人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:





    [じわり]





 [血のにおいが広がる]


     




[ぱちり、と響いたのは扇の音]

 


【人】 懐刀 朧

― 大広間へ ―
[表座敷を出て、零れそうになった吐息を飲み込むと、
常と変わりない表情で音無く広間へと歩む。

久方ぶりの花祭、それはこの身に馴染んだ催事で、
しかし一人で祭へと訪れるのは初めてのこと。
気を抜くと常の其れが憂い貌に変わりそうになるのは
先程の目隠しの花との話も一因にあり、
このところ夢見が悪く眠りも浅いというのが理由であった。
その所為で疲れが早く溜まるようにも感じて宜しくない。
欠伸も共に飲み込み気を引き締め直すと、
まんまるの笑い声の聴こえる場所へ。]

(3) 2010/08/03(Tue) 01時頃

[届いたのは生殖管理センターからの密書
 ……知己からの手紙としか取れないそれには
 暗号で、この祭りが繁殖の場であると
 確定できたとの知らせ。

 青年はそれを受け取れば……大儀名聞は揃ったと
 ……あの人を殺した獣を狩るための……
 常の笑顔とは違う暗い笑顔を作る]


…あぁ、そうか。

[思い出したのは血塗られた記憶。
 あの椿の花は主の下へたどり着けるはずもないのだと。

 何故ならば…

 白い指はそっと、帯の上からするりと己の腹をさすった。]


[そして、使用人を装った密偵は、別に封書を差し出してくる。]

 ごくろう……

[人気のないところで、それを開け、中を確かめる。
 それは、この花祭がクロであることを告げたものと、今回の仕事の相棒の名があった。]

 ふん…そういうことか。
 化けたものだ。

[そして、見終わると、耳裏に貼り付けておいた管理センターから支給された通信装置を起動させる。]


雑草はどうせ、腹の足しにでもするつもりなのでしょう?

[勝手知ったる慣れたる事と、醜い主催に囁いて。]

あぁ、噂のみ聞く空蝉の君も、ただの空っぽであるのならあなたの脂肪に変えてしまいましょうかね。


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 01時半頃


[広がるそのにおいは、密やかにけれど確実に
じわりじわりと白を朱に染めていく]

  ――…愚かなこと。

 
 私を宴に呼んでおきながら、愉しめと。


[硬質な少年の声でなく
艶を帯びた、色香含むこえ。
パチリと
脳裏で響く音に僅か意識を向けた]


 さて

[それから聞こえるもうひとつ]

 ――…其は誰が事ぞ?


[年経ても衰えず、更に容姿が艶を増すのは。
 花上がりの分際でここまでの地位に登りつめたは。

 こうして祭に花を添えながら、子を欲しいと乞う貴人達のために胎を貸していたからゆえか。
 一人食い、一人産むそのたびに、色香を艶を増していく。
 それはまるで、遠い昔に死に絶えた男の対たる生き物に近づいていくかの如しこと。]


[主を持たない花は、主のかわりに上司を得る。
 チャールズの死の現場、無残に食い荒らされた身体
 それを目撃した青年、センターの人々、
 隠蔽される事実、
 復讐を糧にその事実へ必死で追いすがった。]

[その結果が、現在である]

 ……刷衛殿……?刀を取りにいけず申し訳ない
 寝すぎて時間を失した。
 それに昼間は運んでもらったそうで……
 重ね重ね申し訳ない。

[包帯は便利だ。その下に通信器具を取り付ければ
 気付けるものはいないだろう。]


…食うには頃合いの柔らかさではあろうがね。

[隠した扇の裏側、呟く声は微か]


種をつけぬ花など、肥やしにしかならぬ事。

[く、と喉奥で哂うは声なき声。]

新しく、面白いものが来るというのは、そなたの事か?


[噂は半分が真実
半分は彼らが見た幻

身に宿る其れを
少年自身自覚の無いまま飼っている。

多彩な芸は全て種付ける相手を引き寄せるが為
花は
ときに牙を剥き、生を喰らう]


【人】 懐刀 朧

[歌っているのは庭で月を見ていた幼き花。
ほうと聞き入ると>>13あまりこのような場所では
聴くことのない言葉遣いに黒檀が一度其方を見た。

目が合っても、一度瞬き見つめるだけで
視線は直ぐに他の場所へと向かう。

本郷の不快そうな顔を常通りの面持ちで見返せば
霞へ、本郷へとと機嫌よく酌をするまんまるに一礼をする。
まんまるの主催を苦手と感じるのは
艶やかな面差しの霞と似たところを感じているからなのか
こういった場で花ではない己にも、
時折気まぐれに触れようとするところ。

今は酌で手が塞がりそのようなことはなかったが。
好みの者を訊かれても、今は黒檀を細めるだけ。]

 ――…まだ、始まったばかりだ。

[麗しき鳥の囀りの後、芸を披露する花はどれか。]

(20) 2010/08/03(Tue) 01時半頃

 なるほど、寝すぎか。
 まぁ、いい。

 しかし、この場がクロとはな。

 とりあえず、今は気になる件がある。

[そして、明の件を打ち明ける。
 主を探す花がいると、しかし、その主は、居所がしれぬ。管理センターのデータの場所も不在だということ。]

 考えたくはないが、
 その主が巻き込まれた可能性はある。

[しかし、明自身がもうこの世のものではないことには気づいてはいない。]


 ――さて?

[吐息混じる短な応え。
暗く翳りを帯びた冬色の瞳を細め、薄く哂う]


 まこと申し訳ない。
 ……ただ、これで私が太刀を求める理由も
 さらにお解かりになったでしょう
 獣が牙をむくならば切り伏せるまで。

[人狼病発症者はまるで人ではないといわんばかりに]

 ……アケノシン……の主ですか……
 確かにこの豚狼の屋敷に
 あのような儚げな花を
 活けたまま放置は無用心すぎますね……

[同じく儚げな花が
 既にこの世のモノではないとは知らず]
 
 ともあれ、今日の宴がすみ次第そちらの部屋へ向かいます
 


 なるほど、太刀が必要な理由ね。
 なれば、やはり選んでもらわなくてはならないな。

[宴が終われば訪ねる旨は了解する。]

 精々色っぽく来て貰おうか。


             ふふ、冗談だ。

[そんなからかいの言葉も添えつつ。**]


【人】 懐刀 朧

[此度の主催は本当に、
毛色の珍しいものということばかりに重点を置いたようだ。
桜色の花にはもう一度目を向けただろうか。
黒檀が其方を見る前に、知る花主から声を掛けられる。]

 …本郷、

[緩く首を傾ぐと結った髪が揺れた。]

 如何した。
 花に怯えられでもしたか。

[花ではなく、花主に向かう姿に揶揄を飛ばす。
実際目の前の男は機嫌が良くない顔をしていた。
承諾の頷きを返すと隣へと促す、
杯にはまだ酒が半分残っていた。]

 ―――…あまり、楽しめていないように見えるが?

(32) 2010/08/03(Tue) 02時頃

 ええ、飛び切り切れ味の良いものを
 選ばせていただきます。

[続いた言葉には小さく哂う]

 そちらこそ、艶やかにお待ち頂ければ
 太刀の分抱いて心地よく致しましょうか?

[口調こそ畏まったものだが、こうなれば花と主ではなく
 仕事仲間。冗談に返す冗談も大概だった*]


【人】 懐刀 朧

[霞の花主としての振る舞いを見るのは初めてのこと、
煽るように花達へ言葉を送る姿は他の花主と異なる。
ああいう振る舞いができるのも、霞自身が花であったから。
その姿に口を挟むことはなく、高嶺はというと
霞が気に入った様子の鳥の姿をとっくりと眺めた。]

(45) 2010/08/03(Tue) 02時頃

───……。

[聞こえる言葉達に、僅か眉をひそめた。

本郷の家は、家系として狼憑きの血筋である。
親から子へ、子から孫へ。孕み、孕ませ、其の血の恩恵によって
裏社会でも表社会においても高権力者の立場を一層濃くしてきた家だ。

ただ、次の当主の性は、判明しない。
酷く不安定なのか、誰もまだ

答えを、知らない]


[歩むたびに響く痛みは、少しずつ少年を染めていく。
じくじくと響く痛み、滲む朱
与える悦びを、知っている。
交える悦びを、知っている。
黒い塊にしか見えぬ彼を
翳った暗い瞳はしっかりと映している]

 ――私がこの身を使ったなら
 海に巣食う魔物の唄でも
 安宿では味わえぬ舌技でも披露してやれるがの。

 ふふ……ふ

[たとえ少年に自覚は無くとも
生まれながらに、立派な男娼であった。
この時代で望まれぬ子が何処から出てくるのか
――…元を辿れば少年の血族に行き当たる。
血を受け継いだ親に放り込まれた花の為の学園は、良い餌場。
記憶の無いまま、幾度ひとを魅了してきたか
そうして作られた噂の真相を、少年自身知りはしないけれど]


【人】 懐刀 朧

 …ふ、くく…
 本郷に怯えて、他の花達が一向に歌わない。

[例年とは異なり随分と大人しい花達の姿を、
本郷の所為と言って笑う。都合がいいのは同じで、
高嶺の飲む杯からはなかなか酒が減ることはない。
楽しむだけの祭ではない、その言葉には黒檀を細め
本郷を見る。この男もまた、家の名を背負う花主。
其処に揶揄を入れるほど高嶺の名も愚かではなく]

 ―――…まだ、わからん。

[花にあまり興味を示さぬ態の花主にそう言って。
丁度見ていたのは、迦陵の方であったか。]

 ……花祭で化ける花も多い。

[それだけの数、祭と花を見てきているから言える確信の言。
ただ、>>52怒声が聞こえると笑みを零して]

(57) 2010/08/03(Tue) 02時半頃

【人】 懐刀 朧


 咲く前に萎れる花も、同じ数あるが。

[それは、広間にいる花に向けた言葉であったか。
ロビンの毒言にも、セシルの怒声にも
高嶺は文句を言わず常と同じ色で其れを眺める。

パチン、パチン。

脳裏に響くのは隣の男がよく鳴らす、剪定の音だ。]

(59) 2010/08/03(Tue) 02時半頃

【人】 懐刀 朧


 ―――嘘か真か…たまに、化ける。

[桜色の動きを止めに行く本郷の言葉を一度止めたもの。
笛の音と舞に黒檀を細めて楽しそうに笑う。
それは本郷の、動きに。
呟くと杯を僅かに傾ける。琵琶の音に目を伏せた。]

(78) 2010/08/03(Tue) 02時半頃

【人】 懐刀 朧

[共に杯を交わす相手がいなくなってしまった。
杯から酒が減らなければまたまんまるが近づくだろう。
本郷の行動は面白かったが、それは面白くない。

笛に、歌に、舞…若い花達を置いて
意識が向かってしまうのは同じ場所にある筈の琵琶の音。
零れそうになる吐息を抑え、立ち上がる。]

