22 共犯者
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ヒ…ヒヒッ。ハハハッ。
なんだろうな。今夜は…ひどく血が騒ぐ…。
…最近どうも腹が減るんだよな。
月のせいなのかねえ。
[そう呟くと一人の部屋で窓を開け、空を見上げた。]
今日はまだ月は満ちていない。
半分の、不完全な月だ。
[ 星の瞬く空を見上げる。
そこには上弦の、既に傾いて地に向かう月。]
|
[黒髪の双子と幼友達の姿を微笑ましくも 僅かに寂しげな漆黒の眸が見詰めていたが ゆると首を振り使った器を片付けた]
――…はぁ。
[溜め息が音となり紡がれる。 夜の帳が下りる広場――神像の方へと歩み寄る。 じ、と物言わぬまま見詰める眼差しは真摯。 やがて目蓋を閉じて祈りの言葉を口腔で紡いだ]
(11) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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しかし、人間側の祭の全容は随分変わってしまったんだな。
やりにくい。
[ 舌打ちに似た囁き。それは音声を伴わないが、確かにニュアンスを伝えていた。]
生贄がきちんと用意されていない。
まあこれは今に始まったことではないが……。
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[此処で祈るのは義務ゆえではない。 祖母の代行としてあるべき姿を模そうとしていた。 祈り終わればゆる、と眸が開かれる]
夜の森はこわいから…… はやく、かえらなきゃ……
[独り言ちて振り返ればテッドの姿がみえた。 黒目がちな娘の眸が驚いたように瞬く]
テッド……。 如何か、した……?
[見ていた事を気付かれたのだろうか。 ツキと痛む胸を押さえ小首を傾げる]
(20) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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[祭の準備を間近で見ていたヘクターは、既知の事であった。]
……。
そろそろ警告すべきかね。
[しばらく無言で何か考え込んでいたが、ぼそりと呟く。]
やれやれ…文明や科学様の力ってかァ?
ケッ。おめでたいね。
[皮肉めいた嘲笑を共に広場を上から睨みつける。]
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[テッドの言葉からは心遣いが感じられた。 示された皿へと視線を落としてから 再びテッドを見詰め、ふ、と花の綻ぶような笑みを浮かべる]
ありがとう。 でも、それはテッドの御馳走でしょう? ……私は、さっきつまみ食いしちゃったから大丈夫。
[逡巡するような躊躇うような僅かな間があき]
ねぇ、祭にはテッドも来るのよね。 また、会える……?
[疎遠となっていた幼友達と久し振りに話すから 僅かな緊張と、喜びからそんな言葉が零れた]
(29) 2010/07/28(Wed) 23時半頃
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[ くつくつと愉悦に満ちた嗤い声が聞こえる。
その艶めいた響き。]
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[テッドの笑みに安堵する気配]
ええ、大丈夫よ。 テッドたちみたいに力仕事はしてないし そんなにおなか空いてないから……。 あ、でも、おばあさまの分を少し貰って帰ろうかな。
[案じて呉れていると思えばそれがくすぐったく 向けられる眼差しに気づけばことりと首を傾げ どうしたの、と言わんばかりの風情]
よかった……。また明日も会えるね。 ――…あ、祭じゃなくても会える、かな。 うん、一緒に遊んだの、懐かしいね。 また、遊んでも、いいのかな……。
[幼友達の言葉を嬉しく感じながらも 娘は躊躇うような言葉を綴る]
(44) 2010/07/29(Thu) 00時頃
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[ニールから声>>19には微かに目を細め]
お疲れさまです。 準備がまにあってほんとうによかった。 お料理、少しだけ頂いて帰りますね。
[家で待つ祖母の為にそんな言葉を紡いでみせた]
(46) 2010/07/29(Thu) 00時頃
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――ガキはたっぷり食って、大きくなってもらわねえとなァ。
くくっ。
