60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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―廊下― [いつ廊下に出たのかもよく覚えていなかった。 姿勢は凛としていたが、視線は何処か遠くを見ていて 降りたままの髪はまだ十分に乾いておらず湿気たまま。 手には汚れた真紅の結い紐がある。 まずは其れを洗おうと部屋を出たのだろう。]
―――……、
[洗った後はどうするのか。 やらなくてはいけないことはたくさんある。 ゆあたりしたノックスの見舞い、 眠っているヨーランディスの見舞い、 洗濯物を取り込み、サイモンに呼ばれるのなら説得も。 ―――…それから。遠くを見ていた瞳が伏せられる。 置いていった少年と、出て行った少年。 そのどちらの所にも未だ向かうことができずにいる。]
(107) 2011/08/05(Fri) 11時半頃
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[所作も感覚も、興味があれば感じ取れたかもしれない。
無垢で無知なものが知るにはあまりに酷く凄惨で、それでいて刺激的な、
欲を満たすためだけの身勝手な行為。
この身体が知っているのは、この味だけだから。]
[全てが実際に伝わってきたわけではない。
けれど、刺激的すぎる感覚は、僅かな量で少年の身体を存分に蝕む。]
ふ、ぁ、
[まるでそれは、無理矢理に誰かを抱かされているかのような…]
こんなの、知らな…っ うあ、
やだっ、こわい、たすけて!! ザック先輩!!
[その場にいたらきっと面白がって煽るだろう人の名を呼び少年は怯える。]
『だいじょうぶ、すごく気持ちいいよ』
『教えてもらいなよ』
[薔薇は宥めるように、面白がるように。]
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―廊下― [ほうと、遠くを見て考え事をしていたものだから 廊下で少し賑やかな遣り取りがあっても気付かなかった。 遠くを見ていた焦点が瞬きとともに傍の蜜の色へ。]
――…ルーカス?
[同級生の姿、見つければ名を呼んで見止めて。 瞬いたセピアの色は未だつよさ保ち 常と変わっているのは解けた髪だけ。]
(147) 2011/08/05(Fri) 16時半頃
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…結い紐を落としてしまったんだ。 今から洗いに行こうと思って。
[>>149手の中の真紅に視線を落として伝える。 変わらぬ笑みと、変わらぬ声。 常ならぬ後輩の姿と、己自身に困惑してばかりだったから 同級生の常の姿に眉が僅かに安堵するように緩む。]
……丁度よかった。 ヨーランディスが出歩く姿を見かけていないんだ。 寝ているらしいのだが夜中出歩いていたらしいし 風邪を引いているようなら一度見に行こうかと…
[自分の身だけでは時間が足りぬと同じく年長の彼へ 明かすのは私情を抜かした幾つかの用事。]
…あとは郵便物の回収も今日の夕に来るらしいから… 忘れないように……お前も出すものがあるのだろう?
[そう尋ねるのは先日書いていた手紙のこと。]
(151) 2011/08/05(Fri) 16時半頃
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[宿舎の中で髪を長く伸ばしている者は多くないが そういえば彼もまたその一人だ。 ルーカスの述べる疑問は同じことをまた思っていて。]
嵐の中出ていたらしい。 ――…何をしに出ていたのだろうな?
[答えは出ず本人に聞くのが早いのだろう。 後輩が深い眠りに落ちたことも、隔絶された宿舎には いくら待っても配達人が訪れないこともまだ気付かずに]
…出しても私の場合は相手が忙しくて読む暇もないだろう。
[苦い顔を浮かべる同級の姿にセピアの色を細める。 常ならば相槌を打って話は区切られるのだが]
(153) 2011/08/05(Fri) 17時半頃
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……私にはやはりお前が少し羨ましい。 お前はあまりよく思っていないようだが、 手紙や迎えの話を聞くとさぞいい家族なのだと思う。
…返事、まだ書けていないのか…?
[更に言葉を続けてしまったのは誰もいない実家の独り部屋と 出て行かれ独りになるかもしれない自室が過ったからで]
(154) 2011/08/05(Fri) 17時半頃
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…そうだな、それがいい。 どうやら中庭の園芸スペースの辺りも荒れてるようだから、 下級生達はあまり其方へ行かないようにも…
[一人で考えるよりもスムーズに纏まって行く、同級生の言葉に頷き細まるセピアは目の前の相手を信頼するもの。 園芸スペースには薔薇園もある、会話する最中にも廊下には消えることのない花の香が漂って。]
――…どこにでもある家だよ。 両親は仕事で飛び回ってるから滅多に会えないだけで。 ……ああ、そうだな。…手紙、いいかもしれない。
[ルーカスからの助言には瞬くと喉を鳴らして柔く笑んで。言葉がすとんと胸に落ちた心地がする、胸中に潜む寂しさがそう思わせたのかもしれないし、同級生の手紙を書く姿を羨慕する気持ちもあったからで]
(168) 2011/08/05(Fri) 19時頃
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[慰めを貰ったからだろうか、その後の目を逸らす仕草と言葉がやけに気に掛かった。]
―――…ルーカス?
