194 花籠遊里
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[尋ねる事が出来たのは、亀吉さんだけでありました。
丁助さんには、寸でのところで訊くのを躊躇ってしまいました。
朧さんに訊けば、叱られてしまうでしょうか。
藤之助さんに訊けば、困らせてしまうでしょうか。
他の花たちにも、訊きたくとも訊けないでしょう。
どうして、訊けないのでしょう?
何故、訊けないのでしょう?
わからないまま、僕はいつであろうとこう答えるのです。]
──幸せとは、こんなにも胸が苦しいことなのですか。
[“教えて下さい”
闇世の中、音にさえならなかった吐息が小さく反響しては、消える。]
僕は『しあわせ』です。
[何時の時もそう答えましょう。
何方さまにもそう応えましょう。
胸が苦しいなど、僕にはわからぬ想いなのです。
朽ちた花の行く末を知ればこそ。
その毒に囚われてはならないと。]
[櫻は誠の『しあわせ』に、まだ散るを知りません。
咲いてさえ、いないのですから。]
‘Tis better to have loved and lost
than never to have loved at all.
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[薄い雲の向こうに、輪郭を暈して浮かぶな朧月。 彼の髪が舞い遊ぶ度に、長い髪が細い雨のように見えた。 夜を明かさぬように零れる花の香り、 享楽は男に明るい世界を忘れさせてくれた。
熱と欲で満たされて、それ以外は何もいらない。
白濁に穢れる彼に唇を浅く啄ばみ、腕に抱く。>>180 彼が友に伸ばした腕は、虚空を切り、優しさに届かない。 友情を踏み躙るほど、胸は満たされて、飢餓が癒える。
悪趣味なのは百も承知、己の気質など千も把握。 牀台に放った藤の花房へ、気を向ける朧の呼気を呑み、 その口付けから拡がる甘さに脳髄が灼けた。
―――花から漸く、人の香りがする。]
(228) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[己の子種を受け止めた藤は、未だ余韻に苛まれるだろうか。 新鮮な精が彼の奥で収縮に捏ねられ、内壁をじわと蝕んだ。 占有していた重量が抜けても、残香は内に留まった侭。>>188
褥の中で熱に苛まれ、揺れる花は艶然と欲を誘う。 美麗な二輪を揃えただけあり、双眸に深く悦を与え続ける。 刹那的な饗宴は、一時の熱を一層焦げ付くものへと変えた。]
―――…そんなに気になるかね?
[藤の瞳を認め、唇は円弧に撓んで歪み。 気怠げな笑みを浮かべて藤之助へ問いかけた。>>191 何処か霞がかった彼の視界に、接吻の様を映し、 不図、更なる悪趣味を企て、朧の身体を引き倒した。
――――丁度、藤之助に覆い被せる形で。]
(229) 2014/09/16(Tue) 21時半頃
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[どさりと人形の様に扱う彼らを慮る心は非ず。 ただ、彼らが鈍く放つ心底の輝きに双眸を眇め。]
こちらの方が、良く顔が見えようや。 ―――眼を逸らすなよ、藤の字。
……お前さん方は皆、直ぐに眼を逸らしやがるなぁ。
[朧の背に掌を滑らせ、腰を持ち上げさせると強いる開脚。 朧に取らせるは藤之助を跨がせ、獣のように強請らせる体位。
彼らの眼前に友情を置いて、欲情で燻す算段。 藤も朧も、更に輝かせるように。
砕けた鏡、壊れた精巧の面差し。
自身を蝶と偽る悪辣な夜蛾は、 男は乾いた心を慰める様に、熱ごと息を吐き出した。]
(230) 2014/09/16(Tue) 22時頃
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[この感情をどう表せばいいのか。
腹の辺りに渦巻くこれを。
怒りか、呆れか、それとも悲しみか、羞恥か。
『花』として誇りを持ち、美しく咲き誇れ。
俺を育てた花は口癖のように言っていた。
どんな辱めを受けようとも、どのような思いをしても蝶を惑わせる花であれ。
その言葉を道標に、今まで歩んできたはずなのに。]
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[彼らに溺れる蝶など、何頭も居る。 高嶺の花に酔い痴れる伸びる手は数多。
されど、今宵、彼らを支配するのは、 溺れる分だけ彼らを抉り、砕いて、快楽を得る悪辣。>>234
触れ合う二人の肌に熱を孕ませ、育てながら、 差し向けた朧の双丘に添える自身の剛直。 朧の高く結んだ髪を掴んで、まるで手綱のように引く一時。
