242 【突発誰歓】桜が見せた夢
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わー!だからその顔はぁ!
[心臓に悪いんです! 言った傍から痛いくらい胸が高鳴った。 いったい自分はあと何回茹蛸になればこの笑顔に 慣れるのだろう。]
廃墟にも色々あるんだ… 幻想的なところ、楽しみにしてますね? 約束。
[言いながら、少しだけ桐生に身を寄せた。]
(15) kuriza 2015/12/19(Sat) 22時半頃
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―朝―
[救助隊が到着し、杜山中学校での避難所生活は収束となった。 荷物をまとめ、すみやかに建物から退避するよう指示を受ける。]
(そういえば、まゆ美さんと長谷さん。 あれから会えてないなぁ…)
[あとで合流できるかな。 そんな淡い期待を抱いたものの、結局会えず終いだった。 なにか事情があって、先に行ってしまったのだろうか?
学校を離れる際、一度だけ振り返って校舎を目に焼き付けた。]
(ありがとう、さようなら)
[心の中でそう告げて、母校を後にした。]*
(23) kuriza 2015/12/20(Sun) 04時頃
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―救助、それから―
[迎えに来た両親にはこっぴどく叱られた。 憔悴しきった母の顔に、ごめんなさいと小さくなる他なかった。
家に帰ると、ゆっくり休むように言われた。 その言葉に甘えることにする。 鞄の奥底に沈んでいたスマートフォンを取り出し、ベッドに身を投げ出した。 画面に触れると、ズラリとならぶ着信履歴の列。]
え。うわぁ…
[ディスプレイには、兄からの着信履歴がいくつも連なっていた。 5、6、7件と数えて、それ以降は数えるのをやめた。 代わりに、兄の番号にかけ直す。
数回のコール音の後、兄が出た。]
(48) kuriza 2015/12/20(Sun) 21時半頃
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『雛子っ!だ、うぉお?!』
[ゴン!と鈍い音がしたかと思うと、 次いでガシャン!と何かが割れる音。]
えっと、お兄ちゃん? ……大丈夫?
[大丈夫と返す声の後ろで、さらにガチャン!と何かが割れた。]
(49) kuriza 2015/12/20(Sun) 21時半頃
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[久々に聞く兄の声。 最後にまともに話したのもいつだか思い出せないのに、 いざ話してみると、すんなりと言葉が出てきた。]
心配かけてごめん。さっき家に帰ってきたんだよ。 …大丈夫、なんともない。
……杜山中に行った理由? それは、
[自分のためだった。 卒業式をして、未練を清算して、兄と。]
杜山中には、卒業式をするため。 校舎がなくなる前に行きたかったんだ。 それでね、昨日したよ。卒業式。 取り残されてた人たちと一緒に。
[卒業証書を授与されて、校歌を歌って、記念撮影をして。]
(50) kuriza 2015/12/20(Sun) 21時半頃
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[当時を思い出してか、兄が息を飲む。 今、言わなくちゃ。ちゃんと。 カラカラの喉を嚥下して、 スマートフォンを握る手に力を込めた。]
お兄ちゃんに、ずっと謝らなきゃって思ってた。 あのとき、ひどいこと言ってごめん。 ごめんなさい… お兄ちゃんが羨ましくて、嫉妬してた。 アタシができないこと、全部できるって。
早く謝らないとって、頭では分かってたのに、 心のどこかで卒業式のこと引きずってて…
[ごめんなさい。 絞り出した声に、兄はうん。と頷いた。]
(51) kuriza 2015/12/20(Sun) 21時半頃
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『俺もごめん。お前のことずっと避けてた。 これ以上、もう失望されたくなかったんだ。 それに、俺と疎遠になるほど雛子は元気になって いっただろ? もしかして、自分が厄病神だったんじゃないかって… 怖くなったんだ。』
[そんなことあるはずがないのに。 けれど、兄はあの日からずっと自分を責めていたのか。]
大丈夫だよ。 そんなことあるわけないもん。 だって、アタシの自慢のお兄ちゃんだよ。
[それからは、廃校での出来事を兄に語って聞かせた。 話せば話すほど、昔の自分たちに戻って行くようで。 長らく開いていた溝を埋めるのに、そう時間はかからなかった。]*
