7 百合心中
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―公園>>1:472― [ゆっくり、けれどしっかり、頷いた。]
…――。
[おそれに震えるようなら、 それ以上は口にしない。]
…隣町……――、あの、研究所…? ……――クロヴィス研究所支部…?
[胸の前で祈る形に手を組み合わせる。 父の所属していた研究所の支部だ。 緩やかに首を横に振る。]
…―― ちがうわ。 ……ちがうの。 あなたの、お母さまのせいでは…ないのよ。
[――きっと、むしろ。病に近づきすぎた、被害者なのだと。]
(1) 2010/03/26(Fri) 00時頃
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―公園 >>4―
…――、そう。……
[やっぱり、と少しだけ眼を伏せた。]
……、うん。 ―――…わるく、ないのよ。
[やはりあやすように、そっと髪を撫でた。]
…ごめんなさいね。
[呟く声、は 小さく。]
(6) 2010/03/26(Fri) 00時半頃
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―公園― [背中を撫でながら、 ケイトの言葉を聴いて、ん、と小さく頷いた]
…うん、……そうね。 ひとりぼっちは、さみしいわ。
うちでよければ、くるといいの。 きれいな眺めの、家なのよ。
[できるだけ、日常をなぞるように。 そう、ゆっくりと紡いだ。]
…、?
[ふと、どこかの茂みが揺れた気がして。 小首を傾げてあげたその視界に、 女性の姿は入るだろうか>>12]
(15) 2010/03/26(Fri) 01時頃
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―公園― [ケイトはびっくりしたかもしれない。 マルグリットもひとつ瞬いて]
あの、だいじょうぶ…?
[痛そうな音がした。 そっとケイトから離れて、日傘はさしたまま しりもちをついた女性へ近づいた。]
ええ、いいおてんき、ね。
[やわらかく笑んだ。]
お散歩中…?
(20) 2010/03/26(Fri) 01時半頃
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―公園―
けがはない? だいじょうぶなら、いいの。
[続いた言葉には黒く見える緑の眼を少し丸くして]
……そうなの、
[切なそうな、気遣わしげな表情を浮かべた。 それから、少し考えて]
おなか、すいてる?お菓子があるの。 ……あまいものは、元気が出るわ。
[ケイトさんも、ね、と 散歩と一緒に約束した、猫の少女にもおすそ分けしたお菓子が入った荷物を指差した]
(31) 2010/03/26(Fri) 01時半頃
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―公園― [差し出したのは小分けにされたクッキー。 紅茶の味がする、マルグリットお気に入りのものだった。]
あら…?
[公園はとても静かで、 足音が聞こえればそれは自然と耳に入るものだった。
リンダの足音にも、気づくだろう。]
(35) 2010/03/26(Fri) 02時頃
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―公園―
[そう?と、自然に色香を纏う女性へ クッキーを手渡したそのすぐ後、新たな人影を見つけた。]
…、――しってるひとなのね…?
[リンダ、と呼ばれた背の高い女性は ――怪我が、とても痛々しく。 マルグリットは胸の前で手を握り締めた。 ケイトがおびえるようなら、 だいじょうぶ、と声をかけて。]
イリスさん…?
[この公園で最初にLiliumについて話した、 栗色の眸が脳裏を過ぎる。]
(44) 2010/03/26(Fri) 02時頃
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[栗色の髪、背格好、それは記憶の中の 虹の名前と一致する。 酷く申し訳なさそうに首を横に振る]
…昨日、ここで逢ったきりなの。 あいたいひとがいるみたいだったわ。
[イリスを必死で探しているひと。 このひとのことだったのだろうか。]
…ね、 イリスさんも、 あなたを探してるのでは、 ないかしら。
だから、あちらこちら、 いっては、入れ違って、…ね。 あるのよ、いそいでると…みえなくなるの。
(52) 2010/03/26(Fri) 02時頃
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[地に落ちる携帯電話の上に花が降る。 両手で日傘の柄を握り締めた。]
すこし、どこかで 待ってみるのも、いいかもしれないの。
あなたも、ひどい怪我なのだわ…。
[――もう一人の女性が携帯電話を差し出すなら、 そこで口を噤む。心配そうに見るのは、変わらず。]
(56) 2010/03/26(Fri) 02時半頃
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―公園― [リンダと呼ばれた女性と、もう一人の女性。 やり取りを、おろ、として見ていたが]
ま、待って…!
