人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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視点:


『ああ……美味しい』
 ああ……不味い。

[重なる聲と血を啜る音。
蕩ける血の味に、爪の先まで満たされて。
今本当に人では無くなったのだと。

泣いていた赤子が笑う代わりに……何故か泣きたくなった。]


 血腥い……。

[翌朝。ベッドの中にいる私を覚醒させたのは鮮やかに漂ってくる血の芳香であった。**]


[どこからか血の匂いがする。

 淑女とのダンスでこびりついた臭いではない。
 新鮮な、食欲をそそる血肉の匂い。


 一体、誰の仕業か。
 考える必要は、あまりなさそうではあったが。



 絶望の芳香に、ひそかに、喉を鳴らす。*]


[この血生臭さに、どうしても咥内が涎で満たされる。**]


 大方あの仔犬の仕業か…。


【人】 墓堀 ギリアン

[朱い満月が煌々照る夜更け。
男はひとり、甲板隅で月獲りを画策し、
屑木材を夜空に向け投げて過ごした。

宵に船長に出会ってから(>>1:342)後、
その夜は誰とも出会わなかった。


そして、朝。]

―甲板―

[今朝の「絶望号」は、やけに騒がしい。

帆柱の傍に座り込んでいた男は、甲板に集まりつつある船員たちへと眼を向ける。人集りの端々から聞こえる噂話は、昨夜より勢いを付けていた。「人狼が、真夜中に捕虜を殺った」なんて口述さえあるようだ。

男はジィとしたまま話を聞き。
時折、う゛ぅ゛…と小さく唸った。**]

(31) 2014/12/11(Thu) 16時半頃

墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 20時頃


[部屋に戻る前、芳香に誘われるよう、船底の牢へ足を向けた。

 引き裂かれた骸は、誰の手に依るものか。
 大方の予想はつくが、無論、責めるつもりなどない。
 かといって賞賛するでもない。


 この捕虜が、人狼がいると騒いだとか、そんなことはどうでもいい。
 身の危険など、今更なこと。



 ただ、絶望の波紋が広がるさまを、この目で見に来たまでのこと。]


 ……いい貌だ。


[絶望の中、息絶えたであろうサイモンの顔を見て、無機質な声を零す。


 絶望は畏れを産み、畏れは絶望を喰らい、成長する。
 産声あげた畏れの行く末を、愉しむかのように。

 ほんの微かに、唇の端が持ち上がった。*]


【人】 墓堀 ギリアン

[雲を運ぶ風が無いせいか、甲板に注ぐ陽が強い。
明け方から続く凪は今も変わらないようで、波音も常よりずっと頼りない。その分、集う面々が交わす会話や、身動ぎの気配は明らかに伝った。

昨日ミナカに巻いてもらった包帯の上から、左耳孔の辺りを掻いた。モソモソとした布の感触の下で、皮膚と筋肉が微かにヒクついている。

現れた料理長が騒ぐと、男の目はそちらへ向き。
キンキンキャンキャン高らかな喋くり(>>37)を傍観していたら、下っ端船員に「黙らせろよぉ」と命じられた。]

 ニコ、黙ル
 ファッキン

[ノソリと立ち上がると、ニコラスの口を大きな手のひらで覆い塞ぎに行く。意味を知らずニコラスの言葉をなぞりながら。……周りの誰かに小突かれ彼が大人しくなれば“命令”の効力は切れ、手は引っ込めた。]

(52) 2014/12/11(Thu) 20時半頃

墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/11(Thu) 20時半頃


【人】 墓堀 ギリアン

[ニコラスの口元を覆った手が、呼気の温度と篭った声の振動のせいでむず痒い。さらには手の平を舐められると、こそばゆくてかなわない。]

 ア゛ ァ ッ ア゛
 ニコの舌 悪い舌

[声を塞き止めていた手を離すかわりに、モゴモゴ開閉する口腔へ親指と人差し指をムズと押し込み。よく動く舌をチョイと抓む。舌の根抜けば大人しくなるだろう……という理に適った折檻のつもりはさっぱり無く、動くものを反射的に抑えたってな具合で。]

(58) 2014/12/11(Thu) 21時頃

【人】 墓堀 ギリアン

[指に絡み、伝って落ちるニコラスの唾液は、微かに人間の内側の臭いがする。血混じりの体液の滑りと、温い口腔の粘膜の柔さは存外悪くない触れ心地だった。]

 ニコ 口赤い
 怪我、する ミナカの所 行く

[アグアグ指を噛む歯と少し戯れてから、指を引き抜き、ニコラスの口に自由を返す。陽光を浴びヌラリ光る濡れた指に残る、薄い赤を見下ろして。

船長が話し始めたのは、その直後だったか。(>>72)
事のあらましを聞きどよめく周囲には混じらず、男は静かに話を聞く。もちろん異論を唱えるような事は無い。]

