人狼議事


103 善と悪の果実

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視点:


[宛がわれた部屋は、ほとんどの調度が失われた屋敷の自室とは今や比べられることもできないほど
それは豪奢に、少女にはうつった。

慣れていないわけではない。
だからこそ

――だからこそ]


[柔らかなシーツに包まれても、灯りのない闇にくるまれても寝入ることができなかったのは
目裏に残る林檎の幻影のせいか。


そうして裸足のまま、ベッドを降りた少女が見るのは
焦がれていたグロリアの笑顔だろうか、
それとも―――       ]


 ― 夜、光の届かない闇の中 ―

[少女は目を瞑る。
闇を味方につけようと、恐れを押し込めようと静かに息をする]

 ………姉様

[掠れた声に気づいて、ナイトテーブルに置かれた水差しからコップに一杯、一気に飲み干して唇を湿らせた。
光が届けば、唇もまた、髪飾りと同じように健康な赤を放っていただろう。
今はただ、闇に沈むのみ]


―深夜・キッチン―

[足音を消すことも、息を殺す事も簡単だ。
僕の体には少し重い扉を開け、軋む音を何とかやり過ごす。]

 さあて。

[林檎を盗むか、それとも。
まずは護身の為にとキッチンへと歩き出す。
カタリ、かたりと探すのは刃物。
この体躯でも扱える程度の、果物ナイフを探して回る。]


[夜の空気は静謐さと冷徹さを含む。
夜着から伸びた細い素足は、床の冷たさに気づかぬまま絨毯に沈んだ。
積み重ねられた枕の横に置いていた、薄紅の褥。
目を覚まさぬように、ゆっくり持ち上げて、細く扉を開ける。

遠くで、何か音がした。
客室と厨房は別の階だろう。
音の発信源は分からずに首をかしげ、そうっと廊下を覗く]


[グロリアの部屋は客室の並びとは階が違っていた。
廊下を進み、階段に足をかけても、よく手入れされた家の、毛足の長い絨毯を進めば、足音は響かなかった]

 ……冒険してるみたい

[つめていた息を吐き出せば、小さな笑い声になって、闇へと消えていった]


[――見つけた。
凶器を服の中へと隠し、笑む。]

 あれを守る鍵は栄光の元にあるでしょうし。
 彼女の元に行くべきか…さて。

[行ったところで通してもらえるとも思えない。
直接、林檎の元に行ってみようか。
辺りを窺いながら、廊下へと出た。]


[たどり着いたグロリアの部屋。
薄紅を持つ両手に力がこもり、慌てて片手を離した。
そのまま扉に向かい、軽く叩く。

一回、二回、三回と]

 …姉様?

[小さな声に応えはなくとも、鍵のない部屋、ゆっくりと扉は開き、そして―――**]


―大広間―

 まずは下調べと行きましょうかね。

[パーティでは近くで見なかったそれ。
さて、と動く足は大広間へ。]

 ………おや?

[そこで気付く。
警備のものは居らず、大広間の扉には鍵もかかっていない。
違和感を感じながらも進むのは壇上。
ひっそりと息を潜めている禁断の果実に手を伸ばした。]


[『善と悪の果実』。
手に取る僕が見るのは、間違いなく『悪』だろう。

『善』など、生きるには必要ない。
偽として『善』を騙り、『悪』を貫かなくては。
この街で生きてなど、いけない。

そんな事を思い立たせるのは、これを手にしているからだろうか。
本当に―――]


 本当に、不思議な果実だ。


[この手に、この体に、その重みを確かめた。]


[警備もなく、鍵も開いていた。
無用心極まりなく、これが贋作でないとも限らない。
けれど、それならそれで本物として扱うのみ。
どうせ本物かどうかなんて、他の誰にも分からぬのだから。]

 これさえ手に入れば、後は何の用も無いんですがね。
 ……さて、どこに隠したものか。

[自室へと持ち帰るにはリスクが高すぎる。
僕はその林檎を、そっとどこかに隠した。]


―翌日・大広間―

 お集まりの皆様も、どうか静粛に。
 昨夜、何か物音などを聞かれた方はいらっしゃいますか?

