人狼議事


22 共犯者

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視点:


 話はどれだけ進んだんだ。
 首はもう見付かったのか。

[ 語り掛ける時、彼は名を呼ばなかった。
 呼ばずともこの地に同胞は互いしかおらぬ故、混乱することはない。
 彼はこれまでの数年間、幾度もなされた名乗りと名付けの要請を何故か拒み続けてきた。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 00時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 00時半頃



[…哀れなソフィア。まだ見つけてもらえないなんて。
…哀れな人の子ら。まだ見つけられないなんて。]

体が聖地の樹にあったのだから、対になる頭があの泉にある事くらい、誰かがすぐ気付くと思ったんだがな。

そんな事も忘れちまうなんてよ!

…まあいいさ、これからじわじわと思い知る事になるだろうよ。



[ 吐き捨てるような同胞の声に耳を傾けた後。]

 人間たちに違約の罪を思い知らせる。
 罰を与えるのが、お前が儀式に参加する目的か?

[ 静かな声でおもむろに問うた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─教会近く─
[ 教会から、道の向こうに広がる畑を、そしてその先の森を。
 顔を上げて、遠く見晴るかす。
 風が吹き、ざわざわと草が波打ち、梢が揺れる。
 ──道の先、駆けて来る人影があった。]

(22) 2010/07/31(Sat) 01時頃


[生贄と聞いて、湧きあがってきた好戦的な感情を
抑えきるのがやっとだった。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 01時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[──宵闇の髪が、風に舞って流れた。>>23 ]

 ……こんにちは。
 あなたは新聞記者の方ですね?

[ 人当たりの良さそうな、やわらかな笑みを浮かべた。]

(27) 2010/07/31(Sat) 01時頃


報復か。いや…それも大義ではあるが。
人間と戦えるのも…楽しみなんだよな。
今からゾクゾクしてしょうがねえよ。

[銀髪の同胞が氷のように冷静沈着で在るのに対し、褐色の毛並みを持った彼は炎のような闘争心と激情を持っていた。]

アンタは前の儀式のときはどうだった?
参加したんだろ?

…俺はひどく人に混じり過ぎたみてえでよ。
「キツネ」に人の子の事は色々教わったが、
アンタの事、意外と知らないんだよな。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>32
[ 「何か知っているか」と問われれば、端正な顔を曇らせる。]

 ……いえ。
 私はこの村の生まれではないので……
 あまり色んなことは知らされていないのです。

[ と、ハッとして眉を開き、改まった様子で自己紹介した。]

 申し遅れました。
 私は、ヴェスパタイン・エーレ。
 この村でランタンを作っています。

(38) 2010/07/31(Sat) 01時頃



 前の儀式のとき、か。

[ それが「この前の正式な儀式の時」を指すのであれば、60年は優に経っている。]

 どうということはなかった。その時は。

[ その「彼が参加した以前の儀式」が何時の時代であるのか、語らぬままに答えた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>41
 孤独、ですか。

 ……私も、
 そう、感じます。

[ 思わず、といった調子でぽつりとこぼした。
 薄い色の瞳が寂しげに伏せられた。]

(44) 2010/07/31(Sat) 01時半頃

 儀式の本義は神々に生贄を捧げること。
 常しなえに我が一族に繁栄が続くようにと。
 だからこそ、儀式を成し遂げたものに栄光が与えられる。

 それは忘れるな。

[ 同胞の熱過ぎる血に釘を指す如く。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ 意を決したように面を上げ、真っ直ぐにイアンを見詰めた。]

 あの、良かったらこの先に私の家があるのですが。
 少し、寄って行きませんか。
 久し振りにそういう……心を打ち明けられる話が出来そうで。
 お忙しいところ、お邪魔かも知れませんが……。

[ 躊躇いを含んだ声音とは裏腹に、瞳には縋るような光が揺れていた。]

(51) 2010/07/31(Sat) 01時半頃


 ……「キツネ」たちは何も言わなかったのか。

[ それは人間たちから儀式の詳細が忘れられたように、時を経てその伝承も喪われたのか。
 それとも、外の同族たちが「伝えぬ方が良いこと」として教えなかったのか。いずれにせよ。]

 知らぬのならそれは大した情報ではない。
 俺は今お前の前にいる。
 これから知る機会はあろうさ。

[ はぐらかすように嘯いた。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 02時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 02時頃



…悪い。アンタの言う通りだ。
我らの使命は儀式の完遂。
どうも最近特に血が疼いちまってよ…。

[彼がどのように獲物を仕留めるか。
まだ見ぬ力に軽い憬れもあるのだろう。]



へへっ、確かにな。
ああ、早くやりてえなあ!