(78) 2014/12/11(Thu) 22時頃

 そうだ……俺は……ヒトじゃ無くなったんだった。

[舌に食い殺した血の味が蘇る。
同時に胸を締め付けるこの感情は………。]

 は、はははははっ。
 もう人間じゃないのに、何、人間みたいな事思ってるんだか。

[渇いた笑いを絞り出して、最後に1つ自嘲を重ねた。]


 ミナカ、二人きりで話をしようか。

[私は甲板に集まった面々から嗅ぎ分けて仔犬の正体を的確に見抜いていた。なるべく穏やかに聞こえるように聲を風に乗せた。]


【人】 墓堀 ギリアン

 ウ゛ゥ゛ア゛

[船長の放つ“命令”に濁声で唸りを上げた。
「仲間殺しの重罪人を探し、殺せ」――それがどういった未来を招くのか、男に思い描けるはずもない。ただ、命じられれば応じるだけだ。]

 ア゛ ッァ゛

[続けて吐いた意味を成さない呻きは、何処か暗い。]

(87) 2014/12/11(Thu) 22時頃

 殺ス 殺ス カ ?
 仔犬 仔犬 を

[断続的に拾っていた獣の“聲”は、
船長が云う重罪人に繋がる手掛かりとなり。

皆のざわめきに混ぜて落とした唸りに、
我知らぬまま、薄く困惑の想いが乗った。]


 そうだな、俺は仲間じゃない。

[船長の聲に静かに目を閉じる。
ヒトを、仲間を棄てたのは自分の方。
徐々にヒトで無くなっていたかも知れないが、仲間を棄てたのは
自分の意志だと自嘲を浮かべ。

やっと産声を上げ、紅いミルクを呑む事を許された赤子は死を拒む。
当然死にたくないと思う反面、殺されても仕方ないと、
むしろ死を望んだ方が良いかもしれないと思う片割れである己と。

混ざり合い、自分でも袋小路になった思考を、聲が突然
現実に引き戻した。]


 ……ああ。

[船長が同じ聲を持つ驚きよりも、
犯人を捜し出して殺せと命じた直後の呼び掛けられた事に驚いた。
彼には全てお見通しで、殺されるのだと怯える様に
顔を歪ませ掛けた赤子の感情を殺して、短く返す。
凪いだ波間の様に笑えていれば良いと思いながら。]


 ミナカ、いつ誰がお前を仲間でないなどと言った。

[返ってきた聲にイライラと返す。]

 ギリー……仔犬のことは殺さない。
 私が、殺させないようにする。


[思い出した顔は、当然、血に塗れ、恐怖を張り付かせた惨たらしいものだったが。]


 ……船長……ど、して?

[イラついた感情が届いたのか、一瞬身を固くしかけたが。
言葉の意味を理解すると恐る恐る船長を見つめる。

思ってもいなかった言葉に、多少動揺したのか、
赤子の不安を映した瞳の色は隠せないままだったが。]


【人】 墓堀 ギリアン

[諸所から上がる質疑と船長による応答を聞くが、内容はいささか難しく、男の頭では理解及ばず。厚い唇をムズと引き結び。静かに周りに在る顔を見回し、右眼にそれぞれの顔を映していく。

怯える者、困惑する者……様々在る。
声が上がれば、そちらへと顔を向け。
誰かが動けば、それを見る。

そぞろ流れた眼差しは、「俺達全員」――と言い切るミナカの上で止まり。落ち着いた風なミナカの姿を、左眼に映した。続けて、近い位置から聞こえたセシルの呟きに反応し、そちらを向き。]

 理由 知るト
 殺す誰か、解るカ ?

[彼に、問いかけてみる。]

(112) 2014/12/11(Thu) 23時頃

 ……別に。
 その、お前には死んで欲しくないと思ってるだけだ。

[ミナカの視線を直視出来なくて私は顔を逸らした。]



 …… あの仔、生きル

[殺しはしない、させはしない、との言葉に、
赤子の泣き声を思い出し
珍しく、感情を滲ませた。
それは殆ど独り言のようなか細い聲で。

その後のふたつの聲による会話は
実際の周囲の声や音に紛れて聞こえなくなった。*]


【人】 墓堀 ギリアン

 ア゛ゥ゛ ……ゥ゛ ?