[ふらふらと離れていく女性に声をかけた。]
あの。 わたしの、後輩にも、 あなたの探してる子、見てないかきいてみるのよ。
だから、
[自分の声は届いていないようだったから、 それはなんの意味も持たないかもしれないが。]
(66) 2010/03/26(Fri) 02時半頃
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『
イリスさん、ってひと しってる?
栗いろの髪と、眼をした、かわいい子。
背は、わたしよりひくいのだけれど。
みたら、リンダってひとが、さがしてたって
つたえてほしいわ。
とってもいっしょうけんめい、さがしてたの。
ごめんねこんなときに、おねがい。』
[――祈るように、送信ボタンを押して。]
長老の孫 マーゴは、両手で持つ、慣れない手つきで携帯電話を操作したようだった。
2010/03/26(Fri) 02時半頃
『イリス――…
知っている。その特徴の子なら今、目の前にいるの。
リンダが探しているの?
判ったわ、彼女に伝えるます。
先輩の傍にいるのなら、場所を教えてくれればそちらに向かわせます。
まだ、携帯……繋がって安堵してます。
先輩もお元気で。』
[祈るようにして送られたメールに返事を認め。]
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―公園― あのひと、…… あんな、ひどいけがなのに。
[単身なら追いもできたろうが、 ケイトをつれてはいけないと、動けない。 祈るように両手で持った携帯電話。 程なく、返事が来た。]
…!
[表情が少し明るくなった。]
イリスさん、後輩の近くに、いるみたい。 え、っと…
[押しなれない様子で、文章を作っていく。]
(74) 2010/03/26(Fri) 03時頃
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『いるの、よかった
リンダさん、しょうぎょうちく、のほうに
向かっていったみたい。
さがしてるのだわ。伝えてあげて。
つながって、よかった。
ほっと、した。
きをつけてね。どうかぶじでいてほしいの。』
[急いでいたのか、変換少なく
文章は届いただろう、]
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―公園―
まだ、つながったわ。…よかった。
[携帯電話を胸に抱く。 ヨーランダも無事だった。傍にはきっと グロリアもコリーンもいるのだろう、と、思っていた。 タバサにそっと声をかける。]
イリスさんに、リンダさんのこと、 つたえてもらったの。 きっと、逢えると思うわ。
[タバサは、どんな表情を浮かべただろう。]
(81) 2010/03/26(Fri) 03時頃
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―公園― ……わたし、ケイトさんをつれて 家に戻ろうと思うの。 とても、つかれてるから…。やすむのも、大切なのよ。
あなたは、おうちにかえる…?
[首を小さく傾いだ。 かえるのだというならそのまま見送って。 もし帰る場所が、というなら自分の家に来るかと聞いたろう。
どちらにしても、やわらかな声で こう尋ねることには変わりはなかった。]
わたしは、マルグリットというの。 *あなたは?*
(85) 2010/03/26(Fri) 03時頃
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『先輩
情報ありがとうございます。
今、イリスにリンダの事を教えました。
イリスも彼女を探していたみたいで、先輩ありがとうございます。
私は大丈夫です。
最愛の人が横にいるので。
先輩、また何かありましたら。こちらからも連絡します。』
[マルグリットからのメールはひらがなが多かったけど。
彼女の思いがその分伝わって嬉しかった]
『ほんとう?
