62 あの、夏の日
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ふふ、そうですね。
実は怖がっている、とか、そういうところが可愛いんですよ。
[不思議そうに帰ってきたディーンの声に、くすくすと笑い声をあげる。しかしそれもすぐに切り上げて慌てたように]
あっ、でも秘密ですからね!
怒られちゃいます。
[ディーンならば黙っていてくれるだろうとわかっていても、最後に悪戯っぽく笑って]
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-回想・廊下-
[>>54頼りない懐中電灯の光を廊下の床に落としながら、ホリーと共に談話室へと向かう。 背後からはちゃんとホリーがついて来ている様だ…が、歩幅が一定である少年とは違い、時々小走りになったり、距離を詰め過ぎたりしている辺り、きっとこの停電に不安になっているのだろう]
「そして誰もいなくなった」…か?
[突然ホリーの口から怪談が投げられる。 大人しくて遠慮がちな彼女が、自らそんな、しかも今の状況に似た様な話題を出すのは不思議に思えた。 …が]
――おっ、と。
[瞬間、落雷。 ホリーの手が、ほんの少し少年のシャツを掴んだ]
(98) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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い、いや、俺は大丈夫だから! 落ち着け、ホリー!
[>>55少年はホリーが何故そんなに気が動転しているのか分からなく――いや、きっと雷が怖かったから、こんなに怯えてしまい混乱しているのだろう…と結論付け]
…本当に、平気か?
[それから暫く歩いたが、ホリーは地面に投げられた弱い光しか見ない。 何だか、気拙くなってしまって]
俺が何かしたなら、すまなかった…
[少年から見れば、彼女には否は無い。 ならば知らずの内に自分が何かしたんだろう。そう思い、謝った]
(99) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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そう言えば、さっきホリーが話してた怪談。
[談話室の手前。 少年は、立ち止まる]
何故、少しずつ人が消えていくか…
[懐中電灯の光は、もう消えて]
…理由を、知りたいか?
[男は、薄く――だが、何処か哀しそうに笑った]
(101) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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……いや、その話はまた今度だな。
[少年は、怯えているであろうホリーに]
ほら、談話室だぞ?
[と言い、ホリーは逃げる様にして部屋の隅に急いで行くだろう。 その後ろから、少年は電池の切れた懐中電灯を持って。 何も無かったかの様に、談話室へと入っていく――]
-回想・終了-
(103) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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-嵐の夜の談話室-
…………
[談話室に入った少年は、頭を抱えた。 有名なロールプレイングゲームの呪文を叫び合う少年少女達に、冗談の言い合いふざけ合い。 ――そして、怪談]
全く…
[しょうがないな、とばかりに少年は苦笑して。 皆の動向を見守っていれば(薄暗い所為か、ユリシーズが酒を飲んでいる事には気付かず) 目に入ってきたのは>>74ミニスカ忍者衣装]
……
[無言で、談話室の塵箱へダンクシュート]
(108) 2011/08/29(Mon) 21時頃
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…は?
[こんな間抜けな声を出すのは、一体何度目だろう? >>82必要以上に咽るユリシーズから、旦那、と呼ばれて目を大きくする]
ああ、そういう事か。
[少年の脳内、今日の会話の中で、それらしき単語を引っ張りだして再構築。 ぎこちなさが目立つユリシーズの方を見返し――]
――――うちの嫁が失礼したな。
[多分、これが今年一番の怪談になるかもしれない。 滅多に言わない、生徒会副会長のノリ返し]
(114) 2011/08/29(Mon) 21時半頃
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ディーンは、マリアンヌがこちらの音に気付いたらしい。すまない、と一言謝った。
2011/08/29(Mon) 21時半頃
-談話室に入る前-
そうか…そうだったな。
ここに残っている一年はメアリーと、ホリーだけだったな。
…では、勝手にホリーを現実に戻す訳にもいかんな。
[丁寧な礼が返って来た事に、男は自然と頬が緩む。
ヤニクが無事到着している事を聞けば]
そうか…道中見つからなかったが、ちゃんと辿りつけてたか。
[ほ、と胸を撫で下ろし]
ははっ!まさかメアリーに心配される日が来るとはなあ!