[本に描かれた魔術師の姿を見下ろしつつ、男は間抜けに首を捻る。セシルの言葉は、男には難しすぎた。起きた事と“何か”の間を因果関係で繋げるような、知性が無い。

しかし、本の冒頭分に添えられた挿絵からは、船長の言葉に反するものの印象は受けなかったからか。セシルの碧色の瞳を見下ろす左眼を瞬かせて。]

 セシル おれ、
 セシル 手伝う

[船長の言葉に則った行動を、と無い知恵絞った結果。そんな結論に至ったのだった。]

(125) 2014/12/11(Thu) 23時半頃

 …………。

[船長の聲も、ギリ―の聲も聴こえたが、
どんな言葉を口にすれば良いのか。
どんな表情をすれば良いのか、胸に沸くものを形にするものは
探しても見つからない。

ほんの少しだけ泣きそうな嬉しそうな、
困惑を混在させた表情のまま階下へと消える。]


 私が気づいたときにはもう二人の死を揉み消すことは
 叶わないくらいには人が集まっていた。

[船底についた私はミナカに話し始める。]

 だからその、なんだ……泣き聲まで聞こえていたのに
 事が起こるまで気付いてやれなかった私の落ち度だ。

 済まなかった。

[それからおもむろに見張りをやっていた元仲間の死体の上に屈み込むと、]


[その死体を食い千切った。]


 ……船長……あんたが…謝る必要なんて。

[紅い聲が何を語るのか、殺さないと言われても
まだ何処か不安が残っていた。

だが……初めて聞いた彼の謝罪に絶句し、
屈むその背を見つめた。]


[食い千切った肉を咀嚼し、飲み込む。]

 なるほど……これは美味い。
 これでは思わず粗相してしまうのも分かる。

[本当に、舌に染み渡る味に笑みが漏れたほどだ。]

 …ミナカ。私達は仲間だろう?

[それは同じ船に乗っているというだけの意味ではない。
ミナカを、死神の死出の旅路に同行させてやると受け入れた時と同じ微笑みを浮かべた。]


 !? ……駄目だ、あんたまで……ヒトでは無くなる。

[船の仲間であるはずの、肉塊を食い千切る姿に
慌てて駆け寄り止めようとした。
そこに恐怖も怯えも無く、ただ純粋に、彼が船を、仲間を
ヒトを裏切る事になる行為を止めたかった。]


 ……船長……あんた……馬鹿だろ……。

[肉を食い千切り、咀嚼する音を間近で聞いた。
間に合わなかったと悲しむより早く、
浮かんだ笑みと掛けられた言葉に泣きそうになった。

ギリ―に頭を撫でられた時と同じように
受け入れられ、赦された事を喜ぶ赤子の感情と。
ヒトを止めたのに、仲間を殺したのに。
仲間と言ってくれた事への感謝と、喜びに。]

 ……連れて行ってくれ……死神の元まで一緒に。

[泣きそうな笑みを浮かべたまま、最初に受け入れてくれた時と
同じ笑みに近寄ると、血で汚れた唇を舌で舐め取った。
まるで仔犬が親に甘える様に。]


[船底の牢へ向かった道化とミナカの聲は、ここまでも届いていた。


 ───ただ、男には到底理解できなかった。

 仲間だとか。
 落ち度だとか。
 人でなくなってしまうだとか。

 その身に、より強い力を、恐怖を、畏れを得ながら、何を嘆き、思い悩むのか。


 生粋の獣には、理解できるはずもなかった。]


【人】 墓堀 ギリアン


 セシル 見つける、思う
 おれ、近く居る

[彼は真実に近付くのではないか、と。

話し合い仮定と否定を繰り返しながら真実に接近するのは、自分には無理だと、身の程はわきまえている男である。ならば、誰かの知恵を傍で見守るのが一等の近道。そう信じる。

決めたらすぐに行動に移る。
男は、暫しセシルの傍に佇み、周囲との会話を黙ってフンフン聞いている。意味は解らずとも、声を発する人の表情くらいは、見つめられる。**]

(147) 2014/12/12(Fri) 00時頃

墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 00時頃


 誰が馬鹿だ。

[照れ隠しにムッとした表情を浮かべてみせるが、今にも泣き出しそうなミナカの声の震えに表情が崩れそうになる。]

 って、待て。近い近い。

[急に唇を舐められ思わず仰け反る。

本当に彼は仔犬のようだ。
ミナカは大の男のように見えるが、匂いが、本能がこれは庇護すべき仔だと教える。
だから拒絶するのもどうかと思い、唇は舐めさせないように避けつつミナカの頭をぎこちない手つきで撫でた。

そういえば狼は雄も子育てに参加すると聞いたな、と遠い昔のことを思い出す。]


