84 戀文村
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・・・そう言ってもらえると嬉しいです。
そう言えばヤニクさんは・・・? もう出立しちゃったんでしょうか。
[酒場にいるはずの彼の気配もないので、ふとそう問うてみた]
他にも誰か来るんですか?
(94) 2012/03/29(Thu) 23時頃
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ああ、クラリッサ。
[ちょうど運良く出会った彼女に声をかけた]
実は約束の指輪、できたんだ。 今は工房に置いてるけどね。まあ相手もわからないからサイズは適当だけど、お互いどうなるかわからないし。
また取りに来て、ね?
(96) 2012/03/29(Thu) 23時半頃
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[通信機から聞こえる声に、
彼女が少しずつ壊れていく様な予感を覚えた。
だがそれを口にする事はない。何故なら]
訃報が届く前に…眠らせてやるのも優しさか。
[親方に続き、弟の訃報まで聞けば。
姉がどれ程苦しむか想像に難くない]
手伝う事…あるか?
[短くそれだけを]
……そう。さっき会ったばかりだったわ。
彼、何も言わなかった。
そうね。
[付き合いは長くとも、深い付き合いが誰なのか
そう詳しくもなくて顔が少し困った
客商売をしている自分もそう見えるのだろうが]
…ミステリアスな男ってか?
[珍しく口籠るダーラに笑う]
あ、今日ブローリンとお前さんとこ襲撃しに行く。
[酒の量から考えておどけつつ]
まずいなら言ってくれ。
[強いブローリンを思い出し、彼女の計画が狂わないよう確認を]
[壊れきった心は、明日のメニューを選ぶように相手を選ぶ
それでもどこかまだ残っているなら
それをホレーショーが感じ取ったのかもしれない]
ええ。ちょうど今夜お店に来ているから。
……また、撫でてくれる?なんて。
お二人様、構わないわ。
アタシは酔いつぶれたミッシェルを部屋に寝かすだけ。
きっと、大丈夫よ。
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・・・・・そう、ヤニクさんが。 でもそれでよかったんでしょう。彼が望んだ事なら。
クラリッサは残念がるかもしれませんけど・・ ううん、私の勝手な想像です。
・・・ああ、軍人さん達も来るんですか。
[ホレーショーの瞳を思い出した。あの色を。目の前の女性はそれと気づかせないが、昨日ベネットの家で話した一瞬は、確かに似たような色を湛えていた]
まだお酒を飲むには早いですよ。 そうですね・・・新鮮な野菜なんて、なかなか最近は口にしていないけれど。何かありますか?
(104) 2012/03/29(Thu) 23時半頃
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・・・・そうですね。ヤニクさんなら。 きっとどこかで、元気にやっているでしょう。
[どこか、視線は宙をさまよう。少し迷ったように考えあぐねていたが、やがて一つ切り出した]
・・・・ねえ、ダーラさん。あなたはやっぱり、ホレーショーさんと同じ目をしています。・・・わかるんです。
・・・ダーラさん。私、あなたの考えている事をどうこういうつもりはありません。 ・・・・こんな世の中ですからね。
・・・・・だけど。
(110) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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今日は一日待ってくれませんか?
・・・大丈夫ですよ、一日だけ。一日だけでいいんです。 母親に、エリアスの事言わずに出てきちゃったんです。 まだ言いそびれてる。
ね、わかるでしょ? ・・・・・エリアスを失った私を哀れと思うなら、お願いです。一日だけ。
[それはきっと、ホレーショー達がやってくる前の事だったろうが]
(111) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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―夜 酒場― ああ、ホレーショーさん。なんだか久しぶりです。 あの物静かな人も一緒だって、聞きましたけど。
[すっかり日が暮れた頃か、やってきた少し不自然なほど陽気な男に、努めて変わらぬ様子の声をかけた。平静通りになっていればいいのだけど、と思いながら]
いつもの・・・って、随分馴染みなんですね。 私もそのいつもの、ほしいな。
(112) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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・・・・ああ。軍隊ってよく知りませんけれど、 料理のことでいい話は聞いた事ないですね。
私は・・・そうでもないですよ。 年頃になってからは、ずっと工房に入り浸って手伝いばかりだったから。さすがにシチューぐらいは、普通にできますけどね。 それでもいいのなら。
・・・・私の家は、そうですね。母もいるから。 ・・あ。そう言えば心配・・・してるかな。 遅くなるとは伝えてますけど・・
(115) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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・・・・そう、ですか。一日でも、駄目ですか。
エリアスは、私には生きてほしいと言っていましたが。 ただ今日だけは、誰も・・手に掛けずにいてほしいという事も、いけませんか。今日だけ。
・・・もちろん、私ばかりが哀れではありません。 ・・だけど、理不尽な死は戦死と同じです。
私は、エリアスの元に行くなら、せめて悔いなく行きたい。 一日準備を待ってほしいという事すら、許されませんか?
