18 'Cause I miss you. 〜未来からの贈り物〜
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[ フランシスカの呼声に、残酷な笑い声で答えた。]
何処? ……俺の処に決まってるじゃねえか。
人でなしのお前なら声を辿ることくらい簡単だろう?
………便利なんだね。これ。生憎と誰かさんみたく人でなしじゃないから気付かなかった。
[震える“声”を隠すように、ごまかすように軽口を叩く。
意識を集中させてみれば確かに“声”の居所は知れた。
はぅ、と胸中で溜息を吐いて。家へ帰る前、“声”を辿ってドナルドの元へと行くのだろう。]
|
僕の頭って、そんなに弄りやすい?
[昨日から、ヘクターとガストンにはやられっ放しだ。 見上げる瞳は擽ったそうに細め、嬉しそうに弧を描いている。]
僕は大丈夫。 ドナルドさん、大丈夫かなぁ。 [苦手な相手に対しても、この呟きは本心。 人狼がこの中に潜んでいることは知っているけれど、流石にドナルドが人狼だとは思っていない。 というよりも、今は、人狼探しよりやるべき事があった。]
それなら良かった。 よく分からないんだけど、クソッたれって。 何だか怒ってるみたいだったよ。
[アイリスから本を受け取ると、形だけでも読む姿勢に。]
(6) 2010/07/01(Thu) 01時半頃
|
[ フランシスカの声にくつりと笑う。]
俺のこの声が届いているんだ。十分ひとでなしじゃねえか。
[ 軽口を叩いてはいるものの、その声は硬く、弾んでいないことは手に取るようにわかる。
狩る側とは思えないその声が可笑しくて。]
ははッ……。
[ 思わず笑いがこぼれ落ちた。]
………っ。
[“声”が届くから。届いてしまうから。
自分が、“人”でないことは、わかっては、いるけれど。認めたくは、なくて。
何か返すでもなく、ただ唇を噛んだ。]
……なに。
[届いた笑い。悔しさからか涙が出そうになったけれど、堪えて。堪えて。短く、問う。]
|
[年代記に何度視線を落としただろうか。 ちらっと見える単語だけで、全てを悟ったよう。]
(婆ちゃんから聞いた話と同じだ。)
[全て読み終える前に、目の前のテーブルへ置く。 他の皆が読めるようにと。 サイモンが居ない、という言葉が聞こえれば、きょろきょろと談話室を見回す。]
(どの人がサイモンさんかは分からないけど、 此処には僕が知ってる人ばかりだから……)
[居なくなったのだと悟り、腰を上げる。 口実ができた、そう心の中で笑っていた。]
僕、サイモンさんとドナルドさん、探してくるよ。 大丈夫、すぐに戻るから。
(10) 2010/07/01(Thu) 01時半頃
|
なあに、気にするな。
[ フランシスカの不快そうな声を聞いたところで、一度こぼれた笑いを止めることはない。]
そんな事よりも、だ。
お前は何処が好みだ?
肉か? 骨か? 内臓か? それとも――。
[ もうすぐ現れるであろう獲物の味を想像しながら、舌舐り。]
|
僕よりガストンさんの方が知ってるから。 ガストンさんに聞いてみて!
[アイリス>>11にはそう答え、一人集会所から抜け出す。 タバサは、また勝手なことをと怒るだろうか。 何を言われようと、この時の少年は耳を貸さない。]
早くしなきゃ……月が欠けちゃう。 部屋では無理なんだ。
あの場所でなきゃ。
[紅い月に見下ろされながら、少年はひたすら走る。 同刻、サイモンが無残な姿になり果てること、そして、その疑いが自分に向けられるかもしれないこと、知る由もなく。]
(14) 2010/07/01(Thu) 01時半頃
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[“声”に答える気がなさそうなのを感じ取ると溜息をつく。]
………どこでも、
[嫌悪感を隠すでもなく“声”にしっかりと表して]
い や。
[きっぱりと伝えた。]
[ 不快感を隠す事無く叩きつけられた言葉に、声なき笑みを浮かべた。]
……そうか、目覚めたてだったな。
なに、一口でも喰ってみりゃ嫌でも知るだろうさ。
[ にやり、と笑ってみる。]
……と、憐れな子羊の御到着だ。
神よ、この者を救い給え。アーメン――とまあ、こんな具合か。
[ こきり、と首を回した。]
|
[やがて、辿り着いたのは馴染みの森。 夜の森は一寸先は闇状態。 けれど、樹にぶつからないのは感覚だけで歩いているのだから。 少年は一番高い樹を目指す。]
……良い眺めだ。
[身軽に樹を登り、その先端に立つ。 眼下に広がる景色は紅く染まっているのに、そんな事を呟く。 言っておくが、ドナルドもサイモンも米粒。 少年に見えるわけがない。]
さて、始めようか。
[語りかけるのは、まだ満ちている月に。]
(19) 2010/07/01(Thu) 01時半頃
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[両手の先、左右の指先だけを胸の前で付ける。 次第に指先の力を強め、脳裏にあるものを想像する。]
……よし、できた。
[瞳を開ければ、両手の囲いの中に一本の透明の矢。 両の手を解放すると、その矢は次第に大きくなる。]
ふふふ。 これはね、絆の矢なんだ。 これで射抜けば、お互い惹かれ合うのさ。
[僅かな樹の先端に立ち、その矢を構える。 矢先はもちろん、集会所の方。]
母さんはきっと合ってる筈。問題は父さんの方。 でも、あの人ならきっと母さんを。 それに、僕は願いたいんだ―――アナタが父さんだって。
(24) 2010/07/01(Thu) 02時頃
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―サイモン宅前―
[ 辺りを伺うようにして、家に駆け込む男の影。
左右を見渡して玄関へと吸い込まれたのを確認して、玄関へ。
玄関の前でしばし待つ。獲物は必ずここから現れる、と知っているからだ。
内の様子は手に取るようにわかる――それこそ、男が再び玄関に手をかけた事まで。]
よう、サイモン。こんな夜更けにどうした?
[ とびきりの笑顔で迎えた。
何が起きたか分からなかったのだろう。
白痴のように某とした顔を浮かべる男。
その顔色が恐怖と絶望の色で染まるまでの間に、全ては決まっていた。]
じゃあな。
[ 振り上げた右腕――人のものとは明らかに違う太く、長く、毛で覆われたそれの先には、短刀もかくやという爪。
無造作に振り下ろし、それでサイモンは六つにスライスされた。
右手を赤く染める温もりに酔いしれ、爪にこびりついた肉に口付ける。]
そうそう、この味だよ……く……くははははははッ!
