60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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[見上げた先には叫ぶヤニクの姿。 柵を越えた姿に何をしようとしているのか、 大きく開かれていくセピアが名を紡ごうとして。
震えた手から、ライターが落ちる。 火を灯した其れは地に落ち、オイルへと燃え移り じわじわと白い花を赤の焔で包んでいく。]
(0) chiz 2011/08/12(Fri) 00時頃
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――…ぁ、
[柵の内へと戻る姿に安堵の吐息が零れる。 パチと爆ぜる音が鳴る、セピアが仰げば 其処には燃え行く白の薔薇の姿。
――…これで、皆夢から覚めるだろうか? ――…それとも、これが夢だった…?
境がわからなくなる、遠のいていく意識に 薔薇の死を嘆く声が聴こえて。]
………、
[何かを紡ぐ唇は声にはならず胸元押さえ、 白いシャツに点々と燃え朽ちた棘の痕を 移していきながら、消える意識に再び瞳を閉ざした。*]
(6) chiz 2011/08/12(Fri) 00時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
chiz 2011/08/12(Fri) 00時半頃
ピッパは、こんな形で隠し持っていたスキル「嫉妬」を発動してみた。**
chiz 2011/08/12(Fri) 09時半頃
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―自室― [セピアの瞳が開いた時身体は自室のベッドの上にあった。 沈んだシーツから香るのは洗い立てのシャボンの香。 起き上がろうとして、直ぐに起き上がれない。 氷を届けにきた寮母が庭で倒れていたと教えてくれる、 強い日差しにやられたのだろうと安静を伝えられ。]
――…夢…だったのか…?
[今感じている倦怠感も日差しにやられたものだろうかと 現実と夢の境がわからなくなる。 全ては夢だったのだろうか、――…彼らとの、ことも。 薄ら瞳を閉じ零れるのは寝息、再び眠りへ。 浅い呼吸で上下する胸元には全てが夢ではないと示すように、 薄らと薔薇の鬱血痕が刻まれていた。*]
(16) chiz 2011/08/12(Fri) 10時半頃
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ピッパは、ルーカスは猫を描くのが上手把握した。**
chiz 2011/08/12(Fri) 16時頃
ピッパは、妖精さんに手を振った。見えていなくとも感じているのだ多分。
chiz 2011/08/12(Fri) 18時頃
ピッパは、覗いてしまう夢か…。**
chiz 2011/08/12(Fri) 18時半頃
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―自室― [結局、何処までが夢で何処からが現実だったのか。 よくわからぬまま目を覚ます。イアンの姿はなく。 夢だとしても今まで通り神に祈りを捧げれるだろうか、 答えは出ずに着替えようとシャツに手を掛けて 胸元に残る薔薇の痕に気付いた。]
――…こ…れは…
[大きく鼓動が鳴る、覚えのない鬱血痕。 薔薇の香の気配はなく、誰かがつけたのだとしたら 思い当たるのは一人しかいなくて―――]
…っ ………いる…。
[扉が鳴らされたのはその時に、声の人物に肩を震わせて。 胸元を押さえながら扉の外へと返事を返す。]
(38) chiz 2011/08/13(Sat) 00時頃
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[>>39まさか直ぐに入ってくるとは思わなくて。 釦を掛け直す間もなく胸元は押さえたままの形。 同級生の姿、真っ直ぐ見れなかったのは此方も同じで 視線は一度床へと落ち]
……話?
[――…一体、何処までが…夢で。 相手の言葉を反芻して、其処ではじめてルーカスの顔を見る。]
(40) chiz 2011/08/13(Sat) 00時頃
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――…ルーカス…?
