142 紅月の村【人狼vs吸血鬼RP】
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は はは!
この村に眷属がいただと?
ルーカスめ、そんなことは少しも――
…まあ、普通の人間ならば見抜けずとも仕方ないか。
初めまして、同胞。
わたしの名はマグダレン。
今日、ここへ到着したばかりだ。
こんなところにわたしの"声"に反応する者がいるとは思いがけないことだったよ。
君に会いたい。
夜更けに教会脇の薔薇庭園で待っている。
来てくれたまえ。
[聴こえてきた声にユンは返す]
吸血鬼だと!?
おい、お前は何者だ?
どこにいる?
…?
貴方は誰ですか?
[返事が返ってくるとは思っていなかったので、青年は驚き、戸惑う。
雑音でも入れば−この声に雑音など混じる余地はないけれど−聞き取れなくなりそうな声に問い掛けで返す。
青年は嫌々ながらも月に一回の狩りは行っていたので、相手よりははっきりと伝わっているだろうか。]
[やがて先に問われていた事に青年は律儀に答えた。]
僕はライジ・バートレット。
本屋敷と呼ばれる家に一人で暮らしています。
驚かせてしまったようですみません。
吸血鬼の気配を感じて動揺してしまったようで…。
[それが昔馴染みだとは口にしない。
何かの間違いであって欲しい、との思いが胸を占めていた。]
[ユンは声を飛ばす]
聞こえるか?
すまないが、俺は耳があまり良くない。この距離ではお前の声がはっきりと聞こえない。
だから一方的に話すぞ。
俺の名前はゴン・ユンと言う。
村のはずれの森に3ヶ月ほど前から住んでいる。
吸血鬼が現れたとあらば、場合によっては戦わなければならないのだろう。
吸血鬼の数、それから味方の数などを把握したい。
明日、こちらから接触を取りに行く。
そのときに詳しく話をしよう。出来ればこの村に住むほかの仲間も集めておいてくれ。
♪夜空を動かす ぜんまい仕掛けの
かすかなつぶやき クルルカリル
誰も知らない 秘密の時刻に
何かが起こるよ クルルカリル
[導きを与えるように、闇の領域で 歌う。]
[青年は相手からの声に耳をじっと澄ませる。
耳があまり良くないと聞けば、先刻まで一緒にいた昔馴染の顔が思い浮かんだ。
どれくらいの情報が其方に渡ったのだろうと思いながら、彼の話を頭に叩き込み。]
…戦う。
[非日常を表すその言葉をぽつりと呟いて眉間に皺を寄せたが、他の仲間と言われれば]
…残念ながら、この村には僕しか。
[躊躇いながら口にした言葉は、相手の耳には届いただろうか。
聞こえていなくとも、明日会えば分かる事なのだが。]
―お気をつけて。
[村の外れに住まう人の事はマリアンヌから聞いてはいたが、恐らくは初めて会う人だ。
けれど吸血鬼の気配を感じた時の悪寒を思い出せば、例え届かずとも、そう言わずにはいられなかった。]
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―自室―
[両親への挨拶もそこそこに、部屋に戻り。寝台の上で膝を抱える。 どことなく、首の後ろが落ち着かない。 それは、"いつ"からか。 ――今日か、それとも。
あの、夜からだろうか。]
(66) 2013/08/31(Sat) 21時半頃
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[眠ってしまっていたらしい。 気づけば闇は深く、そろそろ約束の時刻へ差し迫っている。
身体を起こせば、はらりと布団が肩から滑り降りた。
拾い上げて、強く握りしめる。]
……、
[行ってきます、と。 親の優しさの残滓に、告げて。窓から外へ]
(67) 2013/08/31(Sat) 21時半頃
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[サミュエルは音を閉ざしてこそ居るが、目と身体能力には元来より優れていた。 ただ、優れた能力を持てども、生かす体力は持ち合わせていない。
祖父はそれを悲しいことだと言い、精をつけろと呼び寄せた際にはいつも肉を焼く。 菜食主義の両親の元に在れば決して口にすることのない肉料理を堪能した後は、いつもより身体が軽く穏やかに在れたのだったか。]
( …… 遠い)