[現在、優先すべき“命令”は、船長の聲と定めて。
仔犬が見つからぬよう、
仔犬が殺されぬよう、
あの仔が行きられるよう、
男は足りない頭を動かし、知恵を絞った。

そして。
真実に近付きそうな者を殺そうと思い付いた。
真実に近付きそうな者を探す頭が自分に無いなら、
可能性を感じる者の傍に在ろうと決めた。

例えば、利口な航海士の傍に在ろうと決めた。

その時が来たら、殺すために。]


[あの瞳……暖かな海のような碧色の瞳、が
“その時”は光を失くしてしまうのかと思うと。

鈍い痛みが身体の何処かを蝕んだ。]

 ゥ゛ゥ゛ ア゛

[深層から湧き出し漏れるものは
言葉にならぬ、泣き声のような鈍い響き。

常々、名と顔を知る者がいくら死んでも
男が表立って感情ひとつ見せぬのは、
この痛みの正体を知らないからでしかない。

知らぬものは、無だ。
この無知な頭は、そう決め込んでいる。**]


[普段ならこんな事を口にするどころか、
思う事すら無いと言うのに。

絶望と呼ばれた道化師の思わぬ姿に、
緊張が緩んだ様に破顔する。

結局唇は舐める事は出来なかったが、
近くで嗅いだ道化の化粧の匂いに少しだけ顔を顰めた。]

 仲間と言ってくれて……ありがとう。


[それでも頭を撫でる手の優しさに目を細め、
それを暫し堪能する。

まだヒトを越えた孤高の命として、誇り高く生きる術を
知らぬ仔犬にとなった今なら判る。

ヴェラと出会った時に呼び覚まされようとした感覚。

彼は目の前の男とはまた別の、
誇り高きいつか目指すべき頂きを前にした本能だったのだろう。]


 ……ギリ―……泣いている? 俺のせい?

[唸り聲が聴こえた気がして顔を上げた。
昨日ぎこちなく頭を撫でてくれた主が悲しんでいる。
そんな気がして問い掛けた。

船長と言い、ギリ―と言い。
普段の彼らとは違う姿。
自分のせいかと船の天井を突き抜けて
甲板にいるだろう彼を思う。]

 ……ギリ―。

[想像通り、自分が原因だとしたら。
名を呼ぶ以外出来なかった。]


[そうして思う。

ヴェラもまた違う姿を見せるのだろうか。

それとも、もっと孤高の本当に美しい狼の姿なのだろうかと**]


 む……

[ミナカの礼にどう答えていいか分からず視線をうろうろとさせる。

私は誰をも信用したことはなかった。
強いて言えばギリーだけが心の許せる相手だった。

恐怖で結びつけられた船員たちとの関係は、いつか捨てられるのではないかいつか裏切られるのではないかと疑い合う関係で。
互いに隙を見せないことで保たれる関係だ。

だから……可哀想な仔犬の泣き聲を聴いた時、
むしろ仲間になりたいと思ったのは私の方だった。
いや、それともミナカをこの船に乗せた瞬間からか……?]


 ……。

[自分に撫でられて目を細めるミナカをじっと見つめる。
今までよほど寂しい思いをしてきた仔犬なのだろう。
私はミナカを抱き寄せるとその背中を優しくぽんぽんと撫でた。]

 私は、母も父も私が幼い頃に死んでしまったから
 父性だとか母性だとかいうものはよく分からないが…

[不器用ながらもミナカのことを慰めたかった。
狼なのだし先程のように唇を舐めるようなスキンシップが妥当なのだろうかと真面目に検討する。

牢の血生臭さに満たされた鼻先には、まだ人が人を殺す上層の惨劇は伝わって来なかった。]


 Quand le vin tiré, il faut le boire.

[無意識にマザータングを頭の中で紡いだ。]

 ワインを抜いたら、飲まなければならない。
 そういうことなのか……?

[仔犬を護りたければ犠牲にしなければならないものは多いのかもしれないということを私は予感し始めていた。]


 こいつの名前はドジスンだったか…美味しそうだ。

[先ほど覚えた肉の味を思い出し密かに唾を呑む。*]


[近寄ってきた道化の「美味しそうだ」という呟きに、一瞬だけ、瞳が紅く揺らいだか。]


 殺した理由は聞かなくていいのか。


[短く問う。
 尤も、脚色ない事実のみを伝えるだけなのだが**]


 理由?