[これから始まるであろう儀式を思い浮かべ、まるで遊技場へ行くのが待ちきれぬ幼子の如く、楽しげに囁く。

儀式への期待、高揚、己が命を賭けるスリル、興奮、まだ見ぬ生贄。]

二人づつ…だよな。
あの忌々しい結界さえ無ければ。

……。
さあて、生贄を選んでいくのも、随分久しぶりになるな。
誰にするかねェ…。



ああそうだ、それともう一つ。
アンタを俺は護らねえといけねえな。

[参加する狼全員が生き残った状態で儀式を終えるのが、最も名誉な事であると教わっていた。]



[ ほんの一瞬のあいだ、ほんの僅か。
 戸惑いとも感嘆ともつかぬ沈黙。]
 
 ――……

 ほんとうにお前は、儀式を待ち侘びていたのか。

[ 改めて気付いたように、しみじみと呟いた。
 その時だけは、彼は思わず本音に近いものを零していた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>55>>59
[ イアンの静かな笑みにつられたか。
 打ち萎れていた花が慈雨を得て綻ぶが如くに、莞爾と微笑んだ。


 それから先は然程のことはなく、ふたりは田舎道を通って村外れの工房兼住まいに辿り着いた。]

(72) 2010/07/31(Sat) 08時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―工房―
[ 木作りの玄関扉を開けると、そこはこじんまりとした古い工房だった。
 大きな作業台の周りに様々な工具が置かれ、壁際には資材が積まれている。]

 どうぞお入り下さい。
 奥が家になっているのですが。

[ 扉を押さえ、イアンを中に招き入れた。

(73) 2010/07/31(Sat) 09時頃


[ だが、亀裂は瞬時に閉じられた。
 首肯した彼は、同胞の知るいつもの冷冽に戻っていた。]
 
 ああ。
 逃れの地に入ることの出来た者がいなければ。

 我らが供物として捧げる生贄は一夜にひとり。
 朝(あした)には、生贄たちが死すべき者一人を選び出して殺すだろう。

[ 静かな笑いが零れる。]

 次の生贄はお前に任せよう。
 それほど焦がれるならば、存分に愉しめ。


 俺ばかりが愉しんでは詰まらないだろう?

 お前が獲物を仕留めるところが見たい……
 お前がその腕で、生贄を引き裂く様が。

[ 命令ではなく強請るように。
 淫靡な誘いのように囁いた。]



 俺を守るより先に、自分を守れよ。
 俺はそう簡単には死なない。
 これでもお前よりは長く生きているのだから。

[ その声は、少しだけ真剣だった。]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 12時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 12時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─自宅の工房─
>>82
 私ですか?
 もうかれこれ5年近くになりますね。

[ 元は街に住んでいたと言い、隣県の地方都市の名前を挙げた。]

 いつもずっとここにいるもので……

[ と、工房の隅に置かれた小さなテーブルと椅子に案内し、小さく頭を下げた。]

  独り暮らしなもので、奥は散らかっているんです。すみません。

(84) 2010/07/31(Sat) 12時半頃


[ 彼――「ヴェスパタイン」と名乗る男が現れて、偏屈な職人の弟子になったのは今から5年近く前に遡る。
 だが、彼が同属として「ヘクター」に接触してきたのは、それより数ヶ月の後、前回の祭が終わった後の満月の夜だった。

 彼は村と、村を囲む広大な森林――それは周囲に住む人間の伸張のために、近代に入って益々縮小していく一方であったが――に轟き渡る、声無き咆哮を放った。
 『私はここにいる』と。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ 奥に一度引っ込み、こんなものしかありませんけど、と珈琲の入った小さなカップを二つ持って戻ってきた。
 一つをイアンの前に置き、]

 私には分かりません。
 ただ……

[ 逡巡するように一瞬間をおいてから、声を潜めて話を続けた。]

 ソフィアが死んだのを『生贄』だと言ったんです。
 神様が怒っていると。

 彼らは何か隠しています。

(87) 2010/07/31(Sat) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>85
 あの……私の顔に何か付いていますか?

[ 怪訝そうに見詰め返す。
 長い指を頬に添える仕草は、優美でたおやかだったけれど、その手は間違いなく鍛えられた男の手だった。]

(88) 2010/07/31(Sat) 13時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>90
[ イアンに視線を逸らされると、すまなさそうに眉を眉尻を下げた。]

 あの、気にしないで下さい。
 見られるのは慣れてますから……

[ 何となく、これまであまり好ましくない類の見られ方を度々されてきたような言い方だ。
 自分でも不味いと思ったのか、両手を振りつつ慌てて言葉を継いだ。]

 あ、すみません。
 イアンさんのことがどうと言うんじゃないんです。
 ほら、この村にいると見られ慣れすると言うか…

[ あまりフォローになっていない。] 