[そしてふと、少女を見やる。
ナイフを探している間、微かな物音を誰かに聞かれていた可能性は無いわけじゃない。
それを探る言葉に、彼女はなんと返すだろうか。]

 ………貴女は昨夜、どちらに?

[彼女にしか聞こえぬよう、そっと言葉を添えて**]


【人】 双生児 オスカー

―喧騒を後にした、夜の自室―

[室内の灯りは、真鍮の台座に繋がった撥條が
骨格だけの羽根を結んでいるどこか郷愁的なランプシェード。
かちゃりと音を立てて分解される手元の部品。
眼窩に嵌った単眼鏡を、ランプの朧な橙の光に煌かせて
もう何年もそうやってきた手つきで、素早く組み立てる]

禁断の果実か、どんな味がすんだろうな。

[ぺろりと舌で唇をなぞり、せせら笑うような冷笑を刻む。
あの財物はおそらくとんでもない値段で売れるだろう。
さて、どうやって、掠め取ろうか。
備え付けの椅子に腰を下ろし
組んだ足を、鏡のようなテーブルに乗せて。静かに朝を待った]

(13) 2012/09/26(Wed) 07時半頃

【人】 双生児 オスカー

―翌朝―

ん、今、何か……?

[遠くで微かに聞こえた使用人の叫び声。
気になったのは、勿論禁断の果実。
収められていた大広間に向かう心算で、廊下へと出た**]

(14) 2012/09/26(Wed) 07時半頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 07時半頃


 ― 闇に沈む寝室で ―

 姉様…ごめんなさい
 起こしてしまったわね

[扉の開いた音か、廊下から吹き込んだ風のせいか
目を覚ましたグロリアは枕元のナイトランプに手を伸ばした。
柔らかな橙の灯りに照らされたグロリアは、化粧を落としてもその顔立ちに、表情に、内から滲み出る何かを漂わせていた]

 やっとお会いできたのだもの
 入っていいかしら

[許可を得れば、廊下よりも格のあがった絨毯の上を白い足がすべり、今度は音ひとつ立てず扉が閉まる]


[ベッドに浅く腰掛けたグロリアの隣へと促され、両手に薄紅を握り締めたまま慎重に腰かけた。
柔らかなベッドにバランスを崩した軽い身体はグロリアに抱きとめられる。

その心算はなくとも、ささやかな灯りによって床を滑る黒い影は、夜を共にする情の通じた二人のように重なり]

 ね?姉様…

[眠りから覚めたばかりの高い体温は緊張に冷えた身体をあたためてくれた]


 お願いがあるの

[グロリアの表情は、影になって窺うことはできない。
反対に少女の想いは、隠したいものまで全て、グロリアには見えていただろう]

 林檎…ね、私に下さらないかしら、って 思って

[整然とは言えない言葉の粒は、尻つぼみに小さくなり、影の中、きっとこちらを見ているだろう瞳に吸い込まれる。
グロリアは黙って、一回首を振った。
少女が眉尻を下げ、少しく俯くと口を開き]


 ………そうよ、ね

[グロリアの言葉に、少女は神妙に頷いた。
仕方のないことだ、わかりきっていたことだ、そう理解はした。
それでも

それでも。

その瞳に、光の届かない深海の如く濁った水を湛えた瞳に
灯った熱を、グロリアはただ黙って見つめていた]


[子供に対する侮りか、自らへの絶対の自信か。
感情の高ぶりをようやく瞳を隠すことによって抑え、少女はさらに身をよせた。両手をまわし、甘い声で名を呼ぶ]

 姉様… グロリア姉様

[柔らかな胸に頬を埋めた。
どこかねっとりとした、甘い香りを胸いっぱいに吸い込む]

 ずっとこうしていたいわ…

[母への甘えをなぞるように、少女は夢見るように呟いて]


 …―――大好きよ、姉様

[薄紅の褥から放たれた赤い蝶は、身体から細い影を伸ばし羽を広げた。
少女に誘われるまま、グロリアの白い首を目指し




―――やがて、赤い、赤い花が咲き誇る]


 姉様 ねえ、姉様

 ……痛くない?

