204 Rosey Snow-蟹薔薇村
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人
狼
墓
少
霊
全
ごめんなさいーーーーーー
[そう思った それは何に対してか]
――…フィリップ?
[奔る感情、感じ取れば名を呼んだ。]
如何かしたか?
ーーーーー…………
[思考がこぼれないよう歯を食いしばる
獣でも人でもない 化物
甘えていいはずなどなくて]
怪我…………はしてない
[嘘は思えない だから 事実の一部だけ切り取る]
|
―― 貯蔵庫 ――
[繋いだ手を握り返す。 必要な食糧は鞄に詰め込み、 後はフィリップと合流し雪が止むのを待つだけ。 フランシスの声>>20にゆると頷くけれど、 妙な間があき、動きも止まる。 ややしてから首傾ぐ彼に、眉を下げて]
フィリップの様子が、――… なんか、あったのかもしれねぇ。
[フランシスには聞こえぬ遠吠えを聞く獣は それを伝えた。]
(23) helmut 2014/11/26(Wed) 23時頃
|
怪我、しそうな事してるのか?
今、フランシスと貯蔵庫にいる。
合流して、さっさと此処を出るぞ。
[吹雪が止むことを信じて、意思伝え]
フィリップ、
無茶だけはすんなよ。
一緒にラルフを故郷まで連れてくんだろ?
旅しながら、ルーツにも歌、教えるンだろ。
ーーー………………
ーーーーーー…………
無理ーーーできない
ーーー…………全部
ごめんなさい でも 無理
無理だよーーーー
…………無理
――…ああ、もう。
全部が何かも謝る理由もわかんねぇけど
無理って思う全部俺に預けて
いいからこっち来い!
|
―― 貯蔵庫 ――
怪我はしてねぇみたいだけど ごまんなさい、とか、無理とか言ってる。 なんかあったのは間違いねぇんだが
――…ン、伝えた。 とりあえず此処、出よう。
[フランシスの手を引いて、貯蔵庫を出る。]
(29) helmut 2014/11/26(Wed) 23時頃
|
できないーーーそんなことできないよ
フランシスにありがとうって ごめんなさいって
ドナルドも ありがとうーーーごめんなさい
できる……!
短い付き合いで俺はまだガキで
たよりねぇのはわかってる。
けど、今だけでもいい、俺を信じろ。
謝らなくていいから!
――フィリップ!
ーーーー信じられるよ……
信じられるから こそ 駄目なんだ
きっと ドナルドとフランシスのところは暖かい
だからダメなんだ
短い間だけど 嬉しかった
|
――…わかんねぇけど。 フランシスに、 ありがとう、と、ごめんなさい、って。
[フランシスの尋ね>>31に混乱するまま言伝を綴る。 合流、と彼が言うには大きく頷き 震え伝うその手をぎゅっと握る。 貯蔵庫を出ればあたりを見回すけれど フィリップの姿はそこになく、隻眼は自然と上を見据え]
(32) helmut 2014/11/26(Wed) 23時半頃
|
フィリップ!
ひととして、暮らすんだ。
俺らと一緒に、来い!
――…ラルフもきっとそれを望む。
[別れの言葉にしか聞こえぬそれに
ドナルドはラルフの名を出し引き留めようとし]
ーーーラルフにもお別れした
俺はきっと人でも 獣でもないから
いけないよーーー
ーーーーさよなら
お別れ、って……
フィリップ!
俺とお前は同じだ!
さよならなんていうな!
ーーーー同じ……なんかじゃないよ
全然違う 違うから
ごめんね
こうして意思交わせるのに
違うわけ、ない、だろ。
フィリップ、ひとりで行くな。
…………獣として同胞を喰らい
…………人として同胞を殺めた
意思はかわせるけど
ーーー二人とは 俺は大きく違うよ
ごめんね
|
――…お別れのつもり、なんだろうな。
[フランシスに視線重ね頷き]
ラルフにもお別れしたとか言ってっから もう、外出ちまってるかもしれねぇ。 荷物もって、ラルフ連れて、おいかけよう。
[そのまま外に出て追いかけたいと思うも ラルフを置いていくのは忍びなく フランシスとともに階段を駆け上がる。]
(37) helmut 2014/11/26(Wed) 23時半頃
|
――――…殺したのは俺も同じ。
憤りのままに復讐を誓った。
俺とお前は同じだよ。
フィリップ。
[呼び掛ける言葉を重ねる。]
ーーーーーそれだけじゃないんだ
だから 大きく違ってしまった
[どこまで届くだろうか?