…手を貸してほしい時があったら、言うさ。
[ただ、憎まれ役以外でだが――そこまでは、言わず]
-談話室-
[メアリーが微笑ましく言っていた、ユリシーズの可愛い所を見てみる。
だが…]
……やっぱり俺には分からん。
[女子なら可愛いと思えるのだが、どうも同性である男子にそんな感情は沸かないらしい。
多分メアリーの、女子の視点ならユリシーズが可愛く見えるのだろうと、男は一人合点し]
あ、ああ…黙ってるさ。
と言うか、俺がそんな事を言ったら、皆に病院送りにされてしまう。
[きっと精神内科に連れて行かれるだろう。
一度慌てた後、悪戯っぽく笑う声に溜息をつき…]
……メアリーの方が、何百倍も可愛いだろうに。
[意図せず、本音が零れた]
ディーンは、ユリシーズの戦慄に、失敬な俺だって冗談くらい言うと言い返したさっき。
2011/08/29(Mon) 21時半頃
[ヤニクの怒号を、無言で見つめていた]
…ヤニクは、どんどん現実の方を思い出していってる様だな。
[ケイトもそうだった。
あの花火中、酔って潰れた男の意識だけの中、ケイトに違和を感じて]
……この頃のヤニクは、もっと言葉が下手だったのにな。
[違う。何かに呼ばれていたケイトも――
――こんな流暢に喋るヤニクも、ちがう]
ほら、よく言うヤンキーと子犬……
あれ?いや違うかな……
[うーん、と少し唸って事例を探すも
結局は見つけられずに]
でもギャップがいいんですよ。
ヨーラ先輩とヘビ花火。
ヤニク先輩とリキティー。
ほら、なんだか可愛いじゃないですか!
[今まで見てきた夢を思い出し、声に出して笑う。
黙っているとの言葉にほっとしたのもつかの間]
[努めて冷静に装いながら、ディーンに同意する。ヤニクの様子からは、その理由に気がついた気配はないのが救いか。]
……やっぱり、止められないのかな。
逃げ続けちゃ、だめなのかな……
[帰りたくない、まだ帰れない。
そう、強く強く思う。]
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[先程言った冗談の反動か。 少年は壁際、光の届き難い所で皆の姿を見ていた。 >>122どうやらマリアチームは怪談、テツチームは肝試しの設置になった様だ]
……ふむ。
[テツはユリシーズと共に設置しに行く様だが… さて、自分はどちらに参加すべきなのだろうか?]
(125) 2011/08/29(Mon) 22時頃
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ディーンは、7(0..100)x1 (奇数なら怪談、偶数なら設置)
2011/08/29(Mon) 22時頃
ヤンキーと仔犬…?
…それは、捨て犬を拾うヤンキーの図か?
そしてヨーランダやヤニクも、可愛い…と。
…まあ、ヨーランダももう少しシャキッとしてくれたら良いんだが。
いや、寧ろヨーランダはアレが持ち味だったか…
[楽しそうに例を上げていくメアリーの声を聞きながら、暗い空間の壁に背を預け。
…だが、メアリーが変な声を出したのには]
うおっ!?
お、おいどうした!?
[まさか自分の本音が原因だとは思わず、男は狼狽えた]
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ほう、マリア先輩の怪談か。
[彼女がそう言う話を得意とする…なんて噂うや評判は聞いた事が無いが、少年の興味を引いた様だ。 >>89まさか苦手だとは知らなかったが…]
……
[>>127マリアの背後から近付き、彼女の怪談を聞こうとする]
(129) 2011/08/29(Mon) 22時半頃
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ディーンは、マリアンヌに大丈夫ですか?と突然声を掛けた。
2011/08/29(Mon) 22時半頃
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[>>126ヤニクがトイレに行くと言って、駆け足で談話室を去っていく様子を見て]
…おい、暗い中で大丈夫なのか、アイツ?
[今は停電中。 彼は慣れているとは言え、心配だ]
……
[だが、少年が酒で倒れてから、どうも避けられているらしい。 どうしたらいいものか…少年は思いあぐね、行動に移せずにいた]
(135) 2011/08/29(Mon) 22時半頃
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ディーンは、マリアンヌに、分かりました。無理はしないでくださいね?と労いの言葉を。
2011/08/29(Mon) 22時半頃
そうそう、それです!
ユリシー先輩にも子犬が絶対似合いますよ。
[言葉足らずを保管してくれた声に
想像でとんでもないことを言いながら]
そうですよ!ヨーラ先輩の持ち味ですよー。
素敵じゃないですか。
[自然と浮かべるのは笑顔。
皆が、大好きなのだ。]
[さっきとはうって変わって、沈んだメアリーの同意と言葉が返ってくる]
……
[それは、逃避の言葉。
迷いながらも、強い願望を含んでいて]
…なら
[いっその事]
俺達だけで、逃げ切ってやろうじゃないか?