[>>41突然謝る理由がはじめはわからなくて。 此方を見る瞳、ぁ、と小さく声を上げる。 その瞳の色は――…知っている、覚えがある。 夢の中、最後に見た彼の表情―――… その後告げられる言葉は夢のものではなく、 セピアの瞳が大きく開き、そして伏せられる。]
……もう、無理なの…だろうか…、
[ぽつりと、胸元押さえたまま言葉が落ち]
…私は…利用されていても別によかった… ――…友人であることに変わりないなら… でも、もう、それも…戻ること…
[叶わぬのだろうか、厭だと首を横に振ろうとして 俯き、指先が胸元の痕を強く押さえつける。]
(42) chiz 2011/08/13(Sat) 01時頃
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[わかっている――…知ってしまっていた。]
……そう…だな…。 …私は…お前には……相応しくない…。
(43) chiz 2011/08/13(Sat) 01時頃
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――…もう、知っている…! ……お前の姿を知ったからといって… 私はそれで傷つきも壊れもしない… …それでも……お前を友人だと…、……
[そう、思いたくて。けれどもそれは叶わない。 ルーカスが望む友人の姿が何も知らぬままであった 真っ直ぐな自分であるのなら、それはもう叶わない。]
……勝手だ…、…お前は…勝手だ…。 私も…私だって… 前のようには…お前の友には…
[なれないとは最後まで紡げなくて。 ルーカスの言葉に背きたがる素振りは 表情にも表れていただろうか、 思わず片手で顔を覆うと隠すことを忘れた シャツの胸元から痕が見えるかもしれない。]
(45) chiz 2011/08/13(Sat) 01時半頃
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…私は…
[穢れなき世界を信じてきた、目の前の彼もその一人で。 彼から明かされぬまま、何も知らされぬまま、 あの部屋を見ていたら…どう思っていたのだろう。]
…私は…お前には…友人よりも…神の教えを選ぶような… そんな人間に見えて…いたのか…?
[或いは、そうだったのかもしれない。 崩され知るまでは盲信と言っていいほどに信じ あるべき本当の世界を見てこようとはしなかったのだから。
顔を覆い俯いた瞳は名を呼ばれてルーカスへ。 その見つめる先――…]
……ぁ、
[小さく声を上げて、けれども指伸ばされる其の場所を 咄嗟に隠そうとしなかったのは、何故なのか。]
(47) chiz 2011/08/13(Sat) 02時頃
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[わかっている、口に紡いだようなことを 考えるような相手ではないとも。 傷つかないと言えど、結局はルーカスを責めている。 その事実に気付いてしまうとセピアは苦しげに歪んで]
あ―――…
[ふるりと震えが走ったのは痕に触れられたからか それとも部屋に響くあまりにも静かな声音にか。 誰に、その問いには答えられない。 青磁が、肌を辿るのを感じると耐えられなくて、 怖気るようにセピアを青磁色から逸らすと 胸元を隠そうと捲られる布地に指先伸ばす。]
(49) chiz 2011/08/13(Sat) 02時半頃
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………っ、
[呼ぶ名に声を返せない。 肌に触れた指が離れ行く気配に零れる吐息は 安堵のものと、もう一つ惜しむような意味を持って。 きつくシャツを握り触れられていた場所を押さえ]
……私…は…、 私は…もう… お前の望むような友には――…なれない。
[見られている。その青磁を見返すことはできない。 紡ぐ言葉と共に零れる吐息は徐々に震えて。 何も知らずに笑っていてほしいと、 そう紡いでいた彼の言葉を崩したのは自分自身。 教えられ、露呈した本当の姿は――…]
……私は……お前には…相応しく…ないんだ…。
(51) chiz 2011/08/13(Sat) 03時頃
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ピッパは、>>-663 ほら心配なかった。
chiz 2011/08/13(Sat) 03時頃
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[歩み寄る姿、微かに身じろいだが足は引かない。 拒んだらひとつ、失ってしまうことを知っていて。 拒まずにいたら、失うことももう知っていて。
混乱する姿を漸くセピアの瞳が捉える。 大切にしていた友人を混乱させたことに哀しさが浮かぶ。 大切にしていた友人が混乱してくれていることに…、…。 彼の中で打ち崩れていっているのだろう、 自分の姿を思い浮かべると微かに自嘲の笑みが浮かび]
……、
[彼の言葉に頷けば彼を絶望させてしまうだろうか。 彼の言葉を否定すれば、失望されるだろうか。
逡巡の間の後、緩く首を振る。]
……ルーカスのせい…では、ない。 …私は…私が…望んだことだ。
(53) chiz 2011/08/13(Sat) 03時半頃
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[手を伸ばされれば微かに震えたけれども、 肩に触れられても身体は引かなくて。 見つめる青磁は常よりも近い距離に。 心の裡を表しているのか掴む手は痛みを伝えて。]
――…ルーカス…
[呼べば逸らされ項垂れる蜜色の髪。 落ちた雫につられたのか潤んだセピアから雫は零れず 伸ばす指先は肩を掴む手に添えるように]
……罪の味を知ってしまった私を… お前はまだ…友だと… そう、呼んでくれるだろうか…?