窓を見上げて思う きっと
もう少し 離れたら聞こえなくなる 思い]
|
――…俺らとは違うから、って。
[フランシスに声>>39を掛ける。 三階の個室への道のりの間、探すはフィリップで。 フランシスと、同じ遠吠えもつ彼以外に意識向ける余裕なく。 外套羽織り、荷物を持ち、ラルフのいる別部屋の扉をあけた。 冷たい風が吹き込み、身震いする。]
窓、空いてる。 こっから出るとかどんだけ野生児なんだよ……。 フランシス、さすがにこっからラルフ連れておりるは無理そうだ。 玄関から出るしかねぇな。
[言いながらシーツに包んだラルフを担ぎ フランシスに合図して来た道を戻り玄関の方へ。]
(48) helmut 2014/11/27(Thu) 00時頃
|
――違わない。
けど、同じじゃなくていい。
一緒に居る理由なんて必要ない。
フィリップ、一緒に旅をしよう。
お前とルーツがいない旅路は、きっと、寂しい。
だから、俺の為に、――…ひとりでいくな。
ーーー………ドナルドは優しいね
でも ーーーーーー
大丈夫 すぐ忘れるから
どうか ラルフを連れて 帰ってください
忘れられるはず、ないだろ!
連れて帰る、帰る、けど
フィリップ、お前の力、貸して欲しい。
手伝ってくれ。
……大丈夫だよ
フランシスは大人で
ドナルドもちゃんと身長あって
手伝えることなんてないもの
[すこしづつ 思考は遠くなる]
兎、狩って、食糧調達してくれンじゃなかったのかよ。
釣りも、付き合ってくれるンだろ?
ラルフの故郷も、見るんじゃなかったのかよ!
[遠ざかるを追うように掛ける言葉。
どうしてこれほど必死になるかは己にも知れず]
玄関からでて まっすぐ 山を降りれば
人里につくから……
お願い 辛い だから 辛いから…………
これ以上俺のことを思わないで
忘れて お願いだから
フィリップ、お前さんも一緒に行こう。
――…案内、してくれると助かる。
俺ら、あんま、山には慣れてねぇし。
……だから、忘れられるはず、ない、だろ。
お願いされても無理なもんは無理だ。
|
[人ひとり、一部欠けたとはいえずしりと重みを感じる。 フランシスの手に力が籠るに微か目を細め]
――…フランシス。 俺の我儘に、付き合って。
[まっすぐおりれば人里につくとフィリップから聞いたけれど 玄関から外に出ればフィリップとの距離が遠ざからぬよう 遠吠えが近くなる方向をさがし雪の中を歩む。]
(51) helmut 2014/11/27(Thu) 01時頃
|
ここまで 登ってこれたなら
下山は大丈夫ーー
ーーー…………バーナバスを殺してしまった
簡単に人を殺してしまった
だからーーーー聞き分けて……
あァ、やっぱ上の方か。
……バーナバス?
それ、俺が唆したからだろ。
それならやっぱ俺も同罪、だから。
フィリップひとりに負わせらンねぇ。
聞き分けたくねぇよ。
[一度淡くなった声が 戻る時
また淡くなる時 狼狽える]
戻って!!
[遠吠えが距離を教えてると気がついて
血の気が引いた
聞き分けない思いを聞かないよう頭を振る]
|
――…ああ。 バーナバスに手、出しちまったみてぇで。 俺があの時、気にしたから……
[それ以外思いつかず フランシスに向ける声には後悔が滲む。
遠吠えの絆はフランシスとの間にはないけれど 生身のその手とこれまでの絆が二人を繋ぐ。]
(53) helmut 2014/11/27(Thu) 01時頃
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[淡くなれば濃くなる方を探し
フィリップを求め山のぼる道をゆく。]
戻らない。
フィリップ、お前をひとりにしたくない。
|
[雪深い山の空気は酷く冷たい。 吐き出される息が白く煙るをみれば フランシスも寒いのだろうと知れて]
ああ。 山の上に向かってるらしい――… けど、……フランシス。 冷える、よな。 辛いなら、麓まで先におりて待ってても……
[かじかむ手をしかと繋ぎなおしながら 案じるような眼差し向けてそんな提案をした。]
(55) helmut 2014/11/27(Thu) 01時半頃
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[もっと子供だった頃にも そんな風な響きでフランシスに言われたのを思い出す。 許すような響きの、優しい保護者の透明な声音。]
――…心配なのは、俺も。 一緒に来てくれると、心強い。 ありがと、フランシス。
[繋ぐ手を軽く握り返して、指先で彼の手の甲をそと撫ぜる。]
ああ、フィリップを、みつけだす。
(58) helmut 2014/11/27(Thu) 02時頃
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[遠吠えの感覚だけを頼りに歩みながら 大丈夫、と紡ぐフランシスをちらとみる。]
慣れねぇ雪道、大丈夫じゃねぇだろ。 無理させてるの、わかってる、から。
[分かっていても手を繋ぐままあれることを嬉しいと思い 自分からその手を離すを躊躇い、また甘えてしまう。 繋ぐ手をそと持ち上げ、口許へと引き寄せる。 少しでもその手をあたためようと、 はぁ、と息を吹きかけた。**]
(59) helmut 2014/11/27(Thu) 02時頃
