147 書架の鳥籠
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……ああ。そういうこと、ですか
[亡霊であるか否かで、友に線引きはできない、 と語るオズワルドの返事>>92には。 微かに瞳を瞠ってから、静かに頷いた]
…そう、ですね。 僕もきっと…亡霊だとしても、それでも、 想い続けてしまうかもしれない…。
[だって、どのような形であれ。どのような存在であれ。 私は、それでも――…]
(123) 2013/10/06(Sun) 22時頃
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変かな?
やっぱり変、だよね。
[おかしそうに困ったように、小さく笑う気配が密やかな声に乗る]
……ああ
そういうことになる、よね。
嘘だったなんて、なぁ。
[弟を重ねていた少女とオズワルドの触れ合い、そこに理想の親子を見ていたこともあったものだった]
[思い出したシメオンのどこか壊れているとも取れる楽しげな色は今は声には乗っていない。
嘘の記憶を嘲笑うようなものも、オズワルドを責めるようなものも無い。
ただ、淡々と言葉を紡ぐ]
だから、その前に……
[言い切る前にその目は走ってくるレティーシャを映した。]
え、……何かあったの
なんか、走って来たよ?
いや。
変なものか。
…何も変ではない。
[それは優しく諭す父のよう。
けれど、―― 願いのためなら、友すら人形にする。
大切なものがあるからこそ、
守りたいものがあるからこそ、]
…嘘であっても、
随分と良い思いをさせてもらったよ。
[それに、もしこれで 亡霊である我々が―――
そこまで考えて、思考は止めた。]
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……そうか。恐くないのではなくて、 恐怖よりも、強いものがあるから、か…。
[向き直ってくれたオズワルドの返事>>93には、 得心と微かな共感を覚えて、小さく頷き]
ええ、負けられない。 ……失えないものが、あるんです。
[得るものではなく、失えないものを理由に挙げ]
……あの。”嬢”って、呼ばないでください…。
[また、“ホリー嬢”と呼ばれれば、 微かに肩が強ばる。私の顔には、少しだけ哀し気な、 困ったような表情が、浮かんでいただろう]
(134) 2013/10/06(Sun) 22時頃
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[ふと、グロリアの視線>>100を感じた気がして、 そちらに瞳を向ける。
見つめ合った、どこか切ないような、綺麗な双眸と、 掌の赤い痕を想う。
どうか、傷つかないで…貴方は、心から願う]
(145) 2013/10/06(Sun) 22時半頃
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―テーブル近く―
………。
[テーブル近くで、 冷たい陶器のサイモンの「人形」を手にしたまま、 “ある考え”>>105を思いついた後]
[夜の色の瞳を、集う人々の上にそっと廻らせる。 その視線は。
絵を愛する青年と、 金色の髪の小柄な少女の上に。
他の人達より、少しだけ長く留ってから、 ふっと、天井の紛い物の星空へ向けられ、閉じられた*]
(150) 2013/10/06(Sun) 22時半頃
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あれが怖いだけ、なのかな?
[どうも見ているとそれだけじゃない気がするが、確証に至る根拠は無くただ疑問を口にするだけ]
なんにしても、可哀想……だよね
うん……可哀想。
[抱いたのは、「人形にしてしまえば解放される」ボリスの時と同じこと
言葉にはしなかったが、それをオズワルドは察しただろうか?]
レティ嬢は、魔女に呪いを解いて欲しいと…
そう言っていた。
と、記憶している。
[どこまでが作り物かは、さて、曖昧だけれど]
…可哀想、か。
もう少し、笑った顔がみたいと
そうは思うがな。
さてシメオン君、
レティ嬢を――― お願いしてもよろしいかな?
[口調に感情は乗せず、助手に仕事を頼むように告げる。]
“次”は、シメオン君の番、だったはずだ。
……
うん。
[獲物選びを楽しそうにしていたのとは別人のように、寂しそうな声]
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―書見台近く―
ふふ。 いいと思います。 「貴族や紳士だって、解剖すれば同じ人間なのになあ」 って、博物学や天文学を勉強している兄も 時々、ぼやいてましたよ。
[育ちの良さと、人柄の伝わってくるような、ルーカスの 返事>>96に、私は思わずのように、小さな笑みを浮かべ]
…ご自分で“わがまま”と言える人は、 本当の意味での、わがままでは、ないのでは? [此方の猫度がますます高まっているなどとは、 思いもせずに、ちょこんと小首を傾げて。 本当のわがままとは、それと自覚なく行われることだと よく知っていたから、ぽつり。呟きで返した]
(173) 2013/10/06(Sun) 23時半頃
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…、…シメオン君?
迷いがあるのなら、私がやるよ。
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―テーブル近く―
……っ、レティーシャ!? 待って…! [突然、サロンを飛び出したレティーシャ>>118を、 貴方は「人形」のサイモンを手に持ったまま、 彼女の後を追いかけようとして]
……え?
[レティーシャが、手の中の「人形」に どこか怯えるような様子なのに、驚いて足が止まった。
慌てて、サイモンの「人形」をテーブルに戻して 振り返った時には、レティーシャも、 それを追いかけてくれた人達の姿も、既になく]
(176) 2013/10/06(Sun) 23時半頃
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どうしたの、オズ
僕が迷いなんて抱く理由、ないでしょ?