[「捕食者」の眼で立ち去るトニーの後ろ姿を追っていた。]
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うん、だからそれはテッドが食べなきゃ、ね。 まだ育ち盛りなのかな。 暫く会わないうちに、背が伸びたね。
[小柄な娘は暫く見ぬうちに頼もしくなった幼友達を 眩しげに見詰めていたのだけれど 首を振る様子には大きな眸がぱちぱちと瞬かれる]
明日、会えるの愉しみにしてる。 テッドがいつのまにか遠くにいったみたいで…… 少しだけ寂しかったからまた昔みたいに過ごせると嬉しい。
[テッドの言葉にこくりと頷いた。 懐かしくもあたたかなものが心に灯る]
ありがとう。テッドが一緒なら夜道も怖くない、ね。
[幼友達の申し出を有り難く受け取り 祖母への土産を用意すれば彼と共に広場を抜け出し ぽつぽつと他愛無いお喋りをしながら帰路についた**]
(58) 2010/07/29(Thu) 00時半頃
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長老の孫 マーゴは、記者 イアンに話の続きを促した。
2010/07/29(Thu) 01時頃
長老の孫 マーゴは、若者 テッドに話の続きを促した。
2010/07/29(Thu) 01時頃
あーあ…いいねえ……。
[くくく、と同じように哂う声。この心地好い感覚の共有は本能的なモノだろう。]**
―祭前夜の夜―
[ 駆けて行くイアンの背に、叩きつけるように声無き哄笑が上がり、真黒の森に響き渡る。
それを聞く者は、驚きに打たれ羽ばたく夜の鳥と――
――もうひとりだけ。]
長老の孫 マーゴは、双生児 オスカーに話の続きを促した。
2010/07/29(Thu) 14時頃
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― 回想:前夜 ― [幼友達との久しぶりの会話は楽しいものだった。 けれど小さいと言われれば微かに拗ねた気配を漂わせる]
昔はテッドだって小さかったのに。 一人だけ大きくなるなんて、ずるい。
[幼い頃は一つ年上という事もあり 娘はこの幼友達よりも背丈があった時期がある。 けれど何時しか視線は同じ高さとなり あっという間に追い抜かれてしまった。 男女の差だとは分かっているのだけれど 置いていかれたようでそれが少しだけ寂しかった。 遠くに行ったのが娘の方と言われれば瞬いて]
……テッドにはそんな風にみえてたのね。 私は、ただ……、……。
[おばあさまの代わり、と独り言のように呟いて 気を取り直すかのようにふるりと首を振った]
(112) 2010/07/29(Thu) 15時頃
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― 回想:前夜 ―
[幼友達の手にあるランタンが田舎道を照らす。 仄かな明かりだけれど二人で帰るには十分なもの。 一人なら明かり無しで帰ろうとしていた娘には 隣にある存在が心強くあった。
家に着けばテッドの声に祖母が玄関まで出て二人を迎える。 大きくなったとか、頼もしくなったとか、 仕事はしっかりやっているのかい、とか。 そんな事を尋ねる祖母の顔は何処かたのしそうだった。 村の若人が大人になり村の担い手となる事が嬉しいのだろう。 帰ると言い出したテッドに、 遅いから泊まっていけば良い、と祖母は言うのだけれど 孫娘の方は驚いてきょとんとしていた。 辛うじて手を振り送ってくれた幼友達を見送って 祖母とその孫娘は二人きりの晩餐の後、 慎ましい祈りを捧げてから眠りにつくのだった]
― 回想・了 ―
(113) 2010/07/29(Thu) 15時頃
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― 朝:自宅 ―
[目を開ければ見慣れた天井が見える。 ぼぉと暫くそのまま居たがむくりと起き上がり 娘は手際よく身支度を整え祖母を起こしに行った]
おはようございます。 おばあさま、今日は祭の日ですね。 ――…体調は、如何、ですか?
[ゆる、と首を傾いで目覚めた祖母に問う。 その時、遠くから声が聞こえた。 外が何やら騒がしく何かが起こった事を知らせる]
何か、問題が………? 少し、見てきますね。
[そう言い置いて外に出ようとすれば祖母に手を掴まれた]
(114) 2010/07/29(Thu) 15時頃
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――…おばあさま?
[引き止めるように掴まれた手首には痛いほどの力が掛かっている。 柳眉を微かに寄せて漆黒の眸が祖母を見詰める。 祖母は珍しく何かに怯えるような貌をしていた]
如何したの……?