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ズルしてでも――
お前さんと居たいンだよ。
なァ、フィリップ、
一緒に、いこう。
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[山に慣れた身軽なフィリップが姿を晦ませるは容易な事。 仮令、必死に追ったとしても差は広がるのが当然だけど、 遠吠えはまだ届くからそれに望みを繋ぐ。
雪を踏む音は、まだ二人分しか聞こえない。 フランシスの声>>66はやはり優しく心の支えとなり]
――…ああ。 こんな風に別れるのは、イヤだ。
[旅の一座で、ひととの出会い別れは常のこと。 けれど心構えなき別れを受け入れられるほど フィリップとの関係はもう薄くはなく]
(70) helmut 2014/11/27(Thu) 10時半頃
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[ドナルドは自身の気持ちばかりが先走り フランシスのような考え>>67には至らず。 彼にもまた遠吠えがあれば別の今があったのかもしれない。]
俺の我儘だから、大変なんて言ってられねぇよ。
[ラルフを故郷に連れてかえるのも フィリップを追うのも、ドナルドがしたい事でもあり。 髪にかかる雪が、フランシスにより払われはらはらと落ちる。 頬に触れる手は外気に冷えていたけれど、 ドナルドにはあたたかく感じられた。]
……こっちこそ。 ありがと、フランシス。
[微笑み向ければ目許に灯るあか。 触れる為の手は塞がるから、繋いだ手を握り返すに替えて]
(71) helmut 2014/11/27(Thu) 10時半頃
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[雪を踏むうち、まだ新しい足跡があるを見つける。]
フランシス、これ……!
[視線でそれを示してから フランシスに目配せして、頷く。 そうして雪の中、足跡たどり進むうち、 いずれ会える、そう信じて――*]
(72) helmut 2014/11/27(Thu) 10時半頃
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[繋いだ手にこめられる力>>73は 先ほどまでとは少しだけ違った気がした。]
――… 、 フランシス。
[そっと名を呼びかける。 何を思うか知れぬまま、大丈夫と伝える代わりにその手握りなおし]
無茶でもなんでもしてぇところだけど、さ そんな事したらフランシスが悲しむって知ってるし それに、フィリップも、さ…… ラルフを悲しませたくないからって俺の事まで心配するんだ。
だから――…、
[欲張りと思われても、己の思い叶える為に求め手をのばし続ける。 フランシスの笑み映しこむ隻眼は寄せられる頬の感触>>79に瞬く。 寄り添うようにあるこのぬくもりに何度救われたか知れない。]
(98) helmut 2014/11/27(Thu) 14時頃
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|
[足跡続く雪を、葉の落ちきった木々を掻き分け進む傾斜。 歩むうち、隣から聞こえるはフランシスの歌声>>80 寝かしつける際の旋律とはまた違うそれが 遠吠えの代わりのように思えた。]
(99) helmut 2014/11/27(Thu) 14時頃
|
[歌声が聞こえるほど 先よりも近い]
フラ ンシスも凍…………えちゃうっ から
俺は いいから…………
[もがくルーツの羽に 落ちる雫の
途切れる言葉で思う
けれど ドナルドが折れないことは
理解はしていて……ああ どうすればいいのか]
――…は。
条件は同じ、だろ。
凍える前に、見つけだす。
フィリップ、一緒に、帰る場所を、さがそう。
[互いに折れぬまま。
意識傾け、フィリップへと呼び掛け]
|
[視線が重なる。 言葉を綴るフランシスのくちびる、 噛み締めた名残をマフラーがドナルドから隠す。]
心配性なのは知ってる。
[今も、心配させているだろうか。 案じるように見遣れば笑み顔が映し出された。 伏せられた緑が湛えるぬれるようなひかり。 結んだくちびるをふと開き]
これからは、――…… 知らなかったフランシスのいろんなこと、知っていきたい。
[保護者だからと見せぬようにする何かを思い、綴る。]
(111) helmut 2014/11/27(Thu) 14時半頃
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[フランシスの澄んだ歌声に呼応するように 聞こえくる鳥の歌>>107。 ドナルドはフランシスの言葉>>110に眸重ね頷く。]
ルーツ、だな。 きっと近い。
[いこう、と繋ぐ手を引きルーツの歌声を辿り そうして見つけるは、フィリップと雪に鮮やかなルーツの色*]
(112) helmut 2014/11/27(Thu) 14時半頃
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[知りたいのは心。 フランシスが積み重ね今を形作る過去に興味懐かぬわけではないが 今思うこと、これから積み重ねるものに、より触れたい。 視線感じて、少しだけ照れるように目を泳がせた。 声が紡がれるに誘われるように視線が緑の双眸へと戻る。]