(116) 2012/03/30(Fri) 00時頃
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ミッシェルは、その言葉はホレーショーが来るより前に
2012/03/30(Fri) 00時半頃
[きっとこの会話も、ホレーショーには筒抜けだっただろう
彼ならどう答えるか
待つべきかそうでないか、別をとはきっと言わないだろうけれど]
今やめたら、アタシが、ダメになるから。
死んでしまいたくなるから。
……ああいやだ。こんな事で揺らいでたら、だめ。
……ダーラ……。
[迷う声に名前を呼ぶ。
どちらの想いも判るから。
それこそ……]
ミッシェルの、見ぬくような瞳がきらいだわ。
……知っていてとめないくせに、なぁに。
[と口に出し掛けた程]
ダーラ、あんたは壊れたりしない。
壊れるなら…俺が壊してやるから。
苦しいなら…俺が抱きしめてやる。
あんたはあんたのままでいろ。
[本当は自分が手を汚さなくてはいけないのにと自己嫌悪に
陥りながら、その手で彼女の背を推した]
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・・・・決めた事?
それはあなたが決めた事でしょう。 ・・・あなたの相手が納得していたかどうかとは別の話。
それとも、ヨーランダも私と同じだったんですか?
・・・私の代わりの誰かを犠牲にしてと言っているんじゃない。ただ今日、手を止めるだけでも。 それができないなら・・・あなたのやっている事はこの戦争を始めた人間と全く同じです。
・・・大丈夫です、いつまでも待ってくれなどとは。言いませんから。私はただ・・・
[静かにうつむいて、言葉を切った]
(120) 2012/03/30(Fri) 00時半頃
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・・・・・わかりました。残念です・・・・ あなたたちは、本当に村の人のためを願っているのだと思っていました。
・・・申し訳ありません、私は・・・帰ります。 それでいいんでしょう?
だけど覚えておいてください。 ・・・あなたが手を汚しても、やっぱり悲しむ人はいるんだって。それは、本当です。ホレーショーさんも。
・・・・もう少し早く話しておけばよかったのかもしれませんね。
[ホレーショーが店に入ってきたのと同時、さして時間の経たないうちに席を立った]
・・・これでいいんですよね?失礼します。
[そう言って、返事を待つでもなく店を出て、家に戻った**]
(125) 2012/03/30(Fri) 01時頃
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もう、壊れきっているって言ったでしょう。
そうね、アンタに抱き潰されるんならそれもいいわ。
でも、冷たくなる前に離してね。
でないとアンタの熱を奪っちゃうから。
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・・・・みんな優しい人達なのに。 どうしてなんだろう。
こんな時だもの、人の命なんて大して意味はないのかもしれないけれど・・・・・
[呟いた声は店に入ってきた2人に聞こえたか、あるいは風に消えたかもしれない**]
(126) 2012/03/30(Fri) 01時頃
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冷えたなら……また温まるまで抱きしめてやるよ。
[ダーラの声に寂しそうに呟いた。
もう、この酒場が開く事はないのだろうか]
……あんたの料理もう食えないのか?
バッカねえ。
生きてる女を愛しなさいよ。
……上の部屋は、好きに使っていいわ。
料理は、そうね。ごめんなさい。
あんた以上にいい女がいたらな。
[部屋に上がれば女は酒を呑むだろう。
初めて入ったダーラの部屋で、
彼女が望むままその身体を強く抱きしめて名を呼ぶだろう。
セレスト達と再会する幸せな夢に落ちるまで]
外の世界にはイイ女なんて沢山いるわよ、だから……
[この村に残らないで]
ふふ、優しい男。
……困っちゃうわ、こんなにも、くるしい。
[抱き寄せられた腕の中、それでも飲み干した酒が
体中を周りその動きを全て止めるまで
少しだけすがりついた手に力が入っていた]
もっかい、名前、呼んでくれる?
[冷たい唇に温もりを分ける様に自分の唇を重ねた**]
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