人狼議事


162 絶望と後悔と懺悔と

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視点:


[ 
隣に立ったリカルダの顔を見やる。
わずかに動いた表情単なる強張りのようなそれが、
微笑みであったことは伝わっただろうか、知れない]


[恐れは無い。

感情はもう遠くへ行ってしまった。

大丈夫、何も感じない。
苦しいことなど、どこにもない。
だから――]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[>>1成長した周の大きな手が、
短く切り揃えられた絢矢の黒髪を撫でる。

絢矢は菫色を地に落とし、小さく首を振った。

周やサミュエルはとうに気付いているだろう。
絢矢は──与えられる情愛を
どこか拒んでいる節があった。]

(4) 2014/02/10(Mon) 00時頃

[そ、と頭を下げる。

 ……承知しました

[応えは家族以外の目のある所に立場を弁えて、]

 この命に換えても。

[続く言葉は魂からの声だった。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[庇護されてはいけない。
寄り掛かってはいけない。


────この手は未だ、贖いを終えてはいない。*]

(8) 2014/02/10(Mon) 00時半頃

― 回想:明にーさんと ―

うん。

[僕は前の世界で持ってた温かさをまだ覚えてる。
誰かに頭を撫でられた時の、誰かが傍についていて、僕が眠るまで背中を撫でてくれた時の。
ささやかなお揃いや特別を得た時の。
覚えてても触れないそれらが明にーさんの手に宿っているような気がして、僕は手を重ね合わせて目を閉じる]

うん、僕は、……平気。

[身体が痛いのはしばらくすれば治っちゃうし、そうじゃない痛いのは、もうどこか遠くのものになっていた。
笑う赤い目と引き換えに]


[ある晩に、僕は明にーさんの巾着の中身を見せてもらった。
鏡か……あんまり顔がうつらないようにしないと。
でもなんでにーさんは鏡を壁にむけてるのかな]

きれい……!

[その答えはすぐに映し出された。僕はまだはしゃぎ方を覚えてたみたい。
花の名前は分からなかったけど、とにかくこれって明にーさんの特別なものだよね]


…僕も、言ってないことがあったっけ。

お母さんの名前、……「ハル」っていうんだ。僕みたいなただのハル。

[ささやかなお礼のつもり*]


隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 00時半頃


-現在-

軍功たて放題ですかあぁぁぁぁぁぁあ?
それ贔屓になりません?

[あぁ、性格も変わってしまったらしい。]

僕は最前線の尖兵ですかあ?
それとも軍師ですかあ?

どちらにしろ、軍師独り占めキタァァァ!!


…・・・軍師とか言ってないで。
貴方も前線に出なさい。

自分で相手を倒さない新入りの為に動いてあげるほど、みんな優しくは無いわ。

[こんな性格になってしまって
支配者の顔が見たいと言われても仕方ない。

まあ、それはそれとして。
せめて実績は残せと釘を刺す事にしたのだった。]


[家族に刃を向けるもの、全てへと牙を剥く。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

─ 波羅宿 ─

[>>7帰ろうか──の声に、伏し目がちに頷く。

安吾の朗らかな笑みから目を逸らし、
瞳はただ、進む先を見据えた。

周の手も、安吾の笑顔も。
いくら目を逸らそうと、
絢矢の支えとなっていることに変わりはない。

しかし十六の少女に、
まだそこまで己の弱さを認める強さは備わっていない。]

(18) 2014/02/10(Mon) 00時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[わかるのは──。
>>14離れて行った手の後に
触れられていた髪よりも、胸の奥が冷えてゆくことだけ。

──それでも。
絢矢はそれを己の裡へと封じ込め、
いつか来る未来で目的を達する為に、
何者にも依存しない強さを理想とし、己の足で立ち続ける。]

(19) 2014/02/10(Mon) 00時半頃

― 初陣前 ―

[僕が戦い方を学ぶうちにできるようになったことがある。
相手の表情をよく見て色々と読み取ること。

付き合いが短い相手だと分かりやすい相手しか読めないけど、
“家族”ならほんのちょっとの変化でも問題ない。

真弓ねーさん、笑ってる。なら、昔の話をすればもっと笑えるようになるのかな。
でも、昔の話をするためには――まずは生き残らない、とね*]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[報せを受けた絢矢の貌には、
もう僅かな緩みも残ってはいない。

張り詰めた弦のように
再び真っ直ぐに顔を上げると、
怪我はないか──との安吾の問い>>17に頷いた。]

(22) 2014/02/10(Mon) 01時頃

あのぉ!ホリー閣下ぁ!
軍功…………いただくのは有り難いですがぁ!

すこーし、作戦があるんですぅ!
僕がぁ、最前線に出ますからぁ!!
味方に任せて逃げようって気まったくありませんからぁ!

数人でいいのです閣下ぁ!
僕に勢を率いる許可をくださぁい!

必ず

殺せる算段がついていますよお。


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 始祖──。

[絢矢は──まだ始祖を直接みたことがない。

ジャニスの脚を容易く砕き、
たった一人で一部隊を壊滅せしめる力を持つ
恐るべき化け物である──と、隊員から聞くのみ。

周とサミュエルは始祖を見、対峙した数少ない隊員。
その際何があったかは教えてもらえなかったけれど、
周の口調から、某かの因縁を感じ取り、
僅かに思案げに菫色を後方へ流した。]

(23) 2014/02/10(Mon) 01時頃

まぁ、そう言うんなら。
良いわ、けど閣下は止めなさいね。

[そう言うと数名の吸血鬼に直円に付く様に命じる。
彼らは渋々と言った様子で付き従う。

無論、直円がそれなりの成果を出せなければ袋叩きにするぐらいの心算だった。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[刀を研ぐ暇がない。

聖水銀の力で顕現した得物ではあるが、
実戦を終えた絢矢はいつも刃を丹念に研ぐ。

夜の庭園を流れる川の如き
漆黒の刃紋が砥石と触れる涼やかな音を聞いていると
波立たぬ表情の下で漣だった心が
穏やかに凪がれてゆくのを感じられるからだった。

厭な予感──予兆とも言うべきものを感じ、
絢矢の表情はいつになく翳りを帯びた。]

(24) 2014/02/10(Mon) 01時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[絢矢の手が、
鞘の下緒に絡む若草色の菊結びを握る。

あの日、孤児院から持ちだした寄木細工の箱の中には
この飾り結びが入っていた。

養母に教わって、
何度も失敗しながら一生懸命作った飾り紐。
当時は無意識だった選択が、
記憶の中の母が手遊びに作っていたものだったと
知ったのは試練の夜の明けてから。

五年の歳月を経て、
血塗れたTシャツは流石に処分したが、
これだけはずっと捨てられず、
御守のように身に付けていた。]

(35) 2014/02/10(Mon) 01時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[変わるものがあり、変えられぬものもある。

成長し、世が世なら
思春期と呼ばれる年齢に達した絢矢の貌は
母──芙蓉の面影を宿し、
唇は紅引かずとも薄紅に濡れるようであった。

日々の鍛錬で筋肉のついた躰。
けれど、人よりも華奢なところ相変わらず。
背だけは間もなく五尺になろうかという処。


──陸軍駐屯地の惨状を目にした菫色は、
秒に満たぬ時間、震えて瞑目した。]

(37) 2014/02/10(Mon) 02時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

─ 陸軍駐屯地 ─

[安吾の部隊が駆けつけた時、
既に隊長──檜江春樹は血の海に沈んでいた。

報せは周が敵と切り結びはじめてから届き、
そのまま中央突破を試みそうな勢いの周へ
絢矢は静かな声を掛けた。]

 周ちゃん、駄目。
 多分──ここは落ちる。

[敵の士気が高すぎる上に、
自軍は隊長の死によって連絡系統が乱れ始めている。]

(41) 2014/02/10(Mon) 02時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[横からの敵を警戒し八方に視線を走らせながら
周と背中合わせに小太刀を構え]

 ボク達は退路の確保に──

[後方を守るよう伝えようとした矢先、
涼平が先へと駆け出した。]

 ──!