(52) kuriza 2015/12/20(Sun) 21時半頃
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―桐生との約束の日―
[家を出る時間が迫っている。 けれど、自分は難問にまだ答えが出せないでいた。]
服、どうしよう…
[あまり気合いを入れ過ぎて引かれないだろうか? だからといって、地味過ぎるのもよろしくない。 そうやって悩んでいるうちに、タイムアップを迎えた。 襟元の開いたロングニットに花柄ショートパンツ。 初陣はシンプルに臨むことにした。
慌ただしく部屋を出てリビングに下りて行くと、 寮から帰っていた兄がソファで寛いでいた。]
出かけてくるね。
[そう声を掛けて、そそくさと玄関へ。 ショートブーツを足に引っ掛けていると、ふらりと兄が現れた。]
(59) kuriza 2015/12/20(Sun) 22時半頃
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『なぁ、なんで写真を受け取りに行くのに遊園地? 着払いで良いから送って貰えよ』
[廃校で知り合った桐生に会いに行くと口を滑らせてから、 兄はなぜか機嫌が悪い。]
いいの! アタシが行きたいって言ったんだもん。
[ドアを開けて、駆け出す。 時間は待ってくれないのだ。 玄関でなおも食い下がる兄は「狼の罠なんだぞ!」と 意味不明な言葉を叫んでいた。]*
(60) kuriza 2015/12/20(Sun) 22時半頃
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―遊園地―
[桐生とは連絡を取り合っていたものの、 実際本人に会うのは廃校での一件以来だった。 まずどこにいく? 問われれば、桐生の行きたい場所を尋ねてみた。 すると、返ってきた言葉は遊園地のシンボルでもある観覧車。]
いいですね、観覧車! じゃあさっそく行ってみます? ね、桐生さん。こっち!
[くいっと桐生の服の袖を引いて歩き出す。]
(観覧車、観覧車…!)
[密室に、ふたりきり。どうしよう。素数、そう素数。 城崎先生直伝の素数を数えて、まず落ち着いて。 けれど、徐々に近付く観覧車を目前に、 その作戦はまったく上手く行かなかった。]**
(62) kuriza 2015/12/20(Sun) 22時半頃
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―遊園地→観覧車内―
えっ!あ、ありがとうございまぁす! えっへへ、桐生さんもカッコイイですよ…?
[可愛いと褒められて、へにゃりと笑みを浮かべ。 隣に並ぶ桐生をチラリと見上げると、頬を赤らめながら気持ちを伝えた。
列が進み、いよいよ観覧車に乗り込む。 向かい合うように座ると、少しお見合いみたいで気恥ずかしい。 次第に窓の外に景色が広がり始める。 桐生の言葉に、杜山中のあった山に視線を送る。]
(77) kuriza 2015/12/21(Mon) 14時頃
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そっか、ここから杜中が見えるんですねぇ。 ……はい。アタシにとっても特別な場所です。 桐生さんと会えたから。
……うん。また行ってみたいです。一緒に。 桜、なんとなく残ってそうな気がするんです。
[土砂崩れの日、1日だけ蘇った不思議な桜。 なぜかあの桜だけは、いつまでもひっそりと佇んでいる。 そんな気がした。] …ところで桐生さん! 席、お隣に失礼しても良いですか? っていうか行きまぁす!
[向かい合わせでは少し歯痒くて、宣言とともに立ち上がる。 僅かな揺れによろよろと足を取られながら、縋り付くように隣に腰を下ろす。 ああやっぱり。心臓はうるさくて仕方ないけれど、彼の隣が一番のお気に入り。]*
(78) kuriza 2015/12/21(Mon) 14時頃
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えっと、そのままずっと引っ込めないでくださいね?
[肩に触れる手に安堵する。 他人行儀に座られるよりはずっと良いし、嬉しかった。]
あのう、桐生さんはどう思ってるか分からないですけど。 アタシは割と、その、真剣ですからっ! だから、覚悟していてくださいね。
[傍らの桐生の顔を眩しそうに見上げる。 一瞬怖気づいて躊躇ったのち、意を決して顔を寄せる。 そうして触れるだけのキスを頬に贈った。]*
(86) kuriza 2015/12/22(Tue) 00時頃
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