73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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…わ。 あ、うん。…大丈夫。
[覗きに来ていたモリスと鉢合わせて、ぎこちなく笑ってみせた。]
ほんっと、なんでもないんだ。 もう、大丈夫だから。
(0) 2011/12/29(Thu) 00時半頃
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*/中失礼
パスだったんでしょうか?ちょっとびっくりしてます。
でも多分俺狼でも襲撃できなさげなきはします が!
やりにくい流れだと思いますが、
もしなんだったら俺が襲撃ロール落としても全然かまわないと思いますので、
(薔薇の棘使うようなロールであればいいかな、と)
もしよければ投げてやってください。
なうLW大変だと思います。お疲れ様です
さぁて、どうするっスかねぇ……
/*
まぁ、大丈夫。問題は無い!とだけ。
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あぁ、うん。食べる。 タマゴサンド、好きだし。
[器を置いて、サンドイッチを手にとって…]
モリス、君……
[見開いた青い瞳が、揺れた。 先ほど温まったはずの身体は、酷く冷えていく。]
(6) 2011/12/29(Thu) 01時頃
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[この一年で大人びてきた横顔は、次第に兄に似てきていた。 けれど中身は、いまだその見た目に相応とは言えなかったけれど。]
…っ、
待ってよ、モリス!
[慌てて彼を追い、腕を掴もうと手を伸ばす。]
君、もしかして…
(10) 2011/12/29(Thu) 01時頃
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[眼の奥が痛い、痛い。 小さく呻いて押さえた指の間から見えたのは、 彼の身体に絡みつき、棘も食い込んでしまいそうな茨の蔓。]
…モリス、君…もう……
[囚われている。 それだけは何故か、しっかりと分かって、悲しそうな顔をした。]
(15) 2011/12/29(Thu) 01時頃
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…違うんだ、そういうんじゃなくて…。
モリス、君…薔薇の精に何かされた…?
[幼い冬の日に、青い瞳にかけられたのは祝福か呪縛か。 見えてしまった。彼に刺さった茨の棘が。]
(19) 2011/12/29(Thu) 01時頃
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[どうすればいいんだろう。 囚われてしまっているのなら、どうすれば助けてあげられるんだろう。
モリスの手首を握った手は、真冬の川のように冷えきって。]
…モリス、そのままじゃ、痛いよ。 [彼の心へ突き刺さった棘に、震える手を伸ばした。**]
(30) 2011/12/29(Thu) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/29(Thu) 02時頃
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[目の奥はずきずきとして、胸が苦しい。 この目には、絡まる棘だらけのいばらの蔦みたいに呪いは見えて。]
なんで、君がこんな目に。
これが何かの罰だというなら… あの人に酷いことしようとした俺だって、罰が当たったっていいのにね。
[未遂のまま終わった行為は、罪悪感しか残ってなくて。 棘だらけの蔦の幻影を握れば、指先の傷口に血が滲んだ。
震える肩。 手首を掴んだ手は緩んで、今は弱々しく縋って居るだけだった。]
(38) 2011/12/29(Thu) 09時頃
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…そ、そんな事、知らないよ。 ただ、何だかそんな風に見えた、だけで…
[モリスの表情に狼狽えて。 とても、とても辛そうだから、こっちまで胸が苦しくて。
青かったはずの左眼が痛くて、気がつけば白眼に紅が滲んでいた。]
…え、っ。
[モリスの告白に、両眼を見開いて見つめ返す。 心臓はうるさいくらいに暴走して、止まってしまいそうに苦しい。
確かに、一緒にいると楽しくて、居心地がいいけれど、 彼がそんな思いで居るなんて知らなくて。]
ごめん、モリス…。 モリスが苦しいのも、こんな風になっちゃったのも、きっと、俺のせいだ。
[身体は酷く酷く冷えて、流れる涙も凍るほど。**]
(57) 2011/12/29(Thu) 13時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/29(Thu) 21時頃
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…ごめん、知らなかったんだ…。 君がどんな思いで居たのかなんて、今まで考えてもいなかった。
[引き立てられるような形で、距離は詰められる。 次いだ言葉に驚いたように、モリスを見つめ返した。
穢らわしく忌むべき行為だと大人たちは言い、書物にもそう綴られていた。 禁忌を犯せばもう戻れない…
いや、既に一度心は道徳を裏切っている。 今更清廉潔白になど戻れやしない。
墜ちるところまで墜ちることも、きっとその裏切りに対する報いなのだろう。]
(88) 2011/12/29(Thu) 23時頃
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…ぅ、うん。 いいよ、モリス。
それが…きみの望みなら。
[似たようなことを口にした、年上の人の唇が脳裏をよぎる。 彼も、そんな気持ちだったのだろうか。
そんな事を思うたびに、掴まれた手首も、胸の奥も、白目に血の染みた左目も、ズキリと責めるように痛んでいた。]
(89) 2011/12/29(Thu) 23時頃
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[コクンと頷く。]
…俺、そういうのあまりわかんないから、 どうすればいいのか、教えて。
[返す声も、掴まれた腕も、震えていた。]
(103) 2011/12/30(Fri) 00時頃
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[しばしの迷いの後、無言のまましっかりと頷いて、連れ立ってモリスの部屋へと行く。
