人狼議事


22 共犯者

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視点:


 話はどれだけ進んだんだ。
 首はもう見付かったのか。

[ 語り掛ける時、彼は名を呼ばなかった。
 呼ばずともこの地に同胞は互いしかおらぬ故、混乱することはない。
 彼はこれまでの数年間、幾度もなされた名乗りと名付けの要請を何故か拒み続けてきた。]



[…哀れなソフィア。まだ見つけてもらえないなんて。
…哀れな人の子ら。まだ見つけられないなんて。]

体が聖地の樹にあったのだから、対になる頭があの泉にある事くらい、誰かがすぐ気付くと思ったんだがな。

そんな事も忘れちまうなんてよ!

…まあいいさ、これからじわじわと思い知る事になるだろうよ。



[ 吐き捨てるような同胞の声に耳を傾けた後。]

 人間たちに違約の罪を思い知らせる。
 罰を与えるのが、お前が儀式に参加する目的か?

[ 静かな声でおもむろに問うた。]



[生贄と聞いて、湧きあがってきた好戦的な感情を
抑えきるのがやっとだった。]



報復か。いや…それも大義ではあるが。
人間と戦えるのも…楽しみなんだよな。
今からゾクゾクしてしょうがねえよ。

[銀髪の同胞が氷のように冷静沈着で在るのに対し、褐色の毛並みを持った彼は炎のような闘争心と激情を持っていた。]

アンタは前の儀式のときはどうだった?
参加したんだろ?

…俺はひどく人に混じり過ぎたみてえでよ。
「キツネ」に人の子の事は色々教わったが、
アンタの事、意外と知らないんだよな。




 前の儀式のとき、か。

[ それが「この前の正式な儀式の時」を指すのであれば、60年は優に経っている。]

 どうということはなかった。その時は。

[ その「彼が参加した以前の儀式」が何時の時代であるのか、語らぬままに答えた。]


 儀式の本義は神々に生贄を捧げること。
 常しなえに我が一族に繁栄が続くようにと。
 だからこそ、儀式を成し遂げたものに栄光が与えられる。

 それは忘れるな。

[ 同胞の熱過ぎる血に釘を指す如く。]



 ……「キツネ」たちは何も言わなかったのか。

[ それは人間たちから儀式の詳細が忘れられたように、時を経てその伝承も喪われたのか。
 それとも、外の同族たちが「伝えぬ方が良いこと」として教えなかったのか。いずれにせよ。]

 知らぬのならそれは大した情報ではない。
 俺は今お前の前にいる。
 これから知る機会はあろうさ。

[ はぐらかすように嘯いた。]



…悪い。アンタの言う通りだ。
我らの使命は儀式の完遂。
どうも最近特に血が疼いちまってよ…。

[彼がどのように獲物を仕留めるか。
まだ見ぬ力に軽い憬れもあるのだろう。]



へへっ、確かにな。
ああ、早くやりてえなあ!

[これから始まるであろう儀式を思い浮かべ、まるで遊技場へ行くのが待ちきれぬ幼子の如く、楽しげに囁く。

儀式への期待、高揚、己が命を賭けるスリル、興奮、まだ見ぬ生贄。]

二人づつ…だよな。
あの忌々しい結界さえ無ければ。

……。
さあて、生贄を選んでいくのも、随分久しぶりになるな。
誰にするかねェ…。



ああそうだ、それともう一つ。
アンタを俺は護らねえといけねえな。

[参加する狼全員が生き残った状態で儀式を終えるのが、最も名誉な事であると教わっていた。]


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 08時頃



[ ほんの一瞬のあいだ、ほんの僅か。
 戸惑いとも感嘆ともつかぬ沈黙。]
 
 ――……

 ほんとうにお前は、儀式を待ち侘びていたのか。

[ 改めて気付いたように、しみじみと呟いた。
 その時だけは、彼は思わず本音に近いものを零していた。]



[ だが、亀裂は瞬時に閉じられた。
 首肯した彼は、同胞の知るいつもの冷冽に戻っていた。]
 
 ああ。
 逃れの地に入ることの出来た者がいなければ。

 我らが供物として捧げる生贄は一夜にひとり。
 朝(あした)には、生贄たちが死すべき者一人を選び出して殺すだろう。

[ 静かな笑いが零れる。]

 次の生贄はお前に任せよう。
 それほど焦がれるならば、存分に愉しめ。


 俺ばかりが愉しんでは詰まらないだろう?