[胡乱げな視線をヴェラに向ける。]

 お前があえてこいつらを攻撃したのか?
 違うだろう。

[混乱に乗じて人を切り刻むのを楽しむような性格とも思えない。大方突っかかってきたのに反撃したというところか。]

 それに……少し思うんだ。

 適当な下っ端に罪を押し付けて
 人狼騒動を終わらせるのもいいが、
 仲間じゃない者を一掃して
 仲間だけになるのもいいじゃないかとね。

[それは欲望か防衛反応か。
もう疲れたのかもしれない。恐怖し恐怖させる関係に。]


[血染めの甲板に失意が胸の内を満たしていく。

私は密かに船員たちのことを大切に思っていた。
それは確かだ。

だが本性はこんなものか。
皆恐ろしいと思うものは排除せずにはいられないのか。
それならこれまで通りの航海を続けたところで、
いつか私のことを裏切ろうという者は現れるだろう。

それだったら、仲間以外などいらない。]


墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 19時頃


【人】 墓堀 ギリアン

[「待て」と言われれば大人しく待つ。(>>160)

微動もせず騒ぎの只中に立ち、セシルが副船長の傍との間を往復する間、それぞれ抱えた疑念に満ち満ちた甲板を見ていた。

甲板が疑心暗鬼に呑まれるまでは、あっという間だった。派手に騒ぐ下っ端が、その場で誰かを殺し、誰かに殺され、折り重なっていく。昨晩、深夜まで大部屋に戻らなかった大男にも、「何処へ行ってたんだ」と疑いを抱え怒声を浴びせる者が在った。]

 ココ居た 月見てた
 赤、キレイの 月

[緊迫感を欠いた返答に苛立った下っ端に脇腹を刺されてグゥと唸る。刺さったナイフを抜いて捨て、誰かに「そいつを殺せ」と言われたから、その通りにした。首を折って殺した男は凪いだ海に捨てた。同様に、何人かを海に還した。]

(225) 2014/12/12(Fri) 19時半頃

 大丈夫か、ギリー…!

[ギリーが刺されたのを見て思わず聲を出してしまった。表情には出てなかったと思いたい。]


【人】 墓堀 ギリアン

[セシルが輪に戻ってからは、彼の一歩後を選んで立った。]

 ゥ゛ゥ゛ ア゛

[彼に寄る何人かのうち一人を騒ぎの中で殺すと、額に汗を滲ませるセシルを睨めている残りはジリジリ後退る。(>>184)そのまま連中は何処かへ散ったか、セシルが何かしらか動いたのか、次の“命令”に沿って別の下っ端の頭を潰すのに忙しくて見られなかった。]

(226) 2014/12/12(Fri) 20時頃


 泣くナイ おれ、泣くナイ

[無秩序な乱暴の中で幾人かを殺している間、赤い聲()の残響が頭の中に満ちていた。唸るたび「泣いたりしない」と繰り返したのは、あの聲に向けてか自身に向けてか。*]



―…… 痛いデモ
 おれ、死なナイ

[ナイフを捨てながら()、応える。
血は滴り落ちるが、戦闘で負う刀傷に比べれば拙い傷。到底、この命には届かない。] 


【人】 墓堀 ギリアン

[いつの間にか船長が甲板に戻って、人を殺している。

船長とのミナカへの疑いを巡っての応酬の末黙った下っ端(>>209)は、ヨロヨロ近付いてきたところを殺した。死に際に「アノ血ってそういう事か?そういう血だったのか?」と掠れた声で問うて来たが、男には意味が解らなかった。

何やらミナカの尻を気にしながら死んでいった男も海へ捨て、大男は腹の傷を抑えながら、船長へと目を向けてみたが。彼がどういった表情をしているのかは、化粧に覆い隠されて解らなかった。]

(231) 2014/12/12(Fri) 20時頃

 そうか、死んでくれるなよ。

[返ってきた答えに、ギリーの傷をいちいち心配するなど過保護か、と内心自嘲した。]


【人】 墓堀 ギリアン


 カシラ 楽する
 おれ、殺る

[グィンと左右に首を一度振り、船長の足元で息絶えた者を視線で示し。甲板に転がっている瀕死の船員の何人かを見回しながら、言った。自発的な申し出など、この10年でも片手で数え足りる程しかしてこなかった男にしては珍しい事。

船長の口元に乗る表情に返す男の眼差しは、いつもと変わらない色と温度を乗せていた。]

(240) 2014/12/12(Fri) 20時半頃

[男の目は、いつも彼には従順である。

経年の中で変わることは無く、
この船で過ごした年月ずっと同じ。]

 生きル
 使えるうち、死ぬナイ

[主人に従順に従う、犬の目。道具の目。
そう在れる事が、男にとっての何よりの幸いだった。]


[正直食欲をそそる芳香を放つそれらを海に遺棄するのはどうにも勿体なく思われた。
だからといってこの数の船員を完食する前に腐り出すだろうからいくらかは捨てなければならないのだろうが。]

ああ、いけない。
料理長殿が生きているのなら
早く彼の食事を摂ることにしよう。
そうでないとこの死体たちをつまみ食いしてしまいそうだ。
 


[それは、ヒトに聞こえぬ聲で交わされた、甲板での道化との会話。]


 違うな。

[短く返す。
 だが道化から思うところを告げられれば、意味が分からないとでも言いたげに、僅かに眉が寄った。]

 ……仲間?