 ――…如何した。

[訊いたのは窓際の花達へ。
華月の手を、ロビンが跳ね除けるのは見えた。]

 …祭の席で、随分と騒々しいことだ。

(83) 2010/08/03(Tue) 03時頃

【人】 懐刀 朧

[一度、跳ね除けられた華月の手を見た。
それから、俯く花の姿を見る。眼鏡は何処へ行ったか。]


 ロビン、


[俯く花に向ける言葉に、優しさの色はない。]

(93) 2010/08/03(Tue) 03時頃

【人】 懐刀 朧



 ―――…部屋に、戻れ。


[常と変わらぬ落ち着いた声で一言、其れだけ言う。
其れへの返しを待つように、その姿を見下ろして]

(94) 2010/08/03(Tue) 03時頃

【人】 懐刀 朧


 …此処は"花"の祭の席だ。
 此処に在っていいのは、花と花主だけ。

 ――…"子供"が居ていい場所ではない。


[それは、暴れる花にも聴こえるように 大きく。
買い言葉を返す花に、溜息を零すこともしない。]

 ……花の名を捨てるというのなら、部屋に戻れ。
 ――…花であるのなら、此方で酌でもしろ。

[怪我をしていようが、関係ないと背を見せて。
それだけ言うと華月を見てから席へ戻る。
桜の色も、秋色も、それでもまだ駄々を捏ねるようなら
その時は高嶺の名は、二つの花に剪定を入れるだろう。]

(101) 2010/08/03(Tue) 03時頃

 「此処は”何”のお祭りか」か。
 知ったような口だなロビン……

[歪む口元は酷薄な哂い。
 彼が獣だというのならば……]


…余計な事を、外に流すな。

[それをこちらで呟いたからにはそれなりの理由もある。
霞のほうを僅かにらんだが、結局はため息に変わった]


【人】 懐刀 朧

[ロビンの言葉に、少しばかり眉が寄る。
俯いた時とは打って変わったその貌に不穏なものを感じ、
何故だかわからぬが、子供相手に軽く睨む形にもなったか。

桜の色は如何動くか。
気を遣ったのか、此方に来る華月を見る。
溜息は飲み込んだが、気難しい貌を変えることまでは
できず、けれども差し出された盃の手妻には黒檀が瞬く。]

 ―――…水ならば、もっと有難かった。

[潜んだ声で、そう呟く。
元々下戸であり、今は少し疲れていたから。]

(115) 2010/08/03(Tue) 03時半頃

 ひとの裏も見えぬものに、意味などわかるまい。
 ――存外に、小心よの。

[恐怖と怒りと羞恥
憎しみ、悔しさ、幾つもの波に呑まれ
小さな冬の白はあっという間に攫われて――――

朱が言の葉紡ぐに至った経緯など、話してもせん無い事。
擦れ混じる声音でからかいの言葉を送った**]


【人】 懐刀 朧

[途中から演舞を見ている余裕などなかった。
止めに行った本郷と桜色がどうなったのかも。
セシルのロビンを呼ぶ声は聴こえてくる。

器用な真似だ、華月が新たに出すグラスに
感心するように魅入ってから浮かぶのは笑み。]

 ……今のは、一体何時汲んで来たのだ?

[離れぬまま真水を出して見せた花に不思議そうに呟いて、
気を緩めた所為か、それは憂いの混じる笑みになった。]

(128) 2010/08/03(Tue) 03時半頃

[さて、餌食に喰らわれたは、虎の親か虎の子か…。]


【人】 懐刀 朧

[真水を半分まで減らすと、他の花へと謝る桜の色を見た。
花主達には謝る理由が彼にはないのだろう。
その姿をらしい、とも思い、しかしロビンを追わぬ姿には
感情だけで動く性質ではないことも知れるか。

哂う少年の消えた方を見る。]

(143) 2010/08/03(Tue) 04時頃

懐刀 朧は、ランタン職人 ヴェスパタインを見る。変わらず、高嶺とは対照的なその姿に黒檀を細め。

2010/08/03(Tue) 04時頃


[霞の言葉にふと思い出す。
虎の主を食った時には、花は食われた男のそばには居らず。
ただ、つまらぬ食事であったことしか覚えていない。
味はまあ、それなりでもあったが]


【人】 懐刀 朧


 ――…他にも、未だあるのか?

[華月へと問うのは他の芸の話ではなく、
違う手妻もできるのかという話。
宴席を楽しむもの達を一度眺め、本郷の姿を仰いでから、
真水が全てなくなると高嶺の姿は大広間から消えていた**]

(150) 2010/08/03(Tue) 04時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 04時半頃


[途中、すごい眼つきで退席したロビンに向けられる感想。ちいさく、なるほど、と呟いた。]

 確かにあの物言いは特殊だな。
 花なのに、あそこまで花らしからぬのも不自然といえば不自然だ。

 折りあらば、話してみるかね。

[顔で逃げられなきゃな、と付け加えつつ…。]


【人】 懐刀 朧

― 大広間→ ―
[>>153目が合う本郷には黒檀を細めて返してやる。
其れを労いと取ったか揶揄と取ったかはその花主次第。
真水を飲み干し部屋を出る時にはまだ華月や鵠は
芸を披露していなく桜色もカンバスを広げていなかった。
此度はつくづく、花の芸を見る機会を逃している。]

 ……お前は、今回も暢気なものだ。

[>>174常と変わらぬ男にはそう言葉を残す。
棘が乗るのはその花主を八つ当たりの対象にしたからだ。
男はこの喧騒の最中どう花達を見ているのか。
男の言う通りに此度も冷やかしなのか、
それとも高嶺が言ったように探しているのか。]

(176) 2010/08/03(Tue) 07時頃

【人】 懐刀 朧

[誰に行き先を言うわけでもなく広間を出る。
出て向かう場所があったというのも事実、
けれどもそれ以上に広間にいることが
窮屈と感じたからというのが一番の理由。]

 ――――……、

[ずっと堪えていた溜息が、長く落ちる。
広間を出る時に眼に入ったのは
同じ顔の花主が坊主の花主にしな垂れていた仕草。
頭のどこかでは解かっていても、花の霞を見るのは久しく
其れは思っていた以上に堪えるものがあった。]

(177) 2010/08/03(Tue) 07時頃

【人】 懐刀 朧

[>>179今の高嶺にその冗談はあまり笑えるものではなく、
にやける美しくない顔を黒檀が常よりきつく睨みつけた。]

 ―――…なら、花に何を求める?

[言い捨てて出る筈だった言葉を続けたのは、
男が花に求めるものに興味を抱いたから。
買うかもしれないと刷衛が言うと黒檀が瞬いて見る。
座った男を見つめるのは何時もよりも少し長かった。]

 ―――…そうか、

[ハッタリかもしれぬ、しかし買うかもしれぬ。
ハッタリでも長く花を持たぬこの男に言わせたのだから、
此度の花にはやはり何かがあるのだろう。
相槌を返す顔は、珍しく嬉しいものを見るように笑んでいた。]

(181) 2010/08/03(Tue) 07時半頃

【人】 懐刀 朧

[長い溜息は一度だけ、部屋を出ると深呼吸をし
背筋を伸ばせば常の高嶺の姿へと戻る。
足音無く歩き出すのは慣れぬ花達の室の並ぶ場所。
後ろからしゃらりと音鳴らして翔ける姿が横を過ぎると]

 …お前、

[迦陵をそう言って呼び止めた。
雛鳥が好意を向ける月の花主と同じ顔、けれどもロビンを広間から追い出した花主を雛鳥はどのような瞳で見るか。]

 ……ロビンのところへ向かうのだろう?
 …私も向かう。――…案内してくれ。

[高嶺が向かう場所もまた、哂った少年のところ。
迦陵は是と頷くだろうか、それとも拒むだろうか。
どちらにしても迦陵はロビンを放っておけぬ。
しゃらりと音の鳴る方へと向かえばその場所に辿りつく筈。
話すことが叶うかは、また別の話にはなるが。**]

(183) 2010/08/03(Tue) 07時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 07時半頃


 花、らしからぬか。

[花のありよう、あるべき姿も人それぞれ
 深く追求するでなく、ふぅん、とかえし]

 ああ、彼の言の意図が黒かどうか
 お互い確認しよう
 ……なんだ、顔に傷でもおありで?


[顔に傷、と言われて噴いた。
 そうだったと、こいつは眼を隠してやがる。]

 ああ、それはもう酷い傷だ。顔全体がひしゃげてやがる。この世のものとは思えんぞ。

 ほれ、見たくなったか?

[下品な笑い声]


 それは、まことなら下手な花より
 人の記憶にも残ろうぞ。

 ……そうだな、まことかどうか確かめてやろうか?

[まるで子供に良い子にしろと脅す風だ。
 なれば、此方もからかう様に
 売り言葉に買い言葉を花で笑いながら返して]

 それとも、触れて見聞でもしようか?
 その傷が何処まで刷衛殿を覆うものか


 さすがの花だな。
 ならば確かめてみるがいい。

 見ずに我の醜さがわかるほどなら、
 俺はこの顔をなお、愛おしく思うことにしよう。

[こいつは面白いといった口調で。]

 まぁ、潜入で助けがいれば呼べ。
 わかっているだろうが、力もそれなりにあるぞ?

 まずは刀か。
 ではのちにな。**


 己の醜さを愛でるか?
 なかなか面白い趣向よ。
 触れてつまらぬ顔ならどうしてくれようか

[こちらもクスクスと愉快気に哂い零す]

 ……私を運べるほどにははわかっている。
 研ぐに慣れても、切るに慣れぬなら逆に呼べ。
 獣狩の舞なら幾度も舞った。

[主の好んだ武舞の動作は、
 時に太刀を、時に鉾を獣の血で赤く染め上げた]

 退屈な宴はもう座した、適慮向かう

[舞台の上にいた時、興が乗ったのは本当だが
 こうして狩に思いをはせればそれは色褪せて
 包帯の奥、紅が更なる朱をと*瞬いた*]


つがいで飼うのが無理ならば、共に血肉となってもらうも一興か。

それならば、彼岸でも共にあれようて。
主にはぐれた花の如く、迷い出る事もなかろう。


【人】 懐刀 朧

[かた、と音がしたのはロビンと迦陵の話す最中か。
構わぬと、表情を変えずに承諾した鳥の子の後を
歩いて追っていた高嶺が二つの花まで辿り着いた音。
黒檀の髪には手妻の花が仕掛けた悪戯が気付かれず揺れていた。]

(228) 2010/08/03(Tue) 12時頃

懐刀 朧は、小さな花達が話をしているのなら区切りまで邪魔はしない。震えた花を見る。

2010/08/03(Tue) 12時頃


 この手を離れて行くならば
 たれかの元へたどり着く前に

 そう、いっそその翼を手折り――縊り殺してしまえばいい

[少年の自覚は無きままに
浮かぶほの暗い朱]


【人】 懐刀 朧

[二つの花の話をちゃんと聞いていたわけでもない。
腕を組んでその話が区切られるまでを待っていると、
話し終えたのか紅石榴を揺らす雛鳥の姿。]

 ―――…、

[高嶺もまた、自ら人に触れようとはあまりしない。
しかし部屋を出て行く雛鳥の頭には手を伸ばし、
慣れぬ手つきで一度だけ撫でて離した。]

(242) 2010/08/03(Tue) 13時頃

【人】 懐刀 朧



 ……翔けて追った友まで突き放すか、

[そう言葉にしたのは雛鳥が去ってからだ。
口調は常と同じもので黒檀はロビンを見る。
見える紅にはきつく眉を寄せた。]

 ………そうやって、何処まで逃げる。

[問いかけるのは花にではない。
目の前の、子供に向けるもの。]

 ――…何が、そこまで頑なにする…?