[祖母の口から零れる言葉。 私にのこされたのはマーゴだけ。 ラトルの力を伝えられるのもおまえだけ。 だから、祭の間は大人しくしていなさい、と。 そんなうわ言のような呟きが繰り返され娘は眉尻を下げる]
分かっているわ。 だから……、心配しないで。
[娘はただ一人の肉親を優しく抱きしめて そう言葉を掛けてから家を出た]
(115) 2010/07/29(Thu) 15時頃
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[ざわめきを辿れば異質な匂いが鼻につく。 徐々に濃くなるその匂いは鉄錆のそれと似ていた。 ピッパと黒髪の双子、記者――他にも誰か居ただろうか。 けれど娘の眸に見慣れぬ惨い何かが映り込み思考が止まる]
――……っ!?
[声にならぬ悲鳴。 口許を押さえよろ、と数歩後退りした。 見てはならぬものを見てしまった。 きもちがわるい。 吐き気を堪えようとすれば目許には涙が滲む。 今目にしたものが何かわからなかった。 否、薄々分かっていたがわかりたくなかった。
――あれは、だれ?
生じた疑問を口にすることも出来ず 娘は無残な遺体から少し離れた場所で蹲り 泣き出しそうになるのを必死に堪えるのだった**]
(116) 2010/07/29(Thu) 15時半頃
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[ 閉められた扉の前に、冷ややかな瞳の獣がひとり。]
―祭前夜の夜 / 襲撃現場―
[イアンが立ち去るまで、木陰でじっと気配を殺しながら辺りの様子を見張る。
やがてイアンが完全に見えなくなるのを確認すると、楽しそうに動かなくなったソフィアへ近づく。]
…へぇ、ソフィアにしたのか…。
こりゃ意外だな。
アンタなら別の獲物を狙うかと思ってたぜ。
[黒衣を纏った姿で現れると同胞に話しかける。]
―祭前夜の夜 / 襲撃現場―
[ 目を細め、現れた同胞を見遣る。]
別に、誰でもさしたる違いはないだろう。
[ 気怠るげな声音。
顔に垂れ掛かった長い髪を、首を振り、面倒臭そうに振り払った。]
腹が減ると言っていたな。
喰いかけで良ければ喰うがいい。
まだ肉は残っている。
[ 足元に屈み込み、草叢からソフィアの首を取り上げる。
愛らしかった美貌は恐怖と苦痛に引き歪んで見る影もない。
彼はその頬に飛び散った血をぞろりと舐め上げた。]
[ソフィアの側に膝まづくと、スカートに溜まった彼女のまだ温かい血液を両手ですくい上げ、ゆっくりと祝詞を上げる。言語こそ聞き慣れないものだったが、意味は神像への祈りと同一であった。]
『――どうか、常に我らと共にあれ』
敬愛と畏怖……我らと共に…。
[そして両手に満たされた乙女の血を一気に飲み干す。]
[ 同胞の挙動を何の感情も窺えない眼で見下ろしている。]
「狼」は序列を重んじる。アンタが上、俺は下だ。
それくらいわかってらあ。
ソフィアを選ぶのも、アンタが先に喰らうのも、当然の事だ。
[血を飲み終えると、しゃがんだままそう答える。
そして、一瞬歓喜で身を震わせたと思うとソフィアに喰らい付く。]
そうだ、そろそろアンタの真名を教えてくれよ。
そんで…俺にもアンタから真名をつけて…くれねえか?
仕事があれば言いつけな。俺はアンタに従うぜ。
[口元を拭ってそう言った。]
真名……ね。
[ その呟きに冷笑と――一抹の寂寞が篭っているようにも感じられる。]
前にも言ったが好きに呼べばいい。
お前も気に入った名があればそれを名乗れ。
俺には命名の権利を行使する気はない。
[ 鋭利な刃物の如き笑み、ソフィアの首を片手に掲げたまま、若い同胞を眺めやる。]
[日の光で照らされた、極彩色の肢体を見て、昨夜の「久々の恍惚」を思い出していた。
その一方で、村人の「忘却」の罪に苛立ちもしている。]
ヘッ、そうだな。
まぁいつも通り呼ばせて貰うわな。
[粗方喰い終わるとふぅ、と一息つき冷たく笑う彼を見上げる。]
あーあ…まだ足りねえなあ。
儀式…コレが始まりの合図か。
てめえらが何を忘れているか、思い出させてやらねえとな。
[ソフィアの頭部を苦々しく見た後、視線を上げる。]
そういえばあのよそ者だが、どうするよ。
騒がれると面倒だぜ?