[幾度と崩され、期待し、突き放され、 それでも諦めきれなくて―――…… これ以上繰り返せば互いに壊れてしまうだろうから。 返る彼の答えで最後にしようと、そっとセピアを伏せた。*]
(55) chiz 2011/08/13(Sat) 04時頃
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ピッパは、そもそも中の人がハッピーエンド陣営じゃなかった!ひどいな!おやすみ。**
chiz 2011/08/13(Sat) 04時半頃
ピッパは、ルーカスを慰めた慰めた、村枠いっぱいなのか…延長は難しいのかな。
chiz 2011/08/13(Sat) 10時頃
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―廊下― [眼が覚めて、幾日も経てば胸元の痕は薄れて。 あの後、空き室にも立ち寄ったが其処には夢の名残はなく 安堵の吐息を零すと共に、胸の中で引っかかるものがある。]
―――…、
[異教に傾倒する異端の少年。 部屋に篭りきりの後輩とはあれから顔を合わせておらず、 此方から向かわぬ限りそう顔を合わすこともないだろう。 ここで、閉ざせば全て夢の中の記憶へと消える。 その筈なのに―――…]
…何故、私は…
[その男の部屋の前に立っているのか。 教えられ熱を刻まれた記憶がそうさせるのか、それとも。 セピアを伏せて緩く握った拳は扉に置くと、 こんと、ノックにもなりきらない音。]
(63) chiz 2011/08/13(Sat) 11時半頃
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[小さな音、届かぬだろうと思っていた音だ。 それ以上扉を叩こうと思ってはおらず もう少し見つめた後には去ろうと思っていたから、 扉が開いた時には驚いたようにセピアは大きくなり]
―――…ぁ、
[夢の中の蒼ざめやつれた姿はなく、けれども 篭りきっていた為なのかクマをより深くした姿。 見つめられると一度眼を伏せ、それから瞳を上げる。]
……私は…騙された覚えはない。
[教えられ、知らされたのは己の真実の姿。 常の様子ではない弱弱しい姿に瞳を細める。 この姿を――…知っている。気にかかったのは、 夢の終わりに縋られた弱弱しいあの温もりで。]
……篭ってばかりだと…身体に悪い。
(65) chiz 2011/08/13(Sat) 12時頃
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[嗜める声に戻ってくると思っていた嫌がる顔はなく]
あ―――…!?
[突然掴まれ引かれる力に抵抗を考える間もなく 引き寄せられ踏み入れる少年の部屋。 油絵具が腕の上に掠れた色を描く。 香る匂いは己のものとも友人のものとも、 弟のように思っている同室者のものとも異なり
手を掴まれたまま告げられる言葉、 ひくりと肩を震わせてその手を引こうとして]
――…な…に…?
[その手は、引かず止まる。 まるで愛を説かれるかのような言葉、 セピアの色が少しずつ大きくなりその唇を見つめて。]
(67) chiz 2011/08/13(Sat) 12時半頃
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[信じ続けてきた穢せなき世界は崩されども 主の名への信仰はみなまで消えることはない。 崩れ落ちた白の瓦礫の中にはじめに刻まれたもの。 罪を告白する男に与えられたものは――…]
―――…そんな…私…は…、
[男だ、紡ぎかけた言葉は呑み込まれ。 緩く握った拳が胸元へ、薄く消えかけた夢の痕。 ―――…あの時、刻まれた真実は。 確かに大きな傷となり残り、添える場所に残っている。 隠されていた真実に戸惑いと困惑の言葉は零れど 跳ね除け拒む素振りもできずただセピアを伏せた。]
(69) chiz 2011/08/13(Sat) 13時半頃
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―――…ぁ…ぃ…、…?
