147 書架の鳥籠
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ちょっと待つだホリー。
[レティーシャの音読を反復するホリーに慌てた声を出す。]
魔女を、殺すだか? したら願いはどうなるんだべ?
(96) 2013/10/05(Sat) 22時半頃
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オズ、苦しそう?
[届く声から受けた感想を素直に声にして]
何にも苦しむ理由なんか無いよ、オズ。
皆死ぬわけじゃない、人形になるだけなんだから……。
[それはきっと、常人ならば口に出来ない言葉]
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うん? だから、魔女の願いを叶えればいいんだべ? そったら今度はおら達の番になるべな?
[彼女は頭が良くない。 思考が単純である。]
魔女が『ここ』にいるのは確かなんだから、捕まえて魔女の願いを聞けば良いんだべ!
(107) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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ほんでも、叶えて貰えねえんなら……。
[本と、面々を見渡して、俯く。]
魔女も、人だべ……。 おら、人殺しなんかしたくないだ……。 そったら事したら、あん人に顔向けできねえ……。
(108) 2013/10/05(Sat) 23時頃
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僕の弟と同じようにね。
[ポケットに感じる重みに、ほくそ笑んだ。]
――図書館のどこか、忘れ去られた本――
ある時代ある場所に、双子の男の子達がいました。
意地っ張りで素直になれないお兄ちゃんと、昼寝ばからしていてのんびり屋の弟、顔以外似ていない彼らはしかし仲良しでした。
二人は両親に愛してもらえていませんでした、互いが全てだったのです。
兄はこっちを見てほしくて、悪いことをしたり酷いことを言ってぶたれました。
弟はそんな兄を見ているのが辛くて、魔女に願いを叶えてもらいに行きました。
自分が傍らにいるだけでは駄目だと知ったのです、お父さんとお母さんの愛情が兄には必要だと分かったのです。
そしてきっと、自分もそうなのです。
けれど弟は二度と兄の元に帰って来ませんでした
だって、彼は魔女のお人形にされてしまったのですから!
―― 回想:いつか ――
『お気に入りだったのよ、でも返してあげる』
『どうしたの、会いたかったんでしょう?』
『あなたの可愛い可愛い弟さんよ?』
[くすくす、くすくす、魔女が嘲笑う]
『ほら、願いが叶ったわね、会えたわね』
[がしゃん、何かが壊れる音が心臓がある場所から聞こえた気がした]
――…なに。
少しばかり、親しくなった相手だっただけに
別れるのだと思うと、辛くてな。
[魔女に叶えられた願いは、―――]
[―――亡霊となってしまった身体]
[ここから出るためには―――]
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んだ。 2人叶えて貰ったから魔女の番なんだべ? ほんだらそん次はおら達の番だべな? なのに狩っちまうなんて、サイモンはひでぇだ……。
[ホリーの同意の微笑み>>111に微笑みを返して頷いた。]
(116) 2013/10/05(Sat) 23時半頃
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かっ 身体は、余計だべ!! 触ってもねえのに、何て事言うだ!!
[シメオンの発言>>115には、真っ赤になって両腕で自分を抱き締める。 肉が寄って胸元のふくらみが強調されただけで、隠せはしなかったのだが。]
(118) 2013/10/05(Sat) 23時半頃
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ふふ、じゃあ全部終わったら頼んでみたら?
サイの人形をちょうだい、って……一個ぐらいなら許してくれるかも?
でも、僕はゲルトがいるからもう頼めないなぁ
[何が楽しいのか、くすくすと魔女を真似るように笑って
そうして彼の"推理"を聞いていた]
占い師?とかいうのが見るのは僕達の正体とか?
だったら、邪魔だね
いいや。
私の願いは、サイモンの人形を貰う事ではないからな。
…、人形は、魔女のものだ。
そして、彼を人形にするのは
――― 我々の仕事だよ、シメオン君。
だれがどのような配役を任されたにしろ、
魔女がもういらないと言うまで…
人形を与え続けなければならない。
―― そうではないかね?