[蝶は数度羽ばたき、また休む。
此処にとまっていいのだろうか?と首を傾げるように、何度も、何度も。
開いたままのグロリアの口からは、もう何の言葉も出てきはしなかったけれど、それでも少女は念を押すように何度も、何度も蝶を操った]

 …前よりは上手くできたかな、って思うのだけれど
 どうかしら…

[硬い輝きを放っていた赤い蝶は今、
濡れた紅を纏い、悦びの舞を踊る]


 大嫌いよ、姉様

[言葉とは裏腹に、力を失った身体を柔らかく抱きとめて
少しずつ薄くなっていく甘い香りと
濃くなっていく錆びた鉄のような、生々しい香りを思い切り吸い込んだ]

 ……賢い貴女は気づいていたのでしょうね
 けれど…知らないことだってあったのよ

[少女の覚悟も想いも、そしてその狂気に気づけなかった
それがグロリアの、栄光をその身で現していた彼女の命を奪った]


[赤い蝶は、久々の水浴びを終えると満足げに薄紅の褥へと戻っていった。
生命を失ってなお、美しい
――否、だからこそ美しいグロリアの身体をベッドに横たえる。
これだけのことが、幼い少女には一苦労だったが、愛情がなくても、熱に浮かされ赤く染まった少女は、笑みすら浮かべながらグロリアの髪を整えまでした]

 ……姉様 おやすみなさい

[目元に別れの口付けを落とし、ナイトランプを消せば
部屋は再び闇へと沈み、光がなければ赤もまた、輝くことはない]


[真っ赤に染まった夜着と身体を、グロリアの部屋に繋がる浴室で清め、少女は部屋に戻った]

 林檎、は――

 …駄目、眠いわ

[ひとつ、大きく欠伸をすると、幸福な子供の表情を浮かべベッドにもぐり込む。遮る者は、もう何もない。
あとはただ、手を伸ばすだけ。そう信じて―――]


 ― 翌朝、大広間で ―

 ……ずっと寝室にいたわ?

[嘘はついていない。
実際、夢も見ていない。魘されることも、幸せな夢も、何も見なかった。

昨日聞いた音は彼なのだろうか、と思いはすれど、子供が果実を盗むなど、と。自らを棚にあげた思考が先にたつ]

 ……ありがとう

[小さく礼を述べ、手を離すよう言外に促した]


双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 21時頃




嗚呼、永遠など、この世にあるはずもございません。

 


【人】 双生児 オスカー

[廊下を歩くうちに、使用人どもの焦った会話が聞こえてくる。
一つ、善と悪の果実が壇上より失われた。
一つ、狂犬が庭に放たれ、屋敷から出る事は出来ない]

やられた。

[足運びは乱れることなく、分厚い絨毯を叩いて廊下を進む。
ただ、ばりりと音を立てて奥歯を噛み締める感触が在り
莫大な価値を持つ財物に
先に手をつけられた焦燥が表情からは拭えない]

やあ、ミスター。
どうやら大変なことになっているみたいだね。
善と悪の果実が何処かへ行ってしまったんだって。

[昨日の宴で、ペラジーと話していた男を
廊下で見かける>>38と、そう声をかけてみた。
ただ一刻も早く大広間に向かう途中なので、
ほんの軽く、声を掛けるだけに留めたが]

(42) 2012/09/26(Wed) 21時半頃




"――――――…見ていた。"


例えば自室をそっと抜け出した、赤い蝶を携える少女。

例えば人の気配のない大広間、闇夜に紛れた一羽の烏。


"蛇"は警備を誘惑し、甘い甘い毒を盛る。


きっと哀れな被害者は、今朝には何の記憶もない。


舞台さえ整えれば、劇が始まると知っていた。


【人】 双生児 オスカー

[見覚えのある髪色が視界で揺れている]