[花主は、謝りに来たわけでも迎えに来たわけでもない。]

(244) 2010/08/03(Tue) 13時頃

【人】 懐刀 朧

[子供、と自ら口にする姿には黒檀を細める。
一度紅を見てから、それを気にするように
視線は其処にばかり向かってしまい、
ロビンの表情はわからない。]

 ―――…そうだな、色々言い足りぬ。

[途端に纏うは硬い甲羅、
言いに来たのは最後の忠告なのかもしれず]



 ……何がそんなに、気に入らぬ。

[まずは思ったことを、そのまま訊ねた。]

(249) 2010/08/03(Tue) 13時半頃

【人】 懐刀 朧


 ……これだけ嫌われてしまえば、
 これ以上は下がりようがないから此方も楽でいい。

[気に入らぬものを聞くと黒檀を細めて。
口調は少し幼くも聞こえたか、本当にただの子供だ。
つく溜息は呆れたような響きにも聞こえただろうか、
実際は目の前の少年の紅の色に向けたもの。
その色は―――…苦手だ。

少年へと近づくと、有無を言わさず抱え上げる。
引っかかれようが、噛み付かれようが下ろしはしない。]

(257) 2010/08/03(Tue) 13時半頃

【人】 懐刀 朧

[上質の白橡の衣に紅が染みていく。
ゆっくりと眼を閉じてから、開いて歩き出す。
歩きながら紡ぐのは抱く子には恐怖で聴こえているかは
わからないが子供に言い聞かす為の説教だ。]

 …気に入らぬものを今更好きになれとは言わん。
 だが…気に入らぬと、愚弄することだけはやめろ。
 お前が――…ただ、愚かになるだけだ。

[高嶺の花主が大広間で憤ったのはそれが理由。
愚弄するなと憤り、怒声を上げたセシルの姿は、
花主と花祭を愚弄しているように高嶺には見えた。
辿ればその元凶に居たのは、この子供。]

 どうあっても背を向け続ける者に、
 届かぬ手を伸ばすものなど居ない。
 お前が…前を向かねば、何時かは全て消える。

[言いたいことは、そこまで。一息ついて。]

(259) 2010/08/03(Tue) 14時頃

【人】 懐刀 朧


 お前は、手折れぬ花だとそう名乗った。
 ならば…、花であることからは逃げるな。

 ――…前を向いて、今一度花になれ。

[そう言ったところで、表座敷に着くだろうか。
屋敷の者を呼びつける。
寝床の用意と、傷の手当てができる者も。]


 ……眼鏡の支援は、してやろう。
 早いうちに作らせ、お前の手に渡るようにしてやる。


[言葉を止めて、恐怖に固まる子供を下ろした。]

(262) 2010/08/03(Tue) 14時頃

懐刀 朧は、門下生 一平太の姿には気付くことはなく表座敷へと入り。

2010/08/03(Tue) 14時頃


【人】 懐刀 朧

[下ろしたその手がロビンに伸ばされることはない。
其処までを、高嶺の花主は少年に許さない。
少年の告白に、黒檀は緩く細められ]

 ……此処は、花祭。
 此処に招かれている以上、今のお前の姿は"花"だ。

 此の先…お前が"花"と名乗るか、
 それとも"草"と名乗るかは、自分で選ぶこと。

 友の好意を弾く勇気はあって、
 知らぬ者の噂を聞き流す勇気は持てぬか?

 ………後は、お前が選べ。
 ――…私は高嶺の花主、其処までは甘やかさん。

[両腕を抱く姿にも手を伸ばすことなくそう告げて、
白橡の羽織を見下ろす、点々と染みる紅に
ひっそりと息をつく花主の顔色は、少し失せていた。]

(270) 2010/08/03(Tue) 14時半頃

【人】 懐刀 朧

 ―――…それだけよく口が回れば、
 それは立派な技だとは、己で思わぬか?

[小さく息を吐き、失せた顔色のまま笑い]

 長く引き篭もっていた者に噂噂と何度も言うな。
 私は噂になど興味は無いし、
 此度の他の花主にも、似た考えの者はいよう。

 ――…もう一度だけ言う。
 花祭に呼ばれたお前は、此処では"花"だ。
 逃げる口実ばかり探さず、
 一度向き合ってみろ…周りと、己に。
 それでもと未だ言うのなら…後は、好きにしろ。

[深呼吸をして、屋敷の者に眼鏡のことを頼むとロビンを見て]

 …熱が引くまでは、休め。

[そう言って、表座敷を後にする。]

(276) 2010/08/03(Tue) 15時頃

懐刀 朧は、背に掛けられた言葉を聞き取るほどの余裕はなく、表座敷を後にする。

2010/08/03(Tue) 15時頃


【人】 懐刀 朧

[何故ロビンにそのようなことを言ったのか。
それは深い理由ではなかったのかもしれない。
行く末を決めるのは、高嶺ではなく其の花自身。

表座敷を出て長く息を吐いてから、
身に纏う紅を脱ぎ去ろうと結んだ前紐を解こうとする。
なかなか上手く行かずに小さく零れる舌打ち。
ちかちかと、脳裏で紅が点滅しはじめる。
まずいな、と独り嘯いてきつく眉寄せたまま眼を閉じ
"其れ"が遠のくのをじっと、待った。

数年前から続く"其れ"は紅を見た時によく起こる。
長く治まっていたのに最近はまた夢に見ることも。
聴こえるのは雫の鳴る音、映るは赤と白の二つ。
実までは成りきらず、赤が黒に染まったところで落ち着いた。

ゆっくりと、深呼吸をして浮かぶのは憂いの苦笑。
ロビンへの言葉は多くが己に返るものでもだった。
虚栄を張っているのは…誰だろう。]

(287) 2010/08/03(Tue) 15時半頃

【人】 懐刀 朧

[イアンに話しかけられたのは、顔色も少し落ち着いた時。
覆わぬ姿に緩く首を傾げて其の色を見つめる。
想像とは大きく異なる―――…赤の瞳。]

 ……もう、外していいのか…?

[血の点々とついた白橡を纏ったままそう訊いて。
散る花の舞台は見ている余裕がなかった、
楽しいと言う言葉が聞こえればそれはよかった、と。
そう言葉を返すがどうも違和感が拭えない。
それは目の前の青年に、包帯を外したその姿に。]

 ――…先程は見逃したから、次は楽しみにしている。

[風に当たりに行く姿にそう言って違和感拭えぬまま見送る。
見送る貌は、また憂いの混じるものになっていた。]

(289) 2010/08/03(Tue) 16時頃

懐刀 朧は、零れ落ちそうになる溜息を飲み込むと、姿勢を正し着替えをしに一度部屋へ戻る。**

2010/08/03(Tue) 16時頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 16時頃


[遺しておきたいものと
食らってしまいたいものと

己の感覚にとってそれらは違うもの]

…傍に置くに値しないなら、ただ食えばよいまでの事。

[そうして、生きているのだから]


[屋敷の構造を把握しながら
 通信を介し、雇い主であるセンターに
 極秘裏で屋敷の封鎖と
 豚狼を捕らえる手はずを整えていく。]

 ――シュレーゲルは今は宴で最後の愉しみといったところだ
 彼を狩るのも任せてもらおうか?
 ……わかってる、情報を吐くのなら殺さぬよう自重する
 


[打ち合わせる間、聞こえる声は愉しげに
 さて、今度の狩りでは幾つの獣を狩れるのか*]


 ん?

 仕事熱心だな。
 ああ、ヘマをしないのならやってくれ。

[そして、少し間をおいて]

 そうだ。殺すなよ。


 ……何故……?
 人に害なす獣、殺すのが当然であろう?
 害をなして殺されぬなど……
 
[聞こえた声に返すのは心底わからぬと言う声]

 獣を殺さねば、獣に殺された人々の無念は晴らせん

[低く告げる声は*暗い*]


 なるほどな。
 言いたいことはわからんでもない。

 お前はお前だしな。

[暗い声に少し、声はまっとうになる。]

 じゃあ、言い直そう。
 殺されるな。
 身体だけじゃない、心もな。

[そして、しばし沈黙したあと]

 とっておきを貸してやるから。

[そう告げた。*]


…肉を。

[食らいたいと願う。
あのように追い立てられては、たまらない]


[子を為して大成するか、食い殺されるか、二つに一つ。
 それゆえ高嶺を名乗れぬ花は、2つと居らぬ高嶺の花と。]


…食ってみたい男でも、見つかったか。

[不意に投げてみる声。
特に目的があるわけではないが。
花祭に出入りする関係、
あの人食い花とは何度か面識もある。

当然、共に"食事"をしたことも、だ]


…乾様も、お父上同様…血は争えぬようで。
このまま色に狂うなら、容易に手の内に落ちましょう。

[嬌声に混じって聞こえる囁き声。]

良い体つきをしておりますし…寺にて節制しておられるのなら、味の面ではあなたのお気に召すのでは?


乾?
…ああ、あの色坊主の。

[小さくわらう。
引き締まった、と聞けば幾らかは
興味があった]

脂身が多いのは好かん。


わたしは悪食ですから…脂のしっかり乗ったものも嫌いではありませんよ。
それに…祭りにて喰らうはただのエサではないのですから。

[子息を送り込んできた家のいくつかは秘密裏に、その子ではない世継ぎを望んでいる場合もある。
 当人たちはおそらく知るまい。]


[熱が身を侵食していく
満月が
近い

少年は夢うつつ
真っ赤に染まった先を垣間見る]


 肉を――…喰らい、種を植えつけて


[裏の路地で
望まず生まれ、捨てられる子供たち
この世界に何故、底辺と呼ばれる其れ等があるのか
知っている
知っていた]


 壊す
 
 この世の理

[遠くに会話を聞きながら
さらに深く、夢の奥へと堕ちていく**]


…わかっている。

[食うだけではない。
その言葉がどういう意味なのか]

…ああ、もうすぐか。

[さざめくような声。
もうすぐ、またひとつ人喰らいの花が咲く]


【人】 懐刀 朧


 ―――……理由……、…?

