人狼議事


194 花籠遊里

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視点:




―――私が厭きて仕舞わぬうちに。
 
 



 ―――…朧掛かる藤を愛でるのも一つの愉悦。
 朱華の丁助詰んのも悪くねぇな。

 ニコラス坊やに花遊び教えてやんのも吝かじぇねぇし…、
 おう、女衒も着てるのかい。そいつぁ、剛毅だ。

[廊下を渡る際に呟いたのは、シーシャの後姿を垣間見た所為。
うっそりと、悪辣なる男は今宵の華を計りに掛けて笑んだ。*]


【人】 営利政府 トレイル

ー廊下ー

[ふ、と。鼓膜を叩いた夜の音。鈍い音色が其処らに響き。
遠く遠く、廊下の果てでは何かが閉ざされた音でも聴こえただろうか――]

  ……喉、渇いたなァ

[そうして一人。誰に言うでもなく飢えを訴える。
よもや近く>>281に咲く花>>265には聞こえてしまっただろうか。
然しされども満たされぬと、顔を俯かせその髪を掻いた]

(9) 2014/09/14(Sun) 16時半頃


[さあどうしたものかと男は一人首を傾げた。
脳裏に印象付くのは淡藤の君。しかしされとて朧な花の言うように、ひとつひとつ味を確かめに行っても悪くは無いと、疼く心中ただ胸中のみに抑え、ゆうるり靴先を花主の腰の据える方へ]

  ――いち、に、

[ひいふうみいと目にした花を指折り数え歩む中に、
軈て視界の端、廊下の先に一人の男を見付けたのなら、目を細めその様子を伺い見たことだろう]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/14(Sun) 16時半頃


[そうして、ふと覚える視線。
顔を起こせば、花にも見間違えるほど美しい蝶が一頭。
緩やか指先振って簡単な挨拶向けると、ニィと口角が捩じれた。]

 毛並み違いが好きそうな顔をしてやがるな。
 ニコラス坊やと喧嘩するなよ。

[肥えた眸の色など、見れば解かる。

密やかに飛ばす声は、喉を震わせつつも。
乱痴気騒ぎも好む男は、彼のような作法を知らない。]


[今日は様々な花を見知った…。
見かけただけでまだ会話を交わしていない花もいる。

さてどの花に留まろうか。
先ほどは亀吉に意味ありげな言葉をかけたものの、
まだ何一つ心に決めたことはない。

可憐な櫻の梢に止まるのは居心地が良さそうだ。
さっきの言葉通り亀吉に会いに行くのだっていい。
まだ言葉を交わしてない丁助の人となりを知るために
一晩を共にするのはどうだろうか。
とりあえずヘクターさんに相談してみるという手もあるか…。

そんなことを考え歩んでいれば、二人の蝶が会話を交わしている場面に出くわしただろうか。]


[花達と余暇を愉しんでいれば、新たに集う一羽の煌き。
悪事を企むように、性質の悪い顔を晒して彼も傍に呼んだ。]

 相変わらず、お前さんは天性の色男だねぇ。
 目移りしてるって、顔に書いてあるぜ?

[揶揄を坊やと呼んで憚らぬ彼に掛けると、視線は更にスライド。
シーシャの後頭部へと投じる眼差し。]

 お前さんは如何するね。
 なぁに、どうせ毎晩夜は暮れる。
 お前さんも道楽者を気取るなら、俺がさっさと買っちまうぜ?


 色男だなんてそんな。
 目移りしてるのは確かですが。

[面と向かって軽い調子で色男だなんて言われて顔が少し熱くなった。世辞にしてもこんな率直な言葉は早々聞かない。]

 そういえば丁助さんという花をご存知ですか?
 ちょっと中庭で見かけて、
 話してみたかったんですけど、会えずじまいで。
 興味はあるんですけどね…。

[この館に何度か来ている様子のヘクターなら、丁助がどのような花か知っているだろうかと尋ねてみた。]


[花よりも濃い色を醸し出す羽音の群れ
人の集う場所には美味い物が付き物だと足を揃えたはいいものの、どうやら味覚が異なる蝶ばかりのようで。

そもそも男はまだ廊下すら歩んでいない。掃除をしに来た訳でもあるまいに……朱色の花と言の葉を交わせた事は収穫であったが。]

……まだ決めあぐねてる所でなァ
何ならお前らが先に決めてくれ。
残った花を、両手に抱えて降りて行くのも悪くねェし。

[羽ばたきの中でも、最も線が細い音のする方に視線を流す。「丁助」という名までは聞いた事が無く黙りこくって端正な顔立ちを眺めるだけだが。]


 ああ、丁助は中々の悪辣よ。
 坊やも冒険家じゃねぇの、アレが欲しいかい。

[軽く口笛鳴らすように貰ったばかりの煙を燻らせた。
そうして、会話に加わるシーシャの奔放さも鑑みる事数秒]

 ―――…なら、大盤振る舞いでもすっかな。


愉しませておくれよ?

花も蝶も。
籠の中で、妖艶に。

くふはははは…


[花にも蝶にも届くまい。
男の高笑いは、闇に溶け *消ゆ*]


朧、朧はいますか?
……その……茶色の蝶が貴方を呼んでいるのです。

もしかしたら彼への指名なのだろうか――多分そうだと思うと年の離れた友人を探す


 へえ、あんなに優しそうなのに悪辣なんですか?
 それはますます興味が湧いてきました。
 正直アレもコレも欲しくて困ってしまいます。

[言って、恥ずかしげに頬を掻く。
しかし強欲は良くない。

少しの間目を閉じて考えると、
この日一番心に残った花を摘むことに決めた。
その姿を見せていない時にすら会話の端々に現れて、
僕の興味を掻き立てたあの無垢な花を。]

 でも今夜のところは僕、
 櫻子さんと一緒にいたいですかね。

[心情を蝶の群れに吐露するとくすくすと笑った。]



 そりゃそうよ、花だけ見て実が知れようかね。
 次々手を付けるは、良き蝶よ。

 ―――櫻子を摘むなら、たんと甘く可愛がってやんな。
 お前さんの蜜を鱈腹含んだ櫻なれば、俺の食指も伸びようや。

[ニコラスの声に離れゆく男が煙と共に悪趣味を吐き出して。
また、花を責める一手を一つ打つ。

大変美しく笑んだ良家の子息に、いけねぇ坊やだ。と、
彼の貪欲誉めそやすよう、甘く囁いたが最後。*]


 えへへ、分かりました。

[去っていくヘクターに目を細めて了解の意を。

それにしても食指が伸びる、とは他の花たちを揶揄っていたみたいに櫻子のことを虐めるつもりなのだろうか。

…それはそれで「興味」がある。

ヘクターが去り際に耳元に囁いた言葉ににやりと笑んで、少し間を置いて自分も花主の下へと。]