よかったわ。大切な人同士なのね。
逢えるといいのだわ。
そうなのね。
大切な人がいるなら
どこにいても、大丈夫ね。
うん、わたしのほうも、また何かあれば、連絡するのだわ』
[先ほどよりは幾らか落ち着いた文面であった。]
[――しばらく経った後。
マルグリットらが家に向かう途中だろうか、
こんなメールが送られてくるだろう。]
『わたしは、自宅にもどることにするの。
かえるところ、ないって。
いっしょに来た子もいるの。
みんな、いまは、だいじょうぶ?』
[独り診療所にいるコリーンのことは知らないから、
そんな風に尋ねて*]
[
『もし二人が無事に再会できたら
先輩のおかげです。
はい、私を守ってくれると謂ってくれて。
傍に常にいてくれるとても愛らしい人なんです。
先輩もお会いしたグロリアです。
無事にリンダを見つける事ができましたら、先輩にご連絡します。』
[先ほどより落ち着いた文面には、先輩も落ち着いたかなと安堵するような気持ちになって。]
[ 暫くしてから送られてくるメールに]
『先輩は自宅に戻られるのですね。
私とグロリアは一緒にいるんですけど、コリーンが今連絡が取れなくて。
そのリンダと一緒にコリーンも探しているんです。
コリーンの安否も判明したら先輩にご連絡します。
まだ、コリーンには先輩の前のメールの事を伝えて居ないんです。』
[とコリーンが今行方がつかめて居ない事を告げて**]
|
―住宅街:マルグリット宅― [ケイトの手をそっと引いて タバサが来るようなら、一獅ノ案内する。
道中、ふうわりと白い花びらが舞うたびに、 マルグリットは哀しげに空を見た。 花の香りが遠く近く、漂っている。 やがて、少し高い丘の上、白の家が見えてくる。 暴徒の手はここまでは届いていないようだった。]
ここがわたしのおうちよ。 どうぞ、あがって?
[庭に咲くのは春の花。つるばらのアーチをくぐった先に扉がある。そっと日傘を閉じた。]
(108) 2010/03/26(Fri) 11時頃
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[客人にはゆったりとしたソファをすすめて マルグリットはカーテンを開いた。 空は、とても青く澄んでいる。]
なにかあったら、謂ってね。
[笑みを向けた後、テーブルの上に焼き菓子を置いた。 携帯電話がなるのに気づくと、 やはり両手で持って、確かめる。
それからもう一度、窓の外へ眼を向けた。 思うのはヨーランダたちが無事であるように、 あのふたりが無事に逢えるように、 それから]
…――、猫さんも、だいじょうぶかしら。
[気紛れなこども―まだ年齢を誤解していた―のことも。]
(109) 2010/03/26(Fri) 11時頃
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[RE:]
『再会できるって、しんじて、お祈りするわ。
守ってくれるの。
とてもすてき。
王子さまみたいね。
王子さまより、ずっとずっと、きれいなひとだけれど。
やっぱり、太陽とお月さまなのだわ。
うん。連絡、まってる。』
[RE:]
『コリーンさんが、いないの?
