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【人】 さすらい人 ヤニク[長生きしろと言われた言葉] (0) 2013/06/15(Sat) 00時頃 |
…?
[ヴェスパタインの身体が床に倒れるのを見つつ、乱れた呼吸を整える。
自分に向けたホレーショーの声が聞こえたような気がしたが、それが耳に届く事はなかった。]
なぁ、ホレーショーさん。
ヴェスさん、生贄にしてもいい?
何か魔法に使うのなら待つけど。
[小屋は村の入り口からは離れているので、まだ魔物の来襲は知らない。]
【人】 さすらい人 ヤニク…あぁ、来てんな。 (4) 2013/06/15(Sat) 00時半頃 |
生きるのに必要なら好きにしろ。
[後戻りは出来ないか、
とするつもりも無い言葉が漏れそうになって苦笑する。
代わりに出たのはやはり我関せずと言ったもの]
今、村魔物だらけだから。
[だから何なのかまでは口にはしなかった。
後は自分で考えろと何処までも不親切な声]
ん、了解。
それじゃ、遠慮なく。
[返ってきたのは自分の判断に委ねられるもの。
力を求める故に、ヴェスパタインの魂は喉から手が出る程欲しかった。
彼の口から出そうだった言葉には気付かない。
もし言われたとしても、もう遅いと答えただろう。
魔物の来襲で魔法使い達の気が逸らされていると分かれば]
そうなんだ。
あんたの手引き?だったらありがとう。
[それなら自分も助かるので、感謝の言葉がするりと出る。]
別に。俺の為だ。お前の為じゃねえ。
[感謝の言葉に一瞬動きが止まる。
魔物から感謝の言葉を聞くとは思わなかった。
随分と人間らしいと、
ヴェスパタインの魔力が消えた方向に視線を向けて苦笑する。
が、苦笑するだけだ]
えー、だって俺も助かるし。
[その言葉から彼が手引きをしたと分かり、やはり助かった、と。
自分が異質なのかどうかは分からない。**]
【人】 さすらい人 ヤニク[網すり抜けて飛び掛かる魔物] (27) 2013/06/15(Sat) 09時半頃 |
【人】 さすらい人 ヤニク…ヴェスパタイン!? (28) 2013/06/15(Sat) 09時半頃 |
ちゃんと喰えたようだな。
[途切れた灯が瞼の裏に揺れた。
何かの生きる全てになったのなら、良かった。
それが魔物に堕ちた者の命を永らえさせる事になっても。
何も残せず消えてしまうよりマシだと。
雨の中、潰えた魔物を取り込みながら呟いた]
うん、まぁ。
なんだけど、ツェツィーリヤさんが一人で小屋に来てる。
俺は外の物陰にいるけど、どうしようかな。
[聞こえてきた声には応答を。
自分の右手を宥めるように撫でながら、手短に今置かれている状況を伝えた。]
一人でいる内に何とかしておいた方が良いよな、やっぱり。
あ、ホレーショーさんはそっち平気?
ツェツィーリヤか…あいつは耳が聡い。
加えて遠距離の供物持ちだ。
距離が離れれば結構危ないかもな。
他の魔物で消耗させて、回復する前に襲うのが一番的確だろうな。
[目を閉じ戦うツェツィーリヤの事を思い出す。
共に闘うならまぁ信頼していい腕だ。
その分敵にすると近寄れなくなる分面倒臭い]
疑われない自信があるなら好きにしろ。
俺はヴェラが一緒にヴェスパタインの元に行くかとか
言ってるから下手するとかち合うぞ。
一応、中に一匹いるけど。
それじゃ足りないか。
[毒持ちの木の魔物一匹では、彼女を疲弊させる事は出来ない。
それ程の腕のものなら、一人で出歩いたりはしないだろう。]
……。
ヴェラさんが?
[もう一人の片腕の名前を聞けば、僅かに惑いが生じた。
自分を信頼してくれる、彼の顔が脳裏に浮かぶ。
ヴェスパタインの身を案じての行動だろう。]
―そう。
[刹那、木の魔物の気配が絶える。]
あぁ、やられた。
…一旦、逃げようかな。
まだ見つかってないみたいだし。
[ヴェラに知られるのは、やはり躊躇われる。
胸ポケットの死神の指先が収まった場所を撫でて。]
もし見つかったら―…戦うまでだけど。
[衝動を抑えるのは、そう易くはない。]
……どいつもこいつも…変わった連中だ。
[ヴェラの名に、僅かに答えが遅れた様な気がした。
それが何か躊躇いの様にも感じられるのは、
極力人を避け続けた経験から。
無神経に避けて来たわけではない。
相手が二度と組みたくないと思う様な行動を
同行者を観察しながら意図的にしてきた事の方が多い。
だからこそ、言葉選びや声色で何となく判る気がしていた]
逃げたいなら早く逃げろ。
[助ける事は出来ないから、と言い掛けて]
助けるつもりは無いからな。
[言い直した]
そもそも、魔法使いに‘普通の’奴なんているの?
