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初恋のモダモダかぁ……。
幼馴染だとか、昔から知ってた相手だったの?
益々、好きとか云えなくて、溜め込んじゃって…。
[思い出に昇華するか、暴走させるか。
だけど、チアキの声からは前を感じる。影で潜め続けた想いも、何時かはやがて…]
へぇ、そっか。
[ずいぶんと信頼されたのか、実はそうでもないのか。
ただ、特別扱いされているという感覚は、どこかくすぐったさを感じさせて]
だって、また眼鏡かけたらさわれねーじゃん。
だから、もうちょいだけー。
[ふにふにふにり]
【人】 友愛組合 チアキ大盛パスタかぁ。 (18) 2014/12/09(Tue) 12時半頃 |
ん。小さい頃からの知り合い。
あんま、関係を壊したりとかしたくなかったから、ずっと言えなくて……。
[いっそのこと、口に出して壊れてしまったのなら、こんな苦しい気持ちは味わわなかったかもしれないけれど、そこにはきっと別の痛みもあったはず]
[彼とつながった手に、無意識のうちに力がこもる]
……僕自身もね。正直。
やっぱり、何も言えずに諦めきれずに。
宙ぶらりんのまま我慢し続けると、最後には良い結果にならないと思う。
そこを理解はしてる。
[手に込められた力の強さに、未だ燻る感情を感じた気がする]
……僕の経験談から、ね。
まあ、実際には、僕の時には。
壊した側じゃなくて、壊された――……。
…………。
[途中で唐突に言葉を切り、ほんの微かだけ、表情が苦みをみせた]
あーー……。
ごめんチアキ、今のナシ。
いちおう、本人の名誉の為にも、黙ってあげる事だったから。
[後は察して?そう少しだけ寂寥を感じながら笑顔を浮かべるも。
数秒すれば元に戻る。
無理じゃなく、もう既に自分は、その「失恋」の整理はつけていたから]
違うのかい?
でも今晩も、これからも楽しみにしてるしなあ。
[食べる前から心を掴まれている、と思う。
患者と同僚以外でこんなに話すのも久しぶりで、
絶妙な距離が丁度いいのかも、なんて。]
でも止めるほど強い意思もない。
だから否定はしないよ。
それ込みで、君は君であろう。
[傷つけて興奮するタイプでもなさそうだ?
そっちなら対処は簡単だと思うのだけど。
いっそ見張る……のは現実的ではなかった。]
余命こそ嘘はダメなところだ。
命なんて健康でも限りある。
[言うほど重い現場にはいかないけれど、
それは黙っておけば良い部分。]
痛いよね。 ……ふふ。
[軽く引いただけでも、傷は開く。
まだふさがったばかりだったのだろう、
つまり切ったのもごく最近。
逃げようと思えば振りほどけるくらいの力でしかないから
抉られたくなければ一歩下がるだけで十分だ。]
料理人には、なれなかった。
[なれなかったから、ワンシーズンだけでも。
お遊びだと思われてもいい。
客のために飯を作る、料理人になりたくて。
無茶して借りた、海の家。]
…………やめてぇんだよ。
[強い意思がないのは、本当にその通りだ。
腕を切るのは捌け口だ。
孤独を口にできない代わりの。]
消せなくても……センセーなら、
[止めさせてくれるか、なんて。
そんな方法あるわけがない。]
限りある命、な。
[視線は一瞬、無数の傷をもつ手首に落ちる。
掴まれて引っ掛かれた腕。]
い、てえ!!
[一歩後ずさることはない。
けれど腕を引っ掻くその手を振りほどいて
傷だらけの腕を皮手袋の中にまた隠した。]
痛ぇのは、きらいだ…!
[睨む。
その顔は、天蓋のベッドが見せた夢の顔に似ているだろうか。]
……優しくしろ、ド変態。
[痛かった、痛いのはいやだ。
むすっとした顔をして、徐フライパンとお玉へ手を伸ばした。]
今からでもまだ、やり直せばいい。
[店舗で料理をするだけが、料理人ではない。
――と、言ってしまうとまるでプロポーズなので黙るが。]
本当に止める気があるのなら。
方法は無くは、無い。
実行できるかどうかは、君次第だけどね。
聞くかい?