朧の顎を伝う白濁が、藤之助の頬にもポタリと落ちるか。 散った鏡の欠片を掻き集めさせることも許さず。]
悦いねぇ、――…悦い返事だ。 俺の命令だから、か。
[機嫌良さ気に、膝立ちの腰を揺らめかせると、 朧の窪みに先端の段差が引っ掛かり、縁襞を舐めて掻いた。]
―――…甘ぇ、蜜よな。
(240) 2014/09/16(Tue) 22時半頃
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[彼らは籠の花、今は己の花。 散らすも愛でるも、一夜主人の匙加減一つ。
どれだけ夜を深めても、彼らの目の前には、朋が居る。 夜と切り離されたはずの、昼の世界も見えるだろうか。>>235]
それもそうさな。 ――では、藤の字よ。お前さんが教えてくんな。
朧は今、どんな顔をしているかね。 ―――…お前の朋は、どんな顔で啼いてくれるかね。
[態とらしく、思い至ったように嘯く唇。 ねとりと低音が朧の背に落ち、体液に塗れた怒張の先端が、 朧に自慰を強いて綻ばせた菊座を捉えた。]
………さぁ、教えてくれよ。
[朧の後ろ髪を強く引いて、痩躯を一息に穿つ。 狭隘な肉の狭間を押し進み、朋を犯した熱杭が、空に滲んで浮かぶ月さえ、辱め堕とす。]
(241) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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[逞しい熱は、斜に勢いづけて打ち込む角度。 最初から性器裏から始まる隆起に狙い定めて抉り。
己の熱は、万進するほどに欲情を呼び、硬度を取り戻す。 陰茎に浮き上がる血管すら、朧の体内へ細かい脈を走らせて。
グ、と腰が朧の臀部にぶつかるまで、身を軋ませた。 休息を与えず、満たす身体と、己の征服欲。]
―――ハ…ッ、
[朧月の向こうから惑う藤色を見下ろし、獣の瞳が声を促した]
(242) 2014/09/16(Tue) 23時頃
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――……
[ごめんなさい、朧
と。蝶の言葉により友の貌を伝える際に小さく告げる
命によりその怜悧な顔を穢し、なおも言葉で責めねばならぬ事への謝罪と、それでも目を逸らせぬことへの懺悔であった]
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[朧の形整う肩に走る痙攣は、己の下肢に熱い欲を誘った。 媚を知るからこそ、無意識の痴態は不意打ち如く邪を掻き立て。 己の深層から滲む身震いは彼に収める熱にまで伝う。>>245
満たされる悦びを知っている肉体は甘く、 玲瓏な普段の面差しを忘れさせるほど内壁が妖しく絡みつく。 充足の呼気は途切れて熱を孕み、彼の臀部に手を掛け尻朶を左右に開いた。
そのまま。隙間無く己の形を覚えさせる狭隘を 拡張するように最初に与えるのは淡い旋回。 奥ばかりに円を描き、淫液を塗りこめ。彼の腰も追従させる躾。
ぐず、ぐちゅ、と水飴のように蕩けた音が三者の合間で立ち。 朧の身体で奏でる旋律は、砕鏡を細かく粉に変えさせる。]
(249) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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流石に年季が違うねぇ――…、 男に強いられて、こんなに感じるかい。朧よ。
[年下の藤之助の前で、揶揄めいた賞賛を投げ、 素直に喘ぐ花に褒美の一打を深く与えた。
腰を引けば、懐いてくる媚肉を歪め、衝撃で均す。 その度に生々しい音が溢れ、牢に反響する性交の楽。
腹の内側を暴れる熱源は、従順な身体に最終的な成長を遂げ、 脈の一筋すら粘膜に刻み、体内に己の鼓動を覚えさせる。]
(250) 2014/09/16(Tue) 23時半頃
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[彼の上で睦む蝶と花。 蜜吸いに喩えるには苛烈で、その様は捕食に似ていた。 朧の躯を串刺す度に、藤之助の瞳には色の浮き立つ友が映る。
近すぎる息遣い、近すぎる体温、近すぎる嬌声。 そのどれもが―――、彼を犯すようにも錯覚させるだろうか。
悪趣味な配置は計算されたもの。>>247 平静を装い、搾られた評価の声は、嬌声以上の糖度を伴った。 己の唇を舌で詰りながら拭い、強い眼差しが彼を覗く。]
(251) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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―――…花に月、とは、艶雅なことよ。 だがな、藤の字よ。