[くすくすくす、先程までの様子は消え失せて楽しそうに笑った]
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/06(Sun) 23時半頃
―――そのようだな。
[不安定だ、と感じた感情は口にしないまま、]
…、シメオン君。
頼りにしているよ。
ホリーは、オズワルドに話の続きを促した。
2013/10/06(Sun) 23時半頃
ホリーは、グロリアに話の続きを促した。
2013/10/06(Sun) 23時半頃
ティーシャが僕を拒絶する
何で?嫌だ。独りは嫌だ。僕は、違う、僕は独りじゃない……
[迷子の亡霊に届く泣きそうな声は要領を得ない、何か問われても答えられなかっただろう]
レディの扱いがなってないようだな。
シメオン君。
―――、…
[拒んでいる、と聞けば、ぐらりと心の内は揺れる。
それでも、それでいいのだと 言い聞かせる。]
[謝罪の言葉は 言わない。
サイモンにも言わなかった。]
シメオン君。
君には、私という亡霊仲間がいるではないか。
ああ、ああ、……うん
そうだよね?オズも、ゲルトも、いるもんね?
そうだ、うん、独りじゃない……
[震える声、けれど嬉しそうに
そうして自分に言い聞かせるようにぶつぶつと呟き始める]
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―サロン→書架―
……レティーシャ…。
[案じる呟きが、貴方の唇から漏れる。 その時ふっと、テーブルの脚近くに転がったままの、 貴方がレティーシャに運び、彼女が、 「おいしい、ありがとう」と飲んでいたミルクティ >>1:45のティーカップ>>1:48が、目に入って]
………。
[数瞬、その硬い磁器を、じっと見つめ。 書見台の上のサイモンの魔術書と、 絵を愛する青年、そして、優しく切ない眸の金色の髪の女性に、心配そうな瞳を向けてから、 カップを拾いあげ、手に隠し持つ]
(198) 2013/10/07(Mon) 00時頃
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―サロン→書架―
……僕も、やっぱりレティーシャを探してくるね。
[サロンにいる人たちにそう告げて。 書架の迷宮に足を踏み出し、暫く歩くと、 何かの声に耳を傾けるかのように、立ち止まってから。
レティーシャが消えたと思しき方とは、別の方向へ、走り出した]
(203) 2013/10/07(Mon) 00時頃
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―サロン→書架―
…教えて、ねえ、どの本? どの本なの!?
[走りながら心に思い浮かべるのは、 書見台の上、指で触れたサイモンの魔術書。 他の人にも、感じられるかどうかは定かではないけれど、 情報と共に流れ込むように伝わってきた、 ひんやりとした魔術の気配に、必要な本を探せと願う]
……これ?
[はぁ、はぁ、と肩で息をしながら、 本の隙間を抜けて、ふと、立ち止まった時。 眼前の書架に、仄かに青白い光を放つ一冊の本。 その頃サロンで、カトリーナが、楽にしてほしい>>159 と言いだしている等とは思いもよらずに。
分厚い革表紙の本を開くと、何百もの複雑な円陣のうち、 微かな光を放つ一つ陣の頁を開いて、本を床に置いた]
(210) 2013/10/07(Mon) 00時半頃
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双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/07(Mon) 00時半頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/07(Mon) 01時頃
双生児 ホリーは、メモを貼った。
2013/10/07(Mon) 01時頃
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―書架の何処か―
[開いた本の頁>>210から、ふわりと浮かび上がり、 空に広がるのは。 柔らかな朝日のように、仄かな白い光を放つ、 守護の魔法陣]
…レティー…。……。
[ポケットから、護身用として持ち歩いている、 極小型のミセリコルデを取り出すと。 刃先を左手首にあてがったまま、 案じて護ろうとしていた、 レティーシャの名を、口にしかけて――…]
(225) 2013/10/07(Mon) 01時半頃
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―書架の何処か―
………っ。
…グロリア。 …ラルフ。
[ふと、先程、気をつけて、と見送ってくれた グロリアの優しい顔と声>>211が、脳裡を過り、 咄嗟に唇を噛んで。
次いで、黒い髪の、絵を愛する青年の姿が、思い浮ぶ]
(228) 2013/10/07(Mon) 01時半頃
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―書架の何処か―
[それから、瞳を巡らせた先、一人一人の顔を思い浮かべる。 負けるわけにはいかないのだよ、 と語っていたオズワルド。
やさしいと言ってくれた、ルーカスの笑顔。
魔女でも人だから殺したくないという、カトリーナ。
友達がいたら戦えるなら、もう戦えると、 ボリスに言ったピッパ。
親に関心を持って貰えない気持ちがわかるか、 と問うたシメオン…。
誰も悲しまないし覚えてもいない、慟哭していたボリス。
そして――……]
(231) 2013/10/07(Mon) 02時頃
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―書架の何処か―
『ありがとうホリー。おいしい……』
[レティーシャの声が、耳の奥にこだまして]
どうしよう…。誰を…誰を護ったら、いいの…。
[泣きそうになりながら、呟いて。 ああでも。レティーシャはオズワルドが追ってくれたから。 きっと大丈夫、今頃はもうサロンにいるかもしれない ……そう思えば。
だからと言って、呪いを避けられるわけでないけれど、 グロリアとラルフで、最後の一瞬まで迷って]
(232) 2013/10/07(Mon) 02時頃
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―書架の何処か―
……ラルフ…。
[ふっと思い出したのは、あの時>>0:204の、 兄と同じ黒い髪の横顔。
ラルフが、今にも暗闇に溶けて 目の前から消えてしまいそうだった不安>>204と、
先程の、瞳が合うのを避けるような、 何処かおかしかった様子]
(233) 2013/10/07(Mon) 02時頃
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―書架の何処か―
……ラルフを、護って…っ。
[囁きながら、手首に当てたミセリコルデ。 一筋の赤から、溢れ出た血が、 仄かな光を放つ魔法陣に落ちれば。
一瞬の赤い鮮光と共に、 飛びさった、黒い二つの影のようなものに、 願いを命じ、夜の色の瞳を閉じた**]
(234) 2013/10/07(Mon) 02時頃
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