(95) 2010/07/31(Sat) 14時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 14時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>98
[ 笑顔で覗き込まれると、彼は二三度目を瞬いた。
 束の間考え込む様子を見せてから、ゆっくりと語り出した。]
 

 私はここに来る前は、街でもっと大きな……そう、「工房」というよりは「工場」ですね、そういう大きなところに勤めていたんです。
 学校を出てからずっとそこで働いてました。板金打ち出しの技術はそこで学んだんです。
 でも人間関係で色々とあって……仕事にもすっかり嫌気が差してしまって。

 そんな時、偶然ここの先代の親方、ダン親方と仰るんですが、その人の作ったここの伝統工芸の真鍮のランタンを見たんです。
 どうせ作るならこういうものを作りたい、作ってみたい、と……。
 それで伝を頼って親方に弟子入りをしたんです。

 田舎はどこも閉鎖的ですから風当たりは強いだろうなと覚悟はしていました。私の故郷も似たような小さな村でしたから。
 でもまさか、これほどとは思いもよりませんでしたけど。

[ 薄紅い唇の端を吊り上げ、自嘲めいた苦笑いを浮かべた。]

(109) 2010/07/31(Sat) 15時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>109
[ ──確かに調べれば、彼の申告した通りの都市で、「ヴェスパタイン・エーレ」と言う名の板金工が居たことが分かるだろう。
 働いていた町工場で、同僚から彼の外見と性向に関しての酷い中傷を受けて退職したことも、村の工房に弟子入りするために工場長から推薦状を書いてもらったことも。
 淡い色の髪と瞳、優しく女性的な性格と容姿。少し足を引き摺る癖。
 もし彼をよく知る者達に、今のヴェスパタインについて説明したら、まず間違いなく同一人物だと太鼓判を押すだろう。
 小さく出来の悪い肖像写真を見せられたら、似ていると言うだろうし、同じだと言う者も出てくるかも知れない。


 だが、もし、二人を並べて見ることが出来たなら。
 街にいた板金工ヴェスパタインと、今この村に住んでいるランタン職人のヴェスパタインを並べて見ることが出来たなら、二人が良く似てはいるものの、同一人物ではないことがはっきり分かる。*]

(111) 2010/07/31(Sat) 15時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 15時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─自宅の工房─
[ と、急にドンドンと工房の扉を叩く音が聞こえる。
 訝しげに彼が扉を開けると、表には数少ない友人のボリスが立っていた。
 いつも泰然としたボリスが、今日は何か思わしげな顔付きだ。]

 どうしたの。
 また何かあったの?

[ 不安げに尋ねると、ボリスは「お前のところに『くじ引き』の話は来てるか?」と逆に訊き返された。]

 いや? くじ引き?
 生憎と僕のところにそういうのは来てないけど……

[ 「……ならいいんだ」とボリスはそこで話を打ち切った。
 それを見て、ヴェスパタインはますます不安げな面持ちで眉を顰める。]

(134) 2010/07/31(Sat) 17時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─自宅の工房─
>>134
[ ボリスは最後にヴェスパタインの肩越しに工房の奥を覗き込み、そこにイアンの姿を認めると、細い目をじっと凝らした。
 そして、「またな」と短い挨拶をして、ボリスは去って行った。
 閉まった扉の前で暫し立ち尽くしていたヴェスパタインだったが、]


 ……すみません。
 お話はまた後で……。

[ イアンに向かって申し訳なさそうにぺこりと頭を下げて、再び出掛ける仕度を始めた。]

(136) 2010/07/31(Sat) 17時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 ──一体何が起きてるんだろう……

[ 白い貌に明らかな慄きを浮かべて、彼は呟いた。**]

(137) 2010/07/31(Sat) 17時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 17時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 21時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 21時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─広場─
[ イアンと共に広場に現われたヴェスパタインは、まずはいくらか親しい村人に話を訊いてみると言って、イアンに礼を言って別れた。

 その彼が、イアンとミッシェルのいる林に現われたのは、ちょうど彼女が「儀式での何らかの役目がある人も居るみたい(>>156)」という話を始めた時だった。]

→― 広場から少し外れた林の中 ―

(163) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 マコーミックさん。
 ……ミッシェルさん。

[ ミッシェルの姿を見ると少したじろぐのは、もはや癖になったのだろうか。
 その気遣わしげな表情を見ても、彼が今までの話を聞いていたのかいなかったのかは、定かではない。
 余程気になるのか、時折横目で彼女を見ながら、イアンに話し掛ける。]

 私はこれから、亡くなった村長さんの奥さんのリンドクヴィスト夫人と話してみようと思うんです。
 もしかしたらあの方だったら、少しは私の話を聞いて下さるかも知れませんし。

(169) 2010/07/31(Sat) 21時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>172
駄目……ですか?
アルフレッド村長さんは、分け隔てなく接して下さる親切な方だったんですけど……