[>>295新たな花主は要らぬとはっきり口にした花が、
祭に参加をした目的を果たしたとそう言う。
其の姿は哂っていた少年とも被ったか、
赤い眼の花があまりに美しく笑うから…
少年の時同様その言葉の意味を聞き返せない。

魅入る赤の色は白橡の布に散る色にも似ている。
其れは、人を狂わせる色だ…
惑わされそうな其の色に黒檀を少し苦しげに伏せれば、
漸く赤眼の花から眼を逸らすことができた。]

 …お前は…

         ……名は、なんという…?

[笑む理由を訊けぬまま去る背に訊けたのは、
先程訊きそびれていた花の名だけ。]

(321) 2010/08/03(Tue) 20時半頃

懐刀 朧は、記者 イアンの背を暫く見た後、部屋へと戻る。

2010/08/03(Tue) 20時半頃


【人】 懐刀 朧

[月はまんまると呼ぶにはまだ僅かに欠けがあり、
しかしあと一夜も待てばその色は満ちるだろう。

――…昔、月の日を楽しみに暮らしていたことがあった。
黒檀の髪が短く切り揃えられていた幼い頃の話だ。
身なりも、食事も、寝床も、学ぶ作法も全て異なる同じ顔と
自由に会うことが許されるのは月に一度この日だけで。

『…隠れて、隠れて、』

霞の手を引いてはそう言い隠れ鬼の真似事をした。
離れる時間が惜しくてどちらも鬼にはならぬから、
二人で隠れる場所を探すだけの隠れ鬼の意味を為さぬ遊び。]

(323) 2010/08/03(Tue) 20時半頃

【人】 懐刀 朧

[自室へと戻れば新たな麹塵の羽織が用意されたが
あまりあの大広間へと戻ろうという気にもなれず。
そのまま休もうかと思った高嶺の心を変えたのは
従者に指摘されて気付いた黒檀の髪に咲く紙の花。]


 ――…ふ、
 …これは一体…何時の間に…?

[ひらひらと揺れる蓮の形に、
薄い笑みとも憂い笑みとも異なる笑みが自然と零れ。
その蓮の花を部屋に大事に置くと、再び高嶺は広間へ向かう。]

(324) 2010/08/03(Tue) 21時頃

【人】 懐刀 朧

[大広間には同じ顔と坊主の花主はもうなく、
花は、花主は誰がその場に居ただろうか。
広間でまず惹き付けられるは紅い月の絵、
何時置かれたのか、誰が描いたものか、
戸口でとっくりそれを見つめた後に
元の席へと戻ると、花達へと口を開く。]


 ―――…何か、見せれるものはないのか…?


[芸が見たいと、そう言えば見せる花はいるだろうか。
花が動けば麹塵を羽織る花主は、薄く笑い其方を見て。*]

(326) 2010/08/03(Tue) 21時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/03(Tue) 21時頃


 ……イアンの心は主が亡くなった時に、
 既になくなっております。

[ぽつり、そう零せど、すぐに小さく笑って] 

 なんて……殺されるようなへまはいたすまい。

[取って置きのの言葉には嬉しそうに笑みが零れる]

 ……殺すな等とおっしゃるから
 太刀を拒否されるのではないかと危惧しました。
 今、受け取りに参ります。
 お時間よろしければ、部屋にお帰りください


懐刀 朧は、頬杖つき其れだけかと煽るような瞳で鵠を見つめれば、白鳥はどのような舞を見せるか。*

2010/08/03(Tue) 21時半頃


ああ戻る。
だが、こころはな、なくならぬよ。



それにそういうことを奴は望まないと思うがな。
[それはさりげに、実は知っていること、告げた。]




 ……なくならなくても……いりません


 それに……主の真意は今となってはわかりません……

[高峰の言葉同様に、主の意思を推測する言葉へは
 そうとだけ零した]


 ――其は、幾多の言霊
 其は、この世ならぬ鳥のうた
 それから

 其は、この私よ 

              愚かなロビン

[つかの間の歌は
途切れ

脳裏で
哂うこえが

する]


 そうか。
 じゃ、しばらくは、俺に預けておけ。

 仕事中は、以心伝心しておかないとだからな。

[さらりと]


…………

[預けておけといわれて、はいそうですかと
 言えるほど人に甘える性分でもなく
 仕事も絡めば露に拒絶するほど頑なでもなく
 返事に窮して俯く]

 ……先程触れて確かめるとも
 申し上げましたし

[そう言って自分が軽口で交わした約束を
 律儀に守ることを口にしながら話題をそらした]


[親は天性の誘惑者だった。
何故彼が裏町に居たのか、知る事は結局無く
教わった事といえば満月の夜毎行われる――

多才な芸妓を持つ花と
その稽古を身につけたのは少年なれど
型どおり
譜面どおりの所作
毒花咲かずしては凡才に留まる

噂のロビンは、少年の内で眠る朱いろの花
芽吹くときは、もうあと僅か]


 お前は、本当に正直なんだな。
 まぁ、いい。

[冗談交じりの件を、また新たに口にしたときは、小さく息をついて…。]

 無理せずともよい。
 俺なんぞ見なくても触らなくてもよい。
 お前の手と目を大事にしてやれ。

[一途な花というものを感じている。]


 ……そのように、育てられております

[主を知っているならば、主が信仰する神と教義
 それも主を通して知っているだろうと]

 ……無理を、しているつもりはありませんが……

[大事にしろ、そう言われても
 大事にする意味を失っている青年は
 頷くも否定も出来ず
 また返事に窮しそれだけを零す]


 ああ、そうだな。お前は何も悪くない。
 亡くした主のため、すべてを込めていくのは、花として幸せなのかもしれん。

 ああ、そのとおりだ。

 余計なことばかりを言ってすまないな。
 まぁ、気にするな。

[本当に見えぬのならば、だが、
見えて見ぬのなら、それは、何かが違うと思った。

 そして、その事実は、ひさびさに気分を落ち込ませるものだったが、気にしても仕方ない。]


 …………はい。

[眼前の仕事仲間の口にする言葉に
 青年は何度も返事を窮し]

 ……例え、あの人が望まなくても
 それでも私の咲き方です。
 私が選んだ以上、私が悪くないとは申し上げられません
 ……が、おっしゃるとおり幸せだとは、思います。

[それでも、外を眺める刷衛を紅で見据えながら
 静かにそうと告げて

 例え己が目を塞ぐ様子が
 他者の気を塞いでも……己に積はないとは言わないが
 曲げることはない]


[ふと、こちらを見ているのに気がつくと]

 おまえ、見ないといっただろう。
 見たのなら、笑え。

 見たのなら、貸した代償は払ってもらうぞ?

[今度はふざけた声になる。]


 ……見なくとも触らずとも良いと仰られましたが
 見るなとは、触るなとは仰っておりますまい?

 何故……?何故笑いを求めますか?
 眼が二つあり、鼻が一つあり、口が一つある
 皮膚があり、眉がある…けれど笑う要素が何処にありますか?

 ……それでも、笑えと言うならば笑います
 代償をと言うのならなんなりと。

[ふざけた声にはそう、紅を細めながらも
 座る刷衛を真摯に見詰た]


 お前、結構屁理屈な花だな?
 あれもさぞかし扱いにくかったろう。

[またおどけたように、かつての旧知にそう同情するようにわざと言う。]

 ああ、目と鼻と口がついている。
 歯はむき出しで、毛穴はでかい。
 目は落ち窪んでて、鼻はつぶれているさ。

[そして、くくくっと笑う。]


[様々な考えの合間に思うことは多々あれど]

…何の騒ぎだ?

[鼓膜に強く響く音に、誰か理由ひとつ知らぬものかと。
笛の音であるということは、よく解るのだけど]


 まぁ、代償も冗談だ。
 心持たぬものを抱いても虚しいだけだしな。




 まぁ、安心してあれを思って剣を振るうといい。
 ちゃんと見守ってやろう。

[喋っている間も、きっと顔を触る手には、少しだけ心地よさげ。]


【人】 懐刀 朧

[白鳥が事切れる笛の音。
演舞が始まり、そして終わるまで。
終わって三度拍手を送る間も煽るような瞳は変わらない。
多く賛辞の言葉を向けるわけでもなく、
3名の花を見る目付きは高嶺の花主のもの。]

 ―――…吹け、

[次をと華月が言うのならば、そう言って舞台へと送った。
窺い見る夜光と眼が合う、薄く笑った花主は
自ら舞おうとしない花を責めることなく、ただ見つめ。]


[聴こえた悲鳴には再び舞台へと。
華やかな手妻を見せて笑む花が見せる新たな一面に、
黒檀はゆっくりと細まる―――…面白いものを見るように。]

(380) 2010/08/03(Tue) 23時半頃

 御存知ありませんか?
 チャールズも普段は温厚なれど
 神学と言うなの論争の場では名うての論客
 ……床では伽話の変わりに艶もない論戦に遊んだものです

[そう言って少し紅が遠くを見て
 それから現在へと焦点を合わせる]

 刷衛殿はそれで刷衛殿です。
 そしてその眼は刃脈を真摯に見つめ、
 その歯は熱される釜の前でも怯まず結ばれ
 熱から守るため身体は汗を毛穴から流し
 その花は上質な鉄を香りからも見極める。

 右に倣えのモノばかりが良きもの等馬鹿げている
 形なぞ様々だからこそこの世は面白いのです

[己が欠点をあげるような刷衛の笑いに
 そう返してから、心地よさげな刷衛から
 指を離し戸口に向かう]


 心がなければ楽しめぬ御仁ならば
 そればかりは、満たすことが出来ず申し訳ございません。

[ゆるりと戸口に向かいながら笑って]

 ……ありがとうございます
 ああ、そうだ……明日の宴までには
 封鎖と根回しは終わるとのこと。
 明日の宴には告発をおこないます。
 お見守りよろしくお願いいたしますね。


 なるほど、
 じゃ、その屁理屈は、あれ仕込みか。

[そして、泣く笛の音は己にも響いたか。]

 本当に、普通の花祭にはないものがここにはあるな。

[そして、また考え込みつつ…]