そっかぁ。でも皆消えるわけじゃないから、ね。
[オズワルドを慰めようとしているのだ、歪んだなりに]
僕達が寂しくなっても、魔女様は寂しくなくなるし
皆も人形になって魔女様と一緒だから、寂しくないよ。
[不自然なほど明るい声が亡霊の探偵に届けられる]
……ん、そうだった。
皆人形にするんだった。
[えへへ、照れたように笑う。思い出す前のシメオンなら発しないような笑い]
頑張ろうね、オズ。
"三人"でここを出ようね?
やっぱりさ
サイを人形にするのは、オズの役割じゃないかなって。
仲良かったもん、ね?
[彼が二階へ向かおうとしている時、背中にそんな声をかけただろう]
…、人形になった者の願いは
叶う事はないのだろうがな。
魔女も人と同じで、気紛れなのか
願いを叶えるためには条件がいるのか。
私は推理しかできない所だが、…
[私はそれでも、魔女の願いを叶えないといけない。
そう、思っていた。
残酷な事だと、理解していても、
願いが叶ってしまったのだ。
叶った願いを、叶え続けたいと思ってしまっているのだ。
だから、と。言い聞かせる。
徐々に甦る記憶が、そう 語りかけてくる。]
シメオン君は、その人形と一緒ならば
寂しくはないのかい?
行くあてがないのならば、
…私の助手の席はいつでもあけておこう。
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見れば分かるって、酷いだよ。
[むぅ、と口を尖らせて今度は腹を隠そうとするも、徒労に終わった。]
(142) 2013/10/06(Sun) 00時頃
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[背に向けられた言葉は、私にしか届かない、聞こえない声で。]
…、無論だ。
最初からそのつもりで、――
[は、と一度そこで息を吐いてから]
サイモン君を人形にするつもりで
私は探しに行くのだよ。
最期に言葉くらいは、交わしたいものだ。
人形じゃないよ、ゲルト。
[むすっ、幼子のように感情豊かに声音が変化する
そう、これは人形じゃない、ただの人形じゃない]
ゲルトと一緒にいて寂しいわけないじゃん
[そう、だから僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない
僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない
僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない僕は独りじゃない]
……オズがどうしてもって言うなら、なってあげてもいいよ
[暫く間を空けて、そんな風に返した]
最期?
[変なの、サイモンが死ぬみたいだ。またくすくすと笑う]
行ってらっしゃい。
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人形、だか?
[ホリーの質問>>128に、思案顔。 記憶を探って首を横に振った。]
いんや、ねえな。 おら、ここに来てから殆ど移動してねえし。
(145) 2013/10/06(Sun) 00時頃
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失礼。ゲルト君であったな。
[距離がいくらはなれていようとも、
この聲だけは、届くのもまた魔女の力なのか。]
寂しくないのなら、
もう少し楽しくするといい。
[間をあけて返る言葉に、口元を緩ませて、ふ、と笑う気配。]
ここから出れば私は名探偵なのだよ。
助手は私に必要不可欠な存在となるであろう。
ゲルトは優しいから怒ってないよ。
[弟の名前が呼ばれれば嬉しそうにそう言う、ポケットの上から人形を撫でた。]
うん。
サイが終わったら次は僕の番かな?誰にしようか選んでおくね
[明日の服を選ぶような調子でそう言って見送った]
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願いを叶えて貰ったら、死んでしまうってことだべか……?
[「すんで」と発音した推測が、ぽつりと零れた。 彼女は積極的に動かない。 「探す」人がいるのなら、ここで「待つ」心算でいる。**]
(152) 2013/10/06(Sun) 00時頃
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カトリーナは、ホリーは人形を見たことがあるのだろうか……と思った。
2013/10/06(Sun) 00時頃
サイモン君、
…私は悲しいよ。
君との別れが、このような形になるとはね。
ああ、本当に。
実に ――― 。
ティーシャが人形になったら
きっと可愛いんだろうなあ。
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