 涼ちゃん──…

[絢矢はその行動に僅かに目を瞠り、
刹那の逡巡の後、
その背を狙う鬼を牽制しながら後を追った。]

(42) 2014/02/10(Mon) 02時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 『退路を塞がれた!!』

[後方から、別部隊の隊員の声が上がると、
涼平を追っていた絢矢の足は止まる。]

 …────、

[一瞬迷う素振りを見せた後、
周に涼平を追うよう視線で合図を送り、
自分は後方の退路確保の為、周達とは逆方向へ走った。]

(45) 2014/02/10(Mon) 03時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[退路を囲むように布陣された鬼の数は想定以上。]

 ──、

[踵が砂を噛む音に自身の緊張を知り、
一歩下がりながら群れの統率者を眼で探す。]

(47) 2014/02/10(Mon) 03時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 安吾さん、応援を。

 上を取られてる。
 この人数じゃ──…

[不利──。

人数差、地形の不利さを鑑み
呼んだ安吾に絢矢は告げた。**]

(49) 2014/02/10(Mon) 03時半頃

隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 03時半頃


本命の到着だ。歓待してやると良い。

[突入して来た隊員達は若い者も多い。
それこそ眷属達に近い。
そして何処か聞き覚えのある名乗りも、鋭い聴覚が聞き取れば
邪悪な邪悪な笑みと共に、抗えぬ呪詛の命令を下す**]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[聞き慣れたエンジンの重低音。
音のする方へ顔を向ければ、巨大な単車を乗り回す
白い軍服の少女が群れの向こう側に見えた。]

 ッ───

[息を吸ったのは驚きが為ではない。

鬼達の視線が逸れ浮き足立った一瞬に、
距離を詰めて最後尾の一匹を仕留める。

無防備な背を、肋骨の下から黒刀で貫き、
柄頭に両手を掛けて更に踏み込み、
心臓まで刃を通す。

一瞬で絶命した鬼から刃を引き抜き
紅の軌跡を撒き散らしながら
気付いた別な一匹と切り結ぶ。]

(61) 2014/02/10(Mon) 09時半頃

[やっと、主から外出を許された。
 先輩となる吸血鬼の同行が条件とされたが、
 始祖に献上する供物を選ぶ仕事を任されたのだ。

 およそ5年、ほぼ全てを鳥籠の中で過ごした若鳥には
 贄を選ぶ土地勘もなにもありはしないだろうと、
 先輩吸血鬼は明之進を連れ回そうとした。

 上手く行けば自分の手柄、失敗すれば明之進の粗相、
 そういうことに出来るのだし。]

 ……あの、この辺りに行ってみませんか。

[そこに若造が口を挟む。手にした地図には、
 この日のために調べたらしき書き込みが随分とあった]


 ……――違う。

[丹念に探して、零した嘆息。

 ああ、もう――4年以上が経っているのだ、
 孤児院などとっくに出て働いている者もいよう。

 なるべく多くの贄を選び出そうとする先輩に向けて、
 硬い顔で首を振って見せる。]

 ここにはいません。……行きましょう。

[世間知らずの若造が、という顔をされた。構わない。]


[――早く、早く見つけなければ。
 もう一度、家族みんなで暮らせるように。

 一人でも多く、一日でも早く。]

 ――僕たちが、

[あの面影が消えていく。
 優しい声が嗄れていく。
 温かい手が冷めていく。

 降る桜花、散る色紙、積もる雪、
 来ない春、陰謀の影、約束の帰路]

[忘れてしまう前に!**]


……はっ。

[あざけってるんじゃない。承知したんだ。
“始祖様”の声は離れていても僕に届く。送られるのがどんなに残酷な命でも、僕は――**]


[ホリーの言葉に少し首を傾げたけれど]

そうだね。その通りだ。俺は「お父様」は好きになれそうにないよ
じゃぁさ。もしホリーを好きになったら
君は俺を好きになってくれるの?

[それは意味のない問いかけ。
けれど聞いてみたかった]


[まだ初陣を迎える前の頃の他愛ない会話。
その頃、妙に行き詰まった時があって。

だからふと聞いただけだった。
後にも先にも二度と口にしない言葉だ]


面白い質問ね。

……まあ、その時になってみないと分からないでしょうね。
少なくとも、貴方はいまはあたしの事も好きじゃないでしょう?

[そう、一部の例外を除けば好意には好意が返る。
だからと言って、好きと言われた相手全員に好意を返すかはまた別の話。]


ううん。…好きになってみようかなって。
だって嫌いな相手を守るより好きな相手守るほうがいいじゃん。
でも好きになっても嫌われるなら辞めておこうとおもっただけ。

あぁ、だからって君に守ってほしいとは思わないけど。

…うん。忘れて。


[現在:
ぴくりとこめかみがひくついた。
始祖が刻み付けた呪いのような束縛だ]

そっちいった方がいいかい。ホリー。
邪魔ならいかない。


こちらに?
そうね、あたしを殺そうとしてる相手が居るわ。

すぐに助けに来てね。

[これがきっとお父様のしたかった遊びなのだろう。
ならば、その再会は手伝ってあげようと思ったのだ。]


マユミ、聞こえる?

ちょっとこっちは面白い事になってるから。
あたしが次に良いって言うまでこっちとは別方面の家畜を倒しててくれるかしら。

[楽しげな口調で、真弓の脳内に語りかける。]


理依、見せてもらうわ。

貴方のお父様への忠誠がどれだけのものか――

[その言葉は彼にはどう響くのだろうか。
付け加えるように囁いた。]

過去を全部振り切った貴方なら。
きっとお父様は愛をくださるわ。


──…愛?

[よくわからない。
もらったこともあげたこともないから]

そう。それがいいものなら、嬉しいね。


あたしを殺す相手をどうすれば良いか。
お父様から言われているのでしょう?

[彼にだけ聞こえる声。
それは、普段の訓練の時の様に冷酷だった。]


そんな…お前、これを…知ってて……

[訓練の時、立場の違いもあるが自分の相手になるのは零瑠か真弓くらいのものだった。
形だけの約束であっても縋り、血に甘えてでも強くなろうとしなければ気狂いになってしまいそうだったから。

「命令」という言葉が禁箍呪のように頭に箍を打つ。
頭を貫かれるような痛み。逆らうことは絶対に許さないような]


知らない帝都守護部隊なら何人でも殺してたの?
それはそれで、あたしはおかしいと思うけどね。

まあ、話は後だわ。

[そう言って、また冷酷に笑う。]

君はあたしの護衛。
彼はあたしを殺そうとしている。

なら、君のやる事は言うまでも無いでしょう?


―初陣を前に。城で―

[理依の何を咎めたといえば、ふたつ。この場で問うという行動を。わざわざ問わなければ『まだ』分からないのかとその思考を。


―過去―

[何故。という疑問は考えても悪い方にしか転がらない。]

理依……。
何故、4人ではないのだと思う?

何故、俺とお前なんだと思う?


俺は、お前に……あの時、助けられたんだよ、な?

[数え鬼の結末。
 今の状況も、助けられた結果とでも言うのだろうか。

 年月が巡り、人と鬼とで再びまみえる為とはこの時には想像すらしなかった。]

 ―――――…

 こんな、人でなしになっても……

[城の中、飢えに苦しむ紅でぎろり睨む。*]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

─ 陸軍駐屯地・東端の傾斜下─

[頸を狙って上段から振り下ろされた爪を
交差させた二刀で受け止めつ、引く刃で手首の先を奪う。

咄嗟に急所を庇う動きを見せた鬼の前で
絢矢は深く膝を折った。

華奢な体躯が鬼の視界から消え──]

 ───邪魔。

[──背後から肋骨の隙間を縫うように、
漆黒の刃が鬼の胸から生えた。


狙いは部隊長格。
背後を取られて焦る鬼達に指示を出すのは──?

──ほら。]

(102) 2014/02/10(Mon) 19時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 いた──。

[>>52隊の最後方で叫ぶ声がする。
おそらくは──あれを倒せば後は烏合の衆。

鬼の群れを迂回する形で扇状に掛け出した絢矢の足は
しかし、次の叫びを聞くと僅か鈍った。]

(103) 2014/02/10(Mon) 19時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[今──]

 ───、

[確かに、『陰謀』──と]

 …──集中。

[──気のせいだ。
誰でも言う言葉。

声も喋り方も似ているけれど──
きっと特徴的だから錯覚しているだけだ。]

(106) 2014/02/10(Mon) 19時半頃

…さぁね。経緯がどうであれ俺は自分からここに来たいといったんだ。
お前が助かったのは…それこそ運命ってやつだろうよ。
そしてこうなったのは俺のせいさ。

[あの数え鬼。元凶の1人は間違いなく自分であったから。零瑠は寧ろ巻き添えだ。
だから、口が裂けても「助けた」なんて認めたくなかった]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[心の琴線に触れようとするものを無理やり押し込め
機動隊と鬼との衝突とは並行に駆ける。

敵の指揮官は──]

 ──…え、

[誰にも先駆けて、敵陣へと向かって行く。

離れてゆく背中を、
困惑した絢矢の視線が見送った。

ここからでは顔も見えないが、
あの様子なら間も無く機動隊に仕留められるだろう。]

 ───…。

[絢矢は──少し離れて足を止めた。]