[呼ぶ名の手が震えているセピアの瞳がそれに気付いて。 返事は書いているのに出さないのだと言う。 苦い顔は偶に見ていても、その震えを見るのは初めてで。]
ルーカスの家の事情は偶に聞くだけであまり知らないが… …お前が、家族が大切だと聞いて…安心した。
[だからこそ、尚更彼の言葉が引っかかって。]
……何か、出せない事情でもあるのか…? 私で何か力になれるなら…
[小刻みに震える手は寒そうにも見える。緩く眉を寄せてそれを見つめた。*]
(169) 2011/08/05(Fri) 19時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/05(Fri) 19時半頃
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…ヤニクが処置してくれているみたいだ。 早く元に戻ればいいんだがな。
[物干し場から見える中庭の風景と濃すぎぬ洗剤の匂いに混じる花の香が好きだった。先ほど話したヤニクが処置に向かうのを見ていたから少しでも早く元の庭に戻ればいいと。薔薇園の花が折れたことはまだ知らなくて。
誘ってくれた申し出は嬉しいもので。笑みが零れ]
文面まで手伝ってくれるのか? ありがたいが…なんだか気恥ずかしいな。
[微かに生まれつつある不安、揺れているのは薔薇の香の所為だけではなく。信じてきたものが、足場が、穢れなきと信じてきた世界には勿論目の前の彼の姿もあって。]
(182) 2011/08/05(Fri) 21時頃
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[だから、目を逸らされると小さく鼓動が鳴った。]
…何を言っている? 私はお前と話しててそんなことは一度も…
[言葉を紡いでいくのが、少し苦しくなる。 形は違うけれども既視感。 微かに生まれる不安、それを信じたくなくて。
震える手が隠され見つめてくる青磁色。]
――……? なんで、そんなことを…?
[問われる言葉に、返す声が微かに掠れる。 その後告げられた告白に――…]
(183) 2011/08/05(Fri) 21時頃
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[ルーカスは見てしまっただろうか。 明かされる言葉に呆然と彼の姿を見つめ、 少しずつ蒼ざめていく姿を。]
…っ ぁ、
[ルーカスが去っていく背に気付くのが少し遅れる。]
ルー…
[名を呼びかけて最後まで紡げない。 ジョージの時と、イアンの時と同じく。 追ってくれる姿を、離れていく姿を、 待つことも、追うこともできずに。]
――…私…は…、
[俯き、顔を覆う。隠れた表情は苦しげに歪んでいた。*]
(184) 2011/08/05(Fri) 21時頃
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…私は…どうすればよかった……?
[ルーカスが去った後顔を覆ったままぽつり呟く。 信じていた世界が軋んでいく。 大事にしていた者が離れていく。 均衡を保っていた天秤は揺らぎ傾きはじめて、 白の中に小さな色が点々と落とされていく。
どちらもなければならないのに、どちらかを取ればどちらかは落ちて。
ふらりと僅かによろけた足で歩きだす。 話さなければいけない――…大事な友人なのだ。 きっと少しの気まずさはあろうが、話せば元に戻れるだろうとそう信じて。
ルーカスの去っていった方向へと彼を探しに歩きだす。 ヨーランディスの騒ぎが起こるのはその後のことか、そこには姿を見せず。
はらり、気付かぬまま去ったのだろう。廊下には汚れた真紅の紐が落ちていた。*]
(224) 2011/08/06(Sat) 00時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/06(Sat) 00時頃
やだ、やだぁ……っ!
[暴れる少年の魂は、薔薇の蔦に押さえ込まれ。]
『落ち着いて』
『気持ちいいでしょう?』
『教えて貰いなよ』
『ぼくを咲かせて』
[くすくすと笑う薔薇の声と、未知の快楽に怯える様は、呪いに囚われた仲間達にも伝わったのだろうか。]
[身体が落ち着いてきたところに、聞こえてきたのは]
……え?
エミルトン君?
[幼い彼の、怯えたような声がふっと聞こえた気がして。
さらに、不思議なあの声も聞こえてきたから、戸惑った]
…どうせ、こいつも……
[ポツリと心から零れる、歪んだ疑念。
何処か遠くで、快楽に流される嬌声を感じれば、
やはり人という愚かな生き物は、結局そこに行き着くのだとしか思えなかった。]
あっ、あっ……!!
[悲鳴は嬌声へと変化してゆき、少年が快楽に堕ちていったことを伝える。]
『それでいいよ』
『想いを頂戴』
[擦り込むように薔薇の精は囁いた。]
…………!
[午前中から何してんだ 中等部一年生、ていうか俺もまだなのにとか色々思ってしまったが、そんな思念を伝わらないようにシャットアウトさせるのには何とか成功したようだ。
ただ、喘ぐ声というものは…刺激的で。
困ったように足を止める]
ん……?