[ ミッシェルに否定されて、ちょっとうろたえている。]

(178) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>177
[ こくんと頷く。
 会話はまだまだ続きそうだと見たのか、二人の顔を交互に見て、]

 ええと、じゃあ私は先に……

[ 曖昧な挨拶をして後ずさる。
 もしかしたら、ミッシェルに「何しに来たんだ」と咎められそうなのを怖れているのかも知れない。
 声を掛けてきたオスカー>>175にそっと目で合図して、少し離れたところに移動した。]

(182) 2010/07/31(Sat) 22時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─広場近くの林─
[ 二人から少し離れたところで足を止め、改めてオスカーと向き合った。]

 ええと、私の記憶違いでなければ、亡くなった村長さんの親戚の方ですよね?
 先程の、ミッシェルさんホリーさんの話、あの生贄の話は本当なんですか。
 もしかして、村の方全員信じてるんですか?
 殺人でなく、神様が生贄を要求しているのだと。

(193) 2010/07/31(Sat) 22時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、双生児 オスカーの表情を真剣な瞳で窺っている。*

2010/07/31(Sat) 22時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 22時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/07/31(Sat) 23時頃



[ホリーの背中の血痕にいち早く気付く。
濃い血の臭いに包まれている為、接近している時から容易にそれは感じ取れていた。]

…この少女…、まさかな。

[自分たちと近い匂いを嗅ぎ取ったのであろうか。かつては同じ流れの源流にあった者らの。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>197
[ オスカーの見せた憎悪の激しさに気圧されたように息を呑む。
 が、そのすぐ後に、安堵とも同情とも取れる固い笑みを見せた。]

 ……でも。
 私は少し、ホッとしました。
 あなたのような方もいると知って。

(208) 2010/07/31(Sat) 23時頃


[月と太陽に照らされ、清められたその肉体は、また人の子らによって土に還るだろう。]



[歓喜の笑みを浮かべる。]

さあて、誰にしようか…。
儀式をないがしろにした者、余所者をこの村に招いた者、
我らの存在を忘却した者…。

我らの力を察知できるラトルの「視る者」は邪魔だが、彼らの力で我が眷属も覚醒する。

…まだ襲うのは時期尚早かねえ。

[ラトルは俺を視ようとするだろうか?杞憂だと良いのだが。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>212
 村長さんさえ生きてらっしゃったら……

[ オスカーの言葉を繰り返し、俯いて唇を噛む。
 ややあって面を上げ、]

 何とか──変えられないものなのですか。
 オスカーさんには申し訳ないけど、やっぱりおかしいです、こんな事。
 せめて、ソフィアの死が本当に人によるものでないのか、確認してからでないと……。
 アルフレッド村長の奥様は、味方になっては下さらないのですか? 

(216) 2010/07/31(Sat) 23時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、常にない激しい口調でオスカーに尋ねた。

2010/07/31(Sat) 23時半頃


[イアンがヴェスパタインから別れた直後、ミッシェルに会う前、その一瞬の合間にヘクターの姿があった。ちょうど木の陰になって、村人からは見えなかっただろう。

彼に近づくや否や、彼に向かって突進する。襟首を掴み、訊く。]

…アンタ、どういうつもりだよ?
あの余所者の人間飼ってどうすんだ?

前回は儀式の始まりだから大目に見たがよ、今回は見逃せねえな…!


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 ……分かりました。ありがとうございます。

[ オスカーの言葉を噛み締めるように唇を引き結んだ。]

 もし……もしでいいのですけど、万一必要な時があったら、リンドクヴィスト夫人に口添えして貰えませんか。
 余所者の私が、村のことに口出しをしても、即座に撥ね退けられるのでしょうが…。

[ 最後の言葉には、自嘲と言うか抑えた憤りと言うのか、そんなものが篭っていた。]
 

(225) 2010/07/31(Sat) 23時半頃


なにか利用価値でもあんのかよ?
生かしておくだけなら兎も角、余所者と親しくなってどうする?

アンタの正体でも勘付かれたら…!



[ 宵月の瞳がすっと細まり、柔和なランタン職人の顔が一変して冷ややな獣の顔に変わる。
 煩わしそうに、ヘクターの手首を押し退ける。]

 考えあってのことだ。
 お前は口を出すな。




 あいつには何も出来はしないさ。

[ そう嘯き、同胞を睥睨する双眸には、一片の迷いもない。] 


ランタン職人 ヴェスパタインは、振り向いたオスカーに「何か?」と小首を傾げた。>>228

2010/08/01(Sun) 00時頃


 同属に魅入られ、己が種族を裏切った人間は過去に幾人(いくたり)も出た。
 あれの扱い方など、お前に言われなくとも充分に心得ている。



ちっ、そうかよ…。
アンタの強さは認めるが、あんまり無茶はしないでくれよな。

[彼の発する雰囲気に圧倒されたのか、不満そうながら手を引く。]