[――次々と歩みを宵闇へと向けて行く彼等の背中を見、ただ男は無機質な表情を仄灯りに照らして居た。]

  こんな夜から大盤振る舞いなんて、随分なことだね

[先に投げられた言葉に返すように、小さく吐息を漏らしながら派手な背を見送る。
そうして脳裏に返るは朧月夜。揺らめく月光空より降り。
ただその月を手に入れたとならば――この飢えも満たせようか]

  …。あの淡藤、今夜は俺が貰う。

[ただ廊下にその声を反響させたとならば、男もまた名も知らぬ花主の元へとその姿を見せに、声を届けに行ったことだろう]*


[男が言った矢先お客は二輪刺しを所望したように思えて、買われた者達には同情の二文字を送る。

次いで、考えがあってか天然なのか……天然だとしたら末恐ろしいが、頬にかかったブロンドの奥を恥ずかしげに染める蝶の提案に頷く。]

櫻子……慎ましい風の、アイツかな?
まだ俺も買った事がねェ花だ。
土産話、期待してるよ。

[言っては、続いて廊下に消え行く二人を見送るだろう。]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/14(Sun) 22時半頃


[聞く前に残った一羽が指名したのは、日頃男が懇意にしている花の色。]

おうおう、了解。
今夜の花とは丁度いっしょにいる事だ。
お手手繋いで行こうかねェ。

[穏やかな気を纏う男の姿が見えなくなったならば、自分も後を追って*]


【人】 営利政府 トレイル

[ふ、と。月は夜空を揺蕩う雲に隠され、その主張を弱めてしまった。
その寸分に彼>>21がどんな表情をしていたのか、男には皆目つかずに。]

  …随分と、凛と咲く花なんだ?キミは。

[謙虚の中にも僅少視えた自信は、果たして謳い文句かそれとも。
ただ言葉を其の儘腹に据えれば、ぱちり、瞳に蓋をし また開く。
――そう。彼の先程垣間見得た素顔>>0:256を、 今度は己が下で曝させるのも悪くは無い。…けれど、]

  やっぱりさァ…強欲に行かなきゃダメだと思わないかい?

[その口端を上げ、自覚するまでの端麗な表情を崩したならば。燻る欲は唯軽いお月見を共にした彼に差し向け。
ゆうるり、己が腕を目前の一層謎めいた花へと向け、その頬を掠り撫でた。]

  …キミとは、また今度ね。

[言葉尻には喉底から引っ張り出した笑声を。軈て手が彼から離れたならば、同時に背を向け影を見せ。
肩越しに緩く手を振ってみせたことだろう*]

(47) 2014/09/14(Sun) 22時半頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/14(Sun) 22時半頃


【人】 営利政府 トレイル

ー廊下→花主の部屋→ー

[ただ先を照らす仄灯りを頼りに、徐に廊下の果てを目指し。そうして軈てその先を見付けたのならば、重い扉を開き揺り籠に揺らめく宵闇を視界に映した]

  ――こんばんは。花主サン。

 淡藤の蜜を、ちょいと頂きたいんだけど。
 …たしか、亀吉って名を持ってた淡藤だった。

[視線の先。ただ揺らぐ宵闇の如何とも言い表せぬ雰囲気に意識の外にて押されながら、こくりと喉唾が下るのを感じ得る。
そうして男の口から肯定の意を、花を頂戴したならば、先に行った蝶の鱗粉を追うかの様に自分もまた地下牢へとゆうるり飛び行ったことだろう**]

(52) 2014/09/14(Sun) 23時頃

[慣れた動作で腕へ収まる隣の友人
自分も楚々とそんな風に――普段ならできるはずだがかの男の腕へと留まる瞬間僅か、体が震えた
これではまるでおぼこではないかと自分を叱咤し次の瞬間にはいつもの、顔に]


[どこか何時もの様子………とは言っても闇夜に浮かぶ藤之助の姿を見た事は無いに等しかったか……に
心配そうに藤之助を一瞬みやる。視線は合っただろうか。
瞬きをしてしまえばその色も消え失せ意識は無理やり蝶へと。]


[視線が合えば少しだけ自分の瞳に浮かんだ不安を気取られてしまったろうか。心配そうな色を宿した眼差しに、大丈夫とばかりに笑みを浮かべる
瞬き一つで蝶へと心向ける彼を見れば、自分もまた蝶へと意識を戻す]


【人】 営利政府 トレイル

ー地下牢ー

  …寒いな。

[微な音さえ反響するか、否か。冷たい壁に阻まれたその部屋の中、格子を潜ったのならば、その中心に敷かれた布団の横に立ち、ただ腰に手を当て声を吐いた。
背後に気休め程度に飾られた丸窓からは――この地下からは、何が見えるのだろうか。
ただ暗闇を視界に捉え、またひとつ。息を吐いたならば。軈て来るちいさな足音>>57を耳に広い、焦いだように其方へと振り向くと、白に咲く――銀月が。]

 …ふふ。…そう堅くならなくても、イイんじゃない。

[白亜に包まれたその身は何とも夜には釣り合わず。太陽の下で見ることこそ輝かしいその白服は、今や仄暗みに呑まれぼんやりと色を魅せ、ただ妖艶。

――然しその美麗な表情を飾った笑みは、花にしては酷く不恰好で。
思わず暫く面を食らった後に喉を鳴らし。彼の元へと歩を進め、その腰へと手を回した]

(64) 2014/09/15(Mon) 00時頃

【人】 営利政府 トレイル


 緊張、してるの。

[僅かに愉快気を滲ませ、その身体を支え。少しでも抵抗が見られたならば、少し力は緩めてみただろうか。
そうしてからかいを籠めた声を其の儘に、その足先を寝床の上へと向けさせる]

 もっと、そんなヘタな笑みじゃあなくて…
 ――”さっき”みたいに、笑ってよ。

[脳裏に浮かべたのは籠から手を引いた後の、彼の顔>>0:39
幾許か糸の張り詰めたその表情を目を細め伺ったのならば、軈て彼の膝が敷かれた布に着く頃に――その顎を黒衣の手が掬い、掠める様に口付けた]

(65) 2014/09/15(Mon) 00時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 00時頃




 それが僕の『しあわせ』なのです。
 
 




[窓に映るは、薄明かり。
 蝋燭のくゆる姿に、今暫く時を遡ることを
 どうか、お許し頂ければと思います。]
 
 


── 広間での刻 ──

[亀吉さんが隣に腰掛けて下さった時のことにございます。
 振り返り、微笑み返した表情は
 何時ものように、微笑ましいそれではなかったのです。

 書物綴る呪いの言葉に、僕は大切な人を思い出しておりました。

 勉強にと開きましたのは別の頁でありました。
 けれど僕はふと、問わずに居られなかったのです。]

 亀吉さん。
 あなたには、『特別な御方』は居られますか?