[ザックの悪い噂は「遊んでいる」程度はヘクターから聞いていたが、特に接点のない相手だったから、然程印象に残っておらず。
でもそういえば、ジョージはザックのものだとか言っていた、ような。そのザックは、自分の記憶が正しければ、確か既に帰省していたはずで…]
んん……
[ようやく気づいた違和感。
あれ、ひょっとしてまずいことになっているのでは?
…ただ、嬌声を聞いてしまった後で、そのことを聞くのは憚られた。]
[助けに行った方がいいんじゃないか…
そんな考えが頭をよぎったけれど。
今行っても手遅れなのではないか。
そもそも、自分が行ってどうにかできるのか。
かえって傷つけたりしないか。
それに……]
『これでいい』ん、だよね…?
[薔薇の精の言葉の響きは、自身の迷いと言い訳を正当化させる。
惑う。だから結局、行為の邪魔をするような行動は起こさなかった。*]
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[降りた髪が微かに汗ばんだ首の辺りに張りついて心地悪い。 束ねようとして、紐をなくしたのに気付いたのはその時にだった。]
―――……、
[濃い薔薇の香、くらりと揺れる視界と微かに上がる熱は暑さの所為だけではないのか。 ―――…酔ってしまいそうだ。 思考力が落ちていくかのような…眇まるセピアの瞳が仄かに潤む。]
……?…薔薇…の…
[香りが充満しているのは一階だけだと思っていたが、 花の香は階段の先も続くようで――― あるのは屋根裏と開かぬ筈の屋上くらい、滅多に行く場所ではない。 けれどもそこに足を踏み入れたのは探し人があったからか、それともその香に惹き付けられてか。]
(350) 2011/08/06(Sat) 10時頃
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ピッパは、薔薇の香を追う。**
2011/08/06(Sat) 10時半頃
漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/06(Sat) 10時半頃
…おい、薔薇の精。
お前…一体何を…
[日常が狂っていく。
寮内に満ちるのは、妖しく誘うような薔薇の香りと…
おかしい、何かがおかしい。
このまま流されてしまえばきっと…]
あぁ、でも…それもきっと…
[楽しいことに違いない。
染み込んだ甘い毒はそんな思いを胸の中に注ぎ込む。]
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――…ヴェスパタイン…? …大丈夫かお前…顔色が悪い…。 気分が悪いようなら医務室へ…、
[昇れば散る間際の如くいっそう、花の香は強く香る。 薔薇の香を辿って着いた先、銀髪の後輩を見つけると 一度足を止めて。すれ違う形となる相手に手を伸ばそうとしたがそれは適っただろうか。 触れればまたくらりと大きく視界が揺れて。]
(401) 2011/08/06(Sat) 22時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
2011/08/06(Sat) 22時頃
『君の命の欠片をちょうだい』
[咲くために生気を貰う、その手段なのだと薔薇は悪びれず。]
『気持ちいいでしょう?』
『楽しいでしょう?』
[薔薇の精は銀髪の彼が喘ぐ姿を知っている。苦痛の中から快楽を拾い、慣れて壊れてゆく様を知っている。そうしてなお、その言葉を紡いだ。]
……く、
[ギリリと内側を絞め上げるような痛みに、思わず歯を食いしばる。
あぁ、こんな苦痛にさえ、魂は甘美さすら感じているのだ。]
『安心してよ』
『眠るだけ』
『もっと頂戴』
[くすくすと笑いながら蔦は絡む。]
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――…っ ぁ…、!?
[銀の髪に触れる、指先。 かくりと、足元から力が抜けるような気がした。 支えを失いぐらりと揺らぐ、それを支えたのは誰か。 揺らぎだけではなくイアンに支えられる身が大きく震える。 零れた声に混じるのは困惑と普段にはない艶めいた響き。]
…ぁ…、…すまない…。 ――…大丈夫…。
(442) 2011/08/07(Sun) 00時頃
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[アディンセル、ルーカスの名が耳に届けば イアンの腕の中でその身がまた大きく震えて]
……ぁ…、
[行かねばならないのに、足に直ぐに力が入らない。 それに――…それだけではなくて。 同室者に支えられ触れる場所からじわりと 広がっていくのは疼きにも似た熱が広がっていく。]
…すまない…、行ける…から… ――…離して…
[身動ぎをすれば擦れる感触にまた小さく震えて。 じわじわと薔薇の香におかされていく… 瞳を伏せ熱っぽい吐息を吐きながら支えてくれる者には 懇願にも似た言葉を零した。]
(451) 2011/08/07(Sun) 00時頃
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[離れた屋上の戸から見えた人影>>409]
―――…っ
[閉ざされていく扉に熱に潤んだセピアが大きく開かれて。 薄く開かれた唇はルーカスへと届くまでの声を発せずに、 掠れた吐息が切なげにその名前を紡いで消えた。]
(461) 2011/08/07(Sun) 00時半頃
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