 あの月瀬も紅い月を描いていた。
 あと、月のつく名前もなんと多いことよ。

 やはり、まんまるは早く捕らえて何かを吐かせるべきだな。


【人】 懐刀 朧


 ――…あまり宴の席に合う演目ではないな。

[最後の事切れる音は先程と同じようで、異なる者。
演舞とはいえ目の前の舞台で二つ、命が消えた。
呟く声は文句を言いつつ楽しげな色が乗る。

夜光はどうか、後に続くか。
肩を抱く姿を眺め、無理に舞台へ行くことを強いはしない。]

 ……何を想って、
 歌い…奏で、舞うのだろうな…花達は。

[呟くのは花主にはわからぬ花の想い。
演舞の最中は無心であろう、
興味を抱くのはその無心となる前後のこと。
答える声は、あっただろうか。]

(382) 2010/08/03(Tue) 23時半頃

 ああ、頑張れよ。

[戯れに誰かを抱くなどということは、
 昔ならば喜んでいたか。

 だけど、年齢を経れば、それも、また、心なければ、終わり虚しくなる。]

 ああ、見守ろう。
 くれぐれも、用心だけはしろ。

[そして、去りいく花を見送った。]


これもまた、おもしろき音色よ。

[返す言葉は気怠げに。]

宴席はまだ続いているようだけれど…今少しは身を休めたくてね。
[ひとときの淡い眠りだけでは消えぬ甘い余韻に、今は酔うばかり。]


 ええ。12の時からの主ですから。
 なにもかも、あの人の名残です。


 ……趣味の悪い豚狼なれど
 この趣向は悪くありませんね
 ……狩の舞場まで提供なさりますし

[月と獣の病の関連性を思い
 刷衛の言葉に狂狂と赤を細めて]

 豚狼への尋問はお任せいたします。
 ……刷衛殿も御用心を


[聞こえた音、ふたつ]

 この身宴に在らずして
 知り得る事叶わぬが

[病の元は、いま此処に。
硬い蕾が人食い花に化けるまで、動けずに居る]


 先刻の
 夜光の音とはまた違う

 食欲そそる音――…嗚呼、私の目覚めは

 満月は、未だか**


あぁ、月が…満ちる、ね。

[くす、と微かに笑う音は、蕾が花咲く時を待つ。]


 まぁ、こんな男を食おうとはあまり思わないだろう。
 大丈夫だ。



 それに俺は死ぬ気は全くないんでな。

[とそこまで言ってから…。ああ、と何かを思い出す。]


…まったく。

[慾深い花達だと思えど、己もまた変わらない。
喰らいたい。月が真円へと近づけば近づくほど

喰らいたくて堪らない]


[イアンが部屋を出てしまってから、その言葉は届いただろう。]

 明之進という花だが、
 俺の友人の花でな……。

 こんなところにいるはずがないんだが、なぜかいる。

 そして、俺を主と呼んでいる。
 肝心の主には連絡がつかん。
 不思議でならん。

 口外して、その明がきちがい花呼ばわりされるのはたまらないので、このことは誰にもいうな。

 知っているのは、白鳥と本郷のみだ。

[何かその件でもわかれば教えてほしいと告げた。]


 勿体無いことを

[小さく笑って零すのはそんな言葉]


 ええ、刷衛殿はこれからも素晴らしき業を
 振るっていかなければなりません。
 研者が血に溺れてはいけません。
 ですから死地には赴くことなきよう。

[廊下を歩きながら答え、
 もう一つ届いた話には、ふむりと思考する]

 花が主を違えて呼ぶですか……
 あの儚い花がなんらかの策略でそうするとも思えませんね…

 わかりました。なお気にかけながらも
 何方にも申し上げません。
 本郷殿と白鳥…鵠ですかね…は知ってると…


【人】 懐刀 朧

[夜光が舞台へ行く、顔を上げて。
その貌は怖気の乗るものだったけれども、
自ら挑む姿には好ましいものを見るように
口端には緩い笑みが浮かび]

 ―――…見目は麗しいのに、
 揃いも揃って頑固でケチな花達だ。

[答えを見せぬ花二人には、そう言って文句を言う。
その裡は様々、そのようなことは承知。
それでも知りたいと思うのは高嶺の花主としてか、
それとも違う何かがそう思わせるのか。]

(392) 2010/08/04(Wed) 00時頃

【人】 懐刀 朧

[似たようなことを同時に言う二つの花に
少しばかり考えるように黒檀は伏せられる。
売り言葉に買い言葉、にはならず二つの言葉に
文句の声は返ってこなかった。]

 ――…なんだ、もう聴けぬのか?

[拗ねる華月には、そう訊いて。
夜光の演舞が終わる、本郷との会話を思い出す。
―――…祭で化ける、花は居る。
目の前の花はどうなるか。

そんなことを考えていたら、本郷が戻ってきた。
迎える顔は常と変わらぬものだ。
花祭の席で、花と花主が共に居るのは当然のこと、と。]

(405) 2010/08/04(Wed) 00時半頃

【人】 懐刀 朧

[本郷が近くに座ることを気にはしない。
まんまるは酒で潰れて転がってでもいるのだろう。
演舞が終わった中、すぴょぴょと男の寝息が聞こえ]

 お前の天下一の口の悪さよりかは、幾分マシだ。

[折角の本郷の良心を打ち砕くような言葉を返す。
近くに来たということは、何か話でもあるか。
そんな視線を本郷へと向けてから見るのは辞そうとする花。]

(415) 2010/08/04(Wed) 01時頃

【人】 懐刀 朧


 ―――…華月、

[名を呼ぶ。
此方を見たのなら、黒檀が細まった。]


 ……使う茶器の色は白だ。
 種類と茶葉が判らぬ時は、鵠に訊け。


[暗に茶を淹れろ、と。
口にするのは、使い走り紛いの言葉。
先日――…鵠へと告げたものと同じもの。]

(417) 2010/08/04(Wed) 01時頃

【人】 懐刀 朧



 ……今でなくとも、
 祭の間ならば、何時でもいい。


[茶汲み、其の言葉が何を意味するか、
それは華月は察するだろうか。
本郷や天満月を気にする姿に笑みは零れて]

(424) 2010/08/04(Wed) 01時半頃

懐刀 朧は、しょげていた儚き花の姿も見えると、黒檀が一度そちらを仰ぎ。

2010/08/04(Wed) 01時半頃


【人】 懐刀 朧

[華月の返事を聴くと黒檀はもう一つの花を見る。]


 ……鵠、


[もう一人の花の名。]

 …使う結い紐は檳榔子染、
 飾りは要らん、鈴の音も私には不要だ。

[華月とは別の、使い走りを鵠にも告げる。
訪れるのなら祭の間、と言葉をつけて]

(435) 2010/08/04(Wed) 01時半頃

【人】 懐刀 朧


 ―――…高嶺の名を欲するのなら、
 それを持って、一度私の元へ来い。

[二つの花へ。
それが、傍らの本郷からの進捗の答えにもなるだろうか。
ぱちん。
成ったわけではない、けれども剪定をする。
花主が名を呼び選んだのは、二つの花。]

(438) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 懐刀 朧

[先代ならもっと器用に選んだだろう。
そしてこのような花は、決して選ばなかったはず。
脳裏で聴こえた音は、今度は近くではっきりと。
本郷を見ると、随分と平たい眼をしている。
零れそうになった言葉は、飲み込まれた。]

 ―――…?

[不思議そうに儚き花を見る。
此方に怯えるような其の仕草は記憶になく]


 ……主は、見つかったか?


[そう訊いた。]

(445) 2010/08/04(Wed) 02時頃

【人】 懐刀 朧

[花二人からの返事を見ると、本郷の姿を眺めた。
進捗、問われた言葉をそのまま返す。
目の前の男は何かを見出しただろうか。]

 ―――…それが高嶺だ。

[本郷からの言葉にはそう返した。
高嶺の花は、高嶺の花。
高嶺は一輪だけにあらず、先代は多くの花を囲っていた。
それと同じ形を当代が取ることになるのかはわからない、

ゆっくりと、息をつく。]

 …少し、疲れたな。

[言葉が、零れる。
休むことにしようかと呟く貌には憂いの色が浮かんだ。]

(459) 2010/08/04(Wed) 02時半頃

【人】 懐刀 朧


 …あの年頃のものにはどうも、嫌われるな。

[逃げるような儚き花に、
花の名を保留している少年を思い出して呟く。
華月と鵠に今それ以上を話しかけることもない。
んぐ、と干琥珀を押し込められれば喉を鳴らし
本郷を睨み上げるが、気遣いだと言うことも判る。
子供扱いを厭うことなく貰った干琥珀を口に含んだ。]

 ……馬鹿言え。
 そのような脅し、一生気が抜けなくなる。

[まんまるになどなってたまるかと一つ文句を返し
先に広間を出て行く本郷を見送る。
一度、言葉を零した後は広間を出るまでは
溜息も憂いの顔も見せることは無く。

広間を出る前に華月と鵠を見る姿は高嶺の花主のもので。]

(469) 2010/08/04(Wed) 03時頃

【人】 懐刀 朧

[高嶺が二つの花を剪定したという話は、
其の内屋敷の中に伝わるのかもしれず。

けれども花は未だ、成ったわけではない。

花主は、花達は其れを聞いてどのような反応を見せるだろう。]

 ―――……、

[月が、満ちていく。明日になれば全て満ちる。

『明日は、会える』

月の日を楽しみに暮らしたのは二つが共に在った時まで。
―――…満月の時には何かが起こる。
隠した同じ顔の花が摘まれていった日も…、
先代が、潰れた実のように変わった日も。

黒檀を静かに伏せる、浮かぶ憂い…感じる負い目。
重く伸し掛かるのは過去の罪にか…それとも、高嶺の名にか。**]

(473) 2010/08/04(Wed) 03時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 03時頃


[眠っているとは知らず]

 高嶺が鵠と華月を摘もうとしているらしい。
 さて、これをどう見るか。

 高嶺はもう少し、慎重に剪定をする男に見えたがな。


 ―――…んぁ?

[聞こえた通信機器をとうした声
 意味もわからず返した声は眠そうな声だった]


 寝ぼけてやがる。
 それとも色事の最中か?

[くくくと笑いつつ…。]


 ――……かんぴょーまき

[敷布にまるまるロビンに添い寝中と
 言いたかったらしい。
 うとうと眠る青年は聞こえた笑いに答えた]


 かんっぜんに寝ぼけてるな。
 かんぴょう巻もってこいってか?