 お前が獲物を仕留めるところが見たい……
 お前がその腕で、生贄を引き裂く様が。

[ 命令ではなく強請るように。
 淫靡な誘いのように囁いた。]



 俺を守るより先に、自分を守れよ。
 俺はそう簡単には死なない。
 これでもお前よりは長く生きているのだから。

[ その声は、少しだけ真剣だった。]



[ 彼――「ヴェスパタイン」と名乗る男が現れて、偏屈な職人の弟子になったのは今から5年近く前に遡る。
 だが、彼が同属として「ヘクター」に接触してきたのは、それより数ヶ月の後、前回の祭が終わった後の満月の夜だった。

 彼は村と、村を囲む広大な森林――それは周囲に住む人間の伸張のために、近代に入って益々縮小していく一方であったが――に轟き渡る、声無き咆哮を放った。
 『私はここにいる』と。]


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 21時半頃


靴磨き トニーは、広場に駆け込んできた。

2010/07/31(Sat) 21時半頃


【人】 靴磨き トニー

─ 広場 ─

[既にそこには多くの人々が集まっていた。

人のあふれんばかりの広場。その事だけならば、昨晩と変わりはない。
なのに、流れる空気はまるで違う。]


ねーねー、イケニエって、なりたいっていったらなれるのかい?

[誰にともなく大きな声で尋ねてみた。]

(162) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 靴磨き トニー

あ、まだ間に合うのか。マーゴあんがと。

[波打つ黒髪の娘に教えてもらって、一安心した模様。

続く問い掛けには、ちょっとだけ真剣身を増した顔になり]

んー、……なりたいっていうか。
おいらだったら、できるかもしれない事があるからさあ。だからかな?

(168) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 靴磨き トニー

え。

[マーゴもまた儀式に生贄として参加するのか。]

そっかあ。おいらこそよろしく……。

[よろしくというのも何か変だなという気もしたが、ペコリと頭を下げた。]

……、他は誰なんだい、知っている?

[再びマーゴに語りかける声は、彼らしからざる潜めたものだった。]

(179) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 靴磨き トニー

……、ミッシェルにオスカーにホリーにテッドに……パピヨンもかあ。

[最後の名前を復唱する時、苦手意識の故か、ちょっと眉が下がった。]

儀式の間はいい子にしてないと、パピヨンに叱られるかなあ。
[真顔だ。]

(188) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 靴磨き トニー

うーん、まあ……ね。

[単に何となく苦手なだけで、実際に何かしてパピヨンに叱られた事があるわけではないので、曖昧に頷いておいた。]

──ありゃ、ホントだ。ニールも来てる。

[老人たちとニールは何を話しているのだろう?]

(195) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

【人】 靴磨き トニー

そっか、そうだよな。やるよって言っとかないと。じゃあ行ってくる。あんがとな、マーゴ


[再び礼を言うと、長老たちの方へ駆けていった。]


─ →回想 ─

(200) 2010/07/31(Sat) 22時半頃


[ホリーの背中の血痕にいち早く気付く。
濃い血の臭いに包まれている為、接近している時から容易にそれは感じ取れていた。]

…この少女…、まさかな。

[自分たちと近い匂いを嗅ぎ取ったのであろうか。かつては同じ流れの源流にあった者らの。]



[月と太陽に照らされ、清められたその肉体は、また人の子らによって土に還るだろう。]



[歓喜の笑みを浮かべる。]

さあて、誰にしようか…。
儀式をないがしろにした者、余所者をこの村に招いた者、
我らの存在を忘却した者…。

我らの力を察知できるラトルの「視る者」は邪魔だが、彼らの力で我が眷属も覚醒する。

…まだ襲うのは時期尚早かねえ。

[ラトルは俺を視ようとするだろうか?杞憂だと良いのだが。]


【人】 靴磨き トニー

─ 回想・教会 ─

んー、ノックスが謝らなくてもいいよ、心配してくれてんだし。

[大声を出してすまなかった、と詫びを入れる青年にはそう答えた。
亡くなったソフィアを見たといっても、自分が見る事が出来るのは、生前と同じ姿でしかなかったから。かなりひどい姿になっているらしい彼女の亡骸を見たならば、どうなる事か。]

(223) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

[イアンがヴェスパタインから別れた直後、ミッシェルに会う前、その一瞬の合間にヘクターの姿があった。ちょうど木の陰になって、村人からは見えなかっただろう。

彼に近づくや否や、彼に向かって突進する。襟首を掴み、訊く。]

…アンタ、どういうつもりだよ?
あの余所者の人間飼ってどうすんだ?