寮内満たす薔薇の香りも、囁かれる言葉もとても甘くて。 眼差しは次第にぼんやりとして、手を引かれてフラフラと連れ込まれた。]
(109) 2011/12/30(Fri) 00時半頃
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[どうせ穢れてしまうなら、花手折られる様に壊されてしまうなら、 もう何も考えられないくらいに、ひどくして欲しいと、思った。
そうでなければ、犯した罪の報いなどとは言えないから。]
(110) 2011/12/30(Fri) 01時頃
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うわ、っ……
[引き寄せられ、抱きしめられれば、その腕の中で小さく震える。 どんなに酷くされても堪えようと、奥歯を噛み締めた。**]
(130) 2011/12/30(Fri) 02時頃
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薬屋 サイラスは、メモを貼った。
2011/12/30(Fri) 02時頃
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[押し付けられた凶器の熱は、布地越しにすら伝わって。 怯えたまま小さく息を呑んだ。]
…構わない。 君の、気の済むように…して。
[緊張に喉はカラカラで、消え入るようにそんな覚悟を告げる。 薔薇の香りが苦しくて、 手足はとても冷たかったけれど、身体の内側は熱っぽくなっていた。]
(146) 2011/12/30(Fri) 07時半頃
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…ううん、寒くない。…平気。
[肌に触れるモリスの手がとても熱く思えて、 上がりそうになった声を噛み殺す。 体温が此方へ感染るみたいに、次第に熱く、呼吸は乱れて行って。]
…ぅ……… [眉寄せた小さな呻きは、確かに昂りを滲ませる。 その先がとても怖かったけれど、怖いなんて今更言えなかった。]
(149) 2011/12/30(Fri) 08時頃
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[初めてなのは、本当で。 羞恥に顔を染めて小さくうなづく。]
…痛くない、方? いいよ、そんな気…使わなくたって。
[罰ならばいっそ、痛くても構わないのにと、 そんな風に思ってしまったのは、無知ゆえの無謀か。
戸惑いのままに、ベッドの上へあがった。]
(150) 2011/12/30(Fri) 08時頃
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なんかい、も…
[こんな事を、これからずっとと思えば、 嫌悪感と羞恥に身は竦む。 ベルトに掛けられた手を押し留めたいのを我慢しながら、 大人しく脱がされれば、すっかり縮こまっていた。]
(152) 2011/12/30(Fri) 08時半頃
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…っ!!
[クリームまみれの指が触れる感触に、ビクッと身体が跳ねる。 自分でもそんなに触らない箇所からの感覚に酷く戸惑って。
いつしかシーツを強く握り締めて、煽られた熱を持て余すようになる。**]
(154) 2011/12/30(Fri) 09時頃
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[周りの情欲に、薔薇は少し酔ったよう。
少しぼんやりしながら、気配を探る]
…なんか…皆随分酔ってきてるんだねぇ……
中々僕もキモチ良いよ。
君、その後どう?
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…く……、ッ…、…ううッ……
[煽られて、焦らされて、 意志に反して昂ぶった熱に耐えるようにギュっと目を瞑って奥歯を食いしばる。
敏感な先端を咥え込んできた感触に、ヒィ…と小さく啼いて、]
…ぁ……モリス………熱ぃ…………
[繋がった部分から染みこむ熱が、全てを溶かしてしまうような気がして。
荒馬を乗りこなすように身体の上で踊る彼に揺すられて、いつしか未知の快楽に溺れるように腰を突き上げる。
そう長くは耐えられずに溢れる熱情。 臍の上に散った白い蜜の香りに、身も心も穢れてしまったと思った。
青い瞳からこめかみへ、一筋の雫が流れる。
あとはもう、墜ちるところまで堕ちていくだけだから。 軛を解き放たれた衝動のままに貪り尽くすのみ。]
(220) 2011/12/30(Fri) 23時半頃
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[嗚呼、こんなにも薔薇の香は甘く狂おしく。 いつしか互い、精根尽きて眠りに落ちるまで…]
(224) 2011/12/30(Fri) 23時半頃
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[寝台の上に二人折り重なったまま、熱狂の余韻の中をうつらうつらと漂う。 膝まで下げられたスラックスのポケットの中、薔薇の蕾は無残に潰れ…それでもまだそこにあった。]
(227) 2011/12/31(Sat) 00時頃
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[人の気配にぼんやりと目を向け、 その人の正体と、自分たちの有様に気づいて狼狽える。
点になるほど見開かれた目。青く澄んでいた瞳。 兄が大切にしていたそれは、既に左目が内出血に赤く染まってしまっていた。]
…いく、ら……?
[咎められたのではなく、向けられた質問。 それの意味を理解するまでに、暫く時間がかかって。]
(231) 2011/12/31(Sat) 00時頃
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…違うよ。 モリスが、欲しいって言うから…
[諦めたような、観念したような、そんな表情でポツリと零す。
もう、何もかもどうでもよかった。 元会長に知られてしまえば、兄の耳に入るのも時間の問題。 弟の中の兄の存在はいつしか美化されて、清廉潔白で厳格な存在だったから、 もう軽蔑されて見放される。そんな諦めしかもう心には無かった。]
(232) 2011/12/31(Sat) 00時頃
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