誰を襲うか見てくるわ。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>234
[ 突然現われたノックスに目を丸くした。]

 あ、いえ。お気になさらないで下さい。

[ とまたしげしげと見られているのに気付き、少し眉を顰めた。]

(239) 2010/08/01(Sun) 00時頃


[ 退く手を追いかけるように、逆にヘクターに身を寄せる。
 もう少しで触れるほど近くに顔を近付け、]

 今夜の生贄選びは、お前に任せてある。
 俺は一切手出ししない。

[ 半眼に目を閉じ、同胞の瞳の奥を覗き込む。]

 もし、手伝いが必要なら。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>242
 別に私は構いませんよ。
 人が多ければ、話の説得力も増すでしょうし。

[ 頷いて、ノックスに向かって微笑みかける。
 日頃のノックスの評判はあんまり聞いていないのだろう。]

(249) 2010/08/01(Sun) 00時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 00時半頃



[じっと同胞の眼を真っ直ぐ不敵に見つめ返す。]

…そりゃ、心強いねェ。
またアンタの話を聞かせてくれ。

「視る者」だけでなく、「結界主」や、他にも我らに対する力を持った人の子の血統はまだ続いているだろうからな。

[ゴッ、と自らの額を相手に軽くぶつけ答える。
自らの眷属はできれば屠りたくないとも思っているようだ。]**


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>263
 もしマコーミックさんなら、一緒に話を窺った方が良いかも知れません。
 多分、私が気になっていることと、あの方が知りたいことはそう違わないでしょうから。

[ きっぱりと答えた。]

(268) 2010/08/01(Sun) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 01時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 10時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―リンドクヴィスト邸・書斎―
[オスカー、ノックスと書斎に入ると、丁度パピヨンがイアンに分厚い紙の束を渡しているところに出くわした。
 その紙束は、文字がびっしりと書かれた文書のように見えたが──注視するヴェスパタインの眸は、その一瞬だけ温度を失い、冷冽ないろを帯びた。

 そのいろも一度瞬くと解けて消え失せ、彼の淡い色の瞳は、村長夫人と新聞記者の間で気遣わしげに往復した。]


 急にお邪魔して申し訳ありません。
 少しお話があったものですから。

[ オスカーへ声を掛けたパピヨンの(>>278)、機先を制するように、横合いから話し掛けた。]

(310) 2010/08/01(Sun) 10時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>281
[ それから、私が先に話をしても?とノックスとオスカーに視線を向ける。
 了承を得た後は、一歩前へ出て、不安な面持ちながらもパピヨンに相対する。

 が、先に来たイアンの話が佳境のようであったので、それが終わるまで待つことにしたようだ。
 口を噤み、話を共に聞くことにした。]

(311) 2010/08/01(Sun) 10時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ 『かれ』は、ヒトである「ヴェスパタイン」がそうであったように、或いはこういう状況であれば彼はそうしただろうという予測を元に、「生贄」の話では蒼褪め、「ソフィアのような遺骸>>295」の件では、息を呑み、恐怖に慄くように両手を揉みしだいた。]

(314) 2010/08/01(Sun) 11時頃

「人の手」で屠る対象としてはピッパ・・・。
狩りの獲物としては・・・テッドかノックスか。

儀式を軽んじた奴らに、知らしめる為にはこの辺りがいいかもな。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ だから全ての話を聞き終えた『かれ』は、日曜には礼拝に出掛ける家に育ち、その性向ゆえに教会から拒絶されながらも信仰を捨てられなかった「ヴェスパタイン」がそうするであろうように、酷く打ちひしがれた表情を作った。

 「ヴェスパタイン」は今、自らの信仰と常識と、村人達が自らの来歴に対して持つ自尊心を尊重したい感情の間で、激しい葛藤を味わっているようだった。
 抗議の為に来たここにやって来た彼は、言葉を失った。
 故に、先に話を始めたノックスに許しを求める視線を送られれば、力なく頷いた。]

(317) 2010/08/01(Sun) 11時頃


 なるほど?
 良い選択だ。異存はない。

 そのどちらかならば、出来れば、この、

[ とちらりと脇でパピヨンに話しかけている青年を見遣る。]

 ノックスが先の方が、効果的ではあるように思うが。

[ 暗に、伝え聞くノックスの伝統への軽視を示唆しているのだろう。


アンタは・・・もしかしてずっと独り、だったのか?