本当だって。
[これまでは言わなかった。 崩したくないと思う関係を思い言えなかった。 けれど変わりたいと思うから踏み出す小さな一歩。]
あァ、少しずつでも、 フランシスを知っていきたい。
[思い重ねれば衝動は強くなる。 それでも歩み寄るはラルフとの唐突な別れに悔いたから。 言えなかったことを思う。 もっと、言葉にして伝えればと思うのは フィリップから聞いた話によるものも、大きく。]
(123) helmut 2014/11/27(Thu) 16時頃
|
|
如何だろうな。 気長に練習すりゃ、歌えるように……
[そう思いながら歌を教える時間に意味があるように思う。 フランシスが躓きそうになれば繋いだ手で支え]
――――…フィリップ!
[フランシスの声>>115に重なるように呼び掛ける。 手を繋ぐまま、ラルフを抱えなおし、 蹲るフィリップと歌うルーツの傍へと歩み。]
(124) helmut 2014/11/27(Thu) 16時頃
|
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みつけた。 フィリップ、一緒に、帰ろう。
[呼び掛けるバリトンは咽喉を震わすひとのこえ。]
お前さんの不安も、寂しさも 全部俺が受け止めてやっから ひとりで抱え込むな。
[ひととして支えあい生きるを望み語りかける。*]
(125) helmut 2014/11/27(Thu) 16時頃
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[躊躇い見えるくちびるの動き>>126に眉が下がる。]
今、思ったことも知りたい。 一人前とは言えねぇけどさ、もうガキじゃねぇから いいこともわるいことも全部含めて知りてぇと思う。 悩むことがあるなら、一緒に考えていきたい。
[伝えるは己の思い。 知りたいとフランシスが言ってくれるからこそ踏み込もうとする。 甘い囁きに心揺さぶられ、うちに飼う獣が欲しいと囁く。
冷える指先、あたためるように繋ぐ手を握り擦り合わせ 三人と一羽のこれからを思い、フィリップの声を待つ。*]
(128) helmut 2014/11/27(Thu) 17時半頃
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|
[知りたいと思った事はフランシスの口からは綴られず 言葉に詰まる様子に悩ましげに眉を寄せる。 全部、と言ってしまうあたり子供っぽさが残る。 フランシスとも遠吠えで繋がるなら知れただろうか。 そんな事を思いながらも、彼の言葉>>129に頷いた。]
――…まだ頼りないかもしれないけど 支え合えるよう頑張るから、さ。
[その時は、今告げられずにいるそれも聞けると良いと思う。*]
(138) helmut 2014/11/27(Thu) 20時半頃
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ーーーないもん
ーーーーーー…………
[ぐすっ と小さく鼻を鳴らす 結局子供のように
駄々をこねまるまるしか出来なくなった]
|
[頼もしい、とフランシスに言われれば>>139 ドナルドは嬉しそうに隻眼を細める。
つよくなる、と彼が言うは つよくならねば言えぬような重さがあるのだろう。 重たきものほど共に、と思うのに――。
微かなささやきに声返せぬまま、 握る手はもどかしさからやや強まる。]
(145) helmut 2014/11/27(Thu) 21時半頃
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|
――…あるよ。 いつか、帰りたくなる場所がみつかる。
それまでは俺がその場所になってやっから、さ。
[見える場所、声が届く場所。 ならば遠吠えに返す声は空気震わすものとして]
あやまんなくていいから、 もう、いなくなんなよ。 ――…フィリップ。
[涙零す少年>>142の前で膝をおり語り掛ける。]
(146) helmut 2014/11/27(Thu) 21時半頃
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|
[フランシスの声の響き>>144は ラルフもドナルドも言われ懐かしさ覚えるもの。 フィリップとフランシスのふたりに 微か目を細めて、安堵するような息を吐く。]
――…迷惑なんておもわねぇから。 あんま目、こすっと腫れるぞ。
[目許こするフィリップ>>147から 折れる気配を感じながら]
(149) helmut 2014/11/27(Thu) 22時頃
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|
[フィリップの零した声>>151に少し考える風。 その間に聞こえるフランシスの言葉>>152は 落ち着いた大人のもので]
そう、だな。 此処じゃ凍えちまいそうだ。
[街に下りることに同意示し 泣き止み心落ち着くまでは待つ心算で。]
(153) helmut 2014/11/27(Thu) 22時半頃
|
|
[顔を拭うフィリップにゆると首を傾け]
大丈夫か?