[違う異国の言葉を射干玉に移しながら。
 僕は先程の言葉を心に返していたのでございます。]


 
 
‘Tis better to have loved and lost

 than never to have loved at all.


[流暢に唇が、呪いの言葉を紡ぎます。
 その意味は亀吉さんには判らないでしょう。
 それを教えて差し上げるための、この時間に
 僕は、訊かずしていられなかったのです。]


 ───亀吉さんは『しあわせ』ですか?

[下がる眉が寂しげに。
 揺れそうな射干玉が、亀吉さんを見詰めていたのでありました。]


【人】 営利政府 トレイル


 …ホント、イイ性格してるよね

[相も変わらず時折挑発する様な、瑜伽んだ言の葉>>69には唯咽喉を鳴らし口元に三日月を貼り。
唯不愉快になる事は無く、捻くれたその心に酷く胸は燻りに呑まれて行く。
自分のその余裕が若しかするならば、彼の気を張らせているのかもしれないのかと、其事には頭にも止めず。のらりくらり、花の揺らぎを翅で宙を仰ぎ優雅に交わし、その蜜へとまた一歩距離を縮めにけり。

そうして――紡がれる音色に反目した身体の動きには、殊更心をくすぐられながら。]

 ―――…

[その唇を掠めひとつ、味を占める。
間も無くふたつ、花の惑いを視界に認め。

己の紺瑠璃の瞳を目縁が細め、蒼然たる視界に浮かび上がるのは白の柔肌に浮いた紅。
何に惑うのか揺らめく花の瞳に、先を欲するかのような口先に、歓喜に咽喉を引き攣らせてはぺろりと口端に舌を這わせ、焦らすようにその口先へ人差し指を立て当てがう。]

(91) 2014/09/15(Mon) 03時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ――” まだ ”、ダメだ。
 ほら、おいでよ。

[少なからずも同様に、唇に物足りなさを覚え衝動に駆られる躰を耐え、自身もまた布団へ膝付け腰を据えたならば、軈て胡座をかいて。
ぽんぽんと片手で腿を叩き、片手は白無垢の上から脚を撫でてはその裾を僅かに捲り。自分の足を跨ぐように誘導したならば、一体淡藤はどのように揺らいだだろうか]

 来ればキス、…接吻って言った方が良いかな。
 それ、”してイイ”から。

[浮かべる表情はあくまでも清爽としたもの。但し瞳は笑わなければ、それどんな圧になるのだろうか。
奏でる声色は淡々と受身に回り、彼の自発を強請った。]

(92) 2014/09/15(Mon) 03時頃

営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 03時頃


─広間での刻─

[流れるような闇色を揺らし振り返った先。
浮かべられた口元の弧に少しの間戸惑いを窺えたのはきっと。
広間を照らす月灯りのそば、傍らに存在する梢のみだろう

戸惑いつつも笑みを浮かべてしまったのは、その中に滲む芯に触れた気がした悦び。
それでもこの花弁に群い喰らおうとする、その陰の存在を邪推すれば表情は曇ったのだった。]


[かける言葉が見当たらず、口先は先程のやり取りを演じ。
勉強会が始まったのなら、書に刻まれた文字を幼子のように読み上げていたでしょうが。

唐突に匂いを増す射干玉の香りに、飲み込まれるように唇を動かしたのだった。]


──…特別、ですか?

[惑うまま鸚鵡のように繰り返せば、口籠らせ。
けれども何か答えなければならない。見えない何かに促されるよう、悩んだ結果、唇が紡いだのは──…]


…私には、愛が何なのか、どのようなものなのかは……分かりません。

ただ、誰かを特別に思い、思われることは…。果たして本当に幸せ、なのでしょうか。

[薄桃の唇から紡がれる謳いが呪詛であるなんて、露ほどにも知らず。
首を傾げつつも、凪いだ瞳で一輪の花を見つめて。]

──…いいえ。

だって、貴方が哀しんでおられるから。

[言い切っては、今にも零れそうに湖畔にて揺れる射干玉に。
時計の針が重なるまでの暫しの間。

そっと、きめ細かな白い手に腕を伸ばしただろう。
もし許されたのなら、重ねようと。
少しでも戸惑う素振りを感じたのならすぐに膝に下ろしたけれども。

双眸はただただ、僅か睫毛伏せつつ憂いたように、灯る。]


[僕の突然の問いはきっと亀吉さんを困らせていたことでしょう。
 『特別』を鸚鵡返しする声をききました
 籠らせてしまった挙げ句、それでも亀吉さんは言の葉に思いを乗せてくれたように思います。

 「誰かを特別に思い、思われることは…。果たして本当に幸せ、なのでしょうか。」

 僕はこのとき、とても寂しい顔をしてしまったように思います。]


 僕にも、判りません。
 愛がどんなものであるのか、などと。

[『花』には必要のないものなのです。
 僕たちは愛し、愛されるのではありません。
 『蝶』を惑わせ、誘惑し、休ませ、慈しみ、夢を魅せる。
 ですから僕には到底、判らぬのです。

 「真実の愛は朽ちることがない」などと。
 判るはずがないのです。]


[僕の手に、ゆっくりと重なる手がありました
 嫌がる素振りも、戸惑うこともありませんでした。
 僕はその手に手を重ね、ゆるりと此方側へ引いたのでございます。

 身長の差のせいでしょう。
 いえ、元からそうしようと思ってだったのかもしれません。
 僕は亀吉さんの手を引く反動にて、彼の胸元へとその身を預けたのでございます。

 射干玉は酷く哀しげな色をして、見上げておりました。
 揺れ揺らぎはすれども、雫が落つることはやはりなかったのでございます。]


 僕の『先生』は、愛など要らぬと僕に教え。
 懇意の蝶の毒牙にかかり。
 『特別』を知り、『愛』の中に、なく、なられたのです。

[この廓でその毒にかかるとどうなるか。
 『花』は聞かされずとも、みなが感じ取っているでしょう。
 僕は、僕を厳しく優しく育ててくれたその『花』の末路をしっております。
 だからこそ、僕は凛とした『櫻の花』であろうとしているというのに。]

 それを、少し思い出して…。
 辛かったのです。

[『しあわせ』ですか、という問いに『いいえ』と答えたその人に。
 僕は遠慮もなく、きゅうと抱きついていたのでございました。]