早く来いよフランシスカ! 折角のご馳走が冷めちまうぜ!?
[ 高く、天に吸い込まれるような哄笑。]
|
[一度だけ手を叩く。 それは、ゼルダと同じ>>0:@1。 異変は一度だけ起こる。宙に浮くは矢を射るためのもの。 弦を引けば、ギリッと耳元で音が響いた。]
お願い、どうか。
僕の望みを、
叶えておくれ―――!
[まるで、叫びのような願いは放たれた矢と共に。 透明な矢は、皆に見えぬ形跡で、少年が両親だと信じる二人の心を正確に射抜くだろう。]
(29) 2010/07/01(Thu) 02時頃
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……あはは、
[力を使い果たしたのか、少年は地へと落ちる。 湿った土の上で仰向けに倒れたまま、紅い月を見上げ笑った。]
ふぁーあ、眠くなってきちゃった。 今日は久しぶりに此処で寝よう。
[少年はそのまま夢の世界へと旅立つ。 二人の夢がみれたらいいな、と思いながら。*]
(33) 2010/07/01(Thu) 02時頃
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―回想・集会所―
[抜け出す前>>22、髪を引っ張られ大勢を崩した。 急いでいたから、この時の少年は少しだけ苛立ったように。]
僕、お子様じゃない! 19歳だもん。もう大人だよ!
武器がなくても戦えるもん。
[振り向いて、ヤニクにきっぱりと言い放つ。 人狼に敵うわけないこと、分かってはいたけれど。]
大丈夫だって。
[少し背伸びして抗議するも、なかなか髪を離してくれなくて。 困っていたところで、解放されたから、その隙に抜け出した。*]
―回想・了―
(37) 2010/07/01(Thu) 02時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/01(Thu) 02時半頃
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―森の中→川―
[チュンチュン、と耳元で囀る音。 真っ暗な視界に、熱い光が差し込んでいる。 寝返れば、額を樹にぶつけ、その痛みで瞳を開けた。]
……っ、いってぇ、
[額を摩りながら体を起こすも、痛みは額だけではない。 昨夜樹から落ち、全身を激しく打ち付けていたのだった。 眉間に皺を寄せながら、森を抜ける。]
早く、会いたいなぁ。 二人の幸せな顔、見たいよ。
[眩しい光を放つ太陽に二人の笑顔を重ね、集会所へと向かう。 途中、川をみつければ立ち寄り、土塗れの服と体を洗うのだが]
っわ、っわ! な、何だよこれ……!!
(70) 2010/07/01(Thu) 11時半頃
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[透き通った川水に、上流の方から何筋もの紅。 視線で追えば、その先に所々骨が覗く……人間の腕。 流れに身を任せていたそれは、少年の体が塞き止める。]
ぁぁっ、っゎあああ!
[濡れたままの服を抱え、全裸で走る。 走るのに邪魔なところは、服で押さえる形。 人狼の存在、人狼の仕業だと分かってる。 分かってはいるが、初め目にするその残虐さに、昨日までのように冷静で居られる筈がなかった。]
大変だよ!
川に人間の腕が…!!
[集会所の扉を乱暴に開け、全裸のまま中へと駆け込む。]
(72) 2010/07/01(Thu) 12時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/01(Thu) 12時頃
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[集会所に居た面々は少年に何を問うだろうか。 腕の主を問われれば、分からないと伝え、 全裸の理由を問われれば、″汚れたから″と伝えるだろう。 どちらも、少年にとって事実だった。*]
(73) 2010/07/01(Thu) 12時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/01(Thu) 12時頃
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[ヤニクのコートを体で受け止めると、漸く我に返ったようで。 ヨーランダの動かぬ視線に、慌てて身を隠す。 背を向けたまま、濡れた服を窓際で絞り、それに着替えた。 きっと、赤く染まった頬には気付かれなかっただろう。]
…ありがと。
[コートを返しに歩み寄ると、腰に帯びたモノに気がついて。 興味でそれに手を伸ばすが、ヤニクのある言葉に手が止まる。]
(愉しくなってきた?)
[不思議そうにヤニクを見上げる。 人が殺されたんだ。腕を千切れたんだ。 それなのに、どうして……と瞳は言っていただろう。]
(80) 2010/07/01(Thu) 15時頃
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[ヤニクに直接問うことはせず、黙って割れた皿を片づける。 指先を破片で切れば、舌打ちしながら滲む血を舐めとって。 布巾でスープを拭き取り、ヨーランダの元へ。] ちょっと外行かない? 服乾かしたいから、付き合って欲しいな。
[うまく誤魔化せただろうか。 ヤニクの傍に居るのは、危険だと思っていることを。]
行くよ。
[少年の誘いを不思議に思ったのか。 なかなか動こうとはしない彼女の手を、半ば強引に引っ張った。 ヨーランダがこうすること、苦手だと分かっていても。]
(81) 2010/07/01(Thu) 15時頃
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―集会所前―
ぁ、嫌だったよね。ごめん……。
[外に出てすぐに、握っていた手を離した。 ヨーランダはどんな表情を浮かべていただろう。]
ヨーランダさんは愉しい、って思う? 僕はそうは思えない。 だって、人が殺されたんだよ。
[若草色はひどく真面目に、真っ直ぐと彼女の瞳を射抜く。 けれど、すぐに視線を外し、眩しい陽を見上げた。]
(82) 2010/07/01(Thu) 15時半頃
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[真実の過去はどうだったのか、少年は知らない。 人狼騒動に巻き込まれた事がある―――これは真実だろう。 けれど、その先はゼルダの言葉から推測してるだけ。]
僕は許せないんだ。 人狼も、それから……この状況を愉しんでることも。
[細める瞳に悲しみの色は浮かばない。 浮かんでいるのは決意の色。]
僕は護る。 絶対に、殺させない。
[誰を護るのか、誰を殺させないのかは言わない。 問われたら、大切な人とだけ答えるだろう。 止めていた足を再び動かす。 ヨーランダはついてくるだろうか。 どちらにしても、もうすぐサイモンを発見することになる。*]
(83) 2010/07/01(Thu) 15時半頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/01(Thu) 15時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/01(Thu) 21時半頃
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[ヨーランダの足音を背に、暫く無言で歩く。 歩きながら考えることは、父と母を護る方法。 自分の正体を明かすことはできない。]
(正体を隠したまま、どうしたら護れるかな。)
[その思考は、背後からの声>>99で途切れた。 後ろを振り返り、彼女の言葉に促されるまま指先を見遣る。]
…ん? あぁ、これ? 大丈夫だよ。大した怪我じゃないから。
[首を振り、笑ってみせる。 けれど、されるがまに。 触れることを避けるようなぎこちない巻き方をみつめた。]
(104) 2010/07/01(Thu) 22時頃
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ありがと。ハンカチ、洗って返すね。 一つ聞いていい? どうして、触れるのが苦手なの?
