195 Old Friends
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本草方士 麻雀は、メモを貼った。
bou 2014/09/25(Thu) 01時頃
本草方士 麻雀は、メモを貼った。
bou 2014/09/25(Thu) 01時半頃
[男が夜半に目を覚ますと、まだまだ深夜もいい時間だった。
壁にかかった時計が延々と音を鳴り散らす。
窓の桟が揺れて傾いた。どうやら風が強いらしい。
そう広くもない部屋で独り、男が身動きも出来ずにいる。
家には他のだれの気配もない。
最近は少しずつ少しずつ、公園で見る顔も減ってきた。
老境に差し掛かり、思うように身体を動かせなくなる者、そしてそのまま逝くもの。
子どもの世話を受けて同居するために越していくもの、ホームへと沈むもの。
何も珍しいことはない、どこにでもある風景である。
男は目を見開いたまま静かに天井を見ていた]
――、――。
[間抜けに口で呼吸しながら、微睡みの狭間で男は何かを口にした。
それはうわ言にしかならず、現実に意味を成すことのないままどこかへと消えていく。
男の様子はそれを気にも留めていないようだった。
部屋には殆どものがない。
穏やかな日々を繰り返し、静かに朽ちていく。
毎日、毎日に土をかけ、埋葬の準備を整えていく。
やがて誰かが扉を開くまで、部屋は静謐に保たれていくのだ**]
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― *** ―
[その日の空は暗く、しとしとと雨が降り続けた。 その日は鳩に餌を上げる事は無く。泣く空の下、老人は喪服を着てモリスの眠る墓の前に立っていた。
[墓の周りに立つ人々から聞こえるすすり泣く声は、 以前より耳が遠くなったというのに、耳に届いている]
………………―――― さみしいものですねぇ
[ぽつりとつぶやいた言葉は、 しとしとと降る雨のように静かだった。]
(8) bou 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[多くの者が黒い傘を指していた。 葬儀の列に立つ老人の顔は、傘で隠れて見えなかった。]
[緑色を失いつつある枯れた色の芝に、しとしとと雨が落ちて、 色を僅かに濃くしていく。僅かに短い葉を揺らす。
老人の傘の内側。 雨が落ちない筈の場所に、ぽつ、と一滴分。 短く刈られた葉が揺れた。
―――数日前の、モリスの葬儀の事だった。]
(9) bou 2014/09/27(Sat) 01時頃
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― *** ―
[モリスの葬儀から、少し季節が過ぎた。 本格的に秋を迎え、公園の葉は落ちて公園の色は彩度の低い色で満ちた。気温は一掃に冷え、寒い日の朝は息が白くなった。
ベンチの場所にモリスの姿は無い。 以前は二人で見ていた姿も、一人になって。 そうして、その一人もまた居なくなった。
公園から、またひとつ昔からの日常が消えていく]
(10) bou 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[茶色の落葉で覆われた芝の上に、今日も老人と鳩は居た]
…………………………
[鳩を肩に乗せた、老人の猫背は以前より少し丸くなった。 公園の枯れた葉の中から少し背の高い葉を抜くと、 老人はそれを老木のような指で編み始めていた。]
[寒空の下に、小さな空咳がひとつ零れた]
(11) bou 2014/09/27(Sat) 01時頃
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― *** ―
[もうすぐ冬を迎える、晩秋の事]
[凛と冷えた朝の空気の中]
[枯れた色をした芝生の上に、幾匹かの鳩が居る。 いつものように咥える、豆や粟はそこには無く]
[老人の姿もそこには無かった]
[冬を迎える前、公園の仕事の全てを他の若人へ託した後。 老人は静かに、遠い遠い所へと旅立った。]
[静かに静かに、公園からまた姿が消えていく]
(12) bou 2014/09/27(Sat) 01時頃
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[――――それでも、日常は続いていく。]
(13) bou 2014/09/27(Sat) 01時頃
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― *** ―
[遠い遠い場所で待っていた男へと、 草で編まれた指輪を差し出した]
………ごめんなさいね… みつけられなかった。
[困ったように笑う女へ、男はただ頭を振って]
[枯れた草で編んだ指輪を、互いの指にいれたのだった**]
(14) bou 2014/09/27(Sat) 01時頃
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