 特別など、あってはならぬのです。

 『花』は蝶を選んではなりません。
 『花』は翅がほしいと願ってはなりません。

 何方かを好いても
 何方をも嫌っても

 けっして、ならぬのですよ。

[まるで言い聞かせるように零れた言の葉。
 嗚呼、また気遣って喋らせてしまうでしょうか
 あのときの複雑に曇った笑顔の奥底を知らず。
 僕は暫く、亀吉さんの胸に身体を預けていたのでございます**]


[浮き上がるうら淋げなお顔
瞳の中に宿したのなら、暫し胸を締め付ける感覚に戸惑うように瞳を泳がせていたものの、続いて薄桃色が紡いだ言葉には、そっと瞼を下ろす。

花を愛づる彼が愛を知らない、だなんて。
淡藤にはひとつの虚言のように思えてしまったために。

全てが嘘だとは思っている訳では無く。
まるで己に言い聞かせているように聞こえた、というだけ。]

判らない。
…そういうことにしておきましょう。

[こんなにも寂しげに愛を判らないとと告げる言葉に、うまくかける言葉は思い付かず。
だからと言って判らないという結論には寂しく思うのもあり。
曖昧なお返事を返したのだったか。]


[伸ばした指先は花を愛づる手のひらと重なる。
そのことにホッと一息を吐けど、少しして緩慢ながらも引かれてしまえば、虚を突かれた身体は、素直に小さな頭を胸元にて受け止めただろう。

そして揺れる射干玉には、無意識の内に噤んでいた唇を許し。
揺れはするものの、雫を伝わせることのない頬に人差し指を伸ばしたのなら拭うような素振りをして。]

──…。

[そっと自身よりも幾分か華奢に思える肩に腕を回すことができたなら、宥めるように黒髪を梳きつつ、全ての言葉を飲み込んで。

そっと先人の教えに耳を傾ければ、愛の夢で花弁散らした花の存在を知ったのだった]


………。

[桜の唇から紡がれる“先生”とその周りをつ移ろう蝶の末路

きゅうと抱きつかれたのなら、拒むこと無く享受しただろう。

「辛い」「少し思い出して」と、彼の口振りから推測するに教えを伝えたという花の末路に足を踏み入れようとしてしてまったのだろうか。

…一体誰が? 呟きは声にはせず心の中で押しとどめれば、耳にする先生の言葉]


[きっと、きっとこの御人の胸の内には“特別な人”がいらっしゃるのだろう。

それがどのような味の実なのかは流石に判らずとも、己に言い聞かせるような言の葉に。ただ小さく頷いただろう。]

……ええ。分かっておりますとも。

[けれど、蝶に選ばれ摘み取られてしまったのならどうするのだろう。

唇を迷うように閉じては開きを繰り返していたけれど。

胸元にかかる重みと花の匂いに暫し、酔うように結局目蓋を閉じたのだった。]**


【人】 営利政府 トレイル


[随分と色をころころ変える花だと、思った。
勝気に言葉を紡いだり、かと言えば反対には従順な色>>96を覗かせたり。

然しそれでもその唇は固く結ばれ、触れることさえ無かったのだから、やはり何処か芯は根強くあるのだろうか。
――そんなこと、花の稟性など知った事は無いけれど。

その淡藤色の髪が暗晦の中に揺れ、軈て彼と距離が縮まったのならば。唯特別強く反応することもなく、その頬に口付。]

 嗚呼…花は、何でもしてくれるんだったっけな。

[さあ何処か動きの固いこの花に、するならば何と命令しようか。
そんな気は在らずとも彼が命令しろと言うならば、寧ろ仰せのままにと命を繰り出して遣ろうではないかと。

脚を撫ぜる手をゆぅるり上へと持ち上げ、二山の御居処を柔らかに揉み始める。女性の其れより幾ばくか固いそこを解すように。ひとつ、ふたつ。時折割れ目をなぞっては布上のもどかしさに眉を動かす。]

 取り敢えず、自分でその服、肌蹴させてみてよ。
 …俺が調子付くようにさ。

[言葉の裏腹その白い首元に唇を動かし。甘噛みとは言い難くも、首の付け根を甘く挟んでは、ねとりと舌を這わせたことだろう。]

(99) 2014/09/15(Mon) 09時半頃

トレイルは、シーシャに話の続きを促した。

2014/09/15(Mon) 09時半頃


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 09時半頃


[僕の言葉に、亀吉さんの表情は細やかながらも変化を見せるようでありました。
 寂しげな表情には、目を泳がせておられましたし
 紡いだ言葉には、瞼が閉じられてしまったのです。

 「…そういうことにしておきましょう。」

 亀吉さんの選んだ言の葉に、半分は救われた気がしました。
 ですが残り半分は?
 詰まる思いを胸に押し込み、僕は身を寄せたのでございます。]


[とん、と。
 一度胸元に添えることを許された頭は、そっと微かな音を立てました。
 亀吉さんという御方は、とてもお優しい方です。
 何も謂わずに突然と身を預けた僕のことを責めることもなく
 享受し、果てはその指で頬を撫でてまで下さるのです。
 涙など枯れ果てた、可愛いげのない櫻の枝葉を
 淡藤の蔓が、柔らかく撫ぜてゆきました。
 落ちることも、流れることもない朝露。
 その色も、その味も、僕自身とて知ることなどないのです。

 亀吉さんの手が、僕の肩へと回るのならば
 僕はまるでそれが自然であるかのように、身体を彼へと擦り寄せました。
 眸同じく射干玉の髪を梳く手に、吐息を溢したのでございます。]


[暫くは、流れるだけの時をまるで止めるようにして
 『花』が『花』へと、寄り添いあっていたのでございます。
 髪を梳く指先、伸ばした艶やかなその毛先が着物に擦れ
 長い睫毛が、上と下とで合わさる音だけが
 ただ、止められぬ時の移ろいの中で
 微かに響いていたのでございます。]

 ……、…ありがとうございます。

[やがてはそんな穏やかで、どこか寂しげな時も終わりを迎えねばなりません。
 このままでいられたらと、我儘を口にしてしまうよりも前に
 僕は寄せていた身を、緩やかに離しました。]


 あなたは、とても聡明な『花』。
 朧さんからは振舞いや、花たるそのお心を。
 僕からは読み書きや、言の葉に乗せられる想いを。
 きっと藤之助さんからは、柔らかなお心遣いを。
 きっと丁助さんからは、その面に浮かべる笑みを。
 こんなにも『先生』が居てくれるのですから、とても美しく咲き誇れるでしょう。