悪い奴じゃねえみたいだけどよ。
それに奴の滞在先と言い、奴を呼んだ理由と言い…。
リンドクヴィスト…。気に入らねえ状況だな。
[「食事」を終えると立ちあがり、乱れた外套を再び纏うと、長髪の同胞にそう問うた。]
泉の神には乙女の首(こうべ)を。
聖なる樹には地の果実を。
泉に供物を捧げ終えたら、一度村に戻る。
月が沈んだら、それを聖樹に納めに行こう。
お前が手伝うと言うならその時に。
[ 同胞と大地に転がった屍骸に背を向け、森の奥に向かって悠然と歩き出した。*]
今は放っておけ。
そのうちに、な。
[ その対象が新聞記者であるのか、リンドクヴィスト家のことであるのか。
定かにはせぬまま、声は消えた。*]
|
[記者が自警団員を連れて戻ってくる。 ふ、とソフィアの名を呼ぶ男の声が聞こえ 蹲ったままの娘は顔を伏せたまま柳眉を寄せた。
しあわせそうに微笑んでいたソフィアの姿が脳裏を過る。 常軌を逸した遺体とその記憶がどうしても重ならない]
ど、…して、こんなこと、に……
[言葉を発する為に吸い込んだ空気は澱んだまま。 このまま陽射しが強くなれば今より酷い事になろう。 娘は傍にあった細い木の幹に手を宛がいよろと立ち上がる]
(135) 2010/07/29(Thu) 21時頃
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[ドン、と鈍い音がした。 それから葉擦れの音がし、ハラハラと幾らかの葉が落ちる。 その樹に傍には怒りを滲ませるヘクターの姿があった]
――……。
[思案気は表情が一瞬過るも テッドの声が聞こえれば其方に顔を向ける]
……ん、あんまり大丈夫じゃない、かも。 でも、テッドも、つらそう……。
[青褪めた貌は此処にいる誰しも同じか。 頬に触れようとしてか幼友達へと伸ばした手は 触れる前に途惑うように宙を漂いゆるゆると落ちゆく]
(138) 2010/07/29(Thu) 21時半頃
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…ああ。そうだな。
彼女の魂と肉体も、我らの祝福された場所へ。
[鋭く氷を思わせるその声に少し圧倒されたか、それ以上は何も言わず、森全体が闇に包まれる時を待つ事にした。]
|
[差し出された手に娘は一度瞬きした。 釣られるようにその手に自分の手を重ねる。 自分とは大きさも質感も違う手。 もう片方の手も添えて、両の手で包むように幼友達の手を握る]
平気じゃないけど、少し落ち着いた、かな。 テッドのおかげだね。
[ぬくもりと感謝を伝え頼りない笑みを向ける。 伝わればそろと手を離し広場への誘いに頷いた]
此処はあの人たちに任せた方が良いね。 でも、広場に行く前におばあさまに知らせなきゃ…… ついてきて、くれる……?
[そう娘は言うのだけれど此処にまだ遣り残した事があるようで 娘は近くにいるヘクターの方へとそろと歩み寄る]
(146) 2010/07/29(Thu) 21時半頃
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[ヘクターの傍に行けば自警団を気にしてか 少しだけ声を潜めて]
ヘクター…… 長老方に指示を仰ぎましょう。 ……貴方はおじいさまに知らせて。 私は……、おばあさまに、知らせる。
――…ヘクター、何だか保護者みたい。
[告げられた言葉にポツと呟き目許だけ和ませた。 ね、とテッドの方へと向き直り同意を得ようとして]
(152) 2010/07/29(Thu) 22時頃
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[首を傾げるテッド>>154の言葉に一度考えるように眸が伏せられる]
祭の日にこんなことがあったから…… 如何すればいいかきいた方がいいかな、って。
[儀式めいた祭の日に村の者が殺された。 それは大変な事のように娘には思えた。 ヘクターの返事>>159にはこく、と頷き]
こんなこと、これまで無かったのに……。 おばあさまたちが何か知っていると良いのだけど。
[呟きながらも、テッドへと向けたヘクターの冗談のような言葉に 驚いたように瞬いて、途惑うように視線を彷徨わせ]
え、と……、私達も行こう。
[テッドに声を掛けて死臭漂う其の場から離れる]
(165) 2010/07/29(Thu) 22時頃