俺が以前居た森では(同じような儀式があったのだが)
「狩り」は一人の獲物を、三人の牙で襲ったりしてたから、よ。

[かつての古き同胞を思い出したのか、一瞬の重い沈黙。
仲間の屍と引き換えに手に入れた独りの栄光も悪くは無かったが・・・。]

今度は・・・俺は、仲間を護りたい。
だから、アンタと一緒に、儀式を完遂してえ。

[今は、再び出会えた同胞がいる。
美しく気高き白銀の狼。
初めて出会った時のあの喜びは忘れられない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>319
[ 話を譲ってくれたノックスに、すまない、というように頷く。
 しかし、先ほどまでの意気込みはどこへやら、いざ話そうとすると言葉が出ない様子だった。
 散々躊躇った後に、重い口を開く。]

 ……リンドクヴィストさん。
 私は……
 この儀式を何とか止められないか、と思ってここにやって来ました。

 ソフィアが死んだのに、警察にも知らせない。
 獣だか人間だか知らないが、どっちにせよ調べて貰わないと、これではソフィアも安心して天国へ行けないでしょう。
 他の人だって、また襲われないとも限らない。

 それなのに、危険な森に入るのですか。 
 いくら大事な祭と言っても、そんなのは間違っている。

 ──私は、そう思っていました……

[ 最後の一言は自分にも言い聞かせるような、深く沈んだ声だった。]

(320) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 11時半頃



 ほう…?

[ 同胞の過去に好奇心を掻き立てられたようで、静かな興味の気配が声に生じる。]

 別の場所でもまだ儀式が残っていたのか……
 森を捨てる同族が増えてからは、もう随分と廃れてしまった場所も多いと聞いていたが。

 お前は、違う森の出だったのか。
 ──お前が人間に強い敵意を持っているのはその所為か?


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>323
[ 瞳が迷いに揺れる。]

 私は……私は。

 この村に住むということは……この村に住み続けるということは、村の有り様を受け入れなければならない、ということなんですね?

 ──私がこの村にずっと住み続けたいと思ったら、それに従わねばならないと。

[ それはパピヨンに問うているようでもあり、自分の意志を確認しているようでもある。]

(324) 2010/08/01(Sun) 11時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

 この村にやって来た初めの頃は、色々とあって……
 正直ここに来るのを選んだことを後悔したこともありました。
 ダン親方やソフィアのお陰で、段々溶け込めるようになってきたけれど、それでも…… 本当に、親方が亡くなった時には、この先やっていけるのか不安で自信がなくて……

 でも、友達が私の支えになってくれました。
 最近は、話をしてくれる人も大分増えて。
 何となく、やれそうな気がしていたんです。
 私は……ずっとここにいたいと、思っていました。


 でも……

[ 彼は両手で顔を覆った。]

(331) 2010/08/01(Sun) 12時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

>>327
 でも、私は死ぬまでこの村の人間にはなれないと、そう言っているのと同じじゃありませんか。

 そして今では、さっきのお話を聞いてしまった私も、この村の人間にはなれないと思っている……
 私は、それに気付いてしまったんです。
 この村が変わるまで、私は待てない。

(332) 2010/08/01(Sun) 12時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 12時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 12時半頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 13時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

―リンドクヴィスト邸・書斎―
[ そこまで一息に話してしまうと、後は顔を覆ったまま、立ち尽くすばかりだった。
 ホリーが倒れたと聞かされたオスカーが中座する>>330時にも、顔は上げなかった。]

(336) 2010/08/01(Sun) 14時頃


そういやまだ話してなかったっけか。
俺が居た「森」はもう少し南の方でな。
この村よりも随分人は少ない所だったよ。

ドナルドとタバサと言う名で、俺と同じ赤毛の狼だった。
とある年の儀式で、ドナルドが「視る者」に告発されてな。
タバサは奴を庇って一緒に行っちまった。

[その後、独りで儀式を完遂したものの、村にはほとんど人が残されていなかった。

折も悪く、その翌年村は凶作と大規模な戦乱に巻き込まれ、ヘクターは護るべき場所を無くしてしまったのである。

近代兵器の前には、人狼であれど独りでは対抗しきれなかった。瀕死の状態で森を後にするのがやっとだったのである。]



[ 同胞の過去を聞いた後は、考え込むような沈黙が支配した。
 少しの間の後、彼はおもむろに口を開く。]

 俺はお前がずっとこの森に住んでいるのだと思っていた。
 「キツネ」の家に入り込んでいるなら、てっきり幼少の頃に同族たちによってここに遣わされたのだ、と。


 ──この森は、特別な森なのだ、「ヘクター」。

[ 彼は、同族を敢えて人間として名乗っている名前で呼んだ。]

 もう何百年も前から、人は森を切り払い、我らを吊るし、撃ち殺すようになった。
 もう人間は我ら種族に敬意など払っていない。
 多くの場所で、我らはただ狩られる存在となった。──狩るべき存在の我らが。

 彼らは儀式に則って抵抗するのではない。 
 我らが邪魔だから殺すのだ。


 そのことは、同胞を殺され、故郷の森を喪ったお前が一番良く知っているのではないか?