 『花』として、あなたと巡り会えたこの『仕合せ』を
 僕は本当に『しあわせ』に思います。

[離れを惜しみ、僕は彼を象徴する淡藤に細い指先を伸ばしました。
 慈しむように撫で、僕は背を伸ばし。
 薄い櫻色の唇で触れることは、許されたでしょうか。
 許されたならばその髪に、そっとやわらかな感触が音もなく触れたことでしょう。]


 今日は、あまりしっかりとお勉強が出来ませんでしたね。

[身体を離してからは、そんなことを紡ぎました。
 ふふっと笑みを溢す表情と、異国の呪いへと落とした表情とは明らかに違う
 いつもの朗らかな微笑みを、彼に向けていたのでございます。]

 時間のある時だなんて、寂しいことを仰るのですか?
 僕はいつでも、此処におります。
 居なければ書斎、居なければ中庭。

 「お会いしたかったので、会いに来ました。」

 また、そう謂って下さい。

[繰り返すは、意趣返しに溢された言葉でありました。
 ありがとうございますともう一度告げたのならば
 僕は小さく頭を下げて、彼を上目に見つめた後に
 その場を離れたのでございます**]


[この御方のように、優しげな笑みなど浮かべない
 高慢で傲慢なひとひらが、僕の脳裏をよぎっても。

 ひとつ、落とす言の葉は音になどなるはずもないのです。]


[淡藤は桜の梢と寄り添うように腕を回しただろう。
さすればごく自然な動作でふわりとした花の匂いが近付き
そっと小さくはにかんだでしょう。

漏れた吐息は二輪、同じ頃だったか。
溶け入るように吐き出しながら、そっと流れに沿うように艶やかな射千玉に指先を絡めていただろう。

けれども時間は無情にも過ぎ行くもの。
胸元に香る気配が離れてしまえば、視線で追ってしまいつつも、引き止めることはせず
いいえ、出来ないといった方が正しいでしょうか。

何故なら淡藤の指先も胸元に残る花の香りと同じく、枝葉に過ぎず。

『花』には『花』を引き寄せることも、その場で縫いとめることも、出来ないのだから。]


[淡藤は年の瀬こそ丁助という花と重なるにしても、此処へ訪れたのはきっと、花達の中でも遅咲きであったと記憶しており。

だからこそ多くの方に教えを請うては苦労をかけさせたものの、こうして座敷にて一部屋お借りすることが出来ている。

それもひとえに此処に御座す花籠のお陰。

先に咲いた可憐な一輪の言の葉を耳に頂戴したのなら
綻んだような笑みを向けてみせたでしょう。]


…ええ、貴方達に育てられた『花』ですから。

些か甘い露を啜り過ぎた気も致しますが、きっと。
……、きっと、咲いてみせます。

[するりと、淡藤に戯れなさる指先を拒む筈も無く。
欲張りな花は少しだけ甘えるように頭を下に傾けて。

やがて音も無く唇を落とされたのなら、そっと頬を赤く色付かせたでしょう。]


[顔を上げる頃には頬紅は成りを潜めていたけれど、言葉紡ぎ朗らかに微笑む御方には目元を和らげてみせ]

…いいえ。今日も甘露を頂きましたから。

[櫻色の唇を落とされた髪をゆるりと揺らしながら微笑み。
選ばれ遊ばれた言葉を頂けば]

…月が欠けてしまう前に、必ず。
貴方にお会いしたい。

[針が示す前と同じものを紡いでは、射干玉を凪いだ瞳で見つめ返し、後ろ髪を引かれる思いを断ち切り、見送ったのでした。]*


【人】 営利政府 トレイル


 ――初めてだけど、…何。
 キミだって…ほうら、肩を揺らしてるくせに。

[くつくつと、咽喉から漏れた笑声は、彼の口から流れる勝気な詩>>105に負けじと口惜しさを、自尊心を滲ませたものであっただろうか。

そうして着物を脱いだ事により、先より緩く外気に曝された柔肌には息を呑み、ぱちりと瞼を瞬かせた後には目を細めちいさく舌舐めずりを。
「もうちょっとなのに」なんて、その長襦袢の裾を片指先で引っ張って。

シーツに散らばる紐には目もくれず、舌を隠したならば、夜に揺蕩う花を安心させる様に淡麗に微笑んでみせる]

 …なら、教えてよ、

[一拍。
闇の中近付いて来た影に、下りて来た銀月には少しだけ首を傾げ。耳を吐息が掠めたならば、その擽ったさに思わず身動ぎ位はしただろうか。

じとり。間近の澄んだ瞳を横目に睨み、軈ては肩の力を抜いての”一拍”
口端を上げ寸分犬歯を見せたならば、ゆるりと言葉を紡ぎ始めた――]

(125) 2014/09/15(Mon) 21時頃

【人】 営利政府 トレイル


 …―キミへの触れ方を、さ。
 キミが教えて。…俺の手、使って良いからさ。

[――震える躰を、蝶はとうに知っている。
花の魅せる姿形が今にも消え入りそうに、ただ緊の糸を走らせているということも。

それを知り尚煽り上げ、彼の顔を伺い見る。上目遣いなど可愛いものはなく、ただ真っ直ぐその澄んだ瞳を捕らえ。
紡がれた言葉は暗に自発を示したもの。

御居処を弄る手の平は、彼の身体の線をなぞり上げては肩口に触れ。また腕からゆるゆる下り行ったら、淡藤の手に触れてみたことだろう。]

 …――返事は

[そうして近くのその耳元にそっと囁き返した]

(127) 2014/09/15(Mon) 21時頃


[聴こえません。
 花の声も、蝶の声も。

 蜂蜜色へと変わる櫻は、彼の『蝶』だけを見つめているのです。]
 
 


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/15(Mon) 21時頃


[藤之助の声も、他の花の音も。
届かないフリ、聞こえないふり。

――――……そうでなければ朧を保てなくなってしまう。]


[腕を引いてくれと、そう望んだのは他ならぬ自分。

その手にまた触れることが出来た時、確かに左胸は鼓動を大きく揺らしたというのに。

結局、『花』は『花』でしかあらぬのだ。
胸元に残る花の教えを深く、深く刻みつつ。

そっと銀で覆われた縁を歪ませた。]


[見ないで、と声に出さぬまま、口はそう紡いで
目尻には快楽からか――うっすら涙が浮かんでいたろう]


[とうのすけ。
音にはせずに藤色の花を呼ぶ。

頭を撫でてやることも、雫を拭ってやる事もできないこのもどかしさ。
己が『朧』である事を、友である事をこれ程に後悔した事は無い。
関わりが浅い『花』となら、こんな思いをせずに済んだのか。]


【人】 営利政府 トレイル


 〜…っ…!