ああ、そう言えば。

「ただ一拍。溜めた呼気を吐き出せば、
山間の霧が晴れるように
表情から焦燥の色が、徐々に消える」

よう。

[耳朶を撫でるように低く抑えられた声は、
廊下の果て、白いローブの後姿に届くだろうか」

(48) 2012/09/26(Wed) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

[唇より紡がれる朝の挨拶。
耳に鳴る微かな衣擦れの音は、
髪で揺れる黒蝶の、羽擦れ音を思い起こさせる]

ああ、朝だな。
人の居る所じゃ眠れないのは相変わらずだ。

[酷薄な笑みを向けて、名前を呼ぶと。
彼女、の浮かべる普段と同じ微笑みを
ただ目蓋に焼き付けて]

ペラジー、お前か。

[視線を前に固定したまま、歩き
彼女と肩を並べるように、隣へと進む。
身長差はほんの僅かになった。170cmと167cm。
目を向ける事も無い、主語も無い会話は未だ通じるだろうか]

(53) 2012/09/26(Wed) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

そう言ってたな。確かに聞いた。

[返ってきたのは、ある意味予想通りの答え。
彼女の声に滲んだ響きが、耳朶を軽く打ち据えて
繊月の様にごく薄く、唇を歪める。
それから、わざとらしく億劫そうに溜息を吐いた]

俺じゃない。同じことを考えてたとか笑えんぜ。
あんなきらきらした、禁断の果実だ。
ほんの一回、弄らせてくれって頼む心算だった。

[否定の言葉を告げて、首を傾げる彼女に視線を戻す]

(62) 2012/09/26(Wed) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

蛻の殻か、蛇の抜け殻ぐらいは落ちてて貰いたいね。
ああ、行くぞ。

[視線につられるよう大広間に頭を巡らし、頷く。
にこやかなペラジーの表情を見て、付け加える]

見つけたらな、適当にバラしちまおうぜ。
どうせ殺られてるんだろ? グロリア。

[自分の流儀から想像して。とある試金石]

全部そいつのせいだ。

[悪魔のように犬歯を剥き出して、吐き捨てた]

(64) 2012/09/26(Wed) 23時頃

オスカーは、そのまま大広間へと歩みを進めるだろう。

2012/09/26(Wed) 23時頃


【人】 双生児 オスカー

嘘じゃねーよ。

[だが言葉短く返す声音は砂漠のように無味乾燥だった。
一回、こちらの手に渡れば、もう返さないだろう。
借りるというのは、奪うことと同意義だと、
彼女もよくわかっているはずで、その遣り取りが可笑しい]

約束ね……。したことねぇけど。
それぐらいなら、”護って”やるよ。ちゃんと見せろな。

[詐欺師同士の約束なんて、滑稽だ。
飴細工の菓子ほども形を留めていることなど無いはずなのに。
その時は、深く考える事もなく、そう嘯いた]

(72) 2012/09/27(Thu) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

[お揃い、言葉の印象と事象の差異に
内心苦笑が漏れたのは、秘密だ]

確かにそれが一番簡単だよな。

[無邪気な笑みに瞠目して、破顔する。
怪しい人を全て壊すという思い付きに
微笑を湛えたまま、言葉を付け加える]

だが、それは、俺もペラジーも込みでだろう。

[怪しい人を全て壊したら、
最後に立っているのはだれだろうか。例外は無い]

(74) 2012/09/27(Thu) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

ごめんな、邪魔しないんだよな。

[発せられるのは穏やかな声。
裏腹に、氷柱のような視線で、彼女を一瞥すると]

手に落ちてきた
あの林檎は、一体どんな味がすんのかね。

気になって気になって、夜も眠れない。
とっておきを頼むかもな。

[ さ あ 始 め よ う か ! ]

命がけの鬼ごっこを。

[壊すなら、壊される可能性もある。
昂揚を抑えた毒の滴る笑みを、薄くなった仮面で隠し
大広間で失われた果実を探す輪に加わるだろう]