[尋ねた後、すぐに前を向き歩を進めた。 彼女が答えたくなければ答えなくてすむように。]
服、乾いたみたいだ。
もど―――
[戻ろうか、と最後まで言葉出なかった。 視界に入る、扉が開いたままの家。 少し離れた場所からでも、紅く染まっているのが分かった。]
(106) 2010/07/01(Thu) 22時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/01(Thu) 22時頃
若者 テッドは、墓守 ヨーランダに指差してみせる。白い指の先にあるもの、分かるだろうか。
2010/07/01(Thu) 22時半頃
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/01(Thu) 22時半頃
[ 忘れはしない、この左目が最期に映したものを。
正規軍は撤退、時間稼ぎの捨て駒、部隊は壊滅。
生き残ったのは戦のいろはも知らなかった己、そして背を預ける戦友にして命を預ける親友。
猫の群に追われる二匹の鼠は月夜を逃げ惑う。
異なる神を掲げる敵の手はすぐ後ろに迫っていた。。
死にたくなかった/死なせたくなかった/生きたい/生かしたい。
無我夢中で敵の部隊に飛び込み、牙を/爪を振るう。
その姿は異にして威。
我に返った時には敵は逃げたか、死んだかのどちらかだった。
危機は去った、安堵と共に振り向く。
満月の灯火の下、左目に大きく映った白刃。
その男は背を預けた戦友にして魂を預けた親友――そして、どうしようもない程の信徒だった。]
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―→サイモンの家―
ね、ねぇ……あれ、って……
[震える唇は、そのまま音を響かせる。 ハンカチが巻かれた指先も震えているだろう。]
僕、確認してくるから。 ヨーランダさんは此処で待ってて。
[一歩一歩、ゆっくりと歩み寄る。 ヨーランダは言われた通り、動かずに待っているだろうか。 もしついてきても、気付かなかっただろう。]
……っぅ、
[真っ紅に染まる、6つに引き裂かれたモノ。 否、6本と言った方が適切か。右腕はなかった。 血の海から漂う鉄錆の臭い、酷い吐き気に襲われた。]
(110) 2010/07/01(Thu) 23時頃
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[川で発見した右腕から、この惨状は予想できた筈。 バラバラに引き裂かれていても不思議ではないのに、目の前の光景が信じられない。 人狼の力を目の当たりにして、動くことができなかった。]
(こんなことができる人狼と、どうやって戦えばいいの? 僕には、ヤニクさんのような武器はない。 特別な力だってないんだ。……特別な力?)
[咄嗟に考えたのは魔力。 けれど、すぐさま頭の中で否定した。 弱い魔法なら使えるだろうけど、昨夜放った魔法の所為で、人狼に打ち勝てるほどの魔力は回復していない。]
(113) 2010/07/01(Thu) 23時半頃
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……戻ろう。
[声をかけた時、ヨーランダはどうしてただろうか。 此処に長居しても埒はあかない。気分が悪くなるだけだ。 そう思い、集会所へと促す。]
僕たちの中に居るんだよね。 人狼も、特別な力をもつ人も。
僕は、
[歩きながら、小さく呟く。 ―――何ができるんだろう、と。]
―→集会所―
(121) 2010/07/02(Fri) 00時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 00時頃
若者 テッドは、さすらい人 ヤニクとは鉢合わせなかったようだ。
2010/07/02(Fri) 00時頃
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―集会所―
[静かに扉を開けて、談話室へと。 入るや否や、落ち着きなく辺りを見回す。 次第に表情に浮かぶのは、疲労ではなく不安。]
(何処に居るの…?)
[そろそろ陽は天頂に辿り着く頃だろうか。 ある筈の姿がない事に、少年の胸は騒ぐ。 談話室に居る面々に、声をかけることを忘れるほどに。]
(129) 2010/07/02(Fri) 00時半頃
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あぶねえ……。
[ 思考の鈍り。
久々にたらふく食べて気が緩んだからか。]
腹八分目ってのは大事だな……。
[ そう言いつつ頭に描くのは、今夜の食事の『献立』。]
|
……えっ、ぁあ、ああ、
[僅かに掠れた声。 アイリスに視線を移し、すぐさま外す。]
皆揃ってないけど、他の人は何処に行ったの?
(137) 2010/07/02(Fri) 01時頃
|
|
(……違う。 知りたいのはその二人じゃない。)
[アイリスの視線を追うと、まるで眠っているようなペラジーが居た。 つかつかと歩み寄り、肩を掴む。]
……ねぇ、起きてよ。 他の人、何処に行ったか知らない?
[肩を掴む手は強く、声調は常よりも強い。 そんな時、扉が開く音が響いた>>140。 視線を音の方へ向ける。*]
(143) 2010/07/02(Fri) 01時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 01時頃
[ 端で俯くヨーランダを盗み見る。]
ほう……相当ひでえ死に様みたいだったなあ、サイモンの野郎は。
[ 他人事の様に呟き、唇を歪める。]
フランシスカ。聞こえてるんだろ?
食ったか? 感想はどうだ?
[ ただの興味から、同胞の少女へと声をかけた。]
―回想―
[ 肩越しに本をのぞき見た後、顔を離す際にアイリスの首筋を目にした。
細くて白い、柔らかそうなそれ。]
美味そうだ……サイモンよりよっぽど上等な味だろう。
なあ?
[ その呼びかけは誰に対してのものだったのだろうか。]
[小さな小さな兄妹。
楽しそうに笑って。言葉を交わして。
でも。
突然、紅く、紅く、染まる。
――いやだ、いやだ、おにいちゃん!
響く声。届くことはなくて――]
[夢を遮ったのは、届いた“声”だった。
その“声”に否応なしに思い出させられたのは、昨夜のこと――
集会所を出て、思い足取りでサイモンの家へと向かった。
そこには既にドナルドの姿はなく。
あったのは、“サイモンだったモノ”だけ。
「――うっ……」
むせ返るような、紅のにおい。
思わず口を押さえる。
懐かしい、におい。紅い世界が交差する。
「にい、さん……」
その場に膝をついて咳き込む。
浮かび上がる紅い記憶。]
[そして。
「い、や……いやだよ、なに、なんなの…」
気付いたのは。
「あた、しは…ちが、う……」
自分の中にある、紅に対する高揚感。
「いや……いやああああああああああああああああ」
あげた声はきっと誰にも聞こえなくて。
逃げ出すように、身体を起こすとその場から走り去る。
でも。本当に逃げだしたかったのは。
――自分の中の、“何か”から。]
――…朝から何よ。ほっといて。
[“声”に浮かぶ嫌悪感は、果たして、誰に、何に対してか。
それは、少女自身にもわからない。]
[ 不機嫌を隠すことなく呟くフランシスカを見た。]
なに、これだけ選り取り見取りのメシを前にして仏頂面してるのがおかしくてなあ?