[「嫌なのかい」と、問うことさえ赦されず。
その瞳に浮上しては泡沫のやうに消えた寂寥を薄暗い室内にて捕らえたのならば、罪悪感か――はたまた、嗜虐心か。

如何にしろ悪質に疼く腹部を其の儘に。
胸が打ち震えては昂奮が喉を伝い、薄く開かれた唇からは驚嘆の息のみが宵闇に融ける]

 イヤなら、言いなよ。

[其れは其れは、また花には厭な命であっただろうか。
蝶とは異なり抵抗為る為の、逃げる為の翅も、手段もなく。
ただ植えられた苗床に咲く花には、厭らしい言葉だと。

――其れでもその後には直ぐ、潔い肯定…とは俄かに言い難いそれ>>134が、何の感情かに揺れる声が酸素を揺らしたのならば、こくりと期待に咽を鳴らし。
――脳裏に顔を見せる寂寥には、唯蓋をして。

ゆるりゆるりと自分の意思に反して謙虚に躯を伝う指先には、もどかしさすら感じ得たけれど。その表情が恥か何か、ほんのり薄紅を乗せて居たのを見上げると、矢張りにやりと唇を歪める。]

(162) 2014/09/15(Mon) 23時半頃

[今宵は二輪が共に買われているのかと
 心のどこかで、そう思っておりました。
 聞こえぬフリをしていても、耳には否にも届くのでございます。

 お優しい藤の花が、辱められているのでしょう。
 麗しい朧の花が、甚振られているのでしょう。

 揺れる焔の花は、遠くに身を委ねているのでしょうか。
 綻ぶ淡藤の花は、求められるまま咲いているのでしょうか。


 ───裡に渦巻くものから眸を逸らし。


 僕は金糸雀の唄に、耳を傾けるのです。]


【人】 営利政府 トレイル


 恥ずかしいの、亀吉サン。
 …顔、赤いよ。
 ――それとも、怒ってるのかな

[くつりくつり性悪くも笑声絶やさず。寧ろ嗤い声とさえ取れるそれは室内にちいさく反響し。
最後の言葉を投げたならば、ふるりと首を振り、「怒るのは、有り得ないか?」なんて挑発で言葉尻を飾り。

何か反抗が見えたのならば、その手が彼の下部へと触れた頃に、強く力を込めて添えてみただろうか。
――見えなくとも、同じことはやっていただろうけど。

持て余したもう片手は彼の首元の裾を割り、鎖骨を撫ぜ。
退かすように長襦袢を肌から動かし、柔肌に直接触れたならば、その感触を手の内に残すように、胸へと下りて行くまでに掌を遅遅と擦り*合わせた*]

(163) 2014/09/16(Tue) 00時頃

朧、お願い……もう……

[小さく、願う様に囁く声は涙と色に濡れ
彼にこんなことをさせてしまっているのだと自覚すればぱらぱらと汗に混じり雫が頬を伝った]



 ―――坊やの悪趣味に比べちゃ、俺なんぞ可愛いもんよな。

[喉を震わせた独り言を聞くものは居ない。
ただ、と思案巡らせ、瞳を微かに揺らした。]

 あれもつくづく、面白い坊やだ。

[溜息のような感嘆は、男にしては珍しい他者への興味。
花籠の外に向ける視線は、久しく。

過ぎった感覚を自覚すれば、
笑気一つ零して、夜に再び身を浸した。**]


【人】 営利政府 トレイル


[ ――何故、そんな色を見せるのか。と。 >>169

仄かに宿るは寂寥と、何か。
風に揺らいでるでもなく、戸惑いに揺れるでも無く。芯から魅せる色には窮屈な心持さえ覚え、されど唇は殊更に歪み。

 嗚呼、彼が優しく抱いてくれと、
 自分に淡藤の花頭を垂れ乞うたのならば。
 その花を胸に抱き寄せ、
 己が両翅で緩々とその躰を撫でてやったのに――

邪な思いとさえ切り捨てられるかもしれない、純粋過ぎるその気持ちにはただ青臭いと心の奥底で嘲笑い。

軈て慣れて来た視界の中、美麗なその顔に笑みが花咲いたのならば、「は、」なんて莫迦にした様な、惚けた様な息を吐く]

(183) 2014/09/16(Tue) 01時半頃

【人】 営利政府 トレイル

 なんだい、ソレ。
 ――ならさァ、もっと。…悦んでよ。

[言葉を彼に流したならば、次は自発的に数度摩り入れ。
告げられた状態>>170には、込められた力には、また一つ笑みを零し、燻りを上げ始めた熱を飲み下して耐えては、確かめる様に指先を熱先に食い込ませる。
そうしてソレが確かであったならば、今度はクスクス声を響かせ嗤ったことだろう。

しこうして耳を掠めた嘲笑には、僅少狂の気の滲む嗤声を打ち消し、眉を釣り上げあからさまにも美しい笑みを貼り付けて魅せ。]

 …俺はさ。やっぱり、「花を愛でる」のが好きかな。

[――そんな嘘を、花に綴った。

胸元に掛かる体重には、応えるように頭を傾げて擦り寄り。
只己が胸先に違和感を感じ得たならば、一拍動きを止め、唇を引き締め。
仕返す様に、掴まれたままの手を手早く衿下から滑り込ませ、直に熱に触れては手の内の中心、中指を軸に添えてまた擦り入れ、先の液を混ぜる。]

 キミは案外、蝶を喰らう花に成りそうだよね。

[そうして預けていた頭を上げ、彼を見上げて。彼の胸元に滞在する黒衣の手はその胸の飾りを弾くようにはじいた]

(184) 2014/09/16(Tue) 01時半頃

[ごめんなさい、と
唇は涙浮かべた子供の様に震えながら言葉を紡いだ]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 02時頃


[隣より聞こえるは、激しさを表す声でありました。
 肌の打ち合う音も、粘膜擦れる水音も。
 やがては明瞭でない嬌声が、弾ける瞬間を伝えたでしょう

 見えぬはずの涙の音が、此方へ届いた気さえします。

 他の牢でもきっと、花々は咲き乱れているはずです。
 此処はそういう場所なのですから。
 そしてそれが僕たち『花』の、『しあわせ』であるはずなのです。]


[僕の戯れのような接吻けに、頬を染めた銀花も
 誰ぞ彼の腕の中、咲き誇っているのでしょうか。

 丸窓からちらりとだけ、月の端が見えました。

 「月が欠ける前に」などという言葉を
 不意に僕は思い出し
 傾く月を眺めては、彼の『花』の行く末を想うのです。]




 あなたは、いま。

 『しあわせ』ですか?
 