[そのような告白は誰からも受けたことがなかった。 反芻するテノールが酷く掠れて。 抱き寄せる手は点々と白のシャツに新たな色をつけていく。 香るのは二つ、己のシャボンと相手の絵具と。 其処には薔薇の香はなく―――…… 動けず、拒むこともできず、抱きしめられれば 夢の時と同じように戸惑いに身を震わせるばかり。]
ぁ――…
[一度だけ、宙を仰いだセピアが緩く首を横に振った。 感じた背徳にか、それとも何か別の感情にか。 それでも温もりを拒み、跳ね除けることまではできず 吐息のような熱宿る音が零れると、再び薔薇の色が花開く。*]
(71) chiz 2011/08/13(Sat) 14時半頃
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……何も見てこなかったのは…私の方だ…。
[>>56己の思う姿が本当なのだとばかり盲信して、 信頼している友人にまでずっと偽りを演じさせて。 今まで幾つ嘘をつかせてきたのだろう、 それはきっと神の教えに背くよりも罪深いことで。]
――…私は…そうは思っていない…、 いなかった――…私は…私の方が…
[資格がない等と紡がせてしまうのが痛んで。 そっと添えた手を包み込むように丸める。 濡れた青磁ははじめて見る色、 これが本当のルーカスの瞳の色なのだろうか。 言葉が落ちるよりも早くセピアから零れるのは]
(90) chiz 2011/08/13(Sat) 21時頃
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……私の方が…ずっと自分勝手だ…。 ずっとお前にひどいことをしてきたのに… それでも、友と…、そう呼ぶことを… そう呼ばれることを…望んでいる…。
[落ちたのが涙だとわかると少し困ったように眉を下げ、 涙に濡れたルーカスの姿を見るとそっと微笑む。 泣き濡れた友人の顔が哀しくて、少しだけ嬉しくて。 その涙を拭ってやろうと目元へと指先を伸ばした。]
(91) chiz 2011/08/13(Sat) 21時頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
chiz 2011/08/13(Sat) 21時頃
ピッパは、ノックスを撫でた撫でたお疲れ様。延長で一日伸びたので少しでもヤニクに会えるといいな。
chiz 2011/08/13(Sat) 21時半頃
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[>>97微か胸の裡に感じるもどかしさは 互いに同じものなのかもしれない。 彼が自分のことまで負う理由はどこにもなくて。 ただ、願うことは変わらなく]
――…謝る必要は…ないんだ…。
[そのままでは同じことをまた繰り返してしまうから、 セピアを伏せて呟きルーカスの目元を拭うと 指先が熱の篭る雫で微かに濡れて。 言葉が途切れて、少しだけ不安げにセピアが仰ぐ。 けれども笑おうとしている姿を見れば瞳を細めて。]
……うん。 …、拒まれたら…どうしようかと……よかった。
[互いにまだ伝えきれないことも多く、 けれども温もりで伝えようとしてくれているのだろうか。 抱き寄せてくる友人の腕を拒むことはなく、 泣いている姿をあやすように、その背をそっと撫ぜた。]
(101) chiz 2011/08/13(Sat) 23時頃
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――…ああ、 …失わなくて…よかった。
[>>116全てが元に戻ったわけではない。 このように腕の中泣きじゃくる姿は知らなかった。 きっとこの先も見てこなかった姿を見ていく。 取り戻した、というよりも新たに得た、そのような感覚。 震えが落ち着くまでは此方から離そうとは思わず]
――…構わない。 ……珍しい姿を見たな。
[すっかり赤くなった目元に軽く喉を鳴らして。 細まるセピアは変わり行く関係を急かない。 この先落ち着いた時に彼が話してくれればいいと、 そっと背に回していた手を解いて蜜色の髪を軽く撫ぜた。]
(125) chiz 2011/08/14(Sun) 02時頃
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[頼られるのが好きだった。必要とされている気がした。 すっかり根付いた世話好きの其れ、切欠は独りの時の多い 淋しがりの子供が抱いたそんな幼い思惑からで。 頼る姿を求め伸ばされる手とは異なる、己自身を求る手。 こんなに嵐のような激しい想いを向けられたことはない。 欲するだけではなく、奪おうとするような想いは――]