ダイエットか? 無理はやめとけ。
[ 言って、声なき声を上げて笑う。]
今日は……そうだな、アイリスなんかどうだ?
[ 笑い声をかみ殺しながら提案する。]
[絵に触れたまま“声”をきく。
兄は今の自分をどう思うのだろう。]
ダイエットなんてあたしには必要ない。見てわからない?
[そう、軽口で返すけれど。]
――え?
[続いた言葉。あげられた名前。思わず集会所のほうへ視線を動かし素っ頓狂な“声”を。]
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 18時半頃
|
―回想・集会所―
……っえ?
[誰、と問われて>>174、一瞬動きが止まった。 皆にかけた魔法が解けてしまったのだろうか。 僅か一秒程でそんなことを考える。]
そ、そうだよ。僕だよ。 寝ぼけてたの?あはは、うん、忘れるよ。
[身に覚えがある以上、ペラジーの異変に気づけるわけもなく。 額にはうっすらと汗、若草色は落ち着きなく揺れていただろう。 その後、少年の表情に安堵が浮かぶ。]
(……良かった。 一緒に居るんだね。それなら大丈夫かな。)
あっ、―――おかえり!
(183) 2010/07/02(Fri) 19時頃
|
|
[扉が開き、両親の姿を確認すると自然と笑みが浮かぶ。 不自然なまでに大きな声を出し、手を振って迎えた。
扉の方は見ていたが、視線の先に居たのはドナルドではない。 問われても>>144、その声にすら気付かずに、少年の瞳は嬉しそうに両親の動きを追う。 目の前で覗きこむのが、苦手な男であるというのに。]
あっ、はい……まぁ、
[ドナルドに気付いたのは、二度目の問い>>154の時。 一瞬、千切られた腕の事を思い出し表情が曇るも、回復は早かっただろう。 どこか、心此処に在らずといった声、ドナルドには″朝の出来事に対して何とも思ってない″と受け取られたかもしれない。]
(184) 2010/07/02(Fri) 19時頃
|
|
[その後、キッチンへ行くタバサに気がつく。 後を追おうと腰を上げるが、すぐさま腰は椅子へと戻った。]
(そういえば、ヨーランダさん……。)
[彼女の背をみつめながら、少年の意識は数分前に遡る。]
(187) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
|
|
[問いに、なかなか返事は返ってこなかった。 けれど、少年は答えを促さずに、ただ前を歩く。 もう答えは得られないと思ったから、背から声が聞こえてきた時>>147には驚いて足が止まった。]
もし、僕がぶつかりそうだったら教えてね。
[振り向いて、微笑む。 普通なら、そう簡単に信じられない話。 けれど、少年は″普通ではない″のだから、″見えないものが見える″と言われても、それを疑う気にはなれなかった。 尤も、それが″能力″とまでは思っていないが。]
(190) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
|
|
そうそう。 少なくとも、誰かに触れられるなら、それは触れたいと思うからであって、ヨーランダさんは振り払える立場。 手を差し伸べておいて振り払う人なんて居ないよ。 そんな事するくらいなら、初めから触らないでしょ。 だから怖がらなくてもいいんじゃないかな。
[歩きだし、背を向けたまま。 その後、彼女は何も言わなかった。 少年の前には何も″居なかった″からだろう。 そして、背を向けたまま紡いだ言葉……彼女なりに理解しようとしていたのでは。
帰り道。 ヨーランダの顔色の悪さには気付けなかった。 自分は何ができるのか―――俯きながら、ただそれだけを考えていたのだから。 気付けていたなら、きっと、手を差し伸べていただろう。 顔色の悪さに気付けたのは、タバサの後を追った時。]
(192) 2010/07/02(Fri) 19時半頃
|
|
(偉そうなこと言っちゃったなぁ。臆病なのは僕だって同じさ。)
[キッチンの方をみつめたまま、心の中で呟く。 少年の瞳は談話室に居る人々を、一人ずつ捉える。]
(今更言えないよ。 実は、僕は此処の住人じゃない……なんてさ。)
[そんな事を思っていると、ヤニクの声>>172が聞こえた。 言葉で同意は示さなかったが、それしかないと少年は思う。 けれど、その思考は一瞬にして崩壊する。]
人狼じゃない人を処刑…?
[ミッシェルの言葉>>185を反芻する。]
だめ……
[少年は漸く気付いた。両親が処刑されてたかもしれない可能性。 駄目だ、と言おうとした矢先、ヘクターの同意を示す声>>188。]
(193) 2010/07/02(Fri) 20時頃
|
|
先に動くべきって…… 確かにそうかもしれないけど、けど誰が人狼か分からないのに。 間違えて人処刑しちやったらどうする―――って、タバサさん? 一人じゃ危ないよ。 僕も行く……って、ぼ、僕? 何でそんなに怒ってるの?
ねぇ、ヘクターさん……待ってよぉー!
[短い尻尾を振りながら、少年は集会所から出て行った。]
(195) 2010/07/02(Fri) 20時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 20時頃
|
―→フランシスカの家―
[集会所から出てすぐに、転けた。 盛大に転けた。 擦り剥いた膝を摩りながら、それでも前を行く二人を追う。]
……ねぇ、待ってよ。ねぇってばぁ!
うううぅぅぅ、
[少年は唸る。激しく唸る。 そして、地を蹴って]
どりゃぁ!
[ヘクターにダイブ。 倒れこむ二人をよそに、タバサは一人フランシスカの家へ。]
(197) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
|
|
―フランシスカの家前―
[ヘクターは少年の行動を怒っただろうか。 どちらにしても、少年は地に這うヘクターの上から動こうとはせず、愉しそうに笑う。]
あぁ、重かった? ごめんね?
[少年が侘びるのはそれだけ。 その後、ヘクターがどんな行動をとったにせよ、少年はヘクターの服の裾を引っ張った。]
ヘクターさん、先に動くって言ってたけど。 誰が人狼か分からないのに、処刑なんて危険だよ。 間違えて……人、処刑しちゃったらどうするの?