[そして、かんっぜんに勘違いした。
 大広間の食事の中にかんぴょう巻があるかどうか探している。]


 えーっと、かんぴょう巻あったけど、切れてないな。
 まぁ、あとでもってってやっから、端っこから咥えて食ってくれよな。

[声は多少エロくなった。たかがおっさんだった。]


[違う][違うのだが]

 ……………はら、へったぁ…………

[宴で酒しか口にしなかった青年は
 若い食欲には勝てず
 夢うつつにそう反応した]


 ……うん、そーする、あり、がと
 おもて、ざ、しき、ロビンにも………
 
[えろい含みにも気づかぬまま、
 ぼんやり頷いて笑みながら礼を溢して]
[まだみぬ干瓢巻きを夢にみつつ、
 また眠りは深くなり次にかえるは寝息ばかり]
[半分以上寝てる青年にくわえさせたら
 *寝ながら食べそうだ*]


 表座敷な。
 他も見繕ってもってきてやらぁ。

[と一応言ってるけど、食べながらだった。
 片や寝ながら、片や食いながら。


 だけど、それでも仕事はちゃんとやるつもりである。**]


[そして散った花のあとに咲くのは
生あるものを惑わせからめとる、毒の花]

  我こそ
 巷に流れる噂の花

 月夜に、艶やかに咲き誇る――私の名はイビセラ。

 愚かな駒鳥は、もう要らぬ**


[月の光に当てられて、思いは胸を焦がすのみ。]

あぁ…このまま穢れず美しいまま、永遠にわたしの中に納めてしまいたいのに、
この子が穢れに染まりきり、艶やかに色を変えるさまにも心惹かれてしまう。

[喰らってしまえば、永遠にそのままを留めて置けるけれど…]


 永遠など……生有るものには訪れぬ

[宵待月冴える夜
薄い笑み零し、聞こえた音を拾うは
泡沫に消え行く名も無き花でなく]

 死と生が、我等が力
 そうでしょう





 満月の前夜の小望月――…子持月
 ……臨月は訪れた

 明日はお目見え出来ようか
 この声届く貴方方に**


満ちては欠け、また満る、空に輝く月が如くに、
せいを喰らいて死出へ導き、新たなせいを蒔く我らなれど…
[複雑な胸の内は、焦がれる痛み。]

花ひらくを、楽しみに待っているよ。


…何の花が開くかと思えば

[まどろみの中に聞こえた聲に小さな欠伸が一つ。
気だるげな声は数拍置いてから]

見えるは"晩餐"の時にて。
……愉しませてもらおうか。

[低く、哂う]


[目覚めた花は、ふと思い出す]

 ――…して、晩餐に並ぶは
 誰ぞ?


[時折歯にしっかりとした食感を寄せるのは
細かく刻まれた塩漬けの心臓。
悪くはないが、殺したての肉に比べれば鮮度が違う]

主から喰らうか。花から喰らうか。
…イビゼラ、だったか。
お前は誰を喰いたいと望む。


 喰らいたい……私が?

[短く吐息を零す。
暫しの間]

 種を植えるなら、育ててゆけぬものを
 喰らうなら、財有るものを

[声の届く二人とは、間逆かもしれず
謡うように節をつけて囁く]

 嗚呼 しかし
 幼い肉は柔らかく美味と謂う

 悩ましい


…柔い肉の味は霞に聞くがいい。
私は、あまり好まん。喰らわぬわけではないが。

[率先して子供を、とはあまり言い出さぬ口。
霞のほうは、誰を好むのであろうとは思いはすれど]


 …――雛鳥は

[からかうような囁き]

 さぞ、美味かろうや


…雛、ねえ。

[あまり興味はないのか、呟きもうつろ]

旨味はあるが、食感に欠ける。
まあ、初物に食うには好いかも知れんが。


 先ずは前菜
 幾つか挟んで漸くメイン
 デザートは最後にとっておくもの

[さて雛鳥は何処に当てはまるか、と哂い]

 ただ…――形式に拘らぬ晩餐であれば
 好きなものを好きなだけ
 皿を手に歩き回れば良い

[付け加える]

 此度の晩餐は……どちら?


初物は傷みやすい。
喰らうなら早めが好かろうね。

[くつ、と小さく喉を鳴らすのは愉快さか。
それとも、憶える餓えによる期待か]

皿を持ち歩くも構わんが、食後の甘味ぐらいはゆっくりと味わいたいもの。
…そういうものは、取っておくが良いと思う。
皿を持って歩きまわってばかりでは、忙しなかろう。


 喰らうて良いなら、今すぐにでも


[腹の底から込み上げる本能が
急かすように焦らすように蠢いている]


 嗚呼……腹が空いた


糧として、喰らうのならば…

[そっと腹を撫でるのは、一夜の夢を見せた法師のことか。]

食べ頃ならば、若い桜の猫が盛りか。
だが、ようやく開く花のお目見えならば、先ずはどなたかに、一夜の夢でも魅せてごらんよ。
いくら美しくとも、徒花は要らぬ。


腹が空いて堪らんならば、一番食いでが有るのは小山のような肉饅頭では無いかえ?
[くく、と落とす揶揄。]

ああ、雛鳥は食後の水菓子に…


 桜の猫は、其処に見えるが
 嗚呼でもこれは……若しかしたら

 これから、化けるやも。

[冬色の瞳が春を見る]

 ……私が、徒花と?
 面白い

[薄く、哂った]

 噂の花を咲かせてみせよう
 一夜でなく、この日の下で


脂身が不味そうで食う気にもならん。
悪食のお前と一緒にされては困る。

[そも、元々の基準が違う立場。
好みの肉に困ったことがなければ
不味い肉を放り出すなど日常茶飯事]

…なるほど。
随分と面白い趣向だ。

[低く、喉が哂う。見せてみろ、とばかり。
丁度視認できる位置から鉄色は咲き始めの花を見下ろす]


 肉饅頭は肉饅頭を喰らうているよ。

[今しがた伝えられたそれを聞かせ]

 余程、執心の様子。
 他所に懐いた雛鳥など、もう要らぬ

 喰らうにしろ、あれは
 人数分も無いようだ

[胸を押さえながら呟く。
テラスからの視線に気付き、つと目を伏せた]

 此処ならば、置いてある筈
 暫し間を。

 流石に私は、ナイフ刺さる痛みに耐えて舞う気は無い故に




では…愉しませて貰おうか。


[微かに口元を歪めて、嗤う]


 噂の主を、その目で見るといい 

[艶を抑え、爽やかな春の音色を自在に操る。
小鳥の挨拶も木々の葉が甘く囁くさまも
確かに其処に映し出されていた**]


よーし、食え食え

[寝てるのにひどいもんだった。]


…存外、普通だな。

[周りの噂如何ではなく。
随分な口を叩いて見せたように聞こえたので]

てっきり、猫を食らうつもりなのかと思っていたのだが。


 おや、普通と謂うか

[苦笑を零す]

 ……朝日の下に相応しい音色を選んだ心算だったが
 ひとつ、惑わしの歌でも奏でようか


 猫を喰らうて欲しいなら


何、直前で喰う喰らう如何の話をしていただろう。
それゆえ。

[確か、あの花は種を植える云々とも言っていた気がするが
さてどうするつもりなのかとは思う]

私を惑わしたところで仕方なかろうに。


技巧だけは、かなりのものか。
[窓から漏れ聞こえるを耳にして。

ひと味足らぬは焦がれる思いか。
雛鳥の歌に加わった艶や、あの狂い咲きの笛の音のような。
何かするつもりなら、そっと窓から見守る所存。]


植えたいのなら、誘うて蒔いて構わぬのに。

その為の、祭りであろう?


 っふ……

[微かな吐息を洩らす]

 否

 惑わしは、これへ。
 流石に……聞かせる相手が夢の中では届かぬやも


[謡う相手が違うと、微かに視線を向け]

 元より貴方がこの血に惑うとは思わぬけれど
 戯れくらいは、如何?

[唇が笑みを浮かべる]


 嗚呼、技巧は
 物心付いたときより学んだ数だけ、この身にあるが

 舞もうたも武芸も――
 どれをとっても、風情が無いと師が。

[それ故少年は才が無いと塞ぎ
けれど技巧はあったものだから
やがて其れは形を変えながら人々の噂に上る。

いま奏でるその曲には情景を浮かべる色がつく。
それでも
誰を想った一芸には有らず]

 眠る桜を誘うなら……急く事もあるまい
 どの道これは、冬を恋うていたのだから


技巧だけは。
流石、花の言うことは違うな。

[く、と低く喉が鳴った。
思うことは他にもあれど]

何だ。
あれだけの大口を叩いておきながら、
夢の中まで惑わせて見せるとは言わなんだか。
まあいい。

[浮かんだ笑みを見たのは、テラスを下がるその少し前のこと。
向けた鉄色は冷ややかな温度のまま]

戯れ?
…気が向けば、付き合ってやっても構わんよ。

何時気が向くかは、知らんがね。

[唇歪めて、微かに嗤った]


 花であれば――…技巧はあって当然のもの
 凡才と思う定義は其々に

[視線が一度交わる。
温度はどちらも同じ]

 嗚呼

 意地の悪い

[歪む口元から視線を下げて、頬を染めた。
拗ねた口調で囁いて
やがて春のうたは終わりを告げる]


【人】 懐刀 朧

[ひとつ、音が鳴る
それは夢か現か
鳴る音は堕ちた実から落つる紅


ひとつ、実がなる
腐り堕ちた実、手が生え、足が生え、頭が生える
実には大きな種が二つ、
ぎょろりと見開く目玉の種が見つめる先に咲くは

紅い、紅い…果実… 否、
咲いているのは――――…嗚呼、紅い―――]


 ―――…っ


[視界の先に浮かぶのは紅ではなく、ただの天井。
其処で夢は途切れた。]

(552) 2010/08/04(Wed) 17時頃

意地が悪い?今更だな。

[見えなくなった姿を気になど止めない。
止めるはずがない。
強い興味を持てぬのであれば
総ては興味の蚊帳の外]

悔しければ、その気にさせて見せれば好かろう。
魅了し、手玉に乗せてこその───悪の華よ。

[低く喉が嘲る様に震えて、嗤った]


 それでは同じ言葉を。


「その気になれば」魅了に向かおう

[溜息ひとつ。
姿を追う事はしない]

 鍵爪で引き裂くなら
 背が良いか
 腹が良いか

 私がこの手にしたいのは


【人】 懐刀 朧

― B棟・自室 ―
[眼を覚ました時には日は完全に昇っていた。
何時もより多く寝た筈なのにちっとも疲れが
取れた気にはならず零れそうになる溜息を飲み込む。

遅い朝餉を持ってきた従者に断りを入れると
寝間着のまま窓のほうへと向かう、聞き慣れぬ音。
対の二輪を選ばれた、そう口にする従者の言葉は
正しくもあり、間違ってもいる。]

 ――…嗚呼、成る程。

[黒檀を細めて零れた言葉に首を傾げられたが
その説明も、従者への訂正も入れずに下がらせる。
思い出したのは、一つの花の言葉だ。
頬杖ついて窓の外を庭の風景をぼんやりと眺める。
髪も下ろし、一見は月下の花主とも見間違う姿。