 おまえの言う、仲間の基準は、何だ?
 この周章した船で、冷静さを失わぬ智慧者か。
 疑わしきを躊躇わずに屠る残虐者か。

 それとも、おまえに忠実な”犬”か?

[それとも他に彼の基準があるのだろうかと、紅帯びた瞳で道化を見据える。
 畏怖の仮面の裏側を、覗きこもうとするかのように。]


 仲間の基準か。

[紅い月のような瞳を見つめ返しながら、
その瞳の冷たさに私は…少し同情した。
この者には家族がいたことはないのだろうか。

私の場合は、家族さえ未だいてくれれば海賊の船長になることはなかったろう……]

 仲間だと感じた者が仲間だ。
 理屈ではない。

 君は群れを知らないのかな?狼の癖に。

[だとすれば彼は狼よりも豹に近いのだろう。]


【人】 墓堀 ギリアン

[命じられて早速、転がっていた船員の虫の息を潰した。
死ぬ間際まで「アイツが」「人狼だ」「死にたくねぇ」などと鳴くものも在ったが、そのどの声に対しても男はウ゛ゥ゛と唸る他は何も返さなかった。]

 セシル 大事

[新たな“命令”も、確かに聞き入れる。

血に汚れた成で屍体を海に還すセシルを見て、ムグと固く唇を結んだ。甲板を離れたセシルを追おうかとも思ったが、まずは甲板の掃除が先だと、この場に残り怪我人に引導を渡して回る。*]

(249) 2014/12/12(Fri) 21時半頃

[視線を彷徨わせる船長の姿など初めて見た
今まで恐怖と絶望の象徴であった彼は、何1つ躊躇わなかった。
迷わなかった。

今だとて切り捨てられる覚悟もあったのに。
残酷なサーベルを握る手はこの身体を優しく抱き寄せた。]

 ……あんたも一人ぼっちなんだな。
 ずっと……誤解してた。

[初めて聞いた彼の過去の一端に、細めていた目を開けて
道化の下の感情を読み取ろうとする。
彼の手は、こんなにも優しい。]


 俺の母は、物心付いた時には狂っていた。
 色々お恵みでたらい回しにされて。
 何とか頭だけは良かったから命拾いしたけどな。

[眠っていたとは言え、2人分の能力が助けてくれた事は確かだろう。
学者や貴族付きの医者になるには、金も家柄も足りずに
行きついたのが絶望の船。
だが、今は感謝すらしている。]

 あんたの船に乗れた事、感謝している。


【人】 墓堀 ギリアン

―第二甲板を通って、第三甲板へ―

 芋 芋、アルか
 ……… ナイか

[掃除を終えて、芋を貰いに第二甲板へ行く。
午前からの騒ぎと殺戮が、ようやく落ち着いた頃合い。
今は一体、何時頃だろうか。

献立に芋が無いと知ると、少しばかり肩を落とした。与えられれば鼠の死骸でも魚の骨でも残さず食うが、芋が何より美味いと思う。

かわりに貰ったパン一欠を齧りながら、更に下へと向かい降りていく。途中、ヘクターを見かけて、上で聞いた彼の呟きを思い出した。(>>255)

あの時「“人狼”とやらが」と呟いていた声を聞いて、男は少し黙った後、ユルユル首を振った。そして、血塗れの甲板を一瞥し、さらにもう一度頭を振った。

ジィと三秒、副船長を眺め。
男は歩みを再開し、下へ。*]

(281) 2014/12/12(Fri) 22時半頃

[爪と言えば、ヴェラを想像してしまう。
ほとんど無意識に、それを避けようとしていた。]


墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 23時頃


[名を呟きながら、味を想う姿に釣られる様に喉を鳴らす。]


【人】 墓堀 ギリアン

―第三甲板―

[セシルの部屋を目指し階段から続く廊下をノシリと進みかけると、ちょうど医務室に入るグレッグの姿を見かけた。(>>283)特に声はかけないまま、その姿をジィと凝視した。

彼が殺すべき者か否かを、見極めようと。**]

(292) 2014/12/12(Fri) 23時頃

墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 23時頃


[道化が、その仮面の奥で何を想っているのかは、まだ分からない。
 まさか、己の境遇を思われ、憐れまれていようなど。

 ただ、彼の推察通り、家族というものの記憶はない。
 しかしそれに孤独を感じたこともない。]


 理屈ではない、か。

[つまり、己の認めたものを”仲間”と呼ぶという意味か。
 成程それなら一理ある。納得もいく。]

 ───群れ?