(110) 2014/02/10(Mon) 19時半頃

―城での回想―
[蝋の明かりにゆらぐ牡丹、
 明乃進の言葉に眩しくもないのに目を細めた。
形見、亡くなった人の思い出、お母さん――家族。]

……一番大切なこと。

[呟いた言葉、こびりついた記憶の残滓。
大丈夫、それは大事なことだとまだわかる。]

わたしも祈る。

[焔と花影を見つめれば、
ふと問いかけられた言葉、首を傾げる]

……牡丹?やってみる。

[そんな知識はなかったけれど、
家族の願いは叶えなければいけないと考えて、
それから試行錯誤は続いている、城の書庫にはそんな本など無かったから]


[その後のこと。
外に出たという明乃進が、
帰った時、珍しく自己主張した]

次は私も連れて行って。

[彼が何をしに行ったのかは知らなかった。
ただ、彼が血の匂いを漂わせて帰ってきたということだけ。

――代わりに殺してあげるから。

連れて行ってほしいと考えた理由は言わなかった*]



敵は殺すから。

[害される前に殺せばいい、
殺される前に殺せばいい、

感情を失った思考は簡潔で単純な解を出す。]


―城での回想―

忘れないわ。
だって、家族だもの。

[ 忘れられているという理衣の言葉に、
そう言葉を返したのは、淡い輪郭の記憶だ。
いつも目が覚めると消えてしまう、ゆめの記憶]

私とあなたも、家族だから、戦う理由はない。

[感情は遠くにあっても、それは大事なことだった。
なによりも、手放してはいけないものだと知っている。
知っているのに]

……ごめんなさい。

[彼の顔に浮かんだ苦笑、望む答えではなかったのだろう。
痛みのようなものを覚えて、けれどそれはすぐに遠ざかっていった*]


―現在―

……わかりました、お姉様。

[ 聞こえた声には従順に応じて]


は?

自分から――…だなんて、どうし―――…

[理依の襟を掴む。
 世話役は止めもしない。]


……約束、したから。
生きるか死ぬかなら、生きようと思った。

[死ぬわけにはいかなかった。
こんなになっても。生きて戻ると誰かと約束した。

その約束を果たした後なんて考えもせず
つかまれた襟に、やんわりと押し留めるように手を重ねた]


隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 20時頃


―過去:城にて―

[絢糸を幾つも束ねた様な鮮血の流れの中にあって、零瑠は笑みを深くする。
涙を零し、狂ったように嗤うこともあった。

始祖の前で喉笛を自ら掻っ切った事もあった。訓練用の、ただの武器では致命傷にもならず、傷が塞がる身痒さに滑稽に踊らされるだけ。]


[時は経つ。
 食事が不味いと我が儘を言い出した頃のこと。]

………

[唇を肌から離し、全身を染める恍惚に睫毛を震わせ口内に籠った温かな息を吐き出した。頭を僅かに反らして牙を抜く。零れかけた二粒の紅が愛おしく、再び首筋に口付け舌先で受け止め――啜った。

 癖の強い胡桃色の髪が金色の合間に交じる。

 血が固まりかけ、孔が塞がろうとするのを間近で確かめるまで零瑠は動こうとしなかった。何度も口付け落とすのは、忠誠や従順を示す為か。

 固く絞った濡れ手拭いで首の周辺を丁寧に拭い、襟を閉じて1つずつシャツの釦を止めていく。]


これ以上ない褒美を賜り、ありがとうございます。

……お父さ、ま

[血の褒美を与えてくれた主人に、そう呼び掛けたのは幾年が経った頃か。

 新しい『家族』であるならそれが自然で。
 けれど零瑠の『記憶』の中の『父』との違和に、躊躇う。*]




[―――身が、悦びに震えた。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[退路確保の目処は立った。
機動力で上回る機動隊が地理でも有利を奪ったのだ。
退路の制圧は時間の問題だろう。

絢矢は東端の戦陣を離れ、
周達の元へ戻るべく踵を返す。

そこへ──>>130]

 …────っ

[勢い良く、絢矢は振り返った。]

(135) 2014/02/10(Mon) 21時頃

俺は俺の家族が無事なら後はどうでもいいよ。

[思い出したようにホリーへ返した言葉
人間性を再び得たとしても、吸血鬼となった現実は変わらない。
それが逆にまた惨い仕打ちとなって身に降りかかるだろうけれど]


……貴方の家族、ね。

今は誰なのかしら。

[そう問いかける声はどこまでも愉しげであった。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 円、駄目──!!

[円の見立ての正誤は知らねど
もし、正しければ──


────否、正しいのだろう。

絢矢は、その声、その顔、その喋り方。
ひとつとして忘れたことなどないのだから。

予兆を振り払うように足を止めたのは
その先に待ち構える哀しい運命を
絢矢は既に“識って”いるから──。]

(137) 2014/02/10(Mon) 21時頃

―過去―

……理依。
本当にお前のせいか?

恨んで欲しいなら、……そうする。

[運命だなんて言葉で片付けようとする彼の、次の言葉に詰めた息を1度吐き出した。

約束――誰と。


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[取り戻した記憶の中の──、

──父を追って屋敷から消えた母の。
戻って来たその腕に抱かれた
父の頭部を愛おしげに撫でる母の。

長い睫毛に縁取られた瞳の真紅を───。]

(138) 2014/02/10(Mon) 21時半頃

此処に、連れてこられても……あいつらの様に――家畜にされる可能性だってあったじゃないか。

[手は離さない。
 生きるためだと受け入れる前の、選択。

 返事を聞いて、安心したような、寂しそうな、よく分からない表情を零瑠は浮かべた。

 また、自己犠牲だと、思ったから。*]


[──過去の話──]

…あの時、あのきんいろに会わなければ。
こんなことにはならなかった。

恨んでくれるなら恨んでほしいね。
でも、誰も恨んでくれない。

[孤児院の皆はきっともう死んでしまった。
だから、もう誰も恨んでくれない]

約束…多分、大事な人と。
思い出せない、けど……。


…もし家畜にされても俺は生きてやる。

[その時彼を見つめていた目は死んだ魚のような目。
それでも…光がともればその目にも映るのだ*]

巻き込んで…ごめん、零瑠。
それでも…それでも。俺は死なないと決めたんだ。


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[あっさりと機動力の優を手放し
無防備に近付いてゆく円と鬼の──、

──直円の前に、絢矢は無理やり躍り出た。


円を庇うように漆黒を閃かせ、
近付く直円を牽制する。]

 …──駄目。

[視線に、答えることが出来ない。

直視したくないものがそこにある。
識って欲しくない現実がそこにある。]

(144) 2014/02/10(Mon) 21時半頃

ホリー。どうだ? 愉しんでいるか?

[殺戮をではない。
目には映らない、心の血が流れる音を聴いたから。
ホリーに問い掛ける声は明らかに悦に入っていた。
断末魔に並んで、これ程素晴らしい音色は無いだろう。
心の断末魔かも知れないが、一瞬で派終わらない。
深い長いそれ。

やっと聴けたと、ほぅと震える心のまま息を吐いた]


―回想・3ヶ月前・二度目の帰り―

[ただいま戻りました、と告げる声は静。

 落胆や焦燥は隠したつもりだったが、
 真弓の主張ぶりに、もしや表に出たかと心配になる]

 ……僕に、決められる事じゃないけど……
 真弓ちゃんなら、きっとお許しが出るよ。

[彼女が吸血鬼として役に立つようになる事を、
 月影も黒百合も喜ぶだろう。

 自分も、そりの合わない他人の吸血鬼より、
 家族が来てくれる方が、ずっと良い。

 一人で駄目でも、二人で歩けば、もしかしたら。

 ――誰かが、見つけてくれるかも知れないから*]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[見たくない。
知りたくない。

けれど識っている。
出てはいけない囲いの外へ出たものの末路は、
家畜となるか鬼となるか──。

──その、どちらかしかないということを。]

(147) 2014/02/10(Mon) 21時半頃

―現在―

[黒百合が動いた。
 主の気配を鋭敏に察知して感覚で追いかけるも、
 いかにもな人払いにお呼びではないと知る。

 理依と二人なら、相手がどんな強者や集団でも
 人間に膝つく事などありはしないのだろうが。
 結局、何度やっても彼には勝てていない。

 ただ、どこか、嫌な予感がしている。

 訓練の初めに刺される人間を見た時のようだ――
 とまでは、意識の上には浮かんで来ないけれど]


ええ、お父様。

お父様はこうなる事が分かっていて半分残しましたの?