(76) 2012/09/27(Thu) 00時半頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 01時頃



 だって…姉様はもういないのに

[小さく、小さく零した言葉はトニーの耳に届いただろうか]


―深夜の大広間―

[蝶が舞い、赤の蜜を吸う一方で。
僕は黄金の林檎を手に入れた。

あれはまだ、大広間の中にある。

部屋を彩る植物の飾り。
この屋敷を象徴するかのような黄金の林檎たち。
その中にひとつ、忍ばせた。
木を隠すなら森の中、果実を隠すなら同じくだ。]


 もう、いない…?

[届いていた言葉。
蝶のように走り出した少女。
そして栄光の死。

――彼女が、グロリアを?

もし、そうならば。]




 ―――ふふ。
 
 


[そこには蛇もいたのだろうか。
そして昨夜のように、見ていたのだろうか。

林檎を盗み出す、アダムを。

果実を啄ばもうとする、烏を。]


[少女は秘密を守りきることに無防備だ。
感情を押さえつけることも苦手だ。

欲しいから、奪う。
邪魔だから、壊す。
善も悪も、自覚はしていない。
ただ、欲望に忠実な、心を知らない蝶のような存在。

この狂気が始まったのは何時だったか―――]




 …―― ふふっ

 


[まるでそれは、わざと聞かせているような推理。
撹乱したいのか大広間を外す言葉を用いて。

本当はすぐ傍にある。
ただ誰も、気付いていないだけだ。

足元に転がる林檎のどこかに、“それ”があるだなんて。]


[見られていることにも、聞かれていることにも気づかぬまま]

 そうだわ

[人影のない、廊下の途中で手を合わせた]

 早く…あの子をつけたいわ

[黒い蝶もいつか羽ばたくのだろうか。
それとも蛇に呑まれてしまうか。

軽やかに少女が廊下を進む頃、
薄紅の褥に眠る蝶は、乾いた血で黒蝶に*成った*]


[左手が凶器に沿う。

ふつふつと湧き上がるこの感情が何なのか、分からない。
不明瞭で、だからこそ、消してしまいたい。
僕は怯えているのだろうか。

あの、おどおどとした彼のように。]


双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 21時頃


[警官が去った後に大広間へ辿り着いた蛇には、
烏の落とした推理を直接拾う機会はなかったが。

けれどざわめく人々の言葉端より、
彼が話していたことは伝わるだろう。


…あの夜、まさに林檎へてをかけた、
他ならぬ彼の言葉を]


【人】 双生児 オスカー

―大広間―

[争う刺青の男と夕闇伯を見て、柳眉を持ち上げる。
失われた善と悪の果実は、誰がもいでしまったのだろうか?
無垢を失い、欲望を得る。金銭的な価値観こそ至上。
そのはずなのに。少しずつ少しずつ
当然のようにあった日常を、世界を、侵食していく。
それはまるで不治の病にも似て]

……………っ。

[死神が蝋燭の炎で戯れるような、冷笑を浮かべると。
薄氷の下に破滅と悪夢、愉快さを封じ込めた上を、
摺り足で歩くような、奇妙な昂揚が僅かに肩を震わせる]

(151) 2012/09/27(Thu) 22時頃

【人】 双生児 オスカー

[ペラジーの黒蝶が鈍く煌く様に
目蓋と瞳の隙間を薄く細め、口角を可笑しそうに持ち上げた]

初めての約束って、なんだ。
まるで御伽噺( 別 の 世 界 )で口にするような台詞だな。

[まさに楽園のような、そんな世界。
言い様が可笑しくて、仄暗い瞳をギラギラと光らせる。
いつも飢えて、奪って、殺して、騙して、騙された子供の頃。
そんな過去の様を髣髴とさせる眼光のまま、クスクス嗤い合う]

そんときは、きっとただの腐った土塊になるだけさ。

[何処へ行くか、ただ口をついて出た言葉を短く答えて。
誰にも省みられない黄金の林檎はさぞ滑稽だろう]