―――間違えて………絶対、危ないって。
[服の裾を引っ張ったまま。 口にしたくない言葉は伏せて、縋るような瞳でヘクターを見上げた。]
(204) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
|
|
あ、こんなの大した怪我じゃな―――ぎゃぁー!
[膝を襲う猛烈な痛み。 思わず、服の裾を掴む手の力が緩んだ。 離さないけど。]
(207) 2010/07/02(Fri) 20時半頃
|
|
[しゅんとして、渡された布を膝に縛る。 じわじわと止まらぬ血は、白い布を紅へと変えていくか。 暫く、ヘクターの言葉を無言のまま聞いていたが]
僕は、謝られても許さない。
[それは、自分が処刑された場合の事ではない。 服の裾を引っ張る手に力が籠る。]
いつかは死ぬ。うん、その通りだよ。 でも、生きてれば……
[唇が震えているのが分かって。 それを押さえるように噛みしめる。 微かに、血の味がした。]
……護ってあげて。僕も、護るから。
[ヘクターが歩きだして少し経った後、少年はその後を追う。 背に向けて呟いた言葉、果たして届いただろうか。]
(216) 2010/07/02(Fri) 21時頃
|
|
―集会所―
[ヘクターから遅れて、集会所へと辿り着く。 入るな否や、ヘクターの話>>212が聞こえた。]
(……っえ?)
[そして、少年は咄嗟に口を開く。]
僕、僕も……
(218) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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嫌だなぁ、ヘクターさん。 それ、さっき僕が渡したヤツじゃないか。 綺麗な色してるからくれとか言って。
何に使うのかと思ったら、全く……
[ヘクターの元へと歩み寄り、白く光る小石を手に取った。]
(いいから、僕に話合わせて。)
[ヘクターをちらとみつめ、口の動きだけで伝えたが、果たして。]
(220) 2010/07/02(Fri) 21時頃
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|
僕はね。 人間と人狼を見極める力をもってるんだ。 その本によると……占い師、にあたるのかな。
[本など、ほとんど読んでいない。 祖母から聞いた話だけで、少年は言葉を紡ぐ。]
(226) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
|
|
(くそっ、何でベラベラと。 襲ってくれって言ってるのと同じじゃないか。)
[心の中で舌打ちして、ヘクターを睨む。 皆には、対立してるように見えるだろうか。]
僕の父さんも占い師だった。 だから、僕にも同じ力、あるんじゃないかと思って。 それで昨日試してみたんだけど……
[視線はヘクターに向かったまま。 誰を調べたと言えばいい。誰だと信じて貰える? 否、――――どうしたら、父を護れるか。]
ヘクターさんを調べたよ。″人間だった。″
(229) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
|
|
ヘクターさんはきっと酔っぱらってるだけなんだ。 酔いが冷めれば撤回するって。 だって、″人間″だもん、ヘクターさんは。
[″人間″という言葉を強調する。]
(くそぅ、父さんの馬鹿野郎…!)
(231) 2010/07/02(Fri) 21時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 21時半頃
|
はい、″お水″
[一度キッチンに入り、酒をグラスに注いでヘクターの元へ。 酔い潰してしまえ―――少年の悪戯心。 尤も、真意は他にあるのだが。]
……真顔? あれの何処が真顔なの? すっごく怖い顔してんじゃん。
[ペラジーが占い師の真贋をつけているとは知らず。 ヘクターを指差して首を傾げる。]
(241) 2010/07/02(Fri) 22時頃
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若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 22時頃
|
でも、じゃぁ誰を?
[両親と自分の名が候補から抜かれれば、ほっと息を吐く。 けれど、まだ安心はできない。 それは今宵、人狼の牙が誰に剥くか。]
(あっ、でもこの状況は……)
[と考えている時、タバサの困惑した表情>>240が目に映った。 どれほど惹かれあってるのかは分からないが、少なくとも、絆の矢の所為で意識し合ってる筈。 自分の行動が母を困らせているのでは、そう思うと胸が痛い。]
(ごめんね。)
[視線だけで、少年は謝罪した。]
(247) 2010/07/02(Fri) 22時頃
|
たく、同族殺しとは醜い連中だぜ。
[ 同族に向かって口元をつり上げてみせた。]
で、お前は誰を喰いたいんだ?
希望がないなら俺が決めさせてもらうぜ?
[ くつくつと笑い、一人の少女へと視線を動かす。]
[視線を向けたのと同時、つりあがる口元。]
……あたしは食べない。
[そういって、目をそらそうとした。
けど。]
は、あんた、何を。
[ドナルドの向けた視線の先。
そこにいたのは。]
|
僕のことは……
[護る必要はない、と言いかけたところで先手を打たれた。>>243 仕方なく、ヤニクに頷いてみせる。]
怖い顔の人は怪しいよ。 だからこそ、ヘクターさんを調べたんだし。
[真っ赤な嘘。]
今日はドナルドさん、調べてみようかなぁ。
[ぽつり呟いた言葉、ドナルドに届いただろうか。]
(249) 2010/07/02(Fri) 22時半頃
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ん? 僕を処刑するの? 僕を処刑して、どうやって人狼を見つけるつもり?
[ドナルドの声、内心穏やかではないけれど。 本物の占い師を演じるために、少年は不思議そうに尋ねた。]
(253) 2010/07/02(Fri) 22時半頃
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[ 同胞の言葉をあざ笑う。]
ったく、すだけ殺して腐らせたって勿体ねえぞ?
……ああ、美味そうに見えないってか? あれはきっと上物だぜ?
[ 殺すなら、首筋に噛み付いてその悲鳴ごと――。
その味を想像して、笑いを殺す。]
ちょ、あんたアイリスに何する気。
[思わず腰を浮かしそうになるけれど。
それをしては自分のこと、わかってしまうから。
必死で堪えて。
スープを口にしながら、“声”を飛ばす。]
決まっているだろう……何度も同じこと教える気はねえぜ?
[ 一度鼻で笑い、首を回した。]
アイリスじゃダメな理由はあるのか?
……ああ、「女の肉は食いたくない」ってのはナシだ。
俺だって昨日サイモン食ったんだしよ。
[ あれはあれで悪いものではなかったが、と心のなかで付け加えた。]
|
じゃぁ、僕が人狼だって証拠はあるの?
[ドナルドとタバサの間に立ち、男に鋭い視線を投げる。]
何だか、どうしても僕を人狼に仕立てたいみたいだね。 もしかして、ドナルドさん、
―――人狼なの?
