25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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…………っ!!
やめ…やだ……いやだっ
聞こえない、聞こえないっ!!
狂わない、狂えない……いやだ、いやだ……
[やはりおかしい、放っておくわけにはいかない。]
お前は狂わんよ。
お前は狂わない。
[幻聴が語りかける][幻聴が騙りかける]
[頷けば聞こえたと認めることになる]
[頷かなければ狂ってしまうのか?]
………ぁ……っ……
[欠片の理性が選べず頭を抱え込む]
[やはり混乱した様子しか窺えない。
どうしたものかと考える。]
――……
[幻聴が収まる][小さく息を吐く]
[震える身体をなだめる様に敷布の中
己の両肩を抱いて。ただ願う。狂わぬように]
[それとも、狂ってしまったほうが楽、なのだろうか?]
[また聞こえて、身体が緩く震える]
[が、その声は今までと違って。
舞うようにつげる][自分に舞うように告げるのは……]
はい、チャールズ……仰せのままに
[そう言うと、青年は穏やかに笑って]
――……
[ともかく、落ち着いたみたいなので、そのまま黙っておいた。]
申し訳ございません。ただいま本郷と言う
花主が俺の部屋を訪ねてきまして……
終わり次第舞いますね。大広間でよろしいでしょうか?
[心から嬉しそうにそう告げて
ああ、本郷には勿論断らなければと、
ただ、あれはこの件終わってからかとか
取りとめもなく考えつつ零す
通信と思っていない青年は
通信を切る音にも気付けなかった]
/*
お帰りなさいお帰りなさいお疲れ様です。
ちょっと提案というか、無茶を承知の話なんですが
夕方ぐらい?に一平太のメモでRPに無理のない程度での
今日明日のバファ釣り希望が出てたんですね。
もしそちらが良ければ、いっそこの際表で二人とも出てしまって
片方は一平太襲撃(釣り)片方でヤニク襲撃(襲撃)を
してしまってはどうかと考えています。
正直狼組に余り情報が回ってこないので、
こうでもしないと八方ふさがりで死んじゃう…とか相当思ってます。
如何なものでしょうか。
最初そちらに高嶺組の説得をお願いして、こちらでセシル説得後
一平太吊り>ヤニク襲撃考えたんですがどう考えてもセシル説得に
時間と配置的に接触が難しいのとキャラ感情的にこちらにつかない気がしたので
ちょっとこの方法を提案してみます
/*ええ、それでもどちらでも。
恐らく二人で居ると思いますので、わたしが纏めて相手をしても(夜光吊りキリング▶天満月襲撃)全然構いませんよ。
動きにくくてかなわない状況ですが、三連吊り終了では味気ないですし、なんとか頑張りましょう。
/*
わわ。いいのでしょうか何だか申し訳ない。
正直夜光襲撃に自分が持ち込めなさそうだったの頭を悩ませていたところだったのでした。
今のログを見る限り二人とも表座敷のようです。
多分ヤニクのほうはイアンへの報告があると思うので
もし別動する気配があればそちらには私が向かうつもりでいますね。
三連釣りだけは何としても避けたいですね。
セシルもどうにかロビンのネタを使ってこちらに寝返りさせたいものですが。
ちょっと頑張れそうであれば頑張ってみます。
[身体は部屋にて微睡んでいても、意識は同志の深層と繋がる。]
夜光…、天満月を守ると言っておったな。
[イアンに語ったは、半分は出任せだが半分は真実。
失われた獣やらいの技が伝わって居たとすれば…]
…まも、る?
[微かに揺れた。
揺れた声は、己の感情に染まり揺れるのみ]
冗談じゃない。
食事を、邪魔されてたまるか。
…天満月。
出来ればあの不快の礼はきっちりと払ってやりたい。
喉に穴をあけ、心臓を残し、ゆっくりと痛みに絶望させてやりたい。
天満月を喰らうには、先ずは夜光を。
たとえまかり間違ってあの子が使い手であっても、自分自身は守れますまい。
/* 色々と考えましたが、やはりあまり良くは思われていないようなので申し訳なく。
なんとか切り抜ける方法を考えるなりしましょう。
私が最後に残っても構いませんから。
…まずは夜光を。
裏庭の納屋に呼び出して喰らいますから、これそうならば落ち着いた頃に。
…本郷殿?
[かける声には僅かに心配の色。
元より、同胞とは言え利害でしかつながりのない仲のはずだったが、
…それだけでは無くなってしまいそうで、それが少し恐ろしい。
情に流されれば、きっと仕損じる。]
/*大丈夫ですかー?寝おちてはおりませんかー?
イアン……
お前、大丈夫か?
[明から何か報告を受け、話しかけた。]
………えーと……
[もう、人がいないのに声が聞こえることに驚かない。]
貴方は……何方でしょうか……?
[けれど、知らない声に困惑して]
[一方、こちらを知らないとするイアンには困惑いているが、
今はどこにいるのかもわからず、返事が返せない。]
…………?
[返らぬ声に首をかしげて。
その表情は今までの青年よりもずっと幼い。]
[通信機器。それから聞こえる声。
……刷衛のもたらしたセンターと去勢、避妊された
獣の話やその他は、
事実であり正しかったのかもしれない。
けれど、それは青年にはとても有害で。
とてもとても有害で。加速してほつれた心。
心は自己防衛で壁を作る。現実への。
特にほつれの加速の原因には
幾つもの壁を隔てて。
その壁に刷衛の存在も通信機器も置き去りにして。]
[そうして置き去りにされた通信機と刷衛の記憶。
けれど通信機を通して聞こえる声。
人の姿なく聞こえる声。
それは、幻聴を聞いているのでは
ないかと言う恐怖を植えつける。
繰り返された恐怖。
……ほつれた心は理屈で答えを出せないまま圧縮される]
[人と約束を交わし生きることを考え始めた心は
生きたいと少しづつ思え始めた心は
悲鳴を上げる。生きたい。狂いたくない。と。
でも、声が聞こえる。それは狂っていると?]
[疲弊した心は、軽く背中を押される。
常であれば、それは快方に
押し出すものだったかもしれないが]
[その言葉は、青年がずっとずっと逢いたくて
でも、逢えないと思った存在を彷彿とさせて。
ほつれた心は、ただ、その存在に縋ってしまう。
それまで、生きたいと、狂いたくないと思ったことも
そのために痛みに耐えることも置き去りにして。]
/* ご心労かけ、申し訳なく。独断が過ぎたでしょうか?
見ていらしたらご返事頂ければありがたい。
[通信機からはあれからまともな反応はない。
そう、彼には早すぎた。
のだと思う。
悲しいと思う。
チャールズほどの男に愛された花であるなら、
きっと、わかってくれるはずなのだ。
そう、早すぎただけ。]
[そう、早過ぎた。あまりにも早過ぎた。
まだ、視界からの現実を
きちんと受け止めることさえできないほど
突然の主の死に打ちのめされた青年には
正しいこと、事実、それを受け止めるのは早過ぎた。]
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