[案じる言葉を掛ける。 フランシスが雪だるまと言えば 山小屋に辿りついた時の、三人の会話が過った。 抱えるラルフにふと意識が向く。]
――…だな。
[少しの間の後、同意の声を落とし フランシスが動きやすいよう繋いだ手を緩める。]
(157) helmut 2014/11/27(Thu) 23時頃
|
|
[謝るフィリップに困ったような笑み浮かべる。]
そういう時は、さ。 ごめんなさい、じゃなく、ありがとう、だろ?
[そう言って立ち上がろうとした時 羽ばたく音が背後より聞こえ振り返る。]
……っ、て、ルーツ! 待て!
[アタックしようとするルーツに緩めた手を伸ばした。]
(160) helmut 2014/11/27(Thu) 23時半頃
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|
[緩めた手はすり抜ける前に再び取られて ルーツの動きを阻むことは出来ず]
――――……あ。
[思わず漏れる声。]
フランシス! だいじょうぶか!?
[慌てて声を掛ける。]
(163) helmut 2014/11/27(Thu) 23時半頃
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|
[ルーツに襲われたようにみえるフランシスを案じていれば フィリップが懐いていると称して、怪訝な顔をする。]
なかなか激しい懐き方だな。
[二人に「大丈夫か」と声かけて フランシスの言葉>>169に頷く。]
ああ、いこう。 フィリップ、道選び、任せていいか?
[雪に埋まり、道といえそうなものは素人目にはわからない。 山に詳しい彼に尋ねて下山に向ける。]
(170) helmut 2014/11/28(Fri) 00時半頃
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|
[ルーツの感情はドナルドには読み取れない。 けれどフィリップが言うならそうなのだろうと思う。]
ルーツにも、 ひととの付き合い方、教えてくか。
[満足そうに鳴くルーツの様子に苦笑しながら 獣のすまう山からひとのすまう街を三人と一羽で目指す。*]
(176) helmut 2014/11/28(Fri) 00時半頃
|
|
三階の窓から抜け出して山に逃げ込んだりするうちは 撤回してやんねーから。
[拗ねる気配伝わればカラとフィリップに笑って あたたかな場所を目指し歩む雪道は フィリップの先導により負担の少ないものとなる。*]
(180) helmut 2014/11/28(Fri) 01時頃
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|
[里に下り宿にゆく間も フランシスとフィリップの様子に隻眼を和ませる。 「俺も街に出た時はちょっとびっくりしたな」と 故郷を出て旅をし始めた頃の事を思い出し重ねて笑った。 ラルフの件で視線交わし、小さく息を吐く。 ひとひとり担いで旅するは人目もあり難儀なのはわかっていた。
慣れぬ雪道のくだりは思いのほか身体への負担が大きく 通された宿の部屋のあたたかな空気にほっとして 疲れがどっと押し寄せた。 ラルフの亡骸を部屋の一番涼しい場所へと寝かせて、 荷をおろし外套を脱いで一息つく。
フィリップがラルフの傍から視線向ければ なんでもないという風に微かな笑みを浮かべる。
休息にフランシスが取り出すは乾パンとジャム。 フランシスからそれを受け取り、全員分――、 ラルフに供えるまで見届けてから、ぱくとほおばる。 口腔に広がる甘さが染みて己が空腹であったことを思い出した。]
(225) helmut 2014/11/28(Fri) 14時半頃
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|
[何年ぐらいで慣れたかとフィリップが問うを聞き 考える間にフランシスの応えがある。]
――…何年だったかなぁ。 最初こそびっくりしたけど、 俺も、ラルフも其処まで人見知り無かったから、 フランシスのこと見てるうちにいつの間にか慣れてたかな。
まあ仕事の方はなかなか難しくてまだ手伝い止まりだけど。
[衝動に関しての言を改めて聞けば少しだけ眉を寄せ考える風。 衝動が落ち着くまで、まだ数年あろう事に長さを感じ つ、とフランシスを見詰めて、また視線を床へとおとした。]
(226) helmut 2014/11/28(Fri) 14時半頃
|
|
[ふと、視線を感じ目を向ければフランシスの声が耳にとまる。 フィリップを説得する際のことを言われれば、瞬きして]
声が届くなら遠吠えでなくてもいいし、 それに、俺がフランシスの立場なら、 同じように寂しいと思うだろうから。
[鎖された眸が何を思うかまでは考えられぬまま そのときを振り返りぽつりぽつりと言葉にして*]
(227) helmut 2014/11/28(Fri) 14時半頃
|
|
がっちがちのフランシスってのが想像つかねぇけど それはそれで、ちょっと……
[みてみたかった、と年齢差あることを残念に思う。 フランシスに上達を認められれば嬉しそうに笑い]
だといいな。 俺もさ、フランシスの助けになりてぇから。
[今はまだ力及ばずともいずれは、と。 フィリップ同様衝動覚えるものの自制慣れする分読み取り難く、 必要な栄養はひとの血肉でなく食事で賄えるという知識もまた それを理性で押し込める役にたっていた。 大人のようにしかと飼いならせるのはまだ先ではあるのだけど。 緑の双眸が伏せられるに気付けば不思議そうに首傾げて]
フランシス?