 


[尋ねる事が出来たのは、亀吉さんだけでありました。
 丁助さんには、寸でのところで訊くのを躊躇ってしまいました。
 朧さんに訊けば、叱られてしまうでしょうか。
 藤之助さんに訊けば、困らせてしまうでしょうか。

 他の花たちにも、訊きたくとも訊けないでしょう。

 どうして、訊けないのでしょう?
 何故、訊けないのでしょう?

 わからないまま、僕はいつであろうとこう答えるのです。]





 僕は『しあわせ』です、───と。
 
 
 


【人】 営利政府 トレイル

[各所から届く甘い音色が、厭らしい音が鼓膜を叩く。
漏れる甘美な嬌声は、どれも腹底に来るものなのだろうけれど。]

 ――キミのように、ワガママな方が。

[届く宴の音色を耳に通して、尚。
目前に揺蕩う銀月の、劣情の滲んだその顔に、ただ掠り声でそう告げた。
悪趣味だと今一度嘲笑が降って来るだろうか。然しそれも、また一興。

夜空に朧に、然し気品高く咲く銀月が情け無くも乱れる姿を、この目でしかと、見届けたいと。

宙に馴染んだ嘆息に>>192は思わずその胸に置いた手に力を込め、誤魔化す様に下から上へと二三揉み上げたのだったか]

[そうして紡がれた誘い言葉に、誘き寄せられた花蜜の香には、こくりと咽を鳴らし。
その唇が自分の名を形作った事を暗闇の中に知れば、胸を満たすのは征服感とはまた別の、耽美な情。
まるでむずかゆい其れが衝動として競り上がって来たならば、自身もまた花の名を――ちいさく、形作ってみせたことだろう。

花の躰に動きが在った>>194ならば、ぱちりぱちりと目を瞬き、睫を揺らしてその様子を見届け。
手を黒く飾る布越しにその胸先が膨れたのを感じ得れば、親指と人差指に挟めて擦り、偶にはゆるうく引っ張り。]

(198) 2014/09/16(Tue) 09時頃

【人】 営利政府 トレイル


 …キミ、優しくしてくれなさそうなんだもん

[まるで拗ねた口振りだと、誰かが嗤うだろうか。
熱を孕んだ瞳を別方へと投げ、眉を寄せ。
口端を掠めた感触には唯睫を揺らし。
彼の口がまた距離を置こうと遠退くものなら、強請る様にその顎横へと口付け、唇にて柔やわと挟んだだろうか。

闇に吐息を漏らしながら、されども彼の口先には決して触れてやらずに。
つつ、と下に辿ったのならば、首筋にリップ音を立てながら接吻を落とす。

その間に矢張り疼く腹下と、帯びる熱が辛くない訳ではないけれど。
自身の慾情を隠すかのように、花の熱を強く握り締めては上下に手を揺らした]

(199) 2014/09/16(Tue) 09時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 …脱がせてくれるの?

[言の葉には茶々を飾り。
「然しそうだ、身体に張り付くシャツが居心地悪い」と、花に添えて居た手を外し上衣を脱ぐ事位は甘受して。

放り投げた衣はそのままに、がしがしと一度頭を掻いたならば。
軈ては彼の首元に片手を回し、有無を言わさず自分がシーツに沈むのに巻き込ませ、その銀月が上に覆い被さる様な形を取って見せ。
ぺろりと舌を覗かせ唇を舐めたなら、首元にかけて居た手を下へ下へと回り込ませて、反り立つ熱を手の内にて弄び始めたことだろう。]

 ほうら、キミも好きに動いて魅せてよ。**

(200) 2014/09/16(Tue) 09時半頃

──幸せとは、こんなにも胸が苦しいことなのですか。

[“教えて下さい”

闇世の中、音にさえならなかった吐息が小さく反響しては、消える。]


【人】 営利政府 トレイル


[彼の視線>>204を追いながら、打ち震える脚にはただ悦を。
何を映すこともない丸窓には拡がる孤独のみさえ憶え。
ただ何処か物寂しさを感じ得たならば、己の頭上に揺蕩う銀月に視線を戻し、揺れる淡藤を目を細め睫をちいさく震わせて、眺め入り。

その色に先夜の金月を意識の底から浮上させたのならば、今や片銀月は自分の手の内に在ることにただただ歓喜。
恍惚とその淡藤に視線を釘付けては、もう片手にて絹の様な髪に触れ、手櫛を通し。――まるで愛玩を愛でる様に厭らしく。
そうして他の物に意識を回すことを忘れ掛けて居たならば、突如として来たる胸先の違和感には呻きにも似た嬌声を漏らし。]

 〜…っの、

[引き戻された現実に、喘ぎ掛けた事実に、己が自尊心の砕かれる音を聴く。
きゅうと唇を噛み締めては面白く無いと云ったような表情を銀月の元に曝し。
――それでも身体は熱を帯びたままで居るものだから、果たして本心は。]

(210) 2014/09/16(Tue) 15時半頃

【人】 営利政府 トレイル


 …嗚呼、そうだ、

[軈て紡がれた言葉>>205にはこくりと一つ、咽を鳴らして。
窄まりへと誘われた指先は、悪戯にその入り口を丸く弧を描き走る。

「月光が届かなくなる前に、キミの歪むカオが見たいから」

なんて。矢張り真面目な形に成ることを忘れた唇は、形と同じく瑜伽んだ言葉を吐いては花頭に口付けを落とし。

指先が弧を描く事に飽いたならば、その腹で窪を二三撫で付け、早々と中へ侵入したことだろう。

そうして銀月の声が、表情が歪んだなら。
遠慮がちに指を引き戻し、前に立つ硬い熱に辿り。手の中心でその先を押し潰しては擦り付け、滴る透明の汁を手土産に再度窄まりへと食指を埋めたことだろう。]

 亀吉、

[吐息は先よりも早く、温く。その耳元にて聲を出すと、耳朶を舐り始め。水音を立てることも遠慮せずに、ただ銀月の意識を自分へと当てさせようと、蝶は必死に触覚を揺らし。

痛みは覚えているのか、否か。考える暇も無く、ただ窪へと沈んだ指先は緩々と出入りを繰り返した]

(212) 2014/09/16(Tue) 15時半頃

 僕は『しあわせ』です。

[何時の時もそう答えましょう。
 何方さまにもそう応えましょう。

 胸が苦しいなど、僕にはわからぬ想いなのです。

 朽ちた花の行く末を知ればこそ。
 その毒に囚われてはならないと。]


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 15時半頃


 
 
[櫻は誠の『しあわせ』に、まだ散るを知りません。

 咲いてさえ、いないのですから。]
 
 


営利政府 トレイルは、メモを貼った。

2014/09/16(Tue) 19時半頃


 
 
‘Tis better to have loved and lost

 than never to have loved at all.
 
