230 【R18えろぐろ】妖虫戯曲
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( 反吐が出そうだ )
[ “いただきます。” 大口を開いてはたと止まった余四朗からそんな呟き>>2を聞き、置壱は咄嗟にそう思った。 腹を喰い破られる鮮烈な痛みを訴える喚きを洩らすことしか出来ない口は、覚えた反感を言葉にすることが出来ずにいる]
ア……ッ、ぐっ……ぅ、が……ッァ!
[腹を覆う肉をぶち破り、どばっと溢れる血をものともせずに、余四朗は己の腹から腸を引きずり出していく。
腹に感じる焼ける痛みと、それを鎮めるようなひやりとした外気が、開かれた体内に注ぎ込まれる感覚に、苦痛の叫びと同時に吐き気がこみ上げてきそうになる。]
(9) hisetu 2015/07/11(Sat) 22時頃
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[痛みに身を痙攣させながら、それでも余四朗の髪を弱弱しく掴む手が離れることはなかった。 そんな置壱に、ふと余四朗が静かな笑みを向けてくる>>3]
──っ、
[意識は既に白みかけてはいるが、身を喰われる痛みが足枷の様に己の意識を繋ぎ止めてしまっている。
だから光りを失いかけている黒の双眸は胡乱に揺れながらも、喰らいつくのをやめた余四朗の顔を見つめることになる。
喰われて開かれた腹の内部に感じる外気。 その感触にごぶりと流しこまれた余四朗の体液が、臓腑全体に染みこむ感覚に、また身を震わせた。
もっとも、腹を喰い破られた痛みで無理やり繋いでいる意識では、その感触をはっきりと感じ取ることは出来ないのだが。
それでもじわりじわりと、余四朗が吐き出した体液は置壱の臓腑へと染みていく]
(10) hisetu 2015/07/11(Sat) 22時頃
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[胡乱に見つめながらも、余四朗が浮かべる笑みには覚えがある>>4。 なぶ 己もこの壷の中で何度も浮かべたであろう、弱者を弄る時に浮かべた、捕食者であることを楽しむ悦びの笑み。 だから止めにしてやろう、なんて言葉が真実でないことは、意識が霞んでいてもすぐに理解出来てしまう。
けれど理解が出来ないのは──……]
──っ、……ぐっ、……っ、!?
[破られた腹は、どくどくと熱く血を噴き出していた筈だ。 引きずり出され咀嚼されてもまだ残る腸が、だらりとたれ下がり腹部に触れるのも感じていた筈だった。
徐々に弱くなるのを感じながらも、それでも与えられた痛みで心の臓は騒いでいたし、それに合わせるように肺が締め付けられるように縮こまった錯覚をし、呼吸が苦しくなっていた]
(11) hisetu 2015/07/11(Sat) 22時頃
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[ けれど──………、 ]
(12) hisetu 2015/07/11(Sat) 22時頃
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[どうしたことか、そういった嫌な感覚を、気づけばまったく覚えなくなっていた。 最期に一瞬感じたのは、己の体内に詰まっていたものが溶ける──溶かされる様な感触。
何が起きたか確かめるよりも先に、痛みを訴えるものが体内から消えてしまった為に、足枷から解放されるみたいに意識を手放していた。
それでも、確かに耳は拾っていた。
冗談だとこぼした余四朗の台詞を。 新鮮な鉄錆のにおいに包まれた、どろりとした半ば液状になったものを、己の脇腹から啜る音を>>4]
(13) hisetu 2015/07/11(Sat) 22時頃
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[貪る行為に合わせて、痩躯がびくびくと痙攣する。 けれど意識が戻ることはなく、そうして耳も音を拾わなくなっていた。
元から痩せていた身に詰まっていた血や臓腑を平らげられた置壱の身は、やけに軽く余四朗の足元に転げただろう>>5。
余四朗が千切り捨てた蜘蛛の脚は、わずかに開かれた置壱の口許に触れるように捨てられたとか。]
(14) hisetu 2015/07/11(Sat) 22時頃
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