[愉しげな声と共に、問いかける。
そこには、これほど愉しい趣向を用意したトルドヴィンへの礼賛があった。先ほどサミュエルを深追いしなかったのも、もっと愉しませて貰えそうだと思ったからであった。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 直お兄ちゃん──

[絢矢と直円の関係は、五年前で止まったまま。

守護部隊に保護された仲間の呼称を
戦場で呼びやすく短く変えても、
絢矢にとって、直円は今もお兄ちゃんのまま──。]


       ──どうして、ここにいるの?


[絢矢は感情を抑え込んだ人形のような眼で
ただ真っ直ぐに、直円を視た。

見たくなかった、その瞳の色を確かめるために──。]

(148) 2014/02/10(Mon) 22時頃

[それは単純な気まぐれで。
相手がこちらの気配を追いかけていたとは知らずに声を響かせる。]

明之進。

貴方は何度か城外に出ているから経験があるだろうけれど。
こんな戦場も愉しいでしょう?

[それに彼は果たして同意するのだろうか。
いずれにせよ、言葉を続ける。]

理依は見事な戦いを見せたわ。
貴方にも期待しているからね。


隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 22時頃


     − 過去 −

[柊が献上する贄を探しに外に出た時も。
マユミが次に共にと望んだ時も、特に止める事はしなかった。

報告は逐一届く。

柊に同行した吸血鬼が堪りかねた様に訴えた。

彼の傍では時折全身を何か釘で刺されている様な感覚に
襲われてしまう。
献上する贄を探すと言いながら、別のものを
探しているように見え、何かを企んでいるのではないか、
傍近くに置かない方が良いのではと進言してきた]

当然だ。柊は鬼が忌み嫌う植物だ。
言霊と言うものもある。名が力を持つ事もあるが。
影響を受ける等、貴様がその程度と言う証拠だ。

[柊を明らかに気に入らない様子の吸血鬼に冷笑を向けて]


それに判らないのか? 柊が探しているのは絶望だ。

[その意味を理解出来ないと言った様に、吸血鬼は
不本意な表情で笑う。
そしてその吸血鬼の首はそのまま落ちた*]


[名を呼ぶ鈴に心臓が跳ねる。

 は、

 いえ――まだ、戦を楽しむまでには、未熟で。
 着いていくので、精一杯です。

 ……はい。沿えるよう、努めます。


   − 過去 −

[基本的に眷属達の教育はホリーに任せていた。
だが時折気儘に姿を見せて、気紛れに褒める事もあった]

リカルダ、お前の成長は目覚ましい。
もう少し成長した後で祝福を
授けてやれば良かったかも知れないが。
それもお前の大きな武器だ。
上手く使うと良い。

[欠片も思っていない事を口にする。
もしも焼け残った雛達との再会の可能性生があるのなら。
殆ど変わらぬ姿の鬼に、どんな悲劇が生まれるか。
それが愉しみだと口にすれば、今ここで悲鳴をあげるだろうか。
浮かぶ笑みを堪える事無く、ただ目を細め見守った*]


― 回想 ―

変わった、ね。…みんな、変わっちゃった。

[僕は一度だけ真弓ねーさんに言ったことがある。ねーさんが僕の部屋に来た時だったかな。
その時僕は折り紙のうさぎとにらめっこしながら紙にその折り方を書き記していたんだ]


………なんで、だろうね。

[どうして僕らはこんな目に遭っちゃったんだろう。

答えはもらえなくてもよかった。その時僕はまだ、問い続けることで前に進めるって信じてた。

だけど、問い続けることことが後悔ばかり生み出して、僕の心に爪を立てるようになって。
いつの間にか僕は、全てにおいて「どうして」と問うことをやめていた*]


いや。私はただこうなったら愉しいと思っただけだ。

[愉しげに問い返して来たホリーに、
やはり愉しげに返すのは虚実。
守護部隊が見捨てる筈は無いと予想していた。
そして生き残った雛達がまずは復讐を望む事も。
その後の時間や素質で、予想は外れるかも知れなかったが。
それならそれで、負の想いを抱えたまま、上々の兵隊が
出来るのだから不利益等何も無かった]


何の陰謀…………いや、ホリー様ぁ…………。
ピンチですよぉ。でも、このピンチを切り抜けて軍功を立てたら、
僕はぁ、偉くなれますよねぇ?偉くなれるんですよねぇ?

[些か動揺している。行動の「根拠」を求めるように。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[>>156振り返らず、首を振る。

そうだ──とも言えない。
違うとも言えない。

直円であって、直円でない──]

 ───…円、

[静かな──けれど何か堪えるような、
掠れた声が漏れた。]

(162) 2014/02/10(Mon) 22時半頃

そうね……

けど、理依や明之進も功績を上げているわ。
だから貴方も頑張らないと。

[そう言ってから、愉しげに笑う。]

ま、言うだけってのもなんだし。
手助けに行ってあげましょうか?


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[>>159息を呑む気配。
俄に曇った表情は言葉以上に雄弁だ。

なのに直円は──>>160]

 直、 お兄ちゃ、


   …────、 そう。

[紅玉を思わず紅の虹彩を見据え、
絢矢は──ゆるやかに膝を曲げ、腰を落とした。]

(164) 2014/02/10(Mon) 23時頃

あぁ、ホリー様ぁ!隊が挟まれている状況なんですよぉ。
なんの陰謀なんでしょうか……。

来てくださるのはありがたきことですよぉ。
これじゃ退けという命令が出たとき、速やかな行動が難しいですし……。

ですがぁ!僕の「食べ放題」も残してくださいよぉ?


隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/10(Mon) 23時半頃


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 ──ごめん。

[短い宣言は、背後の円へと向けたもの。
しかし直円へ言ったようにも取れるかもしれない。

機動隊と鬼の衝突は未だ続いているけれど、
地の利も機動力も勝る機動隊に
鬼達は徐々に数を減らしている。

その中心で、絢矢は母に似て来た目許を伏せ、
次に視線を上げた時──]

 鬼は──、殺す。

[機械か人形を思わす、
感情乏しい眼差しで直円を見た。]

(175) 2014/02/10(Mon) 23時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[左足を軽く引き、
直円との距離を詰めようと爪先に力を籠めた時、
上空から舞い降りた漆黒の影に、絢矢の肌は粟立った。]

 ──ッ、

[咄嗟に円の腕を掴み、後方へ飛び退る。

菫色が周囲の状況を素早く見渡し、
東端の陣地を巡る戦況を確認すると]


 全員散って──逃げて!!


[滅多に上げぬ張り詰めた声で
機動隊の面々へと呼び掛けた。]

(178) 2014/02/10(Mon) 23時半頃

―過去

[理依でなくとも、別の誰かが出会っていた
 ――かも知れない、と。
 別の可能性の事も、慰みめいた事も言わなかった。

 誰も、恨まない、だなんて。
 どうして理依は零瑠が今の今まで責めるような言葉をぶつけなかったのか、考えた事があっただろうか。]

 ――…あぁ。全部お前のせいだよ。
 大事な人との約束の為に、勝手に俺を、俺たちを…

[謝るな。謝られたら、恨めない。
 耐える様に唇を噛み締めると、あっさりと血が流れた。]


[一瞬の光。深海を照らすような決意の現れ。

 ゆっくりと手を離す。]

 ………もう、いい。
 理依はその約束の為に、生きれば……良い。
 大事な、特別な約束の為に生きれば良い。
 自分の為に、死ななければ、良い。

[腕がだらりと落ちる。
 心の何処かで期待していたのかもしれない。
 零瑠の為を生かす為にしたのだと、
 言ってくれる事を。]


さあ、存分に。
戦功を上げなさい?

[冷酷な声が直円へと響く]


[理依と別れて、廊下を進むうちに膝から崩れて倒れ伏した。動かない体を吸血鬼が引き摺る。自室に戻り、宛がわれるまま血を啜った。]

………

[ぽたり。目の端から涙が溢れる。
 自分は――何の為に生きているのだろうか。

 零す為に目を伏せる。
 瞼の裏で、今日もまた桜花が散っていた。**]


えぇ……「虫」はお嫌いかもしれませんがぁ。
見ててくださいよぉ。僕は「頼れる」と、証明しますから。
今、この場で……証明しますから。

[最大限、「狂った」ように見せている。
ホリーの命令は「不都合」を忘れる最大の根拠。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[声に反応した者もしない者も、
現れた少女の刀の前に瞬く間に切り裂かれてゆく。

ホリー=ニルヴァーナ。
始祖と並ぶ吸血鬼側の司令塔。

眼にした瞬間わかる、特徴的な外見と
肌に感じる圧倒的な威圧感。
養成所で知識としては聞いていたものの
実際に対峙して初めてわかる実力差に
絢矢のこめかみから、一筋の冷たい汗が落ちた。]

 円、

[僅かに逡巡を滲ませて円の名を呼ぶ。]

 直お兄ちゃんを任せた。

 ボクはホリーを止める。
 ──このままじゃ、機動隊が全滅する。

(190) 2014/02/11(Tue) 00時頃

 あまね。あまね……。

[繰り返し慕う声は、再会と彼の生存をただ喜ぶもの。

 無線の代わりに、真弓にも届いたことだろう。]


一番手柄を立てた者に、私に牙を立てる事を許してやろう。

[眷属にも気紛れにしか与えぬ紅。
能力満ちたそれを餌に、命ずる]

私を愉しませろ。

[悲鳴を、血を、命を。
無慈悲な命を告げる声は艶すら含み嗤っていた]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[次々に斃れてゆく機動隊の只中に、
絢矢は単身飛び込んだ。

円に直円を任せることは
円にとって酷だとわかっているけれど、
今取れる最善は、それしかない。

絢矢の姿が一瞬、鬼達の視界から掻き消え、
機動隊の一人の首筋へと揮われた刃の前に現れる。]


 ────ッ!!