 いや知っている。
 たとえばこの群れの長は、おまえだろう。

[ただ群れの解釈に、若干の差異が合ったかもしれないが。]


[思わず突っ込んだのは、色々噂が立つ様な内容だったと言うよりも。]

 何故嘘を吐いた?
 ばれたら、あんたも巻き込まれる。

[船長が人狼だと知れば、恐怖に怯えている連中も、
それこそ死に物狂いで命を奪いに来るだろう。
そんな危険な真似を、何故、と視線は咎めるものに。]


墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/12(Fri) 23時頃


 そういう意味ではない。

[ヴェラの答えに苦笑する。
知識としてではなく経験として知っているかと問いたかったのだが。
いや、そもそも群れの概念が違うのだろう。]

 君は私のことは仲間とは認めてないだろうに。

[彼がどんな生を歩んできたのかはまるで想像もつかない。
孤独などものともしないその姿は同族でありながらまた別の違った生き物のように見えた。]


【人】 墓堀 ギリアン

 怪我 カ?
 死ぬ カ?
 グレグ

[しばらく怪我人の息の根を止める仕事に従事していた男は、医務室を覗き込みグレッグに声をかけた。怪我の具合は、判断出来ない。

それはちょうどグレッグが舌打ち零した直後。(>>283)]

(305) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ギリ―、後でその傷見せろよ。

[泣いていないと言ったギリ―と、彼の怪我に聲を上げた船長。
ヴェラとの会話も耳に入れながら、この聲が繋ぐ者達だけは
助けたいと言葉にしないまま、ギリ―の傷を気遣った。]


 巻き込まれたかったからだよ。

[ミナカの問いへの返しに、聲の調子に愉しむような色が乗る。]

 La faim chasse le loup hors du bois.
 飢えは狼を森から追い出す。

[私は歌うように唱える。]

 覚悟を決めるためだ。
 仔を護る為に…船員たちを裏切る覚悟を。

[「仲間たちを裏切る覚悟を」と言いかけたが、そもそも最初から仲間ではなかったなと言い換えた。]


【人】 墓堀 ギリアン


 ミナカ ヤブ、見るナイ

 怪我ナイ グレグ
 探す カ?

[幼さ残る顔に笑みを乗せるグレッグを改めて見つめると、暗い瞳と視線がかち合った。元より半分は生気無い義眼の男の眼差しは、グレッグに負けじと茫洋としている。

ミナカを探す必要はあるか、と手伝いを持ちかけるよう話を続けるが。やや落ち着きなく左耳孔の周りを掻く様は、普段の男の様子とは少し違っていた。]

(320) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ……あんた、何でそんな優しいのに、無理するんだろうな。

[唄う様な返答に、また泣きそうになる。
泣きたいのは赤子なのか、自分なのか、もう判らないほど
彼を仲間と慕う想いは強く。]

 俺はあんたを尊敬するよ、ヴェラ。

[2人の会話を聞きながら、その孤高の強さを羨んだ。]


[甲板に一つだけ残っていた死体を抱えるとその死体を海に落とした。
もちろん、一口二口味見をしてからだ。

唇と指についた血をぺろりと舐めとる。
それからはあと吐息を吐き一言。]

 嗚呼……美味。



 ミナカ、

[グレッグが動く刹那、ガリリと左耳を掻いて叫んだ。
現実的な声は間に合わなかったが、
咄嗟に彼を呼ぼうとした思考は、伝う。]


 優しくなんかないし無理もしてない。

[ぴしゃりと言った。
デジャヴを感じると思ったら昨日グレッグにも同じ事を言われたのだったか。
そんなつもりは、断じてない。決して。]


【人】 墓堀 ギリアン

[背後に気配を感じたのと、グレッグの動きを目視したのは同時で。一拍遅れて振り向く。腕を伸ばし身を呈しナイフを弾こうとしたが、間に合ったかどうか。

気付けば、ナイフの殆どはミナカに叩き落とされていて。カラカラ落ちたナイフを見下ろし、目をギョトリ見開いた。]

(337) 2014/12/13(Sat) 00時頃

墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/13(Sat) 00時頃


 俺は大丈夫だけど、大丈夫じゃないな。

[ギリ―の呼び掛けに反応はしたが、不可解な言葉の説明をする
理由は今は無かった。]