[極端な話生活を管理されてしまえば手っ取り早い。
それを望むようならば、手は貸せるだろう。]
[逃げた手は追いかけない。
料理に血が混じるのは望んでは居ないことだし、
余計な味付けになってしまえば大変なことだ。]
好きだったら唯のマゾヒストだ。
君がそうでなくて、良かったよ。
[またはマゾヒストの方が幸せだったのかもしれない。]
次は優しくしよう。
[また近づいても逃げなければ。
なにせむすっとした顔は、少々可愛らしい。]
…………。
[やり直す。
どういう風にとか、どうとか、そういう詳しいことまでは告げられなかったとしても。
やり直せるんだろうか。
だとしたらやり直したいとも思えて。]
…………いい。
いまは、いい。
今度聞かせろ。
[『今度』。
それは確実に次があるという、気持ちの現れ。]
[皮手袋をつけながら、ぎゅうぎゅうと手首を揉んだ。
痛い、この痛みは嫌な痛みだ。
確認するように、少しだけ、迷うように。]
優しくしなきゃ、殴り飛ばす。
[なにをだとか、そういう突っ込みは自分の中でも出てこなかった。
マゾなんかじゃない。
痛いのは嫌いだって、云ったろう?]
けど。
[むすっとした顔はセンセーから外されて。
暗くなる窓の外を見ながら。]
あんがと。
[やり直すなんて思いもしなかった。
俺自身を否定してくれなかった。
だから、ボソッとつげた。
顔は恥ずかしくて向けられなかっただけだ。
あんま誰かに感謝とかも、慣れないからな。]
聞きたくなったら、かけておいで。
[携帯にでも、いっそ「走って」でも
その時がきたら迷える若造を迎えてあげよう。
とびきりの笑顔で、だ。]
(案外近い今度かもね)
[それまではじっと待っていてあげる。
餓死はしないはずだから、大丈夫。]
仰せのままに。
私も殴られるのは嫌だからねえ。
[そうそう、マゾヒストとは程遠い種類である。
どちら共言わなくても痛がる顔を見ていたい方だ。
無論悦んでいる顔でも良いのだけど。一応ね。]
…………。うん。
[そっぽを向いたままの顔、
正面から見たかったなあ。]
忘れてなけりゃあな。
[なんだよ俺が掛ける側かよ。
そういわれるとわざと、かけたくなくなるじゃねぇか。
俺は案外あまのじゃくだぞ。
かけるのも、「かける」のも
俺が忘れてなけりゃあな。]
(ぜったいかけねぇ)
[先に云うが、俺の意思はあんま強くない。]
ふん。
俺だって、殴んのなんかヤだよ。
[手首はどうにかなっても、指はどうこうしたくない。
だって、料理作る手だし。
殴って嬉しいとも、多分思わねぇし。]
………………。
[なんだその間。
そわそわすんだろ、なんだよ全くこのオッサン。]
【人】 友愛組合 チアキ……まぁ、俺は相手のことなんか、ほんとん考えてないけどねー。 (30) 2014/12/10(Wed) 01時頃 |
[その後、紡ぎ出された彼の経験談。
途中で、しかも思わず引き止めたくなるようなところで終わって、すこぶる精神衛生上の不衛生な気分を味わっていたけれど]
……ん。了解。
なかったことにはする。
[彼の微かな苦しげな表情は、あっという間に元の顔に。
――その様は見ていて、少しだけ面白くなかったけれど]
【人】 友愛組合 チアキうん、そうだよねー、やっぱ。 (31) 2014/12/10(Wed) 01時頃 |
【人】 友愛組合 チアキうん? どした? (32) 2014/12/10(Wed) 01時頃 |
あ、さっきの話だけど。
なかったことにはできても、忘れることはできねーから。
[近づいた彼に、ぶっきらぼうに囁く]
[これ以上話さないのなら詮索はしない。
――けれど、その苦い思い出とやらを忘れられそうなくらい、幸せな未来で埋め尽くすことはできるだろう、と。
こんなことを思っている時点で、答え
変わりたいと思った心が本物ならね。
[きっと忘れないだろう。
とは言え先にかけるのは、多分ご飯作ってコール。]
殴って気持ちいい側でなくても、安心したよ。
[簡単に負けてしまうだろう、
そうなったら鎖で繋いでおくぐらいしか
対処法が思いつかないし。
……うん?]
……ぉー。
[変わりたい、なんて大層なこと口にはできないから。
代わりに見せるのは頷く動き。
さて、俺がかけるのが先か。
センセーがかけるのが先か。
根比べはどっちが勝つかな。]
優しい方がいいだろ。
センセーも云ったじゃん、俺のこと…やさし、って。
[優しくなんかないけどな。
でも、出来る限り優しくいたいとは思ってる。]
へっ……!?
えーと……うん。
わかっ、た……?
[ぶっきらぼうなその言葉に少し驚きながらも頷いていた。
思い出が苦かろうとも、そう、それが何時までも続く訳ではなくて]
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