[ 距離を隔てて交わされる声に視線はない──だが、同胞は確かに、間近で彼に凝視されているのと同じ圧力を感じた筈だ。]



[大怪我を負った彼がこの村にやってきたのはもう何十年も昔の事になる。

当時は、現在のヴェスパタインとヘクターと同じく人の形でひっそりと暮らす先代の老狼が村を見守っていた。

ヘクターは彼に助けられ、彼の屋敷でひっそりと傷を癒していた。その老いた同胞はヴァンルナールの分家の当主でもあった。おそらく「キツネ」との契約にも関係していたのだろう。

やがて、老狼が天寿に近づき、緩やかに死に向かっていた頃、ヴァンルナールの本家には病弱な嫡子がいた。丁度赤毛の狼の傷も癒えてきた頃だった。

年恰好も丁度良いだろう。幸いその子供はひどく虚弱だった為、村の他の住人の目にもほとんど触れていなかった。

――そして、本来の「ヘクター」を密かに生贄に捧げ、赤狼が彼に成り替わったのである。


[そのような過程を経て、ヘクターは人と交わり、老狼が森に還った後、ヴェスパタインが現れるまで、たった独りでこの村を人の身と狼の身で守護していた。

積極的に人と交わったのは、好奇心旺盛な彼本来の気質も大きかったのであるが、彼らを知り、相互理解、もしくは対抗せねばと言う思いもあったのかもしれない。

彼は自らを尊ぶ者を愛し大事にした。「キツネ」との関係はその最たるものである。

ただその反面、「忘却」の罪を犯し、増長する人の子への愚かさには苛立ちもしていた。怒りは日増しに大きくなって行った。]



[同胞からの圧力を感じた。彼の静かで蒼い焔のような怒りが伝わってくる。]

もう…そんな所まで堕ちてしまったんだな…。

[嘗て、この村でも「正常」に人と狼の関係が築けていた事を彼はかろうじて知っていた。
現在のこの緩やかな堕落はどこから?

手元の銃器を見ながら、そうか。とぽつり呟く。

神聖な儀式では無い、一方的な殺戮。神の不在の中行われる蛮行。嘗ての森や無残な姿になった同胞らを思い出したのか、顔を歪める。]

我らが狩られる者…か。
それでも。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─リンドクヴィスト邸外─

[ それから程なくして、リンドクヴィスト邸を辞した彼は、重苦しい足取りで広場に向かって歩き出した。
 パピヨンとの話がどのような形で終わったにせよ、肩を落とし俯いて歩く彼の姿を見れば、「心に重荷を背負った」状態」であるのは明らかだった。

 ふと、顔を上げて、夕暮れの空を見上げる。
 中空に、昨夜より僅かにその身を太らせた月が、薄白に輝く。]

(340) 2010/08/01(Sun) 15時頃


[やがて、少しの沈黙の後]

――ドナルドとタバサの仇で人の子が憎い訳じゃねえ。
儀式のしきたりの中であいつらは還ったんだからな。

ただ、最近の思い上がった人の子らには我慢ならねえな。
なんとか村の連中の目を覚まさせてやりてえとは思うが。

[まだ根底に人の子を愛する感情があるのだろうか。それは愛憎入り混じった感情か。
そして最後の呟きは、とても小さいものだっただろう。]

それと、もう繰り返したくねえ。
あんな情けねえ思いは。

[そして、広場の方を見ながら祈りを捧げる。
我らと再び共に…人の子がまだ聡明でありますよう。]


[ 繰り返したくない──すなわち、同族を死なせる苦痛を自分は再び味わいたくない。
 言葉を換えて何度も繰り返し思いをぶつけてくる若い同胞を、彼はだが、一度も安心させる言葉を吐こうとはしなかった。
 唐突に、」

 赤毛の若い同胞よ。
 ひとつ、宿題をやろう。

[ はぐらかすように全く関係のないことを言い出した。」


 この森は、はじまりの地だ。
 ここはいくつかある聖地の一つに過ぎないが、今も残る「生贄の儀式」はかつてここのような聖地で行われていたのが原型となっている。

 それなのに、この森には我らの他には同属たちは誰も住んでいない。

 
 今この地に同属たちが住んでいないのは何故だ?
 何故、監視を兼ねた守り人だけをこの森に残して、皆いなくなった?

 それを良く考えろ。
 お前がそれを知っても良い時が、答えを教えよう。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


 ──……死なないさ。俺は。

[ 月下の下、寂寞とした声。

 彼は、周りの人間には聞き取れぬ程小さな声で呟いた。
 そして、遠く離れた同胞の耳にもその呟きが入ることはない。**]

(341) 2010/08/01(Sun) 16時頃


宿題…?