庭の誰かと目が合っても、此方からは今は声を掛けずに。**]

(557) 2010/08/04(Wed) 17時半頃

懐刀 朧は、執事見習い ロビンの奏でる音はまだ続いているだろうか。

2010/08/04(Wed) 17時半頃


懐刀 朧は、本屋 ベネット達が噂ばかりしていると、一つくしゃみが出たようだった。**

2010/08/04(Wed) 17時半頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 17時半頃


つまらん事を言う。

[それは幾らか低い声]

引き裂いてまで、何がしたいイビセラ。
腹を裂いて背に傷をつけて。

それで何とする。

[嘲り交じりの言葉は続き、ゆっくりと冷えた音になる]

悪いが、この身はそう簡単にお前にくれてやるほど
安いものではないのだよ。


 ……嗚呼、私の言葉は何時も足りぬ

[溜息。
苦笑を零す]


 鍵爪で引き裂きたいのは別のもの。
 此処に

[視線を投げる姿が
相手から見えるかどうかはさておき]

 冬を慕う桜を引き裂くならと。
 彼の甘い声を聞くか、悲鳴を聞くか

 どちらを手にしようかと。

[冷えた音に、変わらぬ音を紡ぐ]


…成程?
お前達の言葉はどうも遠回しで好かん。

[人喰い花独特なのかと思うほどの婉曲さ。
呆れたように溜息をつきながら]

…どちらも叶えればよかろうに。


 貴方の身を欲しいとは思って居らぬ
 私を試してみるならば、と
 誘った裏に他意も無い

 未だ、この身を少し
 持て余している
 所作を試してみたかっただけのこと

 要らぬなら――…構わない


 思うように、伝えられぬ
 嗚呼、冬の名残か

[軽い笑みを含んだ吐息
朝の日を浴びながら、瞳を細める]

 花主は欲張りだ
 ……私には、思いつかなかった


所作を試すなら、霞に頼むが良かろう。
私は、いつ気分が乗るかもわからん。
霞が手いっぱいと言うことであれば、まあ、考えなくもないが。

[やっと手に入れた聞きやすい言葉に
己もまた率直な意見だけを返す]

…欲張りだからこそこの世で未だ法の網の目を抜けて
狼憑きとして生きている。
運動すれば腹も空くと言うもの。

甘い時を過ごした後の晩餐は、特に格別だろうさ。

[低く、嗤う]


 ――…矢張り、意地が悪い。

[拗ねたように呟き]


 裏の世で生きるなら
 全てを捨てて一つを選べと
 教わったのは、間逆

 狼憑きが生きるには
 常に危険が伴う場所故に。

[薄く哂う]

 この足では、激しい運動は難しいのだけれど……
 ……其れよりも、昨夜の汗を流したい
 貴方は――哀れな花の運び手になる気も無い、か?


どうせなら、花遊びに慣れぬお方を誘ってみては?
天満月の御子息とか。


 天満月の御子息さまとやら
 ……何処に居るのか
 とんと顔を見ぬが……。

 やれ、どちらも私では不足と謂うか。
 流石に
 傷の付く事よ


お前を抱いて…食いたくなってしまうのはまずかろう?

喰われるのもごめんこうむりたい。


 ……抱く?


 私を幾ら抱いても孕まぬよ
 受け継いだのは、種付ける術

 喰らいたくなっては――確かに困る。


何だ、まだ言うのか。

[からかうような響きを残して幾らか低い声は嗤う]

危ないと言うなら其の身を矛に身を立てれば好い。
丁度いい手本が傍にある。

[なあ、と話の矛先は霞へと向かう。
傷が付こうが付くまいが、己には関係ないとは口にはせねど]

…いいだろう。
ならばしばらくそのままで待つがいい。


 本当の事。

[嗤う音に、拗ねたこえ。
暫し間が空いた]


 簡単に謂う。
 私の居た場所は、貴方達の想像のはるか底辺
 誰にも見捨てられた裏路地に子捨てが何故この世に起きるのか
 財持つ家に生まれたものには遠い話。


 ――では、俟とうか
 幾時も幾日でも


だから、今更だと言っている。
少しは学べ。

[間が開いたことに疑問など持たない。
こちらもまた、幾らか喋っていた故
一つに意識を集中させるほどのことはしない]

その無理難題を越えたくて花になったのではないのか?
己が選んだ道に、後悔するのであれば去れば好いだけのこと。

…では、お前が稲羽の松になる前には、迎えに行こう。

[それは古いうたの話]


 花になったのは……嗚呼、解らない
 親は何故
 同じ道を歩ませてくれなかったのか

 世を狂わせる
 其の為に危険の中へ留まり続けたのでは、無かったのか

[思い馳せるも、答えは出無い]

 ――直ぐに帰るといいながら
 待てども待てども、置き去りのまま

[詠うこえが聴こえた気がした。
古い古い、知っているのは、冬の知識]

 それは、失せもの戻るまじない歌……?


知りたければ、調べればいい。

[書庫にいけば答えは見つかる。
敢えて答えるつもりもない。]


 別れを詠む
 去なばの山の
 ……知りたいのは、うたの意味ではなく

[記憶の引き出しにあったのは
もう千年もそれ以上も、古い古い書物のうた]

 私が知るは
 失せ者かえるよう、願うものでもあった故
 其れを知る貴方は……失せものでもあったかと

 詠み違えたか?


読み違えも甚だしいな。

[それは結構な切り返しであったように思う]

言ったはずだ。
遠回しな言い回しは好かんと、ついぞさっき。
大体、失せものなど

[少しだけ、間が開いて息を吐き出した]

私には、ない。


 そう――…か?

[僅かな間は微かな疑問を浮かばせたが]

 なら、良い

[短く零す]


何だ。この返答では不満か。

[どう聞いてもその言葉尻は上がっていて、
息を一つ吐き出す]

…それで。
何処に迎えに来いと言うんだ。


 否、詮索はせんよ
 立ち入るなと謂うならば。

[冬色が翳る
眉を下げて]

 先刻の、庭に
 そのまま居る

 足の怪我を失念していて
 ……立ち上がれなくなった


 ひとつ花が其処にあるけれど


[無言の答え。
それが意味するものは推して知れとばかり
男は答える言葉を作らない]

…立ち上がれない?
お前は子供か。

[呆れたように呟いて、息を吐き出した。
花と聞けば目を細め、もうすぐその花の後姿も見えるだろう頃]


 ……姿は見ての通り
 私も、昨夜生まれたばかり

 子供には違いない

[くすくすと、わらう。
花開く
柔かな花びらの其の通り
徐々に変化しているのは
トゲ混じる冬の名残が消えていく証拠]


成程、まあ、それは確かに道理やも知れん。
随分老成した子供もいたものだ。

[納得はすれどそれよりも先にまず呆れが生まれる。
軽い笑い声に肩を竦めれば溜息は重く一つ吐き出される]


 ……私は何を言った?
 私に何をした……?

[酷く寝惚けて醜態をさらした夢と
 眠りながらも、巻物を口にくわえ
 少し苦しげに微か喘いだ夢をみたから。
 恐る恐るどこまで現実か確めた]


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/04(Wed) 22時頃


…イビセラと呼ばねば、自分だと解らないか。

[微かに空いた言葉の間に首を傾げる。
目の前にいるからには、流石にそれぐらいには気付くというもの]


【人】 懐刀 朧

― B棟・自室 ―
[窓から庭を覗くと幾つかの人影。
聞き慣れぬ音は消えてしまった、
そのことに残念そうに黒檀を細める。
花主は歌えない、舞を舞うこともできぬ。
頬杖ついて暫くは庭を眺めていたが、
其れにも直ぐ飽いて退屈を覚えた。]

 ……湯浴みを、

[従者にそう言って寝間着の帯に手を掛ける。
待ち人があるわけではない、
花達に声は掛けたが祭はまだ2日目に入ってもおらず
選んだ二つの花に他の花主が声を掛けることだってある。
返事が戻るには未だ早いと高嶺は考えている。
窓縁からその姿を消すと、身支度を始めた。]

(619) 2010/08/04(Wed) 22時半頃

 ……ロビンでも、名も無き花でも、徒花でも
 何とでも呼ばれれば気付く。

 少し意識が飛んだ。
 日に当たりすぎたか……何かしたのやも。 

[空いた間は名の通り空白の一瞬。
咲いた花にその間の感情が無い]


 ん?
 あ、そりゃもう、なかなかに大胆なことを…。

 さすがに長く躾けられた花だと感心した。

[なんだか焦った声がしたので、
 悪乗りしてそんなことを言ってみた。]


[米粒の存在と、自分の記憶のあやふやさもあり
 夢の様子ならそこまでのことはしていないはずと
 否定することは出来ず、頭を抱えた]

 ……忘れてくだされ。

[かろうじてそれだけを零して]


【人】 懐刀 朧

[身を清めながら思い出すのは、
逃げるように去っていった儚き花の姿だ。
あの年頃には好かれぬとはわかっているが、
それにしても怯えられるには身に覚えがなかったから。]

 ……主から何か聞いたか…?

[主を見つけたと言っていた、其れから聞いたか。
怯えられる程の話を持つ花主を記憶に探るが、
それもまた、記憶になかった。

ふと、首を傾ぐ。
誰かと間違えているのなら―――…
浮かぶのは、同じ顔の花主だった。]

(634) 2010/08/04(Wed) 22時半頃

だったら、すぐに反応するんだな。
狼憑き以外のいる場所で、少しでも余計な疑いを
持たれるような事はするな。

[見下ろす視線は幾らか冷たく。
それは己にとって不利不必要となればいつでも切り捨てると言わんばかりに]


 ならば余り動揺させぬよう願う
 まだ……抑えられぬ

 どちらもなど、貴方が謂うから。


【人】 懐刀 朧

[花の名残を消さぬ同じ顔の花主に抱く感情は複雑なものだ。
しな垂れ媚びる姿を、見ていられないと思うほどには。

『――…月が満ちる。今宵は、会える日。』

同じ場所まで上り詰めた花主。
酒を酌み交わすと約束した。
話すのならば―――…]

(637) 2010/08/04(Wed) 23時頃

懐刀 朧は、湯浴みを終えると羽織るのは桑染の色。

2010/08/04(Wed) 23時頃


 ん?忘れるにもなかなかに…。
 寝ぼけてるとぬしは中々に楽しい。
 童心の心と大人の身体と…。
 いや、チャールズもたいしたものだな。

[本当に何も覚えてない風味な感じに、やはり楽しげに悪乗り追加。]

 まぁ、また拝ませてもらおう。

[気にするな、とまで言い残して…それから少し真剣な声に戻る。]

 さて、さっきも言ったが、花買いもはじまっている。早々に決まれば祭途中でも辞すものも出るかもしれん。
 ここで逃げられては……な。
 そろそろ、動くか。


 は、はぁ……

[主を褒めてもらえてることもあり
 強く何か言うこともできず
 かと言ってその礼を述べることも出来ず
 零したのは間の抜けた返事。
 ただ、続いた言葉には嘆息一つ]

 ……御容赦願いたい……刷衛殿は意地が悪いですね……

[かろうじて、少しばかり言い返したが
 話が真面目な話題に及べば、コクリと頷いた]

 ……夢うつつの記憶が確かならば
 高嶺が二つ花を摘んだと

 ……そうですね。封鎖の手配は今宵の宴までには整います
 宴開始一番に舞台上で
 現状の説明と封鎖の報告を済ませましょうか。


動揺?何のことだ。

[動揺させることなんて何一つした覚えはない。
当然、何か動揺させるような事を云った覚えもない]


【人】 懐刀 朧

[髪を結われる。
身支度を終えれば、部屋を出た。
探し物はあれど、見つかればいいという程度のもの。
宛てもないまま足音無く向かうのは本邸の方向へ。]

(644) 2010/08/04(Wed) 23時頃

 ふむ、そうだな。よかろう。
 では俺は知らぬ素振りでその様子を眺めておく。

 クロならば、焦りの行動も出るかもしれんしな。

[そして、また考え込み]

 まんまるは、すぐに逃げるかもしれん。
 先に確保しておくべきか?