―――……っ サイ…モ…
[新たに咲かされた痕、繰り返される言葉は この先にも続いていく呪詛にも似た響きで。 そくりと背筋に蛇の這っていくような心地。 伝えられたばかりの想いに返す言葉は持てておらず 言葉に縛られたかのように動けず見つめていれば クマの深くなった瞳に、手に、絡み取られていく。]
(129) chiz 2011/08/14(Sun) 02時半頃
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ピッパは、再びこてりしてしまうかもしれない。一応打っておく。*
chiz 2011/08/14(Sun) 02時半頃
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……笑わない。 少し…嬉しいと思っただけだ…。
[ルーカスが、隠さずに見せてくれた姿なら。 細まる青磁から涙が落ちぬのを見れば、 落ちた涙の乾きかけたセピアの目元を一度擦った。]
……落ち着いた時に…話してくれたらいい。 無理に暴こうとは思わないし…今までも、そうだった。
[家のこと、妹のこと、それから。 明かされた真実を打ち明ける前のルーカスの姿が 偽りの友人だったなどとは思っていなくて。 隠すようなことはないと思ってきたが、 彼に話していないこともきっととても多くて]
…知りたいと思うのなら…聞いてくれていい。
[何から話せばいいのだろう、信仰の切欠、 不在の多い両親の話、弟分のように可愛がっている後輩と、それから――…]
(146) chiz 2011/08/14(Sun) 03時半頃
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漂白工 ピッパは、メモを貼った。
chiz 2011/08/14(Sun) 04時頃
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…少しくらいなら知っている。 家族からの手紙、少しだけ…家のこと。 あとは…好む珈琲の濃さくらいは。
[>>149何も知らない訳ではないと小さな反論を返し。 何から聞けばいいだろうか、まずは彼の家族の話から。]
…そうだな… なら、私も家族の話から。
[己だって今まで見せてきた姿が偽りだとは思わない。 けれど、忙しい両親のことは実は詳しく知らないと 話せばそれは彼に初めて教えることだったかもしれず
傷痕は直ぐには癒えることはなく、 しかし互いを知ることで傷つくことはない、 傷つくことがあれば、その時はきっと――…。 ――…夏の休暇はまだ長い、薔薇の香はもうなく。 一度覚えた棘の痛みを繰り返さないように、 この先の穏やかな時間を祈ってセピアを伏せた。*]
(167) chiz 2011/08/14(Sun) 08時半頃
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[>>157嵐のような抱擁も、告げられる告白も、 一連の流れは笑う声に一瞬にして断ち切られる。]
―――…ぁ…、
[突き放す言葉と手に再び瞳が揺れる。 皮肉気に笑う姿は穢れなきと思い描いていた世界で 一点の染みと扱っていた後輩の姿とそう違わず、 告げられた響きは愛の告白よりもよほど真実に近いような気がした。]
……嘘…、
[愛を紡がれた時のような混乱は浮かばない。 ―――…なのに、代わりに赤い花散らされた胸元が痛む。 触れられた場所、刻まれた赤の痛みではなく]
……、
[痛みは、もっと奥の深い場所に。]
(169) chiz 2011/08/14(Sun) 09時半頃
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[罵りの言葉と二度目の拒絶。 震える声で告げられると肩をひくりと揺らして。 嘘をつく理由等ない、きっとそれが真実の姿の筈で。 その背が、爪を立てる手が、震える声が、 全てで此処にある己の存在を拒んでいる。]
―――…すま…な…
[部屋から、出なければ。そう思っても体が動かない。 何故動けない、先程の混乱の時とは異なり―――… 全てで拒んでいる筈のその姿が、あの時の… 理性が効かず弱弱しく震えていた時の姿と被って。]
(170) chiz 2011/08/14(Sun) 09時半頃
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[弱いところ、触れ合うことで互いを知るのが人だと 背を向ける少年が説いていた言葉が脳裏を過ぎる。]
…いけない… ……そんなに爪を立てたら…… 傷が、いたんでしまう…。