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[其処から離れるにつれ気分の悪さは薄れていくけれど ソフィアだったモノの無残な姿が網膜に焼き付き離れない。 隣を歩くテッドの声にこく、と頷いて]
一人にならなければ、大丈夫、かな。 少なくとも、テッドと一緒なら大丈夫そう。
[幼友達である彼と一緒なら娘は怖くないと思った]
……ソフィア、しあわせそうだったのに。 如何してこんなことになっちゃったのかな。
[零れた言葉はやはり彼女の事で。 答えなど出るはずないと知りつつも 疑問がくちびるから零れてしまう。 ぽつぽつと話していれば長老たるナタリアが待つ家に辿りつき]
テッドもどうぞ。……何のお構いも出来ないんだけど。
[扉を開けて彼を中へと促し娘は祖母の居る寝室へとゆく]
(173) 2010/07/29(Thu) 22時半頃
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[ヴァンルナール家の代々の家長は、古くから人狼を熱心に崇拝していたようだ。
(人狼と「契約」を交わしたのも、遡れば彼らの祖先に当たるのかもしれない。)
ヘクターは当然実子ではなく、「実子として」家に迎えられているに過ぎない。
対外的には、ヘクターの「祖父」が家長だが、実質的に実権を握っているのはヘクター自身であった。
――尤も、それについて知っているのは、ヴァンルナール家でもごく限られた者のみである。
ヘクターは彼らを「キツネ」と呼び、彼の命令は、対外的に「祖父が出したもの」として実行されていた。]
「約定」はやはり忘れ去られている、か。
[ 平静な声音。]
……それもそうか。
[ 小さく鼻を鳴らす。]
お前の言った通りだ。
彼らは忘れてしまった。
[ 遠巻きにソフィアの死体を眺めながら騒ぐ人間たちを凝視し、同胞に語りかけた。]
|
[幼友達の言葉>>178に娘は小さな微笑みを向ける。 守る、なんて言われたのは何時振りだろう]
ありがとう。 じゃあ、テッドのことは私が守るね。
[遠い記憶の片隅にあった言葉を口にする。 ソフィアの事を問えば困らせるだけと悟ってか それ以上問う事はしなかった。 聞いて良いのかと問われるとことりと首を傾げる]
……え、もちろん。 テッドなら聞いてて良いよ。
[先ほどのヘクターとの会話も自警団と余所者を意識しての事で テッドに聞かせたくないから、というわけではなかった。 だから、問われることじたい、不思議に思っている様子]
(186) 2010/07/29(Thu) 23時頃
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― ラトル家 ―
[祖母の許へと歩み寄れば見た事を事細かに話す。 無残な光景を語る娘の表情は沈痛なものだった。 言い忘れた事を補足するテッドの声が時折混じる。 説明が終われば、娘はゆると首を傾げ祖母に問う]
――…おばあさまは、何かご存知なのですか?
[老いた祖母は話を聞いて直ぐの頃は驚いていたけれど 何かに思い至ったのか神妙な面持ちとなりゆっくりと口を開く]
「私が若い頃、……そうだね、 マーゴやテッドが生まれる随分前に同じようなものを見たよ。 ソフィアは『生贄』となったのかもしれないね」
[紡がれた言葉に娘は目を瞠る]
(196) 2010/07/29(Thu) 23時頃
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[今、祖母は何と言ったか。 把握するのに暫し時間が掛かった。 聞きなれぬ言葉ゆえかその響きの不穏さゆえか。 問う言葉を紡ぐ前に祖母が言葉を続けた]
「ヴァンルナールの、とも話し合うべきかねぇ。 二人とも暫くはおとなしくしているんだよ」
[祖母はそう言って杖を手にし二人を残し家を出てゆく。 祖母の向かう先は言葉どおりヴァンルナール家か]
――…生贄、って。
[連想できるのは祀る神に対するものだけど。 それを口にするのは躊躇われて 頼りなげなまなざしをテッドに向けた]
(198) 2010/07/29(Thu) 23時頃
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|
― ラトル家 ―
[娘には祖母から口止めされている秘密があった。 ラトル家が代々受け継ぎし力の秘匿。 守る力ではなく――ただ識る為の力。 漆黒の眸に映るのは成長した幼友達の相貌。 娘は彼を識る為に力を使おうとは思わなかった]
……おばあさまが帰ってくるまで 少し時間がかかりそう、ね。 広場にでも行ってみる……?