[あまりに酷い扱いだったが
同じ担がれ方で無いのは、救いだった。
自覚こそ無いけれど]


 ……剪定の、くだり
 どうにも冬の名残が、抜けぬ


 どちらも叶えれば良いなどと
 欲を張る事を覚えてしまったら、如何する。


[足りぬ言葉を注ぎ足して
花は大人しく担がれている]


 それがよろしいかと。
 私が表舞台は勤めます……舞台で舞うのは花の役目ですから

[豚狼の話には、小さく考えて]

 ……宴までに捉えることは可能ですか?
 宴で捕まえたあれを引き出しましょう
 さすれば、より現実を突きつけられる


 なるほど、あいわかった。
 では、捕まえてきておこう。

 表舞台はよろしく頼むぞ。

[明の件を済ませば、まんまるのところに出向こうと思った。]

 ああ、でも、あまり奴等を炊きつけるなよ。


懐刀 朧は、渡り廊下を過ぎて本邸に入ると、廊下には3つの花の姿。

2010/08/04(Wed) 23時頃


ん?
……ああ。

[よくは解らないが、選定に関して
何か動揺するようなことがあったのだろう。
芝を踏みながら向かうのは主達の客室のある棟]

別に構わんのではないか。
慾など貼りたい時に張らなくて如何する。

[やはり平気な顔をして、男は花を担いで歩を進めた]


 よろしくお願いいたします。
 相棒が頼りになるのはありがたいですね。
 花か花主に相棒がいるとは聞いておりましたが

[幼い花を思い出し彼らだったらかなり難儀だったろうと
 そうではなくて良かったと]

 ……気をつけます。出来る限り事務的に
 済ませたくはありますゆえ


【人】 懐刀 朧

― 本邸・廊下 ―

 …此度は威勢のいい花が多いな。

[廊下に響くような声に見るのは虎鉄の姿。
言葉遣いから、其処にいるのは桜の色の花だと
思っていたので少し意外そうに黒檀を瞬かせた。]

 ――…少しばかりか、まんまるの嗜好が
 判ってしまったのはいいことか悪いことか。

[間違いなく後者ではあるが。判断に悩むように目を細めた。]

(655) 2010/08/04(Wed) 23時半頃

 其れは、いけない。
 慾を出して、二つを追っては
 どちらも手に入れられず、終わる
 
[花は否定するが]

 種付けも食事も
 秘密裏に
 見つかっては……身の破滅

 余所見をしては、ならぬ
 手玉に取るのは私の筈
 とられては……

[胸を打つ音が、幾らも早い。
くだんの話が予想以上に響いているようだった]


 ああ、気をつけろ。
 頼りになるのはこちらも一緒だ。

 だから、死んでいなくなるのが一番困る。

 俺に迷惑かけるなよ。


…まあ、何でも構わんが少しは黙れ。
そのままでいると

[階段を上がった瞬間に口にした]

舌を噛むぞ。


[威勢が良い方が踊り食いが楽しいとか、そういえばそんな話はあったけれど、そんな事が噂になっているなどとは存ぜぬ。]


 ――――…

[呟いた時には既に咬んでいたものだから
思考までそこで一度止める]

 こちらで話すに、支障は無かろうに。

[媚混じる拗ねた声色]


[そして、明との用事が済めば、まんまるの元に向かうだろう。
 やはり刀を研がせろ、などいい、奥座敷に案内させたあと、そこで、有無言わさずふんじばる。
 そして、さぁ、この花祭の真実を語ってもらおうかと、拳をゴキリと鳴らした。


 ある程度の情報が聞き出せたのなら、そのまま、また連行する。使用人たちは急な出来事に怯えてはいるが、管理センターのIDカードは免罪符になっていて…。

 そして、その身を大広間の控え室に放り込んでおいた。]


 ……そうですね、死んでいなくなるのは……

[置いていかれた方は、どうすれば。]
[刷衛の言うことは青年の思う先とは
 違うだろうと、思いながらも
 死で浮かぶのはなきあの人の姿]

 ……はい。ご迷惑おかけせぬよう
 最大限努力はいたします……

[けれど、何処か死地を求める気持ちは青年にあった
 勿論、そのことは口の端上らせはせねど]


【人】 懐刀 朧

[頭を下げる夜光の姿も見止め、
その手の動きには少し面白いものを見るように。
花達はいつもそうやって、気を配るものなのか。
そこは花主にはわからぬ世界で、]

 ―――…、

[常と変わらぬ華月からのあっさりとした答えには、
黒檀の瞳が驚いたように大きくなり花を見つめ。
しかしそれも長い時間ではなくゆっくりとした瞬きの後]

 ――…、…そうか。
 ならば…後で、部屋まで運べ。

[告げる表情と声音は、此方もまた常と変わらぬもので。]

(661) 2010/08/04(Wed) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

[高嶺からは虎鉄の姿は記憶になく、
初めて見るものに緩く、首を傾げる。
記憶にないのは宴席での騒動で他を見ている余裕が
なかったからでもあり、常に全ての花を覚えることを
努めているわけでもないからで。]

 ―――…名は?

[桜色や眼鏡の花のように噛み付いてくるのだろうか。
宴席の場でなければその態度を高嶺が気にすることはなかった。
此方を見やる花に、名を問う。]

(664) 2010/08/04(Wed) 23時半頃

 だが、少し、感じている。
 昨日部屋でした会話もあって…。

 彼は、本懐は……。

 だけど、それをそのまま、ではそうなれとはいえないのだから…。



 そう、多くは言わず、ただ死んだりするな、ともう一度言っておいた。


文句があるなら私は今すぐお前を
後ろに放り出してもよかったんだが?

[後ろ、すなわち顔面から階段に落ちることになる。
結局は放り出さないまま自分の部屋へと連れてきたわけだ。

まさか声を挟まず垂れ流し状態の会話を聞いて
霞が踊り食い云々など考えているとは知る由もない]


 ……善処、いたします。

[重ねて告げられた一言。
 命を重く、大事に思う方なのだろうか?と
 そう言えば殺すなと、言われたことを思い出し。
 それでも、口にした言葉は約束ではなく、努力するとのみ]


[階段から放り出されたなら
どうなるかは目に見えている。
暫し、恨みの念だけを思い浮かべた。

粗末な褥での踊り食いを見たことはあっても
まさかいまここで脳裏に過ぎることは流石にない]


【人】 懐刀 朧

[鈴の音が聞こえ、鵠の姿を見たのは遅く。
目が合っても黒檀は鵠を見るだけで何も言わない。
今までのように煽る瞳を向けることも無く、
その変化を白鳥の名はどう受け取るか。]

 ――…そうだな、

[黒檀を細めて。
言わなければ含まなかったのだが、
華月が口にしたので威勢がいい中に取り込んだ。
訊ねには一つ、頷く。思う言葉は今は飲み込み]

 ――…冷めた茶はあまり好まん。
 待つにしても、頃合いを見て来るといい。

[承諾と共に少々の無茶を言った。]

(673) 2010/08/05(Thu) 00時頃

懐刀 朧は、虎鉄からの視線には、同じように花を見返して。

2010/08/05(Thu) 00時頃


【人】 懐刀 朧

[礼儀がなっていないわけではないようだ。
射抜くような瞳、同じように返す黒檀は
面白いものを見る時の形で]

 ―――…、…如何した。

[此方を射抜く花の名は、未だ呼ばない。]

(676) 2010/08/05(Thu) 00時頃

【人】 懐刀 朧

[辞する挨拶を向ける夜光を見る。
自由気ままに振舞う花主が花の行き先を
詮索するわけがなく、一つ頷いて]

 ――…下がれ、

[律儀な花に許しの言葉を。
引く姿にこの花なら知っているだろうかと
ふと思い出したように名を呼び返す。]

 ……夜光、

 儚き花を知っているか…?
 こう――…小さく、捨てられた子犬と仲の良さそうな。

[名も知らぬ花のこと、説明をしようとしたが
あまり上手くできなく難しい貌になる。
その花の話を直前までしていた、夜光がその姿を
探しに行くのだとは知らずに。]

(682) 2010/08/05(Thu) 00時半頃

【人】 懐刀 朧

[崩れぬ笑みの花にそれ以上を言うでもなかった。
問う言葉は華月が注文に答えてくれた時にでも話せる。
それは鵠に対しても同じこと。
花が結い紐を持ってくるかまでは未だわからぬが。

今の花主の興味は、目の前の威勢のいい花にあって]

 ―――…兄弟子?

[訊く口調で呟くと見るのは傍の華月のことだ。
射抜くような瞳は、挑む瞳とも似ている。
ああ、と相槌を打ち]

 ……見て、何を思った?

[どのような主と、目の前の花には見えるのか。
面白がるように問うてみる。]

(689) 2010/08/05(Thu) 00時半頃

【人】 懐刀 朧

[明之進の名を出す夜光を見つめ、
その瞳の色が同じだということに初めて気付く。]

 ……主のいる花だ。

[それに夜光が頷けば、間違いないのだろう。
明之進、名前を覚えるように一度呼ぶ。]

 …もし、会うことがあるのなら
 高嶺が気に掛けていたと…伝えろ。

[その名を明之進が知っていたかまでは考えず、
伝えればまた近いうちに会えるだろうかと
そのような考えから夜光に言伝をした。]

(692) 2010/08/05(Thu) 01時頃

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