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【人】 良家の娘 グロリア── 甲板 ── (1) 2015/06/21(Sun) 01時半頃 |
お腹いっぱいなの。
──────♪
[女が歌っているのは人狼族に伝わる“霧を呼ぶ歌”だ。
一定の人数、一定の場所で狩をするために、部外者を遮断するための霧を呼ぶ歌。
通信技術の発達した現代ではなかなか場を整えるのも難しいが、今回はツアーに申し込むだけだからお手軽だった。]
──くふ。
素敵ね、今回は“おいしそう”なオトコがたくさん。
どうやって、食べて上げようかしら?
[メロディに乗るのはそんな言葉。
──新聞に載っていたあの村を滅ぼしたのはグロリアだ。
正確にはグロリアとぐうぜんその場に居合わせた仲間達、だが。
生き残ったのは彼女一人だったから、そう表現しても、おかしくはないだろう。]
[ナラーヤの村を滅ぼした時、女は嗤っていた。
美味しい美味しい人間をたくさん食べて
もう食べるものがなくなったから、おうちに帰って眠った。]
人間に比べたら、
ただの家畜や野菜なんて美味しくないわ。
ね。新しいお仲間さん?
[脳裏に響く歌は聞いたことがある。
霧を呼ぶうた。
私たちが、獲物を閉じ込めるために、うたううた。]
[違うな―――あれはナターリアの村か。
よく似ている名前の村だ。
だからおそらくお仲間さんとは初対面。]
[歌っていると、血のイメージをした囁き声が聞こえる
同族にしか聞こえない、人狼の交わすささやき。
若い雌の声だ。
声に憶えはないから、初めての相手だろう。]
──あら、貴女も“狩りに”来たの?
ふふ、おいしそうな子がたくさんいたわ。
やっぱり人間の肉が一番美味しいものね。
[くふ、と喉の奥で笑って、同族にしか聞こえない声で囁く。]
どこにいるの?
よかったらお話ししましょう。
【人】 良家の娘 グロリア[船がある程度陸を離れてしまうと、景色はあまり変わらなくなる。 (4) 2015/06/21(Sun) 02時半頃 |
そう、狩りに。
人間の食べ物は体に合わなくて。
そろそろ食事の頃合かしらって。思ってね。
[女性――いや、雌の人狼。
いくらか気が許せそうな気もする。]
ラウンジで暫くゆっくりして――
そこに訪れる餌を、品定めしようかなぁって。
[声は無邪気なもの。お会いできたら嬉しい、と付け加え、人間としてのイリスへと意識を戻す。]
【人】 良家の娘 グロリア[──甲板を歩いていると、振り返る少年──いや、少女だろうか?──と目が合った。 (7) 2015/06/21(Sun) 03時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[そして伺うように上げられた視線を灰色のまなざしで見返して、相手が名乗る声を聞けば少し申し訳なさそうに眉を下げた。] (19) 2015/06/21(Sun) 19時頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[メルヤとは少しばかり言葉を交わしただろうか。 (22) 2015/06/21(Sun) 20時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア── ダイニングルーム ── (37) 2015/06/21(Sun) 22時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア ……あら。 (83) 2015/06/22(Mon) 00時半頃 |
[食事を摂っていると、ツアコンの男がテーブルの間を回っている
(ふふ、お仕事ご苦労様)
[オプショナルツアーのフライヤーを一枚もらい、後で申し込むわね、なんてそんな会話を交わす。
しかし、しばらくして偶然外が見えた男が慌てだす。
突然駆けだして甲板側のドアを開ければ、昼間に呼んでおいた霧がぬるりと生き物のように流れ込んでくる。
震える唇からこぼれた恐怖の音
──ふふ、かーわいい。
今日のディナーはあの男にしようかしらん。
[細めた目の奥がきらりと紅く光って、仲間にしか聞こえない声が紡がれる。
取り繕うような笑みを浮かべる男に、明日などない*
【人】 良家の娘 グロリア[サイモンの面白いくらいの慌てようを揶揄するように言って、近くを通りがかったロボットを呼び止める。 (104) 2015/06/22(Mon) 20時半頃 |
[ダイニングで視線を巡らせる。
―――とくり。
小さなときめきすら抱く、その甘い瞳
……ああ、貴女が
[お仲間。
唇で小さく象っては、笑みに歪める。
なんて綺麗な人。なんて綺麗な獣。]
[獣の耳は仲間の声
声の場所から相手の席に当たりをつけて、その向こうの料理を探すような仕草で視線を動かす。]
(あら、あんなところにいたのね。)
[ちょうどデザートの置いてある場所の道中に彼女が席を取っているのを確認すると、ゆるりと立ち上がりその席へと向かう。]
──それとも、貴女は“偏食家”なのかしら?