俺もだよ、ペラジー。

[懐かしさが籠もった声音で愛しげに名前を呼んで、
拒まれなければ、黒蝶の傍の艶褪せた髪を、その唇で擽った]

(152) 2012/09/27(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

ああ。今は学者だったな。
とっておき、か。

[何かを考えるよう瞳を一度閉じると、
ポケットから垂れている懐中時計用の真鍮の鎖を
指で引っ掛けて、時計を取り出し時間を確認する]

行こう。今夜。

[ぎちぎち、ぎちぎちと
耳障りな不協和音を奏でながら歯車は歪に回り続ける。
彼女が小さな少女に声を掛ける様を見送って、踵を返した]

(153) 2012/09/27(Thu) 22時半頃

…そう、昨日の夜。


――――――…栄光(グロリア様)へ、永遠のお別れを。


[見開かれた瞳は、やがて力を失った]

 ………姉様、とても柔らかかった
 あたたかかった

 …今は きっと    冷たくなってしまったのね

[諦めたように呟いた後、
意思を確認しようと顔を見たがる。
少女は蛇の意図を知らず、それでもまだ、無防備なままだった]


【人】 双生児 オスカー

[翼のように視界に広がる黒髪。
耳に擦れる、連鎖する硝子の破砕音]

大丈夫ですか? 夕闇伯。
お怪我は……ああ、血が出てますね。

[机に背を打ちつけた夕闇伯へ気遣わしげな声が掛かる。
傍に寄るとしゃがみ込み怪我の具合を観察して、溜息の後
相手の男を睨みつける様子の夕闇伯を見て、
使用人と共に、手を貸す仕草]

おや。

[絨毯に落ちたスティレットをちらりと見れば]

どうぞ。

[そっと摘み上げた短剣を、夕闇伯へと差し出した]

(159) 2012/09/27(Thu) 22時半頃

【人】 双生児 オスカー

どうかしたのかい? ミスタージョセフ。

[怪訝な声で名前を呼ぶジョセフの方へと顔を向ける。
ただ微かな吐息を漏らして、
夕闇伯を気遣う表情から刹那、氷塊で出来た笑みに変わる。
グラスの氷が解けるように、直ぐに薄らいで其れは消えた。
ジョセフの漏らした呟き>>158を耳にして]

このミスターが、グロリア様を?

(165) 2012/09/27(Thu) 23時頃

【人】 双生児 オスカー

[辺りに向けられた刺青の男の威圧的な眼光>>167
もし自分の所へ回ってくれば
柳に風と微苦笑を湛えて軽く受け止めると]

へえ、そっちは無事だったのか。意外だね。

[自分たちの流儀なら、幸いとばかりに
踏み荒らし、乱暴に摘み取って、打ち捨てていくだろう
そんな感想を抱いて、嘆くように微かに呟く]

やはりどう考えても禁断の果実が目的か。

(173) 2012/09/27(Thu) 23時半頃

【人】 双生児 オスカー

[緋色の雫が未だ細い河のように僅かに伝う短剣を返す。
彼の美しい髪に遮られて、
夕闇伯と視線が交差することは無かった。>>170
内心笑みを刻む理由は、胃に競り上がる僅かな熱か。
ただ、彼が机に寄りかかり身を起こすと、そっと離れた]

(174) 2012/09/27(Thu) 23時半頃

【人】 双生児 オスカー

ごもっとも。

[ジョセフの言葉を肯定すると、肩を竦める。
他の二人の厳しい視線に晒されて
情けない悲鳴を上げる彼には少し好感を抱いた]

ただ、緊急事態だからね。
果実は楽園から姿を消し、女主人は殺害された。
庭には病に侵された狂犬が居て、殺害犯と同衾中。
これで日常の朝を求めるってのは、中々厳しい注文だよ。

[穏やかな声で諭すように]