[と、名を呼びかける。]
(229) helmut 2014/11/28(Fri) 16時頃
|
|
[しあわせ、について、 フィリップとフランシスの二人が言葉交わすに耳を傾ける。]
……衝動とうまくつきあえるようになれば、か。
[ぽつ、と呟き、何か考える風にまた口を噤んだ。*]
(230) helmut 2014/11/28(Fri) 16時頃
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|
緊張してるとことかあんま想像つかねぇから 気になるし見てみたかったな、と。
[フランシスが首振る>>231のを見れば あまりみられたくないのだろうと想像できる。]
狩りは得意らしぃけど、 そうだな、調律もフランシスから学べば。 手先もだけど、感覚とか、飲み込みもはやそうだし。
[コクと頷き向けてフィリップの方をみる。 なんでもないとフランシスが言うのには 疑問符浮かべながら、また首を傾げ。 思考に耽ってだんまりする間に不思議そうな眼差し>>232感じる。]
五年って、長ぇな、と思ってさ。
[ぽつ、と考える一端を零して苦く笑った。*]
(233) helmut 2014/11/28(Fri) 17時半頃
|
|
―― 少し、未来の ――
[衝動を制御できる大人になるまでは長く感じられた。 フランシスが言ったように大人になるまでの間は傍に居られる。 けれど想いある事を自覚した身には 先祖返りという衝動の強さも相俟ってきついと感じる瞬間もある。
そんな衝動を熱として開放させる。 それは保護者から学んだことのひとつ。 それまで通りひとりで慰めることもあった。 堪えきれぬと思う衝動を遣り過ごすために ひと多き街にいる間は酒場でそれなりの相手を探す。 保護者に頼むことが出来ないドナルドにとって それが紛らわせる為の術のひとつとなり 時折、酒と香水を纏い夜更けに宿に戻る事があるようになった。 それが嫉妬に繋がる、と気付かぬのは 当人は思い重ねるわけでなく 熱の解放の為と割り切っていたからに外ならず。]
(246) helmut 2014/11/28(Fri) 20時半頃
|
|
―― 少し、未来の ――
[その日は何事もなく仕事を終え寝台で眠っていた。 深い眠りの中、初恋だった少女の夢をみることも少なくなり 何も過らぬ深く静かな眠りが訪れる。 その夜も、そうだった。
眠るドナルドのくちびるに触れる温度。 あたたかな感触が落ちる。
誰のものか考える前に無意識に伸びる手は くちびる重ねる誰かの首筋へとまわる。]
――――……。
[フランシス、と口腔で転がすように呼ぶ名。 眠るままだと知らせるは、閉じられたままの瞼だった。*]
(247) helmut 2014/11/28(Fri) 20時半頃
|
|
―― 少し、未来の ――
[眠るドナルドの鼓膜を震わすは微かな囁き。 切なき音色を夢のものかと思う。 現実と夢が連動する。 フランシスの声とそのぬくもりが 想う相手との口付けの夢を重ねさせる。
項に触れた手はその後頭部を撫でて もう片方の手が背から腰を繋ぎとめる。
薄いくちびるを濡らしてゆく舌先にくすぐったさに 微かわらうような吐息がこぼれた。 柔く食む気配を感じれば噛みつくような深い口付けへと変わる。]
――… シス。
[求める者の名をバリトンが切なげに紡ぎ。]
(249) helmut 2014/11/28(Fri) 21時頃
|
|
[くちづけの甘さに更にと求める舌があたたかな口腔を探る。 零れる音色>>250は欲を掻き立てるように耳朶を擽る。 頭に触れるぬくもりと呼ぶ声に意識が揺さぶられた。]
――――……、
[名を呼ぼうと淡く開く口。 その動きが止まるは、囁きが伝うから。]
……ン、
[眠りからさめる前兆は一瞬寄る柳眉と短き音。 伏せた睫が小さく震え、瞼がゆると持ち上がる。 焦点あわぬ隻眼がぼんやりと頬寄せる人影を映し出す。 ゆっくりと形結び暗闇にあるフランシスの姿を見せる。]
フランシス、なんで……
[繋ぎとめるように彼の身体を抱くまま呆然と呟いた。]
(251) helmut 2014/11/28(Fri) 21時半頃
|
|
―― 少し、未来の ――
[右の目が映し出すのは泣きそうなフランシスの表情。 いつもより近い距離に途惑いながらも胸が締め付けられる。 謝罪の言葉に、はた、と隻眼が瞬く。]
――――……夢かと思った。 けど、夢じゃない。
[覚醒した意識は現実であると認識した。 ゆめだと思って、というフランシスの願いはきけないと 微か目を伏せ首を横に揺らす。]