[声を掛けた
[獣は、人を食べて満足すると、少し眠る。
そして目覚めの空腹感で、また人を襲う。
こうして人の姿をして、人であることを偽って。]
そー。偏食家。
[へにゃっと彼女だけに向ける崩した笑み]
ひとを食べちゃうと、もぅ、人間の食べ物なんてゴミみたいで食べれないのよね。そろそろお腹は、空いたんだけど。
[必要に駆られれば人間の食べ物――家畜や野菜も食べるだろうが、それでは満たされないこの飢餓感。ああ、たべたい。]
ねえ、あのサイモンさんってひと。おいしそうね。
【人】 良家の娘 グロリア[そして一人旅か、と聞かれれば嬉しそうに頷いて。] (125) 2015/06/22(Mon) 22時頃 |
ふふ、そうなの。
私は雑食だから、割合何でも食べてしまうのだけれど。
──それじゃあ、しばらくは大ご馳走ね。
[喜色を浮かべた娘に、青灰色の瞳の奥、ちらりと食欲の炎を灯して囁き返す。]
サイモンは──そうね、健康そうだし。
デザートにいただいちゃいましょうか。
[その声はまるで悪戯を企画する子供のように無邪気なもの。
紅い唇を三日月の形に緩めて、女は囁く。]
──私、肝と目玉が好きなのよね。
[くすりくすり。歪んだ笑みは彼女だけのもの。]
そうなの、雑食でもやっぱり――ひとは、格別でしょう?
[ね。ごちそう。と嬉しそうに目を細める。考えるだけでも、涎が出そうなくらい。そんなはしたない真似はさすがに控えるけれど]
私にとっては主食ね、だから――
お肉、たくさん食べさせて?
[肝と目玉という囁きに、少しマニアックね。と意を得たように嗤う。脂肪と筋肉が適度な分量であろうサイモンの身体を思い浮かべる]
脚、腕、お腹。 あとはそうだなぁ……
でも全部食べちゃうと、誰が死んだかわからないわよね。
これからの旅のオープニングを、サイモンさんの血で鮮やかに飾れたらいいわ。
[少しほかの人を脅そうと、そういう意味を込めて]
──そうね、けれど、頭さえ残しておけば人はだいたい個人の認識をしてくれるものよ。
だから半分で我慢しましょう。
貴女はたくさん食べるといいわ、私は──ほら、あの新聞に載っていた村でたらふく食べてきたところだから。
[娘の意趣
甘い血の味を思い出したのかくふりと喉の奥で音を立て、女は目を細める。]
ふふ、深夜が楽しみ、ね。
うん、オッケー。
頭を残して、あとはまぁお腹の具合次第?
[ぺこぺこだわ。と軽く腹部に手を当てる。
あの男、ぎょろりとした目は確かに美味しそうだな、なんて。]
あぁ……ナラーヤの?貴女の仕業だったのね。
[ひどい遺体が幾つも見つかったと。中には陵辱された痕のある遺体もあったとの情報は
その時の貴女の仲間、雄の人狼がいたかしら?
私――私も、サイモンさんは趣味じゃないけれど、女の子はぐっちゃぐちゃにして、食べちゃいたいなぁ。
[なんて性的嗜好の歪は、ゆがんだ笑みに滲む。]
【人】 良家の娘 グロリア よかった、しばらくみない間に見違えてしまったから、人違いだったらどうしようかと思ったわ。 (164) 2015/06/22(Mon) 23時半頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[確か最後に入れてもらった機械は建物のメンテナンスをするためのものだった。 (169) 2015/06/23(Tue) 00時頃 |
【人】 良家の娘 グロリア[だから考えるように言葉を切って、女は話の矛先を変える。] (172) 2015/06/23(Tue) 00時頃 |
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