[漆黒を重ねてホリーの力を受け止める。

あまりの衝撃に編み上げた革靴の底が砂を抉った。]

(196) 2014/02/11(Tue) 00時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[ジャニスから歩法を授けられたのは周だけではない。

周の機動力の目覚ましい向上に気づいた絢矢も、
後を追うようにジャニスに指導を求め、
周に及ばずともそれに近い瞬発力を身に付けた。]

 させな──い、

[当然、ホリーの眼に
絢矢の動きは捉えられていただろう。

実力差は刃を交わさずともわかる。

それでも絢矢は退けない。
機動隊は必要な戦力だ。
ここで失うわけにはいかない。]

(199) 2014/02/11(Tue) 00時頃

    − 過去 −

[同じ雛鳥とは言え、成熟すればそれぞれ違う翼や爪を持つ。
武術は最低限のラインは越え、後は各自の伸び代。
智に目立ったのは直円だった。
家族らしい雛達の中で異質に見えたからこそ
余計に目立った様に思えたのかもしれないが]

ホリー…随分毛色が変わったようだな。

[祝福を受けた時から転がる様に変わっていった様に思う。
ただ滑稽な程這い蹲る様な常の姿勢は、
太鼓持ちと呼ぶ以上に滑稽に見えた]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[>>194自信なんてない。

そうするべきと判断したからそうしているまで。
無謀の代償は心得ている。]

 キミは有名人──だから。

[視線だけは一歩も引かない。

押し切られる前に小太刀を弾き、
押し返そうとするのでなく、
己の躰を後方へ押し出すように距離を取った。]

(203) 2014/02/11(Tue) 00時頃

隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 00時頃


[何の為に生きているのか。
 何の為に生かされているのか。

 そんなもの、決まりきっている。
 鬱金の祝福が囁き思考を塞ぐ。]


  ……ぁ

[零瑠にとっての最上の褒美に、周に伸びた指先が微かに震えた


だが雑草こそ根深く広く……生き意地が張っているからな。

[見向きもされぬ雑草。
だが気付けば蔓延り、本来の花々と逆転してしまう]

手入れを怠るなよ。

[油断出来ぬ雑草を見つめながら、ホリーに忠告する。
もっとも、血の絆が逆転する事は有り得ない。
あるとすれば雑草がホリーを担ぎ上げようとする可能性。
それこそ『有り得ない』話であり、
ホリーも判り切っているだろうからこその念押しでもあった*]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[首筋に殺気。

しかし接近は察知している。
察知する──というより、
直円自身が喋りながら近付いて来るので
その行動は予測出来る。

首を狙って揮われた鉤爪>>201
片手を地に突き、
その手を軸に直円の手首を蹴り上げることで逸らした。]

(208) 2014/02/11(Tue) 00時半頃

 見つけた――――!

[悲願を。

 やっと一人。全てかけがえのないうちの一人だ。
 知らず心の内から歓喜が溢れた。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[ホリーと直円の
二人共を視界に収められる距離を取り、
また、低く腰を落とす。

一瞬の攻防の間にも
絢矢の目線は周囲へ間断なく巡らされていた。

逃げに徹した機動隊の動きは早い。

東端の広い傾斜地から、
一台を残し駆動音は遠ざかる。

次に彼らが何処へ向かうかまではわからなかったが
ここでの全滅は免れ得たと思っていいだろう。]

(216) 2014/02/11(Tue) 00時半頃

― 過去 ―

そうですわね、お父様。

[ある意味、一番順応しているとも言えたのかも知れない。
ただ、ホリーにとっては狂気だけに頼るのではなく。

そのさらに先へと歩んで欲しいと思うばかり。
それは、いずれ戦場で共闘する時に――]


ええ、もちろん。
雑草でも開花すればきっとお父様の力になる。

そう信じてますわ。

[尚、以前にもホリーを担いで叛逆をと考えた者がいない訳では無い。
しかし、企ては悉く失敗に終わっていた。

その相談を受けたホリーによって、首謀者は殺されたが故に。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[直円が意味深な言葉を発しても
その意味を問う声は返らない。

機械人形のような瞳がただ真っ直ぐに二人を見ている。

正直、言葉を発している余裕もないのだ。
瞬時に情報を分析し
最も無駄なく一部の過失もない動きに変えるには
極度の集中を必要とする。

その証拠に、たったこれだけの対峙で
絢矢の息は軽く上擦っていた。


ホリーはそれほどに“規格外”なのだ。]

(223) 2014/02/11(Tue) 01時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[直円を前にしたせいか、
円はまだ動き出していない。

無理なら逃げろと口を開きかけた矢先
無表情に近い絢矢の眉が一瞬不快げに跳ねた。]


 …──キミが、直お兄ちゃんをその名前で呼ばないで。

(224) 2014/02/11(Tue) 01時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 やめて───


[言葉通りの『虫』のように、
直円は地を這いホリーの爪先に躙り寄る。

その唇がホリーの靴に口付ける瞬間、
絢矢の声はハッキリと低く震えた。]

(227) 2014/02/11(Tue) 01時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[だから──その瞳>>232から狂気の翳りが消えた時
絢矢はまた、僅かに目を瞠った。]

 お兄ちゃん──…、
    …───わかってる。

[そして静かに、答えた。]

 お兄ちゃんは虫じゃない。

[諦観を、静謐で見据え]

 直お兄ちゃんはボクの──…
 わたし、の

 今も昔も大切な『家族』だよ。

(243) 2014/02/11(Tue) 01時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 
 だから、謝らないで。



       お兄ちゃんは、ボクがちゃあんと──…

             殺してあげるから───ね?
 

(244) 2014/02/11(Tue) 01時半頃

隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 01時半頃


逃げて……

[回した腕は、逃さない為。
 再会を喜ぶ抱擁は、逃がさない為。

 喉を裂いては悲鳴が上がらない。
 がら空きの背中の方を選ぶ。]

ちが……


違う、のに…

[単純に、喜んで居たいのに。
 命を果たそうと体は動く。

 全ては、――喜びの為に。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 

          『贖いをなさい──菖蒲』


[耳の奥で聲がする。

己の罪を贖えと、玉を転がすような聲で言う。]

(258) 2014/02/11(Tue) 02時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[優しく笑う直円に
やはり絢矢は笑顔を返せぬまま]

 うん、識ってる。
 こんな痩せっぽちのボクより、
 直お兄ちゃんは、きっと強い。

 だけどボクは──敗けない。
 ボクはこの日の為に、訓練を続けて来たんだからね。

[会話が始まると手を出さなくなったホリーを横目で見て
その参戦意志のないことを確かめると、
絢矢は編み上げブーツの下の地面をジャリと踏んだ。]

(259) 2014/02/11(Tue) 02時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 周ちゃんやお兄ちゃんを見習って
 ボクも偶には口上を述べるべきかな?