[何となく心中を悟られた気がして、わざと混ぜっ返す。
多分、それもばればれだろうとは思っているが。
ヴェスパタインに続いて、ヴェラとも敵対しなければならないとは分かっていても、その時を少しでも先延ばしにし
たい。
せめて、後もう少しだけ、と。
もう戻れないと知りながら、そう願ってしまう。]
はいはーい、逃げますよっと。
[相手が何か言いかけて言い直した言葉には気付かない。]
逃げるの失敗しちゃった。
村の奥でツェツィーリヤさんを迎え撃つ。
一応、ホレーショーさんの言葉を参考にして魔物は呼んでみた。
…出来たら、こっちに誰も来ないと嬉しいけど。
[魔物を呼び寄せ、自分の愛用する長刀を呼び出しながら、声を送る。
助けは求めないが、間接的に「お願い」はしてしまっていた。
断わられても仕方ないとは思っているので、聞いてくれたらラッキーくらい。]
ヴェラとコリーンが、ヴェスパタインを発見したぞ。
[ツェツィーリヤを迎え撃つと、届いた声には
こちらの現状を簡単に伝えて]
…うまくツェツィーリヤに濡れ衣着せないと。
そっちが勘繰られるぞ。
[手助けを聞くとも聞かぬとも答えずに、忠告だけ手短に]
―そう、コリーンさんまで来たんだ。
後の二人はこっちにはいなさそうだけど。
[魔物達と戦っている姿は見ていたが、それ以降の情報は持っていないから、向こうからの情報提供はありがたい。
ヴェスパタインを失ったヴェラの気持ちを察する事は…やめる。
ツェツィーリヤの事に触れられれば。]
…ややこしそうだな、それ。
上手く出来ると良いけど。
[そういう工作は苦手だが、努力はしてみようと。]
【人】 さすらい人 ヤニク[意識失っていたのは、どれほどの時間か] (99) 2013/06/16(Sun) 01時半頃 |
【人】 さすらい人 ヤニク……ヴェスパタイン。 (100) 2013/06/16(Sun) 02時頃 |
【人】 さすらい人 ヤニク……強かった。 (104) 2013/06/16(Sun) 02時頃 |
あー。これマズイな。
[コリーンの背後からやって来たヤニクの存在に内心舌打ちする。
まだそれぞれが警戒を解けるわけではないが。
少なくとも今いない者達の方に警戒は強くなるだろう。
ソフィアも警戒対象だろうが、経験の少なさは
誰もが見てわかるからこそ、それ程強くは無いだろう]
ヤニクまで出て来たぞ。
お前が一番怪しまれるかもな。
[名を出さないように気を付けながらも、現実はしっかりと**]
【人】 さすらい人 ヤニク……ん。 (111) 2013/06/16(Sun) 02時半頃 |
―そうなんだ、ドジったな。
[ツェツィーリヤの様子を窺いながら、相手の言葉に答える。
現実はすとんと胸に落ちた。
あの場にいないのはツェツィリーリヤと自分、そしてソフィアか。
しかし、ソフィアの線は自分が只の魔法使いであれば、考えていないと思う。]
なぁ、ホレーショーさん。
もしうまくいかなかったらさ、俺に全部嫌疑を被せてよ。
…まぁ、一人くらいは連れて行きたいけど。
……ほんと、お前懐かれてんな。
多分ヴェラがそっち走ってったぞ。
[ランプの伝言の後、呆れたように声を掛ける。
先程の口調だと、ツェツィーリヤはまだ生きているようだった。
まさかソフィアまで向かっているとは知らないが、
厄介だぞと内心愚痴りながらも]
俺は俺のやりたいようにやるだけだ。
[彼の願いには応とも否とも答えなかった]
…あは、そっかー。
[返すのは乾いた笑い。
回避しようとしたのに向こうが近づいてくるのなら。
彼はあの現場から、何処までを知ったのだろう。
逃げても、自分の匂いを頼りに彼はいずれ自分の元に来るだろう。]
…やっぱ、逃げらんないか。
そっかそっかー。
[覚悟をする。
それは何の覚悟か。]
[どちらとも分からない彼の返事には小さく笑って。
同族とはいえ、ホレーショーの行動に口を挟める関係ではない。]
はいはい。それでいいですよ。
[好きにして、と返しておいた。]
タスケテハヤレナイ
[どれだけ誰かを癒し、助ける力を求めて
魔物や人を喰らい続けてもその力は得られない。
代わりに助けたかった女性の記憶だけが消えていく。
まるで…代償の様に]
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