 ミナカ 死ぬ困ル
 あの仔 生きル

[それが優先すべき何よりの“命令”であり、
男の中に芽生えた細やかな望みだった。]


 俺はいい。彼を黙らせないと船長が死ぬぞ。

[ギリ―の想いを嬉しいと思う余裕もなく、
口にしたのは船長に疑惑が向くと言う不安。]


 待った…一体何が起きている。
 何処にいるんだ。

[囁き交わされるギリーとミナカの聲を聞き、
何かが起こったのだと気づく。
私は第三甲板へと降りる足を急がせた。]


【人】 墓堀 ギリアン


 …… ッ ァ゛

[室外からの声に、低く唸った。“命令”だ。……ジェレミーが居る。ナイフを見下ろしていた目でジェレミーを一瞥し、ミナカへと腕を伸ばして。

グレッグが放ったナイフの一本を、握って止めた。
それは、ミナカを止めようとして動いた手が、咄嗟に飛んできた刃を掴んでしまった…という風に。]

(355) 2014/12/13(Sat) 00時半頃

 仲間?

 おまえは、おれを仲間だと思っていたのか。

[少しだけ驚いたように問う。
 この船に乗る事になった時から、ずっと変わっていない。]

 ───俺としては、極端な話、おまえが人狼であろうがなかろうが、どうでもいい。

 おまえが、他者を畏怖させる存在であるのなら、それに従う。
 そうでないなら、おれはおまえに牙を剥く。

 それだけだ。

[もし、公に、人狼であることが知れたとしても、それを曲げるつもりはない。

 だから、やがて食事の席でニコラスに問われた時も、そのままに答えたのだった。*]


【人】 墓堀 ギリアン

[船長を見上げる。
手にはナイフを握ったまま。

人狼……と呼ばれる存在に、人間を殺す量と質の毒は効くのだろうか…と、痛みに叫ぶミナカを見て、漠然と思う。]

 ウ゛ァ゛

[ミナカが処置する様に、首を振る。]

(364) 2014/12/13(Sat) 00時半頃

[あの時。
あやしてくれたその手が落ちるのは。
その命が、落ちるのは。
この聲を交わせる者が死ぬのは。
嫌だった。]


 ───あの煩い声、止めても構わないか。


[静かな男にしては珍しく、幽かに、感情の乗った聲を、どこかへと響かせる。]


墓堀 ギリアンは、メモを貼った。

2014/12/13(Sat) 00時半頃


 なんでもいい。好きにしろ。

[煩い声とはどれのことかは分からないが、今はそんな場合ではない。]


【人】 墓堀 ギリアン

[いくら男が人並みを超えて大柄とは言え、人間の体には毒が染み入るのは瞬く間だろう。ミナカの治療が、的確であっても。

上階からオルガンの音が聞こえる。
一度上を見上げ、船長へと向けた顔を俯け、頭を垂れた。結局、男は彼から言い渡された“命令”を遣り遂げていなかったから。]

 セシル 守ル、出来ナイ
 
[ボソリ呟き。
これまで一度も言うこと無かった、謝罪を。]

(372) 2014/12/13(Sat) 01時頃

 おれ、狼なれナイ
 カシラ 本当の仲間 なれナイ、おれじゃ

 あの仔、大事

[漏れ聞こえていた聲の遣り取りを聞き、
男は漠然とそう思っていた。
所詮、聞こえる“人間”でしかない自分では
彼が求める存在には成れないのだろうと。]


[どれだけ血を絞っても、手当もしても助からないのかもしれない。
焦る自分が何を理解しているのか、理解したくなくて。]

 セシルを守る前に、自分を守れ。

[初めて、祈った気がした。]


 ギリー…お前は唯一、私が最初から仲間だと思ってた者だ。
 孤独な船の旅の中で。

[刃を振り下ろしながらグレッグを睨みつける瞳に力が入る。

――けれども、グレッグは自分に恐怖を抱かない貴重な存在だ。
些かの躊躇いも私の中に存在して。*]


【人】 墓堀 ギリアン

 ゥ゛ ……、ゥ゛ァ゛

[ミナカの指示に従おうとしたが、痺れる腕はそれなりに不自由で重くなりつつあった。この場で俄に弱った大男が出来たのは、逆の手をミナカの頭の上に置き、ソロリと撫でる仕草だけ――…*]

(382) 2014/12/13(Sat) 01時頃

 違う。違う。違う。同じじゃなくても。

[ギリ―の言葉を必死で否定する。
泣いているのは誰なのか。
震えそうな聲を必死で抑えた。]


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