 ──行くよ。

(260) 2014/02/11(Tue) 02時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 

 右の漆黒は『菖蒲』
    ──母を弑した罪なる名。


[左足を軽く後ろに引き、自然に腰を落とす。]


 左の漆黒は『常磐』
    ──父を黄泉路へ誘いし姿なき兄の名。


[右手をやや前方へ伸ばし、
左の剣先は急所を守るように心臓の前へ。]

(262) 2014/02/11(Tue) 02時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 

  『妹』と『兄』

    対の罪名(つみな)を以って贖いの刃と成す──。
 
 

(263) 2014/02/11(Tue) 02時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 

     桜庭絢矢──、参る。

 

(264) 2014/02/11(Tue) 02時半頃

アヤワスカは、直円へと、一直線に駆け出した。**

2014/02/11(Tue) 02時半頃


隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 02時半頃


―回想―

[ 折り方を書いているリカルダの前、
ふうせんうさぎを紙に戻して、また折りなおす。
手本のように何度かそれを繰り返した。

一度その形が失われてしまっても、
折り紙なら元に戻すのは簡単だった]

――……、

[呟くような問いかけにも、答える術が無い。
自分も同じ問いを持っていたけれど――、
何がいけなかったのか、考え続けて飽和した]


[紙を折る手を止めれば、
自分には何も変わらないように見える、
その小さな体を抱き寄せる*]


─回想

うん、俺のせいだ。

[謝罪という言葉は卑怯だと時々思う。
それ以上を相手はいえないのだから。
約束を守ることも、あの時数え鬼に乗ったことも
つきつめれば後悔せずにすんだ、死なせずにすんだという自己満足以外の何でもない]

生きてなきゃ。生きていなきゃ恨んでもらうことも約束を守ることもできない。

でもいつか、いつか…


……、……。

[離れた手を目で追って、一度ぎゅ、と彼を抱きしめた。
口の形だけで耳元に囁いた言葉はその先に一度は望んだことだ。
けれど怖くてそれを伝えられない。
それこそ彼に殴り殺されても足りないし、文句がいえないことだったから]

お前はそれでも俺のことを家族と言ってくれる?

[縋りたい思い出が砂時計のようにさらさらと落ちていく。
多分再び取り戻せても一度散じたそれはもう元には戻らない
*]


今の俺の家族、か。
もう…とっくにいないのかもしれないね。

[ホリーの言葉によくよく考えれば。なぜいつまでも家族という言葉にしがみついているんだろう。
家族と思っているのは自分だけかもしれない。
もう、人ではないのだから。
人である彼らと家族に戻れるわけも、ない]

なら、殺せるのかな。
あんたたちが楽しめるくらいには。

[泣き笑いのような声だけが乗った*]


[討ち入る前の囁きの一つ]

…お前もね。死ぬ前には呼べよ。

[真弓が呟いた言葉と同じものを返す。
彼女を窮地に追い込むようなものがいるのであればきっとそれは…*]


あらあら。

真弓も直円も明之進もリカルダも零瑠も。
貴方の家族でしょう?

[そして、優しく囁く。]

今度は守れるように、頑張りなさい。
誰かの危機には駆けつけてあげてね。


[ホリーの囁き似はつばを吐くような表情を浮かべるが
否定も肯定も返さなかった。

きんいろが示した対価に僅か喉が鳴るが
それを気配に載せないことに必死ではあったけど]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 無理。

[>>293皆で帰ろうと言う円に
残酷なほど穏やかに、きっぱりと告げる。]

 一度鬼になった人間は、二度と人には戻れない。
 養成所で、習ったよね。

[だから殺すしかない。
殺すしか──。

──嫋やかな手に導かれ、母の頚を断ったあの日のように。]

(308) 2014/02/11(Tue) 13時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[円のホリーへの攻撃はあっさり防がれ、
逆に腹部を狙った膝蹴りが放たれる。

しかしやはり、殺気は感じない。

愉しんで──いるのだろう。
家族が殺しあう様を。

純血の吸血鬼に多く見られる残忍さ。
長大な寿命がそうさせるのか、あるいは種の性質か。

いずれ直円もこうなってしまうのだろうか。

やはり──。]

 ここで殺してあげなきゃ───…

[呟くなり、絢矢は走った。]

(309) 2014/02/11(Tue) 13時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[数少ない、己より視点の低い相手。
左右に揺れるような動き。

戦いにくい──けれど。

下方から繰り出される鉤爪を左の『常磐』でいなし、
地面すれすれを這うように奔らせた『菖蒲』の剣先で
直円の右鎖骨を狙って切り上げる。

刃が当たろうと当たるまいと、
そのまま直円の後方へと駆け抜け、
振り向きざま懐から抜き出したくないを二本、
直円の下半身を狙って投擲した。

ただの鉄の塊であるくないは
当たろうとも傷はすぐに塞がってしまうだろう。

絢矢の目的は、
一瞬でも直円の機動力を削ぐことにある。]

(313) 2014/02/11(Tue) 13時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[剣先が皮膚を裂き骨を削る感触。
しかし断つまでには至らない。

疾駆の勢いをくない投じると共に外側へ逃がし
直円の呼吸の乱れに乗じて地を蹴り
その脇腹を再び下からの斬撃で狙う。]

(315) 2014/02/11(Tue) 14時頃

― 過去 ―

[“始祖様”は気ままに訪れては僕をほめそやすことを言ってまた消えていく。
そのたびに僕は頭を垂れてその言葉を耳に入れる]

ありがたく……思います。

[声も身体も震えてる。怖いからじゃないってことくらい僕にだって分かる。
時に慈悲深さすら覚えて、そのたびに泣きたくなるのに涙は流れない。

あの時はどうせそんなこと考えもしなかったんでしょう?
なのになんで今さらそんな――――だめ、これ以上考えたら]

僕は……みんなと同じ時に、祝福、を、授かることができて、本当に―――……

[これは、まぎれもない、本当。
僕は怖かったんだ。家族を置いていくのも、家族に置いてかれるのも*]


― 回想・真弓ねーさんと ―

[そうそう、袋みたいになってるところにこの部分を押し込むんだった。
真弓ねーさんは折り方を覚えてるんだねやっぱり。何度も繰り返した末にそうなったのかな。
繰り返すのは大事。
何度も繰り返すうちに『希望』が降り積もるように―――]

………。

[脳裏を過ぎった懐かしい光景が消えて、真弓ねーさんが近くなる。

僕は真弓ねーさんの背にそっと手を回す。
だいじょうぶだよ。僕はいなくならないから*]


[僕は“家族”の身に降りかかったことを知ってしまったから。
僕が無事で、他の誰かが犠牲になってしまったかもしれない「もしも」なんか考えたくもない。


他の誰か――――、例えば、]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[直円は気付いているのだろうか。
再会してから、
目の前の少女が一度も表情を変えていないことに。

一部の隊員から戦う機械と揶揄されるほど
無駄を排し正確さを追求した動きと、
それを可能にする集中力。

感情を殺すことで、僅かなぶれさえなくなった。


反面──一旦集中が途切れると脆い。]

(323) 2014/02/11(Tue) 14時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[『戦う機械』になりきったつもりだった。

罪を受け入れ、泣くことも笑うことも己に禁じ、
結果、無感情に家族さえ殺せる心を獲たはずだった。

なのに──]

 ───、

[眼前の敵──直円の発したか細い呟きを聞くと
無感情な絢矢の瞳に、一瞬動揺が過った。]

(324) 2014/02/11(Tue) 14時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[その──一瞬。
絢矢は直円の動きを追い損ねた。

視界から消えた御器被を探し、
咄嗟に背後を振り返った絢矢の上空から
鋭い爪が降下する。]

 ──ッ、

[避けるのは間に合わない。

絢矢は何とか腰を捻り、
利き腕に繋がる右肩僅か下に逸らせ
その代わりに晒された左肩を庇うように
『菖蒲』の切っ先を突き出した。]

(325) 2014/02/11(Tue) 14時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[小袖の肩を容易く切り裂き、鈎爪が深く肉を抉る。]

 ──ッぐ、

[焼け付く痛みを訴える肩と引き換えに、
菖蒲は直円の片腕に傷を付けられただろうか。

彎曲したその形状故に、
腱を断ち切られることこそなかったが、
余りの痛みと衝撃にたたらを踏む。]

(333) 2014/02/11(Tue) 15時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[バランスを崩した絢矢に鈎爪は尚も迫る。

ギリと奥歯を噛み痛みを噛み殺し、
右手一本で繰り出される爪を捌く。

まだだ──もっと。

もっと強くならなければ、
鬼と成った兄には届かない。]

(335) 2014/02/11(Tue) 15時頃

アヤワスカは、血を吸い重くなった小袖の袖で、直円の右爪を絡め取ろうと**

2014/02/11(Tue) 15時頃


―回想・零瑠について―

 ……目を、閉じて。

[見れば卒倒してしまうから。
 想像しただけでも大分だめかも知れない。
 けれど空腹には耐えられない、そう困っている零瑠には、
 助けを差し出し待つ事は諦めなかった。

 己は鬼を刺す木だからと告げた日に、
 例えどんな答えを受けたとしても、尚。]

[野菜を混ぜた素朴な菓子から始めたように、
 何かにほんの少しの血を混ぜてごまかす所から
 始めてはどうかと勧めたのが自分だった。

 おいしくなさそうだと想像した顔に見えた。
 しかたがない、と凪いだ面の内側で思う。

 ――それでも、生きてほしかった。]


―回想・直円について―

[本を手に、学の深い家族の元を訪れる。]

 ごめんなさい。少し……解らない所が、あって。
 教えてもらっても、良い?