現実、だからこそ、フランシスに触れたい。
[頬撫でる手に目を細めて 重なるくちびるに自らのそれを寄せる。 さしこまれる舌の裏をなぞるようにして絡ませた。 肩に触れる温度をじかに感じる。 シーツの下にある上体には他に纏う布はなく。]
(256) helmut 2014/11/28(Fri) 22時頃
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―― 少し、未来の ――
[確認するような問い掛け>>260に ふっと笑うように隻眼が緩む。]
ン、……俺が、フランシスに触れたい。 好きだから、触れたいし、――…
[抱きたい、喰いたい。 そんな欲望を声にしきれぬまま口付け交わした。 ぴちゃ、と絡みあう舌が水音を奏でる。 フランシスの囀りは甘くドナルドの心を擽った。 重なる手指の間に指を絡めて皮膚を擦りあわせる。 彼が乗り上げる形となれば、ギシと寝台からは軋む音。 上がる吐息と交わる唾液を飲みこみ、喉骨が上下して]
ずっと、こうしたかった。
[息継ぐ間に焦がれるような音色を零す。]
(266) helmut 2014/11/28(Fri) 23時頃
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―― 宿で ――
[フィリップが言う>>259を聞いて ドナルドは思案するように微か眉を寄せた。 フランシスの言う「こたえ」を考える。]
世界が広がればひとと出会う機会を増える。 鎖された世界にいれば、 フィリップとこうしている今も無かった。 お前さんとの出会いでも俺の世界は広がったし それを、嬉しいとも思う。
――…俺は、 そんな出会いを獣の衝動で失うのはイヤだから。 ひとでありたいと思うンだろうな。
[ぽつり独り言ちるように零して ジャムのせた乾パンの残りを口に運び胃を満たす。*]
(268) helmut 2014/11/28(Fri) 23時頃
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―― 少し、未来の ――
[呼ぶフランシスの声>>269に小さく頷き名を呼び返す。 吐息の間に熱感じる囁きが落ちて 隻眼はまた嬉しそうに細まる。]
――…そうやって願われるのも、またそそるもんだな。
[少しだけ意地の悪い音を滲ませ囁き返せば あかく艶めかしい舌の蠢きが感じられくぐもる音が漏れる。]
もっと、フランシスを感じたい。 ――…よろこばせたい。
[喉の宛がわれるかたさに甘く其処が震える。 ボタン外され彼の肌が露わになるさまにゴクと唾飲み。 繋がぬ手は徐にフランシスの下肢へと伸びて熱を探る。]
(275) helmut 2014/11/28(Fri) 23時半頃
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―― 少し、未来の ――
[窓辺からさしこむ月明かりが仄かな頬の赤みを知らせる。 艶やかに色香纏わせながらも そうして羞恥を滲ませる姿態が可愛らしくもある。 十歳以上も年上の彼に可愛いと思うのも好意ゆえで]
――…そんな声、聞かされたら 我慢なんて出来なく、なる。
フランシス――…、
[甘い声音と触れあう温度に自身も昂りみせながら フランシスの下肢に灯る熱をやわと撫で上げ 彼の下衣をずらす。
厚みある胸板に落ちる重み。 熱を弄ぶ手は腰へと回し支えるようにして体を反転させる。 ドナルドの隻眼に映るは寝台のシーツに沈むフランシスの姿。]
(285) helmut 2014/11/29(Sat) 00時半頃
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―― 宿で ――
[フィリップの視線と言葉>>273に頷く。]
広がったし、 これからも広がってくンだと思う。
[嬉しい、と彼の口から紡がれると 隻眼を細めて嬉しそうに笑った。]
俺も、二人と一緒で嬉しいよ。
[本当ならばラルフも含めて笑いあいたかった。 喪う存在を思いズキと胸が痛む。 ゆっくり進んでいきたい、とフランシスが言えば>>282 「そうだな」と同意を示しまたひとつ頷きを重ねた。*]
(288) helmut 2014/11/29(Sat) 00時半頃
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―― 少し、未来の ――
勝手に?