(257) 2010/07/02(Fri) 22時半頃
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若者 テッドは、実はびくびくしている。
2010/07/02(Fri) 23時頃
だ、だって、アイリスは、あたしの
[大切な幼馴染。
浮かぶのは彼女と共に遊んだ日々。]
……それよりも、あんた疑われてるじゃない。いいのそんなに動いて。知らないよ。
[どうにかして、話をそらせないかと。]
|
マシな理由? どんな理由なら、ペラジーさんがいうマシになるの?
[ペラジーの呆れ顔に、少年は眉を下げた。 そして、何を思ったか一つ。]
僕を人狼に仕立てたいのが怪しいから。 だから、ドナルドさんを調べる。
―――って言えば、マシ?
(262) 2010/07/02(Fri) 23時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 23時頃
……ああ、お前の獲物か、そいつは悪かったな。
だが、独り占めは良くないぜ?
[ テッドを前にして苛立ちを覚えつつも、そう皮肉る。]
ああ? こんなもんビビったヤツから死んでくんだよ。
俺のやり方に口出すんじゃねえ!
[ 怒りに任せて怒鳴る。]
|
[一瞬、意識がペラジーに向いていて。 ドナルドが振り上げた足には気付けなかった。]
……っ、何するんだよ!
[床に落ち、倒れたまま、ドナルドを睨み上げた。]
(270) 2010/07/02(Fri) 23時頃
|
獲物だなんて、そんな意味じゃっ
[皮肉られているだけだなんて、気付かずにそう“声”を荒げる。
そして怒鳴る彼の言葉に、身を震わせる。]
|
[蹴り飛ばされる前、ガストンの方へ視線を向ける。 最後まで、ヘクターと迷った相手。 あの大きな手で頭を撫でられるのは好きだった。]
……僕は、嘘は吐いてない。
[ずきん、と胸が痛む。 けれど、向けた顔はガストンと同じ、真剣そのもの。 両親を護るためなら、少年は手段を選ばない。]
(277) 2010/07/02(Fri) 23時頃
|
ほう? じゃあどんな意味だ?
まさか「友達」だとか言わねえよなあ?
ハハッ、いくらテメエが底なしの間抜けでもそれはないだろう?
[ 笑い転げたかったが、皆の手前険しい顔を作り続ける。]
|
ヤニクさんの顔は怖くないよ。
[これは本心。 初めに受けた印象は、今でも変わっていない。 格好良くて、でも……危険な人。]
転んだり、蹴飛ばされたり……散々な一日だよ。 あーぁ、せっかく止まってたのに。
[白い布に染み付いた血が拡大している。 僅かに眉間に皺を寄せて、溜息を吐いた。]
(281) 2010/07/02(Fri) 23時頃
|
[倒れたテッドを見ても、“ドナルド”を知っているせいか、動くことができなくて。]
友達よ。あたしの大切な幼馴染だ。それがどうしたっていうの。
[き、っと睨むだけしか、できなくて。
笑っているような雰囲気のするドナルドが、とても腹立たしかった。
でも。
一番腹立たしかったのは、何もできない自分。]
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/02(Fri) 23時半頃
マジか! ハッハハハハハッッ!!
[ 友達、という言葉に哄笑を抑えられなかった。]
そうか、友達か、ハハハ!
だったら言ってやるがいいさ!
[ 湧き上がる可笑しさを殺すために、一拍を取る。]
友達の間には隠し事なんて無いんだろ?
わたしは人狼だけど、あなたを食べたりしません。
これからも友達でいてくれますか……てなぁ!?
アイリスのヤツどうするんだろうなぁ?
ハーッハハハハハハハハハ!!!
[ 一度止めた哄笑が、再び堰を切る。]
若者 テッドは、しゅんとしている。
2010/07/02(Fri) 23時半頃
な、なによ。
[突如響いた笑い声。
続いた“提案”。
それは、とても。]
――…そ、んな。こと。
[言えない。
言えない。
アイリスの返答が怖かった。
人狼だと、ばれて殺されるのが怖かった。
兄が救ってくれたこの命。絶やすわけには。
ああ、でも。
兄の敵は。
ぎり。唇を噛む。
血の、紅の味がした。]
|
(……狂信者ぁ? まぁ、人狼と思われないだけマシなのかなぁ。)
[ヤニクの言葉の意味を理解しようとするも、よく分からないからそんな結論に辿り着いた。 床から腰を下ろし、右足を引き擦りながら歩く。]
その二人なら、僕は間違いなくドナルドさんに投票するよ。
ねぇ、ドナルドさん。 黙ってるけど、いいのぉ?
(300) 2010/07/03(Sat) 00時頃
|
[ 戸惑うような同胞の話に、低い声で呟く。]
経験者からの忠告だ……一度しか言わねえぞ?
人間を信用して正体をバラせば、こうなる。
まあ、俺はこの程度で済んだがな。
親友だと思ったところで、ヤツら人間は必ず刃を向けてくるぜ?
アイリスだってテメエを人狼と知れば、憎み、怒り、刃を持ち出すだろうなあ……。
それでもお前は、「親友」だなんて思えるクチか?
[ 問いかける。]
|
……もういいよ。
[何かを諦めように、少年は溜息を吐く。]
誰を処刑するか、あの用紙に名前書いて決めるんでしょ? それなら、
……僕の名前を書けばいい。
[テーブルの隅に置かれた、箱と羊皮紙を指差した。]
(305) 2010/07/03(Sat) 00時頃
|
|
実はね、僕…… 本来、此処には居ない存在なんだ。
[少年はゆっくりと語り出す。]
じゃぁ何処に居るべき存在かって言われたら困っちゃうんだけど。 きっと、言っても信じて貰えないし。 僕、皆に嘘吐きまくってるから、さ。
[自嘲気味に笑う。]
(308) 2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
|
過去ってさ。 変えるの難しいね。
[きっと、皆には何の話かさっぱりだろう。 誰かに意味を問われても、答える気などない。]
でも、僕が変えれなくても、変えてくれる…… そう信じることにしたよ。 僕の大切な人……信じてるからさ。
(309) 2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
|
僕は後悔してないよ。 逢いたい人に逢えたから。
名前も、呼んで貰えたしね。
[母は、何度も呼んでくれた。 父は、ガキガキって言ってたけど、一度は呼んでくれた。]
もう、十分だよ。
(312) 2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
|
あっ、また嘘吐いちゃった。 十分じゃなかった。
[若草色はキッチンの方へ。]
抱きしめて貰って、 肩車、して欲しかったなぁ。
あはは、19歳の男が望むことじゃないね。
(314) 2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
|
僕は、占い師じゃないよ。 とうさ……ううん、ヘクターさんが本物の占い師。 何で僕、嘘吐いたんだろう。
[ヤニクに小突かれた頭を、大袈裟に摩る。 眩しそうに瞳を細めたままで。]
(316) 2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
|
[自身の正体を告げた時、皆にかけていた魔法は解かれる。 果たして、少年はそれを知っているや否や。]
うん、僕はテッド。 父さんと母さんがつけてくれた名前。
良い名前だよね。僕、気に入ってるんだぁ。
(319) 2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
うん。僕は身勝手だよ。 歴史を変えようとしてたんだから。 罵ってくれて構わないよ、″ペラジーさん ″。
護りたいもの、あったよ。 でも、あの人は僕の力を必要としていない。 きっと、自分の力で、今度こそ……
(生き延びてくれるよね?)