もし、てつだえることがあったら、
いってね。
いえにもどったから
道具とか、は届けられると思うから。
きをつけてね。』
[窓際から外を見ながら、
祈るようにそう送った。]
[マルグリットからのメールを確認すれば、今、目の前で出会えたコリーンの事をメールに綴り始める。]
『私の王子様みたいです。恥ずかしいですけど。
太陽と月のように、離れられない切り離せない存在だと今は私も想っています。
先輩、でも……照れます。
大事な連絡です。
今、コリーンと無事に会う事ができました。
ご心配をおかけしましたが、目的の一つは無事に達成できたみたいです。
先輩は、お内にいるのですね。
これからリンダを探しに商業地区に向かうので、十分に気をつけるつもりです。
また、何かあったらお知らせします。』
[マルグリットの配慮に感謝して。携帯をしまう]
|
―住宅街:マルグリット宅― [写真立てには、父の、母の写真がある。 携帯電話が震えた。 開いてその内容にほっとした表情を浮かべる。]
後輩のおともだちがね、 いなくなってたけど、見つかったって。
よかった。
[と、ケイトはじめ、客人が起きているなら そう伝えて。]
みんな、すてきなひとなのよ。 紹介できると、いいわ。
[日常をなぞる。少しだけ翳れどもその姿勢は変わらない。]
(130) 2010/03/26(Fri) 13時頃
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ちょっとだけ、庭を見てくるの。
そうだ。お花を飾りましょうか。 春ばらを育ててるの。 いいかおりなのよ。
[少し首を傾げてほほ笑んだ。]
(131) 2010/03/26(Fri) 13時頃
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長老の孫 マーゴは、受付 アイリスのことを、庭に咲いたアイリスを見て思う。会えたのかしら。会えるといいわ。
2010/03/26(Fri) 13時頃
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―住宅街:マルグリット宅― [大きな硝子戸を開けば 直接部屋から庭に降りることができる。 ばらの花を選びながら、腕に抱える ケイトの声を聞き、彼女の方を向いて>>132]
…うん、…そうね
[父は、研究して、対抗策を見つけられずに、死んだ。 対抗手段は、きっと、無くて]
…――研究所で…何か見つかれば、 ニュースでもしらせてくれる かしら ね。
[――少しずつ世界の機能が麻痺している。 気休めだ、とわかっていても口にして、微笑む]
ね、お花は何色がすき?
(135) 2010/03/26(Fri) 13時頃
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長老の孫 マーゴは、読書家 ケイトの方を見て、庭に佇んでいる。
2010/03/26(Fri) 13時頃
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―住宅街:マルグリット宅― [話し声は聞こえたろうか。 摘み取ったばらの花を抱えて 低い塀から少しだけ背伸びして顔を覗かせる。
小首を傾げる。
誰か、居るのだろうかと。 聞き覚えのある声だと思った。]
(148) 2010/03/26(Fri) 13時半頃
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―少し前のこと>>139― [タバサから差し出された名刺を見て]
店長さんなの、すごいわ。 おさけをのむところかしら。
[笑みを浮かべた。 名刺は大切に、鞄のなかにしまわれた。 過去にするのはかなしいから、 意味が無いなんて口にはせずに。]
ええ、よろしくおねがいするの。
[そう、謂ったのだった。]
(150) 2010/03/26(Fri) 13時半頃
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長老の孫 マーゴは、楽器職人 モニカの姿に、そしてヨーランダとグロリアに、笑み浮かべて小さく手を振った。
2010/03/26(Fri) 14時頃
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―住宅街:マルグリット宅― [呼び鈴を鳴らしに行く様子なら、 長いワンピースの裾を片手で持ち上げながら駆けて行く。]
ようこそ。
[笑み浮かべて腰の高さほどの木戸を開く。 片手には抱えたばら。 彼女らの会話の内容を、 マルグリットは知らないけれども。]
(163) 2010/03/26(Fri) 14時頃
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先輩――
せっかく、先輩からいろいろ手助けいただいたのに……
イリスとリンダの二人が再会するのを見届ける事ができません、でした。
イリス、一人でリンダを探しに行くと……謂って。
彼女の思いを考えると……。
それを留める術は私には無くて……。
辛い報告ですけど……。
[小さく、その場にいる人に聞こえない声で]
|
ヨーランダさん、グロリアさん、 コリーンさん。猫さんも。