[唐突に朧の顎に手を掛ければ、彼の眼差しと向き合わせ。 腰を放縦に繰り出すたび、勃起した朧の慾が彼の腹を掠め。]
視たままを告げて良いんだぜ。 ―――…なんて……、淫乱な朋だってな。
[明けを知らない夜の底。>>248 また、鏡の欠片がぶつかる音を聞いた気がした。]
(252) 2014/09/17(Wed) 00時頃
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[光も閉ざしてしまう朔の闇へ。>>255 輝きは漆黒の中でこそ、最も価値を上げる。
朋の声で辱められる彼の貪婪に波を立てれば、また高く啼いた。 恥辱に塗れながら、彼は抗えぬ花月。 彼は花たる故に、咲き誇る以外を知らない。
淫蕩に融けた彼の顔は、藤之助の瞳に映して垣間見。 熱情の赴くままに、欲しい侭に貪ってゆく。 太い剛直が抽挿を繰り返し、奥に淫液を垂らしこんで、 熱烈に絞る肉の抱擁に喉を微かに上下させた。]
見せてやれよ、朧。 ―――…本当のお前さんを。
[彼を背中から緩く抱くと、ぴったりと背に逞しい胸が乗り。 朧藤の眼差しを繋げ、月も花房も夜に堕ちてしまう様を見る。]
(264) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[一時の熱は、己を慰めてくれる。 己の不足に慈雨を降らせ、渇きを癒してくれる。]
―――――……っ、
[長い悦は腰に蟠り、彼らの眼差しがぶつかる瞬間、 奔流の飛沫を朧の内側に爆ぜさせた。
重なる美しい二輪の花、うっそりと瞳を細め。 一度に収まらぬ逐情は、二度、三度と朧の腹を内より叩き。]
(265) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[身体を苛む蝶は背後、朧の目前に在るは藤の君。 愉悦に脆い花が、性感押し上げられて、頂を駆ける時も、 きっと、朋ばかりを視界に入れる。>>260
花を蝕んでいく毒は重く、貞淑を気取る彼の皮を剥く。 一枚下に隠れているものを暴くように。]
……悦ぃ―――…夜よなぁ、
[上がる息を乱し、それでも君臨するは夜の上。 熱い精を迸らせた朧の髪を漸く解放し、 藤之助の上に捨てるよう、背を押しやる。
悪辣な夜蛾は、熱の頂を越えて尚、 最後の最後に、何もかも突き放すよう、手離した。]
(266) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[体液に塗れた二輪の花。
然して乱れの無い己の着衣を、緩やかに引いて、 内側に風を送り込めば、周囲に煙る艶香の濃度を知る。 夜を区切った檻の中には、それぞれ蜜が詰まっているのだろう。 ――――たっぷりとした、甘い秘蜜が。
そうして、息を注ぐよう、低い天井を仰ぎ。 一時、耳を澄ませて、日常には無い悦に身を浸す。
チラと見やるは欲と精に穢れた二輪の花。
日が昇った後も、眼下の友情が、元通りに収まるかなど、 奔放に振舞った享楽蝶は与り知らぬところ。
だが、瞬きを数度越えると、黎明は案外近くまで迫っていた。*]
(267) 2014/09/17(Wed) 01時頃
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[こんな、ゆめものがたりが誠であれば
所謂『しあわせ』というものなのでしょう。
ですが、なりません。
『特別』になることも
『特別』をもつことも
『花』には許されざるべきことなのです。]
[僕たちに許されているのは、ただひとつ。
『花』として咲く。
ただ、それだけなのでございます。]
[――朧、朧
声ならぬ声で彼を呼ぶ
そんな顔をしないでと虚空を見つめる彼の頬から白を拭う
友にだけは、こんなに泣き濡れた姿を見せたくなかった
失望されたくないんだ、と]
愛しい愛しい吾が子達。
お勤め、ご苦労様。
夢を売り売り、躯を売って。
せっせと借金返しておくれ。
いやいや、返せなくとも構わないんだよ。
花咲く内は、私が愛でていてあげるからね?
[どうせいつかは枯れる花なれば。
月下の元 夢に揺蕩うことは許されよう。
押し潰した筈の芽は 結局は小さく蕾を芽吹かせた。
けれども孰れ摘み取られてしまうのだから。
蜜濃くなるその一瞬だけでも。
『花』として、『蝶』を望む]
[花しかしらぬ男の一面。
笑い、嗤っては、今宵の対価をばら撒いていく。
地下牢に舞うのは紙幣の花吹雪。
花弁の枚数が、今夜支払われた対価。
さあ拾えと、男は花々を見下した。
歪んだ唇に滲むのは、狂気の沙汰であっただろう。]
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