(328) 2010/07/03(Sat) 00時半頃
|
[低い“声”にドナルドからアイリスへと視線を動かす。
ずっと、一緒にいたアイリス。
大好きな親友。]
………。
[彼女はどう思うのだろう。
自分が、人狼と同じ存在になってしまったこと。
わからない。わからなかった。
考えたく、なかった。]
|
(そろそろ、魔法、解けたかな?)
[少年は皆の顔を見回して。 立ち上がり、一言。]
まぁ、そういうわけで。 俺がサイモンを殺した人狼さ。好きにしろよ。
―――殺せ。
[未来の少年は、吐き捨ててその場から立ち去った。]
(331) 2010/07/03(Sat) 01時頃
|
|
[集会所の外に出ると、壁に背を預け、夜空を仰ぐ。 月は確実に昨日よりも欠けていて、思わず笑みが零れた。]
欠けていた月が、再び満ちるまで時間はかかる。 時の流れってのは、そんなもんだよねぇ。 逆らっちゃいけないんだ。
(336) 2010/07/03(Sat) 01時頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 01時頃
くっ……はは。
[ 椅子に座り、笑いをこらえる。]
は……あのガキが何者かは知らんが……助かったぜぇ?
[ ヤニクに決選投票を申し込まれた時を思い出す。
――冬の空の下に放り出されたような、骨の髄まで凍る思い。
だが……。]
たまらねえな、このスリルは……。
[ くつくつと笑いに身を歪めた。]
――…何が、楽しいのよ。
[少年の後姿をぼぅっと眺めていたけれど。
笑う気配にそっと視線を動かす。
“たのしい”“たのしくない”
何度かここで聞いたセリフ。
ふと、なんとなはしに自分はどうだろうと、考えてみる。]
………たのしいだなんて、思うはず、ないじゃない。
[楽しくは、ない。
あるのは、恐怖。
何への?
死?
それとも――
――自分への?]
|
―集会所・外―
[どれだけ紅い月を眺めていただろう。 森の方から、誰かが呼んでいる気がして向かおうとするも]
……ぁ、
[扉が開く音。 そこにある姿に間抜けな声が漏れた。]
やぁ、一人で来たの? 俺に食べられたいの?
(348) 2010/07/03(Sat) 01時半頃
|
|
……さぁね。 でも、食べたいと思っても、それは叶わない。 だって、今日の処刑は俺だからな。
[琥珀色から視線を逸らす。]
あぁ、人狼だよ。 さっきもそう言った筈だが。
こんなところに来てないで、戻れよ。 アイツが心配するだろ?
(354) 2010/07/03(Sat) 01時半頃
|
[ 同胞の囁きに、唇を歪めた。]
……楽しくない? 楽しくない、ねえ?
[ くつくつと笑い、告げる。]
その割には随分と悩んでるみたいじゃねえか。
初めての時はあんなにきっぱり嫌だと言ってた口がよぉ?
楽しくない、よ。当たり前、じゃない、こんな、こんなの。
[自分を抱くように腕をまわして身体の震えを抑えようと。]
なっ、悩んでなんかないっだいたいなにを悩むっていうのよっ
|
なっ、
[揺れる。琥珀色が揺れる。 あの時、そう父に頭を掴まれて、揺さぶられた時と同じ。 数日前のことが、ひどく懐かしく感じられる。 愉しかった思い出。]
なにす……
[気付いたら、琥珀色が滲んで見えた。]
(358) 2010/07/03(Sat) 02時頃
|
[ 怖がるように体を抱く同胞を見た。]
へえ、その割に歯切れが悪いじゃねえか。
自分自身をどう騙そうかってツラだぜ? それは。
[ 首をすくめてみせた。]
|
あはは、 面白い人だなぁ。
[容赦なく対価を請求する母に、泣きながら笑った。]
僕は、何を払えばいいの?
[気付けば、過去の少年の言葉。]
(362) 2010/07/03(Sat) 02時頃
|
……騙そうだなんて、思ってない。
[首をすくめる姿から視線を外す。]
それに、自分なんて、そうそう騙せるような、相手でもない、でしょ。
[歯切れが悪いこと、自分でもわかっていたけれど。
それでも、“声”だけははっきりと。]
|
何だよ、それ。
[呆れたように呟くも、目元は緩んだまま。 空を向く手に視線を落とす。]
(綺麗な手だね、母さん。)
[心の中で呟いた後、少年は首を振り、視線を上げる。 そして、僅かしか残っていない魔力を解き放った。]
禁断の果実。 僕の、一番の好物だよ。
[母の手に現れたのは、真っ紅な林檎。]
(368) 2010/07/03(Sat) 02時頃
|
他人を騙すよりはよっぽど楽だと思うがな?
その証拠に……。
[ 盗み見るような視線をアイリスに向けた。
その空気だけで、何を伝えたかったのか知れるだろう。]
……な? 考えないようにしてて、そして忘れてただろ?
[ 意地悪く哂う。]
|
多過ぎ? 少な過ぎの間違いじゃ……
[言葉は途中で途切れた。 視界が走るように過ぎ去って、柔らかい感触に包まれる。 32秒の間、少年の頭は真っ白。]
僕は……僕の名前は、
[再び若草色に映る琥珀色。]
(僕の名前は……)
(371) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
|
………っ。
[ドナルドの視線を無意識的に追えば、アイリスに辿り着いて。
意地悪げな哂いに、再び唇を噛む]
|
僕の名前は、
(もう一度呼んで欲しい。 駄目だ、もう何も望んだら駄目なんだ。 こうして抱きしめて貰って、十分だろ、俺……)
―――テッドだよ。
(母さん……)
(376) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
|
|
……ぁ、
[集会所から出てきた二人に気がつくと、やはり間抜けな声。]
(377) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
|
[ 視線の先に気づいたらしい。]
言ったぜ? 俺はアイツを喰いたいってなぁ?