無事でよかったの。 またあえて、うれしいのよ。
[笑みを浮かべる。 名前を知らないから、猫、とモニカのことを呼んだ。グロリアには頷いて>>165]
ええ、公園でおはなししたのよ。 そうなの…、 もちろん、いいのよ。 にぎやかなのも好きだもの。
[ね、と面々を見る。 ヨーランダの抱擁にはそっと背を撫ぜて]
(169) 2010/03/26(Fri) 14時半頃
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長老の孫 マーゴは、墓守 ヨーランダのことば、ちいさなことばに、心配そうな表情を浮かべ
2010/03/26(Fri) 14時半頃
…――
…そうなの
……そうなのね。
……うん。それが、あのこの願いなら。
[――少しだけ目を伏せた。]
――ごめんなさいね、ありがとう。
あなたたちも、あぶないかもしれなかったのに
…会えると、いいわ。
[別れ際囁く]
ええ、会える事を祈って、祈ることしかできませんが――…
[と辛そうに]
|
[グロリアが腕を引き、 ヨーランダが離れるのを見れば 見守るような笑みを浮かべて。]
ええ、猫さん。 歓迎するのよ。
[正面から抱きとめて、背中を撫ぜる。 ばらのとげが刺さらないように、 片腕だけで。]
ね、少しでもゆっくりしていってくれるとうれしいの。 タバサさんと、それと ケイトさんもいるのよ。
[手を家の中の方へさしのべる。]
(176) 2010/03/26(Fri) 14時半頃
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タバサさんとは公園で会ったのよ。 おさそいしたの。 ひとりは、さみしいもの。
[ね、とばらを花瓶に活けながら経緯を答える。]
お店、そう、 店長さんなのよね。 名刺、いただいたわ。 お若いのにすごいのよ。
[店の仔細は、わかっていないようだった。]
(181) 2010/03/26(Fri) 14時半頃
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長老の孫 マーゴは、水商売 タバサがおんなじように経緯を答えるのに、そうそう、というように相槌を打った。
2010/03/26(Fri) 14時半頃
…――ええ。
そうね。
いっしょに、
あえるといいの。
あなたたちみたいに、
笑顔でいてくれると、いいのだわ。
[――太陽と月。まぶしげにふたりを見ただろう。]
|
[モニカの言葉には、 小さく首を傾いでそうね、と謂う。]
いついてくれてもうれしいわ。 帰る場所 が できるまででもいいの。 そうね、ひとりは…さみしいわ。
[泣いていたケイト、 リンダとのやりとりで 耐えるようにも見えたタバサ、 イリスを探すリンダ、――それから。]
(190) 2010/03/26(Fri) 14時半頃
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[そっともういちどモニカの背を撫ぜて、 キッチンへ向かう。水はまだ生きていて、 日常の一場面をまだ描けそうだと思えば――笑みは、はかなく淡く。]
ね、お茶はいかが?
[皆に向けたのはいつもの笑顔。 程なくテーブルに全員分のティーカップに注がれた紅茶が並ぶだろう]
(191) 2010/03/26(Fri) 14時半頃
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お茶はね、アールグレイよ。 ベルガモットの香りはすきかしら?
[>>194モニカにはそう答える。 想う同士の語らいには、見守るように笑むだけ。 グロリアが小さく零したのには少し目を伏せて]
わたし、世界がどんなふうになっても わたしはわたしの日常を、過ごしていたいのよ。 それが、わたしのわがままなの。
(199) 2010/03/26(Fri) 15時頃
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[ まぶしそうに見詰めるマルグリットに、微笑んで。
イリスとリンダも二人、しあわせに出会えれば――…
笑顔で再会できれば、と女も想っていると視線にのせて伝えた**]
|
ええ、昨日焼いた アップルパイがあるのよ。
[モニカに笑んで、 それぞれの皿にパイを取り分ける。 タバサとモニカが出かけるようなのには]
おでかけ?気をつけてね…?
車も、バイクも、ないの。 ごめんなさいね。
[申し訳なさそうに、そういったの*だった*]
(205) 2010/03/26(Fri) 15時半頃
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長老の孫 マーゴは、楽器職人 モニカがバイクのことを云うのに、まだ年齢を勘違いしているので小首を傾げたりも*した*
2010/03/26(Fri) 15時半頃
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ピンク。
ううん、こどもっぽくなんかないわ。 とっても綺麗な色よね。 よく似合うと思うの。
[ケイトに謂いながら、差し出したのは 淡いピンクの咲き初めのばら。]
はい、どうぞ。プレゼントなのよ。 タバサさんには真紅のばらがにあうかしら?