前回は儀式の始まりだから大目に見たがよ、今回は見逃せねえな…!



なにか利用価値でもあんのかよ?
生かしておくだけなら兎も角、余所者と親しくなってどうする?

アンタの正体でも勘付かれたら…!



[ 宵月の瞳がすっと細まり、柔和なランタン職人の顔が一変して冷ややな獣の顔に変わる。
 煩わしそうに、ヘクターの手首を押し退ける。]

 考えあってのことだ。
 お前は口を出すな。


【人】 靴磨き トニー

[戻ったはずのブルーノを探していたら、廊下の突き当たりでニールと話をしていた。遠くで声は聞こえないが、二人とも険しい表情をしている。]


……ブルーノ様、お祭が近くなってから、ずうっと様子がおかしいんだよなあ。
ニールも、なんかおっかない顔してるし。

[さっき頭を撫でてくれた大きくて温かい手。いつになく優しい感触だったのに。]

ブルーノ様にお祭の話、してもらおうかな。

(229) 2010/07/31(Sat) 23時半頃



 あいつには何も出来はしないさ。

[ そう嘯き、同胞を睥睨する双眸には、一片の迷いもない。] 


 同属に魅入られ、己が種族を裏切った人間は過去に幾人(いくたり)も出た。
 あれの扱い方など、お前に言われなくとも充分に心得ている。



ちっ、そうかよ…。
アンタの強さは認めるが、あんまり無茶はしないでくれよな。

[彼の発する雰囲気に圧倒されたのか、不満そうながら手を引く。]

誰を襲うか見てくるわ。



[ 退く手を追いかけるように、逆にヘクターに身を寄せる。
 もう少しで触れるほど近くに顔を近付け、]

 今夜の生贄選びは、お前に任せてある。
 俺は一切手出ししない。

[ 半眼に目を閉じ、同胞の瞳の奥を覗き込む。]

 もし、手伝いが必要なら。


【人】 靴磨き トニー

[ブルーノとニールの話はまもなく終わりそうだ。
立ち聞きしていたと勘違いされるのも嫌で、そっと反対の方へ向かったところ、ノックスと出会った。]

え?ソフィアの……く…びのあるところ?

や、おいらわかんないよ。

[死んだ誰かを見た時、話が出来たりした事は一度もない。無論ソフィアの時もそうだった。]

(254) 2010/08/01(Sun) 00時半頃


[じっと同胞の眼を真っ直ぐ不敵に見つめ返す。]

…そりゃ、心強いねェ。
またアンタの話を聞かせてくれ。

「視る者」だけでなく、「結界主」や、他にも我らに対する力を持った人の子の血統はまだ続いているだろうからな。

[ゴッ、と自らの額を相手に軽くぶつけ答える。
自らの眷属はできれば屠りたくないとも思っているようだ。]**


【人】 靴磨き トニー

[当てが外れて、ノックスが落胆したかどうかはそれきり別れたので知らぬまま、ブルーノの部屋の前で、しばし待っていた。]

「おや、どうした?トニー」

……、うん、お祭の事を教えてくれる?ブルーノ様。

[訝しげな表情を浮かべたものの、聖職者はドアを開け、]

「祭のどんな事を聞きたいのかな、トニー」

[といって、部屋に招き入れた。]

(267) 2010/08/01(Sun) 00時半頃

【人】 靴磨き トニー

[ブルーノは書き物机につき、自分はその脇に立って]

うーんとね、ほら、おいらはこの前のお祭りの時は、具合を悪くしていたから、何があったか全然知らないんだ。その前はまだ小さかったから全く覚えてないし。
だから、どんな事をするお祭なのか教えてほしいの。

[そうせがむと、ブルーノはゆっくりと口を開き始めた。]

(274) 2010/08/01(Sun) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

[トニーもブルーノも知る由はなかったが、ブルーノの語る祭りの話は、パピヨンが昨日イアンに語った話と、大筋は同じであった。]

[そして、「生贄」について語る時のブルーノの表情は、子供の目にもわかるほどに苦いもので。]

……、その「イケニエ」っていうのになった人は、じゃあもしかしたら神様に会う事があるかもしれないの?