[あの夜を境に、直円はひどく変わった。
 それを殊更に喜び、月影や黒百合を礼賛するようになった。

 けれど自分も変わったのだと思う。頭を垂れるのは同じだし、
 与えられて難しい本も読むようになった]

 この、隠れ切支丹という人たちがお祈りをする事は、
 どうして、禁止されていたの?


[自分だって怖いだろうに、任せたまえと言ってくれた。
 自分達家族に『生きている』事を教えてくれたのに、

 吸血鬼に媚びる裏切り者だと、特に人間からの蔑みは強く
 家族を馬鹿にする奴らに身の程を知らせた事もある]

 ……それと、これは、なんて読むのかな。

[少年にとっては難しい字が書かれた紙だった。

 ――それでも、生きてほしかった。*]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[絡げた鈎爪──撃ち込んだ刃は逆に捉えられ膠着状態。

円とホリーの会話が聞こえて来る。]

 逃げて──ううん、
 安吾さんか、ジャニスさんを呼んで。

 その鬼はボク達だけじゃまだ無理だ。

[袖が緩まぬよう強く引けば
傷口から血が溢れ地面に血溜りを作る。]

(370) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 ───もう、喋らないで。

[静かな──怒気を孕んだ声が漆黒の少女へと。]

 聞いちゃ駄目、円。
 ボク達の家族は──あの時に死んだんだ。

 ここにいるのは人の生き血を吸う鬼。
 ボクらとは違うモノだ

(371) 2014/02/11(Tue) 17時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[ホリーが円を追撃するなら
直円に背中を晒してでも護りに行くつもり。]

 直、お兄ちゃん──ねぇ、ひとつ教えて。

[捉えられた右の小太刀が鈎爪の間を滑り抜ける。
金属の擦れる耳障りな音を聞きながら、
唐突に直円へと倒れるように距離を縮めた。]

(374) 2014/02/11(Tue) 18時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[感情のない瞳が間近に直円を見詰め]


    お兄ちゃん“達”は───幸せだった?


[只真っ直ぐに、透明な声で尋いた。]

(380) 2014/02/11(Tue) 18時頃

隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 18時半頃


-回想-

あぁ……別にぃ。教えてあげますよぉ。

[件の日、以来。直円は努めて「狂って」きた。
本来の自分なら肯定できないことも、
「架空の自分なら」肯定できるんだ、と言わんばかり。]

隠れ切支丹はぁ。ひとぉつ。「相容れぬ」ものがあったんだ。
幕府の身分の秩序を重んじる考え、切支丹の神のもとに平等という考え。
それが決定的に相容れぬものだったぁ。


ふたぁつ、権力者がね。「怖がった」からだよ。
知ってるう?仏教徒もさぁ、一丸となってぇ、権力者を追い出してぇ。
自分たちで国を治めたことぉ、あったろぉ。

「同じ思いの民草たち」にはね、力がありますからぁ。
しかも、その「思い」は根深いですからぁ。

「捨てたふり」をしても、心の中には強く残っている。
……「思い」は隠れても忍んでも、強い!

[一瞬だけ、赤い瞳には狂った様子ではなく、
確かな「……」が伺えるよう。]

……冀望も「きぼう」ですよ。

[優しく、そう「優しく」答えた**]


隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 19時半頃


ふ、…ふふ、あははははははは!
いいね。ここまで来るともうどうでもよくなってくるよ

[もう笑い声しか出てこない。
どうして。どうしてここに皆いるんだ]

俺が…俺たちが何したんだよ。
お前達に、何したってんだよ!

[ホリーへか、トルドヴィンへか。きっと彼らにとっては愉悦にしかならないだろう血の苦味が赤に滲む]


……さぁ、どうしてかしらね。

[愉しげな声が響く。]

乗り越えなさい。
みんな殺して乗り越えて。

そうしたら――


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[円の声と遠ざかるエンジン音>>387を聴きながら
兄の──兄だったモノの答えを待つ。

五年の歳月を経ても変わらない身長。
あのまま時が経っていれば
今頃見上げている筈だったのに。

聖水銀の力と訓練で、
絢矢達保護された子供らもまた、
純粋な人の躯には過ぎた力を得た。

絶望と、後悔と、懺悔と──
夜毎繰り返される悪夢の日々に、
連れ去られた兄姉達に、
僅かなりとも幸いあれと祈らなかった日はない。

例え──狂ってしまった母のようにでも
笑っていて欲しいと───。]

(409) 2014/02/11(Tue) 20時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[>>388直円の返答に、絢矢は──]

 ──ごめんね、お兄ちゃん。

[唇の端を幽かに引き攣らせるように、
機械めいたぎこちない笑みを形作った。

その貌のまま、跳ね上がる左腕を見上げ、
僅かに身を引き振り下ろされる鈎爪へと、
昔より丸みを帯びた、滑らかな白い頬を晒す。]

(410) 2014/02/11(Tue) 20時頃

直円。

あたしのように遊ぶのは構わないわ。
けど、もしかして貴方。

昔なじみは傷つけたくないとか思ってるんじゃない?

[先ほどまでの先頭の様子を思い返しながら。]

悩むから辛いのよ。
いつもの訓練のように、相手の頭ごと潰してあげればいいのに。


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[寸前で止まった鈎爪の先端が頬に冷たい感触を残す。

距離を取った直円へと、
絢矢は更に踏み込み距離を詰める。]

 変わってないね、お兄ちゃん。

 ボクは憶えてる。
 お兄ちゃんはよく、ボク達に顔を大切にって言ってた。


 ──だけど

[満足に動かない左手から『常盤』を鞘に納め
右手で喉を狙って突きを繰り出す。

誘うのは鈎爪のひと薙ぎ。]

(413) 2014/02/11(Tue) 20時半頃

………。

[………。]

違いますよぉ。僕はぁ、じっくり舐ってやろうって。
そう思っているだけですからぁ。
顔が傷つくとぉ、折角の苦悶がぁ。わかりませんからぁ。

[この話し方のときはたいてい。そういうことだ。]


[それに―― さきほど聞こえた こえ]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[『狂った』ように喚きながら
横薙ぎに振るわれる爪の一閃。

誘い通りの攻撃を直円が振り被った瞬間に
絢矢は強く地を蹴り上げ、
鋭い先端が絢矢のいた位置を通る時には、
絢矢は既にその懐にいる。]

 直お兄ちゃん

[>>416否定されても兄と呼ぶのをやめない。
もう家族は死んだと、円に告げた言葉の矛盾。

再び直円の攻撃が来る前に、
絢矢は直円の背に腕を回し、
怖がらせないよう、そっと抱き締めた。]

 どんなに変わってしまっても
 お兄ちゃんはボクのお兄ちゃんだ──。

(420) 2014/02/11(Tue) 21時頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 一人で『陰謀』に立ち向かおうとしないで。
 お兄ちゃんが今辛いのは、
 あの日、ただ護られることしか出来なかったボクの罪。

 その辛さ──ボクに預けて、


         もう、楽になっていいんだよ───。

(421) 2014/02/11(Tue) 21時頃

アヤワスカは、直円の背を撫でながら、漆黒の刃をその項へとあてがった。

2014/02/11(Tue) 21時頃


──…そうしたら、何

[ホリーの優しい声は今は何よりも黒く暗く聞こえる]


もう悩まなくて良くなるわ。

誰かを殺したりするのも、きっと愉しくなる。

そうしましょうよ。

[そう告げる声は愉しげだった。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 誰の陰謀でもない


 ───ボクの、願いだ

[母を殺めた罪の名が──兄の頸へと深く沈み込む。]

(423) 2014/02/11(Tue) 21時頃

―回想・理依について―

[喉元に円形の刃が突き付けられた。
 一拍おいて引き戻されたそれに、ふうと息をつく]

 ……もう一本、お願いします。

[理依は根気よく手合せに付き合ってくれた。
 自分にはこれ以上ない鍛錬だったと思うけれど、
 彼にはどうだったのか、良く解らない。

 勝てるようになってほしい、の意味も]


 ――――、……

[素直に尋ねられれば良かったのだろうか。
 けれど、にこにこと誰にでも接していた理依の面影は、
 他愛ない話をしなくなり、どこか線を引くように
 独りでいたがっている、ようにも見える。

 ただ、そうなりたい、とは思った。
 もっと強く、いつか届くようにと望んだ。
 何に届けと伸ばすのか、自覚のない切っ先を、
 刺すように鋭く*]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[痙攣する躯を左腕で強く抱き、
耳許に唇を寄せて頷いた。]