[そんな事は出来ないと、現実の脳は理解しているけれど。
でも、そんな馬鹿げた事を夢見ても良いじゃないか]
い、いいいいいえ!
大丈夫です、本当、なんでもないですから!
[彼が狼狽するのが伝わって、焦って返事をする。
可愛い、と聞こえたのは気のせいだろうかとすら思うけれど]
ディーン先輩、天然なのかな……
[小さく小さく、零して]
…………
[メアリーのユリシーズ+仔犬=絶対似合うの計算式に]
……ぶっ!!
[思わず吹き出してしまった]
いやいやいや…オカマのユリシーズなら似合いそうだがな!!
[ひとしきり笑い。表情に出さない様にするので精一杯だった。
ヨーランダを素敵、と言い切る彼女を見る。
表面上は――少し、微笑んでいて]
…そうか。
ならば…できるだけ、皆に此処に残ってもらうのも――
[違和があっても、良いのかな…なんて思い始める]
ん?
[慌てる彼女の方を見るが]
…誰ふが天然だって?
俺は思った事を、正直に言ったまでだ。
[心外だ。と言わんばかりに、仏頂面]
[逃げ切れるのなら、逃げ切りたい。
彼の声に胸が少しだけ苦しくなり]
……そうですね。
逃げ切っちゃいましょう?
[そう言い合えるのが、嬉しい。
できるだけと聞けば、少し間が空いた。皆と一緒にいられるこの夢が好きで、ずっと、ずっとここにいたい。そう思ってはいるけれど――]
それも楽しいかも………しれませんね。
[言葉が詰まったことに、自分自身で驚いた。]
(我侭だな、私は)
あ、いや、その!
ええと、それは、その……
[ちらとディーンの居るほうへ振り返れば、見事な仏頂面。顔の前で両手を合わせて小さく会釈する。]
正直に言われると、えっと
ますます、その……
[合わせた両手で顔を隠した。恥ずかしい。]
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[>>136>>137マリアの怪談を聞き、少年はああ、あれか…と怖がらずに相槌を打つ]
あれは「冥府の鏡」と呼ばれているのか… 俺が聞いたのでは「口寄せ水鏡」と聞いていたな。
[それは生徒会のトップ、グロリア生徒会長が意味ありげな表情で話していた逸話]
…よし、では俺からもひとつ。 マリア先輩が話したのと、ちょっと似ているがな。
皆、裏庭に植えてある一本樹を知っているな?
[>>1:100本日、少年が昼寝をしていた木の事である]
(145) 2011/08/29(Mon) 23時半頃
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あれは「集いの縁樹」と呼ばれていてな。
[ふ、と視線だけ、裏庭の方向へ]
植わっている場所に…未練がある人を、木の精が連れて来るらしいんだ。
…ただ、連れて来るのは普通の人じゃない。 それは過去からだったり、未来からだったり…終いには、霊をもあの世から連れて来る。 霊でも、何の害の無い幽霊だったら良いんだが…
[小さく息を飲んで]
……悪い霊を連れて来ていたら、夜…丁度今頃だな。 赤い掌の跡が、びっしりと木の幹に現れるそうだ…
…まあ、俺は見た事は無いがな。
[さて次は?と誰かに話をパスする]
(146) 2011/08/29(Mon) 23時半頃
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いやいや、御謙遜を。
[>>149マリアの鏡の別名を思い出す様子に、男は苦笑する]
マリア先輩の怪談、詳しくて良かったですよ? 俺はこういった事、喋るのは得手としていないので…
[はは、と笑うしかなく]
さて、準備組は作業、終わりましたかね?
[きっと上の階も仕掛けを施しているのだろう。 マリアにどうでしょうかね?と言った顔を向けた]
(155) 2011/08/30(Tue) 00時頃
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[彼女なら、きっと同意してくれると思っていた。
そう思ってしまった自分に、男は苦笑する]
もし逃げ切れたら、現実の俺達はどうなるかな?
[空想は、妄想に変わる]
…いや、今は考えては駄目か。
[せめて今を楽しもうとしていた男。
その男は、彼女が一旦言葉を留まらせた事に気が付き]
……?
どうした…?
[その心情は、未だ理解しておらず]
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