[ならば震える彼の弱いところは何処なのだろうか。 震える背に伸ばす指先が触れるのは鼓動鳴らすその裏側に。]
……私が厭なら憎んでいい……、 だが…お前自身に…傷を残すな…。
[あの時、黒髪に触れた時のように震える背を撫ぜる。 セピアを伏せる、これが振り払われてしまえば もうきっと彼を知ることはできないのだろう。]
(171) chiz 2011/08/14(Sun) 09時半頃
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ピッパは、ヤニクが部屋を訪れる前に動ければ多少は何かできたかもしれないがな…。
chiz 2011/08/14(Sun) 09時半頃
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[背に触れ撫ぜる手を止めれば掌に感じるのは 裡で生を刻む音、己の同じ場所は今痛みを覚えていて。]
――…私は…
[何も傷ついていない、などとは言えない。 教えられた痕は、知らされた真実は 確かに刻まれ信じてきた世界を大きく変えて。 ――…けれどあの時教えられなければ。 今も何食わぬ顔で白の世界を信じ 周りの者に嘘を重ねさせていたのだろう。]
(175) chiz 2011/08/14(Sun) 11時頃
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…厭では…なかった。
[仕事で忙しいのだとは知っているけれど、 言葉すらろくに交わせぬ姿、紡ぐセピアは伏せられ。 頼る言葉ではなく求める言葉を紡いでくれた姿。 どうすれば目の前の少年は震えなくて済むだろう。 腕に抱いた時の弱弱しい温もりが過ぎると 振り返らぬその黒髪を背から包んで。]
お前がそう言ってくれたこと… …嘘でも…厭では…なかった。
[震えが止まるまでは、こうしていること 許されないだろうか。そっと抱き寄せた。]
(176) chiz 2011/08/14(Sun) 11時頃
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[異教の少年…相反する存在だった筈なのに。 夢と同じように黒髪にそっと指を滑らせる。 この部屋に訪れたのは―――… あの時震えていた姿が、縋られた手が、 温もりを求める姿が気に掛かって――否、]
――…あ、
[――…忘れられなかったからかもしれなくて。 腕の中から紡がれた告白、愛を紡がれた時と異なり すとりと、胸の中に言葉が落ちて。]
……嬉しい。
[ぽつりと零れた音、 同じ言葉を重ねるものではなかったけれど 其処に偽りの響きはなく。]
(179) chiz 2011/08/14(Sun) 12時頃
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[じわりと胸に宿り始める熱の正体がわからない。 締め付けるような微かな痛みは甘くも感じ、 新たに生まれつつある感情の名をまだ知らなくて。]
……、…なんだ…ろう…。
[何か…胸の中がおかしい…、そう呟いて。 黒髪を抱き寄せたまま戸惑いの表情でセピアを伏せた。*]
(180) chiz 2011/08/14(Sun) 12時頃
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ピッパは、色々と中途半端だな、戻ってからだな…すまない。*
chiz 2011/08/14(Sun) 12時頃
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[もう一度――…同じ言葉が繰り返されると じわりと胸の裡に宿った熱が甘い疼きを訴えて。 知らぬ甘い痛みへの戸惑いに眼を伏せていれば、 また腕の中に閉じ込められてしまう。]
――…サイモン…
[呼ばれる名に同じように返せば降りてくる口付け。 あ、と小さく声が零れた。 シフォンのように柔らかで甘いその施しを知っている。 はじめて触れられた時から、想いは伝えられていたのだ。
優しく与えられる唇に、偽りなく伝えられる想いに、 甘く疼く裡の熱にじわりと潤みそうになるセピアを閉ざして。 黒髪包んでいた手は何時しかサイモンの腕に添えられていた。*]
(223) chiz 2011/08/14(Sun) 23時頃
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ピッパは、それでは、お疲れ様だ。**
chiz 2011/08/15(Mon) 00時半頃
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