[そんなやりとりが、あった。 茶会の準備をケイトが手伝ってくれるなら、ありがとうと笑みを向けた。]
(210) 2010/03/26(Fri) 19時半頃
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[皆に似合う花を考えて、 これがいいかしら、などとそっと渡した。 自分にできる、祈り。 お守りのつもりでいた。 コリーンにも、見えなくとも、香りは届けられるだろうから。]
みんなで行くの?
[話が進む様子に、モニカと、ケイトと、それからタバサを見る。]
たべもの、は。 そうね、あると、うれしいけれども。
[うーん、と考えている。 探せば――持ち主を失った車が、道に停められているだろうが。]
(213) 2010/03/26(Fri) 21時頃
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長老の孫 マーゴは、歌い手 コリーンに、どうしたの?とたずねもしたか。
2010/03/26(Fri) 21時頃
|
…みんなの、家…
[呟くと眼を伏せた。 わかっては、いるけれど。]
…この花は、春ばらよ。
淡いクリーム色なの。 よいかおりなのよ。
[コリーンには笑みながら説明をした。]
……うん。 ゆっくりしてくれて、 いいの。
(216) 2010/03/26(Fri) 21時半頃
|
|
ふたりとも…
[胸の前で手を合わせ 不安げにしていたが そっと手を伸ばしてそれぞれの肩に触れた。]
ね、 どろぼうはたしかに、いけないけれど。 向こうまでいくのも、あぶないのね。
ね、食べ物を取りにいくなら わたし、いくのよ。
[それでどう?と首を傾ぐ]
(223) 2010/03/26(Fri) 22時頃
|
|
猫さんは、モニカさんというのね。 大学生…?
[ぱちり、と瞬きを一度。]
いってたより、ずうっと 大きかったのね。
[悪戯にひっかかってしまっていたのにも気付き。 もう、と困ったように首を傾ぐ]
(232) 2010/03/26(Fri) 22時頃
|
|
ここには、 遠慮しないでいてくれていいのよ。 ゆっくりしていってくれると、うれしいの。
[泣きそうな顔のケイトの髪を撫で、 それからコリーンのほうをみて]
コリーンさん、 ピアノもあるのよ。 よかったら……また、聞かせてほしいわ。
[窓の外、秘密の花園と呟かれたように、花が風に揺れていた。]
(233) 2010/03/26(Fri) 22時頃
|
|
ヨーランダさんの車、 借りられるならそれがいいかしら。
モニカさん、
[コリーンの側に歩み寄って]
コリーンさんは、目が見えないの。
[振る手は、とまったろうか。 コリーンの手に手を添えた。]
(237) 2010/03/26(Fri) 22時半頃
|
|
[>>244モニカにええ、と頷く。]
そうなの。 ピアノの先生。 こどもたちにおしえてるのよ。
[コリーンに声をかけるケイトに、柔らかく笑んで]
ピアノね。
ピアノは、こっちの部屋。 そうそう、寝室は二階なの。 眠たくなったら、つかってくれていいの。
…うん、わたしの弾く曲も、 きいてもらえたら、うれしいのよ。
(253) 2010/03/26(Fri) 23時半頃
|
|
―住宅地:自宅―
ええ、 きっと、聞いてね。
[ピアノの部屋から、音楽が聞こえてくる。 耳を澄まして。少しの間眼を閉じた。]
…ヨーランダさん、 車、かしてくれる?