[微か首を傾げて問い掛ける響きをフランシスへと向ける。 に、と口の端を持ち上げて]
俺のせいなら嬉しいンだけどな。
[肌触れあわすだけでも感じる喜びは これまで自制し触れぬようにしてきた分だけ強く。 揺れる腰の動きに艶めかしさを感じ欲が高まる。]
フランシスを抱きたい。
[体勢を入れ替えれば月明かりの下囁いて 想い重ねるように肌を重ねあわせ 今度は此方から愛しき者に口付ける。]
(293) helmut 2014/11/29(Sat) 01時頃
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[視線が外れるもそのまま緑の双眸>>297を見詰め]
……なら、良かった。
[あの山小屋でフランシスへの想いを自覚してから 彼を己の手で歌わせたいという欲を懐いていた。 其れが叶ったと思えばやはり嬉しく。 重ね合わせた胸からは互いの鼓動が伝い 高揚するは己だけでないのだと知らせてくれた。]
――――……。
[頷きに誘われるまま顔寄せれば鼻先が重なる。 フランシスの双眸に己の姿映るを見るその隻眼にも彼の姿映り込み]
あァ、フランシスになら、全部やるよ。
[血肉さえも欲しいと望むなら――。 獣を飼うが故の思いを滲ませ貪るような口付けを交わす。]
(302) helmut 2014/11/29(Sat) 02時頃
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[赤毛に絡む指先の動きが フランシスに求めらているのだと思わせる。 言葉と仕草で伝えてくれる彼が愛おしく また牙が疼くを感じ、低く喉を鳴らした。]
――声も、くちびるも、甘い、な。 フランシス、……他も、味わわせて。
[願うくちびるはそのまま首筋へと落ちて 獣のようにぺろと舌を這わせその肌を味わう。]
(303) helmut 2014/11/29(Sat) 02時頃
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―― 少し、未来の ――
[高鳴る鼓動はもうどちらのものか知れない。 フランシスの呼ぶ声にゆると隻眼が細まる。 獰猛な獣を抑えながら欲に濡れた眼差しを彼の肌へと注ぐ。]
――…その声で呼ばれるのが嬉しかった。 そんな風に呼ばれるのをずっと夢見てた。
[五年堪えると思い続けていたのに こうして肌を重ねて良いのかという葛藤も無論あるが 欲は堪え切れぬほどまで膨れ上がっている。]
全部、――…欲しい。
[残る衣服を共に取り払い フランシスの膝を割るように己の片脚を滑り込ませる。]
(314) helmut 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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[あがる吐息の音色に、情欲を煽られる。 全てに触れたいと望みながら片手を腰の傍に置き己の体重支え もう片方の手でフランシスの身体をまさぐり肌をなぞる。]
どこも、甘くて、おいしい。 ――――……、
[食べてしまいたくなる、と思うを飲みこむは 失いたくないという思いから。 反る咽喉の、小さな尖りを口に含み舌で転がし]
もっと、声聞かせて、 ――…俺の為だけに、啼いてよ。
[吐息混じりのバリトンは切なく願い交わりを深めようとするけれど 髪握る手指に引かれるように一度動きを止める。 少しだけ考えるような間を置き 己の牙で口腔の粘膜柔く裂いて己の赤を口移すは フランシスに全てを捧ぐという想いの体現*]
(315) helmut 2014/11/29(Sat) 02時半頃
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―― 少し、未来の ――
[耳朶を飾るは保護者の祈り籠る耳飾り。 フランシスの腕を飾る紫水晶が淡い月明かりに煌めく。]
――…フランシス。
[幾度となく呼ぶ名はこれから先も数え切れぬほど紡がれる。]
愛してる。
[本当は一人前になってから言うつもりだったけれど 肌を重ね繋がる前に、 時間をかけ育まれた愛を*最愛の彼へと囁いた。*]
(320) helmut 2014/11/29(Sat) 03時頃
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