(277) 2010/08/01(Sun) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

「神様?」

[トニーの言葉を繰り返したブルーノの声音には、明らかに不快な響きが含まれていた。]

「会う事はあるのかもしれんが……、」

[それきり、口をつぐむ。]


──ブルーノ様、顔色が悪いよ。
ごめんなさい、外に出掛けて疲れてるのに長いお話させちゃって。ゆっくり休んでてね。

[ありがとうございました、と頭を下げて、老人の部屋を辞した。]

(283) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

[廊下を歩きながら、先ほど聞いた話を反芻する。
このところ、老人が浮かぬ顔だった理由がわかったようなわからないような。]

なんでブルーノ様は「神様」の事であんな顔をしたんだろ?

[この教会に引き取られて、ブルーノの庇護の元過ごしている以上、それなりに神の話や信仰について、ブルーノから教わる機会はある。
ブルーノが肩書きにふさわしい篤い信仰を持っている事は、日々の暮らしの中で十分に知る機会もあった。
それだけに、先ほどの反応は実に奇妙に思えたのだった**]

─ 回想・了 ─

(285) 2010/08/01(Sun) 01時半頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 01時半頃


「人の手」で屠る対象としてはピッパ・・・。
狩りの獲物としては・・・テッドかノックスか。

儀式を軽んじた奴らに、知らしめる為にはこの辺りがいいかもな。



 なるほど?
 良い選択だ。異存はない。

 そのどちらかならば、出来れば、この、

[ とちらりと脇でパピヨンに話しかけている青年を見遣る。]

 ノックスが先の方が、効果的ではあるように思うが。

[ 暗に、伝え聞くノックスの伝統への軽視を示唆しているのだろう。


アンタは・・・もしかしてずっと独り、だったのか?

俺が以前居た森では(同じような儀式があったのだが)
「狩り」は一人の獲物を、三人の牙で襲ったりしてたから、よ。

[かつての古き同胞を思い出したのか、一瞬の重い沈黙。
仲間の屍と引き換えに手に入れた独りの栄光も悪くは無かったが・・・。]

今度は・・・俺は、仲間を護りたい。
だから、アンタと一緒に、儀式を完遂してえ。

[今は、再び出会えた同胞がいる。
美しく気高き白銀の狼。
初めて出会った時のあの喜びは忘れられない。]



 ほう…?

[ 同胞の過去に好奇心を掻き立てられたようで、静かな興味の気配が声に生じる。]

 別の場所でもまだ儀式が残っていたのか……
 森を捨てる同族が増えてからは、もう随分と廃れてしまった場所も多いと聞いていたが。

 お前は、違う森の出だったのか。
 ──お前が人間に強い敵意を持っているのはその所為か?


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 13時頃



そういやまだ話してなかったっけか。
俺が居た「森」はもう少し南の方でな。
この村よりも随分人は少ない所だったよ。

ドナルドとタバサと言う名で、俺と同じ赤毛の狼だった。
とある年の儀式で、ドナルドが「視る者」に告発されてな。
タバサは奴を庇って一緒に行っちまった。

[その後、独りで儀式を完遂したものの、村にはほとんど人が残されていなかった。

折も悪く、その翌年村は凶作と大規模な戦乱に巻き込まれ、ヘクターは護るべき場所を無くしてしまったのである。

近代兵器の前には、人狼であれど独りでは対抗しきれなかった。瀕死の状態で森を後にするのがやっとだったのである。]



[ 同胞の過去を聞いた後は、考え込むような沈黙が支配した。
 少しの間の後、彼はおもむろに口を開く。]

 俺はお前がずっとこの森に住んでいるのだと思っていた。
 「キツネ」の家に入り込んでいるなら、てっきり幼少の頃に同族たちによってここに遣わされたのだ、と。


 ──この森は、特別な森なのだ、「ヘクター」。

[ 彼は、同族を敢えて人間として名乗っている名前で呼んだ。]

 もう何百年も前から、人は森を切り払い、我らを吊るし、撃ち殺すようになった。
 もう人間は我ら種族に敬意など払っていない。
 多くの場所で、我らはただ狩られる存在となった。──狩るべき存在の我らが。

 彼らは儀式に則って抵抗するのではない。 
 我らが邪魔だから殺すのだ。


 そのことは、同胞を殺され、故郷の森を喪ったお前が一番良く知っているのではないか?