 貰うよ──首も躯も。
 血の一滴さえ、もう奴らになんて渡さない。

[桜の花の舞うように、絢矢は上体を後方へ反らし]


 一緒に帰ろう──みんなのところに。


[腰を限界まで捻り、
戻る勢いを利用して────一閃。]

(427) 2014/02/11(Tue) 21時半頃

【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[鋭い切断面を晒す首筋から
噴水のように噴き上げる血飛沫を浴び

転がる兄の頭部を──絢矢は凝(じっ)と見詰めた。]

(429) 2014/02/11(Tue) 21時半頃

――お疲れ様。

貴方は優しすぎたようね。

[最後に告げた言葉は直円には届いたか。]


ホリィィィィ様ァァァァァァ……
おぉぉ慕いぃぃぃぃ申してぇぇおりまぁしたぁぁ……。

人形のようにぃぃぃ可憐でぇ……
人形のようにぃぃぃ     「つまらない」

お人ぉぉ           でし……たぁ……

[それは誰も気にとめない路傍を這う御器被の羽音。
弱々しい虫けらの  それでいて「煩わしい」羽音に過ぎない**]


アヤワスカは、直円の首と躯を、ホリーから守るように抱き締めている**

2014/02/11(Tue) 21時半頃


隠れん坊 アヤワスカは、メモを貼った。

2014/02/11(Tue) 21時半頃


[笑い声が聴こえてくる。
引き裂かれる心の悲鳴を眼を閉じて聴く。
狂う事すら出来ない痛みを抱えたそれは、妙なる調べ]

何もしてない?
出会っただろう?
私と。

[何の罰だと、罪だと求めるなら。
退屈しのぎの遊びを求める鬼の前に、姿を見せたそれだけだと]


―回想・直円について―

 ……相容れ、ない。

[時の幕府、権力者にとって不都合だったからと理解する。
 神のもとに平等――それはまるで。
 この場で言う事は憚られた。

 そう。……これも、きぼうなんだ。

[形は変わっても。]

 ありがとう。

[「優しい」眼差しに、笑みを返す。
 血に塗れ、擦り切れていく道の上で、
 ――「思い」は隠れても忍んでも、強い**]


雑草になりきれなかったようだな。

[貪欲に根を伸ばし、蔓延り、地位を逆転させる程
徹して狂えたならまだ良かっただろう]

私を愉しませると言う点では及第点か。

[狂い切っていれば、生き延びたかどうかは知らないが]


前座にしては愉しめた方か。

[強者には強者の、弱者には弱者の愉しみがある。
それを彼は果たしただけ。
諦め従いながら、結局雑草に成り切れなかった鬼に
何かを思う事はそれ以上は無かった]


[周は『荷物』ではない。





 『供物』だ。]


―回想―
[明乃進の手鏡を見せて貰った日から、
牡丹の形試す傍ら、毎日1羽ずつ鶴を折り始めた。
“祈る”という行為を、どうすればいいのかわからなかったから。
とりあえず皆を道連れにしようとした]

一緒に折って?

[まず直円の部屋に持ち込んだ千代紙、
有無を言わせぬご指名なのは、“弓矢ごっこ”の頃から変わらない。直円の変わったことは受け入れた、変わったのは彼だけではないのだから]

……わたし、あなたの言葉を覚えている。

[ 昔のことを引っ張り出したのは、ただの気まぐれではなかった。正攻法では勝てない、そんな相手にはどう戦えばいいのだろう。考えるようになっていた*]


……お父様、
ひとつ伺いたいことがあるの。

手柄を立てたら、ご褒美を下さると先ほど仰られました。

[>>:*68 その囁きが届いた後しばし、
本当に不意に思いついた、とでもいうように
“父”の元へと届く、こえ]

――所望したいものが、
他にもあると言ったら、聞いて下さるのかしら。


[真弓は、初めて人を殺してから従順になった。

もちろん従順さがすべからく美徳とは限らぬけれど、
吸血鬼はそも人の言う美徳など好まぬだろう。
従順という美徳の反対は、反抗という悪徳。

はじめて人を殺した時 
憎しみという感情がどういうものかを知った。
その感情は他の全ての感情ごと氷の下に押し殺した。

―― 少女はあの時の言葉を覚えている。]


―回想―

僕にぃ?拒否権はないのでぇすねぇ?

[やはりこの頃も、敢えて「狂って」見せていた。
それでもなお、嫌な顔せずに付き合うのは。]

僕の言葉ぁ?さぁて、何ぞ言いましたかねぇ。

[恍けているのか、どうなのか。ただ、これだけ言った**。]

一夜にしては成らず。よく―……時勢を見たまえよ。


    − 過去 −

[城の全てが己の部屋。
扉の向こうに何があろうが、
どのような状況か等確認する必要は無い。
女の部屋だろうと構わず開けた]

何をしている?

[最初の頃こそ絹裂く悲鳴を聴かせてくれていたが、
マユミはそのうち、悲鳴をあげる心を
何処かに隔離する術を覚えた様だった。
ホリーの教育も素直に吸収し、素直に育っている様には見えた]

教育係の吸血鬼が覚えが良いと褒めていた。
持って生まれた素質だろう。良い事だ。

[マユミの上達は認める所だから、そこは正しく評価してやる事に。
もう少し抵抗するかと思ったが、
今はその容姿も相俟って人形の様にも見える]


……時勢を動かすのは、難しいのね。

[>>:111 自分と直円と、
折られた鶴は2羽ある。

1つは黄金色の月手毬
1つは漆黒の花模様、

両手にもって、かつんと、その嘴をぶつけた*]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[転がった直円の、
まだ幼さを残す顔をを拾い上げ
しっかりと抱き締める。

肩からの失血は思うより深く、
眩暈をこらえて二三歩たたらを踏むと、
絢矢は直円の躯の傍に膝を突いた。

歩み寄る足音に、首を抱えたまま、
頭のない肩を、ホリーから守るように抱き寄せる。]

(462) 2014/02/11(Tue) 23時半頃

[マユミが折っていたのだろう、紙から生まれた形を手に取り
眺めて見るが、それが何かを理解出来ない。
興味が無いのだから当然だが]

一枚の紙から出来ているのか。
面白い事を考え付く。
元は同じものが、過程1つで全く違うものに変わる。

[まるでお前達家畜の様だと、薄ら笑う]

人間達はこんなものを折って愉しいのか?

[子供の遊戯以外に、祈りを込めて、願いを込めて、
想いを込めて折られる等想いもつかない]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[無造作な動作で少女が軽く肩を蹴ると
見た目以上の力に絢矢の頬は地を擦る。

けれどすぐに直円の元へ縋り付き、
その躯に決してホリーが触れぬよう、
首を抱え込み、胴には上から覆い被さった。]

 ───っ、

[蹴りを防ぐ力は殆ど残っていない。

衝撃に漏れそうになる苦鳴を押し殺し
意志だけは挫けぬと示すようにホリーを見上げる。]

(465) 2014/02/11(Tue) 23時半頃

    − マユミの問い掛け −

[折り紙の返答は何だったか、と雑魚を斬り捨てながら
ふと思い出していると、
まるで測ったかのように問いが届く]

お前が望む等、珍しいな。
何が欲しい。

[叶えるとも叶えぬとも言わず。
いつも控え目に、従順なマユミの望みに、
ただ興味が沸いたと言う様に]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

[>>433ホリーの言葉には、
眉を顰めさえしない。

だって──ソレは鬼だから。

人を殺したのも
人の生き血を吸ったのも

直円じゃない──鬼だ。

そしてソレをさせたのは───]

 オマエ達を──許さない。

[絢矢の声はあくまでも平静。
怒りも悲しみも、そこにはない。]

(487) 2014/02/12(Wed) 00時頃

―回想―
[>>:*112父の訪れに立ち上がる、
学んだ作法に適った振る舞いは動作の一つ、
しぐさの一つとっても、優美なものといえただろう。
――作法の教育係は1人か2人は裂かれて死んだけれど]

ごきげんよう、お父様。

[部屋のそこかしこに散らばる色とりどりの折鶴たち]

お褒めいただくのは、光栄です。
――けれど、お父様、わたし思うのです。
いつになったら、お姉様に追いつけるのでしょう。

[双眸の、緋花のような虹彩は“父”を見上げる。
その存在にこの血が焦がれるのは、抗いようのない事実だ。]


【人】 隠れん坊 アヤワスカ

 どうしてって、決まってるよ。


 お兄ちゃんと“約束”したんだ。

 首を持って帰るって。
 みんなの所へ、連れて帰るって。

 …──たとえボクが死んでも。

[もうすぐ円が、味方を呼んで来る。
そうと信じて、直円を守っている。]

(489) 2014/02/12(Wed) 00時頃

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