[紡ぎだされるヴェスパタインからの問いの意味を、何度も反芻し、じっくりと思案する。]**


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 22時半頃



パピヨンのあの戯言…アンタどう思うよ?

…契約は、終わった、だと?
贄すら捧げねえ気か?

[パピヨンの言葉に反応したのか、ヘクターのその声には明らかな苛立ちが見て取れた。

彼女の言葉には確かに真実が含まれている。
だが…。それは…。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─回想・広場─
>>341
[ 皓々と輝く月の下、広場には松明が灯され、中央に設置された祭壇──「エデンの園」と呼ばれるそれには、選定された「巡礼」たちが集まっていた。
 それを取り巻き、見守る村人達の顔、顔、顔。
 神の御徴が現われたことを寿ぐ人ばかりでは無論ない。
 60年を越す長きに渡って、正式には行われなかった祭だ。若者を中心に、本祭の何たるかを知らずに育った世代は、何故人死にが出た今もこんな祭を開催するのかという疑問を内心抱えている者も多いだろう。
 だが、彼らはそれを仮面の如き無表情の下に押し隠し、巡礼という名の生贄の旅立ちを祝うふりをするのだ。

 自分や自分の家族が他の村人達から排斥されないために。
 「掟破り」となって、選ばれた者たちと同じように森に放逐されないために。

 そして、自分や自分の家族が、あそこにいないことに、胸を撫で下ろすのだ。]

(446) 2010/08/01(Sun) 22時半頃

…人の手で、黙らせるか?

[銃に弾丸を装填する。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─回想・広場─
[ 広場に迷い込むようにヴェスパタインが足を踏み入れた時、まだ儀式は始まっていなかった。
 彼が見たのは、ようやくいくらか覚えられるようになった人たち──ミッシェルやオスカーたち。

 そしてもう一人、厳しい顔をした両親と兄たちに囲まれて項垂れる、ボリスの姿だった。
 ボリスの家族は、ヴェスパタインの姿を認めると、一様に激しい憎悪の視線で睨みつけた。]

(451) 2010/08/01(Sun) 23時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/01(Sun) 23時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─回想─
[「あんたの所為で……」

 母親が吐き捨てる。
 父親や兄たちの殺気から見て、今日が潔斎の日である祭の日でなければ、彼を半死半生の目に遭わせるくらいのことはしたに違いない。

 ヴェスパタインは漸く事態が飲み込めた。
 ボリスと自分の「関係」が発覚したのだ。必死に目を逸らすボリスの顔付きからもそれが分かる。
 それで、ボリスを生贄に──巡礼に差し出すことにしたのだ。
 居てはいけない、一族の恥となる存在であるが故に。

 本来であれば、ボリスの家族はヴェスパタインの方を突き出したいところだろう。
 だが、「よそもの」のヴェスパタインは、祭に加わる資格がないのだ。
 パピヨンが余所者を生贄に選ばないことを長老に進言したから、誰も彼を選ばないし、御籤を引く場にも呼ばれない。
 彼はそういった事情を知っていた訳ではないが、誰もよそものの彼を呼びに来ないことで、推測は出来た。]

(466) 2010/08/01(Sun) 23時半頃


 …………。

[ 彼は沈黙したまま答えようとはしなかった。
 何の感情も伝わってこない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─回想─
[ このまま知らぬふりをすることも出来ただろう。
 祭が終わった後、この家族がどうなろうと、「かれ」には関係ない。
 そして、「巡礼たち」から距離を置いた方が、この先の儀式の進行には有利となる。
 もし、彼が「本物のヴェスパタイン」であっても、恐らくはこの状況下では将来の迫害の危惧より目の前の恐怖に口を噤み、非難に耐えるしかない筈なのだ。「彼」は既に、そのようにして街から逃げようとしたのだから。


 だが。]

(478) 2010/08/01(Sun) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─回想─

 僕が……私が、ボリスの代わりに行きます。


[ ヴェスパタインが拳を握り締め、歯を食い縛るようにしてそう口にした時、「かれ」は一体何を思っていたのだろうか?]

(481) 2010/08/01(Sun) 23時半頃


[少年の言葉に血が沸騰するような激情が湧きあがった。]

―――!!


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─回想─
[ それから暫く後のこと。
 広場に集まった生贄──巡礼たちの中に、壇の傍でぐったりと座り込む、蒼褪めた彼の姿があった。

 仕度の暇もなかったのか、特に武器になるようなものは何も持っているような気配はないし、気力も最低のようだ。
 何か話しかけられても、半死人のように最低限の反応しか返って来ない有様だ。]

(489) 2010/08/02(Mon) 00時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2010/08/02(Mon) 00時頃


ランタン職人 ヴェスパタインは、墓荒らし へクターの様子をじっと観察している。

2010/08/02(Mon) 00時頃


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