ごはん、つくらないといけないもの、ね。
[首を小さく傾いで、笑みを浮かべた。]
(257) 2010/03/27(Sat) 00時半頃
|
長老の孫 マーゴは、墓守 ヨーランダにゆったりと頷いた。
2010/03/27(Sat) 01時半頃
[グロリアのアパートにたどり着けば、先輩への別れになるかもしれないメールを打つ。]
『先輩――…
私とグロリアは、二人だけの場所に向かいます。最後は二人だけで過ごしたくて――…
私達の事は探さないで下さい。
車は、先輩の家の近くの目立つ車 の横に駐車してあります。
車のキーは先輩の家のポストに入れてあるので、もし商業地区へ向かう場合にはお使い下さい。
先輩の顔を見れて嬉しかったです。
コリーンを先輩に預けるような形になってしまいましたのが心残りですが――…。
タバサ、モニカさん、ケイトさんの事もよろしくお願いします。』
[先輩の優しい顔がメールを打つ時に仄かに浮かんで、涙がこぼれるも。
最後に先輩の顔を見て、そのお菓子を味わえた事は、女の命が尽きても、忘れないだろう。]
|
―住宅街:マルグリット宅― [太陽と月のふたりが出て行く。 すぐに戻ってくるだろうから、と けれど、何か予感のようなものはあって、 それでも待っていた。]
……――
[窓際で、ずっと、外を見ながら。 花が揺れていた。花が。 不安げに、眉を寄せて]
(341) 2010/03/27(Sat) 07時頃
|
|
あ…
[――不意に、携帯電話が鳴った。 両の手で持って開く、 液晶に映ったメールの内容は―――]
(342) 2010/03/27(Sat) 07時頃
|
|
…――!!
[大きく眸が揺れて、 携帯電話を胸に抱いたまま、 玄関先へ走り、飛び出した。 花の香りのする風が吹く。
駆けて、駆けたさきは、駐車場。
目立つ車の横に、 示された車。
其処にはもう、誰の影も、ない。]
(343) 2010/03/27(Sat) 07時頃
|
|
[――二人だけの場所に向かいます]
…、あ、……、
[――私達の事は探さないで下さい。]
……、――いって
しまう のね…
[メールの内容が胸を刺す。
ふたりでいて、ふたりでいくこと。 ふたりは、 それを、選んだのだ。]
(344) 2010/03/27(Sat) 07時半頃
|
|
…―― … …… しあわせ 。
きっと とても しあわせ ね
[聞く人もいない問いかけ。 しあわせなのだ。あいするひとといられるなら。 でも、別れは つらいもので]
――っ、…、…ぅ、
[口元を押さえる。 涙。それから、小さく嗚咽が漏れた。 長い黒髪が風に遊ばれる。
戻るまでには、泣きやまないとと、 そうは、思いながら。――思いながら。]
(345) 2010/03/27(Sat) 07時半頃
|
|
[誰かが来ても。誰も来なくとも。 家に戻り、少しだけかなしげな笑みを浮かべ 皆にこう告げる。]
……ヨーランダさんと、 グロリアさんは…… いくところがあるのですって。 大切な場所に……。 だから、いまは、さがさないであげて。 …だいじょうぶって、云ってたから。
車、かしてくれたのよ。 これが、鍵なの。
[――ポストから取り出したそれを、手のひらに置いて示す。]
ね、タバサさんのお店に 食べ物、とりにいきましょうか。
[そうして、微笑んで―――]
(347) 2010/03/27(Sat) 09時頃
|
|
[それから。 小さくこう続けた。]
…ね。
たいせつなばしょができたらね、 …そこへ、いってね。 後悔しないように。
ここには、いつでも… きてくれて、かまわないから。
ね。
[最後はどうか願う場所へ、と ささやくように。 商業地区へ向かうなら、付き添うつもりで*]
(348) 2010/03/27(Sat) 09時半頃
|
イリスの命を奪った。
それはもう引き返せない、歯車。
止まらない、死神の刃。
タナトスは、決意を口許に湛え
そっと微笑した――*
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