 


[この感情をどう表せばいいのか。
腹の辺りに渦巻くこれを。
怒りか、呆れか、それとも悲しみか、羞恥か。

『花』として誇りを持ち、美しく咲き誇れ。
俺を育てた花は口癖のように言っていた。
どんな辱めを受けようとも、どのような思いをしても蝶を惑わせる花であれ。

その言葉を道標に、今まで歩んできたはずなのに。]


――……

[ごめんなさい、朧 

と。蝶の言葉により友の貌を伝える際に小さく告げる
命によりその怜悧な顔を穢し、なおも言葉で責めねばならぬ事への謝罪と、それでも目を逸らせぬことへの懺悔であった]


【人】 営利政府 トレイル


 ーー…ッ…!

[下腹部に与えられる痛みに、否快楽に、咽喉から小さく嗚咽が漏れる。
それは空気に融けただ銀月に届いたかは定かでは無いけれど。

己の肩口に沈む花頭には自分の蝶頭さえも寄せ。擦り寄るようにただ耳元に唇を寄せ吐息を吹き掛けて。]

 仕方無いなァ、

[ただ紡いだ言の葉。余裕ぶって挑発を、自尊心を着飾る為に聲に芯を這わせた筈なのに。
自分に反響したその声色は何処か打ち震え、まるで自分こそが耐えられないとでも言うように、ただただ焦りの色が混ざる。

そうして気付いてしまった己の”我慢の糸”に思わず花の躰に優しく触れる翅を休めては、暫くの思案の内に強くその肩口を押し。

ぐるりと景色が一転したならば、花の色はどのように揺らいだだろうか。
布団に花が沈む感覚を膝から知り得つつ、花の上に蝶が躍り腰を据えたならば。窪みに嵌めて居た指先を緩々と動かし退かせ、履くベルトを解き始めた]

(268) 2014/09/17(Wed) 01時頃

【人】 営利政府 トレイル


 ーー待った、ナシね。
 急かしたキミなら、きっと大丈夫だろうけど。

[最早余裕の欠片など見せることもせずに。
脳裏に誘い>>233を反響させては、笑みは冷ややかに、蝶は花に唄う。

ただ丸窓の無い月から降る光を身体に当て、紺瑠璃は鋭く淡藤を射抜いて。

言葉尻を待つ間も無く翅が彼の膝裏に差し込まれたならば、ゆうるりとそこを広げ。
常闇の中目を細め、だらしなく垂れる透明の汁にぺろりと唇は潤いを欲して。
余興だと言わんばかりにその先端へと口付けを落としては、一回。
喉奥までその熱を咥え込み、舌にて弄ぶ。

其れから先端の液をこくりと喉に通したならば、蜜を吸う口先を離し、漸く後ろ孔へと熱を当てがいーー花の身を案ずる間も無く、一気に熱を深めた。]

(269) 2014/09/17(Wed) 01時頃

[こんな、ゆめものがたりが誠であれば
 所謂『しあわせ』というものなのでしょう。

 ですが、なりません。

 『特別』になることも
 『特別』をもつことも

 『花』には許されざるべきことなのです。]


[僕たちに許されているのは、ただひとつ。


 『花』として咲く。


 ただ、それだけなのでございます。]


[――朧、朧

声ならぬ声で彼を呼ぶ
そんな顔をしないでと虚空を見つめる彼の頬から白を拭う
友にだけは、こんなに泣き濡れた姿を見せたくなかった
失望されたくないんだ、と]


 
 
             ――――退屈だよ。
 
 


愛しい愛しい吾が子達。
お勤め、ご苦労様。

夢を売り売り、躯を売って。
せっせと借金返しておくれ。

いやいや、返せなくとも構わないんだよ。

花咲く内は、私が愛でていてあげるからね?


[どうせいつかは枯れる花なれば。
月下の元 夢に揺蕩うことは許されよう。

押し潰した筈の芽は 結局は小さく蕾を芽吹かせた。
けれども孰れ摘み取られてしまうのだから。
蜜濃くなるその一瞬だけでも。

『花』として、『蝶』を望む]


[花しかしらぬ男の一面。
笑い、嗤っては、今宵の対価をばら撒いていく。
地下牢に舞うのは紙幣の花吹雪。
花弁の枚数が、今夜支払われた対価。

さあ拾えと、男は花々を見下した。

歪んだ唇に滲むのは、狂気の沙汰であっただろう。]


[鏡であれば何があっても耐えられると思っていた
鏡の様に全て相手を映し委ねれば、この狂乱にも順応できると

剥がさないで、中を見ないで
そして失望しないでと、藤の花は静かに夜露を零すのでした]


【人】 営利政府 トレイル



[ーー嗚呼、花はまた、次の夜が来たるならば、また翅を休める蝶にその蜜を与えのだろうか。
嬌声、水音。鼓膜を敲くのはまだ慣れぬ厭らしい音。
いつの間にか己をもその舞台に舞い降りては、花の蜜を咽に通し花の唄に胸を昂らせているのだから、全く持って解らないと今更に瞳を揺らし。

床に敷かれた白に広がる淡藤は、起こす揺れに淫らに咲く。
咽喉から零れる花の唄は、酷く心地が良くーー何故か切なく。
何時ぞや彼の手を引く前、本の僅かに聴こえた歌とは異なる其れに、目蓋を伏せては睫毛を揺らし。

思い馳せるのは硝子戸の向こう側。
まだ夕闇が空に滲み始めた頃。
金月が朧気に自分達を照らしては、隣に銀月は気高に在った。
箱から飛び立つ為に自分の翅に触れたその手は案外小さくーーその銀を手中にと、二欲に塗れた結果が、これだと。]

(284) 2014/09/17(Wed) 02時頃

【人】 営利政府 トレイル

 ーー…き、…だよ。

[花に滲む汗を肌に感じながら、その肩を掴み彼を抱き。
口先にて愛撫するようにその首筋に接吻を捧げては、少しずつ上へと唇を掠めて、花が唄うその唇に、己のそれを重ね。

重ねる前に囁いた音色は、酷く掠れていたけれど。
ただ其れで満足だと目元を緩め、唇を割り舌を突つく。

そうして唇が物惜し気に離された時に、彼の唇から自分の名が唄われたのならばーーどくりと熱は脈を打ち、心中には喜のみが広がり。
ほんの少しの照れ臭さを表情に出しては、眉を下げ、真似るようにぎこちなく、はにかみ笑い。

ただその躰の中へと、腰を押しては引き、やがては夜に融けただろうか。

握られた手を、強く握り返して。*]

(285) 2014/09/17(Wed) 02時頃

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