[テッドに声を掛けて了承が得られれば 家を出て広場へと向かう]
(213) 2010/07/29(Thu) 23時半頃
|
ああ、そうだな…。
[苦々しい思いで吐き捨てる。
――我らを思い出す者はおらぬか?思い出しても畏れから口に出さぬだけか?]
村の年寄り共もどれだけ使えるやら。
[ヘクターを補佐する立場にある「キツネ」も、人口が増え、近代化へと向かう村に対し絶対的な力までは持っておらず、祭の形骸化を食い止めるには限界があったようだ。]
|
― 広場 ―
[ソフィアの事は村中に知れ渡っているだろうか。 ひそひそと噂話をする声がざわめきとして鼓膜を震わせる。 彼女の死を悼む声が大半だろう。 悲しみと不安が肌に感じられるようだった]
村の何処に居ても、変わらないのかもしれない……。
[溜め息混じりの吐息が零れた。 人の声が聞こえてくるのは井戸の方か。 チラと視線を向ければピッパたちの姿が見える]
………………。
[娘は思案気に柳眉を寄せた。 輪の中心となる彼女を識るのも良いかもしれない、と思う]
(242) 2010/07/30(Fri) 00時半頃
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― ヴァンルナール家応接間 / NPC:ナタリア ―
[長老の一人であるナタリアは ヴァンルナール家に行くと下男に取り次ぎを頼んだ。 女系のラトル家とは対照的なヴァンルナール家を訪れるのは久しい。 暫く待てば応接間へと案内されるか。 其処にはヴァンルナール家当主が待っていた]
久しいね。ヴァンルナールの。 話はもう聞いているのだろうね。 おまえさんは如何思う? 私には森の神の為の儀式が始められたように思えて仕方ない。 ソフィアは森の神の最初の生贄となった……と、すれば――…
[始まりであって終わりではない。 捧げる事が必要だろうか、とナタリアは言葉を続けた]
………悩ましいことだね。
[孫娘が巻き込まれる事を危惧してかそんな囁きが零れ落ちる**]
(268) 2010/07/30(Fri) 01時頃
|
[何故忘れる・・・何故・・・
こんなにも人の子は愚かだったのか?
我等が慈しみ護ってきた者らよ
幾度の潮の満ち引きと共に、汝のその英知はいずこかへ消えてしまったのか]
|
― 広場 ―
[幼友達の親方が目に留まれば緩く会釈を向けた。 其方へと向かうテッド>>285に頷き見送る素振り。
一人になれば娘の表情は薄くなり 人形染みた端整な容貌が残るのみ。 広場の木陰に佇む娘はゆると目を伏せた]
――…ただの戒めであれば良いのだけど。
[不安がらせぬようにとしてか幼友達が言った言葉と 笑みを思いながらポツと呟く。 娘が祖母から戒めの言葉が与えられたのは小さな頃だけ。 今は大人として継承者として扱われているのか そういった言葉を聞かなくなって久しい。 腑に落ちぬまま、長老方の決定を待つ事にした**]
(302) 2010/07/30(Fri) 17時頃
|
[ 同胞の憤りがじわりと伝わってくる。
「声」は殆どの場合において、音声による言語以上にその感情を能弁に伝える。
彼は伝わる怒りの感情を、舌の上で転がすようにじっくりと吟味した。]
[聖なる樹、聖なる泉に捧げられし供物は、
再び人へと巡るだろう。
その肉体は人として大地に還そう。]
|
[ラトル家の女が受け継ぎしモノは血脈を識る力。 閉鎖的な村だからこそ異質が混じらぬ力が必要とされたのか 既に知るものはないが守ってきたモノである事は確か。
老いた祖母と孫娘の二人きりとなったラトル家が それなりの扱いを受けるには背景がある。 ――が、其れを知るのはもう極僅か。 古い家系の者ならば知る者もいるかもしれぬが。
ふ、と井戸へと視線を向ける。 誰も居なくなった其処を暫く見詰め続けた]
――…触れるが一番楽な方法ではあるけれど。 少し、難しいかしらね。
[柳眉を僅かに寄せて思案気な声を漏らすと 娘は見詰める先――井戸へと向かう]
(326) 2010/07/30(Fri) 22時頃
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