朝食にブラックプティングは如何?
なんて、今聞いてくる人の方が怪しく見える。
ちょうど今の、ミスタージョセフの様にね。

[しょぼくれた、のくだりには、喉の奥で笑みを鳴らして。
否定の言葉で声を荒げる彼>>175に、指を突きつけた]

(177) 2012/09/27(Thu) 23時半頃

【人】 双生児 オスカー

[もう元には戻れない>>166、との言葉を耳にすれば]

楽園の禁忌を破った人間は追放されたんだっけ。
そして禁断の果実を齧ったものは必ず死ぬようになった。

[それでも、燦然と輝く芳醇な果実に人は惹きつけられた。
深い事情は聞かないまま、
ただ美しい姿と声だけが既知の、元歌姫へと呟く]

代わりに何を得たんだろう。善悪の知識?
もう戻れないと知った今でも、後悔は無いのかな。

[沸き立つような純粋な好奇心を感じさせる表情を向けて]

じゃあ、ね。

[夕闇伯が場を去った後、続くようにその場を後にするだろう]

(180) 2012/09/28(Fri) 00時頃

【人】 双生児 オスカー

―廊下―

女の子、ねぇ。

[歩きながら、口をもごもごと動かす。
口笛でも吹きたい気分で、顔を冷笑の形に歪めると]

ジャラッ

[歪んだ口元、尖った犬歯、そして、差し出された舌。
その間から覗くのは、どこで手に入れたのか
美しい水晶のカフス釦が、ただ薄明かりに煌いていた]

(188) 2012/09/28(Fri) 00時半頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/28(Fri) 00時半頃


【人】 双生児 オスカー

[上機嫌な様子で、水晶のカフス釦を眺めると
光へ透かしたり、高名な職人の精緻な細工を確かめた。
蒐集家の夕闇伯が身に着けていた物だ、極上の品に相違無い]

高く売れるのは間違いないな。素晴らしい。

[右手のポケットには真鍮の懐中時計。
左手のポケットには屋敷内で盗んだ宝石類が幾つか。
そして懐には、昨晩分解して整備した、愛用品が収まっている。

撃鉄の先端に燧石が据えられた時代遅れのフリントロック。
撃鉄、当たり金、火皿は色褪せた銅の輝きを保ち
銃把と共に精緻な唐草模様が象嵌されているレトロな物。
少し変わっている部分といえば、銃身が三つあることだろうか。
鉄条を束ねたように
緩く螺旋を描く銃身は、同時に三発の弾を吐き出す。

足音は聞こえない。
ただ、余分な荷物を持っているせいか
ちゃらりと響く移動音を立てながら、夜を待った**]

(203) 2012/09/28(Fri) 01時半頃

双生児 オスカーは、メモを貼った。

2012/09/28(Fri) 01時半頃


[赤い意思。
殺戮の匂い。

突き付けるのは、異端者を見る眸。

重ねるのは。
重ねるのは。

僕を知った人の眸。
僕を造った人の眸。]




…貴女様が望んでくださるのならば、

私は兄にでもなりましょう。


このような、下賤な浅黒い肌でも許されるのならば。


…貴女様が望んでくださるのならば、

私は。


―――――…御守りしましょう。

レディ・ポーチュラカ。







 ……――――僕をみるな
 
 
 
 
 


 兄様………?

[手の中の蝶は、同じ血を吸うことはない。
震える手は、震える唇は]


[小さな呟きは、鈍く光る銀色の運命を絶つ。
赤の殺意をもってして。
どちらかの命をもってして。



濡れた烏の、
塗り潰された黒の、
重ねた血の、
背負う罪の、

眸を開ける頃、世界は“楽園”に変わっているだろうか―――……**]


 ……ええ

[守られることになれた少女は、花のように笑う。

家族を失い壊れた少女は
けして取り戻せない欠片の幻影にすがる他ないのだ――**]


[本質は、望まれるままに]

[共にも]

[男にも]

[女にも]

[兄にですら]


[脱皮を繰り返す蛇は、己というものがまるでないように]




…けれど、確かに、手に入れたいものがあるのだ。


  


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