[ 距離を隔てて交わされる声に視線はない──だが、同胞は確かに、間近で彼に凝視されているのと同じ圧力を感じた筈だ。]



[大怪我を負った彼がこの村にやってきたのはもう何十年も昔の事になる。

当時は、現在のヴェスパタインとヘクターと同じく人の形でひっそりと暮らす先代の老狼が村を見守っていた。

ヘクターは彼に助けられ、彼の屋敷でひっそりと傷を癒していた。その老いた同胞はヴァンルナールの分家の当主でもあった。おそらく「キツネ」との契約にも関係していたのだろう。

やがて、老狼が天寿に近づき、緩やかに死に向かっていた頃、ヴァンルナールの本家には病弱な嫡子がいた。丁度赤毛の狼の傷も癒えてきた頃だった。

年恰好も丁度良いだろう。幸いその子供はひどく虚弱だった為、村の他の住人の目にもほとんど触れていなかった。

――そして、本来の「ヘクター」を密かに生贄に捧げ、赤狼が彼に成り替わったのである。


[そのような過程を経て、ヘクターは人と交わり、老狼が森に還った後、ヴェスパタインが現れるまで、たった独りでこの村を人の身と狼の身で守護していた。

積極的に人と交わったのは、好奇心旺盛な彼本来の気質も大きかったのであるが、彼らを知り、相互理解、もしくは対抗せねばと言う思いもあったのかもしれない。

彼は自らを尊ぶ者を愛し大事にした。「キツネ」との関係はその最たるものである。

ただその反面、「忘却」の罪を犯し、増長する人の子への愚かさには苛立ちもしていた。怒りは日増しに大きくなって行った。]



[同胞からの圧力を感じた。彼の静かで蒼い焔のような怒りが伝わってくる。]

もう…そんな所まで堕ちてしまったんだな…。

[嘗て、この村でも「正常」に人と狼の関係が築けていた事を彼はかろうじて知っていた。
現在のこの緩やかな堕落はどこから?

手元の銃器を見ながら、そうか。とぽつり呟く。

神聖な儀式では無い、一方的な殺戮。神の不在の中行われる蛮行。嘗ての森や無残な姿になった同胞らを思い出したのか、顔を歪める。]

我らが狩られる者…か。
それでも。



[やがて、少しの沈黙の後]

――ドナルドとタバサの仇で人の子が憎い訳じゃねえ。
儀式のしきたりの中であいつらは還ったんだからな。

ただ、最近の思い上がった人の子らには我慢ならねえな。
なんとか村の連中の目を覚まさせてやりてえとは思うが。

[まだ根底に人の子を愛する感情があるのだろうか。それは愛憎入り混じった感情か。
そして最後の呟きは、とても小さいものだっただろう。]

それと、もう繰り返したくねえ。
あんな情けねえ思いは。

[そして、広場の方を見ながら祈りを捧げる。
我らと再び共に…人の子がまだ聡明でありますよう。]


[ 繰り返したくない──すなわち、同族を死なせる苦痛を自分は再び味わいたくない。
 言葉を換えて何度も繰り返し思いをぶつけてくる若い同胞を、彼はだが、一度も安心させる言葉を吐こうとはしなかった。
 唐突に、」

 赤毛の若い同胞よ。
 ひとつ、宿題をやろう。

[ はぐらかすように全く関係のないことを言い出した。」


 この森は、はじまりの地だ。
 ここはいくつかある聖地の一つに過ぎないが、今も残る「生贄の儀式」はかつてここのような聖地で行われていたのが原型となっている。

 それなのに、この森には我らの他には同属たちは誰も住んでいない。

 
 今この地に同属たちが住んでいないのは何故だ?
 何故、監視を兼ねた守り人だけをこの森に残して、皆いなくなった?

 それを良く考えろ。
 お前がそれを知っても良い時が、答えを教えよう。



宿題…?

[紡ぎだされるヴェスパタインからの問いの意味を、何度も反芻し、じっくりと思案する。]**


【人】 靴磨き トニー

─ 広場 ─
んー、いや、だからさぁ、おいらがその……なんだっけ、いけなんとか
!そう、「イケニエ」になりに来たんだって言ってるじゃないかよお。

[しばしそのような押し問答はあったものの、一応生贄になるためのお許しは出たようで。
教会には、簡単にその旨を書いた置手紙だけしか残さずに出て来てしまっていたので、受け入れられるまでやいのやいのしている間に、ブルーノに連れ帰られたらどうしようと思っていたので、一安心というところ。]

(355) 2010/08/01(Sun) 18時頃

【人】 靴磨き トニー

─ 広場 ─

[受付(?)も無事終わり、手持ち無沙汰のままに、生贄仲間らしい集まりのそばで、座り込んでいる。]


ふうん、ピッパもいるのかあ。……今何人いるんだろう?

