013/12/24(Tue) 01時頃
|
|
すっごく、嬉しいよ。 あんたが、船に戻る気があって。
[顔を上げて、ヒューを見上げると眉を下げて笑い]
海での暮らしがどうしてもきつそうだったり、 あんたが戻る気ないんならどうしようもないとも 思ったけれどさあ!
前と同じようにはいかないかもしれないけれど、 雑用でよけりゃいくらだって仕事はあるんだ。 親方がなんか言ったって、無理くり乗ればいいさね。 海に投げ出すような人でなしじゃないだろ。
すぐには上手くいきっこないだろうけれど、 あんたが戻りたいんならいくらでも協力するよ。 …大事な仲間なんだからさ。
(244) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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しゅのみもと……えー、あ、主の御許、ってやつか。
[信心のない旅人には馴染みのない言葉だった。]
何だっけ。神様が善人だけ生き返らせて、 罪人は地獄に落とすんだっけ?
[恐らく意味を解っていないだろう幼さに、 腕を伸ばして、ハナを抱き上げてみる。]
うお、意外と重て。
[ちゃんと母親が面倒見ている証拠だろう。]
(245) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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[――宿へ向かう道行きの途中、 女はその目深に直した帽子を脱いだ。 艶やかな黒い髪も、何とも例えがたい蒼い瞳も、そのままに。]
……戻りたくなんて、なかったわ。
[居場所などどこにもないのは知っていた。 ――ただ一人の弟とも、違うもの、だったのだから*]
(246) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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寡婦 パピヨンは、メモを貼った。
2013/12/24(Tue) 01時頃
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……なぁ、嬢ちゃん。 親父って、良いもんなのかなぁ。
いや、俺もね、自分の父親の思い出ってねぇからさ。
[山からの冬風が海に下りて行く。 陽の傾く波間を見遣って、そして坂上を振り返る。]
会ってみたい?
(247) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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[ぐす、と鼻が鳴る。へっぶし!と下手くそなくしゃみの真似をして顔を伏せた。鼻を擦る。]
あ〜、港町はやっぱり寒いねえ。 風邪引いちまいそうだ。 今日はそろそろ帰るから、途中まで送っておくれよ。 …それでいいだろう?
[ヒューの返事を待たずに宿の方へと歩き出す。ぐすぐすと、鳴る鼻を納めながらヒューの腕を見る。町医者からの手紙では、野犬に襲われたようだと書いてあった。]
……なあ、 その怪我…、野犬にやられたってのは本当かい?
[聞き辛い、けれどもここで聞かなければずっと聞けないままだとも思った。]
…誰か、人にやられたんじゃ、ないんだね?
[ヒューの返事はどうだっただろう。それ以降別れるところまで、静かに鼻を鳴らし続けていた。]
(248) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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― 海に面した坂道 ―
[雑貨屋で目的は達せられなかったから、 本当にただの散歩のようになってしまった。 もっとも道中、自警団から容疑者の名を聞けたのだから、 収穫がまるでなかったというわけではない]
ティモシー爺さんに、ソフィアまで? おいおい…、んな訳ねえだろ。 爺さんたちが何年ここで暮らしてきたと思って、
〜〜〜、人の話を聞く気がないな…。
[自分もまた容疑者なのだから、やむを得ないか]
(249) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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…しっかし、仮に人狼だとしてだ。
あの言い伝えはどうなんだ。 そら、人狼にはかからん病ってがなかったか? 伝承だろうと何だろうと使わねーと、 そもそも人狼自体が伝承の…なあ。それも分からんのか。
[頭を抱える]
面倒くせえ…。
(250) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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嘘をつけるような人じゃ、ないの。
それに、私は……別にいいのよ。
ただ、あなたの無事は祈っているわ。
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[赤い男に抱えられて、少女は目を白黒とさせました。 父親にあってみたいかと問われたなら、邪気のない顔をして頷きます。]
うん! おかーさんも寂しがってるしね! ひとこといってやらなきゃなんない!
(251) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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[ヒューの肩に、セレストの頭がぶつかる。 顔をあげたセレストは、眉を下げて笑っていた。]
――、
[セレストの言葉をきいているうち、堪らなくなって、片腕を伸ばして、セレストの頭をもう一度肩口に押し付けた。 俯いて、セレストの髪に、頬をくっつけた。 セレストの髪は濡らしてしまうだろう。見っとも無いと思ったが、堪えられずに泣いていた。]
そうかな。
[本当に、乗せて貰えるだろうか。 もう一度、仲間と呼んで貰えるだろうか。]
(252) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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[会いたい、という。 その感覚がよくわからない。]
そっか。
(253) 2013/12/24(Tue) 01時頃
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