[かつての記憶を思い返しながら進む道中は、人の足にはそれなりの距離で。 早くも、こうして飛び出してきたことを後悔しつつあった]
(70) 2013/08/31(Sat) 22時頃
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― 教会脇・薔薇庭園 ―
[導くような聲が響いている。 その歌を追うようにして歩いてきたけれど、誰かが立っていることが分かる位置で足を止めた。
ほのかな光>>62を視界の中心に据えたまま、問う。]
(72) 2013/08/31(Sat) 22時頃
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[闇の眷属に堕ちきれない身は、識らないままだ。 その"聲"の正体も。――己の、"本来の生"も。]
["何故"血を吸うだけで飢えを満たせるはずの吸血鬼が、祖父を"引き裂いて殺した"のかも。]
(73) 2013/08/31(Sat) 22時頃
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ふ…、 「あんたは、 "何" ?」か。
率直な質問だ。
確か、君は耳が聞こえないのだったね。
では、こうして"話した"方が楽かな?
君が、正しく「力」を使えているならば、闇の中でわたしの表情や唇を読むことも可能だろうけれど。
わたしは、君の同族だよ、
人の血を啜る闇の子だ。
君からは確かに眷属の波動を感じる。
けれど、それはどこか儚く揺らいでいて── 奇妙だな。
もしかして、君はまだ 目覚めていないのかね?
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["聲"で話してくれるならそちらの方がいい。 その姿は見えども、"誰か"までは明かりのないこの場では認識しきれていない。
―― 同胞の気配に触発されて魔が滲む。 そうして、ひとつの"獣"が、死に絶えてゆく。]
(76) 2013/08/31(Sat) 22時半頃
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『泣かないで、可愛い子』
『貴方は生きるために飢えを満たし ――"敵"を、排除しただけよ』
[侵食する魔と共に、朧気であった生の夜が静かに奥底から浮上する。 そう、あの夜。"親"たるあの女性は、言ったのだ。
"敵"を排除したと。 ――ならば、その敵とは?]
(77) 2013/08/31(Sat) 22時半頃
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…… ?
しらない。
あんたは、"あのひと"みたいなことを云う。
君は "あのひと" ──すなわち "血の親" の庇護下になく、
闇の眷属としての教育も施されていない、稚児だと推察するよ。
そのような者を放置しておくわけにはいかない。
これも運命だろう。
君を、わたしの猶子に迎えよう。
力の使い方も、狩りの仕方も、血族の絆も教えてやる。
わたしと君とで、この村を領有するのだ。
[抗うならば無理にでも血を味わわせて、陶酔の裡に支配を擦り込もうと考えていた。]
「 ――この"魔女"の 血を、 穢すつもりか、若造 」
[戻る聲は、サミュエルのものではない。]
[高らかな哄笑は、老獪の其れで。
"サミュエル"が戻る一瞬の間に、彼は何を思うか 。]
―― 要らない。
[混じる血の香に、ゆるく首を振る。]
[会話に割り込んできた強い"聲"に苦笑する。]
おやおや…、 "目"がついていたか。
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[招かれた手に、近づこうとは思わなかった。 それは、未だに魔の支配を許さない気高い獣の本能だ。
サミュエルがその手で屠り、今際の縁にまで、遺される若き狼を想いながら果てた祖父の血が齎した贈り物。]
[長命の"魔女"と呼ばれた吸血鬼の血が齎した毒は、確実に侵食を続けているけれど。 親が敢えて眠らせた総てを受け入れるには、サミュエルのこころはまだ幼すぎた]
(87) 2013/08/31(Sat) 23時頃
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