[ 視線は獲物の首筋を捉えたまま。]
なんで。そんな、いや、だ。
[ドナルドの視線の先、アイリスを見つめて。
俯いて。
弱々しく、“声”にする。]
[ 弱々しい、吹けば飛ぶような細い声に顔をしかめた。]
みっともねえ声出してんじゃねえよ。
言っただろう? もう忘れたかこの馬鹿野郎。
[ 喰いたい奴が居るなら優先してやる、そう言ったのを思い出して、暗い笑みを灯す。]
|
アナタが生きてる限り……ううん、何でもない。
[鼓膜を響かせる音は、何度も何度も木霊して。 暫く瞳を閉じて、その余韻に酔いしれた。]
そうだ。 ヘクターさんに伝えて。 あまり飲み過ぎちゃ駄目だよって。 それから……
[初めはタバサをみつめ、次にガストンをみつめる。]
皆に、ごめんって、ありがとうって伝えてくれる? 僕、皆と出会えて嬉しかった。 愉しかったよ。
(381) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
|
…食べたくなんて、ない。
[同じように思い出して、す、と視線をそらす。]
そんな、食べなくても、いいじゃない。大人しく、してれば。
|
あ、でも僕、人狼だよ。 正確には、人狼と同じ化け物? まぁ、そんな感じ。
[からっと笑い、タバサの元へ。 そして耳元で囁く。 ―――また、アナタの手で抱きしめて貰えるって、信じてる、と。]
ヘクターさんと喧嘩しちゃ駄目だよ。 それから、ちゃんと人狼退治してよね。
―――生き残ってくれないと、怒っちゃうんだから!
[最後はもう、涙でぐしょぐしょで、母の顔がはっきりと見えない。]
(383) 2010/07/03(Sat) 02時半頃
|
若者 テッドは、言い終えると、ヨーランダに手を差し出した。
2010/07/03(Sat) 02時半頃
[ 大人しくしていればいい。その言葉にわずかに首を振った。]
今更無理だな。
俺も、お前も、人間どもも、今更止めることなんざ考えられねえ。
例え俺達が食わなくても、奴らは俺達を殺すまで誰彼構わず殺し続けるさ――俺達を殺すまでは、な?
[ 鼻を鳴らす。
過去を思い出し、一瞬だけ面白くない顔をした。]
[届いた“声”にちらりとヤニクからドナルドへ視線を動かす。
一瞬見えた表情に、少し違和感を感じたりもしたけれど。]
……殺すまで。
[言葉を、反芻する。
殺し合い。
抵抗しなければ、ヤラレル?
ふるり、浮かんだ考えに、身を震わす]
[ 視線を感じ取り、天井を眺めた。]
ああ、殺すまで、だ。
俺とお前が抵抗しなくたって、奴らは危機として殺しに来るぜ?
なんつったって……。
[ 怒りを押し殺すように、呟く。]
俺達はな、奴らにとっちゃ殺すべき敵だ。
その辺に転がってる本を見てみろ、確実にそう書いてある。
で、だ。
誰も、その事を疑問に思う奴は居ねえ。
お前の大事な大事なアイリスだってそう信じこんでるだろうさ。
若者 テッドは、森番 ガストンに首を振った。
2010/07/03(Sat) 03時頃
|
―――行くよ!
[一瞬だけ触れた手を、少年は強く握り締めて。 まるで攫うように、森の方へと走り出した。]
ごめんね、ガストンさん。 ヨーランダさんと二人きりになりたいんだ。 大丈夫。食らったりしないから。
[先を歩くガストンを楽々と追い抜く。 もう後ろは振り向かない。 過去は、両親の手に託したのだから。]
(391) 2010/07/03(Sat) 03時頃
|
アイリスは、アイリスは…
[違う――そう、言いたかったけれど。
そう言えるだけの、自信が、今の自分にはなかった。]
アイリスは……何だって?
[ 続けられるものなら続けてみればいい。
覚めた目で続きを待つ。]
|
早いでしょ?飛んでるみたいでしょ? 君は″見える人″だ。 だから、バレちゃうかなぁと思って、先に教えておくよ。
僕、―――魔法使いなんだよ。
僕は、未来から来たんだ。 父さんと母さんに逢いたくてね。 大切な人が居るって言ったでしょ? [疾風の如く走りながら、少年は全てを話した。 未来で、たった一人、惚れた女に似ている彼女に。]
ふふふ、内緒だよ。 父さんと母さんにも話してない秘密。
(398) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
|
|
[やがて、森に辿り着けば歩を緩めた。 深い霧が立つ森の中。 ヨーランダの手を引いたまま、目的の場所を探す。]
此処だ。
[目の前には、漆黒の扉。 ヨーランダには見えないだろう、未来と過去を繋ぐもの。]
来る時も帰る時も、導きの者が必要なんだ。 つまりね、 誰かに押して貰わないと帰れないんだよ。
[ガストンの誘いを断ったのは言うまでもない。 自身の真の正体を明かさなければならなかったから。]
(399) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
|
ア、イリス、は……ち、が…
[目線から逃れるように、瞳を固く閉じて。腕にぎゅ、と。力がはいる。]
|
一時は処刑されてもいいって思ったのになぁ。
[少年は誰の姿を思い浮かべてるのだろうか。 暗闇の中、ちらと傍らをみつめる。 闇に光、双の瞳。]
父さんが母さんを護ろうとしてるところ見てたらさ。 俺も、女護りたいって思っちまったよ、くそっ、 ちょっと触っただけで怒鳴る女。 減るもんじゃねぇのに……
[つまらなそうに吐き捨てる。 口の悪さも、女に対する振舞いも、父親譲り。]
(402) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
|
「違う」……と思いたいだけなんだろう?
自分を騙して安心したいだけだぜ、それは。
[ 唯一縋るものを砕くように呟く。]
|
俺、君のこと、結構好きだったよ。 いつか、自分から触れるようになるといいな。
[少年は大きく息を吐いた。 後は、背を押してくれるのを待つだけ。]
そうそう。 帰りは鳥に護衛させるよ。 俺の相棒。結構頼りになるんだぜ。*
(405) 2010/07/03(Sat) 03時半頃
|
若者 テッドは、メモを貼った。
2010/07/03(Sat) 03時半頃
………。
[アイリスを見送って、ヤニクに言葉を返して。
ちらり、ドナルドを見る。
それは、本当かもしれない。
でも、本当にしたくなかったから。
何も、言わなかった。
何も、言えなかった。]
[ 黙りこくる同胞に、溜息をつく。]
まあ、生きてりゃ、その内嫌でも思い知るさ。嫌でも、な。
[ アイリスが出て行くのを目で追う。
結局は、止めなかった。
もはや同族だと、心中でほくそ笑む。]
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