[指折り数えてみる。ピッパ、マーゴ、ホリー、オスカー、テッド、ミッシェル、パピヨン、それに自分。他にもいるかもしれない。]

(393) 2010/08/01(Sun) 21時頃

【人】 靴磨き トニー

──うん、難しい話ばっかりだ。

[テッドのボヤきに思わず頷いてしまった。
もっとも、「横恋慕」の意味が分からないからなのであった。]

(399) 2010/08/01(Sun) 21時頃

【人】 靴磨き トニー

始まるのか。──そうだよなあ。何だかそれらしい感じがしてきたしさ。

[オスカーに言われて、広場のあちこちで焚かれている松明に視線をやる。]

お祭っていつもこうなの?

(402) 2010/08/01(Sun) 21時頃

【人】 靴磨き トニー

そっかあ。そうだよなあ。こんな大事になってたんだったら、いくらおいらが小さかったっていっても、覚えてそうなもんだし。

[オスカーの説明に、何となく納得した模様。]

うん、夜歩くなんて殆どしないから慣れてないもんな。気をつける。

[ありがとう、と気遣ってくれた言葉に礼を言う。]

(415) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

【人】 靴磨き トニー

[──鐘の音が響き渡る。

オスカーに向けていた笑みは消え、歩み出た村の古老の方に視線を投げた。]


……「巡礼」が始まるのか。

(418) 2010/08/01(Sun) 21時半頃

【人】 靴磨き トニー

[送り出しの儀式は終わったようだ。]

……よし、と。

[出来るだけ勢い良く、ひょいっと立ち上がる。腰回りを2〜3度パタパタとはたいて、動き出した列の半ばに潜り込んだ。]

(428) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 靴磨き トニー

[みんなからおいていかれぬよう、大股の早足で歩きながらぶつぶつと。]

うーん……。

パピヨンは何て言ってたんだろう?

[聞こえなかったわけではない。なんだか難しくて意味がわからなかったのだ。]

横ナントカとか、も少しわかりやすいお話してくんないかなあ、みんなさあ。

[ボヤく事しきりである。]

(437) 2010/08/01(Sun) 22時頃

【人】 靴磨き トニー

あわわっ、ちょ、おどかさないでよノックス。

[後ろから、頭をわしゃわしゃとされて、飛び上がらんばかりに驚いた。]


んもう……。

[邪気のなさげなノックスの顔を見ると怒るに怒れず、ぷぅっと頬を膨らますだけにとどめた。]

(443) 2010/08/01(Sun) 22時半頃


パピヨンのあの戯言…アンタどう思うよ?

…契約は、終わった、だと?
贄すら捧げねえ気か?

[パピヨンの言葉に反応したのか、ヘクターのその声には明らかな苛立ちが見て取れた。

彼女の言葉には確かに真実が含まれている。
だが…。それは…。]


…人の手で、黙らせるか?

[銃に弾丸を装填する。]


【人】 靴磨き トニー

[西の空に低く浮かぶのは少しずつ丸みを帯び始めた月。
もう少ししたならば、月も沈んで、頼る灯りは松明だけになってしまうのだろう。
右手でかざした松明を、しっかりと握りしめた。]


『ソフィア、怖かっただろうなあ。』

[亡くなった娘の事をふと思い出す。
死んだ誰かの声を聞く事は出来ないから、彼女が何を考えていたかとかいう事を知る事が出来ないのがもどかしい。]

(454) 2010/08/01(Sun) 23時頃

【人】 靴磨き トニー

『でも──「神様」とか「ミツカイサマ」とかなら、普通の人とは違うのかもしれない』


[そう改めて思った。
だから今、ここに自分は来たのだ、と。]

(458) 2010/08/01(Sun) 23時頃


 …………。

[ 彼は沈黙したまま答えようとはしなかった。
 何の感情も伝わってこない。]



[少年の言葉に血が沸騰するような激情が湧きあがった。]

―――!!


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 00時頃


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